ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki内検索 / 「レディ コンテスト」で検索した結果

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    ... ≪  闘え!返り血レディー!! ≫ sinineta guroino 09/10/26 BLACK ROSE guroino yuriyuri 09/10/23 『扉ノ先ニ広ガル世界』 09/10/17 DOLL -Stainless Rozen Crystal Girl-  sinineta biero guroino yuriyuri 09/10/01 土壇場の勝負師 09/08/21 DIABOROS 09/08/10 奇しき薔薇寮の乙女 09/08/05 ゆうやけスカイブルー orikyara fantasy 09/08/04 薔薇HiME 09/07/14 《雪ら薔らと夢の世界樹》 09/05/20 『ファンタスティック翠ドリーム』 09/01/12 妄想代理人 09/01/03 水銀燈の野望 烈風伝 08/11/29 Devil May Cry ――Twins Land...
  • 大人と子供
    ...な さい、とか。レディに失礼でしょ、とか。 そんな予想をしながら、ドアノブに手を掛けた瞬間、勝手に扉が 開いた。犯人はやはり真紅。 「待ちくたびれてしまったわ」 腕を組みながら、威圧的に。 でも威圧的なのは態度だけで、本心ではそんなに怒っていない。 これも経験によって培った知識だ。 「オファーもなしに押しかけといて何の様だ?」 「何って、あの、あ、あなたわからないの?」 「まったくわからないけど」 「でも大体想像はつくでしょ? ほら、あれよ」 「そう言われてもな。わからないんだ」 「まったく、つかえない下僕ね!」 その一言を皮切りにして、 ぶつくさと罵詈雑言を投げつける。 その様子はやはり慌てているようで、今日はよく慌ててるなぁな んて思いながらも思考は結論へと近づいていく。 簡単な理...
  • 雛苺
    『山桜の下で・・・』 のー=喃  他の漫画ネタ有り マッチ売りの少女 you and me(and…) 他キャラあり テストで100点!? -Heaven inside~それは、心の中に~- 『酒は飲んでも飲まれるな!』 『ふたりのやくそく』 そうだ、京都行こう オ ヤ ス ミ ナ サ イ ホラー 『いつか』 『思い出』 『迷子』 もう雛鳥じゃない 免許がない!@雛苺 甘い口付けを(微エロ注意) 『つるんつるん』 天使の笑顔 雛苺の【青いキャンディ】 トーモーエー! ジュンのぼり S苺 『届かないラブレター』 『走れ!雛苺』 「ねぇかなりあ、好きってなぁに?」
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第一話
    ...ってワケぇ?」 「レディとして振舞うのに、あなたみたいに男性にくっつく必要はないわ。そんなに盛って、まるでネコみたいね」 紛争って言ったけど、どっちかっていうと冷戦だな。 空気は冷たくなる上に、誰もこちらを見ようとしなくなる。 一触即発の睨み合いの中でも一般人に火の粉が降ってくるのは、いつの時代の、どんな戦争でも同じであるらしい。 どんな意味があるのか知らないけど、最初に彼女と口ゲンカしてから、真紅は僕を睨む。 そして、必ず降ってくる文句がある。 「ジュン? あなたも私の下僕としての自覚があるのなら、サッサとその腕を振り払って、私をエスコートすべきでしょう?」 「僕は下僕になった覚えはない」 恐ろしいコトに、真紅は自己紹介に使われた時間の後の休み時間に、私の下僕になりなさいと通告してきた。 理由は、「あなたが一番使い勝手が良さそうだから」だそうだ。 もちろん断った。 ...
  • 【ゆめうつつ】~トロイメント~§エピローグ
    ...、遅いのだわ。あまりレディを待たせるものでは無いわよ」 「はいはい、悪かったよ」 「『はい』は一回でしょ」 「はいはいはいはい」 頭を掻きながら、彼は私の隣の席につく。 「ジュンも来たのねぇ。ひょっとして二人で冷やかしにきたのぉ?」 「いや。お前が真面目に働いているかどうか確認しにきた」 「真紅と同じこと言わないでよお……」 おばかさぁん、と言いながら。料理の準備をするとか言って、彼女は奥に引っ こんでしまった。そんな様子を見て、白崎さんを含めた私達三人は、お互い顔 を見合わせて苦笑いである。  ジュンが日本に帰ってきてから、私は。丁度彼と二人きりになった時に、自 分の思いを伝えようとした。でも、彼はそんな私を制止して。 「……ちょっと。ちょっとの間、待っててくれないか。真紅」 そんな言葉を、発した。  私がまた不安になってしまっているところを、水銀燈が励まし...
  • 第三十話 Rozen Maiden
    ...・・」 「忘れたの?レディが髪を触らせるのは気を許した相手だけよ?それに・・・貴方がしてくれるのが 一番上手なのだわ・・・髪も、紅茶も・・・何もかも・・・貴方という事が重要なのだわ。」 「真紅・・・・」 JUMは真紅の髪を櫛で丁寧に梳き、いつも通りリボンでキュッとツインテールにする。 「そういえばさ。お前小さいときからツインテールだよな。何でだ?」 「そんな事も覚えてないの?全く、貴方ときたら・・・」 真紅はJUMの結わいた髪をご機嫌に触り、そして顔を赤らめていった。 「貴方が・・・小さいとき一番可愛いって言ってくれたから・・・なのだわ・・・」     「真紅・・・お前・・・・」 JUMの心臓が高鳴る。見慣れてる。小さい頃からずっと真紅と一緒にいたのだから。 それでも・・・今の真紅は今までで一番綺麗だった。 「JUM・・・・」 真紅が少しモジモジしながら、目を瞑る。 「し、真紅・・・...
  • 過去ログ10
    4月14日分までのは過去ログとして別のページへ移動させました。-- 名無しさん (2006-04-15 00 00 14) 乙。 -- 名無しさん (2006-04-15 01 03 33) 人が少ないね。土曜の朝はこんなものか -- 名無しさん (2006-04-15 08 06 30) 先週も土曜は人稲だったな -- 名無しさん (2006-04-15 08 16 25) このくらいの流れもいいかなと思う俺ガイル -- 名無しさん (2006-04-15 10 09 06) あんまり流れ早いとまとめるの辛い俺ガイル -- 名無しさん (2006-04-15 10 20 22) まとめさん乙です -- 名無しさん (2006-04-15 10 39 41) 休みだからSSを書こうと思ってたんだが疲れてそれどころじゃない罠 -- 名無しさん ...
  • 第四話 共同戦線
    ...べてから喋りなさい。レディとしては有るまじき行為よ雛苺。」 「このへんは他のレジスタンスが管理してる領域だからよぉ~。まぁ、アリスが興味ない場所 なのかもしれないけどぉ。」 3本目のヤクルトの封を開けながら水銀燈が言う。 「そういう事よ。確かに地球はアリスの支配に置かれてるけど、何も全部が全部そうな訳でもないのだわ。」 「ほえ~。そっかぁ~。あ、だからリュウキュウで合流できるのね。」 雛苺も納得したように再びうにゅーを食べる。 「ま~ったく、チビチビ苺はお馬鹿ですぅ。苺大福の食べすぎでそんな事もわかんねぇですか? 仕方ないからチビ苺がこれ以上バカにならないように翠星石が食ってやるですぅ。」 と、にゅーっと手が伸びたと思えばひょいっと皿に積んであったうにゅーを摘む翠星石。 「あー!翠星石が雛のうにゅーとったぁ!」 「うるせぇですよ。そんなにあるんだから分けるのが正しい人の道ですぅ!」...
  • 第十五話 ここからが本当の地獄だ
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十五話 ここからが本当の地獄だ」   「槐。準備が終わったのかい?」 スペリオルや他の機体をディアーズに積み込む槐を見て白崎が言う。 「ああ、全て調整が終わった。テストがてら私が行こうと思ってな。白崎、お前はどうする?」 「僕はやめとくよ。まだラプラスが調整不足だからね。」 白崎は積まれていく機体を眺める。バーズが10機ほど。槐のスペリオルガンダム。そして・・・ 「梅岡にはドイツの守備をさせておく。ふふ、私が帰っていたらお前の出番はもうないやもしれないな。」 「それはそれでいいけどね。しかし君はつくづく恐ろしい男だよ・・・」 「ふん、おだてても何も出ぬぞ。では、行ってくる・・・」 積荷を終えた槐はディアーズに乗り込みディアーズは発進する。 白崎はそれ見送ると工場に戻り破損したラプラスの調整に戻った。 「さて・・・果たしてどんな結果になるかな・・・はははははは...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第二話
    ...す。 「ジュン、レディが涙まで浮かべてあなたを説得してるのよ? まさか、断るような言葉は吐かないわよね?」 「あ、あの。そんな大事にしないでください……」 「あら、大事なコトよ。ここで断るようなら、あなたに代わって引っ叩いてやるのだわ」 優雅な暴力は、さすがに聞いたことないです。 私が原因でこんなコトになっちゃったんですし。 どっちかといえば、怒られるのは私のほうな気がします。 それに涙なんて流して……ましたけど。 恥ずかしいので、あんまり強調しないでくださいぃ。 「……僕だって、そこまで言われて断るほど、イヤな性格はしてないさ」 「断ってたら頭かち割って脳みそをスプーンですくい取ってからブリゴキの餌にしてたです」 「なんか言ったか? そこの翠星石」 「なーんにも言ってないですよ」 翠星石さんと桜田さんが騒ぎ始めた。 ああ、本当によかったです、桜田さんが怒っ...
  • 第八話 JUMと雪華綺晶
    ...限時間20分・・・・レディ・・・・GO!!」 そして、運命の20分が始まった・・・まぁ、さぁ・・・人間て不思議な生き物だよね・・・ キラ姉ちゃんは大食い番組のように、ガツガツ汚く食べるんじゃなく、あくまで優雅に食べていく。 うん、凄いスピードで・・・その動きが何だかとても切ない。綺麗なキラ姉ちゃんが・・・ねぇ・・・ 「ふぅ・・・大変美味しゅう御座いましたわ。」 箸をコトンと置き、手を合わせる。タイムは15分28秒。ぶっちゃけ、ありえない。 「くっ・・・俺も料理の道を歩んで30年・・・おめえほど美味しそうに、優雅に、そして激しく食べる奴は 見たことねぇ!完敗だ・・・10万もってきやがれーーーー!!」 親父さんは感動して10万をキラ姉ちゃんに渡す。 「うふふっ、やりましたわ、JUM!」 心底嬉しそうなキラ姉ちゃん。その笑顔は、10万の嬉しさか満腹の嬉しさなのか・・・でもさ、あんだけ餃子 ...
  • 薔薇水晶
    上にいくほど、最近に掲載された作品です。 【乙女の涙を拭えるもの】 『カムフラージュ』 『誰より好きなのに』 不思議な電話 いつだって二人は幸せ Summer names illusion-Rozenkristall- 頑張ればらしー それは抱き枕との日常のカケラ。Ⅰ ばらしぃとジュンの愛の【長編】保守劇場 『好きな子にいじわるしちゃう心理』 涙の味 -ハチミツレモンキャンディ- ○○記念日 学園一の乙女の座 二人っきりの暗闇で biero よい聖夜を 「ご飯はちゃんと食べましょう」 スマイル一番イイ♀ 薔薇vs翠 寂しがり屋で照れ屋で泣き虫で uninhabited station (注:他作品キャラあり) 薔薇水晶先輩 [Theinnocent] *このSSには暴力シーン、グロテスクな表現が含まれています、苦手な方はご遠慮ください。 突然ですがクイズです 10年前の約束 呼び方 『き...
  • *プロローグ
         眼が。座ってるって。多分、こういうことを言う。  僕は震えている。怖い、というと僕がどうなっちゃうかわかったもんじゃないから言わないけどああもうどうすればいい?  その解答をくれるものが居ないというのなら、いつだって答えは僕の心の中に。そんなことを言いたいんじゃないんだよ。信じてよ。誰に語りかけてるんだろう僕?  普通に生きてると、自分が何処に居ようとたまに眼の前にお花畑が広がることがあるんだ、ってばっちゃじゃなくて薔薇水晶が言ってた。僕はなるべくならそんなもの見たくないんだけど。 「さくらだくん?」 「はい逆らいません」  手に持っていたものを差し出す。  注ぎこまれるのは透明だ。ちょっと色ついてるけど。  ああ、きれいだなあ。そうだよ透明って何もないことだよ。あるけど無い。哲学的だな。ほんと二律背反とかすきだなあいつら。  そういえば小学校の低学年時の出席って...
  • 第五十話 JUMとアリス
    「一つ屋根の下 第五十話 JUMとアリス」     文化祭もいよいよ最終日。午前中は適当に済まし、僕は今体育館で椅子に座っている。 「さぁ、みんな文化祭を楽しめたか!?アリスの投票も締め切り、後は集計結果を待つのみだ!!」 そう、アリスの投票も終わり現在集計中のようだ。さて、結果発表まで何をするのかと言えば・・・ 「さて、アリスの発表の前に!!みんなはもう見たか!?2-Cの劇ツンデレラを!!見た人も見てない人も! 今回は更に楽しめるようにスペシャルバージョンで最後の公演をお披露目だ!!」 そう。前日翠姉ちゃんと蒼姉ちゃんが言ってた事だ。最後に体育館でやるからと。 つまり、僕らは今からツンデレラを見るわけだ。それはいい。あのさ……何で…… 「それでは……2-Cのツンデレラスペシャルバージョン……ナレーションは私……1-Dの薔薇水晶で お送りします……それでは…ごゆっくりお楽しみください……」...
  • 過去ログ18
    5月18日分までのは過去ログとして別のページへ移動させました。-- 名無しさん (2006-05-19 00 00 10) この場に乗じて同じくまとめありがとうございます。予告編までまとめてくれてることに脱帽&歓喜してる俺ガイル -- 名無しさん (2006-05-19 02 20 19)  ま た 荒 巻 が … …  -- 名無しさん (2006-05-19 03 33 17) 【MADE N MOOR - 黄昏に手招き】 が・・・? -- 名無しさん (2006-05-19 07 56 26) 荒らしか? -- 名無しさん (2006-05-19 08 52 33) 荒らしなら他のSSも被害に遭うんじゃないか?作者様が、こんな事するはずないし・・・またWikiのトラブルとかじゃないかと思うが -- 名無しさん (2006-05-19 09 33 14...
  • Rozen Maiden ~saw~ 前編
    ゴポ・・・・・・・・・ゴポgポッ・・・・ 息が、出来ない。 ゴポポゴ・・・・ゴポゴポポp・・・・・ もがく。 そんなことより、今は空気を・・・・・!!! 「う・・・・っっぱぁああぁっ!!!・・・・はぁ、はぁ・・・・・」 此処は・・・何処? う・・・・酷い臭いなのだわ・・・・・ 真っ暗で、何も見えない。 何? 何だっていうの・・・? ビッ・・・ビビッ・・・ビビビッ!! 「うっ・・・・!!?」 照明が次々と点いていく。 ビビビビ・・・・・・ビィーーーーー・・・・・ 眩しい・・・・。 ここは・・・・・・・・・ バス・・・・ルーム? 一面が白いタイル張りの広いバスルームのような部屋。 自分はどうやらこの浴槽に浸かっていたらしい。 そして、 「う、嘘・・・・ どうして?」 足首が、足枷から伸びたチェ...
  • 第十四話 梅岡、再び
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十四話 梅岡、再び」   「お~い、この弾薬も積んでおいてくれ~。」 「こっちのモビルスーツはどうしますか~?」 「それは日本のレジスタンスの補給用だ~。あ、それはこっちだぞ~。」 様々な声が飛び交っている。有り余る物資を一箇所に留めて置く必要はない。JUMやベジータは 各地のレジスタンスに物資を渡す、全体的な力の向上を狙っていた。 「ふむ・・・これでまだまだ戦えるな。工場の作業員も引き続き物資作成を引き受けてくれたしな。」 その作業風景を見ながらべジータが言う。占領の際に、無条件降伏した作業員達は、決してアリスの 信者ではなく、ただアリスが支配していたこの地域において言われるままに働いていただけだった。 故に、メイデンが占領後も引き続き作業を続けてもらっている。 「そうだな。これだけ大きい工場だ。作業も続けてもらってるし、物資補給には困らないだろうね。」 ...
  • ミーディアム達
    上にいくほど最近に掲載された作品です。 『煩悶する少年少女のための四重奏曲』 ベジータベータ ジュンとベジータ カラー めぐ 【みっちゃんの野望 覇王伝】 時計仕掛けのオジジ 【冬の】【ひまわり】 『星合にて』 《L étudiant étranger est Beauté Endormie》 オディール×ジュン 『うそつき老人』 帰り着いた先には 姉さんへ 《JUN days》 とある少女の日記 めぐ 【夢と初恋と素敵な人形】 みっちゃん がんばれ働く社会人 【ある日の幕間】 鬼教師桜田潤の苦難 神業級の職人 『古ぼけた雑貨店』 あの世に嫌われている方々のお話 original ローゼンラジオ 『家政婦 募集中』 ピエロ 僕が彼に惹かれた理由 幸せですか ミーディアムス ~JUMの苦悩~ 病室のひだまり これはジュンが初めて双子の家に遊びに行った時のこと… 『褪めた恋より 熱い恋』...
  • 【ゆめうつつ】~トロイメント~§3
    ...てしまうだなんて……レディとして、なって ないのだわ。こうなってしまうと、もう嗜みも何もあったものでは無い。  風邪を引いている訳でもないのに体調が悪いのは、存外に心地良くないもの。 もう少し眠ったほうが良いかもしれない。  横になって。眼は瞑らず、天井を眺めていた。白を基調とした内装が、清潔感 抱かせる部屋だった。  このまま眠ってしまうと、また夢を見てしまうかもしれない。今でもたまに見 る、『あの日』の夢を。  私の想いは、残念と言うかなんと言うか。その日、砕かれてしまった。若い頃 の思い出と言うか、中学生の癖に告白だなんて、ませた子供だったかもしれない けれど。私はそれを、告げずにはいられなかった。それは、当時の彼の状態に対 する、同情でもなんでも無く。素直な私の気持ちとして。  水銀燈に、このことは伝えていない。密やかに、私の胸の中に閉まっておこう と思ったのだ。  ...
  • 【ゆめうつつ】~トロイメント~§プロローグ
     日常。それは、少しずつうつろいで、形を残さないもの。毎朝起きて、そし て大学へ行き。何の変哲も無い日々を、私は過ごしている。  変哲が無い、と言うと。如何にもつまらなそうな感じがするのだけれど、別 段そうは思っていない。変化が無いというのは、それだけで素晴らしいこと。 友達が居ない訳では無い――むしろ、親友と呼べるような存在も居て。私は楽 しくやっているのだ。  そう、そうやって。日常の幕間は、流れていく。  今日の講義は午後からだったから、大学へ行くまでかなり余裕があった。二 度寝に対する誘惑は、確かに少しはあったけれど。こういうところで生活のリ ズムを崩してしまうのも勿体無い話。現にリズムを崩しに崩して、普段の講義 を受けることができず。たまに出されるレポートの存在に気づかない輩だって いる。  まあ、もっとも。そんな友人に泣きつかれる前に、色々と世話を焼いてしま う私も。随分と...
  • 巴メイデン521~530
    521 ジ「あー、っていうかもう雛祭りも終わりだなー」 巴「!?」 ジ「ん?」 巴「ドタドタワタワタ」 ジ「柏葉どうした?そんな慌てて…」 巴「ドタドタ」 ジ「??あっちいったりこっちいったり、さっきからなにしてるんだ…?」 巴「は、はやくしまわれないと…行き遅れちゃう……」 ジ「どこに仕舞われる気だ」 522 ジ「……」 巴「……」 ジ「……」 巴「……」 ジ「おい」 巴「…… ジ「なぁ」 巴「……しまわれました」 ジ「僕のベッドにかよ」 巴「……」 ジ「……」 巴「おやすみなさい」 ジ「いやいや」 523 巴「薔薇乙女に負けず私たちがこの先生きのこるには」 斉藤さん「悪評流すとか」 巴「ネガティブキャンペーンは結局自分の首を締めるのよ…それに雛苺の悪いところなんてないし…」 斉藤...
  • 巴メイデン501~511
    501 巴「はい、桜田くん」 ジ「なにこれ」 巴「カタログ」 ジ「なんの」 巴「みたらわかるでしょう?手とか足とか……人形用のパーツね」 ジ「なにに使うんだ」 巴「よりあなた好みの私に……巴メイデン・カスタマイズ。桜田くんが喜ぶと思って」 ジ「……カスタマイズできるのか」 巴「柔軟性と拡張性に優れた巴を目指しています」 ジ「なんだそりゃ……うーん、ちょっと抵抗あるなぁそれ」 巴「桜田くん、そんな考え方じゃ時代に取り残されてしまうわよ。   この時代、いつまでも同じじゃあっというまに時代遅れ。   常に最新のパーツを取り揃えて、必要なところだけ交換できるのが自作のいいところだと思うの」 ジ「なんかパソコンみたいだな」 巴「そうね、実を言うとコンピュータも導入しようかと思ってるの。   これでより桜田くんの日常を助けることができると思うし」 ジ「お前はど...
  • 第三十五話 真紅
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十五話 真紅」     「次弾装填!!ターゲット正面、各砲座砲撃を開始!!」 サクラダの残った発射管から一斉に弾が打ち出される。しかし、それも従来の勢いはない。 「損傷率計算終了。現在63%!危険域です・・・」 巴の声がする。しかし、JUMはそれでも引き下がるわけにはいかなかった。 「限界まで撃つんだ!敵機に撃たせるな!撃たせなきゃ当たる事もない!」 もはや無茶苦茶な理論。しかし、ある意味では全くの正論でもあった。 「敵艦からの砲撃きます!・・・・直撃します!」 「くっ・・・・回避!!!!」 ディアーズの主砲がサクラダを捕らえる。回避運動を行うがいかんせん間に合いそうにない。 「うおおおおおおおおおおおお!!!!!」 その射線上に金色に機体が割り込み、両手を掲げる。スーパーサイヤジンの腕部Iフィールドバリア。 バリアは主砲を防ぐものの、過度の負担により右...
  • 過去ログ1
    とりあえずこっちにも -- 名無しさん (2006-02-26 13 11 08) 乙 -- 名無しさん (2006-02-26 13 13 25) 形になってきましたね、乙です。メニュー項目に【注意書き】テンプレとか必要かな? -- 名無しさん (2006-02-26 13 18 19) 【この気持ち】【忘れない☆】 までは向こうでまとめるそうなのでここを使うのは次ですね -- 名無しさん (2006-02-26 14 19 44) ↑↑馴れ合いの定義とかの注意書きは必要でしょうね。てんぷらはスレの方向が決まってからということで -- 名無しさん (2006-02-26 14 20 32) 返答、ありがとう。前まとめで原則「コテ」禁止とか、レスまたぐ時は要あらすじとか、結構いい意見も出てたんで活用して欲しいです。 -- 名無しさん (2006-02-2...
  • 「彼氏彼女達の事情」
    『人様の事情に首を突っ込むな』とは人間が他人との生活の中の摩擦を経て得た尊い教訓の一つでしょう。触らぬ神に祟りはなく、親切心を働かせたところで自分が対応仕切れない問題事を背負いこむなど具の彫刻と言えるからです。 他者との距離に重きを置き、日頃より人付き合いの間合いを慎重に定め、心を鬼にして妹にも自立と成長を促すために距離を置く稀代の殊勝で努力家で正直者の教育者兼酒場の看板娘、つまりこのわたくしは、現在、世界樹で行われるアイビーリープの大会の練習真っ盛りです。 当然他人を気遣うどころか自分の事で精一杯なわたくしは、上記の精神にしだかい清く正しく美しく日々生活をしていました。 だから、わたくしの過失ではないのです。 例え手に余る事態を抱え込もうと、例えろくでもない事に巻き込まれようと。 何故ってだって、事情の方から足をはやしてわたくしを追いかけてきたので...
  • 『ひょひょいの憑依っ!』
    『ひょひょいの憑依っ!』 凍てつく冬が、静かに舞台を降りてゆく頃。 それは、春という再生の訪れ。 多くの若者たちが、新しい世界に旅立っていく季節。 彼……桜田ジュンもまた、新たな道に歩を踏み出した若者の一人でした。 「今日から僕は、ここで――」 穏やかに、昼下がりの日射しが降り注ぐ空間。 薄汚れた壁際に、山と積まれた段ボール箱を眺め回して、独りごちる。 大学を卒業したジュンは、首都圏に本社のある企業に、就職が決まっていました。 そこで、これを機に親元を離れ、独り暮らしを始める予定なのです。 彼が借りたのは、都心から電車で30分ほど離れた下町の、ボロアパートでした。 築20年を越える5階建てのコンクリート家屋ですが、立地条件は悪くありません。 勤務先にも、公共の交通手段を用いれば、1時間以内に辿り着けます。 そんなアパートならば、家賃だって安かろう筈もなく―― 最低でも、一ヶ...
  • 業務連絡ログ
    テンプレ差し替え、雑談室過去ログ26ロックしました -- (Wiki管理人) 2006-06-25 21 51 44 お疲れさんです。業務連絡のページ雑談室方式に変えたんですね -- (名無しさん) 2006-06-25 21 55 16 はい、こっちのほうが楽だと思いましてこれから連絡などはここにお願いします -- (Wiki管理人) 2006-06-25 21 56 52 確かに最初に作ったワープロ形式よりは楽ですからね。これからも宜しくお願いします。 -- (名無しさん) 2006-06-25 21 58 02 管理人さん、トップページに「荒らしは徹底スルーでお願いします」って書いてください。これなら沢山の人の目に映ると思うんで。 -- (名無しさん) 2006-06-26 20 35 49 記載しました -- (Wiki管理人) 2006...
  • 湾岸 "Maiden" Midnight SERIES 1 「悪魔と天使と人間 Part 3」
    そして、僕は悪魔のZのキーを回した。 湾岸 "Maiden" Midnight SERIES 1 「悪魔と天使と人間 Part 3」 エンジンの鼓動が聞こえる。 ジュンの心臓の鼓動が高鳴る。 暖機運転は完了した。重たいクラッチを踏みこみ、ギアを1速に入れる。 クラッチを離しつつアクセルを踏み込もうとする。 悪魔のZは、エンストした。 チューニングカーに乗りなれているジュンも、さすがに緊張してしまった。 今度は、慎重にクラッチをつなぐ。 悪魔のZが、動き出した。 真っ赤なボディが街頭に照らし出され、夜の街の彩りに華を添える。 周りの車と溶け合い、光の渦に飲み込まれるように、悪魔のZは案外素直であった。 深夜の湾岸線を、300km/hオーバーで疾走するチューンドカーの、その本質はまだ現れていな...
  • 第九話 トラウマ
    「超機動戦記 ローゼンガンダム 第九話 トラウマ」   アリスの攻撃があるとの情報を受けサクラダがセンダイシティへ向かっている途中だった。 JUMはふと、自分の学生時代を思い出していた。それは少ない時間ながらもJUMにとって 数少ない楽しい思い出の記憶。のりがいて、真紅がいて。そういえばベジータともこの時に出会った んだったな。アリスの乱で親を失ったけど、学校のみんなもそうだった。だから、仲良く慣れたの かもしれない。その後僕はメイデンに加入してみんなとは会わなくなっていたけど・・・ みんなは元気でやっているだろうか・・・ 「桜田君、もうじきセンダイに到着します。情報によるとセンダイシティの守備についているレジスタンス はすでにアリス軍と交戦中。何でも新型機があるとのことで苦戦中の模様です。」 巴がJUMに向けて言う。それで正気に戻ったJUMは艦内放送を入れる。 「もうじき戦闘領域に入る。...
  • ―/ライラック5
     この世界の、風が無かった。  だから思ったのだ。ああ、これはきっと夢なのだろうと。 『本当に、それは夢だったの?』  そう言われてしまえば確かな返事は出来ないのだけれど、そんなことを僕に聞いてくれ るひとも居ないから。  世界の中で、僕と君の二人きり。いつも自分が見ている風景と何ら変わりは無い筈なの に、何処かしら『何か違う』雰囲気が漂っているのは何故なのだろう。  硝子が。  上を見上げれば、空が青色を見せている素振りで。実は僕らに嘘をついていた。  世界が、嘘を、ついていた。 「世界は、硝子で出来ていたのよ。初めはみんな、透明だったのに。  ……ひとが。ひと、という存在が、それに色をつけただけ」  そんなことを語る君の言葉を信じることにしたのは。この世界で動いているものが、 僕ら以外に何もなかったから。もっとも、それ以前に。僕が君の言葉を、信じないこ となんて無いの...
  • 第二十三話 蒼星石
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十三話 蒼星石」   「サクラダはこれより戦闘に入る!ブリッジ遮蔽。オールウェポン、ロック解除。柏葉。敵軍の規模は?」 「敵軍はディアーズが5隻・・・積載を考えればバーズは100機以上はいるかと・・・」 これまでにない規模だ。しかし、メイデンだけではまず迎撃不可能だろうが今回は他のレジスタンスも いる。充分追い払う事は可能だろう。むしろ、今後の決戦に備えて多く敵機を潰すのもいい。 「よし、MS隊出撃!他のレジスタンスと連携してアリスを叩く!」 JUMの声が響き渡る。メイデンの7機のガンダムが出撃していく。 「さて、今回は力比べですね。もちろん、潰せれば言う事なしです・・・全機出撃!行くぞ!」 白崎が号令をかける。出撃した内訳はバーズが60機ほど。ラプラスは1機。そして、アリス軍の 新型MS、Zローンが40機ほどだった。 「!?40機ほど識別できません!敵軍...
  • 【お酒と、お正月と、お嬢様】
       新年明けたからといって、別段何の感慨も沸かないというのが、僕の常だった。  特にテレビを観るわけでもなし、どうせ観たところで下らないし。そう思って、僕は相も変わらず、年越しの瞬間から、ずっとネットに繋いでいるだけだった。  年が変わってから暫くして、ぶぶぶ、と携帯電話が身を震わせ、メールが届いたことを僕に知らせてくれる。日付の変更から二、三十分経っているのは、それだけ元旦と共にメールを飛ばした輩が多いせいだろう。センター大忙し。お疲れ様。  どれもこれも、友人からだった。  『あけましておめでとう!』『今年もよろしくお願いします』……  ――そもそものところ、こういったメールが届くこと自体、何も悪くないだろうとも思う。むしろ有難いこと。彩りのある絵文字が満載された文面を見やりながら、考える。一昔前の自分ならば、そんな思いも抱かないに違いなかった。新年を祝ってくれる、そうい...
  • 第二十七話 絶対防衛戦
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十七話 絶対防衛戦」   「やれやれ、何とかドイツは事なきを得たね。」 ベルリンの基地でアリスの幹部が集まっていた。 「でも、どうするんだい?確かにまだここには兵器は山ほどある。それでも完全に囲まれてるじゃないか。」 梅岡が言う。しかし、槐は目を瞑り考え事をしているようだ。そして、ゆっくり目を開いた。 「問題はない・・・あれだけの規模の戦闘をしたんだ。レジスタンスも補給がなければそうそう攻めてきまい。 増してや、ここは我々の本拠地。完全に準備をしてから来ると睨んで間違いない。」 槐の話に白崎と梅岡は聞き入っている。 「やつらの補給の拠り所は中国基地だろう。そして物資を運ぶには・・・どうすればいいと思う?」 「成る程・・・いい手段だね。補給線を切れば相手はむしろ袋のネズミか・・・」 白崎が槐の意図を読む。 「じゃあ、襲撃にいかないと♪、はっ、補給物資をちらつ...
  • 『ひょひょいの憑依っ!』Act.2
      『ひょひょいの憑依っ!』Act.2 ――チュンチュン……チュン カーテンを取り付けていない窓辺から、朝の光が射し込んできます。 遠くに、早起きなスズメたちの囀りを聞きながら、ジュンは布団の中で身を捩りました。 春は間近と言っても、朝晩はまだまだ冷え込むのです。 「……うぁ~」 もうすぐ会社の新人研修が始まるので、規則正しい生活を習慣づけないと―― そうは思うのですが、4年間の学生生活で、すっかりグータラが染みついてるようです。 結局、ぬくぬくと二度寝モードに入ってしまいました。 すると、その時です。 「一羽でチュン!」 ジュンの耳元で、聞き慣れない声が囁きました。若い女の声です。 寝惚けた頭が、少しだけ目覚めます。 「二羽でチュチュン!!」 小学校に通学する子供たちの騒ぎ声が、近く聞こえるのかも知れません。 うるさいなぁ。人の迷惑も考えろよ。胸の内で、大人げなく悪...
  • カムフラージュ 【3】
    寄り添いながら、パーティー会場を出て、エレベーターに向かう。 覚束ない足取りの彼女を支えているため、どうしても身体が密着しがちになる。 鼻先を、コロンの甘い薫りにくすぐられて、僕はクシャミをひとつ放った。  「普段から、あんまり飲まない方なのかい?」  「……んふぅ。実は、そうなんでぇ~すぅ」  「だったら、やっぱり、やめておこうか」  「うぅん。構いませんよぉ。今夜は、めいっぱい飲みた~い気分ですからぁ」 とても愉しいから、メチャクチャに酔ってしまいたいの。 じっくり噛みしめるように呟いて、彼女は白い腕を、僕の腰に絡みつかせた。  「連れていって。ね? もう少し、楽しくお喋りしましょぉ」  「――しょうがない娘だな。ま、誘ったのは僕だし、トコトン付き合うよ」 からっぽのエレベーターに乗り込んで、上へのボタンを押す。 僕らの目当ては、ホテルの...
  • 『ひょひょいの憑依っ!』Act.12
          『ひょひょいの憑依っ!』Act.12 玄関に立つ眼帯娘を目にするなり、金糸雀は凍りついてしまいました。 そんな彼女に、「おいすー」と気の抜けた挨拶をして、右手を挙げる眼帯娘。 ですが、暢気な口調に反して、彼女の隻眼は冷たく金糸雀を射竦めています。 「あ、貴女……どうし……て」 辛うじて訊ねた金糸雀に、眼帯娘は嘲笑を返して、土足で廊下に上がりました。 ヒールの高いブーツが、どかり! と、フローリングを踏み鳴らす。 その重々しい音は、ピリピリした威圧感を、金糸雀にもたらしました。 「……お久しぶり。元気そう……ね?」 どかり……どかり……。 眼帯娘は、一歩、また一歩と、竦み上がったままの金糸雀に近づきます。 妖しい笑みを湛えた唇を、ちろりと舌で舐める仕種が、艶めかしい。 その眼差しは、小さな鳥を狙うネコのように、爛々と輝いて―― 「……イヤ。こ、こないで……かしら」...
  • 第二十五話 アリスガンダム、起動
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十五話 アリスガンダム、起動」   「遂にこの時がやってきた。アリスの支配による機械的な世界を受け入れずに抵抗し、戦ってきた 我々も、ようやく打倒アリスを果たす日が近くなってきた。」 ここはモスクワ基地、大集会場。壇上ではべジータが熱弁を振るっている。あいつ、何気にああいうの得意だよ なぁ・・・前世はきっと王子とか王様だったんじゃないかと思ってしまう。 他のメイデンの面子といえば、珍しく真面目に話を聞いている。いつもは、雛苺が居眠りしてたり 水銀燈はサボって医療室で寝てたり。真紅なんかお茶の時間とか言って食堂にいた時もあったな。 「今、我々が此処に存在するのは、我々に意思を残して散っていった者達のお陰だと思う! 各レジスタンス・・・ここまでたくさんの辛い別れがあったろう。」 べジータがしばらく言葉を止める。恐らく、ラディッツとナッパ。その他諸々の勇者達を思...
  • 【ゆきふる、まちで】
    「すっかり浮かれ気分ですねー……」  クリスマスイブの、前日。普段は静かなこの街がにわかに盛り上がって見える のは、きっと気のせいでは無いと思う。  時刻は夕方近く。今年も残り僅かになった師走の大通りには、きらびやかなイ ルミネーションが飾り付けられていた。  家族連れや、恋人たち。幸せそうな雰囲気に包まれている辺りの中、私は独り 呟いていた。 「まあ、イヴ前日に合コンはねーですよ……」  大学の友人からの、お誘い。このままでは、女ばかりの寂しいクリスマスになっ てしまうから――とのことだったけれど。 『クリスマスは、家族と過ごすもんですよ。悪いけどパスするです』  という塩梅で、さっくりと断ってしまった。特に後悔はしていない。  大学生になって、恋人のひとりやふたりは出来るんじゃないか――そう考えた ことがないかと言われれば、嘘になる。実際、私も。私の大事な妹も。男に言い 寄ら...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第十二話
    第十二話 後に悔み、覆された水が盆に返るコトを望んでもソレらは決して受け入れない。 因果律が定めたように、未来から過去へ進むことはできないのだ。 あるとしたら、それは現在と過去。 未来からは干渉できず、絶対に塗りつぶされるコトのない事実。 思い出にカテゴライズされはしない、決して消えない黒い記憶。 媒体が違えれば意味も変わる。 それはこれからの一生涯、再生されるべきではない映像として記録された。 いまから目を潰しても、すでに脳裏に焼きついた映像は消えない。 さながらブラウザクラッシャのように。 なにかのきっかけで再生針が落とされるかもしれない、危うい場所に保管される。 人体のブラックボックス、運営者の意思に反する曖昧な場所。 いまなお再生され続ける、あの時の記憶。 ガソリンが切れたにもかかわらず、それは正しく駆動していた。 「うあ……うぅぅ」 喘ぎ声。 快感でも嗚咽でもなく、...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第十話
    第十話 結局ソファーで寝るコトになったあの薔薇屋敷での妙な一日。 どうにかクリアして、じゃあ僕は自分ん家に帰るってコトになった。 そもそも、昨夜の宿泊もなし崩し的だった。 それも今朝で終わり、じゃあ朝飯を食べていってよと言われ、一応と御馳走になったワケだ。 んで、今が帰路。 玄関を出る前にすら、雛苺が乗っかってきたり翠星石がなんか言ったり、雪華綺晶は柱の陰だったり。 そういえば水銀燈がなんかブツブツ言ってたな。怖かった。 まァいつものような悶着があったけど、なんとか家に向かって歩いている。 「もしもし? なんか用?」 着うたが鳴り、ケータイのディスプレイには「ベジータ」の名が浮かんでいた。 通称愛称他称自称すべてベジータで成り立っている、高校からの友人である。 本名「斎矢部 陣太」、サイヤとベジータで構成されたような名前であるからベジータ。 安直な割に、本人は少し似ているから...
  • 【ある日のふたり】
           放課後の教室がすきだった。  私は、少し遠くなった季節を、思い出している。 ―――――  暦が夏の盛りを過ぎてからも、何となく蒸し暑い。本来存在していた筈の長いお休みは、受験生の私達にとってはあまり関係の無いものだった。結局、補講やら模擬試験やらで、家よりも学校に居た時間の方が長かった気がする。 二階の窓際に佇んで、グラウンドの方を見やれば、新人戦に向けて練習に励んでいる下級生達が居た。  彼らが発している筈の掛け声が、随分と遠いものに感じる。  もう暫く、こうしてぼんやりとしていれば、その内にこの教室は紅く染まっていくのだ。ただ、流石に何もしない訳にもいかないから、少しでも手元にある参考書を繰り、頭に叩き込もうとする。  数学は難しい……から、私はあまり得意ではない。かといって、嫌いな訳でもないけれど。  ほとんどひとが居ない――正確には、...
  • s.d.3
      「私の名前はめぐ。柿崎めぐ」   そうして、夢の中では聴くことの無かった彼女の声が、僕の中に 響き始めて。それが僕の中にある曖昧な記憶を形にしていく。 「思い出した?」 そうだ。いつも夢で逢っていたというのに、今の今まで僕は気付く ことが無かったのだ。なんとも間抜けな話である。 「ごめん……まだちょっと曖昧だけど、確かに逢ったことがありま   すね」 曖昧。まだ何処か『もや』が頭の中にかかっているような感じだっ たけど。そうだ、確か前に学校で…… 「そう、良かった。白崎君の引き出しは、壊れてないみたいだね」 「引き出し?」 「そう、引き出し。頭の中の何処かにある、記憶をしまっておくた   めの引き出しだよ」   『再会』からすぐ、こんな話を始めてしまう僕等は、少し奇妙な 感じだったかもしれない。   ...
  • ある暑い日のこと
        「突然ですがババ抜き大会を始めます。」 じりじり。 夏の日差しが照りつけるのに逆らって冷房をガンガン効かせている僕の家。 真紅が紅茶を飲み干して、かろん、とコップの中の氷を鳴らす。 雛苺と金糸雀は寝ていた。おでこが、眩しい。 その隣で翠星石と蒼星石は眠った二人をいじって遊んでいる。 どこかほのぼのとした、初夏の休日のことだった。 何と言うか、この空気の中でそんな発言をした水銀燈が少し変人に思えたのは気のせいじゃないと思う。 「……いやだよ、めんどくさい。」 だって暑いし、暑いし、暑いから。 汗が吹き出る暑さじゃなくて、空気で感じる暑さなのだ。 ……自分で言っててよく分からなくなってきた。 「そーですよぉ、こんな日はのんびりまったり過ごすのが一番ですぅ。」 その通りだ翠星石。 「僕はいいけど、トランプよりスポーツがいいなぁ……」 雛苺の頬をぷにぷにとつつきながら蒼星石が言った。 翠...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第九話
    第九話 「……………………」 暑い、眠れない。 クーラーは……止まってるのね。 確か、3時間タイマーをかけていたのだったわ。 薄いタオルケットを腕で払いながら、枕もとを探る。 こつ、と指先に当たる固い何か。 豆電球を付けているけど、寝起きだからよく見えないわ。 手のひらで握るように感触を確かめて、ようやくそれが携帯電話だと思いだす。 時間は、ええと。深夜1時半。 いやな時間だわ、早く寝たい。 けど、ノドが渇いてしまった。 本当はこのまま寝てしまいたいけれど、自覚してしまったらそうもいかない。 あんまり動きたくないけど、冷蔵庫まで行って飲み物だけでも。 どうせこの時間なら、誰も起きてはいないだろうし。 お肌にも悪いから、早く済ませて寝てしまおう。 明日は休みだけど、規則正しい生活を送らないと淑女とは言えないわ。 「う……」 何が原因なのか知らないけれど、私は昔から暗い場所が苦...
  • 『ひょひょいの憑依っ!』Act.6
      『ひょひょいの憑依っ!』Act.6 「あーん、もうっ。カナ、独りぼっちで寂しかったんだからぁ。  ジュンったら、どこ行ってたかしら~」 帰宅早々、熱烈歓迎。 甘えた声色に相反して、金糸雀の腕は、容赦なくジュンの頸を絞めます。 猫のように、頬をスリスリしてくる仕種は『可愛いな』と想わせるのですが、 これではまるで、アナコンダに締め上げられるカピバラ状態。 喜びの抱擁が、悲しみの法要になってしまいます。 無防備に押し当てられる、彼女の柔らかな胸の感触を名残惜しく思いつつ、 ジュンはこみあげてくる鼻血を、理性でググッと我慢するのでした。 「ちょっと、外でメシ食ってきただけだって。  お前に作ってもらおうと思ってたけど、ちっとも風呂から出てこないから」 真紅のところに行ったことは、伏せておくのが吉でしょう。 とかく人間関係には、ヒミツがつきもの。 それがあるから、この世は歪みながら...
  • 過去ログ2
    ここの雑談もだいぶ伸びたけどそろそろ短くする?それとも次ページ? -- 名無しさん (2006-03-19 00 52 10) 此処のページをコピーして過去ログで別ページ作っておく。 -- 名無しさん (2006-03-19 00 55 24) 仕事の早いことwお疲れさまです。 -- 名無しさん (2006-03-19 01 08 19) 早速3月18日分までのは過去ログとして別のページへ     移動させました。 -- 名無しさん (2006-03-19 01 10 00) 女子高生スレのまとめがなくなっとる! -- 名無しさん (2006-03-19 04 51 20) 気のせい -- 名無しさん (2006-03-19 08 49 15) マジレスするなら鯖の緊急メンテ -- 名無しさん (2006-03-19 09 12 12) なん...
  • 第十七話 生きた証
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十七話 生きた証」   夢・・・夢を見ている・・・始まりの悪夢、終わりのない悪夢。 「真紅!!」 お父様が私を突き飛ばして、私を庇って・・・死んだ。飛んできた建物か、機体か。何かの破片に 体を貫かれていた。 「逃げて・・・真紅・・・私達の可愛い・・・真紅・・・」 お母様は崩れる家から逃げるときに間に合わず家の下敷きになり、そして徐々に広がる炎の中で ただ、私の無事だけを祈って死んでいった。 「いけない!真紅!!」 薔薇水晶が私と敵の間に割ってはいる。初撃で右腕を・・・そしてその後新しい敵に撃ちぬかれた。 私は・・・また人を殺した・・・初めはお父様、次はお母様・・・そして薔薇水晶。 私は、3人を殺して今生きている・・・何故?何で私なんかが生きているの?もう・・・私は闘えない・・・ 「うっ・・・・ぐぅ・・・・はぁ・・はぁ・・・」 真紅がベッドに沈めていた体を起こ...
  • 第十六話 薔薇水晶
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十六話 薔薇水晶」   「っくぅうう!!このぉお!」 シンクにReスイギントウのダインスレイブが突き刺さる瞬間、シンクを弾き飛ばし割って入ったバラスイショウ。 シンクは直撃を受けずに済んだが、バラスイショウが右腕を切り落とされてしまう。しかし、それでも バラスイショウは止まらずに残った左腕のガトリングガンでReスイギントウを退ける。 「真紅!しっかりして・・・真紅!!」 薔薇水晶がコクピットで震えている真紅に声を呼びかける。しかし、今の真紅の脳裏にはReカナリアの うなだれ兵士のマーチにより蘇ったアリスの乱の惨状がフラッシュバックしていた。 「お父様・・・お母様・・・いや・・いや・・・助けて・・・JUM・・・」 Reカナリアはさらに追撃をかけようとする。「破壊のシンフォニー」。この世界にこれ以上劣悪な音は 存在しないという音。黒板ひっかき音やジャイアンの歌さ...
  • 薔薇乙女と、きもだめしと、柿崎さん。
    「薔薇乙女と、きもだめしと、柿崎さん。」 毒虫に穿たれ。 恋人の兄に謀られ。 最後は恋人によって空へと上げられた狩人──オリオン。 そんな、泣きっ面に踏んだり蹴ったり50HITな男の見守る空の下。 僕は。 僕らは。 半周ほど、季節を取り違えたイベントを行っていた。 肝試し。 きもだめし。 KIMODAMESHI。 正直な話、何一つ理解することがきなかった。 何故、僕が、斯様な不可解な集いへの参加を強いられなければならなかったのか。 何故、この寒空の下、「納涼」だなんて場違い甚だしい文句がプリントされた旗を、槐さんは笑顔で持っているのか。 何故、柿崎さんを始めとする女子たちは、不満一つ漏らさずに、気迫すら感じさせる眼差しで此方を見つめているのか。 そして。 何故。 舞台がこんな、「如何にもな」墓地なのか。 「か、柿崎霊園……!...
  • 過去ログ12
    俺も保守SSでも書くか・・・ -- 名無しさん (2006-04-20 06 33 06) 4月19日分までのは過去ログとして別のページへ移動させました。-- 名無しさん (2006-04-20 06 40 16) 今日は部活休んだから久々に書くよ!(AA略) -- 名無しさん (2006-04-20 16 27 15) さっき久しぶりに「赤い部屋」を見た・・・ちょっと思いついたから書いてくる -- 名無しさん (2006-04-20 21 48 19) なーんかネットが調子悪い…せっかく暇なのにss書く暇がないよぅ(´・ω・`) -- 名無しさん (2006-04-20 22 11 49) 百合って需要無いの? -- 名無しさん (2006-04-21 05 37 50) ヒント[供給] -- 名無しさん (2006-04-21 05 41 48) ...
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