声劇つくっちゃおうぜ内検索 / 「似非探偵ここに極めり」で検索した結果

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  • 似非探偵ここに極めり
    似非探偵ここに極めり 探偵01「『木を隠すなら森の中』、か……」 助手01「ブラウン牧師か。それがどうした?」 探偵02「あまりに現実に即していないと思ってね。木を隠すために、森に植え替えるってことかい?     どんなエコノミストな犯罪者だい! ハッ、きっと地球は緑で満たされるね!」 助手02「単にことわざだろ。それとも何か? 君が、もっと現実に、現代に即した考えをしてみせようってことか?」 探偵03「ふうむ、それもいいだろう。そうだね、例えば……『エロ本を隠すならエロ本の中』、とか」 助手03「どんなシチュエーションだ。エロ本の山だと分かる時点で隠れてないだろ」 探偵04「全く、素人考えだね! いいかい、同じエロスにしても、掃除に来たお母さんが見て失笑されるレベルと     泣かれるレベルとがあることぐらい君のふやけた頭でも想像がつくだろう。具体的に言えば」 ...
  • ペヤング ◆g7JT5Zffzcの全台本
    ...リベット【朗読用】 似非探偵ここに極めり (2人/他2) 腐れ、外道。 おいでませ桃源郷  かわいい子揃ってますよー【朗読用】 王様の兄弟 (3人/男2 他1) 少年・男・ラジオ 王子ニ点ヲ(完成有) お帰りなさいませ【朗読用】 オアヒョウ おはよう【朗読用】 おくすりのめたね♪  懲りない方ですね。【朗読用】 乙輩  ああおっぱい、ああおっぱい!【朗読用】 おっぱいって10回言って (2人/他2) この変態 弟はおもちゃではありません (2人/男1 女1) 食い物の恨みは恐ろしい お殿様お戯れを (2人/他2) にゃ~ん 鬼さん、こちら。 (4人/男2 他2) なっ、ナレナレしくしないでよね! 鬼ごっこ (5人/男2 女1 他2) 続・鬼さん、こちら。 おねえさまは女王様  お姉様でもおネエ様でも【朗読用】 お姉様へ… (4人/男2 女1 他1)(完成有) 膝上10CMで出撃だ! ...
  • あいうえお順(あ行)
    ...リベット【朗読用】 似非探偵ここに極めり(ペヤング ◆g7JT5Zffzc) (2人/他2) 腐れ、外道。 絵のうまくなる (名無し)(第2回朗読祭)  寓話風の内容【朗読用】 エビディサンディ(疲ぃ ◆OY1X65pwNs) まいにちがにちようびのお話です。【朗読用】 偉そうなネコ(るー ◆2wy/sH/KCo)(完成有) 【朗読用】 演劇の練習(猫まっしぐら)(完成有)  ノリノリでお願いします。【朗読用】 エンジェル、キニシナイ(Elika ◆ZV4ztNUKTw) (2人/男2) なんで片言!!? 炎天下(wikiの人 ◆jH3Q3bIrRM) (2人/男2) 野球~す~るなら~(以下PTAの検閲削除) エンドレスループでお楽しみください(Elika ◆ZV4ztNUKTw) (2人/男2) バニラアイス様 ↑ お オアヒョウ(ペヤング ◆g7JT5Zffz...
  • 生きて、ここにいる
    作者:Elika アレックス:新兵。訓練中突如襲ってきた謎の巨大生命体に襲われた部隊の生き残りその1。 リッジ:新兵。訓練中突如襲ってきた謎の巨大生命体に襲われた部隊の生き残りその2。 メル:アレックスとリッジの主任教官。謎の巨大生命体からリッジを庇い、瀕死になる。 アレックス01「起きろ、そろそろ時間だ」 リッジ01「ん……?ああ、そうか……」 アレックス02「ったく、なにを寝ぼけてるんだお前は」 リッジ02「悪い。まだ、実感がわかなくてな……」 アレックス03「教官も言ってただろう、これは訓練ではない、って……」 リッジ03「ほんとに──現実、なんだな」 アレックス04「ああ……あそこに転がってる、『人だったもの』の中に、教官が……」 リッジ04「やめてくれよ!」 アレックス05「やっぱり……お前、本気だったんだな」 リッジ05「っ……。うる...
  • 素人探偵ジョーの推理場パート2
    月曜ザ・ワイド声劇場 ~見立て?それとも偶然か 雨に濡れた京美人は何を想う 琵琶湖に沈む人魚の怪、溺れる犯人 奈良迷宮事件簿 素人探偵ジョーの推理場パート2~ そうです、間違いありません。あのお店のママさんの源氏名は小さな雪と書いて”サユキ”さん。 ですが、一般的に”小さな雪”と書いたら、某ウィスキーをご一緒したい女優ナンバーワンの彼女、個人的には膝枕で耳掻きふーなんてされたらもう悪魔に命を売ったってかまわない、むしろ罵られ蹴られたって構わないとすら思える女性ナンバーワンの……ゴホン! ……そう、”コユキ”と読むのが普通です。 そして、もう一人。ここに重要な人物がいます。それはサチさん、あなたです。 あなたの名前は ”幸せ”の一字でサチ、そして苗字はハザマ。”狭い”のハザマで一字だ。 大変珍しい名前ですよね、ハザマ・サチさん。 つまり、そのトリックを行った誰かは、サ...
  • 探偵学園L
    探偵学園L 製作者:wikiの人◆SlKc0xXkyI 登場人物   先生……売れないメイ探偵。趣味は一人カラオケ。   藤枝……男子生徒。   香山……女子生徒。   草壁……用務員のおじさん。   山田……犯人だよ。   その他……まあ適当に。一人複数役でどうぞ。 先生のモノローグ 「この探偵学園Lは、その名の通り探偵を養成するための学校だ。  Lというのはラージサイズの事で、学園の規模を表している。  他にもSとMの姉妹校があったりするのだが、まあどうでもいい話だ。  問題はこの日、この学園で起こった事件だ。  それはあまりにも単純明快であり、同時に複雑怪奇でもあったのだ」 先生「……被害者は用務員の草壁さんか。    背後から後頭部を強打され、昏倒している間に首を噛まれて出血。    まるで吸血鬼のようだな……」 香...
  • 美少女戦士プリティ☆キャット
    美少女戦士プリティ☆キャット~セクシー怪人マイアの逆襲!~ セクシー怪人マイア♀:おばさん?お姉さんとおよび!的年齢の怪人 オペラ系怪人ファントマ♂:スケベ的オヤジ発言怪人 マイアとは同期 ロリータ怪人ツェペリ♂:中堅の怪人 マイアの先輩 首領♂:ボス!ゴッドファーザー! ダジャレ好き 研究員♂:がんばれ若造! ナレーター:熱く静かに清らかに (戦闘員:※キャスト全員で高らかに) (SE 鏡をたたきつける) マ01「ああもう、腹立たしいッ!」 フ01「どうした、セクシー怪人マイアよ。ずいぶんと荒れているようだな」 マ02「どうしたもこうしたもないよ、オペラ系怪人ファントマ。    あの腹立たしい正義の味方、プリティ☆キャットのことさ。    いつもいつも私の顔ばかり狙ってパンチだのキックだの……小娘め、人の顔だと思って……」 フ02「プリティ☆キャ...
  • 月曜ザ・ワイド声劇場
    月曜ザ・ワイド声劇場 ~見立て?それとも偶然か 雨に濡れた京美人は何を想う 琵琶湖に沈む人魚の怪、溺れる犯人 奈良迷宮事件簿 素人探偵ジョーの推理場パート2~ そうです、間違いありません。あのお店のママさんの源氏名は小さな雪と書いて”サユキ”さん。 ですが、一般的に”小さな雪”と書いたら、某ウィスキーをご一緒したい女優ナンバーワンの彼女、個人的には膝枕で耳掻きふーなんてされたらもう悪魔に命を売ったってかまわない、むしろ罵られ蹴られたって構わないとすら思える女性ナンバーワンの……ゴホン! ……そう、”コユキ”と読むのが普通です。 そして、もう一人。ここに重要な人物がいます。それはサチさん、あなたです。 あなたの名前は ”幸せ”の一字でサチ、そして苗字はハザマ。”狭い”のハザマで一字だ。 大変珍しい名前ですよね、ハザマ・サチさん。 つまり、そのトリックを行った誰かは、サ...
  • 16日の水曜日
    16日の水曜日 謎を望み、追い求める貴兄、そして淑女諸君! ごくごく簡潔ながら、ある事件についての考察に挑んでもらいたい。 概要はこうだ。 『ある三人の人間が住む家で殺人があった。三人をA・B・Cと仮称する  A氏はとある会社の重役、B氏はその配偶者で主婦、C氏は住み込みの家政婦だ』 今回の登場人物――彼ら三人は正直者である、決して嘘はつかない。 話とはそれるので省略するが、どうも戒律上の理由でだそうだ……全く、天国の門戸は広い。 さて、その三人の警察での証言だ。ここにいたるまでの紆余曲折は省かせていただき、ごく簡潔に記そう A氏は『女が犯人だ』 ……なるほど、被害者の襟元にはたしかに口紅の跡があった。 そしてB氏は『犯人は仕事を持っている人物』 ……なるほど。3人は正直者だが、自分に不利な発言も、有利になる発言もする。 最後にC氏。『犯...
  • 変わらない空
    作者:Elika 公園を抜けて、なだらかな坂を登る。 その頂にある、気をつけて見なければわからないほど小さな石碑だけが、ここは古墳だと記している。 太古の昔、星霜の彼方……かつてここにいた人々はいったいどんな暮らしをしていたのだろうか。 古墳は、位の高い人物を埋葬する墓だったと記憶している。 有名な高松塚古墳や大仙古墳のような立派古墳に埋葬されている人は、さぞかし栄華を極めただろう。 しかし、この小さな墓標の下に眠る古代人はどうだったのだろうか。 お世辞にも派手といえない、むしろ目立たなさ過ぎて地元の人間でも知らないようなこの墓の下に眠っているのは、いったいどのような人だったのだろうか……。 思いを馳せ、空を見上げる。 大昔、空は青かっただろう。 そして空は今も青く、我々の上にある。 変わらないものなどありはしないが、もしここの主が空を見上げ...
  • 素人探偵ジョーの推理場パート1
    土曜サスペンス声劇場 ~血塗れの包丁と温泉女将 戻らない親子の絆 水と氷とが謎を解く? 奈良迷宮事件簿 素人探偵ジョーの推理場パート1~ そう、それが動機だった。 旦那さんは亭主関白、しかも大の里芋好きだ、マニアと言ってもいいくらいのこだわりようだった。 煮崩れした煮っ転がしを作ってしまったなんて知れてしまったら……あの旦那さんのことだ 里芋のザラザラした皮部分を背中とおでこに貼り付けるなどの変態行為をして奥さんをもてあそ……ゴッホン! 話がそれました、ともかくも、奥さんはそのおかずを隠そうとした。 とりあえず、目に付いたのはクーラーボックスだった それは家にたまたま遊びに来ていた、旦那さんの弟さん、あなたのものだった。 奥さんは煮崩れした里芋の煮っ転がしをそっとそこに隠し、チャックを閉めた。 7月の半ば、夏場も盛りでしたからね、冷蔵庫以外でおかずの収納場所は限...
  • 教授の発明
    作者:Elika ■教授の発明■ 教授01「ぬぁーーっはははは、とうとう、とうとう完成したぞぉおおお!」 助手01「やりましたね、教授ぅ!!」 教授02「長かった──……っくぁ~~~っ!長かった!!!」 助手02「苦節20余年、とうとう完成ですね!『どこでもドアノブ』!!」 教授03「そうだとも!この一見普通のドアノブ、こうやって壁にくっつければ……」 助手03「すごい!壁がドアに!!」 教授04「しかもほら────」 助手04「すごい!押しても引いても開く!!」 教授05「それだけじゃないぞ、ほれっ!」 助手05「すごい!引き戸になった!!」 教授06「極めつけは、これじゃ!」 助手06「すごい!回転ドアにもなるんだ!すごい!!」 教授07「んふふふふふ……このドアノブのすごさはこれだけではないのだぞ!」 助手07「まだ他になにかあるんですか、...
  • ボイスドラマ作品集
    【企画】ボイスドラマ作品集  ここでは、一話完結形式のボイスドラマ作品を公開しています。 嫌店 (1 16) 任務了解!シー・エー・ティー (6 47) ある学園の日常 (7 34,6 20) ROBBER! (5 42) 王様とぼく (1 55) 子豚の腹の中 (1 56) うちわ (2 09) 最強の生物 (2 21) 稼がされるモノたち (3 23) パジャマ会議 (5 00) 探偵学園L (7 43) コロリ。 (5 22) THE BATTLE (2 10) ごとばすっ! (2 47) 剣と魔法 (10 06) 魔王討伐 (4 50,4 54) RPG (11 04) はじまりのひと (2 42,2 23,2 04) もみじ渡り (9 54) 姫を取り戻せ! (13 36) 歌声の聖戦 (4 40) 神よ、あんたは間違ってる (7 00) クリスマスフライング突発企画 ...
  • 台本タグ
    台本のタグについて ※タグの登録は任意です。(複数登録OK) ※該当するジャンル、種類がない場合はタグを新設してもOK ▼台本タグ ▼ジャンルタグ (掛け合い台本のみ) ▼台本タグ 台本の種類 朗読 …朗読用台本、1人向け台本 掛け合い …掛け合い台本、2人以上が登場する台本 セリフ集  …特定のシチュエーションのセリフを集めたもの 滑舌練習 …このタグがついた台本は声劇スレの作品ではありません 人数タグ(※掛け合い台本のみ) ○人 …○に半角数字2人 3人 4人 5人 6人 7人 8人 9人 10人 11人 12人 13人 14人 15人 16人 21人 105人 さっと読める台本タグ 短編掛け合い …総台詞数10以内の掛け合い台本 短編朗読 …10行以内の朗読台本 完成作品の有無 企画済 …企画完成作品 完成有 …企画以外の完成...
  • コネクト
    『コネクト』 A(地の文):ヒカル。生まれつき視覚と聴覚以外の感覚が無い。 B:女性。ヒカルの母親。Aが言葉を使って思考できているのは彼女の読み聞かせのおかげ。 C:男性。おそらく医者。人がいいだけなのか天然マッドなのか。  白。どこまでも白い何か。時々見える何かの影。そしていっぱいの何かの音。声?生まれた ときからこうだった。僕の知っている世界。これが全て。 B01「おはよう、ヒカル。今日もいい天気ね」  いつも聞こえる音が聞こえる。色んな音で聞こえるけど、きっとどれも同じもの。暖かくて、 くすぐったい音。きっとこれが声。誰かとても暖かい人が僕に語りかける声。 B02「じゃあ、今日もお勉強をしましょうか。今日は絵本を持ってきているの。ええと、『みど    りちゃんのおばあちゃんのうちには……』」  この人はいつもいっぱい声を聞か...
  • うたかた
    うたかた あっ……! 君は、もしかして、うん、そうだ。やった。やっと来てくれた! 約束、覚えていてくれた! よかった! ……え、覚えてないの? 約束も、この場所も、ここに来るまでの道筋も、今までの記憶も、自分の名前も、私のことも? ……そっか。しょうがないよね。約束を守ってくれただけでも僥倖だよね。 へへっ。ムズカシイ言葉知ってるっしょ。ムカシとは違うのだよ、ムカシとは。 え、約束?さてー?なんだったかなー。へへへっ。 いいの。約束なんかなくたって、君が今ここにいる。 それだけで充分です。私、満足です。ご満悦です。へへっ。 ね、ね、私ね、ずっとこの原っぱで君と追いかけっこするのが夢だったの。 私ね、ずっとこの木の陰で君と一緒に絵本を読むのが夢だったの。 私ね、ずっと日だまりで君と並んでお昼寝するのが夢だったの。 私ね、ずっとこうして君といつまでもおしゃべりするのが夢だったの。 ……嘘...
  • 3万5千円
    作者:Elika 気がつけばここにいた、それでは理由になりませんか? 存在する理由なんて、あってないようなものだってことですよ。 少なくとも、私にとってはね。 あなたが私をどう思うかなんて、正直なところ知ったことではないんですよ。 多くの人は私を気にも留めずに素通りしていきますからね。 いつから?いつから、と聞かれるのも困りますね。 気がついたらここにいたんですから、いつからかはわかりませんよ。 存在が異質だとか、そういう理由でここから去れと言われるならまだわかりますけれどもね。 そろそろいなくなってください、というのもなんだか納得がいきません。 だいたい、こういう事態をある程度は想定してここにいるんでしょう?あなたも。 そうじゃなきゃこのご時世、こんな快適な暮らしは無理でしょうから。 いい加減あきらめてくださいよ。 駅から徒歩3分、コン...
  • 童供物
    童供物(わらべくもつ) 雪のベールに くるまれて わたしはいるよ ここにいるよ どっかり座り 山のてっぺん 小さなくぼみ わたしはいるよ みんなをみてる キレイな衣 おいしいゴハン 幸せイッパイ 抱えて座る わたしはいるよ ここにいるよ
  • 都市伝説
    「都市伝説」 作者:暇な学生 ◆SNCT/R/sYs 「命のテレフォン」という都市伝説がある 絶望して死のうと思う人間がここに電話をすると 生きる希望を与えてくれるらしい 「死のテレフォン」という都市伝説がある どんな希望を抱く人間もここに電話をすると この世の絶望のため死にたくなるらしい 奇妙なことにこの2つの都市伝説の電話番号は 同じであるという
  • 明日もし晴れたら
    『明日もし晴れたら』 会話文:男性。先天性お涙頂戴型不治の病症候群の患者。ドSに違いない。 地の文:女性。誰かに必要とされたい病の患者。あ、ひとつだけ「」付きのセリフあるね。 「明日もし晴れたら」 部屋の隅の小さなテレビを熱心に見つめていた彼が、突然、そうつぶやいた。 彼は時間をかけてゆっくりとこちらへ向き直り、なにやら愉快そうに、もう一度話した。 「明日もし晴れたら、ピクニックに行こうよ」 彼の頭越しにテレビの画面が覗いた。 天気予報。降水確率100パーセント。明日は傘を持ってお出かけください。……。 「明日もし晴れたら、町中の人たちが傘を持って歩くなか、僕たちだけがバスケット抱えて歩い たら、きっとスカッとすると思うんだ」 真っ白な部屋、 真っ白なカーテン、 真っ白なベッド、 真っ白な服。 彼はここ以外の世界を知...
  • 冬は眠る
    冬は眠る 作者:蟻 ◆vA0bquCiP2 【冬は眠る】 闇夜に舞う雪は、美しく儚い 揺れ動きながらどこからともなく ひらひらと舞い降りてくる 空に上った水が凍って落ちてくる ただそれだけのことなのだけど ふと考えるのをやめると それはまるでこの世のものではないかのように思えてくる 空も山も街も この白い使者の下で 深い眠りについているようで 音も人も すべてが遠ざかっていくようで 悲しみと孤独に嗚咽がこみ上げる 何もかも眠ったこの世界で 僕は今ここに一人 【あとがき】 最後の二行は孤独という感じではなく「今ここに自分はいる」というスタンスで読んで欲しいです。 四蓮は寂しげでいいと思いますが。
  • 割と有意識のどうにも駄文
    『割と有意識のどうにも駄文』 雪が降っていた。 ぼたぼたと。ざらざらと。 赤と青と、それから黒い雪の粒が、次々と俺に突き刺さる。 みんな死ねばいいのに。残念ながらここには俺ひとりぼっちだ。 俺の手を引く誰かの手首。白い手首。手首だけがここにある。 卑怯者め、お前も雪に打たれろ。 やがて雪が溶けると、空も溶けた。 流れ落ちてくる曇り空。 そうして俺は小学校の教室にたどり着いた。 未だ俺の手を引く白い手首は、うっとおしかったので小さく折りたたんだ。 初めからこうしておけばよかった。 自分の席に座って隣の女の子のスカートをめくる。赤かった。 ああそうか。 意味不明な文章を延々並べて格好つけているんじゃねえ。 ただそれだけだった。
  • 月かがみに心配された
    『月かがみに心配された』 A:女性。何故か妙にテンションが高い。実は自殺志願者。 B:男性。屋上で歌う幽霊。その後成仏したとかしないとか。 A01「驚いた。まさか『屋上で歌う幽霊』が実在するなんてね」 B01「……まあ、この通り実在するわけどね、なんでそんな淡白なリアクションなのさ。もしか   して僕が幽霊だって信じてない?」 A02「まさか。足がない、ぼやーっと不気味に光ってる、よく見ると体が透けてる。そうだ、試   しに握手してみる?……はい、すり抜けたァ!胸張ってもいいよ。君はどこに出しても恥ず   かしくない正真正銘の幽霊だ」 B02「なんか、もう、色々と台無しだ」 A03「で、私をどうするの?」 B03「どうって?」 A04「幽霊なら生きてる人間を見たら呪い殺すもんでしょ?聞いたうわさだと……なんだっけ?   歌を聞いた人を呪い殺すんでしょ...
  • マボロシ図書館
    こんにちは、マボロシ図書館へようこそ。 こちらのご利用は初めてですか? 図書館なのに本がないじゃないかって? いやいや、蔵書が膨大なもので、別に書庫があるのですよ。 ご説明しましょう。こちらへどうぞ。 この棚の、ご希望の書籍の閲覧カードを受付にお出しください。 司書が書庫より探し出してお渡しします。 閲覧は、館内のみでお願いいたします。 はい、どうなさいました? え、著者の名前しかない、ですって? ……あなたはもしかして、この場所をご存じないままここに いらしたのですか? ああ、すみません。少々驚いただけです。 では改めて、ご説明いたしましょう。 ここにある本はすべて、誰かの今までの人生を写した物語。 自分自身すら忘れている些細なこと、思い出も感情さえも、 すべて丁寧に書き記された、誰かの記憶の物語。 ここはマボロシ図書館。 四次元になり損ねた不完全な次元の狭間にひっそりと建つ、 ...
  • 魔法のぱんつ
    『魔法のぱんつ』 私だけの魔法のぱんつ。そろそろ届いているのかな? インターネットのアレなサイトで見つけた、 私だけのとっておき乙女力(おとめぢから)ブースター!オーダーメイドなの。 キンコンカンコン、チャイムが鳴った! 教室を飛び出しクラウチングスタート!ダッシュ!ダッシュ!走れ!! 階段跳び降り玄関蹴破り校門を突き抜けて アスファルト踏み割り4トントラックを弾き飛ばしホームルームをすっぽかし ズサァァァッと土埃巻き上げ、ゴーホーム!アイムカミング! 全てはぱんつを履くために!!!!! 郵便受けが輝いている。 夕日を映して輝いている。 私の宝物がここに在る。一日千秋、待ち焦がれた物がここに在る。 その名はぱんつ、魔法のぱんつ! ついに出会えた、やっと出会えた、 純白、シルクにレースをあしらい、格調高くも芳しく、これぞ青春、魔法のぱん...
  • 昂揚
    『昂揚』  板張りの舞台の上に、今、ふたりの男(女)が立っています。  ひとりは、これまで波乱に満ちた人生を歩んできました。彼(彼女)はこれから運命の悪戯に 振り回され、嘆き、悩み、人として生きた証を立てるでしょう。  彼(彼女)の人生は、文字として台本に記されています。  ひとりは、どこにでもいる凡庸な男(女)でした。しかし彼(彼女)はこれから瞳に光を灯 し、その身を焦がして余りある情熱に突き動かされ、人として生きた証を明(あき-)らめるで しょう。  彼(彼女)の人生は、思い出としてその身に刻まれています。  このふたり、出会いはほんの数ヶ月前のことでした。  ひとつの目的のために出会うべくして出会い、目的のために語り合い、憎み合い、曝け合いま した。  己の履歴と相手の履歴を重ね合い、互いに重なること、重ならないことを知り尽くしました...
  • 今、そこにある奇跡
    作者:Elika 今、そこにある奇跡 いつだってそうだ。 何が一番大切なのかは、いつだって、失いそうなときに気付く。 いつだって、運命は自分を見放している。 いつだって、奇跡は自分を避けて通り過ぎていく。 自分の何が悪いのか、どうしていつもそうなのか、そんなくだらない自問自答にあけくれる。 遠い未来にあるかもしれない光をつかむ幻想に胸を躍らせながら、今、そこにある奇跡すらつかめずにいる。 神に見放されたのならば、自分の手で運をつかむより他にない そうだ。 かみ に 見放されたのならば 自分の手で うん を つかむより他にないのだから。 どうして……タイミングよくトイレットペーパーが切れちゃうのかなああもう!!?
  • アンティークショップ「   」
    作者:Elika おや珍しい。こんな時間にお客さんかい? ようこそ、名も無き店へ。 ──いやいや、本当ですよ。見たでしょう?表の看板。 なにも書いてないのに、なぜかお客さんのような物好きが迷い込んでくるんですよ。 ここはね、見てのとおりアンティークショップなんです。 ただし、普通のアンティークショップじゃあないんですよ。 たとえばほら、このオルゴール。 持ち主に、大切にされていたんでしょうね──とても、いいものです。 ずっとずっと昔の話です。 さる貴族の娘さんが、身分違いの恋に落ちたんです。 庭師の息子さんとね。当然許される恋じゃない。 それでも、二人の思いは変わらず、ある日とうとう駆け落ちをした。 娘さんの父上はもちろん、血眼になって二人を探したそうですよ。 二人の間を引き裂くためにね。 若い二人がいつまでも逃げきれるわ...
  • 声劇スレ七不思議その2
    作者:Elika よし、じゃあ今度は私が話してやろう。 声劇スレの七不思議、その2──『二人きりって言うとどこからともなく人が沸いて出る』。 これ、あんまり怖くないと思うでしょう? ……甘い甘い。これは古参の編集さんに聞いた話なんだけどさ。 その日も、遅くまで企画の編集やってたんだって、その人──仮にUさん、としようか。 で、Uさんはスレを臍しながら明け方4時くらいまでずっと編集してて。 3時を越えたあたりからだんだん人がいなくなってさ。 ぽつりぽつりと「そろそろ寝ます」「おやすみなさい」「後は任せた」ってレスが出始めて。 しょうがないから編集がてら、午前組が出るまで適当に臍してたんだって。 そしたら5時半くらいかな、気がついたら自分ともう一人のレスしかついてなかったから、編集も一区切りついたし音声を録音したんだって。 「もしかして、二人きり?」 ...
  • はなたれ大将行進曲
    『はなたれ大将行進曲』 見ない顔だな。何?迷子?母ちゃんと一緒に毛織物を売りにに来た? いよっし、おいらに任せとけ!こう見えておいらこの国一番の情報通なんだぜ。 おいらにかかれば見つからないものなんて何もない。 いやー、最初に出会ったのがおいらだなんてお前は運がいい! 大船に乗ったつもりで着いてきな! ・・・・・・ ここは職人通り。ここはいつきてもやかましいな! 鍛冶屋だの石工だの機織りだのの工房がそこらじゅうひしめいてるんだ! 母ちゃんが毛織物売ってるならこの辺の工房に用事があるんじゃねえか? 「♪バレリアの~蒸気野郎をぶっとばせ~ガッチャガッチャドンドンガッチャドンドン!」 ははは、あれか?兵隊ごっこだよ。何でも戦場じゃ兵隊があの歌大真面目に歌ってるらしいぜ? ・・・・・・ ……たはは。悪い悪い、毛織物は全て市場で取引するんだってよ。 さ、着いた。ここが市場。ごちゃごちゃし...
  • ガーネット、ゼロセンチメートル
    『ガーネット、ゼロセンチメートル』 A:男性。少なくとも前半だけは機械的というか、個性が希薄な感じでお願いします。 B:女性。実際の距離より大げさに距離感を取ると、男ゴコロにきゅんと来るかもしれません。 A01「質問。あなたは夢を見ますか?」 B01「はい」 A02「それは、鳥のような夢ですか?」 B02「いいえ」 A03「それは、雲のような夢ですか?」 B03「いいえ」 A04「それは、波のような夢ですか?」 B04「いいえ」 A05「それは、魚のような夢ですか?」 B05「いいえ」 A06「陽が沈みはじめました」 B06「はい。オレンジ色の夕日がとっても綺麗です。白い雲が滲む。白い波が煌めく。鳥たちは   オレンジ色の空のなかでまるで影絵のよう。魚は……さすがに見えないかも。オレンジの光   がじんじんする。海風がしょっぱい。オレンジ、それ...
  • 神無
    神無 作者:蟻 ◆vA0bquCiP2 卯の花咲く頃 空は白く 風は清かに 黒髪の君を映していた 天の水も枯れる頃 空は黒く 風は猛り 白い日々を流していく 文に言の葉 長く細い時を経て また僕らは戻ってくる 数え切れない時を経て 天に神無しここに在り
  • ふたば、うたたね、ひなた色
    『ふたば、うたたね、ひなた色』 夢うつつ。 夢がうつつつ。 夢うつつ。 弓と弦とでチョコレート。 甘くて苦くて愛しくて。 キッスの温度は36度。 ふくふく膨らむパンの種。 レタスとトマトとターキーと。 うさぎな林檎のハートフル。 春。春。お昼。ぽかぽか。さくら。 さくら咲く咲く、さくさく散歩。 はなびら、じゅうたん、パパの足あと。 お空に向かって肩ぐるま。 夢。夢。うつつ。夢うつつ。 思い出。まぼろし。さよならムカシ。 この手のばして。触れて。握って。 やっと、こここに。 こんちは、あした。
  • 眉・消失
    「眉・消失」 テーマ:眉毛が無いよ A「何処に逝ったんだ・・・奴は一体何処に・・・」 B「セニョール、これが…」 振り返ったそこには沈んだ面持ちの執事の姿 そしてその指先は、その凶行が行われた武器、凶器である――カミソリを指し示していた A「殺人(眉)事件…!?」ジャージャージャーン~♪ C「だってあなたの眉毛うっとうしかったんだもの!」 A「ま、待つんだエバ!む、あれは…!」 D「まゆ用ハサミなど滅んでしまえ!」ドカーーン A「館が崩れるぞ、逃げろ!!」 A「エバ…ああエバ…私は大事なモノを二つ失ってしまった…」 A「それはエバ、君と、僕のここにあった、眉毛…」 眉はどこに消えたのか… 失われた夫婦愛、ユタ州を暗躍する謎の影、その正体とは… 西部愛憎群像劇「眉・消失」 A「エバ…君の毛を無駄には...
  • 境界ライン
    境界ライン SE:波音 男01「あれ……なんで俺、海に来てるんだっけ……?」 女01「暑さで忘れちゃった? 遊びに来たんだよ」 男02「ああ、そうだっけ?」 女02「そうだよ! もう、失礼しちゃうなー。    わたしみたいな可愛い子と海に来るなんて、君の人生でもう二度とないよ?」 男03「そこまでモテないわけじゃありません。    しっかし、海は青いなー」 女03「あ、知ってる! 海が青いのは、空を反射してるからだよね?」 男04「違うな――や、それも一因ではあるけどさ」 女04「え?」 男05「海の色が青色を呈するのは青空の反射によるものと一般には言われているが、    実際には水固有の色調によるものだ。    もし、海の色が青空の反射のみでおこるとすれば、曇天の日には海の色は    無色に見えなければいけない。    実際には水は電離したイオン...
  • Free!(ver.2)
    「Free!(ver.2)」 本スレが落ちたから僕はおもむろに服を脱いだんだ 「ああ、なんで僕は、ここに居るんだろう」 右手にソウル 左手にプライド それだけを握り締め僕は外界へと旅に出る。 家では、何一つ苦労なく生きてきた僕。 しかし、今の僕は… 温かな衣装を脱ぎ捨て 薄ぺらい仮面を削ぎ落とし。 僕は最強のように振る舞い、人を傷つけた。 僕のソウル。 僕のプライド。 これと、僕自身を護るために。 今の僕は無敵なんじゃないかと思ってた。 どこにでも飛んで行けると 思っていたんだ・・・あの時までは・・・ 君が昔言った言葉を思い出す。 「人前で脱ぐの、犯罪だから」 誰かの言葉がほとばしる …その瞬間、僕は冷たい床の上に、座らされていた。
  • 恋が眠りについた朝
    『恋が眠りについた朝』 A:女性。記憶喪失。ハードタイプのグミみたいな人。 B:女性。記憶喪失。ザラメをまぶしたシューみたいな人。 A01「ここはどこ?わたしはだれ?」 B01「ここはここ。君は君だよ。どうやら世界は7時間前に滅んだらしい」 A02「答えになってません。言ってる意味もわかりません。ここはいったいどこですか?」 B02「ホテルさ。地上40メートルのスイートルーム。窓の外をごらん、君の新しい世界は美しい    ね」 A03「らちが明きませんのね。いったい私はどうしてここに?」 B03「覚えていらっしゃらない?」 A04「そしてあなたは誰?」 B04「初めまして。いやさ、改めまして、初めまして。僕は僕。君が君であるように、僕は僕。    ただの僕さ。もはや他の何者でもない」 A05「違うわ。あなたは間違っているわ。わたしはわたし?あなたはあ...
  • おとしもの
    「おとしもの」 作者:暇な学生 ◆SNCT/eSH72 ブードゥー人形って覚えてる? ほら、昔はやった毛糸でできてる丸っこい人形 そいつは一種の身代わり人形ってやつでさ 降りかかる災厄を持ち主の代わりに受けてくれるんだって でももし身代わり人形自身が傷ついたりしたらどうなると思う? ふふっ、たぶんいま想像した通りだよ それでね、ここに誰かさんのブードゥー人形があるんだよね―――
  • 硝子の籠で、蝶は嘆く
    硝子の籠で、蝶は嘆く 作者:Rimm 【硝子の籠で、蝶は嘆く】  そこのおまえ、聞こえるか。こんな夜更けにこの植物園へ来るとは酔狂(すいきょう)なやつだ。 ……まあよい。こちらへ来てくれないか。 頼みがある。私を外へ連れていってほしい。硝子(ガラス)の天井と壁に囲まれて、息苦しくてかなわん。 ……なに? 私の姿が見えない? 何を言う、私はここにいるではないか。おまえの目の前に咲いている、 紅(くれない)の花の上に。さあ、この美しい翅(はね)を散らさないように——って、待て! どこへ 行くんだ!? 頼む、待ってくれ——  ああ、ここから出たい。硝子の向こうの、三日月の懸(かか)る、あの夜空へ。
  • ワルツ
    ワルツ 作者:蟻 ◆vA0bquCiP2 夢見がちな彼女のために歌おう 今夜も踊るか得意のワルツ 指先躍らせトントトンと ほら回って泣いて笑って いつまで踊るか得意のワルツ 歪んだ世界の片隅 鳴り止まない鐘の音 だってあなたはここにいて だから私は泣きやめない 無為なしぐさで誘うように ほら回って泣いてそして笑って 鳴り止まない鐘の音 歪んだ世界の片隅 今夜も踊るか終わらぬワルツ 夢見がちな彼女のために
  • 素材置き場
    素材置き場 ここにあるBGM等は、ご自由にお使いください。 何に使おうが、加工しようが、構いませんことよ? でも直リンと二次配布だけは勘弁ね。  ※2chVIP内の「声劇つくっちゃおうぜ!」スレ用です。   別の用途に使いたい場合は、スレまでご一報を。 【BGM】 音楽倉庫 …現在12曲 【SE】 SE01 …声劇作品のイントロダクションにでもどうぞ SE02 …声劇つくっちゃおうぜ!
  • バーボン声劇
    『バーボン声劇』 や。 ようこそ、声劇スレへ。 このボイスドラマは君に聞かせるためにつくったから、まずは試しに聞いてみてよ。 うん、過疎なんだ。ごめんね。 君は楽しい声劇ライフを期待してここに来てくれたのかもしれない。 あるいは暇つぶしにスレを荒らしに来たのかもしれない。 期待はずれだったかもしれないけど、俺は君を歓迎するよ。 でも、『声劇つくっちゃおうぜ』なんて青臭いスレタイを見たとき、 君はきっと文字では書き表しきれない、胸の「うずうず」を感じてくれたと思う。 大人の社会でもがく不器用な生き方でも、たまには忘れかけてた心の叫びを吐き出してほしい。 そう思って、俺はここで君を待っていたんだ。 じゃ、君の声を聴こうか。
  • ここは青い憩の場
    ここは青い憩の場 ここは青い憩の場 今日も今日とて 声が響く 図太く生きろ 図太く生きろ 図太くいーき~ろー 幅の広いコンブは、ゆっらゆっらと揺れながら歌っています そなえて生きろ そなえて生きろ そなえていーき~ろー イソギンチャクは、さわさわと揺れながら歌います まっすぐ生きろ ますっぐ生きろ まっすぐいーき~ろー 細長いコンブは、ゆらりゆらりと揺れながら歌っています 流れて生きろ 流れて生きろ ながれていーき~ろー クラゲは、ふわふわと揺れながら歌っています ここは青い憩の場 今日も今日とて 日は暮れていきます
  • エール
    タイトル:エール コメント:甘えんな。立ち上がれ。という応援。 台本登録:不可  落ち込まないで。もう少し、頑張ってみようよ。  無責任な励ましなんて、かえって君を傷つけてしまうかも知れない。  傷を簡単に言葉でいやせるのなら、生きるのがつらくなるひとなんていないもんね。  でも、元気出して、ってわたしは何度でも伝えたいんだ。   ささやかな明かりだけど、わたしはここにいるから。  世界に溢れる光の洪水に比べたら、わたしの灯りなんて比べものにならないくらいにちっぽけだけれど。  でも、求めてくれたら、わたしは力の限りに応じてみせるから。  だからもう一回、立ち上がってみてよ。  君には、君自身がついているじゃない。  立ち上がった君を、君自身がきっと支えるでしょう。  君を導く頼もしい光になって、わたしはここで待ってるよ。  だからここ...
  • こんなところにいたんだね
    こんなところにいたんだね 気付いたのは ほんとうに何気ない時だった 授業のノート 見なれた文字 それすら差異を 抱かせる 流れる声は彼方へと ボクの心 ここに無く あぁどうして 忘れたのか あぁどうして 気付いてしまったの あぁ どうして この手にいないのか 鳴り響く鐘の音 顧みることなく駆け出した カバンも机も必要ない 探すボクに必要ない 何か求め走ってる 声にならない 傷む胸 ゆくあても 名前も知らない わからない 何もかもが分からない それでも走る ひた向きに 橋のアーチ 根元に至り 膝をつく 吐き出す息 震える四肢 河の水面に 見ゆる落陽 そらす視線 その先で 辿り着く あぁそうか こんなところにいたんだね
  • 「  」
    「  」 作者:俺 【「  」】 「実存」、それは世界を蝕む<怪物(モンスター)> 形ある物いずれ朽ち果て、全てはいずれ喪失の果て そんな事さえ気づけずに、人はただ廻(めぐ)り続ける 「実存」、それは世界を苛む<化物(クリーチャー)> 触れられない物全てを否定しようとする残酷な愚行 そんな行為さえ気づけずに、やがては同じ化け物に成り果てる 例え君が見れなくとも 例え君が触れなくとも 例え君が抱(いだ)けなくとも 忘れないで...記憶とは、感情とは、確かにここに存在するのだから 【世界】、それは僕らが忘れぬ為の物語 さあ思い出して、君が忘れた大切なものを
  • ささやかな楽しみ
    『ささやかな楽しみ』 くくくくく……。そうだ、コンビニ行こう。 俺の第六感がささやくのだ。 今日は新作スイーツの発売日だと。 棚の入れ替えがある日だと。 くっくっく。我ながら、自分の勘の鋭さが恐ろしい。 ネットで調べるまでもない。 朝の情報番組をチェックするまでもない。 真実は常にひとつ。 今日、俺は誰よりも早く新作スイーツを手に入れる。それが真実だ。 くくく。うらやましかろう、どこかの誰か。全国のコンビニスイーツファンよ。 新たな第一歩を刻むのはこの俺だ。ここにいる、この俺だ! ふっ。くくくくく。ふふふふふ。ふはははは!あーっはっはっは!! いざ、コンビニエンスストアへ!
  • 幻想夢遊病
    『幻想夢遊病』 正義とは何か? 真実とは何か? 協調に、誠実に、確たる価値が存在し得るか? とりわけこの現代社会においては。 愛などという、本質から揺らぎに満ちた欺瞞。 そんなものに支配された世界、 ここに、恒久的な価値観、 ひいては、我々の存在意義と呼べるような概念が、 果たして存在し得るだろうか? 真理を追い求める旅人よ、我らは、普遍的な価値観によってのみ、 この腐れた世界において、確固たる足場を築くことができるのだ。 検知できぬものを追え。 生まれ得ぬものを掴め。 開眼せよ。 奴らの仕掛けた堕落に惑わされるな。 正しきを知らぬ人生など無価値だ。 知るべきを知らぬ蒙昧どもを打ち捨て、我々は、そう、剣を取る。
  • クランベリージュース
    クランベリージュース 作者:タウト ◆oXFOdNeHtA A 男 B 男 C 女 A01「俺スコッチ、ダブルで」 B02「クランベリージュース」 A02「……」 B02「なんだよ、悪いか?」 A03「なあ、おい。玉ついてんのか? そんなもん頼んでよ」 B03「……」 A04「おい、こっちみろ。それ前の女が飲んでたヤツだろ」 B04「だったらなんだよ」 A05「いいか、いつまでも引きずるのはよくない」 B05「ああ、ああ(A05に被りながら相槌)」 A06「お前の彼女は逃げた。でもな、お前が悪かったワケじゃない。俺なんて可愛がってる犬が突然いなくなった事がある」 A07「散歩も1日朝と夕方、ちゃんと連れてった。餌もキチンとやったてた。あれだ、フリスピーだって投げてやった事もある」 A08「まあ取りに行こうとはしなかったけどな、一度も」 B...
  • 午前11時の喫茶店
    男:喫茶店の雇われ店長。ぶっきらぼうだがコーヒーを淹れる腕には定評があり、常連もいる。 女:喫茶店のオーナーの娘。社会勉強にと頼み込んで喫茶店で働いている。 男01「お嬢さん、すまないけど店を開けてくれますかね」 女01「だからその"お嬢さん"というのはやめてくださいと何度も言っているではないですか」 男02「……そう言われましてもね。こちとら、オーナーに頼みこまれてあなたの遊びに付き合ってるようなもんですから」 女02「遊びって何ですか!私は真剣に、ちゃんと働きたくてここにいるんですよ?ですから、呼び名は改めていただきたいのです」 男03「あー……じゃあ、見習い?」 女03「な……っ!どうして名前を呼ぶとかそういう風にできないんですか」 男04「……あんたの仕事内容じゃ、見習いが関の山だろ」 女04「それはあなたが仕事を任せてくれないから……」 男05「任せられる...
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