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ひとりよがりの友愛 - (2010/10/20 (水) 17:08:49) の1つ前との変更点

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ひとりよがりの友愛 女1:絶対☆スィーツ(笑)至上主義 女2:今日も元気に働きマン 101「ねえねえ、相談に乗ってよ。あたしたち、友達でしょ?」 102「ひとりよがりの」 201「友愛」 103「それでね、やっぱりアイツ、あたしの前にあの子と付き合ってたんだって。    それで、ちょっとだけあたしたちバイバイしちゃったんだけど、その時は別の子とより戻してたんだって!    ね、信じられないよね?」 202『そうだね、信じられない。    夜中に電話をかけてきて、その内容だけでそれから30分喋り続ける、あんたの感性が信じられない。    帰ってきた途端に携帯鳴って、こっちは風呂にも入ってないんだけど?』 104「自分の都合いいようにコロコロ付き合ってさー。そういうのって、信じられる? 普通、ないよね? 203『普通ってどういう普通? あんたのいう普通って、昔からかなり範囲が狭いよね。    この前、人に害虫退治させといて、「あ~り~え~な~い!普通、虫なんて触れないしー」とか    本人の目の前でのたまったよね?』 105「小学校の時からずーっとラブラブなんだけどねー。    なんかねー最近、正直うまくいかないんじゃないかなーって思うのね。結婚する気あんの? っていうか。    あたしはしたいよー、でもさー、向こう長男だしー? ねー、どうしたらいいのかなー? どう思う?」 204『その話題、たしか2年前にもしたよね? で、私すでに「ならこうしたら?」って何度も提案して、    そのたびに、あんたって「えー、でーもー」とか言ってるよね? いい加減うんざりしてんだけど?』 106「それでねー、この前ー、別の友達とも相談したんだけどー、やっぱりー……」 205「あのさ」(ここで初喋り) 107「……んっ? なに?」(話を止められ少し驚き) 206「……もう12時過ぎたんだけど」 107「えー? あー、もうこんな時間ー? やっだぁー、もう、ごめんねー? 遅くまで……」 207「……おやすみ」 108「うーん、おやすみー。ごめんね、昔からいっつもあたしの話ばっかり聞いてもらってて。    あんたって、真面目に黙って聞いてくれるから、とっても話しやすいんだぁー」 208『そうだね、寡黙を貫き通せる所は、自分でもすごいと思ってる。    あんたのマシンガントーク、そうしないと聞けるもんじゃないから。    反論すると、黙り込んでもう話さなくなるしね。本当わがままだよね』 109「あー、話したらすっきりしたー。眠れそうだよー、ありがとー    ……あ、夢っていえばさ、この前変な夢見てねー?」 209『夢の話好きだよね。なに? また「夢になになにクンが出たんだけど、どうしよー?」とかそういうの?    勘弁してほしいんだけど。というか話長いよ、もう限界なんだけど、さっさと寝せてくれない?』 110「あのねー、夢にねー、あんたが出てきたんだよねー」 210「……え」 111「(相手の反応待たずにマシンガン)    なんでかさ、口裂け女みたいなマスクしててねー。で、「見ーたーなーーー!」って!超ウケたんですけど!!」 211「思いつつ……」 112「え?なに?」 212「『思いつつ寝ればや人の、見えつらん、夢と知りせば、覚めざらましを……』    寝てる時に考えてたことが夢に出たかも? っていう和歌。小野小町が作ったヤツ」 113「ああ、あきたこまちの? あんたって、なんか時代モノ? 好きだよねー」 213「そう、それは古今和歌集に出展されてるヤツで……あ、古今和歌集って言ってもね、古いほうは……」 114「あ、あー! ごめん、あたしもうそろそろ眠いから。ごめんねー、長く電話しちゃって!」 214『うん、あんた、本当に人の長くなりそうな話は嫌いだよね、よく知ってる。    ありがとう、そのままのきみでいてくれて。やっと眠れそうだ』 115「じゃ、あったかくして寝るんだよー。お風呂、ちゃんと入らないとダメだよー」 215『うん、ごめんそろそろ本気で限界。寝かして?』 116「おやすみ! ……あたし、あんたが友達でよかった!」  (SE:電話切れる) 216「私は、あんたを一度だって友達だって思ったことないんだけどね。   ”アバタもエクボ”なんて……昔の人はよく言ったもんだ。   『――玉の緒よ、絶えなば絶えね ながらえば 忍ぶることの弱りもぞする』…………おやすみ、私の筒井筒」  (SE:携帯にチュッ) あとがき 『思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを---小野小町』 (あの子と会えたと思ったのに夢かよ! 起きなきゃよかった!) 『玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする---式子内親王』 (好きだなんて、絶対に言えない……(気付かれたら)死んでしまうわ!) 『筒井筒---伊勢物語より』 (小さい頃から一緒に遊んでいた、幼馴染の二人……大きくなるにつれ、お互いのことを意識しはじめて……!?)
ひとりよがりの友愛 女101「ねえねえ、相談に乗ってよ。あたしたち、友達でしょ?」 女102『ひとりよがりの』 女201『友愛』 女103「それでね、やっぱりアイツ、あたしの前にあの子と付き合ってたんだって。    それで、ちょっとだけあたしたちバイバイしちゃったんだけど、その時は別の子とより戻してたんだって!    ね、信じられないよね?」 女202『そうだね、信じられない。    夜中に電話をかけてきて、その内容だけでそれから30分喋り続ける、あんたの感性が信じられない。    帰ってきた途端に携帯鳴って、こっちは風呂にも入ってないんだけど?』 女104「自分の都合いいようにコロコロ付き合ってさー。そういうのって、信じられる? 普通、ないよね? 女203『普通ってどういう普通? あんたのいう普通って、昔からかなり範囲が狭いよね。    この前、人に害虫退治させといて、「あ~り~え~な~い!普通、虫なんて触れないしー」とか 本人の目の前でのたまったよね?』 105「小学校の時からずーっとラブラブなんだけどねー。    なんかねー最近、正直うまくいかないんじゃないかなーって思うのね。結婚する気あんの? っていうか。    あたしはしたいよー、でもさー、向こう長男だしー? ねー、どうしたらいいのかなー? どう思う?」 女204『その話題、たしか2年前にもしたよね? で、私すでに「ならこうしたら?」って何度も提案して    そのたびに、あんたって「えー、でーもー」とか言ってるよね? いい加減うんざりしてんだけど』 女106「それでねー、この前ー、別の友達とも相談したんだけどー、やっぱりー……」 女205「あのさ」(ここで初喋り) 女107「……んっ? なに?」(話を止められ少し驚き) 女206「……もう12時過ぎたんだけど」 女107「えー? あー、もうこんな時間ー? やっだぁー、もう、ごめんねー? 遅くまで……」 女207「……おやすみ」 女108「うん、おやすみー。ごめんね、昔からいっつもあたしの話ばっかり聞いてもらってて。    あんたって、真面目に黙って聞いてくれるから、とっても話しやすいんだぁー」 女208『そうだね、寡黙を貫き通せる所は、自分でもすごいと思ってる。    あんたのマシンガントーク、そうしないと聞けるもんじゃないから。    反論すると、黙り込んでもう話さなくなるしね。本当わがままだよね』 女109「あー、話したらすっきりしたー。眠れそうだよー、ありがとー    ……あ、夢っていえばさ、この前変な夢見てねー?」 女209『夢の話好きだよね。なに? また「夢になになにクンが出たんだけど、どうしよー?」とかそういうの?    勘弁してほしいんだけど。というか話長いよ、もう限界なんだけど、さっさと寝せてくれない?』 女110「あのねー、夢にねー、あんたが出てきたんだよねー」 女210「……え」 女111「(相手の反応待たずにマシンガン)    なんでかさ、口裂け女みたいなマスクしててねー。で、「見ーたーなーーー!」って!超ウケたんですけど!!」 女211「思いつつ……」 女112「え?なに?」 女212「『思いつつ寝ればや人の、見えつらん、夢と知りせば、覚めざらましを……』    寝てる時に考えてたことが夢に出たかも? っていう和歌。小野小町が作ったヤツ」 女113「ああ、あきたこまちの? あんたって、なんか時代モノ? 好きだよねー」 女213「そう、それは古今和歌集に出展されてるヤツで……あ、古今和歌集って言ってもね、古いほうは……」 女114「あ、あー! ごめん、あたしもうそろそろ眠いから。ごめんねー、長く電話しちゃって!」 女214『うん、あんた、本当に人の長くなりそうな話は嫌いだよね、よく知ってる。    ありがとう、そのままのきみでいてくれて。やっと眠れそうだ』 女115「じゃ、あったかくして寝るんだよー。お風呂、ちゃんと入らないとダメだよー」 女215『うん、ごめんそろそろ本気で限界。寝かして?』 女116「おやすみ! ……あたし、あんたが友達でよかった!」  (SE:電話切れる) 女216「私は、あんたを一度だって友達だって思ったことないんだけどね。   ”アバタもエクボ”なんて……昔の人はよく言ったもんだ。   『――玉の緒よ、絶えなば絶えね ながらえば 忍ぶることの弱りもぞする』…………おやすみ、私の筒井筒」  (SE:携帯にチュッ) 【あとがき】 『思ひつつ 寝ればや人の 見えつらむ 夢と知りせば 覚めざらましを---小野小町』 (あの子と会えたと思ったのに夢かよ! 起きなきゃよかった!) 『玉の緒よ 絶えなば絶えね ながらへば 忍ぶることの 弱りもぞする---式子内親王』 (好きだなんて、絶対に言えない……(気付かれたら)死んでしまうわ!) 『筒井筒---伊勢物語』 (小さい頃から一緒に遊んでいた、幼馴染の二人……大きくなるにつれ、お互いのことを意識しはじめて……!?)

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