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6月17日~26日」を以下のとおり復元します。
91 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:42:59.63 ID:9lP01JRD0
&bold(){【6月17日(日)】} 
[自宅] 

咲「……はぁ」 

咲(本を読んでも集中できない……) 

咲「…………」 チラッ 

咲(…………バットなんて、見たくもなかったはずなのに……) 

咲(どうしてだろう、じっとしてられないよ……) 

咲「…………」 

咲「……気分転換にぶらぶらしてこようかな……」 

咲「バットは…………」 

咲「一応、持って行こうかな」 

咲「素振りでもしてたら、気分が紛れるよね」 

咲「嫌な気分になるかもしれないけど、それならそれで野球と縁を切ればいいし」 

94 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:45:35.04 ID:9lP01JRD0
[街中] 

ドン! 

咲「きゃ!」 

咲「いたた……」 

透華「あら、大丈夫ですの?」 

咲「あ、はい……」 

透華「そう。こちらも不注意でしたからあまり口を酸っぱくしたくはありませんけど――」 

透華「もうちょっと周囲に注意をはらった方がよろしくてよ」 

はじめ「もう、透華……」 

はじめ「ごめんね、怪我はない?」 

咲「うっわー、恥ずかしい格好!」 ゴーン 

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:45:57.41 ID:9lP01JRD0

透華「なっ!」 

咲「あ……つい本音が……」 

透華「人のメイドに何てことを!」 

咲「す、すみません……ちょっとあまりにインパクトがあったもので……」 

透華「この龍門渕透華! ぶつかられても笑って許す器の大きさはあれど、友を侮辱され黙っているほどウツケではありませんわ!」 

咲「龍門渕……?」 

咲(その名前、どこかで……) 

透華「ふふん、私の正体にようやくお気付きで?」 

透華「去年甲子園に長野旋風をもたらした龍門渕高校の大エース!」 

透華「未来のメジャーリーガー・龍門渕透華とは私のことですわ!」 ババーン 

咲「うっわー、恥ずかしいポーズ!」

96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:46:35.38 ID:9lP01JRD0

透華「本来なら将来数百億は稼ぐであろうこの体にぶつかるだけでも死刑レベルだというのに……」 

透華「私が三ヶ月かけて考えた決めポーズが恥ずかしいですって……!?」 

透華「今すぐ豚の餌にしてさしあげてもよろしくってよ!?」 

咲「あ、あはは……」 

はじめ「大会前に事件は不味いって!」 

透華「そのくらいいくらでも揉み消せますわ」 

透華「ですが……見たところ、その制服は清澄高校!」 

透華「特別に無傷で帰して差し上げますわ」 

透華「ですから、原村和に『貴女のライバル・龍門渕透華が決勝戦で待っている』と伝えて下さいまし」 

透華「貴女がたの学園の英雄を目の前でボッコボコにし、絶望させて差し上げますわ!」 オーッホッホ 

98 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:48:26.47 ID:9lP01JRD0

咲「は、原村さんは貴女になんて負けませんっ……!」 

透華「あら……原村和のお知り合いで?」 

咲「原村さんは友達です!」 

咲「それに……チームメイトです!」 

透華「!!」 

透華「なるほど……清澄の野球部員……」 

透華「いいでしょう、勝負して差し上げますわ!」 

咲「勝負……?」 

透華「貴女は、忌々しいことに私が原村和にかなわないと思っているのでしょう?」 

透華「ですから、私のスゴさを体験して、その認識を改めるといいですわっ!」 

透華「水掛け論を続けるよりは、遥かに優れた解決法でしょう?」 

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:48:58.38 ID:9lP01JRD0

はじめ「ちょっと透華……あんまり派手なことは……」 

透華「ノープロブレム。勝てば問題ありませんわ」 

はじめ「そういうことじゃなくて……」 

咲「……分かりました」 

咲「原村さんをバカにされて、黙ってはいられません」 

咲「私が勝ったら、訂正してもらいます」 

透華「いいでしょう、では、河原に行きますわよ」 

咲「河原?」 

透華「私としては人の目がある方が燃えるんですけど、街中で野球をしたら怒られますからね」 

透華「バットが人に当たりでもして出場停止になってもたまりませんし」 

透華「……先にリムジンで移動しますから、逃げるなら今のうちですわよ」 バタン 

ブロロロロロロロロ 

咲「う~~~~……なんなのあの人!」 プンスカ 

咲「野球の勝負なら絶対に負けないもん!!」 

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:49:58.52 ID:9lP01JRD0

トシ「おや……あれは龍門渕高校の龍門渕透華……」 コソコソ 

トシ「一緒に居るのは国広はじめ……」 

トシ「もう一人は……ええと、誰だろうねぇ」 

トシ「でも……何にせよ、凄いことになりそうな予感がするよ」 

トシ「会社が潰れて数年……拾って貰った恩が球団にはある……」 

トシ「スカウトとして、仕事をしておこうかね」 ササッ

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:52:27.40 ID:9lP01JRD0
[河原] 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

透華「逃げずにちゃんと来たことは褒めてさしあげますわ」 

咲「今にその減らず口、叩けなくしてあげますよ……」 

透華「バットを持ち歩いている所をみるに、貴女は野手なのでしょう?」 

透華「私は野手としても一流ですけど、投手としても超一流!」 

透華「というわけで、勝負内容は私が投げて貴女が打つ、というものにしますわ!」 

透華「さすがにボールは一球しか持ち歩いていませんし、一球勝負でいいですわよね?」 

透華「常に全力勝負というのが格好いいものですし」 

透華「わかりやすく、この一球をヒットにできたら貴女の勝ち、としましょう」 

咲「……分かりました、それでいいです」 

はじめ「はぁ……それじゃ、キャッチャーはボクがやるよ」 

透華「行きますわよッ!」 ビュツ 

ギュオオオオオオオオオ!! 

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:53:07.82 ID:9lP01JRD0

咲(狙い通り、ストレート!) 

カン 

透華「……センターフライ、ですわね」 

透華「なかなか楽しめましたわ」 

透華「それじゃあ、原村和によろしくお伝え下さいませ」 ザッザッザッ 

はじめ「それじゃ……」 ←小走りでボール拾い 

はじめ「待ってよ、透華ー」 タッタッタッタッタ 

咲「………………」 

咲(……確かに私は力を抜いた……) 

咲(一個しかないっていうボールを民家に突っ込ませるわけにもいかなかったし……) 

咲(向こうの団体さんのところにまで飛ばすのは気が引けたから……) 

咲(それでもギリギリホームランになるはずだったのに……)

115 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/14(木) 23:59:41.34 ID:9lP01JRD0

咲「あんなに重い球、初めて打った……」 

咲(親戚の人達の投げてたボールとは違う……) 

咲(優希ちゃんのボールとも、ピッチングマシーンのボールとも違う……) 

咲(……お姉ちゃんの球も、あんなに重いのかな……) 

咲「原村さんの言ってた通り、まだまだ強い人っているんだ……」 

咲「……今までの野球とは、全然違う……」 

咲「手を抜かなくても、負けるかもしれない相手……」 

咲「なんでだろう……すごく、ワクワクするよ……!」 


▼やる気が上がった。 ピローン 
▼筋力ポイントが上がった。 ピローン 
▼技術ポイントが上がった。 ピローン 

116 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:00:02.28 ID:j9M3UyPI0

トシ「うーん、やっぱり結果はこうなったねぇ……」 

トシ「でも、あの娘も、あのストレートを打った……」 

トシ「変化球が魅力の投手とはいえ、ストレートも一線級なんだけどねぇ……」 

トシ「……トレーニング次第では、化けるかもね」 


▼スカウトの評価が上がった。 ピローン

>118 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:01:06.26 ID:YvAahTQ1O
>咲のステータス走力とか以外はAじゃないですかね・・・・
119 :お前らトキとお姉ちゃん大好きだなwwwww:2012/06/15(金) 00:01:40.98 ID:j9M3UyPI0

&bold(){【6月18日(月)】} 

[部室] 

咲「失礼します」 

和「宮永さん!」 

咲「野球部(ここ)に入れてもらえませんか」 

久「おお!」 

和「!」 

咲「私……」 

咲「原村さんともっとたくさん打ちたいんです、ヒットを」 

咲「もっと野球で勝ちたいんです……!!」 


【宮永咲――――入部】 

124 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:05:51.00 ID:j9M3UyPI0
 >>118 
咲さんは怠慢プレイに全力を注いでるからそうでもない 
まあ一応パワプロ風育成スレのつもりで立てたスレだし、成長の余地ということで…… 
咲さんは反映されない超能力で戦う選手なので 


一応パワプロ風ステータス清澄現状編 
特殊能力はパワポケベース 

※女子基準なため、男子キャラは高くなり易い 
S=魔物級。 A=すごすぎ。上位プロ並。 B=超すごい。下位プロレベル。 
C=すごい。超高校生級。 D=ちょい凄い。高校生上位レベル。  
E=高校生平均レベル。 F=下位高校生レベル。 
G=中学レベル。よくレギュラーとして試合してるねってレベル。 
糞=あまりにも糞。試合に出られてるのが奇跡すぎるほどのゴミ。  

二 宮永 弾道1 SCDECD 帳尻合わせ 威圧感 固め打ち 粘り打ち アベレージヒッター パワーヒッター サヨナラ男 連打○ ムード△ 慎重打法 
捕 原村 弾道4 BECDCB 人気者 安定感 帳尻合わせ 威圧感 固め打ち アベレージヒッターキャッチャー◎ ブロック 
投 片岡 弾道1 CDBEFF ムラッ気 連打○ 初級○ ムードメーカー ヘッドスライディング エラー 
三 竹井 弾道2 DBEDEE ムラッ気 悪球打ち 逆境○ チャンス△ 
中 染谷 弾道2 EEDECC ゲッツー崩し 
右 須賀 弾道2 GDDEFF 体当たり 走塁△ 代打○ 
二 夢乃 弾道1 糞糞糞GGG 意外性 
遊 室橋 弾道1 GGFGFF ベアハンドキャッチ 

投 片岡 108km コントロールE スタミナF タコスボール(ナックルベースオリ変)3 カーブ1 
ムラッ気 一発病 短気 四球 乱調

133 :京ちゃんとかいう野球ゲー専:2012/06/15(金) 00:10:09.16 ID:j9M3UyPI0
&bold(){【6月26日(火)】 }
[通学路] 

和美「原村さん!」 

和「!」 

和美「ウィークリー野球TODAYの朝倉です」 

和美「取材、いいかしら」 

和「……お久しぶりです」 

和美「いやー、去年の原村さんの記事、評判良くってね~」 

さよ「大人気ですよー」 ←カメラ構えながら 

和美「全国中学野球選手権大会ベストナイン」 

和美「そのうえ巨乳美少女」 

135 :高校入って始めたてなら残当:2012/06/15(金) 00:11:33.97 ID:j9M3UyPI0

和美「それにしても……」 

和美「今回の予選は荒れるかもしれないわね」 

さよ「えっ」 

和美「さっき彼女は言いよどんだ」 

和美「あの天才・原村和が意識する選手がいる――――」 

和美「しかもそれを認めたくないんだわ」 

さよ「…………」 ゴクリ 

和美「一体……どんな選手なのかしら――」 

和美「…………」 

和美「……一日中へばりついてたら尻尾つかめないかしら」 

さよ「……他にもお仕事はあるんですからね」 

137 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:12:28.11 ID:j9M3UyPI0

[咲の夢の中] 

幼い咲「だんがんらいなーがんめんきょうしゅう?」 

昔の照「野球における不運の一種だよ」 

昔の照「鼻血とかで血の花が咲いちゃうんだ」 

幼い咲「咲く?」 

幼い咲「おんなじだ! 私の名前と!!」 

昔の照「えっ」 

幼い咲「おんなじだね!」 ヒトミキラキラ 

昔の照「……そ、そうだね、咲」 メヲソラシー 

昔の照「まぁだが、その血の花を意図して咲かせられるような偉大な打者も昔はいたし……」 

昔の照「鼻血を出しても腕が折れてもその身を血反吐にまみらせようと夢のためにマウンドに立ち続ける学生もいる……」 

昔の照「森林限界を超えた高い山の上――そこに花が咲くこともあるのと同じか……」 

昔の照「なぁ、咲」 

昔の照「お前もその花のように、強く――――――」

142 :予想外の行数制限のシビアさに1の心はボロボロ:2012/06/15(金) 00:17:07.24 ID:j9M3UyPI0

[河原] 

咲「ん……」 

咲「ふぁ……」 

咲(夢――) 

咲「お姉ちゃん――」 ←雑誌を手に取る 

咲「相変わらず勝ってるんだ……」 

京太郎「咲――――」 

咲「京ちゃん」 

京太郎「部活入って1週間だけど――もう慣れた?」 

咲「うーん」 

咲「楽しいよ、家族以外の人の球を打てるし」 

咲「安打も楽しい」 

咲「でも……」

144 :さるさんとかいうぐうの音も出ないほどの畜生:2012/06/15(金) 00:18:31.26 ID:j9M3UyPI0

咲「原村さんて私のこと嫌いなのかな……」 

咲「野球部に入ってからほとんど話してないよ」 

京太郎「和かー」 

京太郎「元ベストナインとしては複雑なんだろ」 

京太郎「1年の頃からずっとベストナインで、同学年では最強とまで謳われてたし」 

京太郎「雑誌とかにもバンバン載って天才とか書かれてるヤツがさ」 

京太郎「ポッとでのお前にエラー誘発打法やらどんなボールもカットする技能」 

京太郎「果ては難なくスタンドインする力なんてのを見せつけられちまって」 

京太郎「正直くやしいんじゃねーのかな」 

京太郎「特に打撃の面では巧みなバットコントロールによるアベレージヒッターってのが売りだったわけだし」 

京太郎「そんな自分のバットコントロールを上回る器用な奴が出てきたと思ったら」 

京太郎「身内野球大会で活躍したら怒られるからとか、そんなくだらねー理由で身に付けたテクだったらなおさら……」 

咲「くだらなくないよっ!」 

京太郎「でももう安打の楽しさも知ったんだし、そんなやらしい打ち方しなくていいんじゃねーの?」 

咲「う……うん。それは……そうなんだけど……」

146 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:19:24.28 ID:j9M3UyPI0

優希「そこの二人止まれ!」 

京太郎「!?」 

優希「私も一緒に行こう!」 スタッ 

京太郎「何故そんな所でタコスを食っている?」 

咲(優希ちゃんも友達いなくて人目のない所でしかご飯食べられないのかな……) 

優希「タコスが切れると私はヒトの姿をたもてないのだ」 

京太郎「何になる気だ」 

優希「私自身がタコスになる!」 

京太郎「…………」 

咲「そういえば、今日は室橋さん達は――」 

優希「今日は来られないじぇー。中学生は中学生で大変ってことだな」 

咲(練習になるのかな……)

152 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:22:24.01 ID:j9M3UyPI0
[部室] 

優希「いょーう、のどちゃんだけか?」 

和「まこさんと部長は遅れるそうです」 

咲「な、何してたの原村さん」 

和「……これは……」 

和「ポンコツですけど、うちの部活が全盛期の頃買ったというピッチングマシーンです」 

和「どんなに遅い球速でど真ん中に放らせても……」 

和「望むような回転をかけたり、針の穴を通すように正確な位置に打ち返すことはなかなか出来ません……」 

咲「………………」 タラーリ 

和「………………」 ┣〝┣〝┣〝┣〝 

京太郎「あ、あー!」 

京太郎「先輩達もいないし、とりあえずバッティングやろうぜー!」 アセアセ 

京太郎「普段基礎練ばっかでバット振る機会ないし!」 

京太郎「俺バッティングだーいすき!」

154 :思った以上にレス数食ってて焦るでござる。安価でイベント起こす暇あるのかこれ。:2012/06/15(金) 00:23:08.46 ID:j9M3UyPI0

[グラウンド] 

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

優希「ぐあーっまた打たれた!」 

優希「うう……後のことは頼みます……」 

優希「京太郎には一日4回エサをあげてください」 

京太郎「俺はペットかよ……」 

優希「私はもうダメだ」 

京太郎「しっかし咲と和はバッティングがうめーなぁ」 

優希「三振取れないからつまんないじょー」 

優希「しかも私しかピッチャーいないから、私だけ機械しか打てないし」 ブー 

和「次は頑張りましょう」 

咲「…………」

155 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:23:36.71 ID:j9M3UyPI0

 ・ ・ ・ ・ ・ ・ 

優希「やったー! 咲ちゃん打ちとったじょー!」 

咲「…………」 

和「…………!」 

和(今の跳ね方……) 

和(果たして守備についている人がいたら、あれを捕れたのでしょうか……) 

優希「よっしゃー調子出てきたじぇー!」 

京太郎「来い、タコス娘! フェンスの向こうに飛ばしてやる!」 

156 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:24:07.82 ID:j9M3UyPI0

和(なぜ気付かないのこの人達……) 

和(宮永さんはわざとゴロを打った……!!) 

和「…………」 

和「今日は帰ります」 タッタッタッタッタ 

優希「え」 

京太郎「勝ち逃げか!」 

咲「あ、私も一緒に――――」 タッタッタッタッタ 

優希「…………」 

京太郎「……」 

優希「……夫婦水入らずね、アナタ」 

京太郎「ないない」

158 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:28:37.22 ID:j9M3UyPI0

久「あら、二人だけ?」 

優希「ぶちょーぅ」 

久「……なにしてんの?」 

優希「二人じゃバッティング練習出来ないから、二人でポジティブシンキングだじぇ」 

久(それは練習なのかしら……) 

久「あの二人は?」 

優希「のどちゃんが怒って出てっちゃって」 

京太郎「え……あれ怒ってたのか」 

久「ふーん……まあ、大体の事情は察したけれど……」 

久「まぁ、そろそろいい加減焦らなくちゃいけない時期だし、既に野球選手として完成しつつある二人に頼みがあったんだけどねぇ……」 

京太郎「頼み?」 

160 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:30:16.84 ID:j9M3UyPI0

久「うん。今二人も不便を感じてるだろうけど、やっぱり野球部の人数は足りてないわ」 

久「今のままじゃ試合も出来ないし、大会までに最低でも一人」 

久「中学生を潜り込ませることに不安がないわけでもないから、出来ることなら三人以上!」 

久「部員を確保する必要性があるわ」 

久「足りない場合、人数合わせでエトペンを出すことになっちゃうしね」 

京太郎「ぬ、ぬいぐるみって……」 

久「ぬいぐるみを試合に出しちゃいけないなんてルールはないわ」 

京太郎「打席とかどうするんですか……」 

久「ストライクゾーンが超狭いし、四球じゃない?」 

京太郎「さすがに怒られるんじゃ……」 

久「その時は見逃し三振でいいわよ」 

京太郎「しゅ、守備は……?」 

久「外野にでも放置して、置物にしたらいいわ」 

久「まこあたりがカバーしてくれるでしょ」 

京太郎(染谷先輩死んでまう……)

161 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:31:57.11 ID:j9M3UyPI0

京太郎「まぁでも……確かに部員は欲しいですよね……」 

久「須賀君や優希はまだまだ練習してほしいことがあるから、出来ることなら部員探しはあの二人に頼みたかったんだけど……」 

優希「ていうか部員ってどうやって探すんだー?」 

久「まぁ適当な場所をぶらついてスカウトすればいいんじゃないかしら」 

優希「いい加減だなー」 

久「出来ることなら他の部活から引き抜いたりしたいところね」 

京太郎「確かに、そっちの方が強い人は集まりそうですね」 

優希「サクセスの基本だじょ」 

久「勧誘先には場所をうろつき場所を指定してもいいし、部活を指定してもいいわよ」 

久「何なら、個人名をピンポイントで出したっていいわ」 

優希「そのへんは、歴代サクセス全部ごった煮、くらいの気軽な感じでいけばいいなー」 

京太郎(サクセス……?) 

163 :嘘みたいだろ、まだオープニングなんだぜ、これ……:2012/06/15(金) 00:32:44.90 ID:j9M3UyPI0

久「一応、他校の選手を引き抜きも出来るけど……」 

京太郎「大会規則的に問題あるんじゃないですか?」 

久「ああ、そのことなら――――」 

友子「よ! 元気?」 シュタッ 

京太郎「わあっ!?」 

久「森監督のマインドコントロールでどうとでもなるわ」 

京太郎「そ、それは人道的にいいんですか……?」 

久「まぁ、あんまり乱発すると不自然な痕跡が残るからオススメはしないけどねー」 

久「まぁでも、監督に洗脳スキルを持った人を選ぶためだけにわざわざクロスオーバー乱発にしたんだし」 

久「一回くらいは使ってもいいんじゃないかな」 

京太郎「く、くろすおーばー?」 

165 :>>162 長野勢はもう考えてあるでー:2012/06/15(金) 00:34:16.47 ID:j9M3UyPI0

優希「まぁ、いざとなったら別高校のキャラでも清澄の生徒ってことにしたらいいじぇー」 

久「そうそう、原作の設定とちょっとくらい変えたって問題なしよ」 

久「他作品のキャラもバンバン出せるし、クロスオーバーって便利な言葉よね」 

優希「パラレルワールド万々歳だじぇ」 

京太郎(さ、さっきから二人は何を言っているんだ……) 

久「そんなわけだから他作品のキャラとかをスカウトしてもいいんだけど……」 

久「>>1が知らないキャラの場合、ググった知識を元にしたダレテメェ状態になるから注意してね」 

優希「キャラ崩壊に寛大じゃなかったらユーターンがオススメだじぇ」

167 :さるさんが定期的に殴ってくる怖い:2012/06/15(金) 00:36:00.88 ID:j9M3UyPI0

久「それで、勧誘とかのイベントなんだけど――」 

久「まぁ、あの二人は今頃原作通りの展開をしてるだろうし、レス数節約のため放置するとして――」 

京太郎(げ、原作? 何のことだ?) 

久「今の内にビラでも配ってもらおうかなぁ、ってのでもいいんだけど……」 

久「どうせなら、少ない住人の人の意見で決めましょう」 

京太郎「は? じゅうにん……?」 

久「そもそも、最初のレスで分かる通り、須賀君主人公ってパターンも考えてはいたのよね」 

久「宮永さんを矢部君ポジションにするって案もあったし」 

京太郎「矢部……?」 

久「それに、宮永さんにはまこの店でバイトしてもらいたいし……」 

久「イベント予定がいっぱいではあるのよねぇ」 

173 :多数決の幅取り過ぎな気がしなくもない:2012/06/15(金) 00:47:39.67 ID:j9M3UyPI0

久「だから、原作であるイベントは全部裏で宮永さん達にやらせておいて自由に動ける須賀君が部員集めとかするって選択肢があるわ」 

久「これを、仮にバカ犬ルートと名づけましょう」 

京太郎「ば、バカ犬って……」 

久「逆に宮永さんを主役に据えて行動するのも全然ありだと思うわ」 

久「原作イベントを全部こなして合間に勧誘とかをする縛りプレイも楽しそうだし」 

久「まぁ、原作イベントガン無視するってルートを行くのもありだけど」 

久「こちらはリンシャンキチガイルートと名づけましょうか」 

京太郎(リンシャンってなんだろう……) 

久「いっそ豪勢に、両方同時進行なんてのもありね」 

久「片方が部員探ししてる間に片方が練習したり……」 

久「この場合、両ルートがいっつも部員探しやうろつきやデートすると、アホみたいにレス数食うのが難点だけど」 

久「スレが埋まったりエタったりする可能性が一番高いルートでしょうね」 

久「この同時攻略ルートをレディースランチルートと名づけましょうか」 

京太郎「部長のネーミングセンスおかしくないっすか……」 

久「それじゃ、どのルートがいいか、>>174-180の間で多数決でも取りましょう」

>174 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:48:06.05 ID:ASD7XQJf0
>パワプロの主人公たる戸井君とか 
>超野球に耐久できそうなミスフルの天国とか
>175 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:48:17.89 ID:+Anz/1x60
>バカ犬ルート
>176 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:49:00.63 ID:7JI5tFjv0
>レディースランチルート
>177 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:49:31.37 ID:1M4sJeALO
>バカ犬
>178 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:49:44.64 ID:Cc7K9r5y0
>バカ犬ルート
>179 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:50:14.03 ID:ASD7XQJf0
>バカ犬
>180 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:50:54.10 ID:SqxqX3x40
>犬かな
>182 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:52:42.58 ID:oDcF4/HM0
>福路美穂子ちゃんの美乳揉みたい

183 :予想以上の犬人気:2012/06/15(金) 00:53:43.79 ID:j9M3UyPI0

久「なるほど、バカ犬ルートね。分かったわ」 

久「それじゃあ和達には原作通り動いてもらうけど……」 

久「レス数も勿体無いし、用意した小ネタと一緒にポイーしちゃうから各自脳内補完よろしくね」 

京太郎「あの……さっきから一体何なんですかこれ!」 

久「ん? ああ、これ?」 

久「そうね、強いていうなら恒例イベントかなぁ」 

京太郎「野球部にこんなわけのわからない伝統イベントなんてあるんですか?」 

久「というより、原作の伝統ね」 

京太郎「さっきから言ってる原作って何なんですか」 

優希「さっき言った“原作”は『咲-saki-』じゃない方だじぇー」 

久「パワプロじゃなくてパワポケなのがミソね」 

優希「>>1が情弱でPS2以降持ってないからしょうがないんだじぇー許してやってくれー」 

京太郎「ぱ、パワポケって……?」 

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:56:10.84 ID:j9M3UyPI0
久「まぁ、その編は適当にググるなり何なりして頂戴」 

優希「別に知らんくても問題なんてないしなー」 

久「部員集めのついでに他校の女の子を攻略してもいいし、主人公になった須賀くんを鍛えてもいいわ」 

久「ポジションはライパチだけど、まあ、気が向いたらコンバートもさせてあげるし」 

久「それじゃ、いつもの行くわよー」 

京太郎「い、いつものって?」 

優希「すりー! つー! わーん!」 

京太郎「何か嫌な予感ッ!」 

ドガーーーーーーーーーーーーン!!!! 

京太郎「うわーーーーーーっ!」 

京太郎「爆発したーーーーーーーーーーーーー!?」 ガバッ 

京太郎「あれ……?」 

優希「このバカ犬!」 ドガッ 

優希「ポジティブシンキングだって立派な練習、真面目にやる!」 

京太郎「ゆ、夢か……」

京太郎「何でまたあんなわけのわからん夢を……」 ゲッソリ

188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 00:57:53.17 ID:j9M3UyPI0

久「あら、二人だけ?」 

優希「ぶちょーぅ」 

久「……なにしてんの?」 

優希「二人じゃバッティング練習出来ないから、二人でポジティブシンキングだじぇ」 

久(それは練習なのかしら……) 

久「あの二人は?」 

優希「のどちゃんが怒って出てっちゃって」 

京太郎「え……あれ怒ってたのか」 

久「ふーん……まあ、大体の事情は察したけれど……」 

久「まぁ、そろそろいい加減焦らなくちゃいけない時期だし、既に完成しつつある二人に頼みがあったんだけどねぇ……」 

京太郎「頼み?」 

京太郎(あれなんかデジャヴ……) 

久「うん。今二人も不便を感じてるだろうけど、やっぱり野球部の人数は足りてないわ」 

久「今のままじゃ試合も出来ないし、大会までに最低でも一人。中学生を潜り込ませることに不安がないわけでもないから、出来ることなら三人以上!」 

久「部員を確保する必要性があるわ」

191 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 01:01:03.33 ID:j9M3UyPI0

(中略) 

京太郎「まぁでも……確かに部員は欲しいですよね……」 

久「須賀君や優希はまだまだ練習してほしいことがあるから、出来ることなら部員探しはあの二人に頼みたかったんだけど……」 

優希「んじゃ私達がやっておくじぇー」 

京太郎「おいおい、俺もかよ……」 

久「と、いうわけで、これよろしくね」 ニッコリ 

京太郎「こ、これ全部ビラですか……」 

久「そ、頑張ってね」 

久「別に他の方法でもいいから!」 

京太郎「トホホ……」 

優希「とりあえず今日は練習しないで勧誘だじぇー」 

優希「もしくは勧誘の体をしたうろつきだな」 

優希「もしくはそれすら大義名分で白昼堂々で・え・と? きゃっ」 ポッ 

京太郎「んじゃ今日は>>194するか」 

優希「ツッコんでもくれないのか!」

>194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 01:02:27.80 ID:+Anz/1x60
>山遊びで長野まで来た穏乃を勧誘

202 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 01:06:04.35 ID:j9M3UyPI0

京太郎「とりあえずビラ配りながら裏山でも行ってみようぜ」 

優希「そ、そこに連れ込んで何を!?」 

優希「あ、アダルティーなことをするならPINKに行かないと……」 モヂモヂ 

京太郎「アホ、あっちの方に運動部の活動場所が集中してるからだ」 

京太郎「まぁあんま奥に行きすぎても無駄かもしんないけど」 

京太郎「運動部に興味があるけど、時期を外して入れないー、なんて人がいるかもしれないし」 

優希「なるほど、お前にしてはやるじゃないか!」 

優希「行くぞ、バカ犬ー!!」 

京太郎「手ぶらかよっ! 少しは持て!!」 


203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 01:08:25.92 ID:j9M3UyPI0

優希「とうちゃーく!」 

京太郎「いやー空気がおいしーねー!」 スーハースーハー 

京太郎「って、オイイイイイイイイイイイイイイイ!」 ゴーン 

優希「ん?」 

京太郎「山! 山ァ!」 

京太郎「思わず追ってきちまったけど、ここ山頂じゃねーか!」 

京太郎「人なんて……」 

ガサガサ 

京太郎「ん……?」 

優希「ふ、ふふふ! 計算通り!」 

優希「私はここに居るであろう未来の野球部員を予知していたのだよ!」 

京太郎(絶対嘘だ……) 

優希「ほらそこに居る人、出てくるじぇーほらーチッチッチッチッチータコスやるぞー」 

京太郎「犬猫じゃないんだから……」 

猿「ウキャッ」

208 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 01:14:12.84 ID:j9M3UyPI0

京太郎「猿だあああああああああああああああああああ!?」 ゴーン 

優希「む、失礼な。サル顔の人間かもしれないじゃないか」 

京太郎「仮にそうだとしたらお前の発言も十二分に失礼だろう……」 

優希「でもこの際動けるだけエトペンよりはマシだじぇー」 

京太郎「いや、どうだろう……乱闘騒ぎで退場あるだけタチ悪くないか……」 

優希「まーでも、のどちゃん奈良では猿飼ってたって言ってたし」 

京太郎「猿って言ったよな。今お前完全にアレを猿だと認めたよな」 

優希「……私はこのタコスを食べるのをやめると人ではなくなる」 

京太郎「は?」 

優希「そういったよな」 

京太郎「まぁ……」 

優希「つまりそれは、タコスを食べたら人になるということではないか……?」 

京太郎「いや待て、おかしい、色々と前提がおかしい」 

優希「とりあえず猿にタコス食わせてみるじぇー」 

優希「立派な人間になれよー」

212 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/06/15(金) 01:19:06.72 ID:j9M3UyPI0

優希「とりあえず、猿にも入部届付きのビラを渡しておくじぇ」 

京太郎(猿にビラ配った、とか言ったら怒られないだろうか……) 

優希「まー、実際部員の増加はのどちゃんも望んでたしなー」 

京太郎「そうなのか」 

優希「中継ぎや抑えもできたら欲しいとか、代打がどうとか……」 

優希「今のままじゃ戦略を練ろうにも駒が少なすぎて満足に運用できないみたいだじぇ」 

京太郎「うーん、それはナントカしてやりたいな……」 

優希「最近ずっとのどちゃん大変そうだったし、楽にやらせてあげたいじぇー」 

京太郎「そうだなぁ……」 

京太郎「咲のやつも楽しそうだし、皆で楽しめる野球部にしたいな……」 

優希「うむ! 皆でのどちゃんと遊ぶためにも、部員増大計画を二人でゴリゴリ推し進めるじぇ!」 

京太郎「おーー!!」 

猿「………………」

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