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その他短編29 - (2008/02/25 (月) 19:01:02) のソース

<p> ある日、一人で散歩してたときの事だ。人通りの少ない小道で、カウボーイハットを被った紙芝居屋のオヤジが蹲って苦しんでた。<br />
近所で野垂れ死にされるのも嫌なので介抱したら、えらく感謝された。おまけに別れ際、3つの願いが叶うアイテムをくれたし。<br />
昔話じゃあるまいし、もの凄く胡散臭いんだけど・・・物は試しだ。騙されたと思って一つ願ってみようか。<br /><br />
 翌日、願いが叶っていた。僕は一夜にして身長2mの大男に変わってた。<br />
 学校に行くとクラス全員が僕を見上げて驚嘆の声をあげた。付いた綽名が桜田ファミリア。世界遺産じゃないっつーの。<br />
だけど実にいい気分だ。僕はその晩、二つ目の願いをした。<br />
 <br />
 更に翌日、願いが叶っていた。僕のド近眼は見事に治ってた。これで鬱陶しいメガネともオサラバできる。<br />
 学校に行くと、なんか周囲の視線が刺さってきて痛かった。綽名がドーピングコンソメ桜田に変わった。なんだっつーの。<br />
 女子からは今まで向けられた覚えのない熱っぽい眼差し-<br />
 男子からは、やっぱり今まで向けられた経験のない妬ましげな白眼-<br />
 なんか居心地が悪くて落ち着かない。僕はその晩、三つ目の願いをした。<br /><br />
 もいっちょ翌日、願いが叶っていた。ぼやける視界。低い目線。すっかり元通りの僕が居た。<br />
 学校に行くと誰もが僕の急変に驚き、それと同時に安堵してる様子だった。呼び方も、ただの桜田に戻った。<br />
 やっぱり僕は今のままがいいのかな?自分じゃあまり気に入ってないんだけど・・・。<br />
 <br />
 HR前の数分、隣の席の真紅が僕を見て柔らかく笑った。<br />
 「たった二日で元に戻ってしまったのね。残念かしら?」<br />
 「安心してるよ。あのままだったら僕の頭がおかしくなってたかもしれないし」<br />
 「そうね。変化が必ずしも良い事とは限らないものね」<br />
 「真紅はどうなんだよ。僕が元に戻ったのが残念か?」<br />
 「・・・いいえ。貴方には悪いのだけれど、これで良かったと思っているわ。こうして同じ目線で話が出来るもの。<br />
  それに・・・・・・誰かに取られる心配をしなくて済むし」<br />
 「え?今なんて-」<br />
 <br />
 聞き返した僕の声は、教室のドアが開かれる音に掻き消された。もう先生が来ちゃったか。<br />
まあ取り敢えず・・・僕は今のままで良いみたいだ。<br />
 僕はその晩、ゆっくり大人になっていこうと考えながら眠りに就いた。何故だか紙芝居屋のオヤジの夢を見た。</p>
<p><br /></p>
<hr /><br />
オリゼー「む?ここは…」<br />
クリソゲノム「ローゼンの女の子スレだな」<br />
オリゼー「おいおい、それじゃ僕達スレチじゃないか」<br />
???「そんな事ないよ」<br />
クリソゲノム「ん、君は?」<br />
乳酸菌「やあ!僕乳酸菌。実はこのスレでも活躍してるのさ」<br />
オリゼー「はー、やるね。で、これからでうするの?」<br />
乳酸菌「…考えてなかった」<br />
クリソゲノム「おいお~い」<br />
トリコイデス「おや、どうしたんだい君達?」<br />
オリゼー「あ、黒カビだ。てか君達凄い数だね」<br />
トリコイデス「ああ。本来この中は醸しにくいのだが、長らく放置されていたおかげで見事に醸しまくれたよ」<br />
クリソゲノム「ところでココは何処だい?」<br />
乳酸菌「ヤクルトの中。…て、あれ?御主人様?」<br />
オリゼー「綺麗な人だなー。誰?」<br />
乳酸菌「僕達を有名にしてくれた人なんだ!それにしても御主人様、こっちを睨んで何を…はっ!まさか!」<br />
クリソゲノム「飲む気だな」<br />
乳酸菌「だ、駄目だ御主人様!このヤクルトはもう…!」<br />
トリコイデス「よし、もうひと働きするか…醸すぞ皆~!」<br />
乳酸菌「御主人様~!!」<br />
オリゼー「あーかわいそうに」<br />
トリコイデス「終わったな…」<br />
5分後…<br />
銀「はうぅ!?」<br /><br />
うん、なんか血迷った。寝るか。