松野館(喜多方市)

松野館
(まつのだて)
所在地喜多方市慶徳町松舞家字稲荷前
別称 
築城年明応二年(1493)
築城者青木氏
城主変遷青木氏…蘆名氏[勝氏]…
廃城年天正十三年(1585)か
現状耕作地

概要

松野館は福島県喜多方市に所在した城館跡である。

歴史

『会津鑑』『会津古塁記』に、明応二年(1493)青木民部によって構築され、その後永禄年間(1558-70)勝次郎が居住したとある。また『新編会津風土記』では勝次郎の居住時期を天正年間(1573-92)としている。廃館となった時期は不明だが、天正十二年(1584)大沼郡船岡館主松本太郎行輔が蘆名盛隆に叛し、これに同心した館主勝次郎が慶徳城主慶徳善五郎によって討ち取られた際と考えられている。

東西に2つの郭を連ねた連郭式の方形館であり、東側の本丸が東西23間、南北35間、西側の二の丸が東西15間、南北30間の規模であったとされる。現在は畑地となっており明確な遺構は残っておらず、本丸とされる東郭の南西隅に0.5mほどの土塁跡と伝承される箇所があるのみである。往時は両郭周囲に土塁、水堀もしくは空堀を巡らせていたものと推定されるが、明治時代の地籍図、江戸時代後期の絵図からも完全にそれを読み取ることは出来ない。

現状・感想

松野集落西側の山裾に広がる畑地が館跡とされていますが、上記の通り特に遺構は見られません。南側の神社付近に車を停めてぐるっと周囲を歩いて見ましたが、人様の畑を無断で歩くその姿は全くもって不審者に相違ありません。付近住民の方にお話を伺いたかったのですが人影も無し、知人で確か松野在住の方がおりましたので、話を聞いてから再訪してみたいと思います。

しかし勝次郎さん…、そのまま書くときっと誰しもが「かつじろう」さんと読むでしょうなー。「すぐれじろう」さんです、念のため。

関連項目

最終更新:2012年09月27日 19:18
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