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~第三章~ - (2006/04/29 (土) 00:00:44) のソース

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  ~第三章~<br>
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長旅に必要な物を買い揃えた三人は、再び、旅の途に就いていた。<br>

未だ見ぬ同志たちと、鬼祖軍団についての情報を得るために。<br>

けれど、一つ先、二つ先の町で聞き込みをしても、誰一人として真相を知る者は居なかった。<br>

<br>
もしかしたら、また夢の中で、あの声が聞こえるのではないか?<br>

そして、残りの同志たちに繋がる情報を、教えて貰えるのでは?<br>

そんな期待を胸に、真紅は毎晩、眠りに就く。<br>
しかし、神剣を授かった時に聞こえた声が、再び語りかけてくることは無かった。<br>

<br>
 紅「ここも、空振りだったわね」<br>
 翠「元から期待なんてしてねぇです。その日その日を生きるので精一杯の町民が、<br>

   鬼祖軍団なんて怪しい連中を知ってる訳がねぇですよ」<br>

 蒼「道理だね。手の甲の痣にしても、ボクたちみたいに隠していたら、<br>

   そもそも人目に付く筈もないし」<br>
 翠「取り敢えず、まだ時間は有るです。隣の村まで行ってみるですか?」<br>

 紅「そうね……この時間なら、峠を越えられるのだわ」<br>

<br>
先に滞在した町で、峠を越えた所にも小さな村があると教えられていた。<br>

昨年の大飢饉に加え、つい最近も疫病が蔓延したということで、このところ交流が途絶えているという。<br>

行かない方が良い。町人には引き留められたが、真紅たちは敢えて向かうことに決めていた。<br>

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死……即ち、穢れ。<br>
つい最近に広まったという疫病の原因も、真紅たちの感心を惹いていた。<br>

のりの仕業と見るのは早計に過ぎるかも知れないが、ついつい関連を疑ってしまう。<br>

先回りして、罠を張っているのではないか……と。<br>
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<br>
峠道は昼だというのに薄暗く、ひっそりと静まり返っていた。<br>

真紅たち以外に、通行人は居ない。<br>
時折、鳥が飛び立つ度に、翠星石は、びくん! と肩を震わせた。<br>

<br>
 翠「な、なんだか不気味ですぅ」<br>
<br>
心細げに呟いて、翠星石は蒼星石の腕にしがみつく。<br>
蒼星石は、そんな姉の腕を、煩わしげに振り解いた。<br>
<br>
 蒼「ちょっと、姉さん。あんまりベタベタしないで。緊張感が足りないよ」<br>

 翠「うぅ~。でもぉ……怖いですよぅ」<br>
 紅「妙な人ね、あなた。穢れの者とは平気で戦えるくせに」<br>

 翠「戦ってる間は、頭の中が真っ白になるから堪えられるですぅ」<br>

<br>
それはそれで物騒な性格なのだわ。心の中で呟きつつ、真紅は神経を研ぎ澄ませた。<br>

周囲に、異様な気配はない。空を見上げても、すっきりと晴れ渡っていた。<br>

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 紅「安心なさい。今はまだ、穢れの者どもは居ないわ」<br>

 蒼「何の動きも無さすぎて、ボクは不安になるけどね。<br>

   今、ボク達が置かれている状況は、奇襲に打って付けの機会なんだよ?」<br>

 翠「確かに……奇妙です」<br>
<br>
そんな話をしていた矢先、突如として茂みが、がさりと揺れた。<br>

<br>
 翠「ひいっ! なな、何奴です?!」<br>
 紅「喜びなさいな、翠星石。ヤツらが、おいでなすったのだわ」<br>

<br>
重々しい雷鳴を轟かせながら、空一面に暗雲が広がり始めていた。<br>

それまでの穏やかな空気を、凄まじい悪意と殺気が呑み込んでいく。<br>

山間の峠道に、穢れの者どもの怒号が木霊していた。<br>
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がさ……がさがさっ!<br>
<br>
真紅の背後で、茂みを掻き分ける音がした。予想以上に、接近が早い。<br>

<br>
 蒼「やはり、狙いは真紅か。煉飛火っ!」<br>
 翠「真紅っ! 私の後ろに隠れるですっ」<br>
<br>
剣に精霊を宿して、蒼星石は真紅と背中合わせになった。<br>

翠星石は右手にクナイ、左手で短刀を逆手に構えつつ、真紅を庇って前面に立つ。<br>

陣形を整えた直後、ばさっ……と音を立てて、何者かが飛び出してきた。<br>

が、その人影は一歩と進まず、ばったりと俯せに倒れてしまった。<br>

薄紫の衣を纏い、簡素な鎧を身に着けた娘だ。左目に、洒落た眼帯をしている。<br>

表情を苦しそうに歪ませ、彼女は肩で荒々しく呼吸していた。<br>

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 ?「……た……すけ、て」<br>
<br>
彼女は真紅たちに気付くと、掠れた声を喉から絞り出し、震える腕を伸ばしてきた。<br>

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 翠「だ、誰です、そいつは!」<br>
 紅「判る訳ないでしょう。でも、怪我をしているのだわ」<br>

 蒼「なるほどね。追われていたのはボクらじゃなくて、その娘だったってコトか」<br>

 紅「とにかく、私が彼女を庇うから、二人は周囲の穢れを掃討して」<br>

 蒼「待って、真紅。敵の罠かも知れない……迂闊に近付くのは危険だ」<br>

 翠「蒼星石の言う通りです。真紅は、安易に他人を信用しすぎるです」<br>

<br>
間抜けで、お人好しなところは、有るかも知れない。<br>
けれど、救いを求める者を、怪しいからと言うだけで忌避する気にはなれなかった。<br>

今、手を差し伸べなければ、この娘は殺されてしまう。<br>
<br>
 紅「それでも! 私は彼女を助けるのだわ」<br>
<br>
真紅は少女の元に駆け寄ると、その傷付いた身体を、優しく抱き起こした。<br>

傷が浅い割に、出血が多い。毒を塗った剣で斬り付けられたのだろうか。<br>

一刻の猶予もないと判断した真紅は、その場で応急処置を始めた。<br>

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 翠「やれやれ……敵の真っ直中で、何をやってるですかねぇ」<br>

 蒼「ま、仕方ないよ。真紅は【義】の御魂を持つ者だからね」<br>

 翠「しゃ~ないです。それじゃあ、ひと暴れするですよ、蒼星石」<br>

 蒼「了解、姉さん。ボクは、あっちを黙らせてくるよ」<br>

<br>
言うが早いか、二人は茂みに飛び込んでいった。<br>
鍔迫り合いと絶叫が、木々の間に響きわたる。その音は、徐々に遠ざかっていった。<br>

姉妹は首尾よく敵の目を引き付け、駆逐している様だ。<br>
<br>
 紅「流石ね。頼もしい限りなのだわ」<br>
<br>
独りごちて、再び治療の手を動かし始める真紅。<br>
しかし、その手は直ぐに、止められることとなった。<br>
樹木の枝から、刀を手にした数十匹の骸骨が、飛び降りてきたからだ。<br>

真紅は慌てて神剣を握り締めたが、時すでに遅く、すっかり包囲されていた。<br>

<br>
 ?「ひゃはははぁ! まさか、こうも巧く事が運ぶとはなぁ」<br>

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突如として、木の間に下品な笑い声が轟いた。初めて聞く、男の声だった。<br>

だが、周囲を見回すものの、声の主らしき姿は見付けられなかった。<br>

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 ?「こちらの策略どおりに動いてくれるとは、間抜けな連中だよ」<br>

 紅「隠れてないで、出てきなさい。それとも、怖くて矢面に立てないの?」<br>

 ?「下手な挑発だねえ。だけど――」<br>
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木陰から生臭い風が漂い出てきたかと思った直後、真紅の正面に法衣を纏った男が現れた。<br>

真紅の身体を舐めるが如く無遠慮に眺め回す男の顔は、狂気に歪んでいた。<br>

<br>
 ?「冥途の土産に、姿を見せてあげようじゃないか」<br>
 紅「……下衆な男ね。何者?」<br>
 ?「僕は『鬼祖軍団』四天王、笹塚。あの御方の力で、闇の司祭として生まれ変わったんだよ」<br>

 紅「司祭? ふ……穢れの者ごときが、分を弁えず偉そうに。滑稽なのだわ」<br>

 笹「威勢が良いねえ。いつまで、その減らず口を聞けるかな。かかれ!」<br>

 紅「くっ! 法理衣!」<br>
<br>
真紅は傷付いた少女を抱きかかえながら、精霊を発動させた。<br>

ばちん! と、穢れの者どもが振るう刀が、真紅の肩を打ち据える。<br>

立て続けに、二発。法理衣の力で護られているので、切れはしない。<br>

しかし三発目は頭を斬り付けられ、その衝撃で、真紅は目を眩ませた。<br>

<br>
 紅「痛いじゃないの! この死に損ないっ!」<br>
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神剣を薙ぎ払うと、一撃で四体の骸骨が木っ端微塵に吹き飛んだ。<br>

怯みもせず斬りかかってくる数体に向けて、もう一閃。<br>
更に数が減ったものの、包囲網を破るには打撃力が足りなかった。<br>

<br>
 笹「ひゃははは! そんな粗大ゴミを抱えてちゃあ、折角の威力も台無しだねえ」<br>

<br>
笹塚が右手を挙げると、背後から弓足軽の骸骨が出現した。<br>

包囲網が、少しだけ広がる。しかし、それは射撃の邪魔にならない位置に移動しただけの話だ。<br>

絶対的な不利は覆っていない。<br>
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 紅(翠星石と、蒼星石は――どこに?)<br>
<br>
耳を澄ませども、雷鳴に遮られて、戦闘の音を聞き取ることは出来なかった。<br>

どうすれば良い? どうするのが最善?<br>
このまま、座して死を待つよりは、行動に移るべきかも知れない。<br>

でも、この娘を置き去りにして、見殺しにする事で得る勝利に何の意味がある?<br>

縦しんば笹塚を斃せたとしても、敗北したのと同義である。<br>

<br>
 紅「私は――――絶対に、逃げたりしない!」<br>
 笹「そうそう。そうこなくっちゃ面白くないんだよ。堪んないねえ、敵愾心に満ちた、その瞳。<br>

   僕はね、強がりを言いながら死んでいく君の姿が見たいんだ。哀愁を誘われるよねえ」<br>

 紅「この…………外道が!」<br>
 笹「ひゃはははっ。それじゃあ、ぼちぼち始めるとしようかあ」<br>

<br>
笹塚は真紅を指さし、ねっとりと嫌らしい舌なめずりをした。<br>

弓足軽が前衛に立ち、矢を番え、弦を引き絞り始めた。<br>
<br>
 笹「さあ、運命のお時間です。念仏は唱えたかなあ?」<br>

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笹塚は右腕を、頭上高く掲げた。<br>
あの腕が振り下ろされた瞬間、無数の矢が降り注いでくる。<br>

真紅は身を強張らせ、神剣の柄を握り直した。思いの外、汗で滑る。<br>

こんなところで、終わるものか。<br>
気力を振り絞って笹塚を睨み続けるものの、心の隅は既に、絶望で占められていた。<br>

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 笹「これで終……っ! ぶごほぉ!」<br>
<br>
異変が生じたのは、その時だった。<br>
笹塚の鳩尾から太刀の切っ先が突き出たかと思った次の瞬間、笹塚は宙へと<br>

放り投げられていた。その勢いで、彼の身体から太刀が抜ける。<br>

そして、墜ちてきたところを、厚身の太刀で胴を両断された。<br>

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 銀「はん! なぁんか気色悪い馬鹿笑いが聞こえたから来てみればぁ――」<br>

 紅「水銀燈っ! 貴女、何故ここに?」<br>
 銀「ただの偶然よぉ。にしても、だらしなぁい。この程度の連中に遅れを取ってるなんてぇ」<br>

<br>
穢れの者どもの注意が、新たな闖入者に向けられた。<br>
弓足軽が一斉に振り返り、水銀燈に狙いを定める。<br>
弓隊の後ろからは、無数の骸骨が、水銀燈へと突進を始めていた。<br>

<br>
水銀燈は太刀を構え、一度だけ、艶っぽく唇を舐めた。<br>
<br>
 銀「避けなさいよぉ、真紅ぅ。……冥鳴っ!」<br>
<br>
切っ先から飛び立った漆黒の塊が、放たれた矢を呑み込み、穢れの者どもを忽ちの内に粉砕した。<br>

真紅は印を結んで、迫り来る破壊衝動に耐えていた。相変わらず、凄まじい威力だ。<br>

腕の中で、娘が苦痛に呻いた。今の状態で、この衝撃に晒されるのは辛いだろう。<br>

真紅は半身を乗り出して、可能な限り、娘の身体を覆い隠した。<br>

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きぃんっ!<br>
 <br>
甲高い金属音を残して、精霊の破壊活動は終わりを迎えた。<br>

あれほど居た穢れの者は、一匹残らず消滅している。<br>
水銀燈は得物を肩に担ぐと、真紅の側に歩み寄って、彼女の肩を軽く叩いた。<br>

<br>
 銀「大丈夫だったぁ、真紅ぅ?」<br>
 紅「一応はね。けれど、この娘は危険な状態なのだわ」<br>

 銀「どぉれぇ…………ふむふむ。これは、毒の影響ねぇ」<br>

 紅「そのくらい、判っているのだわ。さっき、解毒剤を投与したところよ」<br>

<br>
毒の影響が峠を越えれば、あとは、ゆっくり休ませて栄養を摂ることだ。<br>

問題は、それだけの体力が、この娘に残されているかと言うこと。<br>

予断を許さない状態であることは、水銀燈にも察しが付いたのだろう。<br>

彼女は袖の中から、小さな瓢箪を取り出し、真紅に手渡した。<br>

<br>
 銀「それを飲ませるといいわぁ」<br>
 紅「? これは――」<br>
 銀「薬流湯っていう、滋養強壮薬よぉ。効き目は保証するわぁ」<br>

 紅「解ったのだわ。ありがとう、水銀燈」<br>
 銀「別に、お礼を言われる筋合いじゃないけどねぇ」<br>
<br>
肩を竦めて、水銀燈は顔を逸らした。少し、照れ臭い。<br>
だが、そんな感情は、どす黒い血溜まりを見るなり何処かに吹っ飛んでしまった。<br>

両断された筈の、笹塚の身体が繋がりかけていたのだ。<br>
しぶとい化け物め!<br>
水銀燈が再び太刀を振るうより僅かに早く、笹塚は霞に変じて、姿を消した。<br>

<br>
 銀「ちっ! 逃げ足だけは早い奴ねぇ。今度は、ただじゃ済まさないわぁ」<br>

 紅「先に、この神剣で、トドメを刺しておけば良かったわね」<br>

 銀「確かに……っと、向こうもケリが付いたみたいねぇ」<br>

<br>
気付けば、山間に轟いていた怒号は静まり、青空が戻りつつあった。<br>

どれほどの数が山中に展開していたかは判らないが、それを黙らせたのだから、<br>

大したものだ。真紅は今更ながら、双子の姉妹と出会えた幸運に感謝した。<br>

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程なくして、二人は戻ってきた。<br>
そして、水銀燈を目にするや、あからさまな敵意を向けた。<br>

<br>
 翠「なんだって、お前がここに居るですか! さては、また剣を狙って――」<br>

 蒼「それとも、敵の間者として、ボク達に紛れ込もうとしているのか?」<br>

 紅「そ、そんな事は、有り得ないのだわ! 彼女は、私たちを助けてくれたのよ?」<br>

 蒼「信用を得る為なら、穢れの者の二、三匹、斬って見せるだろうさ」<br>

<br>
どうあっても、信用できないらしい。<br>
どうしたら、この姉妹は解ってくれるんだろう?<br>
ダメで元々と、真紅は思い切って、隠していた左手の痣を、水銀燈の眼前に晒した。<br>

<br>
 紅「貴女には、こういう痣が無いかしら?」<br>
 銀「んん? ああ……有るけどぉ?」<br>
 翠「なっ、なんですとぉ?!」<br>
 蒼「そんなっ! ホントなの?」<br>
<br>
ええ、と頷いて、水銀燈は左手に巻いていた滑り止めの布を外した。<br>

そこには三人と同じ痣があり、【仁】の文字が浮かび上がっていた。<br>

<br>
<br>
――同刻、某所にて。<br>
<br>
 笹「やれやれ……酷い目に遭ったよ」<br>
 の「随分と大きな口を叩いて出ていったのに、返り討ちだなんて……だらしない。<br>

   お姉ちゃん、ガッカリしちゃった」<br>
<br>
這々の体で逃げ帰った笹塚に、のりの嘲笑が浴びせられた。<br>

<br>
 笹「そう言う、のりだって逃げ帰ってきたじゃないか。他人のことは言えないよね」<br>

 の「なんですって…………新参者のくせに!」<br>
<br>
あわや口論となるところに、白髪隻眼の鎧武者が、割って入る。<br>

<br>
 ?「およしなさい、二人とも。御前様の前で、みっともないですわ」<br>

 笹「ぬぅ……面目ない」<br>
 の「申し訳ございません、御前様」<br>
<br>
神妙に頭を垂れる二人に、御簾の内から、凛とした声が流れ出してきた。<br>

<br>
 御「畏まらなくともよい。それより、笹塚。例の件は、どうなっている?」<br>

 笹「ははっ! それにつきましては、滞り無く」<br>
 御「ならば、良い。さて……あの者たち、如何に始末するか――」<br>

 ?「お願いです。私に、出撃のご命令を下さい!」<br>
<br>
そう言って進み出たのは、鮮血を思わせる緋色の甲冑に身を包んだ、黒髪の娘だった。<br>

<br>
 御「……もう苦しくはないの、めぐ?」<br>
 め「はい。全く問題はありません。これも御前様のお陰です。<br>

   その恩に報いるためにも、是非、私に任せて頂きたいのです」<br>

 御「よかろう。其方の忠義に感じ入り、任せるとしよう」<br>

<br>
ありがとうございます……と、口の端を吊り上げためぐの瞳は、<br>

血に飢えた野獣のように、爛々と輝いていた。<br>
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