#blognavi 今、渋谷エリアの地価は急上昇の真っ只中だ。 白金エリアなどはいまや渋谷の6割程度の価値だというし 下手をすれば六本木エリアよりも渋谷のほうが 価値が高い。 池尻大橋、二子玉川の再開発、 渋谷自体にも再開発のプランがあり、 どこからもアクセスがよく インターネットビジネス発祥の地であり 若手ホワイトカラーの巣窟、渋谷。 だから、代官山、渋谷エリアの貸主は ものすごい強気だ。 ---- このエリアにこんなにこだわっている私が 言うのもアレだが 実は私はこの異常な渋谷価値上昇は いつまでも続かないと思っている。 いや、逆に、それに気付いているからこそ 不動産屋はあんなに必死に強気に 話を進めようとするのか。 正直現在計画されている渋谷再開発の体力が そのとき東急にあるのか、 見合った経済的なリターンがそのときの日本に あるのかもかなり疑問に思っている。 この10年、いや、5年、 きっと日本は様変わりする。 ---- 先の日記とも関係があるのだが 円の弱小化はもはやブレーキってなんだっけ?の勢いで 加速し続けており生きるための消費財をおそろしい勢いで カネで買っているこのままの経済システムでは、 これまで先送りにしてきたさまざまなツケも 加わって日本の財政は (とうに破綻しているけれど)完全にぶっ壊れるはずだと思うのだ。 そもそも、不動産ベースで計算されている 日本の財産価値は、 「人口が多いのに、土地が少ない」 日本だからこそ成り立つ概念である。 建築技術の進化で縦に面積を取り、 半端な土地に家を建てられるようになり 都心の空き土地には雨後のたけのこよろしく マンションを建て、住居できる戸数は増加している一方、 住む人間自体の数は減少に転び、転がり続けていく。 また若者にはかつての若者ほどのカネがない。 背に腹は変えられず、中古でよし、狭くてよし、 と今後日本の担い手たちの買い物は 安い不動産を中心にするようになる。 加えて生産できる人口の減少スピードは深刻だ。 経済を循環するカネの絶対量が確実に減るのだから いくら貧富の差が開き、金持ちは永遠になくならないとは言え 経済的弱者に、国家自体がなるのは避けられない。 そんな未来を嗅覚で嗅ぎ取ってか、どうも下の世代には (いや、私たちの世代からか) 夢がない。覇気が無い。生産力というかバイタリティは 個々レベルでどーんと落ちている。 日本の財産評価は、そう遠くない将来に 地盤からゆらぐはずだ。 ---- それでも私は渋谷にこだわる。 音楽、芸術、若者文化、高級住宅街には名家が立ち並ぶ 不思議な街渋谷。 この街の陥落は日本の陥落でもある。 私は愛国民だ。 どうしようもなく救いようのないこの国だけれど 私が生まれ育った国だ。 日本と心中してもいい。 でも簡単に諦める前に 私にできる精一杯で やりたいこと、実現したい形がある。 まだ、可能性があると、希望を持って。 #right{ カテゴリ: [[[雑感>日記/カテゴリ/雑感]]] - &trackback() - 2007年02月15日 16:49:47 } #comment(nostyle,nsize8,size30) #blognavi