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 『3人家族』
 
 A:女性。モモカ。末妹。超がつくほどのブラコン。世話焼きで料理上手。
 B:男性。マサキ。長男。兄弟の父親代わり。きぃ兄ちゃん→大きい兄ちゃんの略。
 C:男性。チヒロ。次男。ちょっと斜に構えたい年頃。ちぃ兄ちゃん→小さい兄ちゃんの略。
 
 
 A01「ご飯出来たよー」
 B01「おお、今日もうまそうだな」
 A02「えへへ。今日は豚肉のはさみ揚げカツでーす。中に何が入ってるかは食べてみてのお楽し
   み。けど、どれもきぃ兄ちゃんの大好きなものばかりだから、期待していいよ」
 B02「それは楽しみだ。モモカの作る料理はどれもおいしいからなあ」
 C01「俺、今日は卵かけごはんでいいや」
 B03「どうした、チヒロ。腹の具合でも悪いのか?」
 C02「いや、別に」
 B04「なら食べろよ。せっかくモモカが作ってくれたんだぜ」
 A03「そうだよ、ちぃ兄ちゃん。別に変なものは入ってないよ?」
 C03「……わかったよ」
 B05「では、いただきます」
 A&C1『いただきます』
 A04「あ、きぃ兄ちゃん、取ってあげるね」
 B06「ああ、ありがとう。……お、中身は梅干しか。うまい。豚肉とよく合うな」
 C04「熱っ」
 A05「あはは、ちぃ兄ちゃんいきなり良いの引いたねー。それ、今日のイチオシ」
 B07「何だ何だ?」
 C05「……プチトマト」
 B08「へえ、揚げ物にトマトか。めずらしいな」
 A06「おいしいんだよー。アツアツジューシーで、生で食べるより甘さが引き立つの。ちょっと
   揚げ加減が難しいんだけどね」
 B09「いいなあ」
 A07「まだあるよ。ほら、これ」
 B10「ありがとう。……あちち。ああ、これは本当にうまいな。また腕を上げたな、モモカ」
 A08「えへへ、ありがとう。ねえ、きぃ兄ちゃん」
 B11「ん、なんだ?」
 
 A09「アキっちって、誰?」
 B12「ゲフッ」
 C06「兄貴、汚い」
 B13「すまん。え、な、なんだって?」
 A10「アキっちって誰?きぃ兄ちゃん。ずいぶん仲よさそうだけど」
 B14「な、おま、どこでそれを」
 A11「ミホちゃんのお兄さんから聞いたの。ねえ、アキっちって誰なの?」
 B15「げ!?あ、あー……ただの友達だよ、友達」
 A12「本当に?」
 B16「もちろんだ」
 A13「嘘つき」
 B17「え」
 C07「兄貴、本当のことを言った方がいいと思うぞ」
 B18「お前まで何を言い出すんだ」
 A14「『世界で一番愛してる』」
 B19「え」
 A15「って、送ったよね、メールで。アキっちさんに」
 B20「み、見たのか」
 A16「金曜日のデートは楽しかった?水族館」
 B21「た、ただの悪ふざけだよ。男どうしの悪乗りっていうか、なあ」
 C08「俺に振るなよ」
 A17「きぃ兄ちゃん、その日は晩御飯もその人の手づくりだったんだよね。どうだった?アキっ
   ちさんの手料理、私のよりおいしかった?」
 B22「だからただの悪ふざけだって。そういうのじゃない。だいたい、あいつ男だぞ?変な誤解
   するなよな」
 A18「ふぅん。……あ、きぃ兄ちゃん、これも食べてみて」
 B23「あ、ああ。……痛っ!な、なんだ?何か固いものが……指輪?あ、これって……」
 
 A19「嘘つき!そんなもの用意しておいて、何が男友達だよ!」
 B24「いや、その、これは」
 A20「私、約束したよね!?大きくなったらきぃ兄ちゃんのお嫁さんになるって!私、きぃ兄
   ちゃんのこと今でも大好き!愛してるの!きぃ兄ちゃんは誰にも渡さない!ぽっと出の女な
   んか、私、絶対に認めてやらないんだから!」
 B25「お、落ち着けって、モモカ。頼むから」
 A21「何よ!」
 B26「いや、その……」
 
 C09「だから初めから本当のこと言っとけって言っただろ、兄貴」
 A22「ちぃ兄ちゃんは黙ってて!」
 C10「落ち着けって。あのな、モモカ、アキっちさんってのは」
 A23「黙れってば!」
 C11「アキっちは男だ」
 A24「……は?」
 C12「アキっちっていうのは、兄貴が言った通り、本当に男なんだ。俺は会ったことがあるから
   間違いない。……というか、お前も知ってる人なんだけどな。アキラさんだよ」
 A25「え……?それって」
 C13「そう。お前の友達のミホさんのお兄さん、アキラさんだ」
 A26「へ、じゃ、じゃあ、きぃ兄ちゃんの言ったこと全部……」
 C14「それじゃこの指輪の説明がつかないだろ」
 B27「な、なあチヒロ、そのくらいで」
 C15「黙ってろ、バカ兄貴。今さらうやむやにできるわけないだろうが。モモカ、この指輪はお
   前の想像通り、婚約指輪だ。……要するに、ウチの兄貴とアキラさんは」
 A27「まさか……まさか、そんな」
 C16「そう、同性愛カップルなんだよ」
 A28「嫌あぁぁ!!」
 
 (※A、走り去る)
 B28「モモカ!……なあ、チヒロ。俺、間違ってるのかな」
 C17「今さらどうしようもないだろ、兄貴。そういう風に生まれてしまったんなら、今さら間違
   いも何もない。だいたい、それを言うならモモカだって相当なもんだぜ?」
 B29「そうか……」
 C18「まったく、ウチの兄妹はどいつもこいつも」
 B30「迷惑かけるな」
 C19「別に。迷惑だなんて思ったことないよ。俺はこういう家族しか知らないからな、迷惑とか
   それ以前の話だ」
 B31「悪い」
 C20「だいたい、そう悪いもんでもないぜ?バカな兄貴とヘンな妹だけど、賑やかで楽しくて、
   毎日飽きないからな。知ってるか?俺、学校じゃ結構うらやましがられてるんだぜ。かっこ
   いい兄貴と世話焼きの妹だって。ま、実際一緒に暮らしてみればガッカリなんてもんじゃな
   いけどな」
 B32「……お前は自慢の弟だよ、チヒロ」
 C21「うわ、気色悪い。髪触んな」
 B33「はっはっは。そんなこと言って、このこの」
 C22「や、やめろっての。触んな」
 (※A、そっと戻ってくる)
 
 A29「……きぃ兄ちゃん」
 B34「……モモカ」
 A30「ミホちゃんのお兄さんのこと、好きなの?」
 B35「……ああ。ずっと一緒にいたいと思っている」
 A31「そっか。いつかこの家を出て行っちゃうのかな」
 B36「そうだな」
 A32「ご飯の用意、要らなくなっちゃうね」
 B37「いつかモモカにも、大切な人ができるさ。俺なんかよりも、ずっと」
 A33「そんな!……そう、かな」
 B38「そういうものさ」
 C23「モモカは意外と人気あるからな。お前、今まで貰ったラブレターの数を覚えているか?」
 B39「何!?そうなのか、モモカ」
 A34「や、やだ。そんな心配するようなことは何も……もう、ちぃ兄ちゃんのバカ!」
 C24「痛たた、殴ることないだろ、このブラコンめ」
 B40「……ぷっ」
 A&C2『ふふっ』
 A&B&C1『あはははは!』
 A35「……ねえ、きぃ兄ちゃん」
 B41「何だ?」
 A36「いつか、きぃ兄ちゃんが家を出たら、私、きぃ兄ちゃんの家に遊びに行ってもいいかな」
 B42「……ああ。いつでもおいで」
 A37「……うんっ」
 
 (※以下、いつもの食卓、いつもの団らんに戻る)
 C25「ところで、この冷めたトンカツどうするんだ?」
 A38「あ、温めなおしてくるね」
 B43「ところでチヒロ、お前はどうなんだ?好きな人はいないのか」
 C26「あいにく俺の彼女はモニターから出てきてくれないからな」
 A39「何、ちぃ兄ちゃんいい年してまだアニメ卒業する気がないの?」
 C27「放っとけ。俺の愛は永遠なんだ」
 B44「やれやれ。これじゃ甥っ子の顔が見られるのはいつになることやら」
 A&C3『お前が言うなー!』
 B45「おっと、アキっちからメールだ」
 C28「きれいにかわしやがって……」
 A40「わー、電子レンジの中でトマトが爆発したー!」
 C29「あーあー、なにやってんだ。どれ、見せてみろよ」
 ………………
 …………
 ……
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