「甘い保守シリーズ6」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

甘い保守シリーズ6 - (2007/11/13 (火) 01:53:19) のソース

<p>大人な保守を致すわよっ<br>
<br>
「―――――――――――ふぅ…………」<br>
「―数年ぶりの喫煙ですか、槐先生?」<br>
「む……――草笛先生か。なに、禁煙する理由も薄れてきたのでな」<br>
「煙草なんて百害あって一利なし、吸わないに越した事はないですよ?」<br>
「……何度聞かされた事か。しかしまぁ、偶にはよかろう」<br>
「『偶に』の意味がわかりません。―薄れてきた『理由』って?」<br>
「…………アレも、私以外からの愛を知る様になってきたからな」<br>
「『アレ』…薔薇水晶ちゃん、…しかいませんね。―嫌われてもよいと?」<br>
「違うな。…今はまだ、アレの心のウェイトでは私もそこそこに重きを受けているだろう。多分」<br>
「微妙に自信がなさそうな。……それで?」<br>
「自分から作っているのさ。…ウェイトが軽くなった時のいい訳を」<br>
「………駄目な大人ですね」<br>
「駄目だから、大人なのさ。――そう言えば、君も吸っていたのではないか?」<br>
<br>
「誰の所為だと思ってるんですか」<br>
「……………ふむ。……そうだったのか」<br>
<br>
「子どもでしたから。きつかったんですよ、初っ端からホープって」<br>
「最初はマイセンとか……いや、真似していたのなら、そうなるか」<br>
「えぇ。他の子が吸ってたピアニシモとかルーシアには目もくれず、です」<br>
「………悪い事をした、か?」<br>
「御冗談を。私がしたかったから、そうしたんです」<br>
「………君は、根の部分では随分と真っ当な大人になったものだな」<br>
「茎の部分で曲がってると言いたそうですね。―構いやしませんが」<br>
「くく……本当に、真っ当で真っすぐ…だな。―……風も強くなってきた。下に降りよう」<br>
「火、ちゃんと消してくださいね?――…くすぶると、いい事はありませんから」<br>
<br>
(詰め込み過ぎた。いろいろ…orz)</p>
<p> </p>
<p> </p>
<hr>
<p> </p>
<p><br>
蕩ける保守を致すわよぅ3<br>
<br>
「はぅ~やっぱりおコタに蜜柑は最高ねぇ」<br>
「いや、幾らなんでも早すぎるだろ…嫌いじゃないけどさ」<br>
「でもでも、気温も大分下がってきたし、うかうかしてると凍死しちゃうわよぅ?」<br>
「北海道でもあるまいし、してたまるか!」<br>
「それに、冷えは女性の大敵なのよ!肩凝りや便秘症も酷くなっちゃうし」<br>
「人の話を聞け…。まぁ、それはお気の毒さまだけど…」<br>
「あ、でも、お姉ちゃんは賢いから、ちゃんと温かい格好をしてるのよ、ほら?」<br>
「……うん、わかったから、誇らしげに上着をめくってババシャツを見せるな」<br>
「上だけじゃなくて下も……――」<br>
「だぁぁ、毛糸かなんだかしらんがズボンを降ろそうとするなぁ!」<br>
「えぇぇ、ちゃんと温かいだけじゃなくて可愛いのにぃ」<br>
「そーいう問題じゃありません。………はぁ……姉ちゃんと話してると、どっと疲れる」<br>
「それじゃあ、はいっ。疲れた時には甘い物がいいのよぅ―あーん」<br>
「――ん。もぐもぐ。……………いや、もう、いいけど………食べちゃったし」<br>
「あむあむ。―美味しくなかった?」<br>
「いや、ちょっと酸っぱかったけど、美味かったよ」<br>
「んー、じゃあ、――甘ぁい食べ方、しましょうか?」<br>
「え?………え、え、そ、それは幾らなんでも、その、姉と弟だし、って言うか―!」<br>
「確か練乳とかトッピングチョコがあったはずだから、たっぷり塗って…どうしたの?」<br>
「………別に。とっとと取りに行けばいいだろ」<br>
「あぅぅ、なんだか冷たいぃ。―お姉ちゃん、ちょっと行ってくるね」<br>
「―はぁ…、何考えてるんだ、僕は。…変に熱くなっちゃったから、炬燵の電源落としとこう…」<br>
「―えへへぇ、おまたせぇ。バニラビーンズもあったわよぅ」<br>
「蜜柑に合うか…?―と、炬燵、切ったからな」<br>
「えぇ!?お姉ちゃん、凍えちゃうわよぅ。――あ、そうだっ」<br>
「だから、いちいち大袈裟―って、こら、ひっつくな!?」<br>
「―んぅ、こうやって、くっついていればポカポカよぅ―ね?」<br>
「…………ったく、さっさと、弟離れしろよ。――人の事は、言えないけどさ……」</p>
<p> </p>
<p> </p>
<hr>
<p> </p>
<p><br>
甘ぁい保守を致すわぁ<br>
<br>
「また、こんな所に上がってきて…好きだな、屋上」<br>
「はぁい、こんにちはぁ。―窮屈な場所で、唯一羽を休める場所だものぉ」<br>
「窮屈、ね。そう言う奴って、そもそも学校に来ないのも多いんだけどな」<br>
「あら、勘違いしないで。此処は嫌いじゃないわぁ―ただ、時々…」<br>
「―窮屈に感じるっ…て?なんだか、鳥みたいだな、お前。学校は鳥籠ってか」<br>
「ふふ、言いえて妙ねぇ―此処にいると、本当に自分に羽みたいなのがある様に感じるのよぉ」<br>
「……そーゆー事言うと、二度と此処に来させないぞ」<br>
「あん、飛び降りるとかそういう話じゃないわよぉ。ただ、なんとなくの…空想ね」<br>
「一応……隣にいておくぞ。―羽、ねぇ…」<br>
「いいわよぉ、ずっとでも。―そ、羽」<br>
「―水銀燈には、羽ってより翼の方が似合う気がするけどな」<br>
「……………ふぅん、自分でもそっちの方がしっくりくる気がするわぁ」<br>
「――――綺麗、かもな」<br>
「………翼のある私が?―ふふ、ありがとぉ。だけど、私が空想している羽…翼は、真っ黒よぉ」<br>
「真黒な、翼……」<br>
「そう、ただただ、黒い黒い翼。―可笑しいわよねぇ…普通、翼って言ったら白なのに」<br>
「可笑しい…筈なんだけどな。―僕が想像したのも、黒い翼だった」<br>
「……そ、奇遇ね。でも、それなら、普通は感想も『不気味』とか『怖い』とかにならないのぉ?」<br>
「うん……――綺麗だと、思った」<br>
「………………。――さっき、『学校が鳥籠』って言ってたわよねぇ?」<br>
「え?―あぁ、うん。お前が鳥なら…って」<br>
「私もそう思ってたけど、少し違うみたいねぇ」<br>
「……?なにがどう、違うんだ?」<br>
「鳥籠は学校じゃないみたい。――だって、私を此処に閉じ込めているのは―あなただもの…(ちゅ」<br>
「ん……――――そのつもりはないけど、お返ししたら、もっと閉じ込める事になるのかな?」<br>
「ふふ、窮屈なのも嫌いじゃないわ。―だから、鳥籠の鳥に……餌を頂戴な。あ・な・た」<br>
<br>
<br>
【そっと】【寄りかかる】<a href=
"http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss?cmd=upload&amp;act=open&amp;pageid=3229&amp;file=%E6%B0%B4%E9%8A%80%E7%87%8801.jpg">&gt;&gt;55氏によるイメージ</a><br>
―僕が想像したのも、黒い翼だった。</p>
<p> </p>
<p> </p>
<hr>
<p> </p>
<p><br>
乙女な保守を致すかしら<br>
<br>
「―はっ、はっ、はっ…………!」<br>
「―くっそ、寝坊し過ぎた!急げ急げ急げ………!」<br>
「―拙いわ、もう時間が―――!?」<br>
「―なんとか間に合―――――!?」<br>
―――どっし~んっ☆―――<br>
「……あいたた……-ご、ごめんなさい!―って……」<br>
「……痛ぅ……あ………、いや、その、こっちも急いでたから……」<br>
「―とと、それじゃ、早く行きましょう!」<br>
「え?あ、うん、そうだな………?」――――<br>
「――――って言う事があってですね」<br>
「あっはっは、どっちかがパンを咥えてたら面白かったわね」<br>
「いや、そんなベタな。―あ、でも、…草笛先生。今日、転校生が来るとか言う話は?」<br>
「それはそれでベタな展開ねぇ。残念ながら、そーいう話は聞いてないわよ」<br>
「そうなんですか?スカーフのラインが同学年で、知らない娘だったから、てっきり…」<br>
「――ふぅむ。どんな娘だったの?センセに言ってみ?」<br>
「髪が…肩くらいの長さで、ちょっとだけ癖っ毛でくるんって」<br>
「セミロングでカールしてたっぽかったと」<br>
「はい。なんか…落ち着いてるのに子どもッぽいって言うか、ちっさいのに大人っぽいって言うか」<br>
「うぅん、微妙な言い方だね。ま、褒めてるんだろうけど」<br>
「茶化さないで下さいよ。―また、会えるかなぁ…」<br>
「君がそんな事言うなんて、珍しいねぇ。―ん、誰かノックしてる?」<br>
「あぃ――失礼するかしら。みっちゃん、ちょっとお願いが…あら?」<br>
「―と、金糸雀か。……なんか、髪がえらい事になってるぞ…」<br>
「うぐ…朝にセットしてる暇がなくて、ぱっとしたんだけど…やっぱり一人じゃ上手くできなくて…」<br>
「あはは、夜更かしした所為で起きれなかったもんねぇ。―でも、偶には素のままでいいかも、ね?」<br>
「うぅぅ…いつものでないと落ち着かないわ。―あ、それと。今朝はごめんなさいだったのかしら」<br>
「あ、いや、別に…………え?え、え、えぇぇぇぇぇぇ!?」<br>
「――『乙女』は化粧一つで『化ける』からねぇ。髪型一つで、印象だって変えれるわよ。あっはっは」<br>
<br>
<br>
【命短し】【恋せよ乙女】<a href=
"http://www9.atwiki.jp/rozenmaidenhumanss?cmd=upload&amp;act=open&amp;pageid=3229&amp;file=%E9%87%91%E7%B3%B8%E9%9B%8001.jpg">&gt;&gt;81氏によるイメージ</a></p>