らき☆すた 陵桜学園 桜藤祭 IF SSまとめ @ ウィキ内検索 / 「岩崎みなみの憂鬱」で検索した結果

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  • 岩崎みなみの憂鬱
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  • みなみ
    ...んか…」 岩崎みなみの憂鬱 作者:1-692氏 岩崎みなみの溜息 <↑の続編> 作者:1-692氏 無題(みなみ) 作者:天狗氏 突撃みなみの初デート 作者:2-45氏 無題(みなみ)2 作者:2-242氏 無題(みなみ)3 <1レスもの> 作者:2-396氏 無題(みなみ)4 <設定改変もの> 作者:白狐氏 無題(みなみ)5 <設定改変もの> 作者:白狐氏 私の願うもの・二人の願った未来 作者:2-539氏 無題(みなみ)6 作者:天狗氏 みなみの笑顔 作者:373氏
  • 岩崎みなみの溜息
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  • 岩崎みなみの憂鬱2
    ゆたか「先輩は、週末どうするんですか?」 「うーん、まだ決めてないんだよ。岩崎さんは用事があるって言うし」 用事。本当はそんなもの投げ出して先輩といたいけれども、母に頼まれたら仕様がない。 それに・・・『一緒にいたい』なんて・・・言えない。顔から火が出そう。 ゆたか「そうなんですかー。それじゃあ、ウチにきませんか? お姉ちゃんが、新しいゲームを買ったんです」 「それって、もしかして今話題の?」 ゆたか「はい!」 「うーん・・・」 ゆたか「・・・で・・・」 二人の会話に、私は入らない。 いや、入れない。私とは流れる時間がまるで違うから。 以前は、私を中心に並んで歩いていた。 会話も、私とゆたかの日常が主だったと思う。 いつだったか、お互いに用事ができて、三人ではなく二人組交互で帰ることが増えた時があって。 それが終わった頃には、この並びだった。 「・・・さん、岩崎さん?」 みなみ「・・・え...
  • 岩崎みなみの憂鬱8
    ―――週末、泉邸。 ズキューン、バキューン、ティウンティウン 「あっ、くそっ、またやられたっ!」 こなた「ふふーん、精進が足らんよキミ~」 「もう一回!今度こそ勝つ!」 こなた「ふははは、何度でもかかってきたまへ~」 かがみ「・・・飽きないわねーあんたら・・・」 みゆき「ふふっ、いいですよねこういうの」 つかさ「どんだけ~★」 かがみ「・・・つかさも飽きないわね・・・」 ガチャッ ゆたか「・・・みなさん、おやつにしませんか~」 こなた「おぉっゆーちゃんナイス!とゆーわけで一旦休憩~」 「くそー。負けっぱなしで休んでなんかられるか、修行だ修行!」 ゆたか「ダメですー。休憩しましょう先輩っ」 ギュッ 「こ、小早川さん!?」 ゆたか「えへへっ///、こっちこっち」 「え、あの、ちょっ」 ゆたか「はい座って下さいっ。」 「あの・・・」 ゆたか「ぷぅ。早く座って下さいっ」 「は、はい・・・」 ゆた...
  • 岩崎みなみの憂鬱3
    「・・・落ち着いた?」 みなみ「・・・ハイ」 あれから数分。ようやく呼吸も落ち着き、冷静に考えられるようになった。 それでも、さっきの醜い自分を思い起こすとまた苦しくなるが、これ以上迷惑はかけられない。 無理やり思考を外に追いやり、精神を安定させる。 ゆたか「みなみちゃん、大丈夫?いったいどうしたの?」 ゆたかが、まるで自分のことのように私を心配してくれる。 これではいつもの逆だと苦笑したところで、またしても自分の醜さに気付く。 いつもの逆。いつも。 いつも、私はゆたかを助けて『あげてた』。そんな傲慢。 ・・・違う。 みなみ「ゆたか。」 ゆたか「えっ?」 少し、詰め寄るような言い方で。 みなみ「・・・話が、あるの。ゆたかの家に、行っていい?」 ゆたか「え、え、あ、うん。いいけど・・・」 そう言ってゆたかは先輩を見る。 先輩は、いったい何事か、といったようなまなざしで私たちを見ている。 み...
  • 岩崎みなみの憂鬱1
    自分が、駄目な人間だということは知っていた。 家族以外とは、マトモに会話が出来なくて。 いつも孤立して、独りでいて、いつしか、そんな自分にも慣れてしまって。 ・・・それでも、少しは変われたと思う。 友達ができたから。守りたいと思える、大事な友達が。 ゆたかが、いてくれたから。 ゆたかのおかげで、私は少しだけ前に進めた気がする。 何人か、友達も増えた。優しい先輩たちとも知り合えた。 そして、・・・恥ずかしいのだけれど、その・・・好きな・・・人も、できた。 自分の世界が、瞬く間に広がって・・・まるで自分の体じゃなくなってしまったみたい。 だから、知ってしまった。 自分が知らなかった自分を。 知らなかった。 こんなにも、自分は、弱くて、・・・醜い人間なのだと言うことを。 そうして、先輩は私の隣に立って歩き出した。 近すぎず、遠すぎず。今の私と先輩を現しているかのような、曖昧な距離。 今はまだ、こ...
  • 岩崎みなみの憂鬱4
    ――場所は変わって、泉邸。 こなた「いらっしゃーいみなみちゃん。はいお茶。ゆーちゃんもね。」 ゆたか「・・・ありがとう、お姉ちゃん」 みなみ「・・・あの・・・泉先輩」 こなた「ん?どしたの」 みなみ「あの・・・ゆたかと話があるんです。二人だけにしてもらえますか?」 こなた「・・・シリアスな話?」 みなみ「はい。」 こなた「・・・わかった。おとーさんにも近寄らないように言っとくよ。」 みなみ「ありがとうございます。」 こなた「いーよいーよ。ほいじゃ、ごゆっくり~」 みなみ「・・・はい。」 パタン。 ゆたか「・・・・・・」 みなみ「・・・・・・」 泉先輩が出て行ったその瞬間に、再び時が凍る。 家に来るまでも、お互い一言も喋ることはなかった。 私が、あの言葉を発したその時から。 ゆたかの眼は、私を見てはくれない。 みなみ「・・・ゆたか」 ゆっくりと、語りかける。 みなみ「もう一度、聞くよ。先輩...
  • 岩崎みなみの憂鬱6
    今、私はどんな顔をしているのだろう。 一番大切な友達から、自分の恋人のことが好き、と言われて。 怒り?憎しみ? ・・・それとも、恐怖? 色々混じり合って、よくわからない。 こんな気持ちは、予想してはいなかった。 だから、たぶんこんな顔。 ・・・戸惑いの、苦笑い。 みなみ「・・・ごめん」 ゆたか「・・・えっ・・・」 腕の中のゆたかが、私を見上げる。 その顔は、もうボロボロで。 みなみ「・・・私は、何をしたかったんだろう」 ゆたか「・・・・・・?」 ゆたかを、見る。 ゆたかも、私を見る。もう、眼はそらさない。 仮面も、必要ない。 みなみ「ゆたかが、先輩を好きだって気付いた時、苦しくなった」 みなみ「先輩がゆたかのことを好きになっちゃったらどうしようって」 みなみ「不安になって、怖くなって」 みなみ「どんどん、自分が嫌な人間になっていった」 みなみ「先輩は、私を選んだんだって」 みなみ「そんな、...
  • 岩崎みなみの憂鬱7
    私は、叫んでいた。 泣き叫んでいた。 もう、言葉になんか、ならなかった。 みなみ「・・・ゆた・・・違っ・・・わたっ・・・」 ゆたか「み、みなみちゃ・・・っ・・・みなみちゃんっ」 私は、ゆたかを抱き締めて。ぎゅっと抱き締めて。 ゆたかも、最初は驚いたけど、でも、強く抱き締め返してくれた。 何分か、それとも、何時間か。 二人、ずっと抱き合って泣いていた。 しばらくして、落ち着いて。 最初に口を開いたのは、ゆたか。 ゆたか「みなみちゃん」 みなみ「・・・何?ゆたか」 ゆたか「ごめんね」 みなみ「・・・私こそ、ゴメン」 ゆたか「ううん、そうじゃないの」 みなみ「・・・?」 『ゴメン』に対して『そうじゃない』? 何だろう。何が言いたいのかな。 ゆたか「今、言ったこと。先輩を諦める、って」 みなみ「・・・」 もしかして。 ゆたか「・・・やっぱり、無理かも。」 みなみ「・・・」 ああ、やっぱり ゆたか...
  • 岩崎みなみの憂鬱5
    ―――最初は、ただの、普通の、優しいセンパイだった。 でも、いつのまにか。 その、声が。 その、笑顔が。 その、手のひらが。 その、背中が。 その、ぜんぶが。 私の中に住み着いて、離れなくなって。 ・・・でも、そのことに、私自身が、気付いた時には。 その人の隣には、 もう、私の一番大切な友達が、いて。 だから、諦めたの。 諦められると、思ってた。 みなみちゃんとなら、許せる、って。 みなみちゃんを好きになったなら、しょうがないや、って。 そうして、胸の中にしまいこんで。 いつか、二人を素直に祝福できるようになる、って。 そんな、胸の痛みと戦い続けている間に、ふと、気づいてしまった。 ・・・醜い、自分。 許せる? しょうがない? 素直に祝福? なんて、汚い自分。何様のつもりだろう。 やっぱり、こんな自分を、先輩が好きになってくれるわけが、ない。 ・・・みなみちゃんに、勝てるわけがない。 こ...
  • 岩崎みなみの溜息1
    ・・・私は今、とても困っている。 まさか。 そんな。 これは、 一体? ・・・私は、頭の中を駆け巡る頭痛とめまいとを振り払い、なんとか自分を保つ。 落ち着くために、深呼吸を一つ。 ・・・無理だった。落ち着ける訳がない。 心臓は高鳴り、冷や汗は止まらない。 今、自分の目の前で起こったこと。 どうしても、自分の中に受け入れることができない。 いつか、先輩のことでゆたかと話し合った時の。 ・・・あの時と同じくらい、いや、ある意味、あれ以上の動揺と、混乱。 なんで、こんなことに? どうしたら良い? いや、どう・・・ *「・・・答えて、くれるかな」 みなみ「・・・っっ!!!」 声が響く。 私は、喉から心臓が飛び出しそうになるのをかろうじてこらえて、相手を見返した。 *「・・・あぁよかった。無視されたのかと思った。」 みなみ「・・・い、いえ、まさか・・・」 その相手は、目線を外すことなく、私を真っ直...
  • 岩崎みなみの溜息4
    みなみ「・・・・・・ど、どうぞ、粗茶ですが」 「ありがとう、岩崎さん」 先輩が、いる。私の目の前に。こんな時間に。 母「いらっしゃい。お家遠いんでしょうに、よく来たわねぇ」 「すみません、こんな時間に。すぐ帰りますから」 母「いえいえ、ごゆっくりどうぞ。なんなら泊まって行きます?」 「・・・え、ええっ!//////」 みなみ「・・・っ!!お、おかっ・・・」 母「ふふふっ、冗談っ。帰りはタクシー呼んであげるから、気にせずどうぞ。じゃあね~」 「は、はぁ・・・///」 みなみ「/////////」 母は、ずっと目をキラキラさせたまま、部屋から出て行った。 新しいおもちゃをもらった子供のような目・・・なんとなく、みゆきさんのお母さんを思い出した。 あとでどうなるか、考えるだけでも気が重い。 ・・・でも、今はもっと重要なことがある。それに集中しよう。 ・・・そう、先輩のこと。 ・・・住所は教えてあ...
  • 岩崎みなみの溜息3
    ―――夕方、岩崎邸。 みなみ「・・・・・・」 準備はできた。 先程、告白してきた彼の机に、明日昼休みに待っている旨を綴った手紙を入れてきた。 話す言葉も、ゆたかと二人で徹底的に固めた。 ・・・すべては、万端。 ・・・・・・でも。 みなみ「・・・先輩は・・・あの時、・・・どんな気持ち・・・だったのかな」 ・・・ふと、考えていた。 あの時。ゆたかが、先輩に告白しに行った時。 先輩は、どんな気持ちだったんだろうか。 嬉しい気持ち? 舞い上がる気持ち? どうだろう。 思いを向けてくれるのは、嬉しい。 自分を、好きになってくれた。 一目惚れ、って言ってたけれど、それでも。 ・・・でも、それに応えることは、できない。 私は、先輩が好きだから。 今、恋人同士だから、ってことだけではなく、ずっと・・・どんどん好きになってるから。 みなみ「・・・・・・先輩・・・・・・」 聞きたい。 先輩は。 いったい。 ...
  • 岩崎みなみの溜息7
    ―――翌日、昼休み屋上。 ゆたか「・・・で、あっさり断ってきちゃったんだ。」 みなみ「うん。」 ・・・さっき、告白の返事をしてきた。 返事は、ただ二言。 『・・・好きになってくれてありがとう。でも、ごめんなさい。』 ・・・相手は、本当に、辛そうな、悲しそうな顔で、去っていった・・・ ゆたか「・・・ええと、私と先輩との会話はどこにいっちゃったの?」 みなみ「・・・それは、ゆたかだもの・・・。先輩だって、他の人ならちゃんと断ると思う」 ゆたか「・・・優しさ、は?」 みなみ「優しいから、断るの」 ゆたか「・・・ぇええ・・・」 ・・・ちなみに、ゆうべのことも、ゆたかには話した。 ゆたかも、あの日、先輩に話したのだし。 ゆたか「・・・なんか、みなみちゃん、図太くなった?」 みなみ「・・・そうかも・・・」 いろいろな気持ちを知る度に、なんだか少しずつ変わっていってる。 もちろん、一度には変われない。変...
  • 岩崎みなみの溜息6
    「言ってみれば、出来レースって言うか。 相手は俺が当然断るのを知ってて、相手もそれを望んでいて、俺もそれをわかっていて。 それでも、そうせざるを得ない状況で。」 みなみ「・・・・・・・・・・・・」 「・・・苦しかった」 苦悶。先輩の横顔は、ひどく歪んでいた。 「『ゴメン』、って、ただ一言言えば、それで終わりなんだけれど」 「・・・どうしても、言葉にならなくて」 「・・・ただ、しばらくじっと固まってた」 「そうしたら、小早川さんが、言ったんだ」 ―――『ゴメンナサイ。先輩を困らせるつもりじゃなかったんです』 『ただ、伝えたかっただけ』 『答えは、いりません』 『だから、せめて』 『・・・嫌わないで、いて下さい』 『・・・それだけが、私の願いです。』 みなみ「・・・・・・・・・先輩」 「これで終わり。・・・情けないよなぁ、俺には、岩崎さんがいるのに。」 みなみ「・・・そんなこと、ありません」...
  • 岩崎みなみの溜息5
    先輩、仰天。 「こ、告白って・・・え、岩崎さんが?ぇえ?」 先輩、動揺。 みなみ「・・・落ち着いて下さい。もちろん、明日、断ってきますから」 「ぇ・・・あ・・・そ、そうね。ア、アハハ、ハハハ、・・・はぁ・・・びっくりしたぁ」 先輩、安堵。なんか可愛いかも。 ・・・いや、今はそんな場合じゃない。 みなみ「・・・先輩・・・・・ゆたかに、告白された時・・・・どう、感じました?」 「・・・・・・えっ?」 聞き返す先輩。繰り返す私。 あの時は、聞かなかった。 ・・・今は、聞きたい。あの日の、先輩の思いを。 みなみ「何を、考えました?教えてください・・・あの時、何を、思っていたのか―――」 「・・・・・・・・・」 みなみ「・・・・・・」 ―――質問の後から、先輩は、しばらく目を瞑っている。 私は、一瞬『やっぱり・・・』と、すぐ謝る気持ちになったのだけれど。 今は、黙って待っている。 ・・・ただ、待つ。...
  • 岩崎みなみの溜息2
    放課後、教室にて。 ゆたか「・・・・・・」 みなみ「・・・・・・」 ゆたか「・・・・・・」 みなみ「・・・・・・」 ゆたか「・・・・・・」 みなみ「・・・・・・(汗)」 ゆたか「・・・みなみちゃん・・・それって・・・ちょっとまずくない?」 みなみ「・・・ぅ・・・やっぱり・・・?」 昼休みの後、私の様子がおかしいことを察知して訊ねてきたゆたかに、先ほどのことを相談することにした。 簡潔に言えば、告白、されたのだ。私が。 相手は他のクラスの一年生で・・・、一目惚れ・・・らしい。 ゆたか「・・・なんで、すぐ断らなかったの?」 みなみ「・・・ぅ・・・だから、その、なにがなんだか分からなくて混乱してる内に、行っちゃって・・・」 ゆたか「・・・みなみちゃん・・・」 みなみ「・・・ぅぅ・・・」 他に誰もいない教室で二人、頭を抱える。 ちなみに、先輩は今日用事があるらしく、先に帰るとメールが来た。 ・・・...
  • 無題(みなみ)2
    陵桜を卒業してもう何年経つだろう・・・俺、秋山ゆうきは大学の卒業式を終えたところ 講堂では、後輩との別れを惜しんで泣いてる奴もいる・・・ 友人との別れを惜しみながら、俺は大学を出る。そして、呼び止められる。 「・・・先輩・・・」 俺の大好きな人、岩崎みなみ。世界でいちばん愛しい、俺の恋人。 「卒業・・・おめでとうございます・・・」 「ありがとうみなみ。ごめんな、長い時間、待たせて」 「いえ、じゃあ・・・行きましょうか・・・」 「ねぇ・・・本当に今日じゃなきゃダメ?」 「ダメです。今日逃したら・・・また、いつになるか分からない・・・」 車を走らせる事30分。ついに着いてしまった・・・ 「やばい・・・緊張してきた・・・」 「先輩・・・落ち着いてください・・・」 「んなこと言われても・・・」 いま俺がいるのは、みなみの家。 実は今日は、みなみの両親へのあいさつに来たのだ。そう、ドラマでよく見る...
  • 無題(みなみ)5
    桜藤祭。こなたさん達は歓喜に浸っていた。 「みんなお疲れーーーー!」 「なんとかうまくいったわね」 「拍手すごかったよねぇ」 「そうですね、とてもよかったですね」 チアダンスが成功し、各々喜び浸っているところに俺が出向く。 「みんな、お疲れ様。すごく良かったよ」 みんながありがとう、とお礼を述べてくる。みんないい表情をしている。 ふと、岩崎さんが俺に言う。 「えっと・・先輩も、がんばって・・・ください」 「あぁ。みんな、楽しみにしといてくれよ!」 そう、俺もこの桜藤祭で出し物をするんだ。学校の友人を集めて、バンドをやるのだ。 こなたさんがアニソンやるの?と聞いてくる。 するか!そんなの! しかし俺は今日、ある決意を胸にこの桜藤祭を迎えているのだ。 ある人に想いを伝える・・・。 そして、出番がやってくる・・・。 出番10分前。やはり緊張はするんだなぁ・・・。 1組に与えられた時間は20分。...
  • みなみ☆……………好き、です。
    「…先輩」  声をかけられ、振り返る。  視界に飛び込むのは、一番逢いたかった子の姿。 「やぁ、岩崎さん」  待ってたよ…の言葉を飲み込む。  岩崎さんも、その思いはきっと同じだろうから。 「…いつだったか」  ふと、岩崎さんが呟くように言の葉を紡ぐ。 「私たちは、この気持ちがなんなのか…よく、わかっていなくて」  ―――そう。  だから、俺はこう言った。   『わかるまで付き合うよ』   『あ、いや……わかってからも……付き合いたい……かな』 「でも…今は」  そう、今は。  繰り返された時間の中で、幾度となく彼女との想い出を作ってきた“今”は。 「この想いの意味…それから、その先も」 「うん。わかってる」  それはもう、十二分に。 「それじゃ…」  肩を抱き寄せ、近づく。  頬を桜色に染めた、彼女の傍は…とても暖かい。 「答え合わせ、しようかな?」  二人して、深呼吸。  それから… ...
  • 突撃みなみの初デート
    「さて、嫌な予感がぷんぷんするな…」 今日の下校時のことだった。俺は恋人の岩崎さんとその親友の小早川さんと三人で下校していた。その時、小早川さんが ゆたか「先輩はデートはどこに行ってるんですか?」 なんて聞いてきた。 「いや、まだ行ったことないかも」岩崎さんと付き合い始めて一月程経ったが、考えてみるとこうして一緒に登下校したり昼休みに会ったりはしても、 デートらしいことをした覚えは無かった。 ゆたか「ダメですよ~。恋人同士なんだしデートくらい行ってあげてくださいよ。みなみちゃんだって行きたいよね?」 みなみ「で、でも先輩も忙しいし…//」 確かに桜藤祭が終わってからはクラスも受験一色となり、俺も勉強に勤しんでいた。でも1日も休まずに勉強ができるほど俺は真面目な人間じゃない。デートだって 出来ないわけではない。でも… 「デートってどこに行けばいいのかな?」 今まで恋人など居なかった俺には分か...
  • みなみの笑顔
    卒業編 不信 ともや編 不信 みなみ編 星桜編 休日編 決意編
  • 無題(みなみ)
    急な夕立ちだった。 桜藤祭から小早川さんは何かと気を利かせて2人でいさせてくれる。 「卒業までちょっとなんだから、2人でいていいよぉ」 とのことらしい その言葉に甘えて今日も放課後を一緒に過ごしていた。 そこに雨が降ってきて2人で急いで校舎の方へ戻ってきた。 適当に座るところを見つけ、そこに座った。 座ってからは俺は罪悪感と背徳感のはざまでみなみから視線をそらしていた。 みなみが不思議そうに俺を見つめているのがわかる。 「あっ・・・」 みなみが理由に気付いたらしい そして、みなみが顔を赤らめる。 ・・・・・・ 俺の学生服をかけてみた。 「え、いいよ、すぐに乾くし、それに風邪ひく」 「じゃあ、乾くまででいいよ」   不意にみなみが体を倒してきて膝枕の形になった。 「風邪ひいたら看病します。あの・・・私、保健委員ですから」 さっきのとは違う理由でみなみの顔が赤くなる。 「うん、その時はお願いす...
  • 私の願うもの・二人の願った未来
    「それでさ、やっぱり泉が―――」 「相変わらずなんですね……」 今日は真堂先輩とデートだった。先輩が卒業して数ヶ月、毎日会えないのは少し寂しいけどこうやって週に1回は一緒にいる時間を作ってくれている。今はもう帰る途中で、駅に向かう見慣れた道を先輩と2人で歩いていた。 先輩は優しく、幸せそうな笑顔で話しかけてくれている。私は、その笑顔に見入ってしまっていた。 「ん?顔に何かついてる?」 「い、いえ。なんでもありません……」 私は恥ずかしくなりつい顔を背けてしまった。確かめてはいないが、顔はトマトのように真っ赤に違いない。 高校に入り、自分がこんないろんな表情が出来るんだっていう事を初めて知った。昔の私が、今の私を見たらきっと驚くに違いない。 それはきっと、大切な親友と呼べる子と、大好きな先輩に会えたからだと思う。 気がつくと、もう駅のすぐ近くに来ていた。もうすぐ先輩と離れなければいけない。そ...
  • 無題(みなみ)3
    主人公「岩崎さんって結構甘えん坊だよね」 みなみ「えっ・・?そ、そうですか・・・?」 主人公「うん、すごく」 みなみ「じ、自分ではよくわかりませんけど・・・」 主人公「ニュアンス的には『岩崎さん』というより『みなみちゃん』って感じ」 みなみ「はぅ・・・」 みなみ「そ、そういう先輩だって・・・」 主人公「何?」 みなみ「なんていうか・・・『先輩』と言う感じがあまり、しないです・・・」 主人公「う、嘘?     せ、先輩としての貫禄、ナッシング・・・?」 みなみ「い、いえ、そうでなくて」 主人公「?」 みなみ「『先輩』というよりは・・・」 みなみ「・・・『お兄ちゃん』・・・」 主人公「であ!?」
  • 不信 みなみ編
    岡崎先輩が卒業してすでに2ヶ月近く過ぎる。 私も2年生になり、1ヶ月は経っている。 ゆたかや田村さんとは2年生でも同じクラスになることができた。 けれど・・・。 「みなみちゃん・・・。昨日は先輩から連絡来たの?」 「・・・いや・・・昨日も来なかった・・・」 「一度、直接話してガツンと言った方がいいッスよ!」 先輩からの連絡はあまりない。 友達がこうやって励ましてくれるのはとても嬉しい。 しかし、私の寂しさがそれで満たされるわけではなかった。  ~不信 みなみ編~ 私は先輩に嫌われたのではないだろうか。 そう思うことがここ最近増えてきた。 けど・・・卒業の日、先輩は私に言ってくれた。 『約束するよ。俺はこれから先ずっと君と一緒にいるって』 この言葉が今の私を支えている。 そう言って...
  • 無題(みなみ)4
    俺は野上あきら。陵桜に転校してきた。ちなみに一人暮らしだ。 「さぁて・・・行きますか・・・」 ちゃんと迷わずに着くかなぁ・・・。地図は持った!これで大丈夫!! 20分後、道に迷った・・・。ココはどこ? 大丈夫!俺にはこの地図が・・・無い。落とした・・・。 「最悪じゃねぇかぁ!!コンチクショー!!」 「あの・・・どうかしましたか?」 突然うしろから声を掛けられたので、少しビックリした。 その子は、緑のショートカットに、ツリ目の女の子。 「あぁ実は俺、転校生なんだ。でも、道に迷っちゃって・・・」 「・・・なら・・・一緒に行きますか・・・?」 「え、いいの?」 「ハイ・・・こっちです・・・」 いやぁ、助かった。学校に着いたのは、予鈴ギリギリだった。 「ありがとう。助かったよ!」 女の子は少し照れながら、頷いた。 女の子にお礼を言って、俺は職員室へと急いだ。 担任の先生にあいさつを済ますと、早速...
  • 無題(みなみ)6
    「み~なみちゃん」 「きゃあ!!」 彼女を見つけた俺は驚かそうと思い、後ろから抱きついてみた。自分でも子供じみたことだとはわかっていてもやりたくなってしまう。 そして案の定、彼女は驚いた。その瞬間血の気がひいた。 「あ、あの、すみません!!人違いでした!!!」 いやぁ、もう謝り倒したよ。 しかし、あの後ろ姿は似過ぎだって、今度からはちゃんと気をつけよう…… 「先輩さっきの女の人誰ですか?」 「えっ…」 修羅場フラグ? さっきの女の人って?俺が聞きたいくらいだ。 「後ろから抱きついていた人です」 「あっ…」 さっき彼女と間違って抱きついた人のことだ。 「やっぱり、心当たりがあるんですね」 非難するような視線がイタい…ていうかオーラが恐い、なんか音が聞こえてきそうだ… 「あれは、みなみちゃんと間違って」 「先輩は私と他の人の見分けもつかないんですね」 「だから、みなみちゃんを驚かそうと思った...
  • 星桜編
    そろそろ学校が終わったころのはずだ。 腕時計を確認しながら陵桜学園に向かう。 岩崎さんのあの留守電からもう1週間経っている。 何度も迷ったけど俺はもう一度彼女と話したかった。 「よし・・・。行こう!」 自分を鼓舞するように口に出して俺は家を出た。  ~星桜~ 正直、岩崎さんに振られたことに関して心当たりが多すぎた。 俺からの連絡が極端に少なかったこと。 会える時間がなかったこと。 自分の用件を常に優先してしまっていたこと。 彼女からの誘いを断ってしまったこと。 「愛想尽かされて当然だよな・・・」 歩きながら思わず呟く。 学園が近づくにつれ足取りが重くなる。 今更俺は何て言えばいいのだろう。 ごめん? もう一度付き合って? 別れた理由を聞かせて? 「あ・・・」 ...
  • 決意編
    俺と岩崎さんが付き合うようになって既に1年が経っている。 困難も多くあったが雨が降って地固まるだろうか、付き合いだした頃より仲が良いと思う。 それはきっと向こうも同じように感じているはずだ。 これからもきっとうまくやっていける。 自惚れなどではなくそう思っていた。 だから岩崎さんから告げられた言葉に俺は耳を疑った。 「親の転勤で引越し・・・?」   ~決意~ 「明日会えますか?」 そう聞いてきたのは岩崎さんだった。 特に用事もなく、俺は会えると即答した。 考えてみれば向こうから会えるか聞いてくるのは珍しい。 だが、たまにはそんな日もあるだろう、そう思い今日を迎えた。 そして告げられた言葉が『引越し』だった。 「ちょっと待ってよ!今までお父さんは単身赴任だったんでしょ?何で今更・・・」 「・・・・・・」 状況を整理できない。 今までだって父親とは離れて暮らしてるのに何故今更?   「すみませ...
  • 無題(ゆたか)
    「え~と、みなみちゃんも一緒に行く?」 今度の休みにゆたかちゃんをネズミの王国に誘った。その時に岩崎さんが来たので一緒にと誘ってみた。 「えっ・・・私は」 「おぉ、じゃあみんなで行こうよ」 岩崎さんが遠慮しそうな様子のとこにこなたさんが割り込んで来た。 「いやー、ここはゆーちゃんの保護者としては心配じゃん」 「心配って、変なことなんて何もしないよ」 「どうかな?キスを妄想するだけど夜も寝れなかったのは誰かなぁ」 岩崎さんがこのやり取りをハラハラした様子で見ている。 「ゆーちゃんもみんなで行くの楽しいよねー?」 「そうだね、お姉ちゃん」 ゆたかちゃんの無邪気な笑顔が見えた。 そしてこなたさんが小声で話しかけてくる。 「残念がるな少年、思い出づくりだよ」 結局こなたさん、かがみさん、つかささん、みゆきさん、ゆたかちゃん、岩崎さん、田村さん、パトリシアさん達と行くことになった。 その中に男が1人...
  • 休日編
    待ち合わせの時間まで15分。 しかし、岩崎さんと遊びに行くなんて久しぶりだ。 まぁ、それもこれもいけないのは俺だったんだけど・・・。 とにかく今日は思い切り楽しみたい。 ・・・と、あそこに見えるのは。 「おはよう。岩崎さん」 「すみません・・・。待たせてしまって」   ~休日~ 「いや、まだ約束の時間じゃないんだし。俺も今来たとこだよ」 「そうですか。・・・それなら良かったです」 べたべたな台詞を吐いて俺たちは歩き出す。 ちなみに今から2時間前にすでにここに俺がいたことは内緒だ。 そういえば今日の岩崎さんの雰囲気、何か違う。 「・・・・・・あ!岩崎さん、化粧してる?」 「え!?・・・あ、少しだけですが・・・」 どことなく大人っぽい雰囲気。 今更ながら胸が高鳴ってしまう。 「母が...
  • 忍び寄る現実
    ラストエピソード、冒頭にて ひより「何か先輩がらみでネタがあったような・・・ダメ、思い出せな・・・」 ひより「・・・ん?でも描きたくなかったような・・・あっ」 ラストエピソード時 みなみ「このまま泉先輩がゲームを始めてしまうと、また私たち・・・」 主人公「おぼえてるの?」 みなみ「漠然とですけど・・・」 みなみ「・・・っ」←別のことまで思い出した ラストエピソード時 つかさ「あれ、けど何で私、捻挫って言ったんだろう」 つかさ「なんとなくそんな気がして・・・あれ?」 つかさ「・・・そうだ、お姉ちゃんが捻挫して、出られなくなって・・・     それで・・・」 つかさ「あ・・・」 現在 主人公「なんか最近つかささんの、俺に対する態度がおかしいんだけど・・・」 こなた「気のせいじゃないの~?」 主人公「いや、なんか昨日はみゆきさんの様子が変だったし・・・」 主人公「俺の顔を見るや否や、顔真っ赤にし...
  • 結婚編後編
     あやのさんと入れ替わるように、俺とゆたかの恩師がやってきた。 「おめでとさん、お祝いに来たでー!」 「ありがとうございます、黒井先生」 「おっ! 綺麗やないか、小早川」 「先生、ありがとうございます」 「教え子の晴れ姿を見るちうのも、えーもんやな」 「黒井先生……」 「……ウチはいつ結婚できるんやろか」  黒井先生の顔が曇る。 「兄沢さんとは、うまくいってないんですか?」 「命斗さんとはいい感じや。……ただ、先に進めないんや。足踏みしたまんまーでな」 「黒井先生たちも、俺たちと同じくらいの時に、付き合い始めたんですよね?」 「せや。けど、ゴールは自分らが先やな。……はぁ」 「元気出してください、先生。きっと、兄沢さんも、中々切り出せないんですよ」 「ウチが切り出しても、ええと思うたんやけどな。ダメやったら、なんて考えたら、……なんや...
  • ゆたかの不安編
    「以前より……、安定してる」 「みなみちゃん、ホント?」 「本当……。けれど、決して油断はしないで」 どんなに体調が安定しても、元々体は弱い。それは、どうしても変えることのできない事実だ。 「うん、わかってる」 みなみちゃんは医学部へと進学し、内科医になった。 理由を聞いたら、憧れている人が医師を目指しているし、何より、私が体調を崩した時に、すぐに助ける事が できるからだと言っていた。少し照れくさい。 みなみちゃんは、いつも私を案じてくれる。 いつも、その代わりに何もできない私が、悔しかった。 せっかく、久しぶりに会ったのだから、感謝の気持ちをきちんと伝えておかないと。それくらいしか、私には できないのだから。 「みなみちゃん。いつもいつも、ありがとう」 「……気にしないで。私は……、自分が正しいと思ったことを、しているだけ」 みなみちゃんは、少し俯きながら答える。 どうやら、照れているよ...
  • 無題(ゆたか)2
    一体全体、どうしてこんな状況になっているのか。 こなた「・・・まぁ、説明、してくれるかなぁ?ねぇ?」 笑顔の割りには視線が痛いですこなたさん。 かがみ「・・・ひとん家で、なにしてんのよアンタは!」 いやその、弁解の余地くらいは欲しいですかがみさん。 つかさ「はわわ、ご、ごめんなさい、えと、その、うーんと・・・」 いやとりあえず落ち着いてつかささん。 みゆき「み、みなさん、悲しいことですが、現実は受け入れなければなりません・・・よ」 みゆきさん・・・それってあんまりフォローになってません。 みなみ「・・・・・・・・・・・・」 おねがいなんかしゃべって岩崎さーん。 泣きたくなってきた俺は、その原因になった、いや現在進行形でなっている原因に目を向ける。 状況を確認しようか。 ここは、泉こなたさんの家の一室。 その、ベッドの上で。 ・・・なぜ、僕らは抱き合って寝ているのでしょうか。 ねぇ、小早川さ...
  • キャラ別
    メインとなるキャラクター別に分類してあります。 複数の場合は、複数キャラ別に分類します。 こなた     みゆき かがみ    つかさ あやの    みさお ゆたか    パティ みなみ    ひより やまと 上記以外のキャラはその他キャラへ 各マスコットキャラクターはこちらからお借りしています
  • 想い出のつづき
    こちらの作品群は、GREN氏のサイトでもご覧いただけます。 プロローグ~時の狭間で誓う~ みなみ☆……………好き、です。 パティ☆I ♡ U みゆき☆大好き…です みさお☆愛してるぜ! みさお☆SHI・A・WA・SE(みさお☆愛してるぜ!の後日談です) つかさ☆ずっと、ずっと好き だんしんぐ☆ほりでー(みさお) ゆたか☆お兄ちゃん、大好き♡ かぞくに☆なろうよ(みさお、あやの) かがみ☆好き。…あんたが、大好き。 ひより☆好き…っス こなた☆好きだよ Kissing Santa Claus (パティ) あふたー あ すとーむ ☆ かむず あ かーむ(みさお、あやの) げっとざ☆ふゅーちゃー(こなた) さんらいず おん ☆ にゅーいやーず でぃ【かがみ】 ぶーけっと☆ふぉーゆー【こなた】
  • エピローグ
    「とーさん、夕飯できたよー!」 「わかった、すぐ行くよ」  ゆたかの死から、長い年月が経った。  母親がいないことで苦労するかと思いきや、みんなの助力のお蔭で、まゆみは真っ直ぐに成長した。  今や高校三年生だ。もちろん、陵桜に通っている。  身長はこなたさんより少し大きい程度で、こなたさん曰く、ぱっと見ると背がやや大きくなったゆたか、だそうだ。  目が俺に似てしまったから、ゆたかほど優しそうな雰囲気は持っていないけれど、純粋さはちゃんと受け継いでいる。  ただ、言葉遣いがやや荒い。恐らくは、よく家に来るみさおさんの影響だろう。 「いただきます。……おっ、これ美味しいな」 「えヘヘッ、つかささんにレシピ教えてもらったんだ」  まゆみは小さい頃から、つかささんやあやのさんに料理を教えてもらっていたので、料理は得意だ。  しかも、かがみさんやみゆ...
  • 好きな人のために
    「……はよう」 私、小早川ゆたかは朝からある練習をしていた。 「…さん、おはよう……。うん、ちゃんと自然に言えてるよね」 ようやく納得がいき時計を見る。 「あっ、そろそろ家を出なきゃ」 部屋を出てあいさつをし、外に出る。そして、いつもより少しだけ力を入れて一歩を踏み出し呟いた。 「もう、あんなふうに言われないようにしなきゃ…」 「そろそろかな…」 いつもの待ち合わせ場所で俺は彼女であるゆたかちゃんを待っていた。 こうやって一緒に学校へ行くようになったのは付き合う事になったすぐ後、ゆたかちゃんの、 「学年が違うから会える時間が少なくてちょっと寂しいですね」 の一言が始まりだった。その時全く同じ事を考えていた俺は、せめて登下校は一緒にしようと提案し今に至るわけだ。 そんな回想シーンを頭で流していると、向こうからやってくるゆたかちゃんの姿が見えてきた。向こうも俺に気づいたのか気持ち足早になる。そ...
  • 不信 ともや編
    俺が大学に入学し1ヶ月が過ぎた。 充実した毎日を楽しんでいる。 だが・・・。 「やっべ・・・きつい。・・・もう寝よう・・・」 大学の忙しさ。 これ程までとは正直思っていなかった。 講義終了後は即サークルへ。 4月の飲み会の毎日よりかはまだいい。 しかし、実家通いの俺の帰宅時間は毎日が11時を過ぎる。 友人の家に泊まるなんて今や当たり前だ。 「今日も連絡とってないや・・・」 口には出したが睡魔には勝てなかった。  ~不信 ともや編~ 「岡崎ー、次はこっちをよろしくな」 「岡崎君、これはあっちよ」 「岡崎!これは作り直しだ!」 「はいっ!分かりました」 俺は入学し、迷わず演劇サークルに入った。 桜藤祭での劇は俺に大きな影響を与えていた。 そうは言っても俺はまだ1年...
  • また会う日まで
    卒業も間近のある日のこと、俺はこなたさんのバイト先のコスプレ喫茶に来ていた。八坂さんの提案で、みんなで三年生を送る会的なものをしようということになった。 ただ少し違うのは送る人物に三年生以外の人物が一人いる。 パティだ… パティは春にはアメリカに帰ることになっている。だからパティのお別れ会も兼ねることになった 「はぁ~、もう卒業か…」 こなた「そんな露骨にしんみりとしたため息は止めようよ」 「ごめんごめん。でもホントにあっという間だったからさ」 こなた「まあ、君は転校生だったから特にそうだね」 「そうそう。あんな時期に転校なんて不安だったけど、正直今は転校して良かったと思うよ」 こう「そりゃあ、可愛い彼女もできましたからね~」 「や、八坂さん…//」 こう「ささ、そろそろ始めますよ」 こなた「はいは~い」 こう「え~それでは皆さん、飲み物...
  • ~かがみの涙~
    キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン…。 「ほな今日はこれまで。ちゃんと予習しときや?」 お昼前の最後の授業が終わり、皆空腹を満たすために動き出す。 学食を利用する人、購買で買う人、弁当を取り出す人など様々だ。 「ぬぅぅぅ~…んっ!」 大きく身体を伸ばし、授業で凝り固まった関節をほぐす。 「すっごい伸びるね。まさか○○くんゴム人間?」 「君は何を言ってるんだ?」 弁当を持ったこなた、つかさ、みゆきが○○の机にやってきた。 「ジョークだよ、ジョ~ク。…そんなに素で返さないでよ」 いじけたようにこなたさんが口を尖らせる。 「まぁまぁお二人とも」 みゆきさんがやんわりと仲裁する。その傍らでつかささんが机を繋げて座る準備をしていた。 「お腹空いたね~。早く食べようよ~」 「つかさ待ちなって。まだかがみが来てないよ」 「お姉ちゃん今日は購買で済ますって。さっきメール来てたよ」 弁当箱を開けながらつかささんが言っ...
  • ふぉとぐらふ
    「おーっす、こなた。はいるぞー」 「んー、いらっしゃーい。んーーーー」 「あれ、お前がカメラなんて珍しいな。しかも一眼レフって」 「いやねぇ、イベントとかで写真撮る機会とかあったりしてね。そしたら……」 『おー、こなたも写真に興味がわいたか』 『でもお父さんみたいなよこしまな写真は撮る気無いし』 『そんなお父さんに向かって失礼なことを……』 『写メでもいいんだけど、もうちょっとしっかりしたの撮ってみたいし、ちっちゃいデジカメ借りるねー』 『それだったらいっそのこと一眼レフ持って行きなさい』 『いやそこまでする気無いからわたし』 『最近は小さくて性能のいいデジカメがあるんだぞー。これなんか宮崎あおいちゃんがもってるし』 『お父さん、そういった点で選ばなくても……』 「って具合に押しつけられて」 「何となく納得というか……」 「確かにいい写真撮れるのはわかるんだけどいまいち使い方がねー。なれる...
  • 卒業編
    満開の星桜の樹。 そういえば、こうやってこの樹を眺めるのも久々だ。 「桜藤祭以来だな…」 ふと呟く。 振り返ると俺の陵桜学園生活はたったの半年だ。 「けど…なんだろ。すげぇ充実してたな」 今日は俺にとって区切りとなる日。 陵桜学園を卒業する日…。  ~卒業~ 「…先輩…ここにいたんですね」 「岩崎さん…」 「少し探しました…。泉先輩たちに聞くとたぶんここだって…」 「それなら携帯に入れてくれればよかったのに」 笑いながら俺は答える。 「…しましたよ…ですが先輩出られないので…」 ありゃ、ほんとだマナーモードのままだ。 見ると着信履歴9件も…。 こなたさんに小早川さん、なんと母親からも連絡が。 岩崎さんからの着信・・・・・・5件…。 とりあえずマ...
  • ~パティの笑顔~
    「ハァイ○○! 元気してますか~?」 昼休み、学校の自販機でメロンソーダを買おうとしていると、後ろからパトリシアさんが声をかけて来た。 「や、パトリシアさん。相変わらず元気だね…」 「ン~? ○○何だか元気ないネ? どうかしたデスカ?」 「う~ん…、勉強疲れが出てるのかな…。毎日毎日こうだと流石に疲れたかも…」 肩に手を当て首を回すと、『ゴキゴキゴキッ』と信じられない音をたてた。 「凄い音ネ…。○○大丈夫~?」 「うん…、今のはちょっとビックリしたけど…」 ○○達はちょうど受験期真っ直中。○○に限らず、こなたやかがみ達も勉強漬けになっていた。 「勉強ばかりじゃダメ! たまにはリフレッシュも必要デスヨ!」 「そうだね。…だけど皆勉強に集中してる大切な時期だから、なかなか遊びに行けないよ」 そう言うと、パトリシアさんは少し考えるそぶりをすると、閃いた様に言った。 「だったらワタシと遊びに行...
  • ゆたか☆お兄ちゃん、大好き♡
    星桜に着く。  どうやら、待ち人は未だ来たらずってやつのようだ。 「…まだ、か…」  呟きながら、ゆっくりと後ずさる。  そのまま星桜にもたれるつもりで…   どんっ 「きゃっ」  ―――えっ?  背後で軽い衝撃とともに小さな悲鳴。振り返るとそこには… 「っ危ない!」  倒れる寸前の小早川さん。  咄嗟に彼女の手をとり…引き寄せる。 「だ…大丈夫?」  というかこの体勢は…抱き寄せてる、の方が正解だ。 「あ…は、はい…」  俺の腕の中で、小早川さんが頷く。 「…どうかした? 顔、赤いよ?」 「それは、そのぉ…………」  言葉を濁しながら、俯いて。 「も、もぅ…ずるいです。わかってるくせに…」  と、頬をふくらませて抗議。  …ばれたか。 「…まぁ、ね。でも、できれば…改めて聞きたいなって」  ちょっとおどけて言ってみる。  …なんか意地悪かな、俺。 「……大好きな人が、います」  ささやく...
  • ひよりの初デート~準備編~
    「うーん…。どれにしよう…」 私は明日の服装で悩んでいた。友達と出かける時はこんなに悩んだことなかったのになぁ。まぁそれというのも、 「あーっ!こんなことなら先輩の服の好み聞いておけばよかったよ~っ」 そう、明日はついに先輩との初デートなのだ。そりゃこんな私でも気合い入りますよっ!だけど困った事が1つあって… 「事前に日にちが決まってたらもっとゆっくり準備できたのに~っ」 デートする事が決まったのが今日なんだよね… 昼休み、私はいつものようにゆたかちゃん、岩崎さんの3人で学食で昼食をとっていた。 「それでねー。…あれ?ねぇ田村さん、あそこにいるのって真堂先輩じゃない?」 「ん?…あ、ホントだ」 「…席、探してるみたい…」 岩崎さんの言うとおり、先輩はあたりを見回しながら席を探してるみたいだった。あ、こっちに気づいた。先輩がどんどん近づいてくる。 「やっほ。田村さん、小早川さん、岩崎さん」...
  • それぞれのバレンタイン
    そのいち、朝の教室にて。 「ともゆきくん、ハッピーバレンタイン♪」 「うわっ!つかささん何このチョコ!」 「つかさー、去年も言ったと思うけど、男の子相手にそれはまずいってー。ほらぁ、ともくんも驚いてるし」 「てへへ、でもやっぱり贈り物には心を込めたいからねー」 「私もわずかばかりですが、松河さん、どうぞ」 「みゆきさんもつかささんもありがとう。バレンタインってのもいいもんだねー」 「つかさー、みゆきさーん、私にも友チョコ友チョコー」 「ってこなた、お前は……」 ---いんたぁみっしょん--- 「ふゆきー、結婚してくれー」 「もう、相変わらずそればっかりですか、桜庭先生。チョコあげますから」 「ありがたくもらっとくー。ゴディバか、やっぱりお嬢様はいい物を選ぶな」 「そういう訳じゃないんですけどね」 「ふゆきー、手作りのチョコもおくれー」 「もう、ほんとに。仕事の後にでもあげますから」 そのに...
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