「日記/2007年02月15日/渋谷の地価」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

日記/2007年02月15日/渋谷の地価 - (2007/02/15 (木) 17:17:33) のソース

#blognavi

今、渋谷エリアの地価は急上昇の真っ只中だ。
白金エリアなどはいまや渋谷の6割程度の価値だというし
下手をすれば六本木エリアよりも渋谷のほうが
価値が高い。

池尻大橋、二子玉川の再開発、
渋谷自体にも再開発のプランがあり、
どこからもアクセスがよく
インターネットビジネス発祥の地であり
若手ホワイトカラーの巣窟、渋谷。

だから、代官山、渋谷エリアの貸主は
ものすごい強気だ。

----

このエリアにこんなにこだわっている私が
言うのもアレだが
実は私はこの異常な渋谷価値上昇は
いつまでも続かないと思っている。
いや、逆に、それに気付いているからこそ
不動産屋はあんなに必死に強気に
話を進めようとするのか。

正直現在計画されている渋谷再開発の体力が
そのとき東急にあるのか、
見合った経済的なリターンがそのときの日本に
あるのかもかなり疑問に思っている。
この10年、いや、5年、
きっと日本は様変わりする。

----

先の日記とも関係があるのだが

円の弱小化はもはやブレーキってなんだっけ?の勢いで
加速し続けており生きるための消費財をおそろしい勢いで
カネで買っているこのままの経済システムでは、
これまで先送りにしてきたさまざまなツケも
加わって日本の財政は
(とうに破綻しているけれど)完全にぶっ壊れるはずだと思うのだ。

そもそも、不動産ベースで計算されている
日本の財産価値は、
「人口が多いのに、土地が少ない」
日本だからこそ成り立つ概念である。
建築技術の進化で縦に面積を取り、
半端な土地に家を建てられるようになり
都心の空き土地には雨後のたけのこよろしく
マンションを建て、住居できる戸数は増加している一方、
住む人間自体の数は減少に転び、転がり続けていく。
また若者にはかつての若者ほどのカネがない。
背に腹は変えられず、中古でよし、狭くてよし、
と今後日本の担い手たちの買い物は
安い不動産を中心にするようになる。

加えて生産できる人口の減少スピードは深刻だ。
経済を循環するカネの絶対量が確実に減るのだから
いくら貧富の差が開き、金持ちは永遠になくならないとは言え
経済的弱者に、国家自体がなるのは避けられない。
そんな未来を嗅覚で嗅ぎ取ってか、どうも下の世代には
(いや、私たちの世代からか)
夢がない。覇気が無い。生産力というかバイタリティは
個々レベルでどーんと落ちている。

日本の財産評価は、そう遠くない将来に
地盤からゆらぐはずだ。


----

それでも私は渋谷にこだわる。
音楽、芸術、若者文化、高級住宅街には名家が立ち並ぶ
不思議な街渋谷。
この街の陥落は日本の陥落でもある。

私は愛国民だ。
どうしようもなく救いようのないこの国だけれど
私が生まれ育った国だ。
日本と心中してもいい。

でも簡単に諦める前に
私にできる精一杯で
やりたいこと、実現したい形がある。

まだ、可能性があると、希望を持って。



#right{
カテゴリ: [[[雑感>日記/カテゴリ/雑感]]] - &trackback() - 2007年02月15日 16:49:47
}
#comment(nostyle,nsize8,size30)
#blognavi