らき☆すた 陵桜学園 桜藤祭 IF SSまとめ @ ウィキ内検索 / 「ココロの距離」で検索した結果

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  • ココロの距離
    ...る。 それは、俺達のココロの距離――
  • やまと
    ...者:1-757氏 ココロの距離 作者:1-757氏 無題(やまと)2 (設定改変もの) 作者:白狐氏 忘れないもの 作者:2438氏
  • 黒こなさん 前編
    時間の抵抗に耐え、無事に桜藤祭を終え、ループも解決した。  今日から、ようやく桜藤祭より先に進むことができる。  永森さんは元の高校に戻り、もう知り合いでもなくなってしまった。  ループ時の記憶も、いずれ色褪せてしまうだろう。  けれど、これで良かったのだ。在るべき形に戻ったのだから……。  教室に入ると、珍しくこなたさんが早く来ている。 「こなたさん、おはよ……う」  物凄い違和感に戸惑う。  こなたさんが眼鏡をかけているのだ。しかも、それだけではない。髪が黒いのだ。  イメチェンだろうか? 黒髪は凄く似合っているのだけれど、不思議といつもより気弱そうに見える。 「あ……、おはよう、伊藤君」  えーと、……別人? 「ど、どうしたのさ! こなたさん!!」 「え? ど、どうもしないけど……」  マズイ、あまりに過剰な反応だったから...
  • 無題(やまと)
    目を開けるとそこに広がっていたのは枯れた星桜の木だった。それを見て自分が寝ていた事を思い出す。 Fateの劇を終えた俺はたぶん無意識にここに来て寝たんだろう。あぁ、青空が眩しい。 「…何やってるのよ」 声がした方向に身体を起こす。誰なのかは分かっている。永森さんだ。 「寝てた。なんとなく」 「…とてもじゃないけど、さっきまであんな演技をしていた人とは思えないわね」 「もしかして俺の演技全然ダメだった?」 「いいえ、逆よ。とても良かったわ」 「そう言ってくれると嬉しいな」 「でもダメな部分もあったわよ」 「貴方は劇の間、たぶん誰かを意識していて集中出来ていない所があったわ。特にキスシーンの辺りはね」 「キスシーン…やっぱりダメだったな俺。結局キスできなかった」 「ライトを落としても誤魔化しきれないのよ」 「だね…みんなに散々迷惑かけちゃったな」 「でも、私としては嬉しかった…」 「え、何か言...
  • 帰還編
    大学を無事卒業し、俺は陵桜に帰ってきた。こんなに早く帰ってこれるとは思ってなかったけれど、黒井先生の助力のお蔭で一応は採用が決まったのだ。 そして、四月。俺は教壇に立つ。 「初めまして、俺は伊藤まことです。今年度から、非常勤で現国を担当することになりました。まだ色々と至らないことも多いとは思いますが、よろしくお願いします」 「それで、初めての授業はどうだったの?」 電話越しからでも、ゆたかの心配が伝わってくる。 以前、桜藤祭の演劇の本番前日に不安だ、自信がないなどと言って、情けないところを見せてしまったからだろうか。けれど、今回は桜藤祭の時より自信がある。何より、いつまでも情けないままではいられない。 少し先の事を考えたら、情けないままではゆたかを不安にさせてしまうかもしれないのだから。 「俺としては上々だったと思うよ。学生の間に、塾の講師のバイトをしてたんだ。全然ダメだったってことはない...
  • ホーム編
    西日が、少し眩しくなってきた。  帰りの電車を待っているはずが、もう5本ほど見送っている。  あと少し、ほんの少しだけ一緒にいたい。そう思いながら、ずるずると時間が過ぎていく。  まことに告白された。それを聞いて、やまとは泣きじゃくることしかできなかった。  なにに泣いていたのかは、自分でもよくわからない。  ただ、嬉しさや興奮より、ほっとしたような気持ちが強かったように思う。  言葉もなく、ただ並んで座っている。ふと、まことの視線を感じた。 「…なぁに?」 「え」 「さっきから、こっち見てるから」 「ああ。別になにってことでもないんだけど」 「本当に?」 「ん。まあ、やまとはもう俺の彼女なんだなってしみじみ思ってた」 「なっ」 まただ。こうやってこちらばかりが動揺するのも、もう何度目かわからなかった。  多少恥ずかしい台詞も、まことはしれっと呟く。それで、話す相手はすっかり丸め込まれ...
  • みさお☆愛してるぜ!
    ―――いた。  劇が終わって、大急ぎで着替えて。  私は急ぐ。  星桜の下へ。  それが、あいつと交わした“約束”だから。 「…よっ」  ぼんやりと空を見上げてるあいつに声をかける。 「…よかった。憶えててくれたんだ」  振り返って、にっこりと笑う。  その笑顔に、妙にドキドキしちまう。  あやのも、兄貴に告白とかしたとき、こんな感じだったのかな? 「あ、当たり前だろ。約束…したんだからな」  顔が熱くなる。あいつを見てらんなくて…でも見てたくて。  あー、なんかヘンだ私。 「…ごめん、随分待たせちゃった」  不意に。  目の前に、あいつの顔。  気が着くと私は、腕の中にいた。 「ちょ…!」  心臓が跳ね上がる。一瞬、止まるかと思った。 「教えてくれないかな。…“今”の…日下部さんの気持ちをさ」 「バカ。……く、空気読めよ」 「…読めなくはないけど。でも、折角だから日下部さんの口から聞きた...
  • イケナイ恋心
    「ね~桜庭せんせ~」 ひかる「何だ?」 結婚してくださ~い」 ひかる「またか…」 俺が陵桜に来てから色々な事があった。時間のループのせいで劇やら同人誌の即売会やらミスコンをしたり、ネトゲの世界に行ったり、時間の狭間に閉じ込められた様な こともあったが、その記憶ももうぼんやりとしたものになっていた。ただ最近、平凡な学生生活を送っていた俺にも変化があった。好きな人ができた。それだけなら別に 大した変化でも無いのだろう。相手が生物の教師という事を覗けば。 ひかる「大体、なんで私なんだ?もっといい相手もいるだろう。」 「なんでったって好きになっちゃったんだから仕方ないじゃないですか」 俺も正直何でこの人が好きなのか疑問を持つ事がある。天原先生が言うにはお茶も自分で煎れないほどのズボラらしいし、特別に美人ということもない。なのに好きに なってしまった。この人が可愛いくて、愛しくてならなくなっていた。...
  • 陥穽編
    アニメーション研究部の部室は、狭い。机が多く、資料と称して大量のマンガやDVDが積まれている。  実際に資料にするのだから仕方ないが、人を招くのに向いているとは、お世辞にも言えない。  それでも、こうはこの部屋が好きだった。自分のいるべき場所。そういう思いがある。  まことをここへ呼んだのは、多分、自分のペースで話がしたかったからだ。それは、今のところうまくいっていた。 「なるほど。つまり、下心はなかったと?」 「ありませんでした。誓って」 「誓って、ねえ。それなら、なんで呼び止めたりしたんですか?」 「いや、なんかさ、他人じゃないような気がしたんだ」 「他人じゃない?」 「うん。正直、自分でもわからないんだ。好みだからとか、そんなのも全然頭になかったし。顔を見た瞬間、なぜか立ち止まっちゃって」 「それって、一目惚れなんじゃないんすか」 「そういうことでも、ないんだけど」 「ふうん。難しい...
  • concealed love
    もう…何考えてんのよ。 目の前に広げられているのは参考書と問題集。 でも意識は全くそこに集中していない。 そして浮かんでくるのは誠君の横顔。 これじゃ勉強にならないな。しかたなくベッドに腰掛ける。 熊のヌイグルミを抱きかかえながら一人ため息をつく。 どうしたらいいんだろう… 桜藤祭の準備をしているうちに気付いたこの想い。 その想いは一緒にいるうちにだんだん大きくなっていった。 会いたい… 想いが膨らむ一方でそれが実現できないことは分かっている。 桜藤祭も終わり、今はお互い受験生なのだ。 これから受験に向けて恋だなんだと言っている余裕はない。 私自身が目指す大学も難しいこともさることながら、誠君が私のせいで受験に失敗したら、と思うと想いを伝えることはできない。 それがわかっていながらも思考は堂々めぐりを繰り返していた。 「おはよー、かがみさん」 「あ…おはよ」 朝、みんなが登校する時間。 ク...
  • ~かがみの涙~
    キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン…。 「ほな今日はこれまで。ちゃんと予習しときや?」 お昼前の最後の授業が終わり、皆空腹を満たすために動き出す。 学食を利用する人、購買で買う人、弁当を取り出す人など様々だ。 「ぬぅぅぅ~…んっ!」 大きく身体を伸ばし、授業で凝り固まった関節をほぐす。 「すっごい伸びるね。まさか○○くんゴム人間?」 「君は何を言ってるんだ?」 弁当を持ったこなた、つかさ、みゆきが○○の机にやってきた。 「ジョークだよ、ジョ~ク。…そんなに素で返さないでよ」 いじけたようにこなたさんが口を尖らせる。 「まぁまぁお二人とも」 みゆきさんがやんわりと仲裁する。その傍らでつかささんが机を繋げて座る準備をしていた。 「お腹空いたね~。早く食べようよ~」 「つかさ待ちなって。まだかがみが来てないよ」 「お姉ちゃん今日は購買で済ますって。さっきメール来てたよ」 弁当箱を開けながらつかささんが言っ...
  • つかさSS
    その日は日曜日を名乗るに相応しい、実に清々しい快晴だった。  日曜日からしたらとんでもない言われようかもしれないが、やっぱり日曜日と自負するからには気持ち良い一日を提供して欲しいものだ。そういう意味では、今日の日曜日はとても空気が読めている。  なんて、そんなどうでもいいことを考えながら、俺は雲ひとつない青空を見上げてゆったりと歩いていた。 「風が気持ちいいな。寒いってわけでもなし、かといって暑いというわけでもなし」  まあ、本音を言えば11月の空の下、やっぱり春のような気候と言うにはいささか無理があるのだが、そこは気分と演技力でカバーというものだ。待ちに待った今日という一日を、そんな暗澹な気分で迎えたくないし。 「さて、と」  時間も良い頃合だ。そろそろ向かっても大丈夫だろう。  朝から何度も鏡の前でチェックした、精一杯の外行きの格好を見回して最後の確認を済ませた後、もう一度空を見上げて...
  • イヴと彼女と風邪ひきと
      今日は12月24日、クリスマス・イヴ。 今までは彼女がいない奴らと傷の舐め合いをする寂しい日だったけど、今年は違う! 今の俺にはつかささんという最愛の彼女がいる!つまり、今年のイヴは最高のイヴになること間違いなし! だったのだが…… 「体温は…38.5度か。はぁ、マジ最悪だよ……ぶぇっくしょんっ!」 そう、見ての通り俺は風邪をひいてしまったのだ。 話は昨日の放課後、つかささんと一緒に帰っていた時まで遡る。 「ねぇつかささん」 「うん?どうしたの、ゆうくん」 「明日ってクリスマスイヴじゃん?よかったら一緒に過ごせないかな~って。予定あいてるかな?」 「うん、全然大丈夫だよ。もし予定あったとしてもあけちゃうもん!それに…私もゆうくんと一緒に過ごせたらな~って思ってたし……えへへ」 そう言うとつかささんは顔を赤くしながら照れ笑いを浮かべた。 ヤバい、超可愛いんですけど!しかもこんな可愛い子が...
  • ~こなたの微笑み~
    「かがみ様~! 寄り道してこ~!」 金曜日の放課後、○○を引き連れて、こなたはかがみの教室にやってきた。 「悪いけど今日はパス。家の用事があるのよ」 「むぅ~、かがみ様も~? つかさもみゆきさんもダメだったんだよ~」 「つかさも同じ用事だからね。…てか、かがみ様って言うな!」 かがみがこなたに襲いかかり、両拳でこなたの頭を挟みこんでグリグリする。 「ぎにゃ~! イダイイダイイダイイダイ! ○○くん助けて~!」 「か、かがみさん! こなたさんの頭が砕けちゃうよ!」 こなたを抱える様に庇い、かがみから引き離す。 「砕かないわよ。ってか○○くんまでそうな事言うか…」 心なしか落ち込んでいるかがみを余所に、こなたは「むふふふ…」と含み笑いをする。 「こなたさん?」 「いや~、助けるためとは言え、いきなり女の子を胸に抱き締めるとはねぇ~。 ○○くん、やっぱギャルゲ主人公の素質バッチリだよ!」 ○○の...
  • ~みゆきの願い~
    自室の窓から星降る空を見上げ、高良みゆきは物思いに耽っていた。 (今日も星が綺麗ですね…) ホットミルクティーを飲みながら、ひんやりとした空気の中、瞬く星空を眺めいる。 最近は夜空を眺める事が、みゆきのささやかな楽しみとなっていたのだ。 (流れ星は流れないでしょうか…) 星空を見上げた日は、いつも流れ星を探して眠りにつく。叶えて欲しい願いを伝えるために。 夜空を眺めながら、いつ流れ星が来ても良い様に、両手を合わせて目を閉じる。 (…○○さんが幸せでありますように…) いつから抱いていたか、みゆきにも分からない。 ただ、いつも一生懸命に頑張ってくれた○○を、いつしかみゆきは想いを寄せるようになっていた。 (桜藤祭から…でしょうか? いつも頑張ってくれてましたから…。劇も、ミスコンも、ステージを支えていた時も…) みゆきはその時々に見た○○の顔を想い、頬を赤らめる。 ほてった頬に手を当て、ゆっ...
  • ラッキー☆クリスマス
    12月。 この学校に転校してきてまだ間もないのだが、時間というものはすぐに過ぎ去ってしまう…。 あんなに学園祭の準備等で賑わっていた校舎も、今ではそんな事はまるでなかったかの事の様に落ち着きを取り戻している。 学園祭の準備でピリピリしていた空気も、今では三年生達の受験や就職などの影響もあり、別のピリピリした空気を感じる様になってきた。 『いや~この時期は大変だよね~。 クリスマス近い事もあって、新作ゲームですぎなんだよ。 ちょっとはこっちのお財布事情も考えてほしいよねぇまったく。』 一人だけそんなピリピリした空気を感じないやつがいた。 そいつの名前は泉こなた。 ロリでチビでアホ毛で貧乳でマニアック…さらに目は常に半開きでやる気ゼロの女の子。 そして…俺の彼女でもある…。 よくそんな女を選んだな…という声が聞こえてきそうだが、まあ…好みは人それぞれということで許していただきたい。 本人曰く、...
  • さんらいず おん ☆ にゅーいやーず でぃ【かがみ】
    1月1日、元旦。 毎年のように神社は初詣客でごった返し、ニュースではやれどこどこの神宮で昨年を超える人出だとかどうとかとわめいている。 鷹宮神社も例外ではないようで、日付が変わったばかりの敷地内は、防寒着や晴れ着に身を包んだ参拝客でにぎわっていた。 「あ、ゆうきくん」 「や、かがみ」 お守りや破魔矢を販売している社務所で恋人の姿を見つける。 「あけましておめでとう」 「うん。おめでとう」 お互いに挨拶を交わしていると、かがみの傍らにいた巫女さんに声をかけられた。 「かがみ、そろそろ休憩してらっしゃいな」 「あ、うん。……ありがと、お母さん」 持ち場を離れたかがみが、ついてきて、と口パクで俺を促した。さんらいず おん ☆ にゅーいやーず でぃ 「もぉ、来るなら連絡くらいしてくれればいいのに」 「はは。驚かそうと思いまして」 底冷えする外から、暖房の効いたリビングに通されて人心地つく。 「忙し...
  • こなた喫茶
    「こなたさん、今日はどうしたの?」  明日の朝、10時にみんな集めて駅前に集合!―――と、メールが来たのが夜の八時。何でとメールを返すと「それ以上でも以下でもない」と、かえってきた。何かのネタかな?と思ったが、見当もつかない…  結局俺はこなたさんのいったとおり、四人に連絡して、今日に至る。 「本当よ、あたしだって忙しいのに」  かがみさんが、つんけんそうに腕を組みながらこなたさんにに話しかける。 「んふふー」  こなたさんの、小悪魔的な笑みに、かがみさんは感じるものがあったのか後ずさりをする。「な、なーんかー嫌な予感がするんだけど…」 「あ、虫の予感ってやつかなあ? 私もそういうの欲しいなー」 「いわゆる第六感というやつですね。この科学的根拠については――」 「つかさ、あんたは黙ってて…」  かがみさんはやれやれといった風に、ため息をついてから、こなたさんに話しかけた。 「それで、何をす...
  • 無題2(こなた、ががみ、つかさ、みゆき)
    「こなたさん、今日はどうしたの?」  明日の朝、10時にみんな集めて駅前に集合!―――と、メールが来たのが夜の八時。何でとメールを返すと「それ以上でも以下でもない」と、かえってきた。何かのネタかな?と思ったが、見当もつかない…  結局俺はこなたさんのいったとおり、四人に連絡して、今日に至る。 「本当よ、あたしだって忙しいのに」  かがみさんが、つんけんそうに腕を組みながらこなたさんにに話しかける。 「んふふー」  こなたさんの、小悪魔的な笑みに、かがみさんは感じるものがあったのか後ずさりをする。「な、なーんかー嫌な予感がするんだけど…」 「あ、虫の予感ってやつかなあ? 私もそういうの欲しいなー」 「いわゆる第六感というやつですね。この科学的根拠については――」 「つかさ、あんたは黙ってて…」  かがみさんはやれやれといった風に、ため息をついてから、こなたさんに話しかけた。 「それで、何をす...
  • 岩崎みなみの憂鬱1
    自分が、駄目な人間だということは知っていた。 家族以外とは、マトモに会話が出来なくて。 いつも孤立して、独りでいて、いつしか、そんな自分にも慣れてしまって。 ・・・それでも、少しは変われたと思う。 友達ができたから。守りたいと思える、大事な友達が。 ゆたかが、いてくれたから。 ゆたかのおかげで、私は少しだけ前に進めた気がする。 何人か、友達も増えた。優しい先輩たちとも知り合えた。 そして、・・・恥ずかしいのだけれど、その・・・好きな・・・人も、できた。 自分の世界が、瞬く間に広がって・・・まるで自分の体じゃなくなってしまったみたい。 だから、知ってしまった。 自分が知らなかった自分を。 知らなかった。 こんなにも、自分は、弱くて、・・・醜い人間なのだと言うことを。 そうして、先輩は私の隣に立って歩き出した。 近すぎず、遠すぎず。今の私と先輩を現しているかのような、曖昧な距離。 今はまだ、こ...
  • Kissing Santa Claus
     街のいたるところから、クリスマスソングがメドレーで流れる。  クリスマスツリーがイルミネーションで彩られ、世界中が赤と緑に染まってしまうような錯覚さえ覚えてしまう。  12月24日。  今日は、クリスマス・イヴ。    Kissing Santa Claus 「ゆうきくん、こっちに脚立おねがーい」 「ん、ここでいい?」 「ユーキ、ツギはそのリースをトってくだサイ」 「おっけ。…と、これね」  パティとこなたさんのバイト先であるコスプレ喫茶で、俺たちは飾りつけに奔走していた。  なんとこなたさん、一日店を貸し切ってクリスマスパーティを企画していたのだ。  もちろん、参加するのはいつものメンツ。 「……って、なんで俺まで準備にかりだされてるんだよ」  俺バイトじゃないんだけど。 「いーじゃん。こーゆーときは男手が必要なんだもん」  左様でございますか。  …やれやれ。今年のクリスマスはパティ...
  • 無題(みなみ)4
    俺は野上あきら。陵桜に転校してきた。ちなみに一人暮らしだ。 「さぁて・・・行きますか・・・」 ちゃんと迷わずに着くかなぁ・・・。地図は持った!これで大丈夫!! 20分後、道に迷った・・・。ココはどこ? 大丈夫!俺にはこの地図が・・・無い。落とした・・・。 「最悪じゃねぇかぁ!!コンチクショー!!」 「あの・・・どうかしましたか?」 突然うしろから声を掛けられたので、少しビックリした。 その子は、緑のショートカットに、ツリ目の女の子。 「あぁ実は俺、転校生なんだ。でも、道に迷っちゃって・・・」 「・・・なら・・・一緒に行きますか・・・?」 「え、いいの?」 「ハイ・・・こっちです・・・」 いやぁ、助かった。学校に着いたのは、予鈴ギリギリだった。 「ありがとう。助かったよ!」 女の子は少し照れながら、頷いた。 女の子にお礼を言って、俺は職員室へと急いだ。 担任の先生にあいさつを済ますと、早速...
  • 30までは思春期(ななこ編)
     参った。ほんま、参った。まさか、本当に言われるなんて考えてもみんかった。  多分、あれやろなぁ。桜藤祭の…えっと、いつやったか。  とにかく、卒業したらオッケーなんて冗談半分にゆうたけど、本気にされとるとは思いもせんかった。  それじゃ、ウチと同じってことやないか。ウチかて、あれから妙に意識してまってしょうもなかったんや。  卒業したら解決や思とったんに、あいつ見事にかわしてきよった。  どないしたらええんやろ。本気にしても、ええんかな。だって、十も年下なんやで。  いまは良くても、時間がたったら伊藤も絶対に後悔するんちゃうか。  あいつ、電話しろゆうとったな。したら、きっちり告白されるんやろか。  そしたら、ウチ断れんのかな。…正直、自信ないわ。ああいう若いっちゅうか、熱くてまっすぐなのには、その…。  …ぶっちゃけ、弱いねん。  …...
  • 愛してるを貴方に
    佐藤ひろし…つまり俺は最近よく疑問に思う事がある。 と言っても、考える事はいつも同じだし、これもいつもの事ながら答えは出ない。 それは俺が無学だからかもしれないし、答えその物が無いのかもしれない。 ともかく、その問題というのは、時間についてだ。 更に細かく言うのなら『何故一日は二十四時間しかないのか』という事。 そんな独り言を授業中に桜庭先生に聞かれて、特別授業を受けたりもした。 貴重な放課後を潰してまで受けただけの事があって、タメにはなった。 難しい言葉の意味を調べたり、生物学的考察を聞かされたり。 実に解放されるまでの時間は三時間。 結果、かがみさんと帰れないという不幸に見舞われたが、 まあ、特別授業の内容は興味を引かれるモノだったし、別にいいんだけど。 ただ、後から気付いた大きな問題がある。 俺は学術的な意味で、“時間”に疑問を持った訳ではないのだ。 私生活や、仕事、どんな事でもいい...
  • つかさ☆ずっと、ずっと好き
    俺の携帯がメールの着信を告げたのは、星桜へ向かおうとしている最中の事だった。  【件名:どこかなあ?】  【わたしは、もう星桜のとこにいるよ??】  つかささんからだ。  随分出遅れてしまったらしい。  返信をしようと思って…やめた。 「…ちょっとびっくりさせてみようかな?」  目を凝らす。つかささんは星桜に背を預け、ぼんやりと桜藤祭でにぎわう校庭を眺めていた。  急いで近づいて…こっそり後ろに、星桜の陰に隠れる。 【つかささ~ん、うしろ うしろ!】  と入力して…送信。 「…あれ?」  メールに気がついて、星桜の後ろへ回るつかささん。もちろん俺はそれをかわして…つかささんの背後に。 「あれ? あれあれ?」  頭中ハテナマーク状態のつかささん。  そんな彼女に、俺はこみ上げる笑いを抑えながら声をかけた。 「 つ か さ さ ん 」  「うひゃうっ!?」  奇声とともにつかささんの身体がぴょ...
  • 無題(ななこ)
    「さっきのはちょっとドキドキしたな…先生とはいえ女の人なんだし」 「ぶっちゃけ人手が足りひんねん!こんなとこで休んでのうて、キリキリ働かんかいっ!」 「わかりましたよ。うう……人使い荒いなあ」 「うっさい。ほら、とっとと行くで!」 「ちょっ!?先生!腕、引っ張らないでくださいっ!ちょっ、先生」 結局あのまま教室まで腕を引っ張られてつれてかれた。 あんな近い距離で…なんか、いい匂いしたな… 「って、こんなこと思ってるのがバレたら。またからかわれるな…」 実際さっきは、こなたさんたちに勘づかれそうだった。 「○○君なんかニヤニヤしてるねぇ、なんかいいことでもあった?」 とか言われて… 「あかんな、あんなんでドキドキしてまうなんて…」 深いため息が出る。 「あてられたんかな、あいつらホンマ頑張っとったさかい、それ見てて青春でも思い出したんやろか…」 少しの沈黙のあと あかんあかん!しっかりせえ自...
  • こなた☆好きだよ
     ―――星桜にたどり着いて、最初に目にしたのは…想い人のふくれっ面だった。   「…おっそいよー、もー!」 「ご、ごめん…」  その剣幕に…というか、いつもどおりのテンションにちょっと戸惑う。 「まったく、女の子待たせるなんてサイテーだよ。好感度超ダウンだよっ」 「…面目次第も無い」  そんなもんだから、俺も普段どおりのテンションで接してしまう。    …だめだ。  ここにいるってことは、とても大切なことなのに。   「…あの」 「……おかげでさ」  かけようとした言葉は、急に沈んだこなたさんの声でさえぎられた。     「……どうやって声かけようか、わかんなくなっちゃったじゃん」      拗ねたように、こなたさんが呟く。     「色々考えてたんだよ? キミを待ってる間。なんとなく、キャラじゃないよなーって思いながら」  こなたさんの小柄な身体が、いっそう...
  • こなたSS
    ――あの日 ――桜藤祭が開催されたあの日 劇が終わった後、俺とこなたは星桜の木の下でお互いの本当の気持ちを確かめあったんだ… 「キス… しちゃったんだよな……」 俺はベッドでぼんやりと天井を眺めながら、無意識に独り言を呟いていた 「しかし、まさかあのこなたとこういう関係になるとはなぁ…」 攻略宣言をかまされた時は、オイオイ何をいうとるんだこやつは頭ダイジョーブですか、何て思ったもんだがな… 「いつの間にか、こなたと一緒にいる事が当たり前になっちまったんだよな」 ――そして、ふと気付く こなたといる事が本当に楽しくて、家に帰って部屋で一人になると、いつの間にかこなたの事を考えている自分に…   ヤベェ… 完全にハマっちまってんなぁ、俺…」 自分の独り言に苦笑しながらふと時計を見ると、朝の7時45分を過ぎた頃だった 「フゥ、そろそろ起きて、メシ食って学校行くかな」 朝メシを軽く済ませて家...
  • 無題(ひかげ)
    陵桜学園・桜藤祭 当日朝―― 「すみません、あと5分で開演です!  泉さん、最終チェックお願いします」 イベント当日特有の、ドタバタとした騒々しい空気の中、 どことなく緊迫した声音でみゆきさんの指示が飛ぶ。 「あいよー。かがみん手伝ってー」 「こっちがあれで……あれがそっちで……」 「無理、そろそろクラスに戻らないと」 「それがこっちで……これが……、あれー?」 「じゃあつかさ……、は無理か」 「ううー、ごめんねー……。わたし、手が遅くて」 「そもそも他人任せにするな、自分で頼まれたんだろうが」 「はいはいわかりましたよーっと  クラスに戻ると言いつつまだ残ってるかがみん萌え」 「うう、うるさいわね、あんた達の方が心配だからよ!」 待ちに待った桜藤祭当日、開会直前の朝はこのように大混乱で迎えることとなった。 まあ寸前で修羅場ってる以上生徒に人を手伝える余裕なんてある訳はなく。 しかし確かに...
  • 秋、微風、屋上にて
    雲がほとんどない秋晴れの空。風があまり吹かないせいか、肌寒さもあまり感じない。でもやっぱり暖かい屋内のほうが いいのか、見渡すと屋上で昼ご飯を食べている生徒の数はまばらだ。俺は転落防止用の金網にもたれて、来る途中で見つけた 自動販売機で購入した紙パックのコーヒー牛乳をちびちびすすっている。  何気なく携帯電話を取り出し、メール受信履歴を呼び出す。その一番上に、昨日の夜に送られてきたメール。   「明日、よろしければ屋上でお昼をご一緒しませんか、か…」  メールの文体まで丁寧だ。全くみゆきさんらしい。  選択教科が終わった後、俺はまっすぐ屋上を目指したのだが、何か用事でもあるのか、そこにみゆきさんの姿はなかった。 だけど全く気にしていない。時間をきっちり指定したわけではないし、彼女は約束をすっぽかすようなことはしないだろう。 たぶん、もうすぐ──   「だいごさん」  落ち着きのある、聞き慣...
  • 健全学生生活24時
    「や、やぁっ……も――もうっ……!!」     ダメと、最後まで口に出すことは叶わなかった。 脳がスパークするような感覚。白く染まる視界。 自分の小さい体をベッドの上で思いっきり仰け反らし、そして息が止まる。   ――数秒の空白の後に、意識が戻る。視界も。 それでも息だけはまだ止め続けた。 理由は単純。この瞬間、息は止めれば止めるほど気持ちいいから。 そのせいで○○君にはとても心配されるけど。 だけど、知ってほしかった。 こんなに気持ちいいんだよって。 ○○君に触られると、してもらうとすごく幸せだよって。 私はただただ、無呼吸で体を快感に震わせた。 そろそろ仰け反ったままのせいで背中やら腰が痛くなってきた。 呼吸が再開される。それに合わせるかのように静かに 浮き上がった背中はベッドへと意識せずともおろされていく。   彼の手が私の頬を愛おしげに撫でた。 その心地良さに目を細め、少し心配そう...
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