ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki内検索 / 「のり×巴」で検索した結果

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  • 百合CP短編(友情物含む)
    ...薔薇水晶×雪華綺晶 のり×巴 巴×雛苺 みっちゃん×金糸雀 雛苺×金糸雀 雛苺×雪華綺晶 色々 2   上に行くほど新しく掲載・更新された作品です。 「百合女帝のり」 めぐとすいぎんとう 翠×雛の『マターリ歳時記』 図書館シリーズ 薔薇、雪華、メグの愛して銀様! 《かくて少女は痛みを乗り越える》 《かくて少女は痛みと共に進み行く》 めぐが色々な曲を聴いてるようです めぐ銀 『有栖川荘にいらっしゃい』
  • まとめのり
    のりイメージ 優しいけど天然、だが怒ると怖い。 -- 名無しさん (2006-06-19 13 04 50) 桜田 のり -- 名無しさん (2006-06-19 16 37 52) 苦労人・・・ -- 名無しさん (2006-06-19 18 55 39) 天然ボケ、意外と計画性あり・・・!? -- 名無しさん (2006-06-19 22 00 57) 怒ると一番怖い -- 名無しさん (2006-06-20 21 50 38) ブラコンっぽい -- 名無しさん (2006-06-25 00 43 18) メガネっこ -- 名無しさん (2006-09-04 16 01 06) 弟思い。ただ天然のおかげでズレた事を言ったり、ズレた行動をしたりする事がしばしば・・・。 -- ・・・・。 (2006-09-04 21 43 18) ...
  • 百合
    上にいくほど最近に掲載された作品です。 意識 -水銀燈・真紅 NG.biero- 夜の静寂に響かせて 《Hard Boiled ― Soft Memory》 銀金 ほのぼの 『孤独の中の神の祝福』 『モノクローム』 sinineta guroino 『冬と姉妹とクロスワード』 《世界は色で出来ている》 赤い靴履いてた女の子 【ある日の幕間】 あなたとみるゆめ 『奇妙な熱』 『Just believe in love』 sinineta biero パン派vsごはん派 ギャグ 「30分の休憩を…。」 友情?銀薔薇 『Lelien Maiden』 双子、銀薔薇、雛金 ユキイチゴ 雪華綺晶×雛苺 biero 水銀燈とめぐの夢 「水の翠に対する陰謀」 水銀燈×翠星石 今日は日曜日。 銀薔薇 花火とりんご飴と夏祭り。 双子 『貴女のとりこ』 雪華綺晶×巴 sinineta guroino 彼が見 ...
  • 偽善者
    誰かのために自分が何かをしてあげる 多くの人がそれを素敵なことだとか、偉いね等と褒めてくれる けど、今日は学校でこんなことを聞いてしまった 友達①「のり~今日さあ学校の帰り一緒に寄り道しない?すっごいおいしいパフェの   食べられるお店見つけたんだよ」 のり「ふえ?え~と、ごめん今日は…」 友達②「駄目よ、のりは弟君のお世話があるじゃない」 のり「う、うん そうなの、だからごめんね」 友達①「ううん気にしないで、それじゃあまた今度ね バイバイ」 のり「うん、バイバイまた明日」 いつものように家に帰れば良かったのにな なんで今日に限って忘れ物なんかしちゃうんだろう… 私のバカ のり「ふう、まいっちゃうな 教室に鞄忘れちゃうなんて あれ? まだ中に誰かいるのかな?」 友達①「のりってさ~良い娘だけどいつも人付き合い悪いよね、家に両親...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第五話
    1時間後・・・ 疲れた・・・。結局真紅に全部させられた・・・。腰がイテェ 大掃除が終わった後は、全員リビングへばっている。 銀「つ、疲れたわぁ。」 金「カ、カナもかしら~。」 翠「腰が痛いですぅ・・・」 真「この程度で疲れるなんて、なってないわね。」 雛「ひなもうだめなの~」パタッ 薔「ZZZ・・・」 蒼「みんな、お疲れ様。」 真紅以外は全員相当参っているようで、当分静かになりそうだ。部屋は随分ときれいになっている。 意外にも、掃除はできる方らしい。そう思い、部屋へ戻ろうとしたところ、 ガチャ、 の「ただいま~。」 のりが帰ってきた。コノジョウキョウハ・・・まずくないか? ばたばた、カチャ の「ジュン君ごめんね~、おそくなって・・・」 あちゃ~。のりはリビングの扉を開けて部屋を見るなり、固まってしまった。 の「だ、だめよジュン君!未成年なのに出張ヘ○ス...
  • 伝わらない気持ち
    ピッ… ブウゥゥゥゥゥゥゥン… <交流チャットコミュニティ【薔薇の楽園】> カタカタカタ… J坊>今日はじめてクンクンを見た、そっちが言うほどじゃないけど暇つぶしにはなるよ ホーリエ>クンクンの面白さを分からないあなたはまだ子供ね J坊>あんなのに夢中になれるほど僕はもう子供じゃないんだ ホーリエ>そういう台詞はクンクンのビデオを全て見てから言いなさい。 今日はもう落ちるわ、明日は当番で学校が早いの J坊>分かった、僕も色々忙しいんだ ホーリエ>おやすみなさい J坊>おやすみ <退出する> ピッ… JUN「ふぅ…学校か…」 <学校> 梅「やあ、みんなおはよう では出欠をとるぞ呼ばれたものは返事をしろー」 先生があいうえお順に出席をとっていく いつものことだが桜田という苗字で一旦止まる そして何事...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第十三話
    ジュンは今、絶体絶命のピンチに陥っている。 ジ(穴があったら・・・入りたい・・・)  ジュンは、顔が真っ赤になっていくのを感じた。 雪「ジュン様!これは、男としては正常な証拠ですわ!むしろ、喜ぶべきですわ!」 ジ「できるかー!」  反論するのと正反対に、ジュンの顔は、みるみる赤くなっていく。 銀「ほらぁ、ジュンはやっぱり興奮してたじゃなぁい。」 真「何かの間違いなのだわ!ジュン、どうなの?!」  水銀燈の満足げな声と、真紅のヒスの入った声。 ジ「え、いや、その・・・。」  弁解の猶予はない。体が正直に示しているのだから。 ジュンは、真紅の拳が握られていくのを見て、もう一度あのパンチが飛んでくることを覚悟した。  が、そこにまた、 雪「ジュン様!勝手ながらも、私が処理いたしますわ!」  雪華結晶が現れ、ジュンを押し倒した。 雪華結晶は妙に息が荒かった。  ジュ...
  • ~チビ蒼星石とチビ翠星石~第4部、休日編
    ~プロローグ~ 物語は突然はじまるものだ。いや、正確には無駄なところを省いているからそう思えるだけかもしれない。 だが、私、桜田ジュンの物語は人為的に唐突にはじまったものだ。 ~チビ蒼星石とチビ翠星石~ 本当にすべては突然だ。 両親が帰ってきたと思ったら次の日には外国へ旅たった。蒼星石と翠星石の双子をおいて・・・。 姉は合宿でいなくなり、両親が予約をとっていた温泉にいき、その後、真紅と水銀燈に双子のことを言ったことにより未来は見えてきたが・・。 このあとは、どうなるのだろうか・・・・。 ~チビ蒼星石とチビ翠星石~目的は遊園地・・・No1 金曜日 ~桜田家~ 蒼星石「ジュンくん。明日はがっこう、休みだよね?」 ジュン「うん。そうだけど・・・どうかしたのか?」 蒼星石「明日さ、遊園地につれてってほしいんだけど・・・。だめ?」 ジュン「別にいいけどさ・・・あいつらもか?」 そういってジュ...
  • *死の行進
       「じゃあとりあえず、後から参加のひとにはこっちねー」  にこやかにめぐさんが促す。楽しみすぎだよこのひと。  最初に用意していたショットグラスは、三つだった。二つはゲームに使っていて、残りのひとつは?  ゲームが始まる前、グラスへ並々と注いでおいて、机の端っこあたりにおいておいた例のもの。  これは『お酒の神様』が怒らないように、『おまじない』として、とっておかれるもの、らしい。  それはまさに今、こういった場合に使用される虎の子。言い換えると、呑みたいやつが呑め。 「じゃ、代表して私が頂くわぁ」  くぃっ、とグラスを傾けて、カツンとテーブルに置く水銀燈だ。  あんまりマナーとしては良くないのかもしれないが、本当に見てて良い呑みっぷり、もとい呑み慣れすぎ。大学のサークル新歓、渡り歩いたりしてなかっただろうな? 「私と真紅は最強のコンビだったわよぉ」 「詳しく聞きたく...
  • ずっと傍らに…激闘編 第十八章~翠星石side~
    ──となりで顔を強張らせてるジュン。 目の前で座ってる人の視線が気になるんですかぁ? 快速と違って座席の向きが90度違いますからね。 …でも翠星石とのりがお前を挟んで座ってるだけでもまだマシでしょうに! そんなジュンも、今日で壁をひとつ乗り越えましたね。 ひとつどころじゃないかもしれないです…。 だって、学校よりも人が多い街に出ることが出来たんですからね。 別に今だって怖がることなんてないんですよ。 ABCの邪魔さえ入らなければ── やっぱり、こいつらを倒すまでは学校復帰は厳しいですかねぇ。 翠星石も連休明けから安心して学校生活を送れるか心配になってきたです…。 あと、ケーキ屋でジュンが言ってましたが、 誰にも出掛けたことを連絡しなかったことで水銀燈に怒られたんですね。 まぁそういう意味では水銀燈の気持ちは分からんでもないです。 家から忽然と姿を消したとなれば、誰だって心配しま...
  • 短編
    ここは短編をまとめる場所です. 水銀燈 金糸雀 翠星石 蒼星石 真紅 雛苺 雪華綺晶 薔薇水晶 巴 めぐ のり みっちゃん 梅岡 その他 色々なキャラが出るSS 百合CP(友情物含む)  
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第八話
    どのくらいの時間が過ぎたのだろう。意識はまだ薄ぼんやりとしている。 『ガチャ・・・パタン』 ドアを開ける音が聞こえる。匂いからして、ここはリビングだろう。 背中にはやわらかい感触がする。 じゃあ僕は、ソファーの上で寝ているということなのか・・・ 頭がなんだか重い・・・ の「ジュン君、起きた?」 不意に、のりの声が聞こえた。しかし、まだ瞼を開けるほどの力は出てこない。 雪「まだですわ。もう朝ですのに・・・」 誰だったかな・・・。昨日の配達物を受け取った後の記憶が無い・・・ 真「まったく、あの程度で気絶するなんて貧弱な下僕だわ。」 この声は・・・真紅か。声を聞いたらに急に背筋が冷めてきたのはのは何故だろう・・・。 雪「当たり前ですわ。誰一人として耐えたことの無い、真紅必殺の『絆パンチ』を顔に、しかもまともに食らったのですから。」 意識はまだはっきりしない・・・。二人の...
  • 第二十二話 麗らかな日に
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十二話 麗らかな日に」   「JUM、紅茶を入れて頂戴。」 「JUM~、私はヤクルトォ~。」 「あー、もう五月蝿いな。はいはい。」 JUMは真紅と水銀燈に言われたとおりに紅茶を入れ、冷蔵庫からヤクルトを取って来る。 「ありがとう、JUM・・・にしても、平和ね。」 真紅が上品に紅茶を口に運ぶ。 「そうねぇ・・もしかしたら嵐の前の・・・って奴かもよぉ?」 水銀燈はお茶菓子に手を運んでいる。 「まぁ、実際そうだろうな。僕らがモスクワに来てもう1週間くらいかな。レジスタンスもかなり集まって来てるし 他の集合基地では小競り合いが始まってるらしいよ。」 JUMもそう言って自分の為に入れた紅茶を飲む。 「そう・・・なら恐らく戦争が終わるまで休みはなしね。嫌だわ。」 「私もぉ。あんまり働きすぎるとお肌が悪くなるし老けちゃうわぁ~。ねぇ、JUM。それで私の貰い手が なかった...
  • 超機動戦記 ローゼンガンダム:人物紹介
    人物紹介 JUM・・・サクラダの艦長。アリスの乱で両親を失い、姉ののりと幼馴染の真紅と暮らしていた。 その後アリスに反抗するためにレジスタンスに参加。みんなと共にサクラダを任される。 MSの知識も相当あり、機体の修復などもお手の物。よく改造もしている。 のり・・・JUMの姉でサクラダの食堂のお姉さん。彼女の作る花丸ハンバーグはクルーにもっぱら好評。 一人で切り盛りしているがそれが物理的に可能かはおいておく。戦闘では活躍できないが それ以外の面では非常にみんなに頼られている精神的支柱でもある。 巴・・・オ○ニー師匠・・・ではなく、サクラダの副艦長。冷静沈着で常にJUMをサポートしている。 また、アリスの乱で孤児となった雛苺をかくまっており、姉妹のような関係。 真紅・・・アリスの乱で両親を失い、幼馴染のJUMとのりと暮らしていた。紅茶ジャンキーで戦闘中も 作り置きのJUMが淹れた紅茶を...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第十四話
    気絶して、ジュンが階段から転がり落ちて、1日程たった後、ジュンは自分のベッドでうなされていた。 ジ「見るな・・・見るな・・・」  その様子を、蒼星石と雪華結晶が見守っている。  蒼星石は、色落ちした青ジーンズに紺のシャツ、薄い上着。  雪華結晶は、白のロングスカートと、白のシャツ。どちらも、のりの借り物である。  のりは、雪華結晶に渡されたお金を持って、巴、金糸雀、雛苺と共に、薔薇姉妹に必要な、生活物資の調達に出かけた。 蒼「昨日から、ずっとこれだね。」 雪「ジュン様は、大丈夫なのでしょうか・・・。」  周りには、水の入った洗面器、タオル数枚、シップや包帯、薔薇姉妹達の食事の後が散らばっていた。 (治療には、ジュンの幼馴染の巴も手伝ってくれた。)  のりのパジャマを借りている、翠星石、水銀燈は、蒼星石たちに毛布を掛けられ、部屋の端っこの方で寝ている。 蒼「大丈夫...
  • 必然のうちに
      『必然の内に』  第一章「始まり」  僕は桜田ジュン。自分で言うのもなんだがネクラな引きこもりだ。  今日も今日とて唯一の楽しみであるネットでの買い物に勤しんでいた。 ジ「これは買いだな。これも」 の「ジュンく~んご飯できてるわよ~。」  いま下で僕をよんでるのは姉ののりだ。どうせ出番少ないから気にしないでくれ。 ジ「後で食べるから置いとけお茶漬けのり」 の「えぇ~。たまにはお姉ちゃんと食べましょうよ」 ジ「うるさいな。一人で食べればいいだろ。」  まだギャーギャーいってるがとりあえず無視だ。 ジ「これも買いだな。これも…っん?」  僕は一つの商品に目がとまった。 ジ「ゲームの世界への招待状ゲームの中にはいりたいならぜひ。byラプラスの魔?」 胡散臭さ丸出しのゲームソフトしかもみたことないゲーム機本体付きとは…… ジ「これは買いだな...
  • 金糸雀短編29
    金「みっちゃんなんて大っ嫌いかしらー!」 み「………!!!」 金「いやそんなこの世の終わりみたいな顔しなくても、エイプリルフールかしら」 み「………」 金「みっちゃん?」 み「………」 金「死んでる…」 スーパー天才少女カナリア!!~数学編~ 小学生四年生時代 金「カナは円周率を覚えたかしら!」 ジ「えんしゅうりつって何だ?」 真「円の…何かでしょう」 銀「まだ習って無いのに凄いわねぇ」 薔「…やるじゃん」 金「かしらー!!」 中学一年生時代 金「カナは円周率を百桁まで言う事ができるかしらー!!」 ジ「何という才能の無駄遣いを…」 真「凄いのだけど、羨ましくないのだわ」 銀「その暗記力には頭が下がるけれどねぇ」 薔「…やるじゃん」 金「かしらー!!」 高校三年生現在 金「やったわ!!カナは…カナは遂に円周率を割り切っ...
  • 第三話 アリスの支配
    超機動戦記ローゼンガンダム 第三話 アリスの支配 「ピチカート起動!メイメイ照準!てぇーーー!!」 サクラダに迫り来るミサイルをレーザーが打ち落とし間髪要れずに6連装のミサイルが発射される。 未だに続く戦闘。背後の敵は翠星石と蒼星石が殲滅したものの、数に勝るアリス軍との戦闘は続いていた。 「っ・・・しつこい!」 白を基調にされたキラキショウがバーズにライフルを放つ。放たれた銃弾は頭部を撃ち抜くが撃墜には 至っていない。人工知能の詰まれたバーズにとって頭部などは飾りでしかない。至る所に装備されている センサーやカメラがある限りバーズは動き続ける。 バーズはセンサーで敵機を察知するビームライフルとマシンガンと二つ装備されている銃器のうち マシンガンを選択するとキラキショウへ銃口を向け連射する。パラララララと小刻みな音と共に弾が排出される。 キラキショウは回避運動をするが、いかんせんばら撒かれ...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第七話
    見つめ合ったまま静かに時が過ぎていた。 そんな静寂を破ったのはリビングから騒音で起きて来た真紅だった。 『ガチャ』 真「うるさいわね。ジュン、何を騒いで・・・。その娘は誰?」 後半は凄みの聞いた声で僕に聞いてくる真紅。 ジ「え、だ、誰って・・・僕が知るわけ無いだろ!」 雪「初めまして。私は雪華結晶。薔薇乙女の7女ですわ。」 背後からいきなり声がしたので、僕は跳ね上がった。 真「7女?7女は薔薇水晶じゃなくて?」 雪華結晶は雷に打たれたような驚いた顔をして、 雪「えっ・・・、そ、そんな・・・。ひどいですわ・・・、私を、私を忘れるなんて・・・」 両手で顔を覆い泣き出してしまった。 そんなことを尻目に、 ジ「また増えるのかよ。」 と、発言したのが悪かったらしく、 雪「そんな・・・ジュン様まで・・・、ひどいですわ・・・、あんまりですわ・・・。」 雪華結晶は顔を上げて...
  • *エピローグ
       「うん」  闘志むき出しのふたりへ。  僕はもう、限界です。(脳内ウィキペディア)先生、もういいですよね? 「座ろうか」  つかつかと歩み寄る。 「「邪魔しないで!」」  ああ、そういう。 「す わ ろ う か、」  片方ずつ順番に、首根っこを。 「酒の席で、」  思い切り、掴む。 「暴れるとは何事だああああ!!」 ――― 「あー、爆発しちゃったねえ」 「やはりのりさんの弟はかく在るべき、というところでしょうか」 「ええ? ちょっとしたものですよぅ、この位なら」 「……」 「……」 ―――  …………  ……  んん…… 「朝ですよおめーらぁ! しゃっきり起きやがるです!」  おおう、……頭痛い……叫ばないでくれ…… 「酒が貴方を裏切ったんじゃない?」 「馬鹿言うな。酒が僕を裏切る筈が無い」 「重症ね……ああ、蒼星石。紅茶はあるか...
  • 秋口のこと
    一 夢みたこと 朝日が差し込んでいる。その眩しさで真紅は目を覚ました。随分と眠っていたような気がするけれど、よく思い出せなかった。 頭が酷くぼうっとしている。そもそもなぜ自分は座りながら眠っていたのか。 真紅の席と向かい側には大きな空の食器。何かが乗っていた様子も無い。 真紅は見た事も無い場所だった。 「なんなのここは…?」 狐につままれたような気持ちで真紅は席から降りた。椅子は足がつかないほど大きく、飛び降りるような形になる。服の揺れる衣擦れの音が大きい。 真紅は自分の服を確かめた。 人形展の時にも着ていった紅いドレスだ。いつの間に着替えたのか。 自分の指が関節ごとに丸く膨らんでいた。まるで球体関節人形のように。いや、球体関節人形そのものだ。 真紅は人形になっていた。 椅子も食器も大きいのではなくて、自分が縮んでいたのだ。 慌てて真紅は鏡を探した。ちょうど部屋の隅に薔薇の彫刻に縁取られた...
  • まとめ真紅
    真紅イメージ なのだわ -- 名無しさん (2006-06-19 12 51 16) 金髪ツイン -- 名無しさん (2006-06-19 14 49 15) 妄想癖が有る -- 名無しさん (2006-06-19 17 58 40) 胸が貧相のせいか考え方も貧相 -- 名無しさん (2006-06-19 18 12 21) じつはお子ちゃま -- 名無しさん (2006-06-19 18 15 21) 紅茶中毒疑惑あり -- 名無しさん (2006-06-19 19 40 16) 猫にトラウマあり(TVアニメ) -- 名無しさん (2006-06-19 20 33 58) くんくんの事になるとヤバイ人に(アニメ) -- 名無しさん (2006-06-19 20 36 32) JUMの貞操を狙っている -- 名無しさん (2006...
  • 第一話
    今日も私は彼の部屋の前で一人座って、 雛「ねえ、JUM…今日はね…」 一人話している。 雛「それでね、翠星石ったらひどいのよ…」 彼からの返事はない… 雛「水銀燈と薔薇水晶がね…」 どうしてこうなっちゃったんだろう… だってもっと小さな頃は… 『ふたりのやくそく』 「はーい!それじゃあみんな自由にお遊びしてねー!」 (はーーーい!!) 雛「ふんふ~ん♪」 J 「ねえ、雛苺?なにかいてるの?」 雛「あっ!JUM!ヒナはね、おひめさまの絵をかいてるの!」 J 「へー。かわいいね」 雛「でしょ?ピンクのおようふくきて、おっきなリボンもつけるの!」 J 「まるでほんとうのおひめさまみたいだよ!ぼくもいっしょにかいてもいい?」 雛「もちろんなの!JUMもいっしょにおえかきするの!」 雛「うわー!JUMっておえかきじょうずなのね!」 J 「へへ…そうかな?」 雛...
  • 薔薇乙女遊戯王
    金糸雀はとても可愛い奴だ。 金糸雀「パンサーウォリアー、アックス・レイダー、ベビードラゴンを生け贄に、      ギルフォード・ザ・ライトニングを召喚かしら! ジュンの場にいる      モンスターを一掃して、攻げk」 ジュン「はいはい魔法の筒魔法の筒。金糸雀のライフに2800が直撃、僕の勝ち」 金糸雀「(´・ω・`)」 金糸雀「う~ん、カナが劣勢かしら……じゃあカードを一枚伏せて、      スケープ・ゴートを発動! 羊トークンを出してターンエンドかしら!」 ジュン「僕のターンでカナの場の羊トークン2体を生け贄に、ラヴァ・ゴーレムを     特殊召喚。そして拷問車輪を発動しラヴァ・ゴーレムをロック。     更に最終突撃命令を発動して、羊トークンを攻撃表示に強制変更だ。     暗黒界の狂王ブロンを召喚し、攻撃。金糸雀に戦闘ダメージを与えたので、     手札から暗黒界の武神ゴルドを...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第九話
    一方、ジュンがまだソファーに横たわっていた頃、 銀「ふーん、ここがジュンの部屋・・・。」 水銀燈は、ジュンの部屋を物色していた。 銀「飾りっ気が無いわねぇ~。」  棚に置いてある人形を一つ一つ手に取り、しばらく眺めて、棚に戻す。 銀「味気ないわねぇ~、あらぁ?」  水銀燈の目に入った物は、開いたままのクローゼットにしまってある、ジュンの制服。  『着てみたい・・・』  そんな思いが水銀燈を狩り立てる。  水銀燈は一階にいる他の姉妹と、寝ているジュンの気配を確かめる。 銀「大丈夫・・・よねぇ?」  周りへの警戒を強めながら、ゆっくりと制服に手を伸ばす。 銀「これが・・・ジュンの制服?大きすぎない?」  大きいのも当然、のりはジュンが中学校で爆発的に身長が伸びるという本人にとってはいささか迷惑な予想を立てていたため、180cmという大きな制服を購入したのだ。 銀「で...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第十九話
    ジ「はぁ、はぁ、つっ・・・クソ・・・。」  ジュンは走り疲れていた。 ジ「こりゃ早くしないとな・・・。」  ジュンは止まり、自分の足をズボンをめくって見た。  水しぶきで濡れ、解けた包帯からは、階段から落ちた時の青あざがある。 ジ「雨が降っているから、どこかに雨宿りをしているはず・・・。」  ジュンはまた走り出し、心当たりのある所を探す。 ジ(会ったらどう言おう・・・。)  ジュンの頭の中はそれで一杯だった。  なにせ、自分を看病してくれた女の子を泣かせたのだから。 ジ(やっぱり素直にごめん・・・かな。)  そんなことを考えているうちに、もう体力の限界が来た。 ジ「はっ、はっ、ふー、ふー。」  ジュンはひざに手をつき、呼吸を整える。 何せほとんど運動していないのだから、すぐにばてるのは当たり前である。 ジ「ふー・・・ホント、何処にいるんだろう・・・。」  水...
  • 第七話 少女達の休息
    超機動戦記ローゼンガンダム 第七話 少女達の休息 「やれやれ・・・みんな元気なもんだよなぁ・・・」 砂浜の上に立てられた大きなパラソルの下の日陰でJUMは寝転がっていた。水着で。 そう、ここはリュウキュウのビーチなのだ。先日JUM達が日本を占領したとの報はレジスタンス中に伝わり 結構な数のレンジスタンスが日本に駐留した。ここを拠点に反アリスを貫こうというのだ。 で、現在色々な編成中であり功労者であるJUM達メイデンには先に休暇が与えられたわけである。 もっとも、JUMの予想ではメイデンは都市の守備にはつかずに各地の戦場を飛び回ることになりそうだが。 「早いね、桜田君。」 JUMが顔をあげる。そこには白の清潔そうなワンピースを着た巴が居た。 JUMは少しドキリとしてしまう。同年代の女の子の水着だ。もっとも、ここでドキドキしていたら後は もたない気がしなくもないが。 「あ、ああ。男は着替えが...
  • 第三十話 Rozen Maiden
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十話 Rozen Maiden」     「今日は随分いい天気なのだわ・・・皮肉なものね。」 JUMは真紅に連れられて甲板に来ていた。まだ明朝。太陽の位置は低い。 「ま、座りなさい。」 「ああ、そうするよ。」 JUMが腰を下ろす。真紅はそのJUMの背中にもたれかかって、背中合わせで座った。 「JUM・・・貴方随分大きくなったわね・・・昔はこうして座っても私のほうが大きかったのだわ。」 「う・・・お前よくそんな昔の事覚えてるよなぁ・・・」 幼馴染として生まれ、今日までずっと一緒に育って、生きてきた二人。 「覚えてるわ・・・貴方との事ならなんだって・・・貴方の事で知らない事はないのだわ。」 真紅の金髪がサラサラと風に流される。 「JUM、貴方小さい頃は泣き虫だったわよね・・・ガキ大将によく苛められてたのだわ。」 「あー、そうですね。それでそのガキ大将を思いっ...
  • 第二十八話 雛苺
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十八話 雛苺」   ポーランドの空に閃光が走る。赤い魔槍ゲイボルグと、ビームサーベルが弾け合う。 「うっ・・・・っく・・・」 しかし、それで体に走る衝撃は尋常ではない。そもそも、ヒナイチゴ自体が完璧ではないのだ。 傷口から伝う液体を感じる。口にも鉄の味が滲んでくる。 「ひゃあっはははー!苦しそうだなぁ!」 梅岡が歪んだ笑顔を向ける。 「うゆ・・・苦しくなんかないの・・・・まだ戦えるんだからぁ・・・!」 有線ビーム砲を展開させる。4つのビームが踊るようにプラムに襲い掛かる。 「ひゃは!甘いんだよぉおお!!」 プラムのダブルビームライフルが有線ビーム砲を2つ破壊する。 「さぁどけ!僕はせめて桜田を殺さないと押さえれそうにないんだよぉおお!!」 プラムがヒナイチゴの脇をすり抜けサクラダに向かおうとする。しかし、その背後からビームが走る。 「いかせないの・・・JU...
  • 『山桜の下で・・・』
    その山桜は一本だけ、周囲の緑に溶け込みながら、ひっそりと咲き誇っていた。 満開の白い花と赤褐色の新芽に染まる枝を、私はただ、茫然と見上げているだけ。 時折、思い出したように花弁が降ってくる。青空との色合いが、とっても良い。 いつもなら、衝動的にスケッチブックを開いて、ペンを走らせているところだ。 でも、今は何も持っていない。持っていたとしても、描く気が湧かなかった。 そのときの私は、小学校低学年くらいの小さな女の子で―― どうしてなのか思い出せないけれど、泣いていた。 『…………』 ふと、誰かが私の名前を呼んだ。男の子と、女の子の声。 二人の声が重なって、なんだか奇妙な余韻を、私の胸に刻みつけた。 だぁれ? 止まっていた私のココロが、静かに動きだす。 身体を揺さぶられる感覚。そして―― 気付けば、レールの継ぎ目を踏む車輪の音が、規則正しく私の耳を叩いていた。 うたた寝してたら...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第三話
    急いで家に入り、リビングへ向かい、勝手に入って、くつろいでいる侵略者どもに尋ねる。 「おまえら、金は持ってないのか!!!?」 返事は予想どうり、 「あら持ってるわけないじゃない。それに、輸送量は購入者負担になってるわよ?」 規約なんていちいち読むわけがない。遊びでやっているのだから。 「心配しなくても、タクシー代以外はいらないわ。密入国したから。」 犯罪にまで平気で手を染めるのかよコイツラは。 「なら警察を呼んでやる!」 「させると思う?」 「させるわけないわよぉ。ねえ?」 「かしらー!」 「あったりまえです!」 「さすがにそれはいやだね。」 「なのなのー!」 「絶対に、させない。」 僕の背中から血の気が引いた。 だめだ、勝ち目はもうない。嗚呼神よ、ついに僕を見放したか。 「ほら、さっさと払ってきなさい。」 「ささっと済ませれないのですか?このノロマ。...
  • 過去ログ9
    4月12日分までのは過去ログとして別のページへ移動させました。-- 名無しさん (2006-04-13 00 00 16) ↑乙です。 -- 名無しさん (2006-04-13 05 49 01) 今日から解剖実習だ…胃の辺りがなんか痛い( A`) -- 名無しさん (2006-04-13 08 32 09) 本スレ824-825はなんで名指ししてるの?絵師さんは画風とかで半コテみたいなもんだから仕方ないのか? -- 名無しさん (2006-04-13 12 33 31) 久々に見たからじゃない? -- 名無しさん (2006-04-13 13 06 31) つい絵スレのつもりでカキコしちゃったとかかな?上で言ってるように、絵師さんは半コテだからね名指し云々は個人の良識にまかせるしかないよ -- 名無しさん (2006-04-13 13 15 55) あの...
  • ずっと傍らに…激闘編 第二十一章~翠星石side~
    ──朝。 父「おはよう」 銀「…」 水銀燈が街へ行った日の翌日あたりから不機嫌ですぅ。 銀「あぁもう五月蝿い」 父「何だと!?」 水銀燈に限ってそんなこと有り得ない、ってな発言ばかり繰り返してるです…。 心配で蒼星石と少しリビングの外の廊下で話し合いました…。 翠「蒼星石…」 蒼「…ん?」 翠「水銀燈の奴、またAの親に圧力掛けられてるんですかね」 蒼「多分ね。街でAが翠星石に負けてから親に縋ったんじゃない?   “もっと翠星石の関係者を苛めてくれ”なんてことをお願いしてるかも」 翠「…」 ~~~~~ 今日はジュンと距離を置くために、 蒼星石や巴とは別登校。 つまり、ジュンの家に行かずに直接学校に行ったです。 ジュンからのメールは昨日のあれからずっと放置。 同じく電話も放置。 翠星石のありがたみを思い知れです! ──とは言うものの、ジュンが私を相手にしなくなったら…。 あ...
  • 超機動戦記 ローゼンガンダム:機体紹介
    機体紹介 メイデンサイド サクラダ・・・レジスタンス「メイデン」の旗艦。艦長はJUM。アリスを止めるために様々な戦地を飛び回る。 戦闘艦ながらも、のりが一人で切り盛りする食堂は常にアットホームな雰囲気にあふれている。 これといった特徴はないが、どのような状況にも対応できる万能艦となっている。武装は22基の対空機銃「ベリーベル」、右舷2連装砲「レンピカ」、左舷2連装砲「スィドリーム」6連装ミサイルランチャー「メイメイ」、主砲「ホーリエ」。さらに自動迎撃システム「ピチカート」を搭載している。 スイギントウ・・・ローゼンガンダム一番機。黒を基調にカラーリングされている。パイロットは水銀燈。 全体的に高性能な機体に纏まっており、かなりの戦闘能力を誇る。最大の特徴はローザミスティカドライブ の副産物として発生する「漆黒の翼」。この翼は攻撃、防御ともに可能な物でスイギントウの高い 機動力にも一役買...
  • 【ゆきふる、まちで】
    「すっかり浮かれ気分ですねー……」  クリスマスイブの、前日。普段は静かなこの街がにわかに盛り上がって見える のは、きっと気のせいでは無いと思う。  時刻は夕方近く。今年も残り僅かになった師走の大通りには、きらびやかなイ ルミネーションが飾り付けられていた。  家族連れや、恋人たち。幸せそうな雰囲気に包まれている辺りの中、私は独り 呟いていた。 「まあ、イヴ前日に合コンはねーですよ……」  大学の友人からの、お誘い。このままでは、女ばかりの寂しいクリスマスになっ てしまうから――とのことだったけれど。 『クリスマスは、家族と過ごすもんですよ。悪いけどパスするです』  という塩梅で、さっくりと断ってしまった。特に後悔はしていない。  大学生になって、恋人のひとりやふたりは出来るんじゃないか――そう考えた ことがないかと言われれば、嘘になる。実際、私も。私の大事な妹も。男に言い 寄ら...
  • テレパシー
    好きだ! ラッシュにはまだ間がある朝の電車は、立っている乗客を数人数えられる程度に空いていた。 桜田ジュンは吊り革につかまり、愛を叫び続けていた。 目の前に座っている銀髪の女性はうんざりして彼を盗み見る。 ジュンが好きだと叫んでいる相手は、銀髪の女性の右隣に座って文庫本を読んでいる女性だ。 好きだ! 彼女が不意に文庫本から顔を上げた。びっくりして怪訝そうに辺りを見回している。 その動きに、つい顔を向けてしまったジュンと視線がぶつかった。見つめ合う形になっても、ジュンの心の中で「好きだ!」と言葉がもれていた。 彼女の顔が真っ赤になる。慌てて顔を伏せ、読書に戻ったが、明らかに文字を追っていない。 彼女は電車を降りる直前に顔を上げ、ジュンをしばらく見つめてから降りた。 ジュンもその駅で降りた。それに気付いて彼女はジュンをホー...
  • 勝負の始まり
    9月1日晴れ 小、中学生たちは夏休みが空けて、久しぶりの登校日である。 みんな、面倒臭いなーと言いつつも友達と一ヶ月ぶりに会うので、どこか楽しそうだ。 空は晴れ、外も少々賑やかになってきた日和とは裏腹に、 とある家に心が土砂降り状態の一人の青年がいた。 彼の名前は桜田ジュン(24歳)現在無職。 元々は平凡なサラリーマンだったが、就職したての会社が不況により倒産。 ジュンは職を失った。今現在、彼は新しい仕事を探すため就職活動を行っているが、 不況により、ジュンのような平凡な人には仕事すら見つけるのも難しい状況。 さらに追い討ちをかけるように、ジュンの両親も不況で多額の借金をかかえ、 その借金を残して蒸発。 その上、借金返済のため出稼ぎに行っていた姉の桜田のりが、 数週間前から連絡が途絶え、行方不明状態。 ちなみに、その借金額は約800万円。無職の者にとって、 とてもじゃないが返せるような...
  •  『ひょひょいの憑依っ!』Act.5
     『ひょひょいの憑依っ!』Act.5 夕闇が迫る下町の風景は、どうして、奇妙な胸騒ぎを運んでくるのでしょう? どこからか漂ってくる、夕飯の匂い。お風呂で遊ぶ子供の、はしゃぎ声。 車のエンジン音と、クラクション。遠く聞こえる電車の警笛。その他、様々な雑音―― 闇が世界を塗りつぶしていく中、人影の群は黒い川となって、足早に流れてゆきます。 毎日、繰り返される平穏な日常の、何の変哲もないワンシーン。 なのに、ジュンはそれらを見る度に、家路を急ぎたい衝動に駆られるのでした。 黄昏時は、逢魔が刻。 そんな迷信じみた畏れが、連綿と魂に受け継がれているのかも知れません。 ――などと、しっとりとした雰囲気に包まれながら、ジュンは、ある場所を目指していました。 それは……ズバリ、近所の銭湯です。 タオルやボディソープ、シャンプーなど、入浴に必要な物はバッグに詰めて、背負っています。 にしても、自宅...
  • 第二十九話 眠れぬ夜
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十九話 眠れぬ夜」     時間は既に22時を回っていた。JUMはどうにも寝付けずに艦内を歩いていた。 この3日間はひたすらに機械と睨めっこしていた。 損傷した各部を直し、残り5機となった切り札であるローゼンガンダムを最終調整し、 万全の準備を整えてきた。昼過ぎに準備が完了したメイデンは他のレジスタンスの 応援に入り、夕方には全レジスタンスの準備が完了、明日の作戦開始時刻まで ゆっくり休憩となっていたのである。 「喉かわいたな・・・食堂行くか・・・」 JUMが食堂に向かって歩いていく。カツンカツンとJUMの足音だけが廊下に響き渡っていた。 JUMは歩きながら物思いにふける。思えばこの10年は様々なことがあったな、と。 アリスの乱からはじまった動乱。短いながらも、真紅、のりと過ごした学生時代。(梅岡の存在は記憶から 抹消済み)メイデンに入り、今の仲間達との...
  • 第十五話  『負けないで』
    かさかさに乾いた肌に引っかかりながら流れ落ちてゆく、紅い糸。 心臓の鼓動に合わせて、それは太くなり……細くなる。 けれど、決して途切れることはなくて―― 「……ああ」 蒼星石は、うっとりと恍惚の表情を浮かべながら、歓喜に喘いだ。 これは、姉と自分を繋ぐ、たった一本の絆。 クノッソスの迷宮で、テセウスが糸を辿って出口を見出したように、 この絆を手繰っていけば、きっと翠星石に出会える。 そう信じて、疑いもしなかった。 命を育む神秘の液体は、緩く曲げた肘に辿り着いて、雫へと姿を変える。 そして、大地を潤す恵みの雨のごとく、降り注ぎ…… カーペットの上に、色鮮やかな彼岸花を開かせていった。 「そうだ…………姉さんの部屋に……行かなきゃ」 足元に広がっていく緋の花園を、ぼんやりと眺めながら、蒼星石は呟いた。 自分が足踏みしていた間に、翠星石はもう、かなり先に行ってしまっている。 だから、...
  • ずっと傍らに…激闘編 第二十一章~ジュンside~
    ──ん~。 午後4時半を回ったが、今日はピンポンが鳴らない。 今日は昼過ぎから空がどんよりとしていて、時折小雨がぱらついている。 雨だから、ここに来るのがめんどくさくなったのか。 それに、昨日揉めたばかりだし、 今日は…意地でも来ないんだろう。 メールも電話も昨日の晩から全然反応がない。ダメだ。 さすがにちょっと焦ってきた。 ──それにしても、昨日の翠星石は…わかんないな。 ABCなんてもう放置したらいいんだよ。 あいつらと、それの周りに集ってる人間とさえ会わなければ、 今なら普通に家の外に出れると思うしな。 水銀燈から言われたことも明確に覚えてるけどさ、 何かもう現状で満足だよ。 僕は── …にしても、今日は学校で絶対何か起きてるはず。 早く学校の様子を聞きたいところだ。 確か、翠星石んとこのお母さんが梅岡に僕のことを話す日って昨日だったしな。 …他に何もやる気が起きないし、...
  • 第十五話 ここからが本当の地獄だ
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十五話 ここからが本当の地獄だ」   「槐。準備が終わったのかい?」 スペリオルや他の機体をディアーズに積み込む槐を見て白崎が言う。 「ああ、全て調整が終わった。テストがてら私が行こうと思ってな。白崎、お前はどうする?」 「僕はやめとくよ。まだラプラスが調整不足だからね。」 白崎は積まれていく機体を眺める。バーズが10機ほど。槐のスペリオルガンダム。そして・・・ 「梅岡にはドイツの守備をさせておく。ふふ、私が帰っていたらお前の出番はもうないやもしれないな。」 「それはそれでいいけどね。しかし君はつくづく恐ろしい男だよ・・・」 「ふん、おだてても何も出ぬぞ。では、行ってくる・・・」 積荷を終えた槐はディアーズに乗り込みディアーズは発進する。 白崎はそれ見送ると工場に戻り破損したラプラスの調整に戻った。 「さて・・・果たしてどんな結果になるかな・・・はははははは...
  • 第九話 トラウマ
    「超機動戦記 ローゼンガンダム 第九話 トラウマ」   アリスの攻撃があるとの情報を受けサクラダがセンダイシティへ向かっている途中だった。 JUMはふと、自分の学生時代を思い出していた。それは少ない時間ながらもJUMにとって 数少ない楽しい思い出の記憶。のりがいて、真紅がいて。そういえばベジータともこの時に出会った んだったな。アリスの乱で親を失ったけど、学校のみんなもそうだった。だから、仲良く慣れたの かもしれない。その後僕はメイデンに加入してみんなとは会わなくなっていたけど・・・ みんなは元気でやっているだろうか・・・ 「桜田君、もうじきセンダイに到着します。情報によるとセンダイシティの守備についているレジスタンス はすでにアリス軍と交戦中。何でも新型機があるとのことで苦戦中の模様です。」 巴がJUMに向けて言う。それで正気に戻ったJUMは艦内放送を入れる。 「もうじき戦闘領域に入る。...
  • 「あなたを呼ぶ」後日談2
    今日は休日。 僕は、水銀燈が来る前に、部屋の掃除をしている最中だ。 特に約束したわけでもないけれど、休日にはよく訪ねてくるからな。 銀「ジュン?いるぅ?」 水銀燈が来たみたいだ。 ジ「よう。水銀燈。今紅茶入れるからちょっと待ってて。」 銀「はぁい。」 ヤカンを火にかけ、茶葉を選ぶ。 ……アッサムにしようかな。 蓋を開けると、葉がほとんどない。 買いに行かなきゃな。 とりあえず、残った葉で紅茶を淹れる。 ジ「はい。お待たせ。」 銀「ありがとぉ。」 彼女は、カップに口をつける。 ジ「あのさ、いい茶葉が売ってる店しらないか?   そろそろ、茶葉が切れそうなんだ。」 少し考えた後、彼女が答える。 銀「近くを通っただけで、入ったことはないんだけどねぇ   知り合いから聞いた限りではいい店らしいんだけど。   ……その店でもかまわない?」 ジ「別に他にあてがあ...
  • 巴メイデン491~500
    491 巴「抑圧された性的欲求が性犯罪を引き起こすということはありうることだと思うの」 ジ「わかるけどいきなりなにお前」 巴「ほら見て、今日の新聞」 ジ「ん~?なになに、警察官猥褻行為…最近こんな記事に事欠かないな」 巴「警察官でさえ、ストレスの多い現代社会ではその欲求を誤った形で発散させてしまうことがある…   これはたいへんなことよ」 ジ「うーん、でもまぁしょせんは人の子だし」 巴「ええ、つまり、誰もが性犯罪を衝動的にしてしまう可能性があるということ」 ジ「まぁそうかもだけどさ、なんでそんな話するんだよ」 巴「ある日鬱屈した桜田くんが急にそんなことをしたらと思うと……心配で……」 ジ「大きなお世話だ!しないよそんなこと!」 巴「みんな普段はそう言うわ。……桜田くん、小学校の頃スカートめくりはしたことある?」 ジ「……ない」 巴「そうだと思った。流行して...
  • 第八話 JUMと雪華綺晶
    「一つ屋根の下 第八話 JUMと雪華綺晶」     今日は休日・・・意外な事に今日は我が家にほとんと人がいない。まず、銀姉ちゃんと真紅姉ちゃんと ヒナ姉ちゃんはくんくん探偵の劇場版を揃って見に行った。高校生にもなって・・・とか思うけど口に出すと くんくんについて小一時間語られるので(主に銀姉ちゃんと真紅姉ちゃんに)言わずに見送る。 カナ姉ちゃんは部活らしい。音楽部と科学部を兼部してたはずだ。今日はどっちだったかなぁ・・・ バイオリン持って行ったから音楽部だろう。んで、翠姉ちゃんと蒼姉ちゃんは二人で洋服とかの お買い物だ。あの二人の事だ。翠姉ちゃんが何とか蒼姉ちゃんに可愛い服を着せようとし、 蒼姉ちゃんがそれを全力で拒否を繰り返して、結局時間かかるだろう。 んで、今家に居るのは僕とキラ姉ちゃんと薔薇姉ちゃん・・・だったが・・・ 「JUM・・・出かけてくるね・・・」 「薔薇姉ちゃんもどっか行く...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第十話
    第十話 結局ソファーで寝るコトになったあの薔薇屋敷での妙な一日。 どうにかクリアして、じゃあ僕は自分ん家に帰るってコトになった。 そもそも、昨夜の宿泊もなし崩し的だった。 それも今朝で終わり、じゃあ朝飯を食べていってよと言われ、一応と御馳走になったワケだ。 んで、今が帰路。 玄関を出る前にすら、雛苺が乗っかってきたり翠星石がなんか言ったり、雪華綺晶は柱の陰だったり。 そういえば水銀燈がなんかブツブツ言ってたな。怖かった。 まァいつものような悶着があったけど、なんとか家に向かって歩いている。 「もしもし? なんか用?」 着うたが鳴り、ケータイのディスプレイには「ベジータ」の名が浮かんでいた。 通称愛称他称自称すべてベジータで成り立っている、高校からの友人である。 本名「斎矢部 陣太」、サイヤとベジータで構成されたような名前であるからベジータ。 安直な割に、本人は少し似ているから...
  • ずっと傍らに…激闘編 第二十二章~ジュンside~
    昨日の晩に相次いで来た翠星石と蒼星石。 2人は僕が起きた頃には、既にいなかった。 僕の両隣にあった布団は部屋の隅に畳まれていた。 …この置いて行かれた感は何だろう… ちくしょう…学校に行きてぇ… …あ、そうそう。 翠星石んとこのお母さんが梅岡と直に話した… ってのは昨日一昨日の話だよな。 予定通りなら。 ということは、ABCに対して何らかの措置があるはず…だよな? 登校…できる環境になってほしいな…。 (「キモイ、裁縫ヲタク!」) えっ…。 …誰の声だよ…。 (「だからお前って暗くてキモイ奴だったんだな!w」) くっそ…。 窓閉まってるのに…。 (「お前なんか所詮癌だ。死ね」) 何で布団の中に隠れたくなるんだ…。 (「馬鹿だねぇ。そのまんま女になればいいのにwww」) 震えが止まらない…。 (「脳みそ腐ってるんじゃね?」) (「うわぁ…ヲタク臭せぇ…あっち行け、し...
  • 「秋口のこと」
    一 夢みたこと 朝日が差し込んでいる。その眩しさで真紅は目を覚ました。随分と眠っていたような気がするけれど、よく思い出せなかった。 頭が酷くぼうっとしている。そもそもなぜ自分は座りながら眠っていたのか。 真紅の席と向かい側には大きな空の食器。何かが乗っていた様子も無い。 真紅は見た事も無い場所だった。 「なんなのここは…?」 狐につままれたような気持ちで真紅は席から降りた。椅子は足がつかないほど大きく、飛び降りるような形になる。服の揺れる衣擦れの音が大きい。 真紅は自分の服を確かめた。 人形展の時にも着ていった紅いドレスだ。いつの間に着替えたのか。 自分の指が関節ごとに丸く膨らんでいた。まるで球体関節人形のように。いや、球体関節人形そのものだ。 真紅は人形になっていた。 椅子も食器も大きいのではなくて、自分が縮んでいたのだ。 慌てて真紅は鏡を探した。ちょうど部...
  • 【お酒と、雪と、お嬢様】
        雪がふる。  雪がふるよ。  静かできれい。あんまり静かで、眠ってしまいたくなる。けど今眠っちゃったら、多分しんでしまうから、しない。  ベランダに出てはく息は、周りがとてもくらいというのに、とてもはっきりと白く見える。部屋のカーテンから漏れる僅かなひかりが、空気を照らしているのだ、きっと。ほう、と手に吹き付ければ、ほのかにあたたかい。  くぴ、と。手に持っていた缶を傾ける。この年になって、この苦い炭酸を飲むのが大変ではなくなってきた。というよりはむしろ、すきになっているかもしれない。味もさることながら、多分こういったものは、喉越しを愉しむ物なのだろうという気がしている。だから、最初の一口目が多分いちばんおいしい。  そういえば、冷蔵庫のストックがついになくなった。これは元々僕が買ったものじゃない。前に遊びにきた『彼女』が大量に持ってきたものを、毎日毎日少しずつ消費して...
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