ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki内検索 / 「奇しき薔薇寮の乙女 第二話」で検索した結果

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  • 奇しき薔薇寮の乙女 第二話
    第二話 ど、どうしましょう。 男性なんて、ただでさえ怖いのに。 一緒にいることなんて絶対にムリ。 やっとの思いで同じ場所にいられるようにはなったけれど。 話すどころか、目を合わせるのもまだ出来ない。 桜田さんには悪いけど、早く帰ってくれないでしょうか……。 というか、まだいらっしゃるのかしら。 外はもう暗いし、さすがにお帰りになられましたよね。 い、いるかな……。 『帰らなくてもいいのよ』 『なんでだ!』 『今日は部活のみんなとお勉強会するから、今夜はよろしくねぇ~ですって』 ひいいい。 ま、まだいらっしゃいます~。 コレは困りました。 晩御飯が終わったらばらしーちゃんと一緒にゲームする予定でしたのに。 これでは、部屋から出られません……。 でもお腹が、ああ、ぐうぐう言ってます。 やっぱり、ダイエットのつもりでお昼を少なめにしたのがまずかったでしょうか。 でも、まさかこんな...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第十二話
    第十二話 後に悔み、覆された水が盆に返るコトを望んでもソレらは決して受け入れない。 因果律が定めたように、未来から過去へ進むことはできないのだ。 あるとしたら、それは現在と過去。 未来からは干渉できず、絶対に塗りつぶされるコトのない事実。 思い出にカテゴライズされはしない、決して消えない黒い記憶。 媒体が違えれば意味も変わる。 それはこれからの一生涯、再生されるべきではない映像として記録された。 いまから目を潰しても、すでに脳裏に焼きついた映像は消えない。 さながらブラウザクラッシャのように。 なにかのきっかけで再生針が落とされるかもしれない、危うい場所に保管される。 人体のブラックボックス、運営者の意思に反する曖昧な場所。 いまなお再生され続ける、あの時の記憶。 ガソリンが切れたにもかかわらず、それは正しく駆動していた。 「うあ……うぅぅ」 喘ぎ声。 快感でも嗚咽でもなく、...
  • 一つ屋根の下
     一つ屋根の下  この物語は8人の姉をもつJUMの受難を描いた物語です。 HP水・陸・そら無限大   完全版を順次掲載しています。 登場人物 べジータレポート ベジータレポートその2 ベジータレポートその3 べジータレポートその4 個人編 第一話   JUMと八人の姉 第二話   JUMと水銀燈 第三話   JUMと金糸雀 第四話   JUMと翠星石 第五話   JUMと蒼星石 第六話   JUMと真紅 第七話   JUMと雛苺 第八話   JUMと雪華綺晶 第九話   JUMと薔薇水晶 日常編 第十話    JUMとお約束ハプニング 第十一話  JUMと姉妹喧嘩 前編 第十二話  JUMと姉妹喧嘩 後編 第十三話  JUMと詠唱 第十四話  JUMとお勉強 第十五話  JUMとアルバイト 第十六話  JUMとダイエット 第十七話  JUMと台風 第十八話  JUMと思春期 第十九話...
  • 超機動戦記 ローゼンガンダム
    超機動戦記 ローゼンガンダム 稀代の天才科学者ローゼンが全てを超えし人工知能「アリス」を作ってから10年。その強大な能力 故に人間から支配されること嫌ったアリスは人間を相手にクーデターを起こす。 これを世にアリスの乱と呼び、多くの人間の運命を変えてしまった。 そのさらに10年後、人類はアリスを筆頭とするコンピューターに支配されていた。 しかし、有り余る力でアリスが暴走した時に備えローゼンは7体のローゼンガンダムと言われるMSを 用意していた。その封印がとかれ、何の因果か機体と同じ名前の少女たちがアリスに立ち向かう時 この果てしなき人間とコンピューターとの戦いが幕をあける・・・・ 機体紹介 人物紹介   第一話 戦いの狼煙 第二話 激突する力 第三話 アリスの支配 第四話 共同戦線 第五話 バトルインヨコハマ 第六話 双子の過去 第七話 少女たちの休息 第八話 からたちの歌 第九...
  • 『Dolls' House』
       だるだる長女、ドジっ娘次女、見切り発車三女、 気苦労四女、委員長五女、ロリータ六女、異空間七女、天然淑女八女。  大騒ぎ有栖川町八人姉妹が駆け抜けた、春から冬までのお話。          『 Dolls House 』   第一話 さくらいろのさかみちのうえ  雛苺、雪華綺晶メイン 第二話 みどりとあおはゆうぐれこみち 双子メイン 第三話 こうこうとあかりんごあめ   JUM×真紅メイン 第四話 ぎんいろのあきがやってくる  水銀燈メイン、百合注意 第五話 まどべでうたうきんいろのかぜ 金糸雀メイン? カオス注意 第六話 むらさきくつしたはまっている 薔薇水晶メイン、百合注意 最終話 ゆめのおわりはいつもまっしろ 前編/後編 全員集合
  • 『Just believe in love』
    ※はじめに このSSは、 『 yuriyuri のち sinineta ところにより一時 biero 』 となっております。   第一話   『揺れる想い』 第二話   『眠れない夜を抱いて』 第三話   『運命のルーレット廻して』 第四話   『今日はゆっくり話そう』 第五話   『もう少し あと少し・・・』 第六話   『心を開いて』 第七話   『ハートに火をつけて』 第八話   『愛が見えない』 第九話   『もっと近くで君の横顔見ていたい』 第十話   『こんなにそばに居るのに』 第十一話  『かけがえのないもの』 第十二話  『君がいない』 第十三話  『痛いくらい君があふれているよ』 第十四話  『君に逢いたくなったら・・・』 第十五話  『負けないで』 ~ある乙女の愛の雫~ 第十六話  『サヨナラは今もこの胸に居ます』 ...
  • 第二話  『眠れない夜を抱いて』
    深淵……とは、こんな場所のことを指すのだろうか。 何もない、茫漠たる世界。天地方角の区別すら、ここでは無意味かも知れない。 唯一、想像と違っていたのは――この世界が漆黒の闇ではなく、純白だったこと。 まるで、ヨーグルトの中を漂っている気分だった。 何かをしなければと思う傍ら、何もしなくていいよと、怠惰な心が囁く。 (そうだね……どうせ、何もない……誰も居ないんだから) 言って、瞼を閉ざした蒼星石の額に、誰かの手が触れた。 不意打ちに驚き、見開いた眼差しの先には、翠星石の穏やかな笑顔があった。 いつの間にか、姉の膝枕で微睡んでいたというのか。 蒼星石は、自分の髪を撫でる彼女の温かい手を、両手で握り締めた。 「……姉さん。ボク達、ずっと一緒に居られるよね?」 その問いに、翠星石は悲しげに目を伏せ、妹の手を振り払った。 「それは……出来ねぇです。だって、私は――――  愛する人と、結婚...
  • 水銀燈の野望 烈風伝
    時は戦国の世―― 備前国に、幼くして両親を失った八人の姉妹が居た。 やがて美しく育った姉妹たちは「薔薇乙女」と呼ばれ、近隣諸国の評判となる。 だが、姉妹たちの長女・水銀燈には野望があった。 いつの日か兵を率いて京に上り、天下を手中にするというとてつもない野望が―― http //rozeen.rdy.jp/up/vipww25686.jpg この長編は、PCゲーム『信長の野望 烈風伝』において薔薇乙女たちを新武将として参加させ、実際にプレイをしながら書いていくものです。 誰も知らない人物が出てきたり、史実と食い違っていたりということが頻出するかと思いますが、面白く読んでいただけたら幸いです。     序章 <第一部> 備前統一編 播磨侵攻編 美作攻略編 上洛編 大和攻防編 三好追討編 陰謀錯綜編 石山戦争編 四面楚歌編 紀州雷動編 幕府滅亡編 決別編 <第二部> 血戦前夜...
  • 第一話  『揺れる想い』
    公園の木の下で……ふたり、肩寄せ合って座り込み、夕立を眺めていた。 夏にありがちな、タライをひっくり返した様な集中豪雨。 見上げる暗い空に、雨の降り止む気配はない。 日中の強い日差しに熱せられた地面で砕けた雨の滴でさえ、 靄となって空へ帰ろうとしているのに、二人には帰る術がなかった。 水たまりに落ちる水滴が広げる波紋を、ぼんやりと数えるだけ。 「どうしよう…………これじゃ、おうちに帰れないよぉ」 「心配しなくても、きっと、もうすぐ雨は止む――」 突然、雲間を閃光がのたうち、やや遅れて、轟音が空気を震わせた。 「きゃっ!」 びくりと肩を震わせて、髪を短く切りそろえた女の子が、隣の子の腕にしがみつく。 少女の小さな手に、同じくらい小さな手が、優しく添えられた。 大丈夫。どんな事があっても、守ってあげる。 降りしきる雨の音にかき消されないように、その子は少女の耳元で、そう囁いた。 「い...
  • 第二十九話 眠れぬ夜
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十九話 眠れぬ夜」     時間は既に22時を回っていた。JUMはどうにも寝付けずに艦内を歩いていた。 この3日間はひたすらに機械と睨めっこしていた。 損傷した各部を直し、残り5機となった切り札であるローゼンガンダムを最終調整し、 万全の準備を整えてきた。昼過ぎに準備が完了したメイデンは他のレジスタンスの 応援に入り、夕方には全レジスタンスの準備が完了、明日の作戦開始時刻まで ゆっくり休憩となっていたのである。 「喉かわいたな・・・食堂行くか・・・」 JUMが食堂に向かって歩いていく。カツンカツンとJUMの足音だけが廊下に響き渡っていた。 JUMは歩きながら物思いにふける。思えばこの10年は様々なことがあったな、と。 アリスの乱からはじまった動乱。短いながらも、真紅、のりと過ごした学生時代。(梅岡の存在は記憶から 抹消済み)メイデンに入り、今の仲間達との...
  • 超機動戦記 ローゼンガンダム 第二話 激突する力
    超機動戦記 ローゼンガンダム 第二話 激突する力 「搭載機、すべて出撃完了しました。」 ブリッジでサクラダ副官の巴が言う。 「了解だ。ブリッジ遮蔽。全武装起動。アリスのMSの迎撃に移る。サクラダ、発進!」 JUMの声が上がる。メイデンの旗艦サクラダ。特に足が速かったり、搭載可能機が多かったりは しないが、戦闘に関しては数あるレジスタンスの旗艦の中でもトップクラスの力を誇る。 22基の対空機銃「ベリーベル」、右舷2連装砲「レンピカ」、左舷2連装砲「スィドリーム」 6連装ミサイルランチャー「メイメイ」、主砲「ホーリエ」とかなり強力な火力を誇り、 防御面も相手のミサイル等を自動でレーザーで迎撃する自動迎撃システム「ピチカート」も搭載しており かなりの戦闘力を誇っている。 この時代の戦艦はとにかく狙われやすいため、ビーム兵器に対しては特殊なコーティングを施すことで ある程度は無効化できる。しかし...
  • 第二十二話 麗らかな日に
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十二話 麗らかな日に」   「JUM、紅茶を入れて頂戴。」 「JUM~、私はヤクルトォ~。」 「あー、もう五月蝿いな。はいはい。」 JUMは真紅と水銀燈に言われたとおりに紅茶を入れ、冷蔵庫からヤクルトを取って来る。 「ありがとう、JUM・・・にしても、平和ね。」 真紅が上品に紅茶を口に運ぶ。 「そうねぇ・・もしかしたら嵐の前の・・・って奴かもよぉ?」 水銀燈はお茶菓子に手を運んでいる。 「まぁ、実際そうだろうな。僕らがモスクワに来てもう1週間くらいかな。レジスタンスもかなり集まって来てるし 他の集合基地では小競り合いが始まってるらしいよ。」 JUMもそう言って自分の為に入れた紅茶を飲む。 「そう・・・なら恐らく戦争が終わるまで休みはなしね。嫌だわ。」 「私もぉ。あんまり働きすぎるとお肌が悪くなるし老けちゃうわぁ~。ねぇ、JUM。それで私の貰い手が なかった...
  • 第十二話 静かな戦い
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十二話 静かな戦い」   サクラダとSAIYAの旗艦カカロットが並んで進んでいる。次なる目標はアリスの軍事工場地帯中国。 しかし、中国へ攻め込むには現在ミサイル基地と化している朝鮮半島を進まなくてはならなかった。 「さて、べジータ。そろそろ朝鮮だな。準備はいいのか?」 「ああ、問題ない。突破は十分可能と見ている。」 JUMとべジータが通信で会話をかわす。 「よし・・・柏葉。キラキショウとカナリアを除いて出撃させてくれ。」 巴が了解と短く答えて二機以外を出撃させる。SAIYAもモビールスーツサイヤジンを出させる。 「そろそろか・・・各機に告ぐ!これよりメイデンとSAIYAは中国進入のためにミサイルの雨を 交わしながら一気に中国へ突入する!突入後は作戦通りキラキショウとカナリアに委ねる。 いいか、みんなはミサイルの迎撃に全力を注ぐんだ・・・・行くぞ!!」 ミサイ...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第十二話
    ジュンは決意をきめた。 ジ「さらば!男という名の肩書き!」 『ガバ!ガサガサガサ』 水銀燈の服を、勢いよく着ていった。 銀「何だかやかましいわねぇ。私の服に興奮してるみたいねぇ。」 水銀燈の軽い冗談に、 真「そんなわけ・・・、お風呂にもまだ入ってないあなたの汚い服なんかで、ジュンが喜ぶわけがないのだわ。」 雪「ジュンは、私が満足させます。」  むきに噛み付く二人。 銀「あらぁ、冗談なのにぃ・・・こわぁい。」 真「う、うるさいわね。」 雪「今のは、忘れてください。」  その二人をからかう水銀燈。 一方、ジュンは・・・ ジ「一応着れたけど、これ、でかいなあ・・・」 ジュンより15センチは背が高い水銀燈の服である。もちろんぶかぶかだ。 下は、すね辺りまで下りていて、手は指を伸ばしてやっと手首の部分に届く程度である。 胸は、あるわけがないので、そこだけ妙にダボって...
  • 第二十話 金糸雀の決断
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十話 金糸雀の決断」   「よし、今日はここまでにしよう。後はみんな自由行動でいいよ。」 「やったかしらー。みっちゃんの家行って来るかしらー!」 ミーティングが終わった途端に金糸雀が部屋を飛び出していく。ここ数日の見慣れた光景だ。 「や~れやれですぅ。金糸雀は無駄に元気すぎるですよ。」 「はははっ、いいじゃない。ようやく探してた人に会えたんだからさ。」 何故かプリプリしている翠星石を蒼星石がなだめる。 「う~、でも最近カナが遊んでくれないからちょっとつまんないの~。」 「ふふ、じゃあ雛苺。私と遊びましょうか。」 ブータレる雛苺をなだめるのは巴の仕事だ。 「でも、どうするのかしらねぇ。金糸雀ったら。」 そんな光景を見ながらヤクルトを飲みながら水銀燈がいう。 「どうするって・・・何をだ?」 「もしかしたらメイデンを抜けて金糸雀がみっちゃんさんと暮らす・・・と言...
  • 最終話 生きる事は・・・
    「超機動戦記ローゼンガンダム 最終話 生きる事は・・・」     「これでよしっと・・・」 自室のドレッサーで薄く化粧をする少女がいた。軍部に身を置きながらも年頃の女の子。身だしなみは 忘れない。最も、今日はオフだからなのだが。彼女の名前は地球連合軍「Rozen Maiden」第六番大隊 隊長、柏葉巴中佐。11年前のアリスの乱からはじまった戦乱をレジスタンス「メイデン」の旗艦、サクラダの 副艦長として活躍し、現在はその手腕を買われて六番大隊の隊長に抜擢された。もっとも、彼女の場合は 戦闘のための隊長というより、ある人物の護衛。悪く言えばお守りとしての役割の方が大きい。 1年前、稀代の天才科学者ローゼンの作りし最高の人工知能「アリス」の暴走による戦乱は様々な レジスタンスによって鎮圧された。そのレジスタンスで最も活躍したとされるメイデンから因んで、現在連合軍は 自らを「Rozen Maid...
  • 第九話 トラウマ
    「超機動戦記 ローゼンガンダム 第九話 トラウマ」   アリスの攻撃があるとの情報を受けサクラダがセンダイシティへ向かっている途中だった。 JUMはふと、自分の学生時代を思い出していた。それは少ない時間ながらもJUMにとって 数少ない楽しい思い出の記憶。のりがいて、真紅がいて。そういえばベジータともこの時に出会った んだったな。アリスの乱で親を失ったけど、学校のみんなもそうだった。だから、仲良く慣れたの かもしれない。その後僕はメイデンに加入してみんなとは会わなくなっていたけど・・・ みんなは元気でやっているだろうか・・・ 「桜田君、もうじきセンダイに到着します。情報によるとセンダイシティの守備についているレジスタンス はすでにアリス軍と交戦中。何でも新型機があるとのことで苦戦中の模様です。」 巴がJUMに向けて言う。それで正気に戻ったJUMは艦内放送を入れる。 「もうじき戦闘領域に入る。...
  • 第17話「CRAZYCRAZY!! phase4」
    「フゥゥーーーッハハハハハハァ!!!」 ミサイルが、ビームが、街を縦横無尽に破壊していく。 外見の奇天烈さとは裏腹の破壊力と装甲は警察車両からの射撃も 物ともせず逆にその警察車両を悉く粉砕する。 「ハァァァ~~~~~ッハハハハァ!!見ろ見ろみろみろろろろ見るがいい!!  流石最強!流石俺様!流石この無敵サイヤカカロット1号!世紀末ハシャゲの  ヤンチャボーイも真っ青のこの破壊力はまさしくグレェーーーィト!!」 カカロット1号のダンボールを繋げて作ったような腕がビルをなぎ払う。 轟々と音を立ててビルは倒壊する。 あちこちから上がった火の手がサイヤカカロット1号を爛々と照らす。 「まったく!まぁぁぁぁったくッ!弱いぜ!!よわ~~~~~すぎるぜ!!!  強いは罪!強すぎるは素敵!!すてきすってっきーな響きだぁ~~~~!!!  しかしどうしてローゼンメイデンは出てこないんだ?出られないのか?  出...
  • 第二十五話 アリスガンダム、起動
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十五話 アリスガンダム、起動」   「遂にこの時がやってきた。アリスの支配による機械的な世界を受け入れずに抵抗し、戦ってきた 我々も、ようやく打倒アリスを果たす日が近くなってきた。」 ここはモスクワ基地、大集会場。壇上ではべジータが熱弁を振るっている。あいつ、何気にああいうの得意だよ なぁ・・・前世はきっと王子とか王様だったんじゃないかと思ってしまう。 他のメイデンの面子といえば、珍しく真面目に話を聞いている。いつもは、雛苺が居眠りしてたり 水銀燈はサボって医療室で寝てたり。真紅なんかお茶の時間とか言って食堂にいた時もあったな。 「今、我々が此処に存在するのは、我々に意思を残して散っていった者達のお陰だと思う! 各レジスタンス・・・ここまでたくさんの辛い別れがあったろう。」 べジータがしばらく言葉を止める。恐らく、ラディッツとナッパ。その他諸々の勇者達を思...
  • *中盤戦
       「はぁ……頬を真っ紅に染めながらソファで横になるカナも雛ちゃんも超絶可愛いわ……」 「落ち着け」  二人仲良く抱き合って寝ている雛苺と金糸雀を見ながら、虚ろな眼でみつさんは呟いている。槐さんが嗜めてくれなかったらどこへ向かっちゃうかわかったもんじゃない。 「まあ……うん。なんかこう、娘を見守る親、という気持ちとしてはわかるかもしれない。姪っ子ではあるが、うちの薔薇水晶も雪華綺晶も、寝顔は本当にかわいいものだ」  言いながら、槐さんは壮絶の渦中を見やって、どこか諦めた表情をしている。なんかあったんですか? 「……私でも引かないところは引かないよ!」 「あらあらばらしーちゃん(唐揚の皿を完食)、私も姉として(カルボナーラの皿を完食)挑まれたなら白黒つけずには(シーザーサラダの皿を完食)(姉ちゃんが五目チャーハンを追加)いられませんわよ?(完食)」  家の中に嵐が居る。食...
  • 第二十四話 勿忘草
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十四話 勿忘草」   「蒼星石・・・ぐすっ・・・寂しいですよぉ・・・蒼星石ぃ・・・・」 暗い部屋で体を縮めて翠星石は泣いていた。あれから一日がたって、改めて・・・蒼星石がもういない事を 実感してしまった。いつも朝になると、自分を起こしに来てくれるのに今日は来てくれなかった・・・ 自分に元気がないといつも励ましてくれに来てくれるのに、今日は来てくれなかった・・・ 分かってる・・・もう脳はそれを確信してしまっている・・・でも、心は認めていなかった。 認めてしまうと、全てが壊れてしまうそうで。 「そう・・・せい・・・せきぃ・・・会いたいですよぉ・・・声が聞きたいですよ・・・体温を感じたいですよぉ・・・」 翠星石が枕を抱きしめて泣き崩れ、そのまま泣き続けた。     「翠星石はどうだ・・・?」 ミーティングルームには翠星石以外が集まっていた。真紅が首を振る。 「ダ...
  • 第二十六話 荒野の出会い
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十六話 荒野の出会い」   「アリス・・・ガンダム・・・貴方がアリスなの・・・?」 真紅がその眼前に現れたMSに向かって言う。アリスはその怪しく光る目でシンクを見る。 「そう、私がアリス。お父様、ローゼンの作りし人類を導く神。お前は・・・・5号機か。ふっ・・・」 その声は真紅が驚くほど流暢で、そして少女のような声だった。 「何が可笑しいのかしら?」 「可笑しいな・・・そして貴様は愚か極まりない。その汚らわしい右腕がな!」 シンクの右腕。それはバラスイショウの形見、半身となっている紫の腕。 「汚らわしいですって・・・?どういう事かしら?」 「お父様のくださったパーツを失くし、挙句そのような粗悪品で補うとは。何たる侮辱か!」 真紅の頭にアリスの声がキーンと響く。憎しみの篭った声。感情を持つというのだろうか。この人工知能は。 「貴様はジャンクだ・・・この私自ら壊...
  • 『ひょひょいの憑依っ!』Act.12
          『ひょひょいの憑依っ!』Act.12 玄関に立つ眼帯娘を目にするなり、金糸雀は凍りついてしまいました。 そんな彼女に、「おいすー」と気の抜けた挨拶をして、右手を挙げる眼帯娘。 ですが、暢気な口調に反して、彼女の隻眼は冷たく金糸雀を射竦めています。 「あ、貴女……どうし……て」 辛うじて訊ねた金糸雀に、眼帯娘は嘲笑を返して、土足で廊下に上がりました。 ヒールの高いブーツが、どかり! と、フローリングを踏み鳴らす。 その重々しい音は、ピリピリした威圧感を、金糸雀にもたらしました。 「……お久しぶり。元気そう……ね?」 どかり……どかり……。 眼帯娘は、一歩、また一歩と、竦み上がったままの金糸雀に近づきます。 妖しい笑みを湛えた唇を、ちろりと舌で舐める仕種が、艶めかしい。 その眼差しは、小さな鳥を狙うネコのように、爛々と輝いて―― 「……イヤ。こ、こないで……かしら」...
  • 『ひょひょいの憑依っ!』Act.11
          『ひょひょいの憑依っ!』Act.11 白銀のステージライトを浴びて、ゆるゆると路上に佇む、眼帯娘。 だらりと肩を下げ、今にも大きな欠伸をしそうな、さも怠そうな様子は、 立ちはだかるというより寧ろ、寝惚けてフラフラ彷徨っていた感が強い。 冷えてきた夜風を、緩くウェーブのかかった長い髪に纏わせ、遊ばせて…… 水晶を模した髪飾りが、風に揺れる度に、鋭い煌めきを投げかけてきます。 でも、人畜無害に思えるのは、パッと見の印象だけ。 めぐと水銀燈の位置からでは逆光気味でしたが、夜闇に目が慣れた彼女たちには、 ハッキリと見えていたのです。 眼帯娘の面差し、金色に光る瞳、口の端を吊り上げた冷笑さえも。 「貴女……どっかで見た顔ねぇ」 水銀燈は、一歩、めぐを庇うように脚を踏み出します。 午前一時を回った深夜まで、独りでほっつき歩いている娘―― しかも、出会い頭に妙なコトを口走ったとあれ...
  • チャット
    JUM@自宅 J「さて、今日は五月蝿い真紅も出かけたし暇だな…チャットでもやるか」 (アクセス中…) J「やれやれ、今日も独り言を垂れ流しに…お、もう3人いるのか、珍しいな、名前 ジャミングで…行くか」 ラ「それは、彼の運命の分岐点…つまりk」 ベ「こ、ここからが本当の地獄だ…」 ラ「…台詞取らないで…(涙)」 ベ「…」 少し前、双子・真紅・銀@外 銀「あらぁ、貴女達が一緒なんて珍しいじゃないの。何かあったのぉ?」 紅「あ、貴女には関係無いのだわ!」 翠「そうですぅ!お前みたいに、いつもちび人間の邪魔ばかりするやつに言われたくないですう!」 紅「ちょっと!!JUMは私の下僕よ、私物化してほしくないのだわ!」 蒼「(あ~また始まったよ…)あぁ、僕達は買い物していた先で偶然会ったんだよ。それで帰りがけにネットカフェに寄って行こうと思ったんだけど、水銀燈も行く?」 ...
  • 第十九話  『きっと忘れない』
    射し込む朝日を瞼に浴びせられて、蒼星石を包んでいた眠りの膜は、穏やかに取り払われた。 なんだか無理のある姿勢で寝ていたらしく、身体が疲労を訴えている。 ベッドが、いつもより手狭な気がした。それに、とても温かい。 まるで……もう一人、収まっているみたい。 もう一人? 朦朧とする頭にポッと浮かんだ取り留めない感想を、胸裡で反芻する。 ――なんとなく、ぽかぽか陽気の縁側に布団を敷いて昼寝した、子供の頃が思い出された。 あの時、背中に感じた姉の温もりと、今の温かさは、どこか似ている。 ココロのどこかで、まだ、翠星石を求め続けている証なのだろう。 (夢でもいい。姉さんに逢えるなら) もう少し、夢に浸ろう。蒼星石は目を閉じたまま、もそりと寝返りを打ち、朝日に背を向けた。 途端、そよ……と、微風に頬をくすぐられた。 それは一定の間隔で、蒼星石の細かな産毛を揺らしていく。 次第に、こそばゆさが募っ...
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