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甘い口付けを - (2006/03/19 (日) 03:24:29) のソース

<p>雛「あーJUM、うにゅー食べてるのー。」<br>
J「ふぁんねんふぁったな。・・・ぃまので最後だぞ。」<br>

雛「ぷー。JUMひどいの。取っといて欲しかったの。」<br>

J「姉ちゃんに聞けよw俺の分しかなかったぞ。」<br>
雛「うー。・・・のりー、うにゅーはー?」<br>
部屋から顔を出して確認する雛苺。<br>
少しして戻ってきたが表情から色よい返事がもらえなかったことは分かった。<br>

雛「ねーJUM、買いに行くの!」<br>
J「おまえ一人で行けよ。僕は忙しいんだ。」<br>
雛「やだのー。JUM-、うにゅー。」<br>
床に寝そべって駄々をこね始めた。こうなると手に負えない。<br>

J「まいったな。・・・・・・そうだ雛苺。こっちへおいで。」<br>

雛「?」<br>
呼びかけに応じた雛苺を引き寄せ机のそばに立たせる。<br>
雛「ねえJUM?うにゅーくれるのー?」<br>
J「おなかは膨れないけど、もっとおいしいものだよ。」<br>

雛「なーに?」<br>
J「雛苺、ちょっと舌を出して。」<br>
雛「こう?べぇーーー。」<br>
小さな口から垂らされる苺色の舌。その舌を自分の舌で迎え入れる。<br>

雛「んーーー。」<br>
初めは少し驚いている様子だったが次第に舌を動かし始めた。<br>

さっきの苺大福の味でもするのだろうか。<br>
根元から吸い上げるたびに雛苺の体から力が抜けていく。崩れ落ちる前に抱え込んだ。<br>

J「ぷぅ・・・雛苺、うにゅーは?」<br>
雛「はふぅ、もういいのー。」</p>
<p>終わり</p>
<hr>
<hr>
<p>雛「ねーJUM-、今いいー?」<br>
J「んー、いいけどなんだ?」<br>
雛「ヒナねー、JUMにお願いがあるの。」<br>
J「?・・・何だまたか。」<br>
雛「うん、びびびってなるのやってほしいの。」<br>
以前駄々をこねる雛苺を黙らせる為にやったんだが<br>
あれからたびたびせがんでくるようになっていた。<br>
J「うにゅーはいいのか?姉ちゃん帰ってきてただろ。」<br>

雛「さっきもらったのー。とってもおいしかったのー。」<br>

雛「・・・でも、びびびってならなかったの。」<br>
J「そっか、じゃあおいで。」<br>
雛「うん!JUM大好きー。」<br>
雛苺のお願いを聞き入れると必ずこの台詞が来る。<br>
この行為に対する雛苺の理解がどれほどのものかはわからないが<br>

あまりに適切すぎるその台詞に反応して強く抱きしめてしまう。<br>

雛「JUM?えへへ、ヒナもぎゅ~~~。」<br>
J「ふふ、それっ。」<br>
雛苺を抱きしめたままベッドに飛び込む。<br>
J「ここなら疲れても大丈夫だぞ。」<br>
雛「ありあとJUM、んーーー。」<br>
雛苺が舌を垂らして迫ってくる。こちらも舌を出してそれを受け止める。<br>

触れ合った瞬間雛苺の体が反応した。しびれる感覚を味わっているようだ。<br>

雛苺の食べたあんこの甘さが舌を通して伝わってくる。甘い舌の優しい味が心地よい。<br>

もっと味わおうと舌を激しく蠢かす。やがて雛苺の口に湧き出すものを感じた。<br>

滾々と湧く液体を絡めとりのどの奥に流し込む。渇きを癒す甘露な水だ。<br>

雛苺の体が力なくもたれかかる。そろそろか。名残惜しいが舌を解放してやる。<br>

雛「・・・JUM、きょうも、おいしかったの。」<br>
J「ううん。こちらこそごちそうさまw」</p>
<p>終わり</p>
<hr>
<hr>
<p>雛「ねーJUM-、今いいー?」<br>
J「んー、いいけどなんだ?」<br>
雛「ヒナねー、JUMにお願いがあるの。」<br>
J「またか。・・・いいよおいで。」<br>
雛「えへっJUM大好き!」<br>
飛び込んでくる雛苺を受け止めそのまま受け入れる。<br>
やわらかい感触とやさしい甘み。またうにゅーを食べてきたらしい。<br>

いつもの雛苺の味がした。<br>
なんだか今日は雛苺の動きがいい。いつもより積極的だ。<br>

休みなく動く舌をこちらの舌で掴まえ、強めに吸った後解放する。<br>

J「どうしたんだ雛苺、何かあった?」<br>
雛「JUMの舌、今日はいつもよりおいしーの。」<br>
J「おいしい?ああ、これのせいか。」<br>
卓上の小さな袋からグミキャンディを取り出して雛苺の唇に持っていく。<br>

指先がくわえられ、つまんでいたものを絡め取られた。<br>
雛「ありあとひゅむ・・・こえおいひいえ。」<br>
普通の飴と思ったのかグミキャンディを噛み切らずに丁寧に味わっているようだ。<br>

そんな雛苺の様子を見て、ひとつの欲求が湧いてきた。<br>
J「雛苺、ちょっといいか?」<br>
雛「?」<br>
いすに座ったまま麦茶で軽く口を潤わせてから雛苺にキスした。<br>

雛苺の味は先程のグミによって変化していた。和菓子とは違う尖った甘みだ。<br>

舌を侵入させるとグミキャンディがまだ溶けずに残っていたのだ。<br>

舌に包むと雛苺が甘みの素を奪い返そうとしているのか動きが激しくなった。<br>

雛「ひゅむ、ほっちゃらめぇ。」<br>
その応酬を繰り返して愉しんでいたがやがてグミが溶けてしまった。<br>

J「・・・溶けちゃったな。まだ食べるか?」<br>
雛「うん・・・・・・でもヒナちょっと疲れたの。」<br>
J「じゃああっちに行こうか。」<br>
JUMはグミを一粒咥えると雛苺を抱きかかえてベッドに倒れこんだ。</p>
<p>終わり</p>
<hr>
<hr>
<p>いままで雛苺に求められるまま応じていたが<br>
雛苺は満足すると疲れて眠ってしまうのでいつもそこから先に進展しない。<br>

雛苺も高校生なのだから、そのあたり気付いているはずだとは思うのだが。<br>

J「うーん、流石に持て余す。」<br>
雛「ねえJUM。」<br>
J「ん、なんだ?」<br>
雛「びびびってなるのお願い。」<br>
J「ああ。」<br>
駆け寄ってくる雛苺を迎え入れる。いつもの優しい雛苺の味。<br>

雛苺もだいぶ腕を上げたな。こいつがもたないや。<br>
5分ほど経ったあたりで少し間を置くことにした。<br>
J「そうだ雛苺。いつも『びびび』って言ってるけどそれに呼び方があるの知ってるか?」<br>

雛「うゆー?ごめんね…。ヒナにはよくわからないの…。でもおいしいの。」<br>

確かに初めてしたときもそんな反応だったような気がする。<br>

雛苺はキスについての知識がない。<br>
雛「ねえJUM、なんていうの?教えて欲しいの。」<br>
これは好都合だな。まったく知らないのなら自分の解釈で教えてやればいい。<br>

行為について教えつつ今の関係を保つには・・・。<br></p>
<p>J「これは『キス』っていうんだ。」<br>
雛「キス?キスって言うの?」<br>
J「そう。雛苺は僕のこと好きか?」<br>
雛「うん、JUM大好き。優しいしうにゅーもくれるしキスもしてくれるの。」<br>

J「ありがとう、僕も雛苺のことが好きだよ。キスは好きな人同士がするものなんだ。<br>

  どちらかがしたくなったら相手はそれを受け入れる。」<br>

雛「あ、JUMはお願いするといつもしてくれてたの。」<br>

J「で、大事なのはお互いを思いやる気持ちなんだ。雛苺はキスするとどうなる?」<br>

雛「うーんとね、びびびってなって、きゅぅんってなって、幸せになるの。」<br>

J「いい気持ちになるだろ?相手を気持ちよくさせようとすることも重要なんだ。」<br>

雛「JUM、ヒナはどうなの?ちゃんとできてる?」<br>
J「ああ、大丈夫。雛苺は上手だよ。」<br>
雛「えへっJUMありあとー。」<br>
そういって雛苺が再び求めてきた。首に手を回して抱きついてくる。<br>

こちらも雛苺の背中に手を回して引き寄せた。胸の感触が心地よい。<br>

左手で髪を優しくなでてやる。軽くすくと指の間をするりと髪が通り抜けていく。<br>

雛苺の動きが若干鈍った。髪を触られるのが気に入ったらしい。<br>

J(もうそろそろかな。)<br>
雛苺の体を気にかける。まだ大丈夫なようだ。<br>
両手を背中に回し雛苺を抱きかかえたままベッドに横たわる。<br>

雛「JUM?ヒナはもっとしたいの。」<br>
J「ああ、それならキスの先についても教えてあげるよ。」<br>

そういってまた再び吸い込まれるかのように唇を重ね合わせた。<br>

<br>
終わり<br></p>
<hr>
<hr>
<p>雛「ともえー、ただいまなの。」<br>
巴「おかえり雛苺、遅かったわね。」<br>
雛「JUMのうちで遊んでたの。」<br>
巴「そう、良かったわね。すぐ夕食の準備(ry。」<br>
雛「ゴメンね、巴。JUMのうちで食べたからいいの。」<br>

巴「あ、うにゅーもあるわよ。」<br>
雛「・・・あとでたべるの。」<br>
返事もそこそこに部屋へと向かう雛苺。ついたとたんにそのままベッドに倒れこんだ。<br>

巴も声を掛けようとするが雛苺の寝息に気付いて口を噤んだ。<br>

<br>
最近雛苺の様子がおかしい。<br>
帰ってくるのが遅い、桜田君の家によく一人で遊びに行く、<br>

晩御飯もあまり食べない、食後のデザートもそこそこ、<br>
いつもぼーっとしててなんだか『心ここにあらず』といった雰囲気。<br>

巴「どうしちゃったのかな?」<br>
ソファに座ってため息をついた巴は思慮を巡らせる。<br>
何か変わったことは・・・。<br>
<br>
巴「・・・そっか。雛苺、恋してるのね。」<br>
<br>
雛苺は今桜田君に恋をしている。<br>
幼馴染の私を差し置いて・・・。<br>
雛苺はかわいい。雛苺は真っ直ぐだ。雛苺はいいこ。雛苺はきょぬーw・・・。<br>

なにひとつとってもかなわない。<br></p>
<p>でも実際どこまでいってるのかな?<br>
よく家に遊びに行ってるみたいだけど詳しくは知らない。<br>

学校でもいたって普通の関係だし、いちゃいちゃもしていない。<br>

まだ付き合っていないのかも。そんな根拠のない推測に期待してしまう。<br>

私にもまだチャンスがあれば・・・。<br>
<br>
雛「巴、どうしたの?なんだか元気ないの。」<br>
巴「大丈夫よ雛苺。ちょっと考え事をしてただけ・・・。」<br>

雛「でもやっぱり元気ないの・・・ヒナが巴の元気出すの。」<br>

巴「なに?励ましてくれるの?ありがと。」<br>
雛苺が首に手を回してきた。<br>
巴(抱きしめてくれるのかな?)<br>
巴は目を閉じて雛苺を受け入れる準備をした。<br>
しかし次に感じたのは唇に柔らかく触れるものの感触。<br>
目を開いて状況を把握すると雛苺の肩をつかんで引き離す。<br>

巴「何するの雛苺!?」<br>
雛「なにってキスなの。キスすると元気になるの。」<br>
巴「元気に?」<br>
雛「JUMが教えてくれたの。JUMは元気になったの!」<br>

巴(桜田君・・・あなた雛苺に何を教えてるの?)<br>
巴は雛苺を宥めながら自分の心に暗い炎が燈るのを抑えきれなかった。<br>

<br>
終わり</p>
<hr>
<hr>
<a title="hinakiss" name="hinakiss"></a>