よべ鉄橋ツアー!
2010年5月1日、かれこれ1年半ほど運転をご無沙汰の部長。の運転鍛錬のため、西宮支部へ出張にきた副長とともに、レンタカーを借りていざ出発!
出発日1週間ほど前から、部長。副長で行き先について相談する。部長。が朝日新聞で余部鉄橋をみて興味を持ったらしく行ってみたいと提案するも、距離が遠いため、「ほんまにいけるんかい?」ということでうやむやになる。
その他、和歌山、河内、淡路島などいろいろ案が出るも、「ゴールデンウィークやから混んでるかも・・」、「ほんまにいけるんかい?」、「うーん、いまいち惹かれんなぁ・・」などなどなかなか結論が出ず、結局そのまま当日をむかえる。
朝7時半、かたまえに集合。チャリで阪神西宮駅近くの日産レンタカーへ。部長。は慣れているのか、謎のカードを取り出し提示して、対した説明も聞かずあっさり手続き完了。お店を出ると、横には銀色の日産マーチが!今日一日よろしくお願いします!ってなわけで、さっそく乗り込みます。まだまだ新車の香りがするような綺麗な車でした。車庫がせまく、店員さんの目線も気になるので、どこに行く?とかナビの設定などまったくしないまま押し出されるように出発!
2国へ出て最初の交差点をさっそく左へ曲がることにしたのですが、交差点50m以上前から左のウインカーつきっぱなしで交差点へ。曲がる瞬間に部長。から奇声が発せられたものの、なんとか無事交差点を曲がり切る。そこからしばらく北上して、市民体育館前のセブンイレブンでさっそくピットイン。再びどこを目指そうか?という話になり、「とりあえず北に向かおう!」という結論が出て、さあ出発!といったところで、部長。がおもむろにFMトランスミッターとipodを取り出す。部長。がipodを車で聴けるように先日購入したらしく、電気屋の店員ばりに商品の概要と性能について力説し、副長マジで感心する・・・が、肝心の取り付け方がわからん!しかし、ライターがささってそうなところにグサッ!とさしてちょいちょいとやったら、部長。が山のように取り込んだCDがすべて聴けるようになり、部長。副長ともテンションあがりまくる。部長。は、音楽だけではなく、CDのジャケットまですべて取り込んでおり、かなりの労力をさいた力作であると実感する。
テンションあがった状態で出発!部長。の奇声とともに甲山を越える。甲山を越えたところで、FMの怪電波が入り、音楽は強制的に「キリン一番搾りのテーマ」に。部長。副長ともに、一番搾りの宣伝を思い出しながら口ずさみ、よりテンションがあがる!
そして、西宮北有料道路の手前へ。しかし、西宮北有料道路は片側1車線の対面通行のトンネルであると告げたところ、部長。非常に弱気になる。でも、トンネルを越えなければ、六甲山の山道を越えなければならんぞ?と副長がナビするも、トンネルよりは山道のほうがまだええわーってことで、いざ六甲山越えへ。
六甲山に入る直前に、音楽をマイケルジャクソンにチェンジ。「スリラー」にあわせ(!?)部長。副長とも、「フォー!」とか「ポー!」とか叫びながら山道を蛇行。ヘアピンカーブでは時速5km/h、下り坂ではエンジンブレーキなしで50km/hで走行してたため、たまりかねた副長、エンジンブレーキの術を伝授。しかし、部長。はカーブが来るたびに「フォー!」となり、それどころではない。そして、ここでまた怪電波が入り、音楽はモーニング娘。の「恋愛レボリューション21」へ強制チェンジ!部長。副長ともますます変なテンションになり、「オーベイベー!」「フォー!」を連呼し、半陶酔状態で六甲山をクリア!
176号の渋滞を回避すべく、有馬経由で三田へ。途中、副長のナビミスにより、めっちゃ細い道を通ることもあったが、出発して1時間で三田市内に到着!部長。「三田のアウトレット行くか~」と提案するも、副長「まだ開いてへんやろ~」「混んでるんちゃうか?」と却下し、三田市内をさらに北へ。
三田市内は道が整備されていてまっすぐで、一般道にもかかわらず平均速度が70km/h超。部長。の運転も調子があがってきて、副長とともにテンションがあがってくる。
とにかく北へということで、三田西ICから舞鶴若狭自動車道に乗り、さらに北へ。ゴールデンウィークにもかかわらず車は比較的少なめで、さらにテンションがあがる。部長。あまりの田舎の景色に、「何もねえ~!」を連呼する。
高速走行中に、副長は部長。の危険な癖を発見。走行車線でもトンネルでも、基本的に「キープライト」走行。危ないので、「右によるぐらいやったら左によってくれ~」と話すと、部長。左に意識が行き過ぎて、路肩のラインを踏んだため、「グイーン!」という妙な音が車内に響き渡る。トンネル以外の場所でも右によるため、もうちょい左に・・と話すと部長。が高速走行にもかかわらず、ちょいとハンドルを左に切るので、車がくにゃ!っと左に傾き、Gを感じます。
トンネルに入ると、ライトをオンにするのですが、なぜかハイビーム!あわてて戻すと豆球・・再び照らすとハイビーム!通常のライトが照らせず、部長。四苦八苦する。どうもライトのスイッチをひねるときに緊張のあまり、スイッチを進行方向に押し出す癖があるらしく、そのたびにハイビームになっているようです。
トンネルから出ると、必ずライト消し忘れ。副長「ライトライト!」部長。「ライトライト!」という会話を何回も繰り返す。
そんなこんなでなんとかSAまでたどり着き、再び行き先について相談。とりあえず無難な距離のところとして「竹田城跡」を設定し再出発し、最寄りICを降りる。しかし、11時半には到着できるとの表示が出ていたので、ハイテンションな二人にはいまいち刺激が足りず・・余部鉄橋をナビで検索すると、13時には到着できるとのことだったので、副長「余部鉄橋いっちゃう?」部長。「行っちゃう?」二人「行っちゃおう!」
てなわけで、一路余部鉄橋へ。春日ICを降りてからは、ほぼ高速道路のような高規格道路だったものの、片側1車線の対面通行がほとんどで、部長。のキープライト走行に副長ハラハラの連続。トンネルに入ると、前述のハイビーム攻撃と「ライトライト!」の連続。ここで副長だいぶ消耗が激しくなる。
部長。は緊張からか変なテンションをたもっており、「おれ余部鉄橋ってよべ鉄橋って読むと思った。」とカミングアウトする。副長「よべ鉄橋!よべ鉄橋!」部長。「よべ鉄橋!よべ鉄橋!」とわけのわからんノリで、車はどんどん北へ。途中、養父(やぶ)という地名のところを通過した際にも、部長。「おれ養父ってようふって読むと思った。」副長「ようふようふ!」部長。「ようふようふ!」と狂乱状態が続く。
お昼過ぎに豊岡市に到着し、豊岡駅前の複合型商業施設「アイティ」でお昼ごはん。休日のフードコートにもかかわらず、お客さんはポツンポツン。部長。副長ともハンバーグカレーを注文しようとするも、店員さんもいない・・と思ったら、3つほど左のごはんものコーナーから店員さんがわれわれの前を走って通り過ぎて行き、部長。副長とも目が点になる。どうやら、2つほど右むこうの石焼きビビンバコーナーの店員も掛け持ちしているようだ。しばらく待つとさっきの店員さんがわれわれの前に走って戻ってきて、注文を聞いてくれた。うーむ、おそるべし人件費削減!でも、愛想も良く、ハンバーグカレーも想像以上においしく、部長。副長とも感心するとともに元気が戻りました。
そこからは本当の田舎道。国道にもかかわらずトンネルではセンターラインがなかったり真っ暗。対向車でトラックが来るたびに、部長。副長とも「シャオ!」という奇声を発する。
1時間ぐらい走ると、ついに日本海が見えてくる。そして、余部鉄橋に到着!
すでに掛け替え工事が始まっていたものの、鉄橋自体はまだほとんど残っており、「ありがとう余部鉄橋!」ののぼりとともに、ちょっとしたお祭り会場みたいになってました。1980年代に起こった列車転落事故の慰霊碑もありました。
山道を上がるとそこは餘部駅。普通に立ち入りもできて、多くの鉄道ファンが写真を撮っていました。滞在時間30分ぐらいでしたが、折よく電車も2本見ることができて、とても楽しかったです。
帰りはほぼ同じような状態。「ライトライト!」「ライトライト!」「ようふようふ!」「ようふようふ!」という感じでした。ただ、一度だけトンネル内のトラックの圧力に屈した部長。がかなり左によったため、路肩のラインを踏み越え、歩道のブロックにタイヤ1個分の隙間まで近寄ったことがあり、副長が「あぶない!」と絶叫しました。
豊岡のあたりから、部長。が「三田のアウトレット行けるかなぁ?」と言ってましたが、20時までに車を返さないといけないということで却下。
六甲山は当然のようにスリラーで「フォー!」「ポー!」と絶叫しながら帰りましたが、疲労のせいか行きより運転に制御がきかず、よりスリリングでした。
西宮についたのは18時前。「おれ、前から喫茶店に車で行くのが夢やってん!」という部長。のカミングアウトのもと、スタバでゆっくりしてから、19時過ぎにレンタカーを返却しました。
しかし、なんだかんだ言って、360km運転したせいか、だいぶ運転も板について、エンジンブレーキも自然とできるようになったので、だいぶドライビングテクはアップしたのではないかと思いました。
平成22年5月1日
最終更新:2010年05月09日 22:55