ローゼンメイデンが普通の女の子だったら @Wiki内検索 / 「誰が殺したクックロビン」で検索した結果

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  • シリアス
    ...な兎の奇妙な童話  誰が殺したクックロビン SEAVEN DUNE 『パステル』 Wild Bunch! 《とある処での出来事》 『心のとばり』 懐かしき思い出 【てのひら】L/R “思い出”の価値 『郷里』 かさねられた手より A peace of unusually life-RozenMaiden- 今迄私は 【ゆきふる、まちで】 【うたかた】フラグメント/ライラック 『約束の場所へ』 「出会いと別れ」 「やさしさで包み込む」 ~MEMORYS~ 密室 (前編) (後編) グロ、ホラー。 Rozen Maiden~saw~  サスペンスホラーな話。 グロ、死にネタ。 『秘密の花園』 【ゆめうつつ】~スノードロップ~ 僕にとってのアリス sinineta あなたには愛する人がいますか? sinineta 黒服 中学生日記 樹海ノ闇ノ彼方 ホラー バッドエンド注意
  • 優しい神様の物語
    ―――― 今ではない昔、ここではない何処かに、 赤い神様と黒い神様がいました。 赤い神様は真紅と呼ばれて、みんなに慕われていました。 黒い神様は、水銀燈と言います。とても優しい神様なのですが、 体が黒いので、みんなが水銀燈を怖がって誰も近寄ろうとはしません。 水銀燈は深い深い谷の底で、いつも一人で座っています。 真紅と水銀燈は、仲が悪かったのですが、 毎日顔を合わせては、会話を交わしていました。 「あら、水銀燈。またこんな暗いところで座っているの?  そんなんじゃお尻から根っこが生えるのも時間の問題なのだわ。  私は黒い樹なんか見たくはないのだわ」 「私は黒いから、ここにいると誰かに見つかることも少ないのよぉ  みんな私を怖がるから、ここにいる方がいいのよぉ  あなたみたいな人には分からないわ、何処かへ行ってちょうだい。」 真紅は、本当は水銀燈と...
  • 第三十二話 片翼の天使
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十二話 片翼の天使」     戦場は激戦を極めていた。空の至る所で光が輝き、そして赤い炎が灯る。 「ピチカート起動!ホーリエ、エネルギーチャージ!!目標、前方敵艦!!」 サクラダに襲い掛かるミサイルは自動迎撃システムのレーザーによって撃ち落される。 「主砲、エネルギーチャージ完了です!射線上に味方機はありません!」 巴の声が艦内に響く。JUMも声を張り上げる。 「よぉし!ホーリエ、薙ぎ払ええええええええ!!!」 サクラダ中央に搭載されている主砲が赤い砲撃を繰り出す。 不幸にも射線軸にいたアリスの機体はその砲撃に飲み込まれ、同様に標的だったディアーズも 光の中に消えていった。 「いい調子だな、JUM!」 金色の機体、スーパーサイヤジンに乗ったべジータが声をかける。 「お前こそ、調子に乗って死ぬんじゃないぞ?」 ベジータは自分に向かって撃たれたビームに手をか...
  • 第十六話 薔薇水晶
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十六話 薔薇水晶」   「っくぅうう!!このぉお!」 シンクにReスイギントウのダインスレイブが突き刺さる瞬間、シンクを弾き飛ばし割って入ったバラスイショウ。 シンクは直撃を受けずに済んだが、バラスイショウが右腕を切り落とされてしまう。しかし、それでも バラスイショウは止まらずに残った左腕のガトリングガンでReスイギントウを退ける。 「真紅!しっかりして・・・真紅!!」 薔薇水晶がコクピットで震えている真紅に声を呼びかける。しかし、今の真紅の脳裏にはReカナリアの うなだれ兵士のマーチにより蘇ったアリスの乱の惨状がフラッシュバックしていた。 「お父様・・・お母様・・・いや・・いや・・・助けて・・・JUM・・・」 Reカナリアはさらに追撃をかけようとする。「破壊のシンフォニー」。この世界にこれ以上劣悪な音は 存在しないという音。黒板ひっかき音やジャイアンの歌さ...
  • その他
    上にいくほど、最近に掲載された作品です。   Dolls House 或る夏の嵐の日に 朝顔 『ひゃくものがたりどる』 薔薇族 ~ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~テーマ統一オムニバス作品集 元旦とお鍋と 【少女たちの夢を星に託して】 ドキドキしちゃう けもみみ☆もーど! 名前のない話 「K」の正体とは!? みどりいろのかのじょ 【戦闘妖精natukaze】 僕たちはアリスだった かゆうまメイデン トリック・スターず 微妙な長さのss ある日のできごと 【怪盗乙女、ローゼンメイデン】 湾岸 Maiden Midnight 【決闘のアリス】 もしローゼンメイデンのポジションが逆だったら R ずっと、ずっと、昔のお話 薔薇乙女湯煙みちのく一人旅 《SUMMER》 薔薇色の日々 ~ローゼンメイデンが普通の女の子だったら~2周年記念作品集 ローゼン・エキデン 薔薇乙女たちがロックマン2...
  • 哀歌~HUNT MEMORYS~
    水銀燈の長編の走馬灯~MANY MEMORYS~から続いてる話なので先にそちらを読むことをお勧めします。 哀歌~HUNT MEMORYS~ 思い出とは儚い物・・・故にそれは美しくもなるのです。 これは大事な親友が死んだとある乙女が “思い出“の意味を違う意味で捉えてしまい 狂気に染まり、やがて双子の姉をも巻き込んでしまう物語です。 では彼女が捉えた“思い出“ 哀れなこのお話を皆さん暫しご覧あれ。 -真夜中 夜の路地に彼女は立っていた。 蒼「よし・・・あの人・・にしよう。」 蒼星石は角に隠れて人が通り過ぎるのを待つ。 そして通り過ぎた瞬間蒼星石は人の背後から 鋏を頭にへと突き刺す。 そして突き刺した所から鋏を一気に下へと下げる。 人は血を吹き流しながら二つへ分かれていく。 やがて両断されると人だった物体は声をあげる事もなく静かに倒れた。 蒼「ふふ・・これでこの人の“思い出“は貰った...
  • ずっと傍らに…激闘編 第十九章~ジュンside~
    テ『トゥートゥートゥートゥートゥートゥットゥトゥー♪』 ゴールデンウィークもそろそろ終盤。 僕はいつものごとく翠星石の家に上がりこんで、 リビングでゴロゴロしていた。 翠星石たちの家は、今年のゴールデンウィークはそれぞれに忙しくて、 全員で揃って遊びに行くことはなかったらしい。 何か、僕が引き篭もりになったのも間接的に関わってるんじゃないのかと考えると、 ちょっと気持ちが沈む…。 翠星石と蒼星石は『関係ない!』って言ってくれたけれど…。 まぁ、今の僕に出来ることは、こいつらと一緒にいることだけだ。 …昼上がりの日差しが差し込んできて気持ちがいい。 今日の天気は快晴。風が少ない分、少し外は暑そうだ。 適当にテレビを見ている僕の背中の上で、 ばらしーが腹ばいで乗っかって、同じようにテレビを見ている。 ばらしーと雛苺はリビングのテーブルでお絵かき。 翠星石は庭で花の水遣り。 真紅は2...
  • 第三十四話 せめて、自分らしく
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十四話 せめて、自分らしく」     「レンピカ、スィドリーム照準!目標前方敵艦隊!てえええええ!!」 サクラダから2連装の副砲が放たれる。放たれた光は敵機を数機撃ち抜き空へ消えていく。 「砲撃、来ます!」 「ピチカート起動!ビームは回避しろ!」 サクラダの船体が傾きながら迎撃システムが作動する。飛来したミサイルの9割は打ち落とすが残りは 被弾する。ビームもある程度は威力が軽減されるものの、船体は破損箇所が増えてきた。 「ベリーベル4から8番沈黙!スィドリーム2番沈黙!損傷率は40%を越えました!味方機を 呼び戻しますか!?」 「いや、ここは僕らだけで食い止めるんだ!!メイメイ装填!うてええ!!」 今度は6連装のミサイルランチャーを放つ。ベルリンの空にいくつかの花火ができる。 「ちっ、キタネエ花火だ。JUM!無理はするな!」 サクラダに近づいてくる敵機を...
  • 第五十九話 JUMとスウェーデンリレー
    「一つ屋根の下 第五十九話 JUMとスウェーデンリレー」     「みんな、よく頑張ったな!担任の梅岡だよ!!」 教師の癖に正に鳥頭。自分の存在がそんな簡単に忘れられると思ってるのだろうか。大丈夫。無駄に インパクトだけは強いから。 「さて、後はスウェーデンリレーのみか……」 べジータが言う。スウェーデンリレーというのは、男子二人女子二人の代表で100m、200m、300m、 そしてアンカーが400mと徐々に距離の増えていくリレーである。100mと300mが女子。200mと400m が男子と決まってる。ウチのクラスは300が薔薇姉ちゃん。400がべジータだ。いやでもさ、凄いよね。 僕なんて全員リレーの120mで一杯一杯だったのにさ。300とか400を全力で走り続けれる事が凄い。 『大変お待たせいたしました!!それでは、スウェーデンリレーの出場選手は集合して下さい。』 「頑張ってね、薔薇姉ち...
  • 三日目
    それぞれが違和感を抱えながら迎えた金曜日の朝。 夜に降られた雨に濡れているアスファルト。定休日の花屋。そんな景色。 「おはよう、翠星石。今日も一人か。」 「…」 「なぁ、蒼星石にちゃんと謝ってくれたか?」 「…ですか」 「何だ?どうしたんだ?」 何かが、翠星石の中で吹っ切れた。 「ジュンは…ジュンは、こーんなに元気のない翠星石よりも、蒼星石のことのほうが気になるのですか?」 皆から、物腰の柔らかい蒼星石からさえ「鈍感」と称される彼には、全く意味深な言葉だった。 「…は?何言ってるんだ?昨日から…お前何か変だぞ?」 「全く…ジュンはとっくの昔に気づいてると思っていましたけど…やっぱりお前は翠星石も驚くほどのニブチン野郎なのです!」 「だから…いったい何が」 「蒼星石もお前のことが好きなのです!」 ジュンは混乱していた。 単なる幼馴染、家も近く、小学校のころから一緒で。 そして今は、自分...
  • ―/ライラック1
     夏の訪れを感じさせる蒸し暑さの中、ここ最近降り続いている小雨がそれを助長してい る空気だった。雨の一粒一粒は、勿論冷たいもの。だけどそれは、ちっとも涼しさをもた らしてはくれない。  まあ、それでも。もともと小雨模様が嫌いではない僕にとっては別に気になるものでも ないし、何時も通りに今日も学校に向かえばいいだけの話。  悪く言えば、色々なことについて僕は無関心なのだと思う。昔(と言っても、僕自身それ ほど妙齢に達しているとは言えないが)好きだった服のデザインなどについても。思いつい たらその辺にある紙に書き散らしていたのをやめてしまったのは、一体いつからだろう。  デザイン画に付随した裁縫なんかも僕の趣味だったが、それが友人達に知れ渡ってしま ったときは、それはもう酷く気持ち悪がられたものだった。それが原因で学校に行きたく なくなってしまった時も確かにあって。何を食べても吐いてしまう...
  • 第十七話 生きた証
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第十七話 生きた証」   夢・・・夢を見ている・・・始まりの悪夢、終わりのない悪夢。 「真紅!!」 お父様が私を突き飛ばして、私を庇って・・・死んだ。飛んできた建物か、機体か。何かの破片に 体を貫かれていた。 「逃げて・・・真紅・・・私達の可愛い・・・真紅・・・」 お母様は崩れる家から逃げるときに間に合わず家の下敷きになり、そして徐々に広がる炎の中で ただ、私の無事だけを祈って死んでいった。 「いけない!真紅!!」 薔薇水晶が私と敵の間に割ってはいる。初撃で右腕を・・・そしてその後新しい敵に撃ちぬかれた。 私は・・・また人を殺した・・・初めはお父様、次はお母様・・・そして薔薇水晶。 私は、3人を殺して今生きている・・・何故?何で私なんかが生きているの?もう・・・私は闘えない・・・ 「うっ・・・・ぐぅ・・・・はぁ・・はぁ・・・」 真紅がベッドに沈めていた体を起こ...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第十八話
    ジ「ううん、何だよ・・・せっかく人が寝てるっていうのに・・・。」  ジュンは目をこすり、枕元に置いてある眼鏡を手探りで取り、掛ける。 蒼「ジュン君。翠星石の事なのだけど・・・。いいかな?」  蒼星石はジュンの顔を覗き込む。 ジ「・・・勝手にしろ。」  ジュンは窓からどんよりとした空模様を見る。 蒼「ありがとう。えっと、ジュン君は翠星石の事をどう思っているのだい?」 ジ「え・・・?」  ジュンは翠星石の事でまた説教を喰らうのかと思っていたが、蒼星石の意外な問いに、  疑問を隠せない。 蒼「そのまんまだよ。翠星石をどう思っているかって。」  蒼星石は、無理に作り笑いをした。  ジュンにも、その笑顔は無理をしていると、直感で分かった。   ――――悔しい。翠星石に、先を越されそうで。 ジ「どうっていうか・・・、口が悪い毒舌家みたいな感じ。」  あごに手を当ててい...
  • 薔薇乙女遊戯王
    金糸雀はとても可愛い奴だ。 金糸雀「パンサーウォリアー、アックス・レイダー、ベビードラゴンを生け贄に、      ギルフォード・ザ・ライトニングを召喚かしら! ジュンの場にいる      モンスターを一掃して、攻げk」 ジュン「はいはい魔法の筒魔法の筒。金糸雀のライフに2800が直撃、僕の勝ち」 金糸雀「(´・ω・`)」 金糸雀「う~ん、カナが劣勢かしら……じゃあカードを一枚伏せて、      スケープ・ゴートを発動! 羊トークンを出してターンエンドかしら!」 ジュン「僕のターンでカナの場の羊トークン2体を生け贄に、ラヴァ・ゴーレムを     特殊召喚。そして拷問車輪を発動しラヴァ・ゴーレムをロック。     更に最終突撃命令を発動して、羊トークンを攻撃表示に強制変更だ。     暗黒界の狂王ブロンを召喚し、攻撃。金糸雀に戦闘ダメージを与えたので、     手札から暗黒界の武神ゴルドを...
  • 第三話 アリスの支配
    超機動戦記ローゼンガンダム 第三話 アリスの支配 「ピチカート起動!メイメイ照準!てぇーーー!!」 サクラダに迫り来るミサイルをレーザーが打ち落とし間髪要れずに6連装のミサイルが発射される。 未だに続く戦闘。背後の敵は翠星石と蒼星石が殲滅したものの、数に勝るアリス軍との戦闘は続いていた。 「っ・・・しつこい!」 白を基調にされたキラキショウがバーズにライフルを放つ。放たれた銃弾は頭部を撃ち抜くが撃墜には 至っていない。人工知能の詰まれたバーズにとって頭部などは飾りでしかない。至る所に装備されている センサーやカメラがある限りバーズは動き続ける。 バーズはセンサーで敵機を察知するビームライフルとマシンガンと二つ装備されている銃器のうち マシンガンを選択するとキラキショウへ銃口を向け連射する。パラララララと小刻みな音と共に弾が排出される。 キラキショウは回避運動をするが、いかんせんばら撒かれ...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第十三話
    ジュンは今、絶体絶命のピンチに陥っている。 ジ(穴があったら・・・入りたい・・・)  ジュンは、顔が真っ赤になっていくのを感じた。 雪「ジュン様!これは、男としては正常な証拠ですわ!むしろ、喜ぶべきですわ!」 ジ「できるかー!」  反論するのと正反対に、ジュンの顔は、みるみる赤くなっていく。 銀「ほらぁ、ジュンはやっぱり興奮してたじゃなぁい。」 真「何かの間違いなのだわ!ジュン、どうなの?!」  水銀燈の満足げな声と、真紅のヒスの入った声。 ジ「え、いや、その・・・。」  弁解の猶予はない。体が正直に示しているのだから。 ジュンは、真紅の拳が握られていくのを見て、もう一度あのパンチが飛んでくることを覚悟した。  が、そこにまた、 雪「ジュン様!勝手ながらも、私が処理いたしますわ!」  雪華結晶が現れ、ジュンを押し倒した。 雪華結晶は妙に息が荒かった。  ジュ...
  • 双子のsds
    「ん・・・・」 重く閉ざされた瞳を、一人の少女はゆっくりと開く。 カーテンの隙間から差し込む朝の光が眩しかったのか、目を細めた。 しばらくベッドの上でボーッとし、何時もの様に目を擦る。 そしてチラッと横を向く・・・・・・ 「・・・・へ?」 彼女、蒼星石は目を丸くした。取り合えず再び目を擦ってみる。 「・・・・・」 やっぱりこの状態は変わらなかった。そして顔を少し赤く染めらせる。 一週間に一度は必ず起きる現象が起きていたから。 ・・・・・・・その現象というのは朝起きると双子の姉、翠星石が蒼星石が寝ているベッドに潜り込むという事だ。 おそらく昨日、借りてきたホラー映画を一人で見ていたせいだろう。 ・・・・・・・兎に角このままベッドで寝てても物語は進まないので、ベットから出て、クローゼットを空けて、制服を取り出す。 さすがにこの部屋ではベッドで寝てるとはいえ、ここには実の姉が居るので流石に着替...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第十五話
    蒼星石は一階に下りたあとリビングに向かい、真紅を探した。 蒼「あ、居た居た。」  真紅は気づいたらしく、振り向かずに返事をした。 真「何か用?蒼星石。」  真紅は、蒼星石が入れた紅茶を一口飲んだ。 蒼「いつもならサスペンス見てる時間じゃないか。」  蒼星石は、真紅にゆっくりと近づいた。 真「今はそんな気分じゃないの。それに、用があるなら単刀直入に言ってほしいわ。」  真紅の声にはいつもの厳しさがない。今は落ち込んでいるようだ。 蒼「じゃあ、単刀直入に言うよ。ジュン君の事を、君はどう思っているんだい?」 『パリーン!・・・』  真紅は、手に持っていたカップを床に落とした。 真「申し訳ない・・・そんな風に思っているわ。」  真紅はソーサーだけをテーブルに置いた。 蒼「そうじゃない。ジュン君自体の事をどう思っているか聞いているんだ。」 真「ジュン自体の事・・・。」 ...
  • 【ゆめうつつ】~トロイメント~§3
    ――――――――――――――――――――  夢を、見ているのだと思った。だってこれは――何度も見てきた、光景だっ たから。  ここに居る時の私は、自分の意思で動いているようでありがなら。その実、 もう既に『何かに囚われた』動きしか出来ない。  眼の前には、私がずっと好きだった……彼の姿。『今』の私は、彼の部屋の 中に居る。幼馴染の関係を続けてきて、いつも二人一緒であること自体が自然 だった。  そんな彼が。瑣末な問題(あくまでそれは、私から見ての意見として)により、 学校へ来なくなってしまった中学生時代。私も随分と拒絶されていたけれど、 彼が学校へ通えるようになった直前の時期などは、家に上がれるようになって いた。 「ねぇ、ジュン」 「――なに」 初めはドア越しに、そしてその内部屋に入り。眼は合わせていないけれど、今 私達は、同じ空間を共有している。  あなたが来ない学校は、何...
  • フラグメント/― 灰がちのスケッチブック3
     スケッチブックには、様々な絵が描かれていたけれど。見た限り、これでおしまい。 あの娘が描きたかったもの。それは、遠い景色。あまりにも遠すぎて、追えば追う程に届 かなくなる。描けば描くほど、彼女の求めるものからは遠ざかる。  私はスケッチブックを、部屋の収納棚の奥にある箱へ、戻しておいた。彼女が自分から、 これを取り出すことはもうないのかもしれない。  ――と、部屋がノックされる音が響く。 「どうぞ」 「お邪魔しまぁす」 「あら、水銀燈。まだ制服を着てるだなんて、今ご帰宅なのかしら?」 「ちょっと用事でねぇ。……ジュンとお話してたのよぉ」 「そう」 「随分素っ気ないわねぇ」 「そんなことは無いのだわ。どう? 彼は元気なの?」 「元気……と言えばねぇ。いつも通りよぉ。明日あたり保健室にひょっこり来ると思うん  だけどぉ」  彼女のことだから、気を遣ってジュンと話してくれたに違いない…...
  • 『ひょひょいの憑依っ!』Act.8
      『ひょひょいの憑依っ!』Act.8 カナ縛りに捕縛された真紅は、声ひとつ出せず、指の一本すら動かせず…… 出来ることと言えば、にじり寄るビスクドールに、恐怖の眼差しを向けることだけ。 「来たわ来たわ来たわ。ついに、この時が来ちゃったかしらー!」 人形に取り憑いた金糸雀が、嬉々として、言葉を紡ぎだします。 地縛霊として、ずっとアパートの一室に閉じこめられていた彼女にしてみれば、 自分の意志で思いどおりに歩き回れることは、この上ない喜びでした。 でも、所詮は人形の身。まだまだ、不便なことが多々あります。 「苦節5年――やっと手に入れた自由だもの。これを活用しない手はないかしら」 わけても『死』という烙印は、とてつもなく重い枷でした。 自由になりたい。胸を焦がす渇望を潤したいのに……独りでは、何もできなかった日々。 でも、自由への扉を開く鍵――真紅の身体――は、今、目の前に転がっ...
  • ずっと傍らに…激闘編 第二十一章~ジュンside~
    ──ん~。 午後4時半を回ったが、今日はピンポンが鳴らない。 今日は昼過ぎから空がどんよりとしていて、時折小雨がぱらついている。 雨だから、ここに来るのがめんどくさくなったのか。 それに、昨日揉めたばかりだし、 今日は…意地でも来ないんだろう。 メールも電話も昨日の晩から全然反応がない。ダメだ。 さすがにちょっと焦ってきた。 ──それにしても、昨日の翠星石は…わかんないな。 ABCなんてもう放置したらいいんだよ。 あいつらと、それの周りに集ってる人間とさえ会わなければ、 今なら普通に家の外に出れると思うしな。 水銀燈から言われたことも明確に覚えてるけどさ、 何かもう現状で満足だよ。 僕は── …にしても、今日は学校で絶対何か起きてるはず。 早く学校の様子を聞きたいところだ。 確か、翠星石んとこのお母さんが梅岡に僕のことを話す日って昨日だったしな。 …他に何もやる気が起きないし、...
  • 過去ログ17
    八犬伝、すごい展開にwktk -- 名無しさん (2006-05-14 03 47 58) こんな時間でも読んでいただき感謝感謝。流石に眠い・・・。 -- 名無しさん (2006-05-14 04 19 25) うう…続きどうなるんだろ…wktkwktk! -- 名無しさん (2006-05-14 09 26 09) 人いねぇな -- 名無しさん (2006-05-14 13 33 11) いま起きたとこ -- 名無しさん (2006-05-14 13 34 11) まったりまったりまったりなー落ちないようにね -- 名無しさん (2006-05-14 14 58 02) 提出期限が迫ってきているレポートが一行も書けてないのにこんな時に限って脳汁が溢れてくるのは何故だろう? -- 名無しさん (2006-05-14 16 08 53) 右手でレポー...
  • 第四話  『今日はゆっくり話そう』
    静かな教室の中で、カツカツと響く乾いた音だけが、時の経過を告げている。 チョークが黒板を叩く音は、さながらマエストロの振るタクトが、 リズムを刻んでいるかのようだった。 合間を縫って、中年の男性教師の、伸びのあるバリトンが谺する。 プレイヤーたちは、ノートにシャーペンを走らせ、各々のパートを奏でていた。 時折、くしゃりと紙が縮れる音。それは、四分休符の微妙なアクセント。 授業という名のオーケストラに耳を傾けながら、蒼星石は教科書の陰で欠伸をかみ殺した。 一時限目は、代数幾何。 数学全般があまり好きではない蒼星石にとって、毎週、この時間が苦痛だった。 いつも、忍び寄る睡魔に抗いながら、早く授業が終わることを祈るのである。 昨夜の不眠もあって、今日は殊更、辛かった。 ちょっとでも気を緩めたら、コクリコクリとうたた寝してしまうだろう。 蒼星石はペンを置いて、重い瞼を指先で擦り、腕時計に目を落...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第七話
    見つめ合ったまま静かに時が過ぎていた。 そんな静寂を破ったのはリビングから騒音で起きて来た真紅だった。 『ガチャ』 真「うるさいわね。ジュン、何を騒いで・・・。その娘は誰?」 後半は凄みの聞いた声で僕に聞いてくる真紅。 ジ「え、だ、誰って・・・僕が知るわけ無いだろ!」 雪「初めまして。私は雪華結晶。薔薇乙女の7女ですわ。」 背後からいきなり声がしたので、僕は跳ね上がった。 真「7女?7女は薔薇水晶じゃなくて?」 雪華結晶は雷に打たれたような驚いた顔をして、 雪「えっ・・・、そ、そんな・・・。ひどいですわ・・・、私を、私を忘れるなんて・・・」 両手で顔を覆い泣き出してしまった。 そんなことを尻目に、 ジ「また増えるのかよ。」 と、発言したのが悪かったらしく、 雪「そんな・・・ジュン様まで・・・、ひどいですわ・・・、あんまりですわ・・・。」 雪華結晶は顔を上げて...
  • 第二十三話 蒼星石
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第二十三話 蒼星石」   「サクラダはこれより戦闘に入る!ブリッジ遮蔽。オールウェポン、ロック解除。柏葉。敵軍の規模は?」 「敵軍はディアーズが5隻・・・積載を考えればバーズは100機以上はいるかと・・・」 これまでにない規模だ。しかし、メイデンだけではまず迎撃不可能だろうが今回は他のレジスタンスも いる。充分追い払う事は可能だろう。むしろ、今後の決戦に備えて多く敵機を潰すのもいい。 「よし、MS隊出撃!他のレジスタンスと連携してアリスを叩く!」 JUMの声が響き渡る。メイデンの7機のガンダムが出撃していく。 「さて、今回は力比べですね。もちろん、潰せれば言う事なしです・・・全機出撃!行くぞ!」 白崎が号令をかける。出撃した内訳はバーズが60機ほど。ラプラスは1機。そして、アリス軍の 新型MS、Zローンが40機ほどだった。 「!?40機ほど識別できません!敵軍...
  • =さらば!我が愛しき日々よ=第三話
    急いで家に入り、リビングへ向かい、勝手に入って、くつろいでいる侵略者どもに尋ねる。 「おまえら、金は持ってないのか!!!?」 返事は予想どうり、 「あら持ってるわけないじゃない。それに、輸送量は購入者負担になってるわよ?」 規約なんていちいち読むわけがない。遊びでやっているのだから。 「心配しなくても、タクシー代以外はいらないわ。密入国したから。」 犯罪にまで平気で手を染めるのかよコイツラは。 「なら警察を呼んでやる!」 「させると思う?」 「させるわけないわよぉ。ねえ?」 「かしらー!」 「あったりまえです!」 「さすがにそれはいやだね。」 「なのなのー!」 「絶対に、させない。」 僕の背中から血の気が引いた。 だめだ、勝ち目はもうない。嗚呼神よ、ついに僕を見放したか。 「ほら、さっさと払ってきなさい。」 「ささっと済ませれないのですか?このノロマ。...
  • アンケート1
    今回取れた集計結果は、こちらで有効活用したいと思います。 たくさんのご協力、ありがとうございました。(名前変換ドリーム小説の奴) 蒼い子だバーロー[46] 翆星石以外に誰が[22] 銀様に決まってる[25] 真紅がアリスです[31] 金糸雀で[8] 雛苺何処行った[46] トェモエー[44] …ジュン[13](←覚えておいて下さいね。) ベジータ[7] 他のアンケートに答える
  • 偽善者
    誰かのために自分が何かをしてあげる 多くの人がそれを素敵なことだとか、偉いね等と褒めてくれる けど、今日は学校でこんなことを聞いてしまった 友達①「のり~今日さあ学校の帰り一緒に寄り道しない?すっごいおいしいパフェの   食べられるお店見つけたんだよ」 のり「ふえ?え~と、ごめん今日は…」 友達②「駄目よ、のりは弟君のお世話があるじゃない」 のり「う、うん そうなの、だからごめんね」 友達①「ううん気にしないで、それじゃあまた今度ね バイバイ」 のり「うん、バイバイまた明日」 いつものように家に帰れば良かったのにな なんで今日に限って忘れ物なんかしちゃうんだろう… 私のバカ のり「ふう、まいっちゃうな 教室に鞄忘れちゃうなんて あれ? まだ中に誰かいるのかな?」 友達①「のりってさ~良い娘だけどいつも人付き合い悪いよね、家に両親...
  • 『ひょひょいの憑依っ!』Act.2
      『ひょひょいの憑依っ!』Act.2 ――チュンチュン……チュン カーテンを取り付けていない窓辺から、朝の光が射し込んできます。 遠くに、早起きなスズメたちの囀りを聞きながら、ジュンは布団の中で身を捩りました。 春は間近と言っても、朝晩はまだまだ冷え込むのです。 「……うぁ~」 もうすぐ会社の新人研修が始まるので、規則正しい生活を習慣づけないと―― そうは思うのですが、4年間の学生生活で、すっかりグータラが染みついてるようです。 結局、ぬくぬくと二度寝モードに入ってしまいました。 すると、その時です。 「一羽でチュン!」 ジュンの耳元で、聞き慣れない声が囁きました。若い女の声です。 寝惚けた頭が、少しだけ目覚めます。 「二羽でチュチュン!!」 小学校に通学する子供たちの騒ぎ声が、近く聞こえるのかも知れません。 うるさいなぁ。人の迷惑も考えろよ。胸の内で、大人げなく悪...
  • 0. Midnight Shuffle
    私は、神様が嫌いだ。 だって神様は…私をこんな風に創ったから。 銀色の髪。赤い瞳。 私は…生まれてすぐに、それを気味悪がった両親に捨てられた。 捨てられた先は、小さな町の小さな教会の軒下。 せめてもの加護を。そう考えでもしたのだろうか。自分達で見捨てておいて。 とにかく、そこで私は…運が良かったのか悪かったのか…教会の人間に保護された。 私を拾ったシスターの話では、私はその時、泣き声も上げられない程に衰弱していたらしい。 …後日それを聞いた時は、やはり運が悪かったのだろうな、とぼんやり思った。 私の、教会で修道女として生きる人生。 整った顔立ち。白い肌。銀色の髪。赤い瞳。 黒い修道服が、その全てを妖しく際立たせる。 私は、誰もが裏で私の事を悪魔や魔女と呼んでいる事を知っていた。 幼かった私には…ただ冷笑的にその言葉を受け流すのが精一杯だった。 私はいつしか、思うようになっ...
  • ずっと傍らに…激闘編 第十八章~翠星石side~
    ──となりで顔を強張らせてるジュン。 目の前で座ってる人の視線が気になるんですかぁ? 快速と違って座席の向きが90度違いますからね。 …でも翠星石とのりがお前を挟んで座ってるだけでもまだマシでしょうに! そんなジュンも、今日で壁をひとつ乗り越えましたね。 ひとつどころじゃないかもしれないです…。 だって、学校よりも人が多い街に出ることが出来たんですからね。 別に今だって怖がることなんてないんですよ。 ABCの邪魔さえ入らなければ── やっぱり、こいつらを倒すまでは学校復帰は厳しいですかねぇ。 翠星石も連休明けから安心して学校生活を送れるか心配になってきたです…。 あと、ケーキ屋でジュンが言ってましたが、 誰にも出掛けたことを連絡しなかったことで水銀燈に怒られたんですね。 まぁそういう意味では水銀燈の気持ちは分からんでもないです。 家から忽然と姿を消したとなれば、誰だって心配しま...
  • ずっと傍らに…激闘編 第二十三章~ジュンside~
    ──昨日水銀燈に話した翠星石のことを、今日も思い起こす。 そういや、手を繋がないと怒り出すのは、 それっぽいのが最近でもあった…かな。 街へ行った時、ケーキ屋に行く前に僕の腕にしがみついてた事とか…。 ふっ。 翠ちゃん…。 幼稚園の頃のあだ名。 ──今は昔…か。 他に思い出すといえば…おとといの話。 寝る前の翠星石との言い争いか。 僕は自殺しようという気なんてさらさら持ち合わせてなかったからな。 これだけは今でも自信を持って言い張れる。 ----- 翠「…こっんの大馬鹿者ぉ!!」 ジ「なんだよ…。さっきまで腰抜かして立てなかったくせに──」 翠「キィィィー!!」 蒼「2人ともやめようよ…」 翠「何で窓から飛び降りようとしたんですか!」 ジ「飛び降りるつもりはなかった。   自殺なんかしようとは思ってなかった。   ただそれだけだ」 翠「じゃあ何で──」 ジ「水銀燈から逃げる...
  • 薔薇乙女家族
          「起きなさぁい」 布団を被って横たわる僕の耳をくすぐるかの様な声。陳腐な表現だが、鈴を鳴らすかのようなその声は何回聞いても心地よい。その声で僕の為に詩を歌ってくれたら、例え云十年と時を跨いでもその都度惚れ直すに違いない。 「まぁだ寝ているつもりぃ?」 体が揺すられる。彼女の綺麗な指を布団越しに感じられる。 彼女を知らない人間は、とにかく「冷たい」という印象を抱く。それは、彼女が自分自身を守る為に周囲にその手を以て刃を向けていたという事もあり、余計に拍車をかけていた。彼女はとにかく、近寄るものを「敵」の如く扱った。 しかし、その刃の様に冷たい手は僕に対しては暖かく、柔らかかった。この手の温もりは、おそらく僕しか知らないだろうと自負している。 「いい加減に起きなさぁい!」 ガバッと音がしたと思ったら、体を包んでいた温もりがあっという間に寒気に変わった。布団を...
  • ずっと傍らに…激闘編 第二十一章~翠星石side~
    ──朝。 父「おはよう」 銀「…」 水銀燈が街へ行った日の翌日あたりから不機嫌ですぅ。 銀「あぁもう五月蝿い」 父「何だと!?」 水銀燈に限ってそんなこと有り得ない、ってな発言ばかり繰り返してるです…。 心配で蒼星石と少しリビングの外の廊下で話し合いました…。 翠「蒼星石…」 蒼「…ん?」 翠「水銀燈の奴、またAの親に圧力掛けられてるんですかね」 蒼「多分ね。街でAが翠星石に負けてから親に縋ったんじゃない?   “もっと翠星石の関係者を苛めてくれ”なんてことをお願いしてるかも」 翠「…」 ~~~~~ 今日はジュンと距離を置くために、 蒼星石や巴とは別登校。 つまり、ジュンの家に行かずに直接学校に行ったです。 ジュンからのメールは昨日のあれからずっと放置。 同じく電話も放置。 翠星石のありがたみを思い知れです! ──とは言うものの、ジュンが私を相手にしなくなったら…。 あ...
  • 第十四話  『君に逢いたくなったら…』
    ぽっかりと抜け落ちた、パズルのピース。 過半数に及ぶ空隙に当てはまるスペアは無く、虚ろな世界が口を広げるのみ。 翠星石の部屋で、蒼星石は虚脱感の促すままに、くたりと寝転がって動かない。 目を閉ざせば、瞼の裏に焼き付いた光景が、色鮮やかに蘇ってきた。   息吹を止めた、姉――   すべすべで温かかった柔肌は、時と共に色を失い、冷たく固まってゆく――   まるで、精巧に作られた蝋人形のよう―― 「……イヤだ…………そばに来てよ、姉さん」 思い出すたび、飽くことなく繰り返される、嗚咽。 蒼星石は頭を抱え、身体を丸めて、溢れ出す涙を流れるに任せた。 それは短く切りそろえた髪を濡らし、姉の匂いが染みついたカーペットに馴染んでゆく。 しゃくりあげる蒼星石を、ふわりと包み込んでくれる、翠星石の残り香。 この部屋には、まだ確かに、姉の面影がひっそりと息づいていた。 それは、悲しみに暮れ...
  • ずっと傍らに…激闘編 第二十二章~ジュンside~
    昨日の晩に相次いで来た翠星石と蒼星石。 2人は僕が起きた頃には、既にいなかった。 僕の両隣にあった布団は部屋の隅に畳まれていた。 …この置いて行かれた感は何だろう… ちくしょう…学校に行きてぇ… …あ、そうそう。 翠星石んとこのお母さんが梅岡と直に話した… ってのは昨日一昨日の話だよな。 予定通りなら。 ということは、ABCに対して何らかの措置があるはず…だよな? 登校…できる環境になってほしいな…。 (「キモイ、裁縫ヲタク!」) えっ…。 …誰の声だよ…。 (「だからお前って暗くてキモイ奴だったんだな!w」) くっそ…。 窓閉まってるのに…。 (「お前なんか所詮癌だ。死ね」) 何で布団の中に隠れたくなるんだ…。 (「馬鹿だねぇ。そのまんま女になればいいのにwww」) 震えが止まらない…。 (「脳みそ腐ってるんじゃね?」) (「うわぁ…ヲタク臭せぇ…あっち行け、し...
  • 第十一話  『かけがえのないもの』
    夕食の席に、見慣れた姉の姿はなく―― (どうしてなの?) 蒼星石の心は、言いようのない虚しさに包まれていた。 瞼を閉じると姉の寂しげな顔が浮かんできて、なんとなく、食欲も湧かない。 「翠ちゃん、具合悪いって言ってたけど……大丈夫かしらねぇ」 「近頃、めっきり寒くなってきたからのぉ。風邪でもひいたんじゃろう」 心配そうに呟いた祖父母が、揃って天井を見上げた。 それが、今、翠星石がここに居ない理由。 彼女は気分が優れないからと告げて、食事もせず部屋に籠もってしまったのだ。 もちろん、そんな言い訳がましい戯言を、鵜呑みにする蒼星石ではない。 昨夜の自分の行為が、姉をひどく傷付けてしまったと察して、胸を痛めていた。 (でも……あれは姉さんが、ボクから離れていっちゃうから) 引き留めたくて、焦っただけ。ほんの少し、擦れ違っただけ。 全ては、些細な誤解。落ち着いて話をすれば、きっと解り合...
  • 第五十話 JUMとアリス
    「一つ屋根の下 第五十話 JUMとアリス」     文化祭もいよいよ最終日。午前中は適当に済まし、僕は今体育館で椅子に座っている。 「さぁ、みんな文化祭を楽しめたか!?アリスの投票も締め切り、後は集計結果を待つのみだ!!」 そう、アリスの投票も終わり現在集計中のようだ。さて、結果発表まで何をするのかと言えば・・・ 「さて、アリスの発表の前に!!みんなはもう見たか!?2-Cの劇ツンデレラを!!見た人も見てない人も! 今回は更に楽しめるようにスペシャルバージョンで最後の公演をお披露目だ!!」 そう。前日翠姉ちゃんと蒼姉ちゃんが言ってた事だ。最後に体育館でやるからと。 つまり、僕らは今からツンデレラを見るわけだ。それはいい。あのさ……何で…… 「それでは……2-Cのツンデレラスペシャルバージョン……ナレーションは私……1-Dの薔薇水晶で お送りします……それでは…ごゆっくりお楽しみください……」...
  • 複数短編138
    真「ただいまなのだわ」 雛「あっおかえりなの真紅~」ニャー 真「雛苺、紅茶をお願いするわ…って今何か聞こえなかった?」 雛「そうそう、雛ね、さっき捨て猫さんを拾ってきたの~」 雛苺の後ろから顔を出す小ぶりの三毛猫 真「あああああああああああああああああっ!!!   やめてぇええええええ!!雛苺何でこんな事をするの私に何の恨みがあるの   もうこき使ったりしないわ紅茶も自分で淹れるわミサイルも撃たないわ   お望みなら私は貴女の下僕になるわだからどうかお引取願って頂戴雛苺ぉぉぉ」 雛「うゅ?でもこんなに可愛いのよ?真紅も抱っこする?」 雛苺はうずくまる真紅の目の前に猫を抱えて差し出す 真「kdjg;faくkfあせdfふじこkkfdsa」 自室に逃れる真紅 雛「う~いくら猫さんが嫌いだからってあれは異常なの…猫さん、洗ってあげるの~」 猫「ニャ」 一時間後、紅茶を...
  • 第三十三話 神になろうとした男
    「超機動戦記ローゼンガンダム 第三十三話 神になろうとした男」     「破壊のシンフォニーが止まった・・・誰かがアリスと戦ってるのかしら?」 コクピットで金糸雀がつぶやく。結果的に自分の「失われた時へのレクイエム」が止めたとは露知らず 金糸雀はレーダーを見渡す。 「・・・プラムの反応がない・・・?もしかして水銀燈がやったのかしら~?」 一人ではしゃぐ金糸雀。そこへ、バーズが数機襲い掛かってくる。 「わわっ、ここは戦場。油断はいけなかったかしら!迎撃のパルティータ!!」 音源を切り替え、範囲は狭いが人工知能機の動きを完全に止める迎撃のパルティータ。 「これなら、カナにだって楽勝かしら~。楽してズルしていただきかしら!」 動きのとまったバーズを数少ない武装のビームサーベルで切り裂いていく。 「こうなったらカナもみんなの手伝いにいくかしら。ええっと・・・ここから一番近いのは・・・」 再びレー...
  • ―/ライラック6
     暦の上ではもう既に夏は終わっていると言うのに、この暑さは一体何処からやってくる のだろうかと……長月の時期になれば毎年思ったりするのだ。  『月が出ている時間が長いから、長月だ』なんて古文の先生が言ってたっけなあ。名称 暗記なんて所詮こじつけにすぎないものだけれど、この覚え方は結構好きだったりする。 本当に月の出ている時間が長いのかは知らないが、秋は月が綺麗な季節なんてことは周知 の事実だったりするから。  今、壁にかけられたカレンダーは九月の頁になっている。部屋の灯りを消しているので 視認することは出来ない。  ただ、月明かりが。街から少し離れるだけで、こんなにも月のひかりが眩しく感じられ るだなんて、ここにくるまで知らなかった。  月が、こんなに綺麗だなんて。多分、当たり前のことを、僕は知らなかった。  知らないという事実は、……知ることによって覆される。当たり前だ。このふたつは、...
  • 奇しき薔薇寮の乙女 第四話
    第四話 全く、チビチビにまで心配かけるなんて、長女失格ですね。 ま、まァその、ほら、アレですよアレ。 翠星石は水銀燈とかきらきーのコトなんかちぃとも心配してないんですよ。 ジュン? あんなチビ人間は最初っから思慮の度外視です。 せっかくだから晩ご飯は豪勢にしてやりましたけど。 ふん、コレでジュンもちょっとは翠星石のありがたみを知ればいいんです。 そ、そりゃあ少しは蒼星石にも手伝ってもらいましたけどね。 この寮で翠星石の料理の腕に着いて行けるのは、蒼星石を置いて他にはおらんです。 あー! チビ人間のクセして、また水銀燈とイチャイチャしてるですぅ! んー、もー、なんか腹が立つです。 なんだってジュンは水銀燈とかきらきーばっかり心配するですか! 翠星石もこんなに悩んでるですから、ちょっとくらいこっちも見るべきですよ。 べ、別に翠星石はジュンに心配してほしいワケじゃないです。 ただ、み、皆の前...
  • ―/ライラック2
     雨は相も変わらず降り続けていた。雨脚がそれほど強くないのも、いつもと変わらない ところ。  僕は自分の部屋から、少し外を覗いてみた。其処には、本来ならこの日本に溢れている 筈の住宅やビルを認識することが出来ない。見えるのは、これもいつもと変わらない木々 の緑だけ。  全寮制の学校なんて、私立であればそんなに珍しくはないのだと思う。ただ、多分一般 の『高校』と異なっているところは、この学校が都会から離れた山奥にあるということだ ろう。  生活に必要なものは、学校の敷地内である程度揃ってしまう。それでも足りないという 生徒は、実家の方から荷物を送ってもらう。所持品に対しては、それほど厳しい校則はこ こには無い。だからパソコンを持ち込むことも自由だし、生活に対して不便だと思うこと はまずなかった。  普通の高校生ならば、学校帰りにゲームセンターやカラオケ、ともかくそういった娯楽 施設に寄っ...
  • 翠星石
    上にいくほど、最近に掲載された作品です。 冬の魔法 ですぅたちの夜 不思議の国のデスゥ もし『ですぅ』が無かったら 翠星石とペプシソ 傍に居る  (NG→sinineta guroino) ツンデレ道 素直になりたい 時代劇だよ 翠星石 【翠・どりぃむ】 灯台の下 あの日に時を戻して LUNA SEA 100万ドルの夜景よりもきれいな場所で ちょっと暑い、夏の日。 『春よ、来い』 「シャーロック・翠星石」 台風とバリケード 幼馴染みはおてんば姫 ジャイアニズム  『粉雪のドレス~聖夜の奇跡~』 ドッペルゲンガー 幼馴染 リップクリーム あなたを感じていたい 桜田ジュンの心霊体験 『織姫と彦星じゃないけれど』 翠星石が怒った日 翠星石が変わった日 「暗殺部隊-Rose Knight-」 妄想グリーン ある暑い日のこと 『また逢えたらいいね』 NGワード:SHININETA but JUN...
  • 薔薇水晶ってこうですかわかりません
            みんなおいてけぼり、投げっぱなしの1レス小話集 『薔薇水晶ってこうですかわかりません』 ※あらすじ:薔薇水晶の退屈しのぎにジュンがつきあうよ #1 「こーどもー、こーどもー、たーっぷりー、こーどもー」 「関わりあいになりたくなくて、眼帯側の死角からこっそり逃れようとする僕です」 「あ、ジュンだ。気づいてたけど」 「ああン」 「退屈です。しのいでください」 「のっけから日本語崩壊してるなあ。いいよ、なんかして遊ぶか?」 「ヒント:1行目」 「なんで帰ろうとするかなー。むー。って口で言う。むー」 「お前は性的いたずらのことしか頭にないのか」 「ジュン酷いよ。私純愛派なのに。コウノトリだって信じてるのに」 「信じてる子は信じてるって言わない」 「……意地悪しないで。遊んで」 「セクハラしなければ普通に遊ぶぞ。で、何する?」 「コウノトリの...
  • フラグメント/― 新しいスケッチブック
     其処には、ただ。硝子をモチーフとした絵が描かれている。  透明という虚無。何もない様ですら、絵で"描ききる"ことは出来る。  この硝子容器は――ルネ・ラリックがデザインしたものだろうか?  勿論、ラリックのデザインした硝子細工の実物を、私は見たことがない。けれど、それ こそ何かを描く為の資料は世の中には溢れているし。彼がフランス生まれのデザイナーで あることを考えると。……其処に惹かれたとするならば、彼女らしいといえば彼女らしい。  虚無。ひとつの虚無を現すのならば、それこそ私という存在そのものは『それにもっと もらしい』。本当に、もっともらしいことではないだろうか?  交通事故……か。彼が言っていた。雛苺の両親は、交通事故で亡くなったと。彼女の両 親が"そう"なったと言うのなら、それはすなわち。私の両親も、そうして失われていった ということに...
  • ~チビ蒼星石とチビ翠星石~第4部、休日編
    ~プロローグ~ 物語は突然はじまるものだ。いや、正確には無駄なところを省いているからそう思えるだけかもしれない。 だが、私、桜田ジュンの物語は人為的に唐突にはじまったものだ。 ~チビ蒼星石とチビ翠星石~ 本当にすべては突然だ。 両親が帰ってきたと思ったら次の日には外国へ旅たった。蒼星石と翠星石の双子をおいて・・・。 姉は合宿でいなくなり、両親が予約をとっていた温泉にいき、その後、真紅と水銀燈に双子のことを言ったことにより未来は見えてきたが・・。 このあとは、どうなるのだろうか・・・・。 ~チビ蒼星石とチビ翠星石~目的は遊園地・・・No1 金曜日 ~桜田家~ 蒼星石「ジュンくん。明日はがっこう、休みだよね?」 ジュン「うん。そうだけど・・・どうかしたのか?」 蒼星石「明日さ、遊園地につれてってほしいんだけど・・・。だめ?」 ジュン「別にいいけどさ・・・あいつらもか?」 そういってジュ...
  • 「roomshare」
    平日の昼下がり、空は雲一つ無い。 今僕は三人の女の子と同居している。三人とは大学に入学してすぐに知り合ったからもう二年と少しの付き合いになるが、全員が大学生というわけでもない。同い年は一人だけだ。 吸っていた煙草の火を消し、ベランダからリビングに戻ると同居人の一人である水銀燈がいた。パジャマを着替えもせずドラマの再放送を見ている。 「授業の無い日の大学生は暇そうねえ」 と馬鹿にしたように笑う彼女の前に鏡をもってきてやろうかと思った。25にもなって昼間からテレビにかじりついていることになんの自覚も無いのだろうか。 水銀燈は仕事をしていない。気が向いたら数カ月バイトをしてはまたダラダラした生活にもどる。 「ひとつの仕事を一生続けるってこと、いまいちピンと来ないのよねえ」 出会ったばかりのころそれを聞いた時はなんとなくわかる気...
  • ―/ライラック8
     独り歩く、冬の通学路。  ああ――なんて、なんて青すぎる、空。冬の雲の切れ間、その向こう側に覗く空が、何処 までも高い。  この街には雪があまり降らなくて、その代わりに冬には冷たい雨が零れる。青色の空には 白い雲がよく似合うと思うのだけれど、今の空の大多数を埋めているのは灰色だった。  青と、灰。その曖昧なコントラストが、何かかたちを為そうとしている――それはまるで 幽霊か何かのような――気がして、僕は下を向いてしまう。  これでは中也の様だ――以前、彼女から貸してもらった詩集の一遍を、僕は思い出していた。  何の変哲も無い色をした光景は、自分でも解しがたい感情をもたらすことがある。それは決 まって、自分のこころが、虚ろに揺らいでいる時に起こるのだろうと――何となく思った。自ら が揺れているからこそ、普遍の、或る平衡を保っているものに感じ入るのだろう。 『しかはあれ この魂はいか...
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