第4章 競技 第1節 競技場
第29条〔競技場〕
① 競技場は,次の各号の条件を満たすものでなければならない.
(1) ピッチは天然芝であり,原則として縦長105m,横幅68mであること
(2) ピッチの外側周囲には,原則としてすべて1.5m以上の芝生部分を確保すること(したがって,縦長108m以上,横幅71m以上の芝生部分を確保すること)
③ 競技場の観客席は,下記のとおりとする.ただし,芝生席は,観客席とはみなされない.
(1) J1クラブ主管公式試合:15,000人以上収容できること
(2) J2クラブ主管公式試合:10,000人以上収容できること
第3節 試合の運営
第59条〔同日開催の制限〕
公式試合は,原則として,同一日に同一競技場で2試合以上行ってはならない.
第60条〔抱き合わせ開催の禁止〕
公式試合は,Jリーグまたは協会以外の第三者が主催するサッカーその他のスポーツの試>合またはイベント等と抱き合わせで開催してはならない.
ただし,Jクラブが主催する地域振興のための試合・イベント等および選手育成のための試合であって,荒天時には中止できるものに限り,Jリーグ事務局長の承認を受け,実施することができる.
平均 | 1人 | 2人 | 3人 | 4人 | 5人以上 | ||
リーグ全体 | 2007年 | 3.1 | 15.7 | 42.3 | 15.7 | 12.4 | 14.0 |
広島 | 2006年 | 4.5 | 11.1 | 35.9 | 22.6 | 11.1 | 19.2 |
2007年 | 2.5 | 19.1 | 45.6 | 19.1 | 8.1 | 8.1 |
平均 | ~30分 | 31~60分 | 61~90分 | 91分~ | ||
リーグ全体 | 2007年 | 59.5 | 39.0 | 35.1 | 11.1 | 14.8 |
広島 | 2005年 | 50.1 | 44.2 | 36.5 | 8.7 | 10.6 |
2006年 | 63.9 | 36.2 | 34.5 | 13.2 | 16.2 | |
2007年 | 67.0 | 31.7 | 36.7 | 14.1 | 17.6 |
Jリーグクラブが本拠地とするホームスタジアムは、ほとんどが公共施設で、施設運営において毎年少なからぬ公的補助金を必要としている。また施設にとって主要な使用者であるJリーグクラブは、設備や備品の質、運用の自由度、交通アクセスの等の面で、不満を感じていることが多い。
これに対し海外には、スポーツ施設の機能を複合化し、スポーツイベント以外の稼働率を高め、利益を上げる例がある。このような施設は稼働率に見合った、交通至便な立地に設置され、スポーツ観戦時の快適性も大いに向上している。一つのスタジアムの水準が向上すると、ライバル関係にあるスポーツクラブのスタジアムも対抗して水準を高める。このような連鎖の結果、とくに欧米では近年、新しいスポーツ施設の建設および改修が盛んで、かつその質が急速に高まりつつある。
日本ではプロスポーツのイベントを開催する施設について、「施設運営による収益は期待できないものの、社会的に一定の意義はある。従って公共事業として整備するが、できるだけ投資額を抑えて、必要最低限の機能を設備すればいい」と見なすのが一般的だろう。この考え方を、「スポーツ施設は工夫すれば、スポーツイベント以外でも収益を上げられる。収益を上げるための事業プランがあれば、民間投資を期待できる。好立地で高機能な施設を実現することで、初期の建設費用が高くついても、毎年の管理事業の利益から十分に回収できる」と転換することが望まれる。欧米などスポーツ先進国はすでに後者の考えに立って、スポーツ施設への投資を加速している。日本も同じ考えに立たないと、競技力向上およびスポーツ文化振興の両面において、ますます後れを取ることになりかねない。