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フジカ35SEの分解 - (2010/12/02 (木) 11:39:56) のソース

Fujica35SEの分解(2010.12)

先日のフジカ35EEを委託された方から連絡があって、今度はシャッター不良のフジカ35SEがあるとのこと。
例によっていつものカメラ屋さんで購入。

症状は、シャッターチャージがまったくできない、というもの。露出計はしっかり生きているので何とか直してやりたい。

早速分解。前玉をゴムリングではずして、押さえ板を外せばシャッターのご登場。

#ref(http://www16.atwiki.jp/saltysugar?cmd=upload&act=open&pageid=20&file=IMGP0657.JPG,width=320,height=240,title=チャージ前)


この状態で巻き上げてみると、左上のチャージ金具がぐるぐる回るだけでどこにも引っかからない。

#ref(http://www16.atwiki.jp/saltysugar?cmd=upload&act=open&pageid=20&file=IMGP0657-2.JPG,width=240,height=320)


チャージ金具にリンクする部分を調べると、チャージ金具が回ると腕が下に伸びてロックし、下の金具も回してロックさせることが分かった。

#ref(http://www16.atwiki.jp/saltysugar?cmd=upload&act=open&pageid=20&file=IMGP0657-3.JPG,width=240,height=320)#ref(http://www16.atwiki.jp/saltysugar?cmd=upload&act=open&pageid=20&file=IMGP0651-2.JPG,width=240,height=320)


左:チャージ前、右:チャージロック後

上下二つの金具がロックしないのは金具が摩耗してチャージのためのストロークがほんの1mm以下足らないのが原因だと分かった。
金具を曲げたぐらいでは対処しきれないので、ストロークを与える部分にハンダを盛るとチャージロックするようになった。

チャージロックができるようになったので空シャッターを切って様子を見てみると、スローシャッターが二回に一回ぐらい高速で切れる。
スローガバナに油を差してもガバナが高速で回るので、先日のジャンクフジカ35SEからスローガバナをもらってくることにした。

#ref(http://www16.atwiki.jp/saltysugar?cmd=upload&act=open&pageid=20&file=IMGP0660.JPG,width=320,height=240)