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マイコー」(2010/10/20 (水) 16:45:00) の最新版変更点

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マイコー 女「マイコー、マイコー、どこ行くの   マイコー、マイコー、箱の中   知らない車に乗せられて、ゴトゴトゴトゴト揺られてく   マイコー、マイコー、箱の中」 【回想/夢の中】 A「幽霊なんて存在しない」 B「見た人がいても?」 A「存在するとすれば、それは人の心の内にある。   実際に、魂が姿を変えてうろつくなんて現象はありえない。非科学的だ」 B「…でも、宇宙人は信じてるんだろ」 A「宇宙人は科学的に立証されている。米国ではアブダクションに単を発する例を……」 【海上/クルーザー】 A「発する、連邦、KGBが……」 B「絶景かな、絶景かな! 海を越えれば、そこは島であった……ほら、見ろよ、いい長めだぞ」 A「……んぅ」 B「なんだ寝てんのかよ」 A「あ? なんだ夢か……懐かしいな」 B「こいつ寝ぼけてやがる」 A「……今、誰か、歌ってなかったか」 B「誰もいないぞ?」 A「女の声が聞こえた気がしたんだが」 B「お、おいおいおい、やめろよ、セイレーンとか、そういう怪奇現象の類はお断り」 A「…気のせいか」 B「そ、そそそそ、そう、気のせいだよ、気のせい、気のせい」 A「あぁ……あの島か」 B「綺麗だろー」 A「気が重いな」 B「…苦労おかけしますね、どーも」 【島/屋敷/応接間】 C「こちらでお待ち下さいませ。奥様はすぐにいらっしゃいます」 (時間経過) A・B「遅い」 B「この家は客人をいつまで待たせる気だ?」 C『奥様、いけません!!』(廊下から) A「…なんだ?」 【屋敷/廊下】 C「奥様、それは座るものではございません、さあ、お立ちになって。ジョージアからウィンクェスト家の……奥様、奥様!!」 女「(かん高く笑う声)」 (かけ去る足音) B「リーズ……? リズ! どうして?待ってくれ!!」 A「奥様は……」 C「当家の女主人は、気を病んでしまわれたのでございます。……今日は日がようございますから、花園に行かれたのでございましょう」 A「追いかけても、構いませんか」 C「ええ……この老体では、もう。奥様は、遊び相手を喜ぶでしょう。決して、驚かせないで下さいませ」 【島/埠頭】 B「リズ!そっちは危ない!!」 女「……がけ」 B「そう、崖!危ないから」 女「マイコー…マイコーがいない、いない、いない」 B「リズ……」 女「マイコー、マイコー、どこ行くの   マイコー、マイコー、箱の中   知らない車に乗せられて、ゴトゴトゴトゴト揺られてく   マイコー、マイコー、箱の中」 B「リズ、俺は」 A「マイコー、マイコー、箱の中   花をたくさん敷き詰めて   マイコー、マイコー、眠ってる」 女「ねむってる?」 A「そう、冬眠のクマのよう。グースカグースカ。マイクは居眠りだったから」 女「グースカ、グースカ、眠ってる   マイコー、マイコー、いつ起きる?   一緒に遊ぼう、いとしいマイコー」 A「……マイコー、マイコー、箱の中   さなぎになって眠ってる」 女「さなぎは蝶になるさなぎ?」 A「……エリザベス・テイラー様。ウィンクェスト家三男、マイクロフト氏の名により、貴方様に……亡骸をお渡しいたします」 女「ん?」 A「……マイコーから、プレゼントです」 女「プレゼント」 A「あなたさまは、彼の第一等相続人となり、彼の財産の管理権を」 女「マイコー、マイコー、箱の中   さなぎになって眠ってる。グースカグースカ。マイクは居眠りだったから」 A「……あなたさまの道行に光が照らすよう、我が弁護士会は助力致します」 【島/波止場】 C「お帰りにお気をつけて」 A「ええ。奥様にもお気をつけください。この時期、海はよくあれます。万一があっては……」 C「ええ、ですが、主人は私以外をつけようとは致しません」 A「そんな……」 C「どうぞお助け下さいませ。もうお縋り出来る方は、どこにもいらっしゃらないのです」 【島/埠頭】 女「マイコー、マイコー、箱の中   お船に乗ってドンブラコ 帰ってきても箱の中   マイコー、マイコー、起きないの」 B「……起きないんだ。もう起きない」 女「マイコー、マイコーおねぼうさん   グースカグースカ眠ってる」 女「…もうどこにも行かないの?」 B「眠ったマイコー、動けない   君のそばにずっといる」 女「マイコー、マイコー、箱の中   箱の中……」
マイコー 女「マイコー、マイコー、どこ行くの   マイコー、マイコー、箱の中   知らない車に乗せられて、ゴトゴトゴトゴト揺られてく   マイコー、マイコー、箱の中」 【回想/夢の中】 A「幽霊なんて存在しない」 B「見た人がいても?」 A「存在するとすれば、それは人の心の内にある。   実際に、魂が姿を変えてうろつくなんて現象はありえない。非科学的だ」 B「…でも、宇宙人は信じてるんだろ」 A「宇宙人は科学的に立証されている。米国ではアブダクションに単を発する例を……」 【海上/クルーザー】 A「発する、連邦、KGBが……」 B「絶景かな、絶景かな! 海を越えれば、そこは島であった……ほら、見ろよ、いい長めだぞ」 A「……んぅ」 B「なんだ寝てんのかよ」 A「あ? なんだ夢か……懐かしいな」 B「こいつ寝ぼけてやがる」 A「……今、誰か、歌ってなかったか」 B「誰もいないぞ?」 A「女の声が聞こえた気がしたんだが」 B「お、おいおいおい、やめろよ、セイレーンとか、そういう怪奇現象の類はお断り」 A「…気のせいか」 B「そ、そそそそ、そう、気のせいだよ、気のせい、気のせい」 A「あぁ……あの島か」 B「綺麗だろー」 A「気が重いな」 B「…苦労おかけしますね、どーも」 【島/屋敷/応接間】 C「こちらでお待ち下さいませ。奥様はすぐにいらっしゃいます」 (時間経過) A・B「遅い」 B「この家は客人をいつまで待たせる気だ?」 C『奥様、いけません!!』(廊下から) A「…なんだ?」 【屋敷/廊下】 C「奥様、それは座るものではございません、さあ、お立ちになって。ジョージアからウィンクェスト家の……奥様、奥様!!」 女「(かん高く笑う声)」 (かけ去る足音) B「リーズ……? リズ! どうして?待ってくれ!!」 A「奥様は……」 C「当家の女主人は、気を病んでしまわれたのでございます。……今日は日がようございますから、花園に行かれたのでございましょう」 A「追いかけても、構いませんか」 C「ええ……この老体では、もう。奥様は、遊び相手を喜ぶでしょう。決して、驚かせないで下さいませ」 【島/埠頭】 B「リズ!そっちは危ない!!」 女「……がけ」 B「そう、崖!危ないから」 女「マイコー…マイコーがいない、いない、いない」 B「リズ……」 女「マイコー、マイコー、どこ行くの   マイコー、マイコー、箱の中   知らない車に乗せられて、ゴトゴトゴトゴト揺られてく   マイコー、マイコー、箱の中」 B「リズ、俺は」 A「マイコー、マイコー、箱の中   花をたくさん敷き詰めて   マイコー、マイコー、眠ってる」 女「ねむってる?」 A「そう、冬眠のクマのよう。グースカグースカ。マイクは居眠りだったから」 女「グースカ、グースカ、眠ってる   マイコー、マイコー、いつ起きる?   一緒に遊ぼう、いとしいマイコー」 A「……マイコー、マイコー、箱の中   さなぎになって眠ってる」 女「さなぎは蝶になるさなぎ?」 A「……エリザベス・テイラー様。ウィンクェスト家三男、マイクロフト氏の名により、貴方様に……亡骸をお渡しいたします」 女「ん?」 A「……マイコーから、プレゼントです」 女「プレゼント」 A「あなたさまは、彼の第一等相続人となり、彼の財産の管理権を」 女「マイコー、マイコー、箱の中   さなぎになって眠ってる。グースカグースカ。マイクは居眠りだったから」 A「……あなたさまの道行に光が照らすよう、我が弁護士会は助力致します」 【島/波止場】 C「お帰りにお気をつけて」 A「ええ。奥様にもお気をつけください。この時期、海はよくあれます。万一があっては……」 C「ええ、ですが、主人は私以外をつけようとは致しません」 A「そんな……」 C「どうぞお助け下さいませ。もうお縋り出来る方は、どこにもいらっしゃらないのです」 【島/埠頭】 女「マイコー、マイコー、箱の中   お船に乗ってドンブラコ 帰ってきても箱の中   マイコー、マイコー、起きないの」 B「……起きないんだ。もう起きない」 女「マイコー、マイコーおねぼうさん   グースカグースカ眠ってる」 女「…もうどこにも行かないの?」 B「眠ったマイコー、動けない   君のそばにずっといる」 女「マイコー、マイコー、箱の中   箱の中……」

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