<div class="mes"> <p>「だから!ただ友達と遊んでただけだろ!」<br /> 「私より男友達の方が大切なの!?」<br /> 「比べられるわけないだろ!」<br /><br /> 放課後の廊下。俺とかがみは口論をしていた。<br /> 理由は簡単。休日にかがみの誘いを断って、男友達と遊んでいたのが原因だ。<br /> 説明し忘れたが、俺とかがみは付き合っている。<br /><br /> こなたさん、つかささん、みゆきさん、日下部さん、峰岸さんが俺たちを落ち着かせようとしている。<br /> しかし、かがみの黙ってて!という怒号に、5人は黙り込んでしまっていた。<br /><br /> 「もういい、勝手にすれば」<br /> そう言って、かがみは行ってしまった。5人は慌ててかがみを追いかけた。</p> <div class="mes"> <p>俺は教室に戻り、一人で考え込んでいた。<br /> 考えてみれば、原因は俺にある。かがみの誘いを断ってまで、友達と遊ぶ事もなかった。<br /> ・・・・・・俺から謝ろう。<br /><br /> 「あっ!見つけたぞ、このヤロー」<br /> 教室の扉が勢いよく開いたと思ったら、そこには日下部さんがいた。<br /> 「ど、どうしたの?」<br /> 「お前を捜してたんだってヴァ」<br /> 「俺を?俺にいったい何の様?」<br /><br /> つぎの言葉を聞いて、俺は耳を疑った。<br /> 「柊が・・・階段から・・・階段から落ちた!」<br /><br /> 俺の顔から血の気が引いていくのが、自分で分かる。<br /> 「今保健室で寝てるけど、早くお前も行ってやれよ」<br /><br /> 俺は全速力で廊下を走り、保健室へ急いだ。</p> <p> </p> </div> </div>