荒神館 (こうじんだて) | |
所在地 | 喜多方市慶徳町豊岡字木曽原 |
別称 | |
築城年 | 文禄三年(1594)か |
築城者 | 野辺家清か |
城主変遷 | 蒲生氏[野辺氏](1594-)… |
廃城年 | 不明 |
現状 | 宅地、耕作地 |
荒神館は福島県喜多方市に所在した城館跡である。
文禄三年(1594)若松城主蒲生蒲生氏郷家臣野辺三十郎(三重郎)家清が慶徳村を領し、居住したのがこの荒神館であるとされる。しかし豊岡集落周辺の城館はそれぞれ記録に混乱が見え、現在見られる遺構と記録が一致しない部分も多く、荒神館に関する確実な記録は存在していない。
野辺氏に関しても、慶徳村に住していたのは確かである様だが、それが文禄三年のことであるかは確証が無い。というのも、文禄年間(1592-96)の蒲生氏関係資料にその名は見えておらず、また慶長三年(1598)の資料でも慶徳村代官は安井甚尉となっている為である。
現在は宅地、耕作地として利用されている様で、南辺の堀跡は隣接する道路からはっきり確認出来るものの、さすがに敷地内に侵入するのは憚られる…。『喜多方市史』に記載されている遺構を直接拝んでみたいので、訪問時間を考慮して再訪したいと思っています。
なお東西84m、南北82mの規模を持つ平地方形館だった様です。