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    <title>シン・バトルRワイヤル＠パロロワwiki</title>
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    <description>シン・バトルRワイヤル＠パロロワwiki</description>

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    <title>候補話集</title>
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    <description>
      &amp;size(20){&amp;bold(){シン・バトル&amp;color(#F54738){R}ワイヤル}}

&amp;size(15){コンペ募集中！}
&amp;size(15){６月１日～８月１日・午後２３時５９分まで}
&amp;size(15){皆様の候補話お待ちしております！}
&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 19_41_48.png)


**OP
|No.|タイトル|キャラクター|作者|
|000|『[[再　構 成]]』|松坂さとう、神戸しお、伊地知虹夏|◆UC8j8TfjHw|

**候補話集
|No.|タイトル|キャラクター|作者|
|001|『[[一握りの花火]]』|渡辺修哉、レゼ|◆UC8j8TfjHw|
|002|『[[みいちゃんのアトリエ]]』|山田マミ、メアリー|◆UC8j8TfjHw|
|003|『[[レオン・モンタナにあこがれて]]』|三星太陽、桜樹八重花、霧島透|◆UC8j8TfjHw|
|004|『[[Zero⇔11 Requiem]]』|扇要、ヴィレッタ・ヌゥ、早川アキ|◆UC8j8TfjHw|
|005|『[[恋する一欠片《ワンピース》]]』|ナルシソ・アナスイ、北原美月、心先輩|◆UC8j8TfjHw|
|006|『[[月は無慈悲な夜の女王]]』|西住しほ|◆s3y3VaqCX6|
|007|『[[仄暗い水を祓う]]』|伏黒恵、河合美津子|◆Drj5wz7hS2|
|008|『[[Saving Hu Tao&#039;s Teeth（──胡桃の歯を救え──）]]』|デッドプール、胡桃、ギュメイ将軍|◆UC8j8TfjHw|
|009|『[[ブルーアイジャパニーズ]]』|オリヴィア、ロボット三等兵|◆UC8j8TfjHw|
|010|『[[弱き者、再び獣に遭う]]』|宮沢鬼龍、ベン|◆OCS7vQBXx.|
|011|『[[【資料映像4】]]』|荒木、撮影者、【電話帳ナビ】の【事業者名：080 6■■■ 5■■■】のページに≪2019年6月10日　14時10分≫に投稿した人物、佐伯伽椰子|◆.g.LxLhTds|
|012|『[[マイライフ・アズ・ア・ドッグ]]』|ジョン・ウィック、セリュー・ユビキタス|◆UC8j8TfjHw|
|013|『[[4000万の微笑み]]』|冥冥、天内理子|◆UC8j8TfjHw|
|014|『[[エルタンケ撃てッ]]』|甘利田幸男、武部沙織、五十嵐響子|◆UC8j8TfjHw|
|015|『[[トリオ・ザ・捜査一課 臨時増刊号：おにぎりとジャガイモ]]』|伊丹憲一、野原しんのすけ、佐藤マサオ|◆C6Wrkh/NlE|
|016|『[[正直と腹黒]]』|小野天子、ゲダツ、ユーリィ・L・神城|◆C6Wrkh/NlE|
|017|『[[友よ。]]』|玉城真一郎、井上直美、山田リョウ、ほくろの巡査|◆UC8j8TfjHw|
|018|『[[fragile]]』|すーちゃん|◆UC8j8TfjHw|
|019|『[[百年早いわッ]]』|禅院直哉、ゼーリエ|◆UC8j8TfjHw|
|020|『[[ここでは誰も流れない]]』|紅月カレン、糸色望|◆UC8j8TfjHw|
|021|『[[魔術師の芽吹き]]』|川合麻依、高遠遥一、金田一二三、ヤン・ウェンリー|◆UC8j8TfjHw|
|022|『[[支配の悪魔]]』|スズキタゴサク、マキマ、類家、東山コベニ|◆UC8j8TfjHw|
|023|『[[野球やろうぜ！]]』|翔ゲイ、レザーフェイス|◆uaKf8Hs0.k|
|024|『[[心を持てない魔物]]』|断頭台のアウラ、シュタルク|◆UC8j8TfjHw|
|025|『[[夢の続きを、]]』|デンジ、セルマックス|◆UC8j8TfjHw|
|026|『[[out of the blue]]』|八神隆之、美樹さやか、レオン・Ｓ・ケネディ|◆OpaYx.lr0s|
|027|『[[幸福論]]』|古畑任三郎、吉良吉影、紫雨こころ、小林みくる、小川さくら、由比ヶ浜結衣の母親|◆xdvEwhJ9Ds|
|028|『[[哭倉村にある娘がいましてな]]』|ねずみ男、龍賀沙代|◆UC8j8TfjHw|
|029|『[[懐玉炉心]]』|五条悟、かぐや|◆UC8j8TfjHw|
|030|『[[虚【ねがい】]]』|ダンテ、ソリテール、八百歳比名子、夏油傑|◆xdvEwhJ9Ds|
|031|『[[あそび、しましょう。]]』|メンコ男、野村香純、本田華子|◆UC8j8TfjHw|
|032|『[[韓流祭]]』|オ・チェリン、鬼塚竜、イ・ヨンセン、水篠旬|◆8ynddR5VvQ|
|033|『[[I need more power!]]』|フリーレン、バージル|◆cfktaBeUrw|
|034|『[[痛みを滅すただ正義であれ]]』|ギャラクトロン|◆7PJBZrstcc|
|035|『[[星が一番輝く日]]』|基山ヒロト、緑川リュウジ、秦谷美鈴|◆OpaYx.lr0s|
|036|『[[奴婢チャングムの誓い]]』|ソ・チャングム、榎本睦、ユン・ヨンノ|◆8ynddR5VvQ|
|037|『[[ロックンロールは生きている]]』|遠藤カンナ、後藤ひとり|◆UC8j8TfjHw|
|038|『[[バカ女バトルロイヤル]]』|ボニー・パーカー、ユリ、エリザベート・バートリー、感染者、サヨ|◆/dxfYHmcSQ|
|039|『[[中途半端な正義]]』|チェ・グミョン、山田さんの母親、シャーリー・フェネット|◆8ynddR5VvQ|
|040|『[[超いろはゴッド超いろは改]]』|酒寄彩葉、ブロリー|◆uaKf8Hs0.k|
|041|『[[【黒】]]』|黒岩満、織田敏憲|◆vIk9ElagSw|
|042|『[[二人のヨン様]]』|藍染惣右介、カン・ジュンサン|◆Idcc.RoOpQ|
|043|『[[万物を黄金に変える魔法VS大体なんでも切る魔法]]』|黄金郷のマハト、両面宿儺|◆/9rcEdB1QU|
|044|『[[不屈の精神]]』|小峠華太|◆.EKyuDaHEo|
|045|『[[ゆきゆきて戦車道]]』|西住みほ、園みどり子、泉美|◆Idcc.RoOpQ|
|046|『[[範馬勇次郎の有意義な余生～サッカー編]]』|範馬勇次郎、ザナーク・アバロニク|◆UC8j8TfjHw|
|047|『[[みいちゃんとエルフさん]]』|フリーレン、中村実衣子|◆Idcc.RoOpQ|
|048|『[[女帝と文官]]』|天子、ミン・ジョンホ|◆8ynddR5VvQ|
|049|『[[デジタル・デビル・サーカス]]』|ポムニ、中島朱実、白鳥弓子|◆UC8j8TfjHw|
|050|『[[Devilman]]』|ロイ・マスタング、堕天使エルギオス、ダンテ|◆UC8j8TfjHw|
|051|『[[真剣勝負]]』|イゾウ、桐ヶ谷和人|◆H2B2ktAORA|
|052|『[[本物の海賊]]』|エンシン、ウソップ|◆H2B2ktAORA|
|053|『[[錬金術師の宴]]』|ドロテア、サンジ|◆H2B2ktAORA|
|054|『[[ゲーマー兄妹が道化師に陵辱されるそうです]]』|チャンプ、白、空|◆H2B2ktAORA|
|055|『[[怪物の彷徨]]』|コスミナ|◆H2B2ktAORA|
|056|『[[うてなちゃんとアタシ♡のマヂラブノート伝説♡♡♡wwwwwwww]]』|阿良河キウィ、青井さくら、紫苑優輝|◆UC8j8TfjHw|
|057|『[[敗北者]]』|ポートガス・D・エース|◆H2B2ktAORA|
|058|『[[熱戦だッ烈戦だッ超激戦だッ]]』|フリーザ、継国縁壱、鬼舞辻無惨|◆UC8j8TfjHw|
|059|『[[MISSON START]]』|ツメゲリ部隊、T－1000|◆/dxfYHmcSQ|
|060|『[[殺し合いではありふれた悲劇]]』|南雲ハジメ、ユエ、香風智乃|◆QUsdteUiKY|
|061|『[[南極の風]]』|鬼道有人、深山大翔、明智健吾、ニカイドウ|◆UC8j8TfjHw|
|062|『[[ジュラシックワールド]]』|保登心愛、天々座理世、桐間紗路、宇治松千夜、ヴェロキラプトル、ティラノサウルス、スピノサウルス|◆H2B2ktAORA|
|063|『[[不気味に笑う裏の顔]]』| アリア、モンキー・D・ルフィ、ロロノア・ゾロ、ナミ|◆H2B2ktAORA|
|064|『[[三者三様]]』|猫猫、黎星刻、クァンシ|◆8ynddR5VvQ|
|065|『[[罪を背負いし者たち]]』|三島創、桐生戦兎|◆TOpJnnNBUA|
|066|『[[ヤンデレ弟]]』|ロロ・ランペルージ、ナルシストルー|◆TOpJnnNBUA|
|067|『[[私の運命はきっと貴方だったのに、貴方の運命は私じゃなかった]]』|セイバー（ヤマトタケル）、エスデス、龍賀紗代|◆/9rcEdB1QU|
|068|『[[新世界の神と魔神の絶叫]]』|夜神月、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア|◆6PbbEfS0WM|
|069|『[[桃園の誓い]]』|桃香、愛紗、鈴々|◆96kljZc58k|
|070|『[[死柄木全：イフ]]』|セリュー・ユピキタス、真人、オール・フォー・ワン|◆/9rcEdB1QU|
|071|『[[笑顔という名の仮面]]』|桃花、新名|◆6PbbEfS0WM|
|072|『[[命の授業:白い僧侶と紅蓮の術師]]』|白念、ゾルフ・J・キンブリー|◆dKv6nbYMB.|
|073|『[[Re:Re:Re:Re:Re:Re:]]』|二階堂ヒロ、ナツキ・スバル|◆Uugq5YdiGg|
|074|『[[甘みが足りない]]』|Ｌ、小蘭、レイ・ペンバー|◆UC8j8TfjHw|
|075|『[[言葉はいらない]]』|リュグナー、リーニエ、星野みやこ|◆UC8j8TfjHw|
|076|『[[翡翠の瞳と天女の微笑み]]』|玉葉妃、壬氏|◆6PbbEfS0WM|
|077|『[[闇の帝王（ヴォルデモート）]]』|ヴォルデモート卿、上条当麻、フェルン|◆cfktaBeUrw|
|078|『[[Defektes Wesen]]』|バンビエッタ・バスターバイン、禪院直哉|◆xdvEwhJ9Ds|
|079|『[[結末変生（ハッピーエンド）]]』|殺生院キアラ、かぐや|◆TwHuOn7D8s|
|080|『[[誤射]]』|西住まほ、秋山優花里|◆6PbbEfS0WM|
|081|『[[愛憎塗れで、ここを連れ出して]]』|上鳴電気、片桐・且元、尾田純|◆AnKByubrcA|
|082|『[[反逆の狂信者]]』|魅上照、冷泉麻子|◆6PbbEfS0WM|
|083|『[[健康優良児達]]』|鎬紅葉、乙花スミレ|◆/dxfYHmcSQ|
|084|『[[アナコンダvsプレデター]]』|アナコンダ、プレデター|◆fhi4kkkYEU|
|085|『[[つれづれなるゴッドファーザー]]』|新田ヒナ、宮沢熹一|◆UC8j8TfjHw|
|086|『[[師弟再会]]』|アナキン・スカイウォーカー、アソーカ・タノ|◆fhi4kkkYEU|
|087|『[[モールぐだぐだロード]]』|ダース・モール、謎のヒロインX〔オルタ〕|◆fhi4kkkYEU|
|088|『[[命の授業:僕らはきっと主役じゃない]]』|骨切りユースケ、円谷光彦、夏忌|◆dKv6nbYMB.|
|089|『[[命の授業:体育の時間]]』|ファン＝クーロン、魅凪|◆dKv6nbYMB.|
|090|『[[荒治療]]』|吸血鬼マイクロビキニ、一柳梨璃|◆2dNHP51a3Y|
|091|『[[八木俊典：イフ]]』|オールマイト（八木俊典）、乙骨憂太、吉田優子、百獣のカイドウ|◆/9rcEdB1QU|
|092|『[[皇帝の怒り]]』|ローズ・ティコ、ダース・シディアス、フィン|◆Idcc.RoOpQ|
|093|『[[選択]]』|エイリアン、五十鈴華、ドゥークー伯爵|◆6PbbEfS0WM|
|094|『[[未来はどうあれ動かない]]』|岸辺露伴、佐倉千代|◆UC8j8TfjHw|
|095|『[[恥ずかしい料理]]』|立花みかん、トニオ・トラサルディ|◆UC8j8TfjHw|
|096|『[[fatherless×motherless×poorchild]]』|加藤ミノル、ティーバッグ、三条ショウ|◆BrXLNuUpHQ|
|097|『[[バルド・ゴリーニ：イフ]]』|ダークマイト、虎杖悠仁、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン、チャンプ|◆7CUa9H5eN.|
|098|『[[神の手]]』|東方仗助、円堂守、ゼオン・ベル|◆OpaYx.lr0s|
|099|『[[つよつよ最強エクササイズ（ハードコア）]]』|範馬勇次郎、花海佑芽、シュタルク|◆OpaYx.lr0s|
|100|『[[ゼノモーフを探せ]]』|スカー・プレデター、殺人クロコダイル、紅娘、イ・ヨンセン|◆Idcc.RoOpQ|
|101|『[[ナイトメア・オブ・ナナリー]]』|ナナリー・ランペルージ、シュラ|◆Idcc.RoOpQ|
|102|『[[正義と秩序の守護者]]』|メイス・ウィンドゥ|◆fhi4kkkYEU|
|103|『[[誰かのことを呪う暇]]』|若槻武士、加納アギト、万|◆7XQw1Mr6P.|
|104|『[[世界を蝕み滅ぼす キュアカリエス誕生！]]』|カリエス|◆TOpJnnNBUA|
|105|『[[集結！秘密警察ワイルドハント]]』|イゾウ、ドロテア、コスミナ、エンシン、チャンプ|◆Idcc.RoOpQ|
|106|『[[STAR ＆ WEAPONS]]』|グローグー、風野灯織、グラディス、八宮めぐる|◆WjrGhT7XsQ|
|107|『[[悲しい色やねん～春日歩攻略ゲーム♡～]]』|溝口誠、大阪|◆UC8j8TfjHw|    </description>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/122.html">
    <title>STAR ＆ WEAPONS</title>
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    <description>
      **『STAR &amp; WEAPONS』

(キャラ)　グローグー、風野灯織、グラディス、八宮めぐる

----


どうして、こんなことになったんだろう。

首を両手で締め付けられた風野灯織は。
その両手の主であり、視線の先で無表情にこちらを見つめる八宮めぐるの姿を見ながら、そう思った。


◇◇風野灯織

その時から数十分ほど前の話。

バトルロワイヤル。唐突に殺し合えと言われ連れて来られたこの空間。

風野灯織は家で眠っていたはずだった。
いつも通り、櫻木真乃、八宮めぐると共に283プロでレッスンをして。
ただいつも通りに、また明日3人や、283プロの皆と会う日が来るはずだった。

もしも、この時八宮めぐると再会できていなかったら、もっと取り乱していただろう。

「よかった～！灯織が無事で！」

そうやって駆け寄ってきためぐるは、小さな生き物？を抱いていた。
緑色の肌をして、耳が細長い小さな生物。人型ではあるが、人間でもなければ知識にある生物でもない。
めぐるが最初に会ったのがその生き物らしく、食べ物をあげて仲良くなったのだという。

少し怖かったが、近くの自販機で買ったお菓子を差し出すと小さな手を動かして口をもぐもぐと動かした。
可愛い、とは思えたが、めぐる抜きでこんな生き物と会ったらきっと驚いてしまっただろう。

改めて、めぐるのコミュニケーション能力を感じさせられた。

ここまでは、穏やかな時間だった。
少しの間だけ、ここが殺し合いの場所だというのが忘れることができた。

「あの、少しよろしいかしら？」

現れたのは、一人のお婆さんだった。
少し化粧が強く彫りが深い顔は日本人離れしており、西洋人らしい人だろう。

その人が現れた時、緑の子が走って離れ始めた。

「あ…、ちょっと待って。あの子が…」
「じゃあ私がおばあちゃんの方を対応するから、追いかけてあげて。私なら英語も分かるし！」
「お願い。だけど、気をつけてね」

小さな体で走り出した後ろ姿は、このよく分からない場所だと気が気ではないものだ。
かといってお婆さんの方も放置することはできない。

遠くまでは行かないと約束した上で、緑の子を追いかけた。

離れたと言っても、10メートルほど離れた場所の物陰に隠れているだけであり追いつくことはすぐにできた。
だが、話しかけても元の場所に戻ろうとしない。
何かを警戒しているかのように、身を隠している。
どうしようか、と考えていた時だった。

めぐるのいたはずの場所から、チリン、と鈴の音が聞こえたのは。

音の正体は分からない。だからこそ気がかりだ。
動かないのなら仕方ない。ここを動かないでね、と呼びかけてめぐるの元に戻った。

「ごめん、めぐる。あの子ちょっと着いてきてくれなくて―――めぐる？」

歩いてきためぐるには表情がなかった。視線も自分を見ておらず虚ろだ。



「はじめまして、お嬢さん。ちょっとお友達のことは預からせてもらったわ。
　私の名前はグラディス。よろしくね」

そう言って不気味なほど明るい笑顔を向けながらめぐるの後ろから近づいてきたお婆さん。
その手には、めぐるのスマホのストラップが巻き付いた木の枝が握られていた。

◇◇グラディス

自分はアレックスを手駒としての計画に失敗し、操っていた子どもたちに体を引き裂かれて死んだはずだった。
それが気がついたら東洋人に言われるがまま、殺し合いなどというものに巻き込まれていた。

癪ではあるが、命があるという現状はありがたいものだ。
同じ失敗をしないように注意しつつ、元の場所に帰らねば。

そう思っていた時、二人の少女が目に入った。
一人は東洋人、一人は顔立ちは西洋風だが様子を見るに彼女も東洋人の様子だ。
どうも二人は親しい仲らしい。

一人が離れていく何か――よく見えなかったが小さな子どもか何かだろうか、を追っかけていき。
もう一人がこちらとコミュニケーションを取ろうと残り近寄ってきた。

好都合だと思った。

少し会話をして空気を和らげたところで、少女の手にあったスマートフォンのストラップに目をやった。
警戒心を解いた状況で、ちょっとしたおまじないを行うと言ってそのストラップを受け取って。
手にした棘付きの木の枝に巻き付け、棘で指に傷をつける。

少女が驚く声を上げるのにも気にせず、そのままバッグから取り出したベルを鳴らす。

こうして呪術が成立し、少女の自我はなくなった。


「ヒオリさん、って言うんでしたっけ？
　お願いがあるの。ちょっと私に手を貸してほしいの」

もう一人の少女。
自我を失った八宮めぐるを操れば、彼女も同じように人形にすることは容易いだろう。
だが、人形ばかり増やしても細かい調整が効かない。もう少し融通がきく手駒が欲しい。かつて両親を人質に取られ言うことを聞くしかなくなったアレックスのように。

「あなたは…、何なんですか？めぐるに何をしたんですか？！」
「そうね、慌てるのは分かるけど、あなたに選択する権利はないと思うのよ。
　もし断るようだったら―――」

手元にあった枝に、先程抜いためぐるの髪を巻き付けて。
パキリ、と折った。

めぐるは自分の首を、自分の手で力いっぱい締め始めた。

「め、めぐる？！」
「さて、お返事はYesかしら、Noかしら。
　早く答えないと、この子は窒息して死んでしまうわね」

めぐるの手をその首から引き離そうとする灯織だが、その手はピクリとも動かない。
引き離すことができないうちに、めぐるの顔色が少しずつ変わり始めた。

「わ、分かりました！あなたの言う事聞きます、聞きますから！！
　めぐるの手を放してください！！」
「そう、いい子ね」

そう言って、インスタントヌードルが入っていたプラスチックの器に溜まった水に枝をつける。
術が解除され、めぐるは意識のない人形の状態に戻った。

息を切らせ涙を流しながら安心する灯織に対し、その顔を撫でながら告げる。

「これから参加者に会ったらね、その人の持ち物をもらってきて欲しいのよ。
　できればたくさん持ってきて欲しいわね」
「………」

それを聞いた灯織の視線は、枝に巻き付いたストラップに注がれている。
その行動の狙いを察した様子だが、拒否はしないだろう。こちらは友達の命を握っているのだから。


「ひ、おり…、にげ、て」

そうして微笑んだところで、有り得ないことが起こり表情が固まった。

「めぐる！？」
「にげて、わたしの、ことはいい、から」

自我のない無表情な人間が、喋り始めた。

「どういうことかしら？」

想定外の事態に驚きつつ周囲を見渡す。
視界の先には、物陰から顔を覗かせた小さな影がこちらに手をかざしている姿があった。




◇◇グローグー

共にいたはずのディンの元から離され、見知らぬ場所に連れてこられたグローグー。
突然の事態に驚きつつも、そこまで取り乱さずにいられたのは最初に出会った二人の少女のおかげだろう。

グローグーのフォースは二人から感じ取った善意を信頼し、友好関係を築けていた。

だからこそだろう。また、食べることに執心していて警戒が緩んでいたのもあったかもしれない。
突然現れた老婆。彼女の持っていたドス黒い気を真近で無防備に感じ取って、驚いて離れてしまった。

ディンが傍にいたならそこまで怯えはしなかっただろう。
まるで双子のハットのような、人を人と思わず他者の命を使い捨てることを躊躇わない、そんな悪意に。

そして、驚いて身を隠してしまったがゆえに事態は悪化してしまった。
めぐるはグラディスに操られ、灯織は彼女を人質に取られて言いなりにならざるを得なくなっている。

グローグーは、めぐるに向けてフォースの力を行使した。
マインドコントロールにフォースヒーリングを合わせたような形。他者を操るようなコントロールはできないが、封じられた自我を呼び起こすことであれば、あるいは。

「ひ、おり…、にげ、て」

それでも、自我を取り戻し切ることはできなかった。
複雑な何かに心を絡め取られている。卓越したジェダイナイトであれば分からなかったが、少なくともフォースの修行を完遂しきっていないグローグーにはその縛りから解き放つまでのことはできなかった。

「あなたが何かしたのかしら？」

グラディスの意識がグローグーに向かう。

「あんなことされたら、もう人質にならないじゃない。こうなってしまったら、仕方ないわね。
　ヒオリさんは口封じということで、ごめんなさいね」

そう言って、灯織の顔を触った時に拾った一本の髪を枝に巻き付けて、また折った。

「め、めぐ―――」

めぐるの手が灯織に伸びて、その細い首を締め付け始めた。
グローグーの目が見開かれる。フォースの力をさらに込めるも、めぐるの動きは止まらない。

歯をむき出して灯織の首を締めるめぐるの瞳からは、涙が流れている。それでもそれに反して、手は灯織の息を奪い続ける。
更にそんなグローグーの元に、彼を捉えようとグラディスが迫る。

どうにかしなければ、と周囲を見渡したグローグーは、ふとグラディスのすぐ近くに物置棚があることに気付く。
めぐるに行使していたフォースをその棚へと向けて、置いてある物ごとグラディスの方へと一気に倒した。

色々なものが地面を転がる音と共に、グラディスの悲鳴が響いてその姿が見えなくなった。

「ゴホッ、ゴホッ…」

灯織は解放されたようで、むせ返りながらもグローグーの近くまで這って寄ってきた。
しかしめぐるの瞳は虚ろなままだ。

若干躊躇しながらも、グローグーは灯織の裾を引いた。
ここから離れようという意思は伝わったようだが、灯織はまだ動けなかった。

「でも…、めぐるが…」

意識を奪われた友達を置いて逃げなければならない。
その悲しみを感じ取ったグローグーは、少し目を伏せる。だがそれでも離れようという意思は変えられなかった。
どうすれば助けられるのか。その解決のための情報がなく、状況も悪い。一歩間違えば灯織にも危険が及ぶ。
今はまだ、助けられない。

そんなグローグーの中にもある迷い、そしてそれでも助けたいという想いが残っていることが、灯織にも通じたのだろう。
グローグーを抱きかかえて立ち上がり、めぐるの方を見て。

「……、待っててめぐる。絶対に、また助けにくるから！」

そう言って走り出した。
走り去る二人を見つめる感情のない視線を、その背に受けながら。

◇



「いったたたた、逃げられたのね…」

降り掛かった物の中から起き上がったグラディス。
既に視界の外に逃げた二人、いや、一人と一匹の向かった方向に目線をやる。

倒れた棚に大した重量物があったわけではなく、ちょっと体をぶつけたり傷ができた程度だ。
ただ、その中に水の入ったペットボトルがあったらしく、さらにその水が棚が倒れた拍子に周囲に水を大量にぶちまけてしまい。
運悪く、その水たまりとなった地面に木の枝を落としてしまった。これで灯織を殺せという指示が解除されてしまったようだ。

腹立たしさはあるが、ここで執着心を出してしまえば以前死んだ時の二の舞になりかねない。
まあ幸い、八宮めぐるはここにまだ残っているのだ。もしアレが生き残るようであれば、また戻ってくるだろう。その時に始末すればいい。特にあの緑の生き物は。

まずは手駒を集めるところからだ。
荷物持ちと人形がしっかりと確保できるまでは、現状唯一の手駒であるこの少女も大事に扱わねば。

歩き始めたグラディス。その後ろを歩くめぐるの顔には表情はない。
ただ、流れた涙が乾いた跡だけが、その顔を彩っていた。



【風野灯織＠アイドルマスター シャイニーカラーズ】
［状態］：困惑、悲しみ
［装備］：
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～3
［思考］：生き残って帰りたい。
1：今はグローグーと共に逃げる。
2：めぐるは絶対に助ける。
3：グラディスを警戒。


【グローグー＠マンダロリアンシリーズ】
［状態］：疲労(中)
［装備］：
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～3
［思考］：ディンの元に帰る。
1：灯織と共に行動する。
2：めぐるのことは助けたい。
3：グラディスに強い警戒心。





【グラディス＠WEAPONS/ウェポンズ】
［状態］：手に傷、疲労(小)
［装備］：木の枝×？？＋ベル＠WEAPONS/ウェポンズ
［道具］：基本支給品一式×2、不明支給品×1～5
［思考］：何があっても生き残る。
1：ます生き残るための手駒を増やしたい。可能であれば自我を残したまま言う事を聞く者が欲しい。
2：邪魔な者や気に食わないものは排除する。
3：めぐるは駒が揃うまでは丁重に扱う。
4：手駒が揃ったら緑の生き物は排除する。


【八宮めぐる＠アイドルマスター シャイニーカラーズ】
［状態］：自我喪失状態
［装備］：
［道具］：
［思考］：―――――
1：――――――


『木の枝＋ベル＠WEAPONS/ウェポンズ』
グラディスに支給。棘がついた木の枝と小さなベルのセット。
グラディスが呪術をかける際に使用する呪具。
これに呪術にかけたい対象の所有物を巻き付け、血を塗り、ベルを鳴らすと対象の自我を封印し人形のようにすることができる。
またこれに他者の髪を巻き付けて折ると、髪の主を殺し破壊しつくすまで追跡し続ける人間兵器とすることができる。なおこの人間兵器状態は水につけると解除される。
自我封印はグラディスが死亡すれば解除されるが、封印時間が長い（生命力を吸われている期間が長い）と自我が戻るまで時間がかかる。
また、この道具を使った呪術自体は手順を把握さえしていればグラディスでなくとも同じことを行うのは可能。
なお人間兵器状態での追跡力についてはリレー性の問題から距離や持続時間などに制限がかかっていると思われる。




----

&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月12日 23_12_55.png)

*[[＞ＴＯＰ&gt;候補話集]]    </description>
    <dc:date>2026-07-15T22:34:56+09:00</dc:date>
    <utime>1784122496</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/121.html">
    <title>悲しい色やねん～春日歩攻略ゲーム♡～</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/121.html</link>
    <description>
      **『悲しい色やねん～春日歩攻略ゲーム♡～』

(キャラ)　溝口誠、大阪

----


　クッッソ暑いわ！
気温なんか、まるで道頓堀でお好み焼き焼いとる真っ赤な鉄板の上やないかいほんま！
おかずに白飯かっ食らうレベルの熱気じゃボケェッ！！
喧嘩十段のこの男・溝口誠、舐め腐りおってからにッ！
キッショいツラして照りつけてんちゃうぞ太陽！！！


**【♪アホとアホの会話】
#video(https://youtu.be/mM1EDsv3jZk,width=392,height=300)



◆


……なあワリャ、お前も暑い思わへんか？
「まぁ私かて外までクーラー持てへんしな～」

三十二度らしいぞ、三十二度。
「プラスかマイナスか言われへんと、よう分からんわ。主語抜かすんやめて」

プラスに決まっとんやろ、ボゲェ。
「ほな暑いんちゃう。私も夏服やし」

なんか冷たいもんでも奢ったるわ。飲むか？
「おっしゃ、出世払いや。私FXよう分からへんけど」

だから何が飲みたいんや聞いてんどワリャ。
「自販機とかでええんちゃうか」

目の前に自販機あんやろがい。ジュースの名前を言わんかい、名前を。
「……ヘレン・ケラーが産まれて最初にゆうた言葉、知っとる？」

は？ 『ウォーター』やろがい。
「ちゃう。おぎゃあ〜おぎゃあ〜や」

ボゲ。水飲みたいんか。
「自分の名前書くとこあるやつならなんでもええわ。なくしたら困るし」



おい、好きな食べ物なんや。
「お箸や！ 割り箸やで。あれ、きれーに真ん中からパキンコ割れたら、それだけで何でもご馳走になるねん！」

だから好きな食べ物やて。
「うん、お箸で掬えるもんや。ん？ 箸って掬うて食べるもんやろか。でもみんな、お茶漬け食べるやん。箸で。あれ米粒箸でつまむってより掬うとるよな？」

……だから食べ物は？ お茶漬け好きなんか？
「ん？ お腹すいとるん？ ごめんな〜。私お茶漬けはな、ほんまの鮭乗っけたらちゃう思うねん。あの直火で焼いた鮭、乗っけるやつな。あれはあかん。それやともうほんまもんの食事やないか！ 箸で切る手間もあるしな！ ほんまあかん、あかんのよ〜」

……だからさ、食いもん何やゆうとんのや！！ 箸で食えるやつが好きなんか？！
「え？ オムライスとかやで」


クレープ食べるか？
「！！ ええで！ 出世払いや！ 私専業主婦やるけど！」

何にするんや。
「オムライスにしようや！ 朝は和食、その他は食。それが和の魂やで！」

クレープでや、ボゲ。
「え？ クレープ？ ほな一番安いのにしよか」

なんや謙虚か？ 気を使ってるならええんやぞ。
「そのかわり、君が一番高いの食べればトントンやん」

ほな1500円のバナナチョコでええわ。お前はこの安いホイップストロベリーでいいよな？
「いや一番安いの水やで。ほら0円やん。そこは自分通さなあかんぞ！」

お前それでええんか？ ボゲ。
「ええよ。喉渇いたし。あとで自販機いくから」

ボゲ。クレープ言えや。ボゲ。
「ならバナナチョコでええわ」


そんな、オムライス好きちゃうやろ？
「え？ 好きやで。ケチャップかけるか醤油かで迷うやろ」

それ目玉焼きやん。
「私な〜目玉焼きとオムライス違いわからんねん。いや、わかるけども。……なんやろ、卵が先か鶏刺しかって話やわ」

話戻すわ。オムライス好きじゃないやろ？
「好きよ。ほんま好き。吉野家。あそこよういくねん」

売ってへんわ！
「あったらええなぁ〜で毎回期待外れるのがええねん」

ならオムライスの何が好きなん。
「簡単や。ステーキはフォークやナイフ使うやん。和食やと箸とかいう枝二本強制的にやらされるやろ。その点オムライスはフォークだけ。ストレートもカーブもいらんねん」

フォーク使わへんわボゲ。
「あぁ、ならその飯食うverみたいなあれや。そう、あれ。スプーンやな。それ使うわ」

うつ伏せか仰向けどっちか分からなくなるレベルちゃうわ。フォークとスプーンは！
「ごめんな。私寝るとき別にフォーク使わへんねん。抱き枕や」

はぁ！？ なんの抱き枕やねん。
「オムライスやろ」


夏やなぁ。
「初夏ってやつやな。英語で言うところの知らんから、君翻訳して」

休日どこか行くか？
「翻訳は？」

海とか行かへんか？
「ねぇあの、私さっきゆうたあれの翻訳はどないするん？」

ボゲ。海行こうや！！！
「ええで〜。私フェリーの汽笛とか、聞くだけでよう寝れるねん」

泳ぐんやぞ。
「ちゃう。泳ぐゆうより行くやあいつは。船はな、楽しんで海いっとるわけちゃう。仕事やねん。運ぶねん、人を」

クソボゲ。お前が泳ぐねん。
「泳げへんよ」

じゃあ砂浜いてもいいから、海行こうや。
「ええで。ほな明日、私んちのどっかで遊ぼか」



……なんやっけ、お前の名前。
「春日歩や。君のも、今あだ名考えたるからな。……うーん、関西弁やし、『大阪くん』でどうや？」



【溝口誠＠ファイターズヒストリー】
［状態］：健康
［装備］：なし（焼却済み）
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～2
［思考］：バトロワ？！ アホか！！ 俺が潰したるさかい、覚悟せぇや！！ ボゲ！！
1：この阿保と行動。こいつだけはアカン。東大在学歴長いタイプやで。
2：主催者のボゲにごっついタイガーバズーカぶちこんだるわ！！

【大阪＠あずまんが大王】
［状態］：健康。オールＡや！
［装備］：ないで。健康のみがとりえってやつや。
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～2。ええもん入ってたらええよな～～。
［思考］：バトロワいうのようわからへんけど、要するにM-1みたいなことして笑い取ったら勝ちってことやろ？
1：ちよちゃんにはこの大阪くん見せられへんな～～。
2：私が好きな芸人はサンドイッチくんや。あと何とかマヨネーズも。M-1の決勝に確かそんな感じのおったやろ。



----

&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月12日 23_12_55.png)

*[[＞ＴＯＰ&gt;候補話集]]    </description>
    <dc:date>2026-07-15T22:07:09+09:00</dc:date>
    <utime>1784120829</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/120.html">
    <title>集結！秘密警察ワイルドハント</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/120.html</link>
    <description>
      **『集結！秘密警察ワイルドハント』

(キャラ)　イゾウ、ドロテア、コスミナ、エンシン、チャンプ

----


渋谷の夜は異様に静まり返っていた。
交差点の中心付近の五つの人影がほぼ同時に意識を取り戻した。


「これは……一体、どういうことじゃ？」


最初に声を上げたのは少女姿の錬金術師ドロテアだった。
彼女は周囲を慎重に見回した。首に冷たい金属の感触がある。首輪だ。視界には明かりの消えた高層ビル群、消えた信号機、車一台通らない広い道路が広がっている。


「……記憶が途切れておる。命の授業じゃったか。いったい何が起こったのじゃ？」


次に細身の男性エンシンが苛立った様子で言った。


「何だこのクソみたいな状況！？　首輪なんか付けやがって、ふざけんなよ！」


巨漢のピエロ姿をした男性チャンプが低い声を上げながらゆっくりと体を起こした。


「命の授業に小さい子供はいるのか？そうじゃなきゃやる気でねぇよ」


愛刀を握ったまま静かに目を覚ましたイゾウは、刀身を優しく撫でながら周囲の気配を探っていた。


「拙者もこのような場所に連れてこられたのは初めてでこざる。殺し合いをせよと？ふむ」


眼鏡をかけた女性、コスミナは優雅に立ち上がり柔らかい微笑みを浮かべた。


「皆同じような状況みたいですね」


デイバッグの中にあった硝子の板(スマホ)の使い方をドロテアがいち早く理解して各自に伝達する。
アプリとルール説明を読んだワイルドハントの面々は事態を理解し始めた。
48時間という制限時間、最後の一人にならなければ首輪が爆破されること、優勝者に与えられる元の世界への帰還と願いを叶える権利。


「なんとも面倒なゲームじゃのう。シュラの姿が見えぬが……あやつも何処かにいるのか？」


ドロテアが深い溜息をついた。


「この場にシュラがいねえなら、当面は好き勝手にやらせてもらうぜ」


エンシンが吐き捨てた。
他の四人も異論はなかった。互いに視線を交わしシュラが見つかるまでは各自の欲望に従って行動することを確認する。

エンシンが最初に口を開いた。


「俺は適当に参加者を殺して回る。いい女を見つけたら犯して殺すぜ！」


彼は海賊として南方諸島で暴れ回っていた男性だ。
殺戮と性的欲望を満たすことを生き甲斐としている。


「私はイケメン男子がいれば犯してから殺しまーす！」


コスミナが微笑みながら言った。
彼女は元歌姫で過去の悲惨な経験から精神が破綻している。


「俺は子供だ！不純物がねえ天使を探すぜぇ！ペロペロしてから殺してあげないとねぇ！」


チャンプは異常性癖のシリアルキラーだ。
裕福な家庭に生まれながら虐待を受け歪んだ人格となった過去がある。


「拙者は出会った参加者を江雪で斬るとしよう。愛しの江雪、すぐに食事を与えてやるからな」


イゾウは愛刀、江雪に血を与えることを生き甲斐とする狂気の人斬り侍。
シュラから最も信頼されているワイルドハント最強の男でもある。


「妾はイゾウに同行するのじゃ。適当に参加者を殺して血を吸いながら首輪の解除方法を探すかのう」


ドロテアは他者から生命力を奪って若さを保つ高齢の女性だ。
優れた錬金術師でもあり既に首輪の解除を視野に入れて動く賢人だった。


「では拙者は行くでござる」


イゾウが最初に動き出した。
彼は愛刀を腰に差したまま、静かに夜の渋谷の通りへ歩き始めた。足音はほとんど立てず影のように溶け込んでいく。刀に血を与えるための獲物を求め感覚を研ぎ澄ませていた。


「妾がこんな子供じみたゲームに巻き込まれるとはのう」


ドロテアが愚痴を吐きながらイゾウの後について行く。


「ふふ、では私はあちらへ。可哀想な参加者の皆さん、せめて安らぎの歌で逝かせてあげましょう」


コスミナが優雅に微笑みながら別の方向へ歩き出す。
彼女の足取りは軽やかで眼鏡の奥の瞳には期待と淫蕩な光が宿っていた。


「殺したくてムラムラしてきやがったぜ！」


エンシンが舌を出しながら走り出した。
彼の影が夜のビル街に消えていく。


「子供を夢の国に連れていってやらないとねぇ。それを邪魔するくせぇ大人、腐った汚物ははぶち殺してやるよ」


チャンプが巨体を揺らしながら動き始めた。
秘密警察ワイルドハントの五人が散開する。
シュラが世界レベルと断言した殺戮者集団の脅威が参加者たちに迫っていた。


【イゾウ＠アカメが斬る！】
［状態］：健康
［装備］：江雪
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～2
［思考］：江雪に血を与えるため参加者を惨殺する。
1：ひとまずはドロテアと行動する。
2：出会った相手をすべて斬り捨てる。
3：シュラと出会ったら指示を仰ぐ。


【ドロテア＠アカメが斬る！】
［状態］：健康
［装備］：帝具「血液徴収アブゾデック」
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～2
［思考］：首輪を外してゲームから脱出する
1：イゾウに同行して首輪のサンプルを集める。
2：他の参加者を殺して血を吸う。
3：首輪の解除方法を探る。


【コスミナ＠アカメが斬る！】
［状態］：健康
［装備］：帝具「大地鳴動ヘヴィプレッシャー」
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～2
［思考］：イケメン男子を犯してから殺す。
1：好みの美男子を瀕死にしてから犯す。
2：ついでに他の参加者を殺して回る。
3：シュラに会えたら性行為に誘う。


【エンシン＠アカメが斬る！】
［状態］：健康
［装備］：帝具「月光麗舞シャムシール」
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～2
［思考］：ムラムラを解消するため参加者を殺して回る。
1：参加者を見つけたら即座に襲撃する。
2：それがいい女なら犯してから殺す。
3：シュラを探しつつ好き勝手に行動。


【チャンプ＠アカメが斬る！】
［状態］：健康
［装備］：帝具「快投乱麻ダイリーガー」
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～2
［思考］：不純物がない天使を凌辱してから殺す。
1：不純物がない天使の凌辱を最優先。
2：凌辱を邪魔する大人は殺す。
3：それ以外の参加者も適当に殺す。




----

&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 21_43_21.png)

*[[＞ＴＯＰ&gt;候補話集]]    </description>
    <dc:date>2026-07-15T21:44:14+09:00</dc:date>
    <utime>1784119454</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/119.html">
    <title>世界を蝕み滅ぼす キュアカリエス誕生！</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/119.html</link>
    <description>
      **『世界を蝕み滅ぼす キュアカリエス誕生！』

(キャラ)　カリエス

----


(俺は確かに死んだはず)

仮面ライダーガヴヘクセンハイムとの死闘の末に敗れて死を迎えた。それがミューターの王カリエスのここに来る前の最後の記憶であった。

(俺はあの女に生き返らせられたということか？)

カリエスが僅かな間考え行き着いた答えはそれだった。

(まあいい。俺のやることは変わらない)

全てを蝕み滅ぼす。それこそがミューターの目的であり生きる理由である。

(まずは支給品を確認するか。ガヴ器官でもあればいいんだが)

流石に武器無しでは心許ない為、何か使えるものはないかとデイパックを探る。
すると出てきたのは……

「何だこのペンダントは？」

煌びやかなハートの形をしたペンダントだった。説明書が付いており、読んだ所どうやらハートフルーツペンダントというプリキュアという超常の存在に変身する為のアイテムらしい。

「…変身してみるか」

まずはプリキュアの戦闘力がどれ程のものか確かめる為に変身することにした。

☆☆☆

**【♪食卓の最後を、このわたしが飾ろう】
#video(https://youtu.be/_8H5yI_1zy8,width=392,height=300)


「プリキュア！デリシャスタンバイ！パーティーゴー！」

「フルーツ！ファビュラスオーダー！」

「シェアリンエナジー！」

「トッピング！」

「ブリリアント！」

「シャイン、モア！」

「ジェントルに、ゴージャスに、咲き誇るスウィートネス！キュアフィナーレ！」

「食卓の最後を、この俺が飾ろう」

☆☆☆


「…これがプリキュアか。」

……今の彼の姿は髪が金髪のポニーテールとなっており、衣装はパフェを彷彿とさせる女の子が着るようなものになっていた。

「フンッ」

キュアフィナーレとなったカリエスはまず近くにあった電柱を殴った。すると電柱はへし折れ倒れた。

「パワーはこんなものか。」

次にカリエスはジャンプをしてみた。すると10mも跳ぶことが出来た。

「これは使えるな。」

プリキュアの戦闘力が分かり、ニヤリと笑うカリエス。人々の笑顔を守る為に使われるはずの力は世界を滅ぼす巨悪の手に渡ってしまったのであった。

【カリエス＠仮面ライダーガヴ お菓子の家の侵略者】
［状態］：健康、キュアフィナーレに変身
［装備］：ハートフルーツペンダント＠デリシャスパーティ♡プリキュア
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～2(ブリードガヴは無い)
［思考］：世界を蝕み滅ぼす。
1：オリジナル(ショウマ)がこの場にいたら今度こそ殺す
2：クラープも生き返らされているのか？
3：この力使えるな

【支給品紹介】
・ハートフルーツペンダント＠デリシャスパーティ♡プリキュア
パフェのレシピッピとの邂逅した菓彩あまねの夢と願いに加え、実家から溢れる『ほかほかハート』がクッキングダムの宝物庫に集約され顕現化したキュアフィナーレに変身する為のアイテム





『ピピ、ピピピーッ！？(何故あまねではなく知らない男がキュアフィナーレに変身してるんですの！？)』


※カリエスの近くにパフェのレシピッピが隠れています




----

&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 21_05_09.png)
&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 21_08_40.png)

*[[＞ＴＯＰ&gt;候補話集]]    </description>
    <dc:date>2026-07-15T21:09:32+09:00</dc:date>
    <utime>1784117372</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/118.html">
    <title>誰かのことを呪う暇</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/118.html</link>
    <description>
      **『誰かのことを呪う暇』

(キャラ)　若槻武士、加納アギト、万

----


高校生が通う学び舎の教室に、二人の男がいた。
一人は黒髪をオールバックにした男は窓の前に立ち、外を見つめていた。
一人は金髪を短く刈った男は席に着き、両腕を組んでいる。
どちらも長身、筋骨隆々の男であった。
第三者がこの教室へ足を踏み入れたなら、外気に比べ室温が異様に高いと感じただろう。
そんな錯覚さえ覚えさせるような存在感の密度、それだけの圧迫感。
二人の男の名を、加納アギト、若槻武士といった。

拳願試合を知る者にとって、この二名が並ぶ光景ほど胸を熱くするものはないだろう。
かつて拳願会にて無敗を誇った男と、最も多くの勝利を積み上げた男。
本来は向かい合い、雌雄を決すべく死闘を繰り広げるであろう両者だが、
不本意な形で放り込まれた闘争の舞台において、それを仕組んだ者の思惑に乗ることを良しとはしなかった。

実力を認め合う相手ではあれど、別段、互いに恨みつらみがある間柄ではない。
極々自然な成り行きとして、男たちは殺し合いを否定し、この場での共闘に合意していた。

強者同志が最序盤にめぐり逢い、行動を共にする。
それも強さと人格において一定の信頼がおける相手である。
男たちの纏っていた雰囲気に、状況への困惑や周囲への警戒のほか、
僅かながら安堵の色が含まれていたのは、そういう理由であった。

だがそれも、ほんの数分前までのことであった。
その理由は教室の隅で、男たちの存在感に隠されるように壁にもたれていた。
黒髪を伸ばし一つにくくり、緊張した面持ちで姿勢を正す一人の少女。
少女は二人に、伏黒津美紀と名乗っていた。

「あの、やっぱり私、足手纏いですよね」
「いやいや、津美紀さんが悪いわけじゃないですよ」

伏黒津美紀の申し訳なさそうな言葉に、若槻が慌てて否定を示した。
声色は柔らかく、大人として年下を慮っている。
それでも伏黒津美紀を保護してから、加納と若槻の表情は一層の険しさを増していた。
それは男たちが、裏社会に根差した格闘技界に身を置いていたが故の、一つの思い違いに至ったがためであった。

拳願試合は、企業間の対立において闘技者を立ててその勝敗によって取り決めを行うシステムだ。
当然企業は実力者を集めるため、どうやっても強者だけが立てるステージということになる。
拳願会以外の地下格闘技団体はその多くの場合、興行としての面を強く打ち出しており、こちらもやはり強者だけの世界と言える。

故に、加納と若槻はこの殺し合いの場においても、連れてこられたのは戦う力を持つ者だけだと、半ば思考停止気味に思い込んでいた。
故に、強者のみの空間において自分の身を護るためにも、男たちは信のおける者との早期合流に僅かでも安堵していた。

戦う力を持たない者も参加させられているとは、思ってもいなかったのである。


「運が良かった、と思っていたのだがな」

加納が声を絞り出すように言った。
若槻ほどのコミュニケーション能力を持ちえない自覚からの、最大限の配慮。
伏黒津美紀を怖がらせないよう、声帯に妙な力を加えた声色だった。
そうしなければ、怒りと苛立ちのままに口にしたその言葉は、もっと恐ろしい響きで紡がれていただろう。
とはいえ、いつまでも渋い顔をしてはいられない。

「加納」
「わかっている」

若槻の声掛けを予期していたように、加納は窓の外から視線を外した。
今後の動きについて、すでに両者間で合意がとれている。

力を持たない者が巻き込まれている以上、それを見過ごすことは出来ない。
他にも殺し合いに乗り気でない実力者と合流するためにも、自分たちが一処に留まり続けるのは悪手だ。
一般的な倫理観、正義感もある。
加えて加納アギトも、若槻武士も、恩人に救われた過去がある。
閉ざされた未来を開かれた己が、他人の未来を救わずに恩人の元へ帰ることは、ほかならぬ自分が許せなかった。

ゆえに当然の帰結として。
加納アギトと若槻武士は、行動を分つことを決めた。

・・・

校舎の入り口にバイクのエンジン音が轟いていた。
自身の支給品であるアメリカンバイクに跨った加納と、若槻が言葉を交わす。

「何も進展が無かったとしても、六時間後にはこの校舎で落ち合うとしよう」
「あぁ。……ずいぶんと様になってるじゃないか」

若槻の言葉に、加納は自分の体を見渡す。
今身に着けている試合用のボディスーツは確かにライダースーツにも見えなくはない。
それにヘルメットを着用とくれば、バイクに乗るにはお似合いの格好ではあるだろう。
だが&quot;様になっている&quot;というのはよくわからない。
感じたままを言葉にすれば、若槻はふっと軽く笑った。

「トーナメントの後、旅に出たんだろう。
　武道と同様、長く乗っていればやはり相応に姿勢や重心が最適化されていく。
　その在り方に、人は美しさや心地よさを感じ、賞賛の対象とするものだ」

そういうもの、なのかもしれない。
かつての自分ではよくわからなかったが、世界を巡り多少の見聞を広めた今なら、少しわかる気がする。
獣を宿していたかつての自分では、わからなかった心の機微。
あの頃の自分であれば、あるいはこの殺し合いにおいても、より暴力的な立ち回りを選んでいたかもしれない。

これが強さに繋がるとも、弱さに繋がるとも思わない。
だが加納アギトは、自分はこれでいいのだと思う。
他者との関わり方も、己との向き合い方も、あの頃の自分とはまるで異なる。
我闘う、故に我あり、という想いは未だある。
しかし、戦うことでしか自分を表現できなかった頃とは違う自分が、加納は嫌いではなかった。

「死ぬなよ」
「互いにな」

若槻に別れを告げ、その後ろに控える伏黒嬢にも頷きを一つ送り、加納はバイクを走らせた。
当てもなく他の参加者を探すのは骨だが、弱音を吐いている場合でもない。
それに自分は、独りではないのだ。


【加納アギト＠ケンガンオメガ】
［状態］：健康
［装備］：アメリカンバイク、フルフェイスヘルメット
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～2
［思考］：「蟲毒」には付き合わない
1：弱者を助ける
2：……若槻とスマホの連絡先を交換すべきだったか(うっかり)


・・・

「あの、聞いてもいいですか」

加納を見送った後、逆方向への探索に出かけようとしていた若槻に、伏黒津美紀が声をかけた。
加納と若槻は戦う力を持たない少女を連れまわす危険は避けるべきと考えていた。
故に学校から離れた地点を機動力がある加納が探索し、若槻は近辺を担当。
その間、伏黒津美紀には校舎内に隠れることで合意していた。

「隠れ場所は、さっきまでいた教室がいいでしょう。
　俺たちが戻ってきた時にすぐ合流できます。
　それに誰かが校舎を探索に来ても、たくさんある教室から伏黒さんのいる部屋を選ぶ可能性は低い」
「いや、そうじゃなくて」

どこに隠れればいいのかを相談にきたわけではないらしい。
声をかけながらも疑問を口に出すべきか迷うような素振りの津美紀に、若槻は急かす真似はしない。
黙って言葉の続きを待った。

「その、連絡先、交換しなくて大丈夫だったのかなって」

しばし言葉の意味を考えて、そういえばと若槻の眉が跳ね上がった。
若槻武士は自前のスマホを持っているが、加納アギトはスマホを持っていないはずだった。
旅に出た彼を探すにも苦労したのだと、山下社長の苦笑した顔をよく覚えている。
だから連絡先を交換するという考えが無かった。

この殺し合いでは、携帯の類を所持していない者にもスマホが持たされている。
合流した直後には加納も気づいており、その情報は若槻に共有されていた。
しかし若槻も、当の加納本人も、連絡先交換という発想に思い至らなかったのである。

「うん、まぁ……。合流の約束はしているし、大丈夫でしょう」
「あっ、特に考えとかがあったわけじゃないんですね……」

そうかそうかと、年の離れた少女に呆れ混じりで頷かれては若槻も顔が無い。
背けるまではいかずとも、気まずさから視線を外してしまう。




「じゃあ、もういっか」

直後、若槻武士の鋼の肉体に痛みが走った。

痛みは胸の中央から脳へ走り、そして喉の奥から込み上げた血と吐しゃ物が口から溢れた。

「がっふ――あっ……ぁ！？」
「何か私の知らない考えや打ち合わせがあるんじゃないかと思って泳がせてたけど、別にないならもういいわ。
　近辺の探索は私一人でも出来る、というか私の方が早くて確実にできるもの」

若槻が視線を下へ送ると、胸から黒い刃が伸びていた。
刃は絶えず細かい振動と流動をしており、若槻の肉を削りながら苦痛を与え続けている。

背後からの凶刃。
しかしこの場には自分ともう一人しかおらず、その女は目の前にいる。
先ほどまで緊張に顔が強張りながらも、いじらしく礼儀と敬意を欠かさない柔らかな表情を作ろうとしていた伏黒津美紀。
だが今目の前にいるのは、完全に気負いの消えた顔つきに、嗜虐と、僅かに苛立ちを感じさせるような表情をした、得体のしれない女だった。

伏黒津美紀が腕を揮うと、それに合わせ若槻の胸から伸びた刃がうごめいた。
鋭くとがっていた刃先が女の手元まで延び、その手中へと吸い込まれていく。
若槻の胸から刃が抜かれると、それに合わせ鮮血が噴き出した。


「…………しぃッ！」

その血が地面を濡らす前に、若槻は前に出ていた。
身体ごと前に飛び出していく、伝統派空手における刻み突き。
しかしその拳も、伏黒津美紀の手元からこぼれた黒い液体が阻む。
黒い液体はその体積を一瞬で増大させ、今度は強固な盾となって若槻の拳を傷つけた。

「う、ぐぅっ」
「致命傷だというのに、痛みに怯まず向かってくるのは素直に褒めてあげる。
　でもね、残穢も見えないお猿さんに、この舞台は早いのよ」
「貴、様……ッ！！」

呪いの視認は呪術師の最低条件であるが、呪術師でなくとも呪いを視認する方法はある。
だが呪いの痕跡、残穢となればそうはいかない。
遺されたものから情報を得られる者にとって、そうでない者は盲人も同然。
だからこそ伏黒津美紀は若槻を見下し、突き出した拳を嘲笑う。

伏黒津美紀の狙い、正体、自分が何をされたのかもわからず、一矢報いることも出来ない。
しかしその瞳に闘争心を宿したまま、若槻は、猛虎と呼ばれた男は怯まなかった。
目の前に現れた黒い壁に身体をさらに近づけ、今度はボディブローの軌跡で腕を振るった。

呪力を扱えない若槻の拳では、伏黒津美紀の操る液体金属は打ち砕けない。
液体金属の硬度に加え、呪力で強化された壁を素手で破壊できる道理などありはしない。
おまけに若槻はすでに重症、無駄な足掻きは長く続かないだろう。
故に、伏黒津美紀は静観していた。
鍛えられた肉体、血色の良かった顔、それらからどんどんと血の気が引いていく。
そうら、もうじきに力尽きて……―――

・・・

何度目かの周囲に凄まじい振動が響き、伏黒津美紀の顔から余裕が消えた。
十発、二十発と、若槻の打撃は続いていく。
フルコンタクト空手特有の連打は、正拳だけでは終わらない。
掌底、鉄槌、肘や肩も当て、蹴りも交えて、若槻の猛攻は止まらない。

仮にも数秒前まで保護対象としていた少女の豹変。
そして目の前にある説明不能な超常的現象。
しかし若槻武士の戦い方に一切の淀みはない。
胸に負った致命傷さえも感じさせない、怒濤のごとき連打、連打、連打……。

若槻の足場がひび割れた。
余波で周囲のコンクリートが破片をこぼし、ガラスが軋んだ。
伏黒津美紀が展開した黒い壁によって若槻の手足はとっくにボロボロになっている。
胸からは鮮血が噴き出し続け、その顔色はもはや土気色になっていた。

しかしそれらは何一つ、若槻武士が拳を収める理由にはならなかった。

四十発、ないし五十発は打撃を繰り出しただろうか。
終わりなどないかのような猛攻の末、ついに黒い壁は砕けた。
予想もしなかった出来事に、伏黒津美紀の足が一歩退く。
その空いたスペースに、若槻は前のめりに倒れこんだ。

絶命していた。
あるいはとっくに息絶えていたのか。
死んでもなお攻撃を繰り出していたのかと思わせる猛攻だった。

猛虎の異名に恥じぬ、凄まじい気迫の最後であった。


【若槻武士＠ケンガンオメガ　死亡】


無駄なことを、と口にしようとして、伏黒津美紀の顔をした女はその言葉を飲み込んだ。
彼女が操る液体金属はいくらでも替えが効くため、それを破壊することは確かに無駄と言えた。
しかしそれを口にすれば、致命的に自分が何かにおいて負けを認めるように思えて、
あるいは若槻武士の頑強さに対する賞賛を口にした自分さえも貶めるような気がして、
この男に対する確かな感嘆の念から目を逸らすことが出来ず、女は何も言えなかった。

「……―――チッ」

無理やり舌打ちを吐き出した伏黒津美紀の顔は、不機嫌な表情に引きつっていた。
何もかもが、思い通りにならないにもほどがある。
その想いを若槻武士の遺体にぶつけることも出来たが、それもやはり気が引けて、どこか目立たぬ場所へ埋めて隠すことにする。
怒りと苛立ちは、別の捌け口を求めていた。

伏黒津美紀の肉体の主導権は今、万という女が握っていた。

万は他人への殺傷を躊躇わないが、殺し合いに積極的というわけでもない。
こんな殺し合いの場とその報酬などとお膳立てなどされなくとも、満願成就の機械はすぐ目の前まで来ていたのだ。
しかしそれを中断された万の苛立ちは凄まじいものであった。
目につくもの全てを滅茶苦茶にしてやろうという獣心が、彼女を突き動かしていた。

しかしそれに、若槻の死に様が冷や水をかけた。
若槻という男のタフネス、気迫、その最後を目の当たりにして、思わず湧き出た賞賛の念。
天晴れだと、心からそう思った。
その思いを打ち捨て、自分を曲げてまで怒りに身を任せることに、万はなにか居心地の悪いものを感じていた。


【万＠呪術廻戦】
［状態］：健康、伏黒津美紀に受肉
［装備］：
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～3、若槻の不明支給品×1～3
［思考］：宿儺との逢瀬を邪魔された仕返しに、この殺し合いを滅茶苦茶にする
1：まずは近辺の探索
2：加納が持ち帰る情報を受け取るまでは基本、伏黒津美紀のフリをする
3：黒幕には報いを受けさせる



----

&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 20_36_35.png)
&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 20_45_52.png)


*[[＞ＴＯＰ&gt;候補話集]]    </description>
    <dc:date>2026-07-15T20:46:25+09:00</dc:date>
    <utime>1784115985</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/117.html">
    <title>正義と秩序の守護者</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/117.html</link>
    <description>
      **『正義と秩序の守護者』

(キャラ)　メイス・ウィンドゥ

----


目を覚ましたメイス・ウィンドゥは弾かれたように上体を起こし素早く周囲を見渡した。
見知らぬ夜の街。高層のビル群、消えかけたネオンの残光、そして湿った潮の匂いを含んだ夜気。長年の実戦経験に裏打ちされた反射的な警戒が、混乱よりも先に体を動かしていた。
だが、その警戒は、すぐに別の感覚に取って代わられることになる。

右腕――たった今まで感じていたはずの、焼けつくような激痛の記憶が、そこにはなかった。メイスは驚愕しながら自らの右腕を見下ろした。そこには、確かに腕があった。指先まで、何一つ欠けることなく。ただ、手首から肘にかけての皮膚には、まだ生々しい火傷の痕が残っていた。まるで電流に灼かれたかのような、赤黒い痕跡が。

「……これは」

呆然と呟きながら、メイスは自らの記憶を辿った。
コルサント、共和国最高議長オフィス。パルパティーンの正体を暴き、逮捕するために踏み込んだあの場所。ライトセーバーを振りかざし、シスの暗黒卿を追い詰めた、あの瞬間の記憶。慈悲を乞う声に惑わされたアナキンによって、右腕を切り落とされた激痛。そして、丸腰となった自分に容赦なく浴びせられた、恐るべきフォース・ライトニングの奔流。窓ガラスを突き破り、コルサントの摩天楼の狭間へと落下していった、あの絶望的な感覚。

「――アナキン」

低く絞り出すような声が漏れた。その名を口にした瞬間、メイスの胸の内には、これまで感じたことのないほどの激しい怒りが込み上げてきた。
荒い息を整えながら、メイスはふと、傍らに見慣れぬ布製の背嚢が転がっていることに気づいた。警戒を解かぬまま中を検めると、薄い板状の機器とが収められている。メイスは訝しみながら手に取った。指先で画面に触れると、淡い光と共に、この土地の地図らしきものと、箇条書きにされた文字列が浮かび上がった。

――この島は外界から完全に隔離された孤立地帯であること。制限時間は四十八時間であり、時間内に決着がつかなければ、生存者全員の首輪が例外なく爆破されること。そして、最後の一人として生き残った者には、あらゆる願いを叶える権利と、元いた世界への帰還が約束されること。
メイスは、その最後の一文に、しばし目を留めた。

「……あらゆる願い、だと」

低く呟いたきり、メイスはその言葉の意味を深くは咀嚼しなかった。今はまだ、直前の記憶――アナキンの裏切りと、パルパティーンの正体、そして自らの敗北の重みの方が、あまりにも大きくメイスの意識を占めていたからだ。

「アナキン……! パルパティーン……!」

拳を握りしめ、メイスは吐き捨てるように呻いた。全身に満ちた怒りが、腸を焼くように渦巻いていた。長年の同胞たちが目の前で命を落とすのを見せつけられ、若造のジェダイに背かれ、そして丸腰のままシスの電撃によって窓の外へと突き落とされる――そのすべてが、メイスの矜持を粉々に打ち砕いていた。


だが怒りに任せて拳を振り上げたところで状況は何一つ変わらない。
フォースの奔流を通じて、メイスはおぼろげながらも確信していた。あの一戦において自分が敗れたことにより、パルパティーンはあらゆる障害を排除する自由を手にした。ジェダイという存在そのものが、共和国転覆を企てた反逆者として歴史に刻まれることになる。銀河中の同胞たちが、これから訪れる粛清の嵐に呑み込まれていく――その未来の輪郭が、メイスの脳裏に、あまりにも鮮明に浮かび上がっていた。

「……そんな」

声が震えた。長きにわたり守り抜いてきたジェダイ・オーダー。秩序ある共和国。それらすべてが、自分の一度の敗北によって、崩壊への道を歩み始めているという事実。メイスはその重みに、しばし言葉を失った。
だが同時に冷静な思考の一部が、さらに残酷な結論を導き出していた。

たとえここから生還しコルサントに舞い戻り、パルパティーンを討ち果たしたとしても、既に失われた同胞たちの命は戻らない。粛清された聖堂は元には戻らない。かつて銀河に秩序をもたらしていた共和国の理想も、既に取り返しのつかないところまで踏み荒らされているだろう。

――何をどうしたところで、もう遅い。

そう思い至った瞬間、メイスの胸に、深い虚無感が広がった。
その虚無の淵に立った時、ふとメイスの脳裏に、先刻この手で確かめた、あの端末の文字列が蘇った。

――最後まで生き残った者には、望むままの願いが叶えられ、元いた場所への帰還が約束される。

メイスは、はっと目を見開いた。
もし、この馬鹿げた儀式を勝ち抜き、最後の一人として生き残ることができたなら。あらゆる願いを叶えるという、あの言葉が真実であるならば――ジェダイ・オーダーを、そして秩序ある共和国を、元通りに取り戻すことすら、叶うのではないか。
失われた同胞たちの命。粛清された聖堂。踏みにじられた理想。それらすべてを、なかったことにできるかもしれない。この孤島に囚われるという理不尽な状況こそが、皮肉にもメイスにとって唯一残された希望の糸に見えてきた。

平時のメイス・ウィンドゥであれば、こうした考えが頭に浮かんだとしても、すぐさま自制していたはずだった。願いを叶える力などという、出所も定かではない甘言に安易に縋ることの危うさを、誰よりもよく理解していたのが、他ならぬメイス自身だったからだ。
だが今、メイスの中には、その自制を促す声が驚くほど弱々しくしか響いてこなかった。
その理由はパルパティーンとの死闘、そして何よりも、あの丸腰の状態で全身に浴びせられたフォース・ライトニングの奔流――あの暗黒面の力の奔流が、メイスの精神の奥深くに、消えない爪痕を刻み込んでいた。シスの電撃という、暗黒面そのものの顕現とも言うべき力に貫かれた経験は、メイスの魂の均衡を決定的に傾けてしまっていた。

「……いいだろう」

メイスは低く呟いた。その声には、もはや迷いはなかった。
優勝して願いを叶える。この孤島における勝利こそが、失われたすべてを取り戻すための、唯一絶対の道筋なのだ。そのためであれば、無関係な命を犠牲にすることすら、メイスにとってはもはや正当化された行為に過ぎなかった。
もしこの孤島に他のジェダイが紛れ込んでいるのなら自分の考えを理解させるよう努めるべきだろう。ジェダイ・オーダーと共和国を取り戻すという大義のために協力を求める。
だが、もしその同胞が、自分の考えに賛同しないのであれば殺す。
かつてのメイスであれば、決して選ばなかった選択だった。だが今、ジェダイという理想そのものが崩壊の淵にあるこの状況において、生半可な情けは、もはや意味を成さない。目的を達成するためには、あらゆる犠牲を厭わない。それこそが、今のメイスにとっての、唯一の正義だった。

メイスは腰の得物――紫のライトセーバーの柄を確かめると、ゆっくりと立ち上がった。傍らの布製の背嚢を担ぎ直し、先刻確かめた板状の機器を今一度取り出す。画面に表示されたままの文字列――閉ざされた孤島、四十八時間の制限時間、時間切れによる首輪の爆破、そして最後の一人に与えられるという、あらゆる願いを叶える権利と、元いた世界への帰還――その一字一句を、メイスは今度こそ、燃えるような決意を込めて見つめ直した。

「――取り戻してみせる」

低く呟くと、メイスは夜の街へと足を踏み出した。その双眸には、かつての慈悲深いジェダイ・マスターの面影と共に、もはや後戻りのできない冷徹な決意の色が確かに宿っていた。
夜の渋谷を模した偽りの摩天楼の谷間を、紫のライトセーバーを携えた正義と秩序の守護者が静かな足取りで進んでいく。


【メイス・ウィンドゥ＠スター・ウォーズ】
［状態］：電撃による火傷痕
［装備］：ライトセーバー(紫)
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～3
［思考］：優勝してジェダイ・オーダーとかつての秩序ある共和国を取り戻す。
1：フォースを駆使して他の参加者を探索して排除する。
2：他のジェダイがいれば協力を求め、拒否されれば排除する。
3：アナキンとパルパティーンへの怒り。
4：自らの敗北がジェダイ壊滅を決定づけたという後悔。



----

&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 19_40_07.png)

*[[＞ＴＯＰ&gt;候補話集]]    </description>
    <dc:date>2026-07-15T19:40:52+09:00</dc:date>
    <utime>1784112052</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/116.html">
    <title>ナイトメア・オブ・ナナリー</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/116.html</link>
    <description>
      // 1段目：注意
#style(style=background-color:#fff; border:1px solid #aaa; border-left:10px solid #ff8c00; padding:8px; margin-bottom:2px; display:flex; align-items:center; font-size:90%;){{
[[▷▷&gt;#]]　Wiki規約につき、一部、表現を変えて再掲載します。
}}


**『ナイトメア・オブ・ナナリー』

(キャラ)　ナナリー・ランペルージ、シュラ

----

最初に感じたのは、冷たい夜風だった。頰を撫で、栗色の髪をわずかに揺らす、湿り気を含んだ風。次に感じたのは、硬い座面と背もたれ。そして、膝の上に置かれた自分の細い手。
ナナリーは車椅子に座っていた。


「……ここは？」


声が震えた。自分の声だというのに、まるで他人のように遠く聞こえる。視界は相変わらず何も見えない。暗闇だけがナナリーを包んでいる。
しかし、いつもとは明らかに違う。
空気の匂いが違う。コンクリートと金属の混じった人工的な匂い。耳を澄ませば、風に混じって微かな物音が聞こえる。遠くのビルが軋むような音、看板が風で揺れる音。
ナナリーはそっと手を伸ばし、車椅子の車輪に触れた。金属の冷たさが指先に伝わる。動かしてみようとしたが、ブレーキがかかっているのか、ほとんど動かない。代わりに、首に違和感を覚えた。
硬く冷たい輪っか。
指で触れてみると、それは首輪だった。金属製で、肌に直接食い込むような感触。
心臓が早鐘のように鳴り始めた。不安が、暗闇の中で急速に膨らんでいく。
ナナリーは必死に記憶を辿った。最後のは……アッシュフォード学園の生徒会室だったはず。お兄様が少し遅くなるから、先に紅茶を淹れて待っていようと思ったところまで。
それなのに、今はここ。
ナナリーは唇を噛んだ。


「お兄様……？」


声が自然と零れ落ちた。不安げで、か細い声。こんな時、いつも傍にいてくれた兄を思い浮かべる。


「お兄様も、ここにいるのですか……？」


返事はない。当然だ。ここがどこかもわからないのに。
命の授業。これは現実だ。どこに危険があるかも、どこが安全かも、何もわからない。
ただ一つだけ、はっきりしていること。
ナナリーは今、殺し合いのゲームに放り込まれたのだということ。
そして——


「お兄様……どうか、無事でいてください」


暗闇の中で、ナナリーは小さく祈るように呟いた。
その祈りが、果たして届く相手が、この街にいるのかどうかもわからないまま。
その時、気配が近づいてきた。
荒々しい足音。重いブーツがアスファルトを踏みしめる音。


「誰……ですか？」


声をかけた。震えを抑えきれず、か細くなる。
すると、相手が足を止めた。少し離れた位置で、笑うような気配がした。


「おお、嬢ちゃんか。こんな暗いところで一人ぼっちとは災難だな。俺はシュラだ。よろしく頼むぜ」


低い飄々とした男の声。粗暴さを含みつつ、どこか軽い調子を装っている。
ナナリーは警戒を強めながらも丁寧に答えた。


「私、ナナリー・ランペルージです。突然こんなところに連れてこられて……あなたも同じ状況ですか？」


シュラは少し近づいてきた。足音がゆっくり。車椅子から少し距離を置いた位置で止まる。


「そうだな。俺もいきなりこの首輪を付けられてわけがわからねえ状況だ。だが安心しろ、嬢ちゃん。こんなクソみたいなゲーム乗るつもりはねえよ。首謀者を逮捕してこの悪趣味な茶番を終わらせる。それが俺たちワイルドハントの仕事だ」

「あの、お兄様を見ていませんか？　ルルーシュという名前なのですが」


不安げに尋ねる。ナナリーにとってそれが一番重要なことだった。
シュラは小さく笑った。


「兄貴がいるのか。さあな、まだ見つけちゃいねえが一緒に探してみようぜ。女の子一人でこの街をうろつくのは危ないからな。俺が守ってやるよ」


シュラはゆっくりと手を差し伸べた気配。車椅子を押すような仕草。


「……お願いします、シュラさん」


車椅子が動き始めた。シュラが後ろから押してくれている。


「俺の親父は権力者でな。こういう卑劣な行為は大嫌いだ。嬢ちゃんみたいな可愛い子を巻き込むなんて絶対に許せねえよ」


シュラは軽く笑った。ワイルドハントが首謀者を逮捕するという話も、自信たっぷりに繰り返す。彼の言葉は一見頼もしく聞こえるがナナリーの心の奥に小さな棘のような違和感を残していた。


無人の渋谷の夜道を車椅子はゆっくりと進む。
夜風が冷たく頰を撫でる中、ナナリーは決意した。


「シュラさん……少し手を握らせていただけますか？」


ナナリーは静かに言った。声は穏やかだが指先はわずかに震えていた。


「別にかまわねえが」


シュラは大きな手を差し出してきた。ナナリーはそっとその手を両手で包み込んだ。こうして手に触れただけで、相手の心や真意をある程度見抜くことができる。
温かく、力強い手。表面上は好漢を装っているが、奥底に渦巻く暗い感情、暴力的な衝動、残忍な喜びのようなものが、微かに伝わってくる。


「改めてお聞きします。シュラさん……この殺し合いを止める気は本当にあるのですか？」


シュラは少し間を置いて力強く答えた。


「もちろんだぜ。ワイルドハントの名にかけて首謀者をぶっ飛ばしてこのゲームを終わらせる。それが俺の役目だ」


その瞬間、ナナリーははっきりと言った。


「……それは、嘘です」


言葉が夜の空気に溶け込んだ。
一瞬の沈黙。
シュラの手に、わずかな緊張が走ったのがわかった。
その直後——


「……めんどくせえ」


シュラの声が変わった。飄々とした好漢の仮面が剥がれ落ち、粗暴で残忍な本性が露わになる。低い、獣のような唸り声。
次の瞬間、激しい衝撃がナナリーの体を襲った。


「っ……！」


殴打の音が響き、車椅子が横倒しになる。体が宙を舞い、アスファルトに叩きつけられた。膝と肘、肩が強く地面に打ちつけられ、激痛が走る。息が詰まり、視えない目から涙が溢れそうになる。
車椅子は数メートル先まで転がり、ナナリーは地面にうつ伏せに倒れていた。首輪が肌に食い込み、冷たい感触が恐怖を増幅させる。
シュラの足音が、ゆっくりと近づいてくる。荒い息遣い、嘲るような笑い声。


「嬢ちゃん、勘がいいじゃねえか」


本性を現したシュラの気配が、圧倒的な暴力と残忍さを放っていた。
ナナリーは痛む体を起こそうと必死に手を突いた。暗闇の中で、ただ一人。兄様の名を、心の中で叫びながら。
次の瞬間、激しい衝撃がナナリーの体を襲った。


「っあ……！」


殴打の音が夜の渋谷に響く。車椅子から転倒したナナリーの腹部に、ブーツの強烈な蹴りが叩き込まれた。息が詰まり、激痛が全身を駆け巡る。ナナリーは地面にうつ伏せになり、必死に腕で体を支えようとしたが、次の殴打が背中を襲う。


「がはっ……！」


痛みで聴覚が一瞬遠のき、耳鳴りがする。シュラの荒い息遣いと、嘲るような笑い声だけがはっきり聞こえる。


「チャンプみてえな趣味じゃねえが、たまにはこういう『弱ぇの』も悪くねえ」



◆



「お兄様……お兄様」


なす術もなく踏みにじられ、一方的な暴力を受け続けたナナリーは、譫言のようにそう呟いていた。
声は弱々しく震え、涙が目の見えない瞳から溢れ落ちる。恐怖で体が言うことを聞かない。
シュラは楽しむように笑いながらナナリーの髪を掴んで顔を上げさせた。


「名前はルルーシュだったか？安心しろよ。見つけたら嬢ちゃんの最後はちゃんと伝えてやる。そのあとに殺すけどな！」


強烈な殴打がナナリーの頭部を襲った。
激しい衝撃の後、すべてが暗くなった。
首が不自然に曲がり、意識が急速に遠のいていく。首輪の冷たい感触だけが最後に残った。
ナナリーの細い体は、冷たいアスファルトの上に崩れるように横たわっていた。
無惨に裂けた衣服の隙間──腕部分から、痛々しい打撲痕が刻まれた白い肌が覗いている。
栗色の髪は泥と暗い赤に染まり、藤色の瞳は永遠に開くことのないまま虚空を見つめている。


&amp;color(#F54738){【ナナリー・ランペルージ＠コードギアス 反逆のルルーシュ　死亡】}


シュラは彼女の亡骸を冷たく見下ろし、ゆっくりと息を吐いた。顔に刻まれた十文字の傷が夜の街灯に浮かび上がる。


「可愛い顔をしていたが、あっけないものだ。次はもう少し……『楽しませてくれる』相手がいい」


シュラがこの場に連れてこられたのは、ワイルドハントが結成された直後のタイミングであった。
大臣オネストの息子としてワイルドハントを率いる立場を与えられたばかりの頃——まだ自分が絶対的な権力者であるという驕りが頂点に達していた時期である。
このゲームにおいて、シュラは優勝そのものを最優先とは考えていなかった。彼にとって本当の愉しみは、自分より弱い者をいたぶり、絶望させることだった。
もし他のワイルドハントのメンバーも参加していた場合、連携を呼びかけ一緒に弱者を踏みにじる。
イェーガーズの面々がいたなら大臣オネストの威光を最大限に振りかざして従わせるつもりだ。大臣の息子である俺の命令だと一言で黙らせる自信がシュラにはあった。
エスデスだろうがだろうが関係ない。大臣の息子という絶対的な立場を利用すれば、帝国の人間は誰も逆らえない。そう高を括っていた。
そしてもしナナリーの兄であるルルーシュとかいう男がこの街の何処かにいるのなら、それは最高の玩具になるとシュラは薄暗い笑みを浮かべた。


「妹がどんな顔して俺を見上げたか。それをたっぷり聞かせてから殺してやるのも面白えな……へへっ」


彼の笑い声が、無人の夜の渋谷に低く響いた。残忍で、暴力に満ち、一切の道徳を欠いた笑い声だった。
無人の渋谷の夜に、シュラは次の獲物を求めて歩き出す。荒々しい足音が静かな街に響いた。


【シュラ＠アカメが斬る！】
［状態］：残忍な高揚
［装備］：次元方陣シャンバラ
［道具］：基本支給品一式、不明支給品× 1～2
［思考］：殺し合い徹底的に楽しむ。
1：ワイルドハントのメンバーがいた場合、連携して獲物をいたぶる。
2：イェーガーズがいたら大臣の威光を振りかざして服従させる。
3：エスデスだろうが、大臣の息子である俺に逆らえるわけがねえ。
4：ナナリーの兄、ルルーシュがいるなら、妹がどんな最期を迎えたのか聞かせてから殺す。


----

&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 19_37_36.png)

*[[＞ＴＯＰ&gt;候補話集]]    </description>
    <dc:date>2026-07-15T19:38:21+09:00</dc:date>
    <utime>1784111901</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/115.html">
    <title>ゼノモーフを探せ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/115.html</link>
    <description>
      **『ゼノモーフを探せ』

(キャラ)　スカー・プレデター、殺人クロコダイル、紅娘、イ・ヨンセン

----


紅娘は冷たい夜風に全身を震わせながら渋谷の街を歩いていた。
見慣れない景色。眩しいネオンライト、巨大なビル群、硬いアスファルトの地面。
空気は冷たく何処か金属的な臭いがした。
紅娘は玉葉妃に仕える侍女頭。後宮の翡翠宮で事務を差配し侍女をまとめ上げる立場にある女性だ。
玉葉妃のためなら、どんな陰謀にも立ち向かう覚悟を持っていた。
だが、今の状況はこれまで経験したどんな危機とも違う。


「命の授業……？　何を言っているの……？」


首に巻かれた冷たい金属の首輪。指で触れても外れない。重く、締め付けるような感触が、死の予感を直接伝えてくる。


「玉葉様……どうかご無事でいてください」


紅娘の胸に、真っ先に浮かんだのは主君の顔だった。
まさか彼女までこの狂った命の授業に巻き込まれていないか。
恐怖と困惑が全身を支配する。後宮でも毒による暗殺の危機はあるが、こんな殺し合いの場に放り込まれるなど、想像すらしていなかった。

道玄坂を少し上った辺りで紅娘は異変に気づいた。
前方に小さな人影が立っている。こちらも怯えた様子で周囲を見回している若い女性だった。
二人は互いに距離を取り、警戒しながら近づいた。


「……あなたは、誰？」


紅娘が先に声をかけた。声は平静を装っていたが、わずかに緊張が滲んでいる。
女性はびくりと肩を震わせ、控えめな声で答えた。


「私は……イ・ヨンセンといいます。水剌間の女官です。チャングムと一緒に料理の練習をしていたはずなのに……突然ここに連れてこられて……首にこの輪が」


ヨンセンは二十歳前後のどこか頼りない印象の女性だった。宮廷女官らしい装いをしている。
紅娘は彼女の言葉を聞き、わずかに目を細めた。


「こちらも似たような状況よ。私は紅娘。玉葉妃に仕える侍女頭を務めているわ」


二人は互いに数歩離れた位置で立ち止まった。突然の出会い。相手が敵か味方かなど、まだ判断できない。首輪の存在が二人の間に不信と緊張を生んでいた。
ヨンセンが震える声で続けた。


「私……怖くて……。死因百ぱーせんとの予期せぬ死とか……命の授業だとか……よくわからないことばかりで」


紅娘は小さく息を吐いた。


「まずは状況を整理しましょう。あなたが女官なら同じような立場の者同士……少し話してみません？」


ヨンセンは迷った後、こくりと頷いた。

二人は少し安全そうな路地の入り口に移動し、壁に寄りかかって立ち話を始めた。


「あなたはさっきチャングムという名前を出していたわね。とても大切な人なのでしょう？」


ヨンセンは唇を噛み、こくりと頷いた。


「はい……チャングムは私の同期で、親友です。水剌間で一緒に料理の練習をしていたんです。彼女は本当に努力家で、夜遅くまで残って包丁を握っている姿を見て、私はいつも心配していました」


声が震えヨンセンは目を伏せた。


「今、チャングムはどうしているんでしょう。私と同じように首輪を付けられて、ここに連れてこられているかもしれないと思うと心配で」


涙が一筋、頰を伝った。
紅娘は静かにその話を聞き、自身の胸に手を当てた。彼女の表情にも、深い憂いが浮かんでいる。


「私も……同じよ。主君の玉葉様。賢明で慈悲深いお方……今、一番恐ろしいのは、玉葉様もこの命の授業に巻き込まれているのではないかということ」


紅娘の声が少し低くなった。


「もし玉葉様がここにいたらどう守ればいいの？侍女頭として侍女たちをまとめるのが私の役目だったのに」

「紅娘さん……そんなに大きな責任を背負っているんですね。私は水剌間の女官で頼りないって周りから言われることが多いんです。でもチャングムのためなら勇気を振り絞れる……と思っていたのに、今は本当に怖くて……どうしたらいいかわからない」


紅娘は優しく、しかし力強くヨンセンの手を握った。


「弱さではないわ、ヨンセン。後宮で生きる女官にとって心配する心は大切な力よ」


ヨンセンも紅娘の手を握り返した。冷たい指先が少しだけ温かくなった気がした。


「……私チャングムと一緒にもう一度料理をしたい。そのために頑張ります」


その時、夜風が冷たく吹き何かが動く気配がした。

地面が突然大きく震えた。

ドンッ……

重く、湿った振動。
紅娘の表情が凍りついた。


「ヨンセン……何か、来るわ……！」


地面が、低く重い振動を始めた。

ドン……ドン……

湿った獣の足音のような響き。
ヨンセンの顔が青ざめた。


「え……？　何の音……？」


二人は路地の入り口から顔を出し、道玄坂の下の方を凝視した。ネオンライトの明滅する中、巨大な影がゆっくりと姿を現した。
殺人クロコダイルだ。
鋼のような分厚い鱗、凶悪な目、牙が並ぶ巨大な顎。尻尾は太く長く、爪はナイフのように鋭い。遺伝子操作された殺人モンスターは、ゆっくりと首を振り、二人の女官の気配を捉えた。


「きゃああああああっ！！」

「逃げて、ヨンセン！！　今すぐ！！」


紅娘が叫びヨンセンの腕を強く掴んで全力で走り出した。ヨンセンは恐怖で足がもつれそうになりながらも、必死についてくる。


「紅娘さん……あれは何！？」

「話している暇はないわ！　走って！」


二人は道玄坂を全力疾走した。後宮や宮廷で暮らしてきた彼女たちにとって、こんな化け物は悪夢そのものだった。長い衣装が足に絡まる。息がすぐに上がる。
背後から、地面を蹴る重い音が急速に近づいてくる。
殺人クロコダイルは想像以上に俊敏だった。巨体を低く構え、凄まじい速度で二人を追う。牙を剥き、唾液を垂らしながら、獲物を追い詰めていく。


「はあっ……はあっ……追いつかれる……！」


ヨンセンの声が泣きそうに震える。紅娘も歯を食いしばりながら振り返った。怪物はもう50メートル以内に迫っている。


「このままでは駄目……どこか、隠れられる場所を……！」


紅娘は近くの路地へ曲がった。
殺人クロコダイルは尾を振り回して看板を薙ぎ倒し容赦なく追ってくる。
ヨンセンがついに転倒した。


「きゃあっ！」

「ヨンセン！」


紅娘が引き返しヨンセンの腕を掴んで立たせようとする。だが遅かった。
クロコダイルがすぐ後ろまで迫り、巨大な顎を開けて二人に襲いかかろうとした。

その瞬間──

シュゥゥゥンッ！！

空気を焼き切る青白い光が暗闇を一直線に貫いた。
プラズマ弾が殺人クロコダイルの左側面に直撃。爆発が起こり、鱗が砕け、肉が抉れた。
怪物が苦痛の咆哮を上げて体を捻る。

そこに現れたのは、異形の戦士──スカー・プレデターだった。
マスクを被り光学迷彩装置が組み込まれた戦闘スーツを纏った筋肉質の体躯。彼は迷わずクロコダイルに向き直り低く唸った。
ヨンセンは呆然とその光景を見つめた。


「ヨンセン……今のうちに……！」

「は、はい……！」


紅娘はヨンセンの手を引いて全力で逃げ出した。背後では既に戦闘が始まろうとしている。
紅娘とヨンセンは息を切らしながら路地を抜け別の通りへ逃げ込んだ。恐怖で足が震え、涙が止まらないヨンセンを紅娘が必死に支えていた。


「紅娘さん……あの仮面の人は……？」

「わからない……でも、今は逃げることだけを考えましょう」


二人は手を取り合い再び夜の渋谷を駆け続けた。


【紅娘＠薬屋のひとりごと】
［状態］：恐怖と動揺
［装備］：
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～3
［思考］：玉葉妃の安否を最優先で確認する。
1：殺人クロコダイルから逃げる。
2：イ・ヨンセンと協力しながら行動する。
3：首輪の解除方法を探す手がかりを集める。


【イ・ヨンセン＠宮廷女官チャングムの誓い】
［状態］：恐怖と動揺
［装備］：
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～3
［思考］：チャングムの安否が心配。
1：殺人クロコダイルから逃げる。
2：恐怖に負けず、少しでも紅娘の役に立ちたい。
3：チャングムに再会できることを信じて頑張る。


スカー・プレデターは低く唸りながら殺人クロコダイルに向き直った。
殺人クロコダイルが真っ先に動いた。巨体を低く構え、凄まじい勢いで突進。牙を剥き出しにした大顎を大きく開け、プレデターを捕食しようと襲いかかる。
スカー・プレデターは軽やかに跳躍。巨体の上を飛び越え背後に着地すると同時にショルダーキャノンを発射した。
プラズマ弾がクロコダイルの背中を撃ち抜く。高温のエネルギー弾は鱗を溶かし、肉を炭化させる。怪物は激痛で暴れ回り、尻尾を横薙ぎに振るった。
その一撃がプレデターの体を捉え吹き飛ばした。彼は路上の車に激突し、ガラスが粉々に砕け散る。
しかしプレデターは即座に立ち上がった。
クロコダイルが再び突進。プレデターはネット・ランチャーを発射した。
鋭いワイヤーネットが怪物の上半身に絡みつき刃のようなワイヤーが鱗の隙間に食い込む。クロコダイルが暴れるたびにネットは深く切り裂き血液が飛び散った。
クロコダイルがネットを引きちぎりながら前進。プレデターの胸に頭突きを叩き込み、さらに牙で噛みつこうとする。
プレデターは反撃に転じた。スピアを伸ばし、クロコダイルの喉元を狙って突き刺す。刃先が鱗を貫通し深く食い込んだ。
クロコダイルが激しく首を振り回す。プレデターの体が宙に浮き、道路に叩きつけられる。だが彼はスピアを離さずねじり上げた。
殺人クロコダイルは狂暴性を増し、尻尾の一撃でプレデターを道路脇のビル壁に叩きつける。
プレデターはレイザー・ディスクを投擲。回転する円盤状の刃がクロコダイルの首筋を深く切り裂く。
クロコダイルが最後の猛攻を仕掛けた。巨体を捻り、プレデターを押し倒し、大顎で上半身を噛み砕こうとする。
その瞬間、スカー・プレデターはリスト・ブレイドをクロコダイルの下顎から脳天に向かって突き上げた。
刃が完全に貫通する。
殺人クロコダイルが全身を痙攣させた。
巨大な体が地面に崩れ落ちた。血だまりが広がっていく。

&amp;color(#F54738){【殺人クロコダイル＠アナコンダ vs. 殺人クロコダイル　死亡】}


静寂が訪れた。
スカー・プレデターは荒い息を吐きながら立ち上がった。
彼はクロコダイルの死骸を見下ろし、ゆっくりとマスクを外した。年若いプレデターの顔に満足げな表情が浮かぶ。
しかしこれは本命ではない。
本当の獲物──ゼノモーフ（エイリアン）を狩らなくてはならない。

スカー・プレデターは成人の儀式の最中にこの場所へ連れてこられた。部族の掟に従いゼノモーフを狩り、その酸性の血液で自らの仮面に勝利の証を刻まなければならない。それが彼の最優先事項だった。
このバトルロワイヤルのルールは理解している。首輪が爆破すれば死ぬこと、最後の一人になれば願いが叶うことも把握していた。
しかし彼はゲームに乗るつもりはなかった。現時点では主催者と争うつもりもない。
全参加者の中でも、ただゼノモーフを探すことだけを優先する者はおそらく彼だけだろう。
その過程で強敵がいれば倒すが戦う力のない女子供には手を出さない。それがプレデターの掟だ。
たとえ48時間後に首輪を爆破されるとしても、皆殺しなどという名誉のない行動は選ばない。
ゼノモーフを狩り終えた後、もしくはゼノモーフの存在が確認できなかった場合、初めて首輪の解除方法と母船への連絡手段を探す。
プレデターは一瞬だけ、逃げ去った二人の女性を思い浮かべた。彼女たちは狩る価値がない。脅威でもない。
彼は光学迷彩を起動させた。体が周囲の景色に溶け込み透明になる。

ゼノモーフを探せ。

成人の儀式を完遂するために。戦士としての誇りを守るために。


【スカー・プレデター＠エイリアンVSプレデター】
［状態］：中程度の損傷
［装備］：プレデターの装備(リスト・ブレイド、ショルダー・プラズマキャノン、レイザー・ディスク、スピア、光学迷彩スーツ、コンピューターガントレット)
［道具］：基本支給品一式、不明支給品×1～3
［思考］：ゼノモーフ（エイリアン）を探して狩る。
1：ゼノモーフを探す過程で強敵を発見した場合は倒す。
2：戦う力のない女子供には手を出さない。
3：ゼノモーフ狩るか、存在を確認できなかった場合、首輪の解除方法、母船への連絡手段を探す。



----

&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 19_18_50.png)
&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月15日 19_26_06.png)


*[[＞ＴＯＰ&gt;候補話集]]    </description>
    <dc:date>2026-07-15T19:27:16+09:00</dc:date>
    <utime>1784111236</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/113.html">
    <title>神の手</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/rrrrrrrrbrrrrrrrrr/pages/113.html</link>
    <description>
      **『神の手』

(キャラ)　東方仗助、円堂守、ゼオン・ベル
----

◆


「──う、……ぐ、ゥ……ぁ…………」

　今、おれの腕の中でガキが苦しんでる。
　ガキの名前は円堂守。
　絶体絶命ってのはこのことだな、なーんて死を覚悟した瞬間、なんとかハンドだとか叫んであの“バケモン”の攻撃を防ぎやがった。
　こいつは、中坊のくせに命張ってまでおれを助けやがったんだ。

「ちょっと待ってろよ守……今治してやッからな！」

　そうだ、こいつは命を張った。
　おれはこの通り無傷なのに、守の右腕は根元から丸焦げになってやがる。
　今こうしてる間も信じられねーくらいの痛みが襲ってるはずだ。

　本当はすぐに治してやりたかったけどよ、あの“バケモン”から逃げるのに必死でそれどころじゃなかった。
　こうやって瓦礫の陰に隠れてる今も、いつ勘づかれるかって気が気じゃねえ。


「────クレイジー・ダイヤモンドッ！」
　
　
　おれの幽波紋（スタンド）、クレイジーダイヤモンド。
　こいつは手で触れた対象を即座に元の状態に“治す”。
　軽い切り傷から普通なら死んじまうような傷まで、ほんの一瞬で治しちまう。

　そのはずだったんだ。

「──クソ！　治りがおせえ……！」
　
　だが、今は違う。
　守がいま負ってるような大きな怪我は、治すのに数分かかっちまう。
　あの森口とかいうクソアマがなにかしたんだろう。おれの“治す”能力は殺し合いに不都合だったんだ。
　本来のクレイジー・ダイヤモンドだったら、こうやって隠れて治療する必要なんかなかったのに。

「────ぅ」
「気がついたみてえだな、守！」
「仗助、さん……無事、だったんですね」
「バカヤロー！　おれより自分の心配しやがれ！」

　こいつは相当なおひとよしだ。
　そんで、メチャクチャなほどタフで頑固だ。
　早人といい守といい、おれの周りのガキはどんだけ覚悟決まってやがんだ。

「守、とりあえずここから逃げるぜ」
「……でも、さっきのやつを放っておいたら──！」

　ほらな、そう言うと思ったぜ。
　普通ならションベンちびってもおかしくねえ、それどころかこいつは実際一度死にかけてる。
　なのに、これ以上怪我人を出したくねーって顔だ。

「あのな、守──」

　守の頭を軽く撫でる。
　やっぱりこいつは、おれよりずっと小さいガキだ。

「人を守りてえって気持ちは立派だ、マジでスゲーよ。
　けどな、オメーが死んじまったら元も子もねえんだ」

　わかるだろ──そう強めに念押しする。
　守はなにか言いたそうだったが、さすがにそれどころじゃないって分かってくれたみたいだ。


「……すみません、仗助さん」
「や、謝ることじゃねえよ」

　こんなこと言っといて、理屈じゃねえってのはおれにもわかる。
　もし守と同じ力を持ってたら、おれだってそうしたぜ。
　だからこそ、そういう暴走を止めてくれる人間が傍にいなきゃダメなんだ。
　まさか、自分がそうなるなんて思わなかったけどな。

　あいつ、あのバケモン。
　あれと直接戦り合うのはまだ早い。
　承太郎さんじゃなくてもわかる。冷静な状況分析ってやつだ。

「いくぜ、守」
「はっ……はい！」

　守の手を引いて、この場を離れる。
　地図なんて見てる暇ないし、この薄っぺらいケータイの使い方もよくわからねえ。
　こんな都会だ、ビル群を抜けてりゃどっかに続くはずだ。


「────見つけたぞ、ゴミ共」


　底冷えするほどの悪寒が背中を走る。
　二度と聞きたくなかった冷たい声が、おれの耳に届いた。


◆


　ゼオン・ベルは憤っていた。
　リオウというゴミを始末し終えて、ファウードの乗っ取りに成功した途端にこの『命の授業』。
　動揺は欠片もない。やることは結局、王を決める戦いと変わらないのだから。
　ゼオンが怒っているのは、さも自分は安全だと確信しているかのような態度で殺し合いを命じた森口に対してだ。

　──森口はいずれ殺す。
　けれどそれは、この殺し合いを勝ち抜いて“褒美”とやらを受け取ってからでも遅くはない。

　そう思っていた矢先、二人の参加者に出会った。
　試しにザケルガを数発撃ってみれば、それだけで圧倒的。
　子供の方はなにやら巨大な掌を出す不可思議な術で防いでみせたが、それ以降は逃げるので精一杯の様子だった。
　粉塵に紛れて一度は見失ったものの、大した時間を置かずこうして再度見合っている。

「ガキの方の腕が治っているな。貴様の能力か？」

　ゼオンの視線が円堂の右腕を、続いて仗助の顔を射抜く。
　たったそれだけで、二人は蛇に睨まれた蛙のように竦み上がった。

「まあいい。貴様らには死んでもらう」

　絶対的強者にしか許されない死刑宣告。
　それを滑稽と思わせない威圧感と実力を、ゼオンは持ち合わせている。
　彼の実力の片鱗を直に味わった仗助と円堂は、それを痛いほど理解していた。

「おれの腰にも届かねえチビが、一丁前な口利いてんじゃねーよ！」
「フン、そのチビから必死こいて逃げてた奴はどこのどいつだ？」
「あァ～～ッ！？　誰だそいつ、知らねえな！」

　バレバレの痩せ我慢。
　額に滲んだ汗が、彼の精神状態を如実に物語る。
　こうして話している間も、仗助は震えを隠すので精一杯だった。

「さっきは希望を持たせて悪かったな」

　ゼオンが右手を向ける。
　青白い稲妻が宿るのを見て、仗助は無意識に身体を強張らせた。

「仗助さん、下がってください！」
「おい、守──！」

　もちろん、円堂が気が付かないわけがない。
　制止しようと伸ばした手は、虚しく空を切る。
　超次元の身体能力を持った円堂は、もうすでに跳躍を終えていた。



「──ガンレイズ・ザケル！」
「──真イジゲン・ザ・ハンド！」


　そこからはまた、あの時の焼き直し。
　グローブを嵌めた拳が薄灰色のアスファルトに叩き付けられ、そこを中心にドーム状のバリアが生成される。

　燃え滾るような橙色の結界。
　立て続けに撃ち出される紫電の弾丸が、強固な皮膜を容赦なく抉り取る。

　三発、四発、五発。
　掻き消し、逸らし、どうにかやり過ごしているものの、破られるのは時間の問題。
　当然それは円堂自身も、傍で見ている仗助にも分かっている。
　猛烈に迫り来る死を、ほんの少し遠ざけるだけの延命措置に過ぎないのだ。
　
「やッべえ～～～～～……！」

　仗助は、この先の光景を知っている。
　予感なんて可愛らしいものじゃない。確実に起こると断言出来る、凄惨な未来。

　この技が破られてしまえば、今度こそ右腕だけで済むはずがない。
　極度の緊張と恐怖によって固まった思考回路を、仗助は無理やり駆動させる。

　あと十秒もすればこのバリアは破壊される。
　円堂が浮かべる苦悶の表情と、バリアの表面に走る亀裂から、容易にその結論を導き出せた。

　クレイジー・ダイヤモンドが制限されていなければ、仮に致命傷を喰らっても即座に治すことができたのに。
　目まぐるしく回る思考の中で、どうにもならないノイズが邪魔をする。
　

　──どうにかしなければ。
　──けれど、どうすればいい。


　いや、あるじゃないか。
　たった一つ、シンプルな“答え”が。
　
「守」

　結局、仗助はこんな答えしか出せない。
　
「オメー、サッカー部のキャプテンなんだってな」

　学ランの裾が、彼の歩幅に合わせてなびく。
　霞む視界の中で円堂が捉えたのは、仗助の大きな背中。

「仗助、さ──」

　嫌な汗が止まらない。
　破裂しそうなほど鼓動が早まる。

　この人は、なぜ前に出た。
　危ない、とその一言を発せたのかさえわからない。

「『キャプテン』ってのはよ、常に選択を強いられる。
　オメーは間違えるんじゃねえぞ、守」

　雷撃とバリアが衝突する騒音の中、その言葉だけがやけにはっきりと聞こえた。


「────う、おおおおおおォォーーーーッ！！！」


　バリアが砕け散る。
　反動で吹き飛び、無防備を晒す円堂。
　彼を射抜くはずだった数多の電撃は、その尽くが仗助の身体によって防がれる。

　肉を焦がす音、不快な匂い。
　円堂は、目の前の光景を受け入れることができなかった。
　
　雷撃の一つが仗助の右脇腹を消し飛ばす。
　散る血飛沫は電熱によって蒸発し、塵一つとて残すことも許さない。


「──は、────」

　誰がどう見ても致命傷。
　明確な人の死などフィクションでしか見たことがない男子中学生が、いざそれを目の当たりにしたとなれば、こうやって硬直することしかできない。
　
　円堂を差し置いて、いち早く動いたのはゼオン。

　全身に死を纏う風のように仗助の元へ肉薄。
　もはや死に体である仗助には、術を撃つまでもないと判断し近接戦を選んだ。

「──クレイジー・ダイヤモンド！」

　仗助の後方から現れたスタンドが迎え撃つ。
　しかし放たれた拳は虚しくもゼオンの足元を穿ち、彼の肌には傷一つつけられない。
　意識を保つので精一杯なのだ。狙いなどろくに定められるはずもなかった。

「なに！？」

　いいや、違う。
　仗助は、最初から“これ”を狙っていた。

　クレイジー・ダイヤモンドが殴ったのは瓦礫の破片。
　元々ビルの一部であったそれは、再生の命令を与えられたことによって元に戻ろうとする。
　周辺の瓦礫を掻き集め、巨大な建築物を形成してゆく様は、さながら四方から迫る飛礫のよう。

「チィ……！」

　迫る瓦礫を避け、形成途中のビルを右フックで破壊。
　そうして再び仗助の眼前に迫ったかと思えば、クレイジー・ダイヤモンドの剛腕が襲いかかった。


「ドラララララララララララ────」


　──殴る、殴る、殴る。
　不規則で素人丸出しでありながら、ひたすらに速く重い拳の雨霰。
　不意をつかれたこともあり、それを捌くのにゼオンは両腕を使わされている。
　蹂躙が塞き止められ、思わぬ反撃を食らいながらも、ゼオンには微塵の焦りもなかった。

「ドラララララララララララ────」

　仗助は放っておいてもじきに死ぬ。
　今こうして殴っている最中だって、消し飛ばした脇腹からはとめどなく血が溢れている。
　焦ることはない、今に拳の勢いは落ち始めるだろう。
　その時にゆっくりトドメを刺してやればいい。

「ドラララララララララララ────」

　いや、待て。
　おかしい、どういうことだ。
　なんだ。なぜ、こいつは。

「ドラララララララララララ────」


　──勢いが、落ちない。


　両腕が封じられている今、術を撃つこともできない。
　もしもこれがガッシュであれば、口から電撃の呪文を撃って対処できただろう。
　あの落ちこぼれと一瞬でも比較してしまった事実に、ゼオンは確かな屈辱を覚えた。

「ドラララララララララララ────」

　防御が崩される。
　無理やりこじ開けられた土手っ腹に、クレイジー・ダイヤモンドの拳が突き刺さった。
　それを皮切りに、立て続けにゼオンの身体をラッシュが撃ち抜いてゆく。
　ここにきて、初めて雷帝の顔が歪み始めた。



「ドォ────ラァッ！！」


　小柄な身体の中心を捉える右ストレート。
　一際重いフィニッシュを受けたゼオンは、数メートル吹き飛ばされて瓦礫の中へ埋もれる。
　その結果を見届ける前に、仗助の身体は力なく崩れ落ちた。

「──仗助さん！」

　我に返った円堂が駆け寄る。
　仰向けに倒れ伏す仗助は、ゆっくりと目線を円堂へと向ける。
　自身を見つめる彼の顔はあまりにも苦しそうで、泣きそうで、悲しそうで。

「そんな、顔……すんな……」

　思わず、そんなありきたりな言葉を掛けたくなった。


◆


「仗──ん！　────めん、──が──！」

　耳が、聞こえねえ。
　息を吸うだけで、意識が遠のく。
　視界の隅が白く弾けて、守の顔が見辛い。

　おれはもう、死ぬみたいだ。
　こんなところで死にたくねえ、ってのはあるし、トーゼン怖くもある。
　けど、後悔はこれっぽっちもなかった。
　あの時おれがああしてなかったら、守は間違いなく死んでたから。
　おれのおかげでこいつが助かったって考えりゃ、無駄なんかじゃねえって思えるからな。

「──！　──助、────！」

　守が必死に呼び掛けてくる。
　傷口を塞ごうと、手を汚している。
　こいつだってもう、おれが助からねえなんてことは分かってるはずだ。
　さっさと逃げりゃいいのに、とんだお人よしだぜ。

「守、わりーな……あんなこと、言ったのに……」

　もし、悔いがあるとしたら。
　守にこの先、一生消えねえ傷を残しちまったことだ。

　死んだら終わりだなんだって、偉そうなこと言っといて、いざ自分の番が来たらこうやって犠牲になる道しか選べない。
　歳上として目指すべき背中を見せなきゃいけねえのに、失格もいいとこだ。

「────！」

　守は首を振って、おれを抱きかかえる。
　耳元でなにかを言ってるみたいだが、まるで聞き取れない。
　ごめんなさいだとか、そんなつまらねえ謝罪の言葉だったら嫌だな。
　おれは謝ってもらいたくて助けたんじゃねえんだからよ。

「言うなら……“ありがとう”だぜ、……守……」

　なんとか格好つけはしたが、それまでだ。
　痛みもないし、感覚もない。
　いよいよヤバいらしい。

　まだ、だ。
　クレイジー・ダイヤモンドを出して、ろくに力の入らねえ左腕を持ち上げた。

　おれの手は、既に壊れたものを治すことしかできない。
　けど守の手は、誰かを守れる力を持ってる。
　殺させない、壊させない、傷つけさせない。
　それって、めちゃくちゃスゲーことじゃねえか。


「こいつが、……おれの……最期、の…………」


　────クレイジー・ダイヤモンド。


　守の左腕に手を伸ばす。
　触ったのは、ボロボロになったキャプテンマーク。
　オレンジ色の布切れが集まって、無事に元の形に戻ったみたいだ。
　それを見届けた瞬間、おれの身体は糸が切れたみたいに沈み込む。


　──ちょっと、格好つけすぎたかもな。
　
　







&amp;color(#F54738){【東方仗助＠ジョジョの奇妙な冒険 Part4 ダイヤモンドは砕けない　死亡確認】}




◆


「やってくれたな、カスめ」

　瓦礫を押し退けて、ゼオンが立ち上がる。
　全身についた埃を払いながら、悠々と狩場へと舞い戻る。
　仗助が撒き散らした夥しいほどの血溜まりを、平然と踏み荒らして。

「安心しろ、人間のガキ。お前もすぐにそいつの元に送ってやる」

　それは、聞こえているのかもわからない。
　元より聞かせるつもりなどない勝利宣言。
　ゼオンの挑発へなんの反応も示さず、ただ仗助を抱きかかえる円堂へ、静かに掌を向けた。

「やめろ」

　それは、誰が発した言葉か。
　死にゆく少年が出すにはあまりに低く、力強い声色に、ゼオンは一瞬気が付くのが遅れた。

「それ以上、近づくな」

　まさか、このガキか。
　俯いて涙を流すことしか出来なかった人間が、この雷帝に指図をしているのか。

「仗助さんを、傷つけるな──！」

　顔が上がる。
　想像していたモノとはまるで違う、闘志に満ちた焔の如き双眸。
　心なしか、円堂の身体が黄金に輝いて見えたのは、果たして幻覚だろうか。

「くだらん」

　ゼオンは鼻で笑う。
　いくら強がっても所詮は雑魚。
　脅威にならないどころか、己に傷一つつけることすらできない存在でしかないのだから、ゼオンの興味は湧かない。

　少なくとも。
　この瞬間までは、そうだった。

「……なに？」

　仗助の体を優しく降ろし、円堂が立ち上がる。
　左腕のキャプテンマークを締め直し、右手を腰だめに深く構える。
　すると途端、神々しいまでの黄金の輝きが彼の右手に宿り、それを覆うように稲妻が集い始めた。

「仗助さんは、命を懸けてオレに教えてくれた──！」

　認識を改めなければならない。

「諦めないことの大切さを！
　どんな敵にも立ち向かう強さを、教えてくれたんだ！」

　こいつは、こいつらは。
　ただのカスではない。

「オレは、絶対に諦めない──！」

　雷帝と畏れられたゼオンでさえ、目を細めるほどの眩い光。
　極大の力の前兆を前にして、感じたことのない感情が全身を駆け巡る。



「オメガ・ザ────」
　

　ゼオンは動かない。
　吹けば飛ぶゴミ程度としか思っていなかった円堂に、今はじめて興味が湧いたから。
　細められた紫色の瞳には、天高く掌を突き上げるキャプテンの姿が反射した。


「────ハンドォッ！！」


　それは、絶対なる盾。
　或いは、神をも凌ぐ手。
　時空を越えて、世界線を越えて、円堂守が習得するはずだった最終奥義。
　ゴッドハンドよりも数段大きく、隔絶された力を秘めた黄金の右手は、間違いなく過去最高の強度を持つ。

　円堂守を、そして東方仗助の遺体を。
　これ以上傷つけることなど許されないと、ゼオンへ忠告するかのような所業。

「ザケルガ」
　
　雷撃は、まるで静電気のように掻き消える。

「テオザケル」

　雷の槍は、掌に触れた瞬間弾け飛ぶ。

「ジャウロ・ザケルガ！」

　光輪から放たれた稲妻は、そのどれもが意味を成さない。

「ソルド・ザケルガ──！」

　巨人のそれを思わせる雷剣は、刀身の根元から折れて消失する。

「──レード・ディラス・ザケルガ！！」

　高速回転する電撃の刃を纏うヨーヨーは、あらぬ方向へと逸らされビルの一部を打ち壊す。


　ゼオンは、笑っていた。
　焦燥と驚嘆が汗を流しても、心根にあったのはまるで別の感情。
　経験したことのない術を前に、自分の力を試さずにはいられない。

　分かっている。
　後のことを考えれば、最初から消耗するのは避けた方がいい。
　回り込んで円堂を始末するのは、赤子の手をひねるよりも簡単だ。
　
　けれど、それは“逃げ”だ。
　円堂守の挑戦から、背を向けて破棄することになる。
　この術を打ち破らなければ、勝ったことにならないのだ。


「ジガディラス・ウル────」


　跳躍し、右手を翳す。
　それこそが、ゼオン・ベルの生涯において研鑽を重ねた最高到達地点。
　


「────ザケルガッ！！」



　雷神が君臨する。
　紫電の雷帝が呼び出すに相応しい、紫色の砲身のような体躯を持つ最終兵器。
　砲身の周りに浮かぶ５つの紋章が、順を追って輝き始める。

　──そして、炸裂。
　この世の電撃を全て集結させたかのような、巨大なビームが神の手と衝突する。
　神話の再臨を思わせる莫大なエネルギー同士の拮抗は、その余波だけで辺り一面を焦土へと変えてゆく。

　互いの咆哮は、衝突音で掻き消される。
　夜空を埋め尽くすほどの白光が彼方へと伸びて、二人の身体を覆い隠した。



◆


　夢であってほしかった。
　けれど、背中にのしかかる重みが現実だと訴えてくる。
　自分の身体よりも一回り以上大きな遺体を背負い込んで、円堂は一歩、また一歩と地面を踏みしめる。

「……ありがとうございます、仗助さん」

　その声は、届いただろうか。
　きっと届いているだろうと思って、円堂は続ける。

「オレ、あなたに助けてもらったこと……絶対に無駄にしません」

　円堂の命はもう、一人だけのものじゃない。
　仗助の死を経て、円堂守はようやくこの殺し合いという現実を理解した。
　円堂が想像できる人の死というものは、おおよそが事故によるものだった。
　吉良ヒロトも、冬花の両親も、影山零治も、人伝に聞いた死者はみんな交通事故による死因だった。

　けれど、ここは違う。
　殺意を持って誰かを殺そうとする人間がいる。
　現にこうやって、仗助という尊い命が目の前で奪われてしまった。
　もし自分がもっと早く殺し合いの本質を理解できていれば、こうはなっていなかったかもしれないのに。

「……なんて考えてたら、怒られるかもな」

　後悔はいくらでもできる。
　今大切なのは、前に進むことだ。
　東方仗助がそうしたように、理不尽な死を振り翳されている人間を守りたい。
　自分には、その力があるのだから。

「見ててください、仗助さん。
　オレのこの手で、必ず守ってみせます」

　守るのは、ゴールじゃない。
　点とは違って失ったら取り返しのつかないもの。
　キャプテンとして、円堂守という一人の人間として。
　目の前の命を守ってみせると、固く誓う。

「はは、なんか…………重いな」

　仗助を背負っているから、涙を拭うこともできない。
　普段のタイヤ引き特訓と比べたら苦じゃないはずなのに、どうしてこんなに重いのだろう。

　この日初めて円堂は、本当の意味で命の重みを知った。
　
　


【円堂守＠イナズマイレブン】
［状態］：疲労（大）、仗助の遺体を背負っている
［装備］：なし
［道具］：基本支給品、ランダム支給品×１～３
［思考・状況］
基本方針：キャプテンとして相応しい行動をする。
１：仗助の遺体を安全なところへ運ぶ。

※FFI優勝後からの参戦です。




◆


「…………、……」

　ゼオン・ベルは立っていた。
　爆心地を思わせる大地にて、全身に僅かな火傷を残してマントを靡かせている。
　あの雷帝が、“傷ついている”のだ。
　それがどれほどの異常事態であるのか、知るものはここにいない。
　
　自身の右手に視線を落とす。
　一際強く灼かれた掌からは、しゅうしゅうと煙が上がっていた。

「あの人間、このオレの最大呪文（ジガディラス）を受け止めるとはな」

　奥義と奥義の衝突は、決着がつかなかった。
　ゼオンの最大呪文がオメガ・ザ・ハンドを食い破らんとした刹那、長時間に渡る膨大なエネルギー同士の反発によって爆発が起きたのだ。
　電撃と爆風をモロに浴び、吹き飛ばされたゼオンが気がついた頃には、既に円堂たちの姿はなかった。

　あのまま撃ち合いを続けていれば、確かにオメガ・ザ・ハンドを破れたかもしれない。
　けれどどんなに言い訳をしても、円堂を取り逃したという結果は覆らないのだ。

　それはすなわち、敗北──

「ふざけるな……」

　いいや、違う。
　自分の力はこの程度ではない。
　バオウを担うに相応しい存在になるべく、血反吐を吐いてまで強さを求めたのだ。
　この遊戯を通して、己の力を証明しなければならない。

「オレが負ける？　……ありえん」

　ゼオンの人生に負けは許されない。
　勝ち残るしか、ない。
　そうでなければ、雷帝として生きてきた道をまるごと否定することになってしまうのだから。

　ジガディラスが競り負けたのならば、より出力を上げるまで。
　その為には、やはり今よりも強さを得るべきなのだろう。
　爆心地から少し先、東方仗助のデイパックの中身を拾い上げながら、この“命の授業”の進め方を考える。

「利用出来るものは、使うべきか」

　ゼオンの言う利用出来るものとは、なにも支給品だけに限らない。
　東方仗助のような不思議な力を持つ参加者は、手綱を握っておくのも悪くないだろう。
　魔物の王を決める戦いと違い、参加者の数や質といった全貌が見えない現状、手駒は増やしておくべきだ。

「貴様の顔は覚えたぞ、円堂守」

　ゼオンは歩き出す。
　雷帝の記憶に混じる橙色の不純物。
　それはきっと、完全な勝利を掴むまで消えはしない。

　痺れを取るように、ぶんと振り抜いた右手。
　そこから滴り落ちた一滴の赤い雫が、灰色のアスファルトを彩った。
　

　


【ゼオン・ベル＠金色のガッシュ!!】
［状態］：全身にダメージ（小）、疲労（中）
［装備］：なし
［道具］：基本支給品、ランダム支給品（東方仗助）×１～２、ランダム支給品×１～３
［思考・状況］
基本方針：優勝する。
１：参加者を殺して回る。
２：手駒を増やすのも視野に入れる。

※ファウードを乗っ取った直後からの参戦です。
※瞬間移動能力に制限が掛かっています。具体的にどのような制限かは後の書き手さんにお任せします。


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&amp;image(ChatGPT Image 2026年7月12日 22_44_45.png)
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*[[＞ＴＯＰ&gt;候補話集]]    </description>
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