金について

金(きん、英: gold, 羅: aurum)は原子番号79の元素。元素記号は Au。第11族元素に属する金属元素。

概要

貴金属の一種であり、単体の金属として古くから知られてきた。元素記号は Au であり、これはラテン語で金を意味する aurum に由来する。
柔らかく、可鍛性があり、重く、光沢のある黄色(金色)をしており、展性と延性に富み、非常に薄くのばすことができる。大和言葉で「こがね/くがね(黄金: 黄色い金属)」とも呼ばれる。同族の銅と銀が比較的反応性に富むこととは対照的に、標準酸化還元電位に基くイオン化傾向は全金属中で最小であり反応性が低い。熱水鉱床として生成され、そのまま採掘されるか、風化の結果生まれた金塊や沖積鉱床(砂金)として採集される。
金は多くの時代と地域で貴金属としての価値を認められてきた。化合物ではなく単体で産出されるため装飾品として人類に利用された最古の金属である。銀や銅と共に貨幣用金属の一つであり、貨幣(金貨)として使用され、流通してきた。ISO通貨コードでは XAU とあらわす。また、医術、エレクトロニクスなどの分野で利用されている。
Wikipedia

自然金

自然金(しぜんきん、native gold、gold)は鉱物(元素鉱物)の一種。

概要

化学組成は Au であるが、自然銀(Ag)と固溶体を形成するため、銀を含むことが多い。結晶系は等軸晶系。色は黄鉄鉱や黄銅鉱に似ているが、条痕や硬度が異なる。非常に展性・延性に富む。地殻中の金の含有率は5ppb程度(1トンの岩石中に5ミリグラム入っている濃度)である。
Wikipedia

砂金(Placer Gold、Alluvial Gold)

砂金(さきん・沙金)とは、砂状に細粒化した自然金のこと。山腹に露出した金鉱脈が流水で洗われ下流の川岸の砂礫の間に沈殿する。大がかりな選鉱施設が不要で採取方法が簡単であることから、古くから個人単位での採取が行われてきた。現在では、砂金取りを体験できる施設が各地で営業しているほか、一部の河川では今でも実際に砂金を採取することが可能である。また、アマゾン川流域などではアマルガム法による採取が行われており、河川の深刻な水銀汚染を引き起こしている。
Wikipedia

誤認しがちな例

川底に光り輝く金色の粒子のほとんどは黄鉄鉱(稀に黄銅鉱)。砂金は比重が大きいので川底に露出し続けることは無い。黄鉄鉱と砂金の違いはハンマーなどで叩くと判別ができる。割れるのが黄鉄鉱で、形がつぶれて伸びるのが砂金。また、黄鉄鉱のほとんどが、立方体の結晶状態で産出されるのに対し、砂金は角が無い不定形で産出される。ただし黄銅鉱の場合には明確な自形結晶の砂鉱をなす事は珍しく、不定形な物がほとんどである。
また金雲母や黒雲母等、雲母類の薄片も反射により金色に輝くが、比重が小さいので水流により容易に舞い上がり流れさるのでその点で判別が可能である。 また雲母等の鉱物は押しつぶすと簡単に砕けるが、展性の有る砂金であればこのようなことは無い。
Wikipedia

砂白金

これまで、意識的に”白金”という言葉を使ってきたが、科学的には不正確な用語法である。
白金という貴金属元素のみの鉱物は自然界には存在しないからである。
通常は、類似した化学的性質を持つ6種類の元素[ルテニウム:Ru(原子番号44)、ロジウム:Rh(45)、パラジウム:Pd(46)、オスミウム:Os(76)、イリジウム:Ir(77)、プラチナム:Pt(78)]を白金族元素(Platinum Group Element:PGE)と呼び、これらの元素を含む鉱物を白金族鉱物(Platinum Group Mineral:PGM)と総称する。従って、元素名としての白金(プラチナム)をまったく含まない砂白金(正確には砕屑性白金族鉱物と呼ぶべきもの)も有り得る。
砂白金の宝庫-北海道はイリジウムの時代

産状による分類

山金-金鉱石からの産出
芝金-旧河川からの産出
砂金-河川での産出
浜砂金-海岸での産出

大きさによる分類(俗称であり、明確な区分はありません)

ナゲット
グレイン

粉・ぬか

標本ラベルの記載例

特定のフォーマットはありませんが、一般的な鉱物標本では、下記のサンプル程度の情報を記載するようです。

小ラベルの例

和名 砂金
英名 Alluvial Gold
組成式 Au
採集地 ○○県○○町 ○○川 産
採集日 YYYY MM/DD

大ラベルの例

和名 砂金
英名 Alluvial Gold
産地 ○○県○○町 ○○川 産
E138°28′19.05 N35°25′25.97
化学組成 Au
結晶系 等軸晶系 硬度 2.5~3
採集日 YYYY MM/DD
採集者 坂東 太郎
※採集地の緯度経度を記載するのが、最近の流行のようです。
最終更新:2014年09月06日 06:16