作者:Elika 俺、子供の頃すごく暗かったんだよ。 本人としては、暗いんじゃなくておとなしいつもりだったんだけど……。 多分、他のクラスメイトからしてみたら、暗かったんだろうな。 休み時間とかずっと本読んでたし、お昼休みや放課後はずっと、図書室にいた。 本が好きでさ、なんでも読んだよ。おかげでメガネっ子。 メガネが顔の一部なら、おまえは俺の一部だな。そんくらい、すっげぇ大事。 俺も、明るくなりたいって思ったりしたよ。 笑う練習とかしたらよかったのかもしれないけど、そんなのは恥ずかしすぎた。 鏡の前に立つとさ、暗い顔した奴が無表情でこっちみてるの。 髪の毛まで真っ黒で、本当に根暗なんじゃないかな、って思った。 明るくなりたかったんだ。変わりたかった。強く願って努力もした。 その結果がこれ。 でも、実際ここまで明るくなるとさ、逆に違和感っていうかやっぱり恥ずかしいんだよ。 だから、お前が俺と一緒になってくれて、また元の自分に戻れて、すごく嬉しい。 これからも、ずっとそばで、俺の明るさを……頭頂部の輝きを、隠してほしい。 大切にするから、ずっと一緒にいてください。