声劇つくっちゃおうぜ内検索 / 「片思い」で検索した結果

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  • 片思い
    片思い 作者:かまっくす◆KAMAX2mFmE あなたが大好き! だから、今日こそ告白するって決めたの!! あなたの通学路でこっそり待ち伏せ あなたは気付いているのかな~? 私が毎日あなたを待ってること 信号が青になって、あなたが足早に私の前を通り過ぎた…… ……失敗 でも! 負けない! 今日こそは告白するんだから! 私は後ろからあなたを追いかけたわ! そしたら突然、あなたは立ち止まった! 私はびっくりして、急ブレーキかけきれなくて…… ぶつかっちゃった ドキドキしちゃって 顔を上げられなくて…… 近くでなんだかざわめきが起こってたけど! 関係ないわ!   そうよ、告白するんだもの! 気合いを入れてあなたを見た そこにあなたはいなかった…… 道路で車にひかれた馬鹿な男が  「こいつが…俺を突き飛ば...
  • 曇りぞら
    『曇りぞら』 A:女性。趣味は天体観測。片思い中。 B:男性。活発なタイプ。実は彼も片思い中。 A01「何してるんだろうな、俺たち」 B01「雲を見てる」 A02「はいはい、そーですね」 B02「意外。そんなに楽しみだったの?」 A03「……」 B03「ごめん。せっかく付き合ってくれたのに。ごめんね」 A04「違う違う。そりゃ正直言うと天体観測なんて全然わからないんだけどさ。せっかく誘ってくれたことだし、新しい趣味にも挑戦してみようかなって。だから、うん、楽しみだった。本当だって」 B04「……そっか。ごめんね」 A05「馬鹿。悪いのは天気予報だろ」 A B「……」 B05「静かだね」 A B「……」 A06「寒くないか?」 B06「ううん。ありがとう」 A B「……」 B07「退屈だね」 A07「何してるんだろうな、俺たち」 B08「雲を見てます」 A08「馬鹿みたいだな」 B0...
  • バレンタインデー当日
    ...?とおおおおれの絶賛片思い中のあの子!? 二人とも、心なしか頬が赤くモジモジしてるような・・・どどどどっち!?どっちだ?! 「これ・・・受け取って下さい」 そう言って、先生と片想いのあの子の後ろからひょこっと姿を見せたのは…ま、雅之!? なんでも、この二人に相談し、ついて来てもらったらしい。 俺のチョコレートは、ほんのり苦い、ビターチョコだった。
  • 昂揚
    ...は、見る人によっては片思いにすぎないかもしれません。しかし、いずれにせよ 身体を持たない男(女)が血肉を得、もうひとりが語るべき言葉を得たことには変わりありませ ん。  今ここに立つのは、ふたつの過去を持ち、ひとつの身体を持ち、そして――。  明転。  サスが、ボーダーが、エスエスが、ピンが、シーリングが、舞台をまぶしく照らします。  ひとり立つ男(女)を中心に、幾筋もの長い影が照らし出されます。  ふたつの過去、ひとつの身体、そして幾筋もの未来。  ここから先には脚本も演出もありません。  ここに立つものは、きらびやかな光に照らし出された、たったひとつのエチュード。あるいは 人の生きた証。  「さあ、物語を始めましょう」

  • ...か、恋人がどうとか、片思いだとか両思いだとか。 あーーーーあ、うざってぇ! せめて雷でも豪華にビカビカ光りゃあ、この憂鬱な昼休みも少しはマシになるんだろうけどさ。 ……あれ、雨上がってる? いや、違う。まだ少し降ってる。 でも、雲の切れ間からほんの少し、4時間ぶりの太陽が顔出してやがる。 影は、あっちに伸びている────。 俺は校舎の反対側に走った、反射的に走った。 窓から身を乗り出して、薄く光る空を見上げた。  「っへ……やるじゃん、空。」 地球は丸いと知らしめるように、完全な円弧を描く極彩色。 太陽の光が雨粒に磨かれてはっきりと見せる、確かな色。 雨は好きじゃないが、虹は好きだ。 昼休みの終了を告げるチャイムを遠くに聞きながら。 俺は、四角く切り取られた風景に淡く輝くそれをただ、ぼんやりと見上げ続けた。
  • ふたりだけの課外授業
    ...きの声は只今俺が絶賛片思い中のおなごであったか!  そして何故かイングリッシュティーチャーまで!いったいどういうことでござる!?  というか二人とも距離が近いでごわす!」 先生02「さあ、始めようじゃないか……愛の課外授業を」 男04 「え。ちょ…何?先生と生徒だよね。しかもここ教室だし、おかしくない?!いやいやいや!  ……えぇー……どうしよう。見てはいけないものを見てしまった。どうする?どうする、俺?!  いや待て、よく考えろ。この二人の会話は恋人って感じはしない……。  援交?まさか生徒に無理やり関係を迫ってるんじゃ……。なんてうらや……ハレンチな!!  成敗してやるぁ!!!」 (男@教室の中へ突入、女と先生も引き続き教室の中) 男05 「成☆敗」 先生03「であるからしてIは単数における個の称として用いられ……。  ん?どうした男、忘れ物か?」 ...
  • 第三回朗読祭作品集
    ...MAX2mFmE) 片思い(かまっくす◆KAMAX2mFmE) おのろけ(かまっくす◆KAMAX2mFmE) 剣(つるぎ)の名(グレイト ◆PQB2uTgXDQ) 戦場へと駆ける者(グレイト ◆PQB2uTgXDQ) クロスト・クラウド (Rimm ◆FhactZsXEs) 鬼と呼ばれしは(Rimm ◆FhactZsXEs) 妹(あともす◆ATMOSa5mg2) あれでもない(雨天決行 ◆bQJrO3CpYk) 5メートルの使い方(雨天決行 ◆bQJrO3CpYk) run!(雨天決行 ◆bQJrO3CpYk) 「G」 の再来(雨天決行 ◆bQJrO3CpYk) 友人代表(雨天決行 ◆bQJrO3CpYk) 幸せになりたい!(雨天決行 ◆bQJrO3CpYk) 愛しのアニキ(165) 生老病死/愛ハ死ナズ(悠幻 ◆HornistKxc) エール(483) きみのてのひら(486) ...
  • ただしイケメンに限る
    ...は真ん中くらい。Aに片思い中。貧乳。 C:女性。美恵子。色恋沙汰が大好きなおせっかい女。 A01「あの、新田さん。二次試験の過去問持ってるよね?」 B01「え?ああ、うん。持ってるけど、これ北大(きただい)のだよ?」 A02「ちょっと貸してくれないかな?実は僕も受けることにしたんだ、北大」 B02「え……?」 A03「それじゃ、ちょっとコピーしてくるから」 (※A、教室を出て行く) C01「ちょっとちょっと、どういうこと!?」 B03「さあ」 C02「何で今になって進路変えるわけ?」 B04「なんか事情があるんだよ、きっと」 C03「事情って何さ?だってあの人一大(いちだい)狙ってたじゃん。普通にA判定とってたし。   それを北大って、どんだけレベル下げるのよ」 B05「色々あるんだよ」 C04「ねーよ!」 B06「知らないよ!」 C0...
  • 第三回朗読祭投下シナリオ
    ...好きです 47 片思い(かまっくす◆KAMAX2mFmE)| テンション高い女の子を見てるのは好きです 自分が絡まれたら、逃げるかもしれません 俺って小心者だから?www 155 おのろけ(かまっくす◆KAMAX2mFmE)| 幸せっていいですね グレイト ◆PQB2uTgXDQ作品 54 剣(つるぎ)の名(グレイト ◆PQB2uTgXDQ)| 淡々と、それでいて力強く読めるとディモールト・ベネ。 77 戦場へと駆ける者(グレイト ◆PQB2uTgXDQ)| 前半はとにかく慌てず急いでください。ラストは、ゆっくりと。 Rimm ◆FhactZsXEs作品 102 クロスト・クラウド(Rimm ◆FhactZsXEs)| 夕刻を待つその空には、十字雲が輝いていたのでした――まるで瑞兆のように。 702 鬼と呼ばれしは(Rimm ◆F...
  • バースデイに思い出を添えて
    『バースデイに思い出を添えて』 A:女性。食いしん坊だったり乙女チックだったりと、なかなか萌えキャラ気味。 B:男性。リョウヘイ。ネット世代。常に男らしくありたい、隠れロマンチスト。 A01「ハッピバースデートゥーユー。ハッピバースデートゥーユー。ハッピバースデー、ディア、   クマロフィ。ハッピバースデートゥーユー」 B01「クマ……何だって?」 A02「クマロフィ。いいでしょ、子どもながらに一生懸命考えた名前なんだから」 B02「ほー。今日がこいつの誕生日なわけだ」 A03「そ。この子がウチにやってきた日。私が初めてわがままを言って、私が初めて誕生日でも   クリスマスでもない日に買ってもらったぬいぐるみ」 B03「お父さん、災難だったな」 A04「帰ってからお母さんに叱られたことの方がよっぽどおっかなかったって、お父さん言って   た」 B04...
  • 思い出には早く、悔やむには遅過ぎて
    思い出には早く、悔やむには遅過ぎて 作者:wikiの人◆SlKc0xXkyI  特別なドラマがあったわけではない。  ただ、失恋したという事実がある。  高嶺の花を望んだわけでもなければ、叶わぬ恋をしたわけでもない。  勇気を出した告白は受け入れられて、蜜月の日々を過ごした事もある。  だが些細な行き違いからケンカになり、そのまま別れてしまった。  どうしてだろう、と思う。  今だって、こんなにも好きなのに。  どうして別れてしまったのだろう。  あの時、素直に謝る事ができていれば。  あの時、もっと相手の話をよく聞いていれば。  あの時、――恋に落ちなければ。  こんなにも辛い思いを、しなくてよかったのだろうか?  後悔はいつだって遅過ぎる。  もう取り返しがつかなくなって、何一つ元に戻せなくなってから。  自分には何も残っていないと気付いてから...
  • 疲ぃ ◆OY1X65pwNsの全台本
    ...がそらを蹴る 青空と片思いと馴れ初めのぽえむです。【朗読用】 はなたれ大将行進曲 気のいい悪ガキが王道ファンタジー風の街を案内するお話。【朗読用】 ヒーロー (2人/男2) かっこいいバカたちが立ち上がる勇ましいお話です。 悲劇!愛憎渦巻く鬼が島!の巻 (5人/男4 女1) 目的と手段が入れ替わってしまった桃太郎さんのお話です。 被災者は語る(完成有) 説明下手が勢い込んで語る伝説的な大災害のお話。【朗読用】 陽だまりの子どもたち 幼い愛のお話です。【朗読用】 ひとつの道 (7人/男5 女2) ひとつの道を模索する少年の、異世界ファンタジーなお話です。 人はそれを試練と呼んだ (4人/他4) 現世利益は否定するくせに偶像崇拝は肯定するお話です。 暇 (3人/女1 他2)(完成有) ゆるーくてどーでもいーいお話です。 フェチズム(第5回朗読祭) ヤンデレ男子の濃厚なフェチ談義です。【朗...
  • 遠い、あの日からの思い
    田邊由紀(たなべ ゆき 由紀) 姉 田邊順(たなべ じゅん 順) 弟 お姉ちゃん愛してる(肉欲的な意味で) 猪田桂太(いのだ けいた) 順のクラスメイト 頭の少し弱い子 佐藤隆一(さとう りゅういち) 順の友人 奇人 佐々木良子(ささき りょうこ) 隆一の彼女 奇人? シーン1 弟とは、姉の奴隷となるべき存在であるのだ…… 由紀01「うわー! もうこんな時間! うわっととととと……ぎゃあ!」  (うわっとの前に二階でかけまわっているような音。ぎゃあ、の後にがっしゃーんていうSE) 順01「……お姉、大丈夫?」 由紀02「大丈夫じゃない! あと、どーして起こしてくれなかったのよぅ」 順02「どうしてって……いや、起こしたけど起きなかったんじゃん」 由紀03「えー、起こされた記憶がないー」 順03「そりゃ、ぐっすりだったからね。朝ご飯食べる?」 由紀04「え? あ、うん。……あー、でも、...
  • あいうえお順(た~は行)
    ...5pwNs) 青空と片思いと馴れ初めのぽえむです。【朗読用】 ハッピーバレンタイン(ペヤング ◆g7JT5Zffzc)  ※飛び降り注意【朗読用】 話を聞くということ(ビャク ◆Byaku14MAo) (2人/男1 女1) 本当の意味で話を聞くのってなかなか難しいですよね。 はなたれ大将行進曲(疲ぃ ◆OY1X65pwNs) 気のいい悪ガキが王道ファンタジー風の街を案内するお話。【朗読用】 パパだいすき(Elika ◆ZV4ztNUKTw) (2人/男2) お前がいてくれるから 疾風のやうに現れて(ペヤング ◆g7JT5Zffzc) (2人/男1 女1) 月光仮面? ハラへった(Elika ◆ZV4ztNUKTw) (2人/男2) アッーーー!! 春は眠い(壊れ螺子 ◆9lpMgcDCvw)(第1回朗読祭) 春、窓辺で昼寝をする子供を、親の視点から見る話。【朗読用】 春はまどろむ(蟻...
  • 作者別台本
    ...いですね【朗読用】 片思い(かまっくす ◆KAMAX2mFmE)(第3回朗読祭) テンション高い女の子を見てるのは好きです 自分が絡まれたら、逃げるかもしれません 俺って小心者だから?www 【朗読用】 ↑ 神風作品 はいどあんどし~く!(神風 ◆QWcajfuhO) (3人/男2 女1) ある夜の,世界を揺るがす戦い。選ばれしモノ達の戦いは,やがて世界最大の戦いとなる………。 ↑ ガンファイター作品 アメリカン修羅場(ガンファイター ◆NscXkUt6VE) (2人/男1 女1) 修羅場と化した二人のアメリカンなやり取りをおもしろおかしく描いた掛け合い。 アメリカンウォー(ガンファイター ◆NscXkUt6VE) (4人/男3 他1)(完成有) 架空の第三次世界大戦を描いた作品。 B級映画のようなベタな展開や死亡フラグ満載の作品 ↑ ...
  • あいうえお順(か~さ行)
    ...l right!! 片思い(かまっくす◆KAMAX2mFmE)(第3回朗読祭) テンション高い女の子を見てるのは好きです 自分が絡まれたら、逃げるかもしれません 俺って小心者だから?www 【朗読用】 片耳ノンカバー(るー ◆2wy/sH/KCo) 【朗読用】 ガチホモ・伝説の・スリル(ペヤング ◆g7JT5Zffzc) (2人/男2) へんじがない 家庭教師にトライ(Elika ◆ZV4ztNUKTw) (2人/男1 女1) 一生のお願いだ! 彼女は一言「ムリ」って言った(Elika ◆ZV4ztNUKTw)(完成有) いや、俺もね?【朗読用】 カバンの持ち主(wikiの人 ◆jH3Q3bIrRM) (2人/男2) どんくさそうなオッサン かみさまのおしごと(Elika ◆ZV4ztNUKTw) (5人/男4 女1)(企画済) かみさま、おねがいします。 かみさまのおしごと2(...
  • なんかタイトル思いつかなかった
    作者:Elika おぉっと、残念だったな。そっちは行き止まりだ。 ツメが甘いんだよ、お前。こっちは3手先を読んでる。 おいおい、この期に及んでまだ逃げるのか?どこに? 時間稼ぎは見苦しいぜ?こっちも暇じゃあないんだ……!! ──何……? まさかお前!! ──っクソ!もう完成してやがったのか!! 聞いてないぞクソッタレが!! 先に仕留めてやる、って──っっっ!!? その速さは反則だろうが! ここはいったん引くか──……!! ふぅ。 話が違うぜ、ったく……。 報酬上乗せだな。それも倍額以上。 覚えてろよ、子猫ちゃん。 俺は狙った獲物は確実に仕留めるハンターなんだぜ?
  • かけら
    作者:Elika かけら いずれこうなることはわかっていた。 いつかこんな日がくることは知っていた。 ただ──それが、今この瞬間、今日ではないと、思っていた。 毎日が、そんな思い込みの積み重ねで、振り返ればまるで空虚な自分の人生に思わず苦笑する。 粉々に砕け散ったかけらが、そんな自分の顔を歪に映し出していた。 あまりにも思い出がありすぎて、すべてを処分することなんでできなかった。 目に映るすべてに、いるはずのないあなたを重ねていた。 街の色ひとつですら、あなたを思い起こさせるには十分すぎた。 降り積もる雪ひとかけら、いや結晶ひとつですら、無意識のうちに、いるはずのないあなたを重ねていた。 これは確か、小樽のオルゴール堂で買ったんだったっけ。 割れたガラスの破片が、思い出ごと拾い上げようとした私に突き刺さる。 すぐに赤い血の流れ...
  • 喫茶bivio02
    喫茶bivio02 女:大学生。 店:喫茶店の店員、と見せかけて死神さん。男 (SE:走ってくる足音、激しいドアベル、扉の開閉音) 女01「(息を切らしている)はぁ……はぁ……」 店01「大丈夫ですか?今お水を……」 女02「(かぶせるように)来ないで!(われに返ったように)……え?    やだ、私……」 店02「……安心、してください。あなたを傷つけるものは、ここには    何一つありません」 女03「……すみません、どうしてか……取り乱して」 店03「いいえ。……良ければ、暖炉の側の席へどうぞ。震えているようだ」 女04「ありがとう……」 店04「……どうぞ」 女05「ひ……っ!……こ、ココア?まだ何も、注文してませんけど」 店05「サービスです。甘いものは、心を落ち着かせる効果があるんですよ」 女06「……あったかい……」 店06「メニュ...
  • ランプの光に抱かれて
    ランプの光に抱かれて 作者:るー (◆2wy/sH/KCo ) 【ランプの光に抱かれて】 思いを明かりに込めて 部屋を染め上げる 華やか色彩 大事な誇りを 見つけよう 悲しまないで 貴方の心も染め上げる 私はランプ 光で貴方を 照らしましょう 思いを明かりに込めて 暗がり小道を照らしましょう 優しい色で 貴方の勇気を 支えましょう 戸惑わないで 貴方の力を引き出しましょう 私はランプ 光で世界を 照らしましょう
  • とある旅行者の手記
    とある旅行者の手記 作者:グレイト 【とある旅行者の手記】 1- ……ここはどこだろうか。 ふと目が覚めた俺は、バスが停止しているのに気付いた。 カーテンから外を覗くと、パーキングエリアの文字が見えた。 まだ目的地には到着していないらしい。 既に一周はしたであろうミュージックプレーヤーの停止ボタンを押し 開けっ放しのドアから外に出た。 冷たい空気が、肺に、身体に染み渡る。 大きく体を伸ばし、ぼんやりと空を眺める。 雲一つない、綺麗な黒に染まった夜空。 生憎と目の悪い俺には、星の瞬きを堪能出来そうにないのが残念だ。 これから向かう先で何が待っているのだろうか。 仲間達との再会、新しい出会い、かけがえのない時間。 どれを思い描いても心を躍らせる。 そろそろ出発の時間だ。 これからまた、長い時間と道のりを、このバスは刻んで行く。 ...
  • 友人代表
    友人代表 作者:雨天決行 ◆bQJrO3CpYk 大人になった記念に着た以来 着てなかった背広に腕を通す 少し大きめに作ったあの時のまま ため息も出ないくらい憂鬱な日 雨上がりの鬱蒼とした街並みを バスの窓から眺めて向かう場所は ぼくが立ちたかったあの場所 白い屋根を見ない振りして 横で笑ってるのが僕なら なんて考えが霞むくらい 輝くような君の笑顔 思いは出すのはずっと前に見た 僕が作った笑顔 そうか僕の君は思い出か なんて無理矢理笑ってみせた 嘘なんかじゃないよ 「おめでとう ずっとずっと幸せにね」
  • 春は眠い
    春は眠い 作者:変態 ◆9lpMgcDCvw BGM 春っぽい物  春、窓際、心地よい陽の光、少々肌寒い風といえば、昼寝である  昼下がり  雲が少し出ているものの快晴と呼べる天気だ  太陽の光がとても心地よい日  俗に言う、洗濯日和だ  そんな天気の中、二人の子供が縁側で眠っていた  いつも喧嘩しながらも、手を繋いで眠る二人の姿は見ていて微笑ましくなるような光景である  二人はいったいどんな夢を見ているのだろうか?  とても幸せそうな顔をしている  起きている時はあんなにも仲が悪いというのに  心の底ではいつでも仲良く居たいのだろう  ……まったく正直でない子達だ  しかし、腹を出して眠るのはいただけない  いくら天気が良いとは言え、未だ風は冷たい  このままでは風邪を引いてしまう  ……さて、どうしたものか  布団を掛...
  • あいうえお
    あいうえお 甘く淡かった飴色が、鮮やかな彩(あや)を集めている間にアコーディオンに合わせて愛情込めて会いに歩こう。 言いたくても言えないという言い訳、いい加減一歩行くべきかな。一緒に、いよう? 内側に浮き沈む美しい嘘で失う前に、穿(うが)った疑いを上手いこと植え付ける運命を迂回しよう 選んだ縁(えん)、描いた縁(えにし)、絵本の絵はえもいわれる円満なエンドロールを演出せん 多くの思いに押しつぶされそう、お友達で終われない、置いてかないでよ御前さん。女も男も思いは同じ。
  • 一人にしないで
    作者:Elika いつか、君がこの景色を思い出したときに ボクが、片隅にでもいいからいられるように 君をとらえて離さないよ、ずっと、ずっと──……。 その怯えた表情、たまらないね。 逃げ道を探すその目も、絶望で満たしてあげたい。 最高に忘れられない思い出を、君に残してあげよう。 ああ、こんなにもいとおしいのに君は、どうしてボクを遠ざけるの? どうしてボクから逃げようとするの?どうしてそんなに戸惑うの。 壊してあげるよ、なにもかも。 君がつまらないと言っていた日常を、くだらないと言っていた日常を。 だからお願い──ボクを、一人にしないで。

  • 声 作者:名無し(id wM7ukox1V0) 【声】  言葉というものは弱い。  人を傷つける事なんかは容易くても、そのくせ言葉なんかで人を救い出す事なんかは難しいからだ。  何千何万とある言葉の中で、皆を救える魔法の言葉なんてものは存在しない。  傷つけたく無くったって、人を傷つけてしまうかもしれない。  世界なんて変えることは出来ないだろうし、それどころか誰か一人の心を変える事さえ難しいに違いない。  やはり、僕らの言葉は無力なものかもしれない。  それでも僕らは今日も言葉を紡ぐしかない。  自分の思いを、誰かの思いをこの声に乗せて。  だから、この声よ、どうかあなたに届け 【あとがき】 書いた自分でもなんだこれはと
  • 知恵の輪
    タイトル:知恵の輪 書いた人:るー 一言:言葉がなきゃ、わかりません。話し合いって大事だね 簡単な形なのに外れない カチャカチャ カチャリ カチャリララ 昨日も解いたはずなのに どうしてだろう 今日は解けない 解けない 寂しさが、胸に絡む  カチャカチャ カチャリ カチャリララ 霞む鎖 おかしいな 外したはずなのに 今日は解けないよ 解けないよ そこにあるのに目の前に  カチャカチャ カチャリ カチャリララ 無言じゃ言葉が伝わらない 伝わらないよ この思い カチャカチャ カチャリ カチャリララ どうしよう 悩んだ指が 鎖を揺らす 貴方のことが知りたいよ この思いだけでも伝えたい 伝えたいよ 伝えたい 心ガストンと落ちた時 ほどけた鎖 すっきりと カチャカチャ...
  • 本当の強さ
    作者:Elika そんなの、間違っている!絶対に、絶対に間違っている! 私は認めない、認めないぞ!! 失うものがないから強い、だって? 守るべき者たちが弱点だって?! 思い上がるのもいい加減にしろ!! どうしてそんな、悲しい生き方をするんだ……っ! どうして、そんな……!! 感情を殺して手に入れた強さなんて、孤独の中で手に入れた強さなんて、そんなものは嘘だ! そんな強さ……悲しすぎる……。 私は、そんな悲しい強さは絶対に認めない!! 見せてやるよ、本当の強さ! 自分の弱さも、脆さも、ありのままをすべて受け入れてなお突き進むこの力を!! 守らなきゃいけない、守りたい人たちの思いを胸に!! そんな悲しい強さは、ここで終わらせてやるッッ!!!!
  • 演技の理論
    演技の理論 「そもそも演技ってなんなんだろう?」 「もう何が演技なのかよくわからん!」  という方に読んでいただけるとうれしいかなぁ…というページです。  長く、堅苦しく、至らないことが多いですが、頭の片隅にでも入れていただければ幸いです。 【目次】 お前はもう演じてる・・・はじめに 答えは様々、それが演技演技に「これが正解」と確定するものはありません 舞台・ドラマ・アニメとの違い 演技に必要な感情や思考 演技の種類とは…演技の種類 ・演技の種類-舞台の場合 ・演技の種類-ドラマの場合 では、声劇の場合はどうでしょう? お前はもう演じてる・・・ はじめに  演技を全く知らない、やったことなんて一度もないという人でも  実は生きている限り必ず演技をします。  なぜなら 人は必ず「嘘」を付くからです。  悪意を持ってか、善意を持ってかは異なります...
  • 揺るがぬ礎(いしじ)
    少年よ! その願いを叶えたくば! 叫べ! 跳べ! 吠えろぉ! 拳を突き上げ! 自己のリビドーを解き放て! その無限の思いで、空を突き抜け宇宙(そら)へ向かい 彼方の月をもぶち壊せ! 大地の裏側まで揺るぎなく 強く深い根を張り、決して動ずるな! 胸の中にたぎる思いを冷ますな! 己のすべてを焼き尽くすまで爆発させ 全てを飲み込み己の物にしろ! 全てはその大志の為、欲望の為 行けえぇぇぇぇぇぇぇぇッ!少・年!! ------------------------------------------------------ ・熱血ソングばっか聞いてたら生まれた謎の副産物です  ただ熱いだけ  もうそのまま胸の奥から叫んじゃってください  適当に読みやすいように改変しちゃっておkです  ぁ、あと深夜には読まないでくださいねw
  • 怯える子供
    怯える子供 作者:wikiの人◆SlKc0xXkyI  ガタガタ、ガタガタ。戸が軋んでいる。  早く出ろ、表に出ろと呼ぶように、風が歌っている。  どうやら嵐が近いようだと、家に残されたその子は不安に怯える。  親がその親から聞いた、つまりは古くからある言い伝えを思い出す。  嵐の晩には狼がやって来て、小さな子供を連れ去ってしまうという。  迷信なのかもしれない。けれど本当なのかもしれない。  果たしてどちらなのか。判断ができるほど、その子は大きくなかった。  ガタガタ、ガタガタ。戸が叫んでいる。  あの音は本当に風によるものなのだろうか?  もしかしたら外には狼がいて、爪を立てているんじゃないだろうか?  分からない。分からないからこそ、その子はどうしても怖くなってしまう。  ああ、どうして狼は人を襲うのだろう?  ずっと森にいてくれさえすれば、何も...
  • 頂への来訪者
    タイトル:頂への来訪者 書いた人:るー 一言:邪気眼 砂塵の園 駆ける波紋 螺旋の舞踏 頂に佇む姫覆う 深く険しき垣根の崖 揺れる水面(みなも)のごとき蒼穹の 変わる天候 果てなく惑う 行方はどこぞ 行く身はどこぞ 道なき調べ 先はただ真暗とて 紡ぎ上げる 一つずつ ゆっくりと 一つずつ 音色に誘われ 参る丸太 始まりは 雲を掴むが ごとしかな 頑(かたくな)の岩戸 声にならない声は どうすれば届くのか 答え探す暗夜行路 甘えることが悪いのか 頼ることが悪いのか 人の為に善きことをなす 綴りのごとき偽善なの? 隠れた落涙 いかが捕らえられるのと 探る言葉 未だ我が身に 信の音は宿らぬか いつだって囲い心(ごころ) 許されたのは待つことのみ 弱気もの 恐れしもの 誰にそれを咎められようぞ 人は変わるもの されど すぐに...
  • スパイダーウェブ
    『スパイダーウェブ』 A:男性。チンピラ風の気が短い少年。 B:男性。孤独になりたがっている男。40代にも60代以上にも見える。 C:男性。悠児。Bとは通じ合うものがあるようなないような。 D:男性。お人好しで腕っぷしが立つ、Cの友人。 A01「おい、ジジイ!」 B01「……」 A02「聞こえてんだろ、ジジイ!」 B02「……」 A03「どけって言ってんだよ!邪魔だ、ジジイ!」 B03「……」 (※B、無言で道を譲る) A04「聞こえてんじゃねえか、糞ジジイ!」 (※SE Aが道を通るついでにBを突き飛ばす音) B04「ギャッ」 A05「けっ」 C01「大丈夫ですか?」 B05「……」 (※B、Cの手を借りず無言で立ち上がる) C02「ったく、乱暴な人だ。信じられない。あんなのが同じ社会の中で生きていると思うとゾッ   とする。…...

  • 作者:Elika どこから来たの? ずいぶん疲れてるみたいだね。 疲れているところ申し訳ないけど、まずはこれを読んでよ。 ごめんね、ここじゃあこれがルールなんだ。 そう、ルール──ここじゃあこれを読むのが決まり。 ──うん、そうだよね、普通はそう読むよね。 でも、違うんだ。そうじゃない。 これは「へそ」じゃなくて「ほぞ」って読むんだ。 それも、ここのルール。 どうして? どうしてかは知らないよ。 ただ、ここではそうやって読むことになっているだけで──え? 違う違う、いつもじゃない。 人がたくさんいる時は、例外だよ。 思いっきり過疎の時だけ。 過疎が早く通り過ぎますように、人がたくさん来ますように……。 そういう願いや思いを込めて、それを読むんだ。 上手に読めたら、君もここの仲間だね。 疲れている様子だから、少しゆっくりし...
  • 夢煙草
    「夢煙草」 まだ小学生の時分の話でございました。 世は幼児教育のブームでございましたようで、わたくしもご多分に洩れず進学塾に通わされておりました。 夜は8時9時に帰宅することもざらでございまして、それも冬の夜ともなれば日はとっぷりと暮れてしまい、 幼心にそれは怖い思いをさせられたものでございます。 それでも、その塾が繁華街にあったものですから、 晩ともなればネオンが道々を照らし、その歪な光は、わたくしに安寧を与えてくれました。 その繁華街の一角に、変わった店がございました。 所謂外国人向けのカフェバーだったようで、 オープンカフェの軒下に、見るからに異国の人間が、石床に置かれた金属のホイールから、 これまた金属でできたストローをうまそうにスパスパと吸いあげておりました。 水煙草というやつでございましょう。 その光景を思い返すと、今でもぞっと身...
  • 喫茶bivio
    喫茶 bivio 男:20代くらい。事故に遭った。 店:喫茶店の店員、と見せかけて死神さんっぽいなにか。男女どちらでもおk (カラカラン 扉開) 男01「(呆然・困惑)……ここは……?」 店01「いらっしゃいませ、お一人様でしょうか」 男02「え?……あ、はい」 店02「こちらの席へどうぞ」 (扉閉) 店03「お水と……こちら、メニューです」 男03「……どうも。……ブレンド、で」 店04「畏まりました」 男04「……僕は、誰なんでしょう」 店05「……思い出せませんか」 男05「ええ。何もかも、ぼんやりとしていて」 (カップを置く音) 店06「お待たせいたしました、ブレンドコーヒーです」 男06「どうも……」 (一口飲む。ここから一口飲むごとに少しずつ意識がはっきりしていくイメージ) 店07「お仕事は何を?」 ...
  • 2828
    作者:Elika 2828 A:男子高校生。優しい性格と軽い口調 B:女子高校生。ひねくれた性格と重々しい口調 A「どう?思い出せた?」 B「んー……まだ」 A「はぁ……まぁ、気長に待つさ。あせったってうまくいかないもんだからな」 B「……すまない」 A「まぁ、そう気に病むなよ。こうやって話してる内に、思い出せるかもしれないんだからさ」 B「そもそも、私がこんなことをしたからいけないんだよな……」 A「まぁ、ノッた俺も俺だけどな」 B「……たった4ケタなんだがな」 A「組み合わせ、10の4乗だからな」 B「ナンバーロックの番号を忘れるなんて……」 A「だ、だから気にするなって、な、な?!」 B「…………この状況も悪くない、といったら、怒るか?」 A「んぁ?何?ごめん、ちょっと聞こえなかった」 B「っ!!……こうして、鎖でつながれたまま...
  • 神の手拝借
    B01「ようA(エイ)、突然だが神は私たち二人をお選びになったようだ」 A01「本当に突然だな…一体何のことだ?」 B02「編集という名の神が私たち二人を、神のお造りになる世界の住人に選んだということだ」 A02「なるほど…わからん」 B03「まあ見ていろ」 B04『吹けよ、風!!!』(※リバーブ効果) (※SE1 風) A03「な、なんだなんだ?」 B05『落ちよ、雷!!』(※リバーブ効果) (※SE2 雷) A04「うわっ!」 B06「そして……」 B07『鳴り響け!サウンドオブミューーーージック!!』 (※BGM1 魔王登場系の音楽) A05「うおっ、ど、どこから鳴ってるんだこれ!?」 B08「今だ! …A、これを!」 (※SE3 台本を渡す) A06「えっ、これ? 読むの? っと…」 A07『薄汚い人間ど...
  • 孤高の暗殺者
    作者:Elika 孤高の暗殺者 (穏やかな口調で、自信なさげに) こんばんわ、暗殺者です。 今日はお仕事がないので、暇しています。 暇をもてあますと、ぷちぷちを潰したりします。 ……あ、今のは「暇つぶし」とかけたんです。 私、普段は結構おとなしいというか、控えめなほうなんです。 だから、ギャグを言ってもウケないことが多いんです。 どっかんどっかん大ウケしてくれたらいいのにな、といつも思います。 ……あ、今のもギャグなんです。 どっかんどっかん、って殺戮の香りと、私の仕事内容をかけてみたんです。 おもしろく──ない、ですか。(ここらあたりからドスをきかせて) そう……そうかそうかははははははははははははッッ!!(ここからは完全にブッ壊れて) 死ねぇぇぇぇぇぇえええええい!! (元の穏やかな口調に急に戻ります) あ……またやっち...
  • ハッピーバレンタイン
    ハッピーバレンタイン 穏やかな晴天 格好の飛び下り日和だ。 よし、飛ぼう! 男「きみきみ、飛び下りかね。くだらない」 助走をつけようとした俺に小汚いおやっさんが話しかけてきた。 やれやれ。説教でもする気か。 おやっさんは、俺が飛ぼうとしていたビルの1階にあった喫茶店に、俺を連れて行った。 男「生きていれば、辛い事も悔しい事も沢山ある。それはもうな、しかたねえんだ。   死んだほうがましなような事もたくさんあらぁなあ。   仕事も辛い、家族も冷たい、金もない、なんにもいい事なんかねえわなぁ。   俺もおまえくらいの内、死ぬまで思いつめたこともある。   そんなとき……ふと、この店で飲んだコーシーの味を思い出したのよ。   ああ、死ぬ前に飲みてえなぁって。   だから俺は、今度この店のコーシーをまた飲みにいくまで生きていよう、生きていようと、   そう思って、こ...
  • はじまりのひと
    作者:Elika ◆ZV4ztNUKTw 男はふと思い立ち、丸腰のまま戦場へ赴いた。 そして、小さく呼びかけた。  「集まれ、編集……」 誰か、聞いてくれているだろうか。 己自信を奮い立たせるように、男はさらに続けた。  「来たれ、声優」 2つ3つ、その声に耳を傾ける者がいた。 その瞳に野心の焔を宿し、男はもっと、大きく叫んだ。  「声劇っ、つくっちゃおうぜ!!」 力なき声はやがて、多くの力を呼び寄せた。  「wiki用意したほうがいいか?」  「専ろだ、確保したよ!」  「台本なら書けるぜ」  「よし、声ならまかせろ!」  「おまえらの声、まとめてやんよ」  「なにこれ、なんかおもしろそ!」 その力はやがて、一つの形を作っていった。  「ナイス編集!!」  「演技力高ぇええええ!!」 ...
  • 赤い靴
    赤い靴 作者:変態 ◆9lpMgcDCvw BGM ワルツの曲 少女が履いたのは、鮮血(ち)の様に赤い靴。 散々注意されていたのに、少女は履いてしまった。 その美しさに魅入られて、自らの足を入れてしまった。 履いた直後に襲ってきたのは、後悔と、足を焼く痛み。 痛い、痛いよぉ!と泣き叫びながらも、彼女の足は止まらなかった。 彼女が履いたのは、古の賢者が作った、悪戯妖精を懲らしめるための靴 少女の異変に気付いた村人達は彼女を助けようと、頭を捻って考え続けた。 思いついては実行し続けた。けれども、どれを試そうと少女の足から靴が外れることは無かった。 思い切って足を切ってしまおうと、村人達は斧を持ち出した。 踊り続ける少女を押さえつけて、その美しい足に斧を振り下ろした。 だが、彼女の足はまるで鉄の様に斧を弾いてしまった。 コレには...
  • 嫌なら来るな!
    『嫌なら来るな!』  ――有機生命体の存在を確認。  その日、彼女の長い長い旅路はようやく終わりを迎えることとなった。  元々少女は迷子であった。  母親がピクニックに連れて来てくれた、色とりどりの花が咲き乱れる高原を夢中になって駆け 回り、駆け回り、やがて気がついた時には大宇宙の彼方へたどり着いていた。  後ろを振り返っても母親の姿はなく、お昼のタマゴサンドも、花の絨毯もそこにはなく、ただ ただ漆黒の闇だけがそこにあった。もはや走っても走っても元居た星へは決して帰れない。こう して少女の数百年に及ぶ長い旅が始まった。  そうして今、少女の目の前に浮かぶのは青く美しい、水の惑星。宇宙のチリや石くれを集めて 作った箱舟の中で、彼女はまだ見ぬ友人たちの姿に思いを馳せる。  みんな仲良しにしてくれるかな?……ううん、きっと仲良しになるんだ!  彼女の思...
  • SMを楽しもう
    SMを楽しもう リスナーの皆さん、こんばんは。日曜夜の密やかな嗜みごと、『SMを楽しもう!』のコーナーです。 司会はお馴染みのワタクシ、S・Mことシュウゾウ・マシオカがお送りします。 それでは、Lesson.2に入る前に、前回のおさらいから。 SMの代表的イメージに、『ボンテージ姿の女王様がムチムチパンパン!』というものがあります。 近年では漫画雑誌・ティーンズ小説等の影響かどうか、『いじめることに快感を覚える』 または『いじめられることで快感を覚える』、といったイメージが定着しがちです。 ですが、もともとSMとはプレイにおける役割分担であり、お互いの快感を高めあいたいという共通認識から発生する 高度な交渉方法だということを忘れてはいけません。 『いじめるだけ』『いじめられるだけ』ではなく、お互いに相手の感情・プレイ状況などを加味し、 ...
  • 夢で会いましょう
    『夢で会いましょう』 A:女性。メイドさん。従順で蠱惑なお姉さん。 B:男性。圭太。ニート。惚れた女には一途……? C:女性。Bの母親。攻略対象キャラではない。 D:女性。妹。いたずらっ子で少しえっちな妹。 A01「……さま。ご主人様。起きてください、ご主人様」 B01「んだよ、うるせーな。俺昨日寝たの5時なんだよ。頼むから寝かせてくれよ……ぐぅ」 A02「もう。仕方ないご主人様ですね……えい」 (※SE KISS) B02「え……?うわっ!ななな何だ!?うおっ、お前誰だ!ていうか、あれ?ここどこだよ」 A03「くすくす。慌てすぎですよ、ご主人様。ちょっとほっぺにKISSしたくらいで。おかしい」 B03「だ、だから、お前誰だよ」 A04「わかりませんか?私はメイドさんです。あなた様の、ご主人様だけのメイドさんです。そ   してここはご主人様のお城。どこ...
  • ラジオ風味
    作者:Elika 今回はラジオのDJっぽくしゃべってみるための原稿です。 2007年9月14日金曜日、週末です!こんにちは、みなさんいかがお過ごしでしょうか? 今日はなんと、メンズバレンタインデーとなっております! これは1991年、今から16年前に日本ボディファッション協会が制定したものでして、 男性から女性に下着を送って愛を告白する日、なんだそうですがこれは…… 場合によってはセクハラ以外のなにものでもなくなってしまいますね ちなみに、2月14日の聖バレンタインデーから半年の今日は、別れを切り出す日 「セプテンバーバレンタイン」というなにやら物騒な日でもあるのだそうです セクハラで愛の告白をしたり別れを切り出したり、いろいろと忙しい日ですけれども この放送をお聞きのリスナーの皆さんは、今日はどういった一日になるのでしょうか? なんの予定もない方は...
  • 変態談義
    作者:Elika A:クール系ツッコミ B:ロリ系(?)ボケ A「さて、どうしようか」 B「スレ立ちましたね」 A「うん、でもネタがなーんにもないのよ、なーんにも」 B「前スレ、後半カオスでしたしね」 A「カオスなのはしょうがないよ、なんか変態とかいたし」 B「でも、変態って響きはステキだと思いませんか?」 A「あんたそれさっきもいってたよね……マジでそう思うわけ?」 B「きっと世界共通の認識だ、って、思ってますけど」 A「はぁ……そんなもんなの?」 B「そんなもんです」 A「で?これからどうするのほんとに。無計画にもほどがあると思うけど」 B「そうですねー、じゃあ好きなおにぎりの具について」 A「突拍子なさすぎじゃない?!…………おかか」 B「ああ、おかかで思い出しましたけど!」 A「突拍子のなさはパーフェクトねあんた!」 B「昔、お...
  • 自殺願望者の言い訳
    自殺願望者の言い訳 作者:ちゃま ◆A3zAmH5eqc (Aはこれまた女の子、Bは男という設定でお願いします。場所はあるビルの屋上。) B「はぁ……これで二十云年の人生も終わりか。思えば……いいことなかったなぁ……。だから飛び降りるんだけど。兎にも角にも下に落ちた時に人に当たらないようにタイミング取らなきゃな……」 《A,慌てた感じで》 A「ちょっと! そこのあなた! 何してるんですか!? 落ちたら危ないですよ! かすり傷じゃ済みませんよ! 死んじゃいますよ!」 《B,鬱陶しそうに》 B「ほうっておいてくれよ。俺は死ぬつもりで此処にいるんだ。どうせ、これから先生きていても仕方ないし、それなら此処で終わらしたほうがいいんだ。だから邪魔しないでくれ。君は何も見ていないし、何も聞いてない。わかった? わかったなら、とっとと回れ右して戻るんだ」 A「死にたい、んですか...
  • 呼気の霞
    タイトル:呼気(こき)の霞(かすみ) 書いた人:るー 一言:邪気眼 迷いと異なる たどりとて 思い悩みて 四重暗 重ねるかさぶた 桜(おう)の花 流れすぎたる 岸辺とて 帳(とばり)の響き こだません 想いぞ魔物 解き放たれし幻想か 呼気(こき) 艶の混じりたり 霞(かすみ)とならん
  • 我輩は殿である
    我輩は殿である 我輩は殿である。 殿であるのだから、朕というべきであろうか。 しかし誇りある猫族であるこの血が、自らを朕と呼ぶことを許さぬ。 我輩は殿である。この一城の主である。名前? 下賎のものになど教えられぬ。 さて、我輩のこの城であるが、さる10年程前、領地の民に建設させたものである。 2LDK、長屋とも平屋とも言われる狭い城ではあるが、我が領民の生活を思えば、そう贅沢をするわけにもいかぬ。 我輩は殿なのである、民思いなのである。 さて、我が堅牢なる城を紹介しよう。 ここが台所。床が腐りかけているので、歩く時には ようよう注意をせねばならぬ。 ここが大広間。続く暑さで畳がケバだっておる、爪を引っかけぬようにせねばならぬ。 そしてここが手洗い場。水は通っておらぬが、落ちぬよう 気をつけねばならぬ。 さて、我輩の城の豪奢さはわかってもらえたであろう。我輩は...
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