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ただしイケメンに限る - (2010/01/23 (土) 21:45:08) の1つ前との変更点

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ただしイケメンに限る A01「あの、新田さん。二次試験の過去問持ってるよね?」 B01「え?ああ、うん。持ってるけど、これ北大(きただい)のだよ?」 A02「ちょっと貸してくれないかな?実は僕も受けることにしたんだ、北大」 B02「え……?」 A03「それじゃ、ちょっとコピーしてくるから」 (A、教室を出て行く) C01「ちょっとちょっと、どういうこと!?」 B03「さあ」 C02「何で今になって進路変えるわけ?」 B04「なんか事情があるんだよ、きっと」 C03「事情って何さ?だってあの人一大(いちだい)狙ってたじゃん。普通にA判定とってたし。   それを北大って、どんだけレベル下げるのよ」 B05「色々あるんだよ」 C04「ねーよ!」 B06「知らないよ!」 C05「何したの?」 B07「は?」 C06「ごまかすな。さては冬休みに何かあったんでしょ!?」 B08「ば、馬っ鹿じゃないの!?」 C07「ははぁん、その反応は……」 B09「無いから!!」 C08「うわぁーん、こんなミニマムサイズに先越されるなんてー!!」 B10「張っ倒すぞ、この野郎!!」 C09「はっ!?こうしては居られない!真相を確かめに行かなきゃ!!」 B11「だから何にもあるはずないじゃん!って、足はや!もう居ないし!……もう、本当に何にも   ないのに。だいたい、まともに話したこと自体、あの時……」 (ここから回想。1年前の2学期、中間テスト後) B12「あの、加藤君」 A04「あれ、新田さん、めずらしい、何?」 B13「いや、えっと、ここね、ここの所、ちょっとわからなくて、ごめん、本当は美恵子に聞いた   んだけどね、あの馬鹿、加藤君に聞けばいいじゃんとか、ほら、加藤君学年1位だしさ、で、   あ、別に加藤君が嫌ってわけじゃなくて、むしろ私もそっちのほうがいいな、とか、加藤君   教えるのうまいって評判いいし、……ね?それで、ああ、やっぱいいや、自分で」 A05「あ、ここの計さ」 B14「はい!……え?」 A06「落ち着こうよ。……んとさ、解き方は間違ってないんだよ。ここ、計算ミスしてるだけ」 B15「え?」 A07「なんだ、こっちのもケアレスミスじゃん。新田さん、計算式はきれいなのに。解き方が頭に   入ってるなら次は大丈夫だよ。次はもう少し落ち着いて、ね」 B16「あ、ありがとう……。そ、それじゃ!」 A08「あ……」 (ここまで回想) B17「訂正。まともに話したことなんてなかった。あるはずがなかった。希望的観測でした。あー   あ、ついに3年間ろくに話さないで終わっちゃった。……大学行ったらもっと仲良くできるか   な?いやいや、3年間ろくに話してないのに急に仲良くなれるわけないじゃんか」 C10「どったの?(意:どうしたのですか?)」 B18「……別に。つーか結局何しゃべってきたのさ」 C11「ああ、うん。とりあえず何もなかったことはわかった」 B19「でしょ」 C12「ねえ、チハ、あんたやる気あんの?」 B20「何よ」 C13「加藤君のこと。まさか3年間まったくひとつもアクション起こさないとか」 B21「放っといてよ」 C14「少しは押し倒したいとか思わないの?」 B22「馬鹿じゃないの?」 C15「もしかして、飽きちゃったとか」 B23「うっさいな」 C16「嘘、マジで?」 B24「違うわ。うー、違うんだけどさー」 C17「ん、そっか。よかったよかった」 B25「はあ?」 (A、教室に戻ってくる) A09「あの、新田さん、これ、ありがとう。助かったよ」 B26「ん。どうも。そういえば結局加藤君はどうして北大受けることにしたの」 A10「そのこと、なんだけど、えっと……」 B27「へ?」 C18「頑張れー」 A11「ごめん、新田さん、ちょっと来てくれないかな!?」 B28「はい?」 C19「二人とも頑張れー」 B29「ちょ、美恵子!?まさかお前か!」 C20「いやー、青春って見てて面白いよねー。そいじゃ」 B30「お、お前泣かす!後で絶対泣かすから!!……行こ、加藤君。えっと、どこ行けばいい?」

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