<p>薔薇乙女が将棋を指しているようです<br /><br /> 銀「ほーっほっほっほ!どう真紅ぅ?痛い?痛いでしょう?私の棒銀に打ち抜けないモノなんてありはしないのよ!!」<br /> 真「まったく…相変わらず攻めに関しては滅茶苦茶ね」<br /> 銀「ああ、なんて可哀想な真紅。後はただ竜と化した私の羽にいたぶられるがいいわぁ」<br /> 真「でも、守りはどうなのかしら」<br /> 銀「ふん、私の銀冠は無敵よ。この鉄壁の冠をアナタ如きが崩せるとでも思っているの?」<br /> 真「アナタが棒銀で犠牲にした駒…そしてその時に逃がした私の角…教えてあげるのだわ水銀燈。これが絆の力よ!!」<br /> 銀「くっ…!?」<br /> 真「アナタ自慢の囲いも足下はお留守のようね。あらあら水銀燈。アナタの囲い、お腹がスカスカよ?」<br /> 銀「し、真紅ぅうううううう!!」<br /> 真「駒を犠牲にしたらその駒に撃たれる事もある。忘れないことね」<br /> 銀「ふ…ふふふ…確かに囲いは崩されたわ。そして私は無様に逃げ惑う…でもね、私の竜がもがれたワケじゃないのよ!?」<br /> 真「そんな…まだ攻めると言うの!?」<br /> 銀「その大切に組んだアナタの美濃…私の竜の翼と桂馬の剣で砕いてあげるわぁ!!」<br /> 真「ああ…なんて事…なんて事…!」<br /> 銀「あははっ、必死に逃げ出したわねぇ。でも所詮アナタの美しさなんてその程度のモノなのよ!!」<br /> 真「いいえ水銀燈…美濃の誓いを解いた今でも、私と駒の絆は繋がっている。私は私のやり方で、このゲームを制するのだわ!!」<br /> 銀「ハッ!甘いアナタの考えなんて弱者の夢想でしかないことを、今ここに証明してあげるわぁ!!」<br /> ジ「楽しそうだなお前ら」</p> <hr /><p><br /> ジ「さあ、遂に始まりました夏休み!解説は僕、桜田ジュンと」<br /> 巴「柏葉巴でお送りします」<br /> ジ「いやー、ようやくスタートしたこの超大型連休ですが、柏葉さんはどうですか」<br /> 巴「はい、周りの目を気にすること無く大胆な露出が可能になる大変に意味のある時期だと思います」<br /> 薔「イヤッホーーーーーー!!」<br /> ジ「そうですかー。いや、観客の方も大声援ですね!変態どころには堪らないと言ったところでしょうか」<br /> 巴「そういう桜田さんはこのシーズンにかける想いというのは?」<br /> ジ「僕はやはり、平日の昼間なのに部屋に籠もっていたり出歩いていても近所の奥様方の痛い視線が無いと思うだけでご飯三杯はイケますね」<br /> め「WRYYYYYYYYY!!」<br /> 巴「なるほど。ヒッキーやニートの方々にはさぞ充実した日々になることでしょう」<br /> ジ「さあ!そんな素晴らしいサマーバケーション、今年は一体どんな毎日がエブリデイになるんでしょうか!CMの後、いよいよ開幕です!!」<br /><br /><br /> 真「さあジュン。さっさと宿題を始めるのだわ」<br /> ジ「嫌だぁあああ!離せぇえええ!!」<br /><br /> 銀「はぁい、めぐ。ちゃんと渡したプリントやってるぅ?これ追加ねぇ」<br /> め「うぅ…天使様が悪魔に見えるわ…」<br /><br /> 雛「学生の夏にこんな服は要らないの」<br /> 巴「ああ、まだ桜田君に見せてないのに…」<br /><br /> 雪「貴女もそろそろ嫁入り前の自覚を持つべきですわ」<br /> 薔「待ってお姉ちゃん!それだけは!貝殻ビキニだけはぁあああああ!!」</p> <hr /><p align="left">―――とある自転車レースでの出来事。<br /><br /><br /> 銀「くっ……翠星石に……追いつけない!?」<br /> 翠「よし、水銀燈を引き離したですぅ!」<br /> 銀「しかも……逆サイドに振られて……でも、まだ諦めないわぁ……」<br /> 翠「もうじきゴールですぅ。水銀燈はどの辺りに居やがるですかねぇ?」<br /><br /><br /> ちらと右後方を見やる翠星石。そこに水銀燈の姿は無かった。<br /> ~~~~~~~<br /><br /> 翠「――――! ……JUM、翠星石は遂に買ったですぅ……!」<br /> 銀「くっ……ゴール前でガッツポーズ!? やらせはしない、やらせはしないわぁ!」<br /><br /><br /> ゴール前で勝利を確信しガッツポーズをする翠星石、その左後方から猛然と追い上げる水銀燈――――<br /> ~~~~~~~<br /><br /> 実況「ゴール! 優勝は水銀燈選手です!」<br /> 翠「…え?」<br /> 銀「…え?」<br /><br /><br /> ―――そんな、どっかのブログニュースで見た内容の保守。</p> <hr /><p>ポクポクポク…<br /><br /> 雛「翠星石ぃー、どうして西瓜を叩いてるなのー?」<br /> 翠「ホントにチビ苺はなにも知らねーですね。<br /> こうして、おまじないしてるですぅ」<br /> 雛「うよ?おまじない?」<br /> 翠「そうですぅ。甘くなーれ甘くなーれぇって、気持ちを込めて叩くです」<br /> 雛「ほへー。あ、ねえねえっ!ヒナもやっていーい?」<br /> 翠「そっちにまだ何個もあるですから、勝手にすればいいですぅ」<br /> 雛「わぁい!」<br /><br /> ポクポクポク…<br /> ポクポクポク…<br /><br /><br /> 真夏の炎天下、二人の叩く西瓜の音が、甘く楽しげに響いていた…。<br /><br /> 【甘く響く】【西瓜の音】<br /><br /><br /> そして、お約束のオチ。<br /><br /> 翠「ほあー!?叩きすぎて西瓜が割れちまったですぅ!」<br /> 雛「のー?!ヒナのもなのー!」</p> <hr /><p>水銀燈「花火を見ながら飲むヤクルトは最高ねぇ」<br /> 金糸雀「花火を見ながら食べる卵焼きは最高かしらー」<br /> 翠星石「花火を見ながら食べる翠カは最高ですぅ」<br /> 蒼星石「花火を見ながら飲むほうじ茶は最高だね」<br /> 真紅「花火を見ながら飲む紅茶は最高なのだわ」<br /> 雛苺「花火を見ながら食べるうにゅーは最高なのー」<br /> 雪華綺晶「花火を見ながら食べる兎は最高ですわ」<br /> のり「花火を見ながら飲むビールは最高よぅ~」<br /> みつ「花火を見ながら卵焼きを食べるカナの写真を撮るのは幸せだわ~」<br /> 巴「花火を見ながら苺大福を食べる雛苺を眺めていると幸せ」<br /> めぐ「花火を見ながらヤクルトを飲む水銀燈と一緒に居られるのは幸せね」<br /><br /> 薔薇水晶「……花火を見ながらジュンに膝枕してあげるのは最高……」<br /> ジュン「花火を見ながらこうして夢心地でいられるのは幸せだな…」<br /> 他一同(……………)<br /><br /> 【八月は】【夢花火】</p> <hr /><p><br /> 金「何故こんなことをするのかしら!こんなものをかけたら卵焼きがしょっぱくなって美味しくなくなってしまうかしら!」<br /><br /> 雛「卵焼きはしょっぱい方が美味しいってなんでそれが解らないの!」<br /><br /> 雛「甘党のカナなんてヒナが粛正してやるのー!」<br /><br /> 金「エゴかしら、それは!」<br /><br /> の「ヒナちゃん、カナちゃん仲良くしなきゃお姉ちゃん困っちゃう~」<br /><br /> そんな食事のひとこま</p>