桃の節句、雛祭り
今日は桃の節句、雛祭り。女の子のためのこの日が、無事に終わるはずも無かった。巴「ねぇ、みんな、今日時間ある?」朝の教室、薔薇乙女たちが談笑している中、巴が切り出した真「あら、巴からお誘いなんて珍しいわね。私は大丈夫よ。今日は雛祭りだけど、それに関係したこと?」雛「真紅呼んだのー?」翠「お馬鹿苺はホントにダメダメですねぇ。雛祭りも知らないからお前はミソッカスなんですぅ」雛「ぶー!蒼星石ぃ、翠星石がいじめるのよー!!!」蒼「翠星石もそこまで言う必要ないじゃないか・・・」そう言って雛苺の頭をなでる蒼星石雛「やっぱり蒼星石は優しいのー!翠星石とは大違いなのー!」翠「(#^ω^)ビキビキ」金「カナは平気かしらー!!!」銀「みんな私を忘れちゃ嫌よぅ。私も今日は空いてるわぁ。薔薇水晶と雪華綺晶は?」薔「私は・・・銀ちゃんと一緒ならどこでも行くよ(///)」雪「私も大丈夫ですわ」巴「桜田君は空いてる?」J「え、俺もなのか?まぁたぶん大丈夫だとは思うけど・・・一応ねーちゃんに連絡しなきゃな」巴「そう、よかった。都合がいいならのりさんも呼んだらどう?」真「それは名案ね、のりは料理が上手だから、雛祭りに合ったお菓子を作ってくれそうなのだわ」J「お前はねーちゃんをなんだと思ってんだ・・・。まぁ後でメール打っとくよ」巴「まぁみんなわかってると思うけど、今日はうちで雛祭りパーティーをやろうと思うの。 特に必要なものはないから、学校が終わったら家に荷物を置いて、うちに集まって」そう言われて拒否するものは勿論いなかった。ただ二人、これを嫉妬に狂いながらこの光景を見ているものたちがいたが・・・
ベジ「ちくしょー!なんでJUMだけこんな・・・」ボヒュゥ笹「す、凄いよ!今の怒りで超サイヤ人になれたんだ!やったねベジータ!」ベジ「HAHAHAHAHA!!!ビッグバンアタック!!!」廊下でビッグバン(ryを放つベジータ。廊下奥の壁が消滅したム「えー、テステス、3年のベジータ君、至急校長室まで来るように、君は退学だ。それと笹塚君、君は廊下に立ってなさい。」ベジ「ここからが本当の地獄だ・・・」笹「今度は校長命令かよ・・・」
キーンコーンカーンコーン翠「かったるい授業がやっと終わったですぅ。蒼星石、帰るですよー?」蒼「ちょっと翠星石・・・」チャイムが鳴った瞬間に教室を出ようとする翠星石。授業は少し延長しているらしい翠「何をボサッとしてるですか!授業を時間内に終わらせることができない要領が悪いダメ教師なんてどーでもいいのですぅ」教師「。・゚・(ノД`)・゚・。」蒼「しょうがないなぁ・・・」罪悪感を感じながらも教室を出て行く蒼星石。これはこれで酷い。5分程延長したが、授業も終わり、薔薇乙女+巴+JUMはそれぞれ帰路につく。誰一人として巴の陰謀など知る由もない・・・・・・
巴「今日のために準備をしてきたのよ・・・絶対に成功させる!」ピーンポーン巴「!!!」一人意気込んでいた巴のもとに、来客が来たようだ。巴「おしゃべりできるから、桜田君だったらいいな・・・(///)」ガチャ銀「は~い巴ぇ。あら、どうしたの?その顔、JUMだと思ったのかしらぁ?w」巴「そ、そんなこと・・・(///)」銀「あら、どーかしらぁ。だって巴ってJUMのこと好きなんでしょ?」巴「そ、そ、そ、それは・・・(///)」顔を真っ赤にして否定しようとする巴、隠し事はできないらしい。銀「まーあなたの邪魔するつもりはないから安心なさぁい。ほら、2人とも、入るわよ」薔・雪「お邪魔しまーす」水銀燈の後ろからひょっこり現れた双子。巴もビックリしたようだ。銀「お邪魔するわぁ。いつ来てもこの家は広いわねー。羨ましいわぁ。あら、こっちの部屋はなに?」巴「!!!そ、その部屋はまだ駄目よ・・・。後でみんなが来たら案内するわ」銀「ふーん・・・なんか怪しいわねぇ(ニヤニヤ)」ピンポーン巴「それじゃこの部屋で待ってて。はーい!!!」翠「邪魔するですぅ。相変わらずこの家は無駄に広いですねー」蒼「また翠星石はそんなこと言って・・・来るときウキウキしてたのは君じゃないか」翠「な、なに言ってるですか!!!そ、そんなこと・・・まぁ楽しみですけど(///)」J「お、もう集まってんのか?よぉ、柏葉」の「巴ちゃん、私まで呼んでくれてありがとねー。今日は頑張ってお菓子作るから、楽しみにしててね!」雛「わーい!!!のりのお菓子楽しみなのー!」真「本当に。のりのお菓子は絶品なのだわ。たまには和菓子もいいわね。JUMはちゃんとお茶を入れるのよ」J「お前ってやつは・・・まぁいいや、玄関で立ち話もなんだから入ろうぜ。お邪魔しまーす」の・雛・真「お邪魔しまーす(なのー!・なのだわ)」金「みんな私のことは忘れてるかしらー!!!」
雛「巴のうちは大好きなのー!広くて大きいのー!!!」満面の笑顔でスキップする雛苺。巴と雛苺は大の親友だ。もっとも、旗から見るとその関係は保護者と子供のように見えるが、2人はそれも嫌じゃなかった。の「それじゃ私はみんなのために腕をふるってお菓子を作ってくるわ!巴ちゃん、台所はどこ?」巴「あ、案内します。せっかく来てもらったのにすいません・・・」の「いいのよー。私が好きでやってるんだから。みんながおいしく食べてくれればそれでいいのよ」巴に案内されるのり、お菓子が出来上がるまでは皆で談笑しているらしい。
銀「それでぇ、今日はお菓子を食べて今日は終わりなのぉ?巴のことだからなんか企んでそうだけどぉw」巴「!!!!!ま、まぁ、後のお楽しみよ・・・とりあえずお菓子が来るまではお喋りでもしてましょう」翠「なーんか怪しいですねぇ。どう思いますぅ?蒼星石」蒼「まぁ、いいんじゃない?楽しみに待ってようよ」真「こ、紅茶が無いのだわ!い、息が・・・ジュ、JUM!早く紅茶を入れてきなさい!く、苦し・・・」J「は?さっきと言ってることが違うじゃないか・・・ほら、午後ティーならあるけど、飲むか?」真「そ、そんなもの紅茶とは呼べないのだわ!!!早くしなさい!!!」雛「真紅は紅茶中毒なのー。ジャンクなのーwww」J「ったく・・・しょうがないやつ・・・」JUMはため息をつきつつ紅茶を入れに行った。
真「ふぅ・・・疲れるわね・・・」銀「!!!あなた・・・もしかして芝居?」真「当たり前でしょう?紅茶中毒なんてあるはず無いのだわ。ねぇ、雛苺?」雛「ひっ!!!!!と、巴~助けてなのー・・・((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル」蛇に睨まれた蛙とはまさにこのことか。真紅は巴に追求する真「それで、巴?あなたの企みはもう読めてるのだわ!」いつの間にくんくん変身セットを身に着けている真紅。真「仰々しく閉まっている扉をこっそり覗かせてもらったのだわ。そこにあったのはずばり3段の大きな段差・・・ それが意味するところはズバリ!!!巴、あなたは私たちに衣装を着せて、写真でも取ろうとしてるわね。 そしてあなたの目的は、JUMをお内裏様にして、自分がお雛様になること!そうよね!?」巴「!!!!!そうよ・・・私は1ヶ月も前からこの日のために準備してきたのよ・・・ だからあなたたちに譲るわけにはいかない!!!」翠「そうはいかないですぅ!翠星石と蒼星石が一番上に座るですぅ!蒼星石も何か言うです!!!」蒼「え・・・でも巴ちゃんが主催者なんだし、巴ちゃんがかわいそうだよ・・・」翠「きぃぃぃ!!!!!こんな軟弱な子に育てた覚えはないですよ蒼星石!とにかく、五人囃子だけはゴメンです!!!」銀「あらぁ、薔薇水晶か雪華綺晶と雛壇に登るってのもいいわねぇ。でも、ちょうどいいから三人官女を私たち三人でいただこうかしらぁ」薔「それがいい・・・(///)」雪「私もそれに賛成ですわ」翠「これで五人囃子か殿姫しかねーですぅ!絶対渡さんですぅ!」
真「ちょっと翠星石、何を言ってるのかしら。一番上には私とJUMが上るのよ!」金「カナのこと作者は忘れ気味かしら・・・もう五人囃子でいいかしらぁ(´;ω;`)」巴「(くっ・・・真紅は馬鹿だと思っていたけど、くんくん探偵を見てレベルアップしてきたようね・・・ 敵が多すぎて不利だわ。桜田君の優しさに賭けるしかない・・・!!!) とりあえず翠星石の案は却下。私と真紅、どっちがお雛様になるかは、桜田君が選ぶ、それでどう?」翠「(゚Д゚)」蒼「ちょwww翠星石、こっち見んなwww」真「臨むところなのだわ。絶対に負けないわ」雛「雛は雛壇に登れればいいのー!!!コスプレ楽しみなのー!」金「ちょwwwwwwwww雛苺、それはコスプレとは若干違うかしらwどこでそんな言葉覚えてくるかしらー?」J「紅茶入れてきたぞーって真紅、お前元気じゃないか。ねーちゃんがお菓子できたってよ。それにしても柏葉ん家の台所凄いな!」銀「(真紅の演技はJUMを部屋から出すためだったのねぇ。狡猾)」の「みんなー?できたわよー。」雛「すっごいのー!!!手作りの雛霰なのー!!!!のりすごーいすごーい!!!」の「うふふ、ありがとう、雛ちゃん。みんなもおいしくいただいてねー」真「これは・・・市販のとは比べ物にならないのだわ!!!まさか雛霰を自分で作るなんて・・・凄いわ、のり」一同、のりを褒め称える。のりも満面の笑顔でみんなが食べるのを見ている。しかし、真紅と巴の胸中は次に起こる争いでいっぱいだった。
真「さて、とてもおいしかったわ。ありがとう、のり。」の「いいのよー。みんながおいしく食べてくれたのなら、私は満足よ」巴「それじゃみんな・・・こっちの部屋に・・・」J「なんだ?なんかあるのか?」これから起こる出来事の被害者になるであろうJUMは、極めて楽観的だ。巴「これからみんなで雛壇に登って記念写真を撮ろうと思うの」翠「(知ってるですぅ。巴はやっぱり腹黒いです!)」蒼「(まぁまぁ、帰ったらいっぱい楽しいことしよwってかむしろお雛様プレイしよwww)」翠「(!!!まぁ、それなら許してやらんこともないですぅ(///))」真「それで・・・」巴「桜田君がお内裏様、私と真紅のどちらかがお雛様になるの。それを桜田君に決めてもらいたいんだけど・・・」J「へ?俺に?」の「巴ちゃん!私もJUM君の隣がいいわぁ!!!」一同「お前は黙ってろ!w」の「えーんそんなぁ。・゚・(ノД`)・゚・。」J「やっぱり今日の主催者は柏葉だから・・・」巴「(そうよ、桜田君!やっぱり私と桜田君はつながっているのね!)」
JUMが殺気を感じたその後ろでは真紅が目を鋭くしてJUMを睨みつけている「あなたは私の下僕なのだから言うことを聞きなさい」と言っているようだ。J「(どうしろってんだよ僕に・・・柏葉!悪い!俺は死にたく・・・!!!」巴の目が潤んでいる。「どうして!?私を選んでよ!」と言っているように見える。J「(クッ!!!こんな目で睨まれたら・・・)」バシュウ!!!アニメで聞くような効果音がした後、大気が揺れ始めた。ベジ「桜田~!!!!!全部お前が悪いんだ!畜生!!!!!!!!!!!」怒号が鳴り響いた後、巴の家の壁を突き破ってベジータが入ってきた。ベジ「なんだこれは!!!またお前は俺を差し置いて!!!こんなもの消えちまえ!!!ファイナルフラッシュ!!!」雛壇を見つけたベジータはそれに向かって威力が凝縮された一発を放つ。ドゴォン!!!!!一同「!!!!!ベジータ・・・・・・死ねぇぇぇぇぇ!!!!!」ベジ「ギャァァァァァ!!!!!こ、ここからが本当の地獄だ・・・(今日2回目)」J「(ベジータ、すまない!ありがとう。感謝してるぞ!)」その後、柏葉家から脱出するベジータを見たものは誰もいなかった。
ベジータを皆で制裁した後、光速よりも速いスピードで雛壇を修理させた一同は、再び真紅と巴、どちらがJUMの隣に座るかで口論になったが、JUMが真紅をなだめ、主催者の特権ということで真紅もしぶしぶ了承した。真「(まぁ1ヶ月も前から準備してたんじゃしょうがないわね。でも、見てなさい、明日からは負けないわよ、巴。)」衣装は民間人が作ったとは思えないほどの出来。っていうか費用もかなりの額かかっただろう。写真に写っている巴の笑顔は、これまで見たことがないほど素敵な笑顔だった。巴「(うふふ、本当によかったわ。真紅、ありがとう・・・)」J「(柏葉ってやっぱかわいいな・・・俺ってつくづく幸せ者なのかもなwそしてベジータには運がなさ杉w)」その日の夜翠「蒼星石ぃ、お雛様プレイってどんなのですぅ?」蒼「そ、それは考えてなかったよ・・・orz えい!」翠「キ、キャアッ!ん、ぷはっ!ん、あぁん・・・いきなりずるいですぅ・・・」翠星石を押し倒し、強引に口付けし、翠星石の豊かな胸をまさぐる蒼星石。蒼「ごめんね。プレイの内容は考えてなかったけど、今日は夜通ししよ・・・w」その後一晩中双子の部屋からは嬌声が聞こえてきたという
銀「今日は楽しかったわねぇ。ま、奥手の巴にしてはがんばったわね。真紅も少しは大人になったようだし・・・」薔「衣装・・・もらっちゃったね。いいのかな?」銀「いいんじゃなぁい?巴は写真撮れただけでまんぞくだろうしぃ。」薔「銀ちゃん・・・銀ちゃんが着た衣装・・・くれる?」雪「まぁ、薔薇水晶ったらw」銀「あらぁ、その衣装で何をしようって言うのかしらぁ?w」薔「それは・・・・・・(////)」銀「あらあら、かわいいわねぇwこれから3人でする?w」薔「!!!!!」首が千切れる勢いで首を縦に振る薔薇水晶。この部屋からも一番中嬌声が聞こえてきたらしい。この日に撮った写真は通称薔薇乙女アルバムのベストショット1枚となったらしい。そしてこの衣装がJUMと巴の未来の披露宴で再び見られることになるのも、まだ先の話である。金「結局カナの出番が少なすぎるかしらー!!!!!」
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