声劇つくっちゃおうぜ内検索 / 「陽だまりの子どもたち」で検索した結果

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  • 陽だまりの子どもたち
    陽だまりの子どもたち』 誰の手も届かない場所で、 優しく笑う子がいたんだ。 たったひとりで皆のために、 静かに笑う子がいたんだ。 僕はそれが許せなかった。 だって、ひとりぼっちは寂しいじゃないか。 どうして誰もあの子に近づかないんだ。 どうして誰もあの子の手を取らないんだ。 どうして誰もあの子を救わないんだ。 それはきっと、ひとりぼっちの寂しさを知らないからだ。 だけど僕は違う。 僕ならきっと、あの子の隣に立てる。 走った。 走った。 あの子は誰よりも遠くにいたから。 走った。 走った。 僕は誰よりも遠いところを目指したから。 そうして僕はあの子にたどり着いた。 あの子は僕を見て笑った。 僕だけのために笑ってくれた。 僕はあの子の手を取った。 そのまま抱きし...
  • こどもたちのようせい
    『こどもたちのようせい』 子どもたちには妖精さんがついているのだ! 雨が降り ↓ 水溜まり ↓ 跳びはねる! 子どもたちにはそれが楽しいのだ! 妖精さんにはそれが嬉しいのだ! なぜならば 妖精さんは水しぶきの中で生まれるのだ! 子どもたちが水溜まりでパシャパシャするたび 妖精さんは友達が増えるのだ! だから妖精さんは子どもが大好き! だから妖精さんは子どもたちのために秘密の魔法をかけるのだ! 笑顔の魔法!ワン・ツー・スリー みんなみんな、笑顔になあれ! 今日楽しかったことは明日も続け! 悲しかったことは明日に生かせ! どろんこになってみんなで笑え! 笑うのだ!子どもたち!!
  • 疲ぃ ◆OY1X65pwNsの全台本
    ...のお話。【朗読用】 陽だまりの子どもたち 幼い愛のお話です。【朗読用】 ひとつの道 (7人/男5 女2) ひとつの道を模索する少年の、異世界ファンタジーなお話です。 人はそれを試練と呼んだ (4人/他4) 現世利益は否定するくせに偶像崇拝は肯定するお話です。 暇 (3人/女1 他2)(完成有) ゆるーくてどーでもいーいお話です。 フェチズム(第5回朗読祭) ヤンデレ男子の濃厚なフェチ談義です。【朗読用】 不可能性善良世界の身勝手(完成有) 自分を傷つけるときも他人を気遣っちゃう人のお話です。【朗読用】 ふたば、うたたね、ひなた色 意味が有るような無いような、夢のようなうつつのような、そんなぽえむ。【朗読用】 フランクフルトコーヒー (4人/男2 女2) 暇な時ってどうでもいい妄想しがちだよねというお話。 プレシャスハッピースパイシーシェイク 不条理というか散文的というかイミフというか...
  • こいするかりんとう
    『こいするかりんとう』  ミドリちゃんのおばあちゃんの家(うち)には、いつも欠かさず美味しいお菓子があります。  なので、近所の子どもたちが毎日遊びに来ます。優しいおばあちゃんは皆にお菓子を振舞うの ですが、いつも決まって、かりんとうだけが、誰にも食べられずに残ってしまいます。 「皆もったいないわねえ。見た目はそっけないけれど、かりんとうだって、とっても甘くて美味 しいのよ」  皆が帰ったあと、おばあちゃんはポリポリとかりんとうを囓りながら、そう呟きます。  夏休みのある日、遠くの街からミドリちゃんが遊びに来ました。  ミドリちゃんは、テーブルの上に置いてあるかりんとうを見つけて、不思議そうな声でおばあ ちゃんに聞きます。 「おばあちゃん、これは何?黒くて、くにゃくにゃで、変な形」 「これはね、かりんとうっていうのよ。甘くて美味しいから、一つ食べてごらん...
  • 麦茶の容れ物が欲しい
    『麦茶の容れ物が欲しい』  麦茶の容れ物が欲しい。  ああ、理想的な容れ物が見つからない……!  1リットルでは足りない。2リットルだと半端に余る。麦茶というものは無くなり次第補充とい うわけにはいかないのだ。  夜寝る前に仕込んで昼間に飲む。もしこのサイクルが崩れてしまったなら、次に麦茶が抽出さ れるまでの4、5時間、我々はいったい何を飲めばいいというのだ? 暑がりな子どもたちは、きっとペットボトルのジュースを欲しがるだろう。1本98円。子どもたち は安売りの定番商品を好まない。98円。50袋入り麦茶の2分の1から3分の1のお値段。それは、余 計な出費だ。  従って、1.6リットル入り。これは譲れない。  次に見るべきは奥行き。我が家の冷蔵庫のドアポケットは微妙に狭い。奥行き11cmは絶対条件 である。  同時に取っ手の有り無し、そして取っ手...
  • まちにまったようせい
    『まちにまったようせい』 この街には妖精さんがいない。 大きな水溜まりがあっても子どもがいない。 みんな塾に行って遅くまで勉強しているから。 たまに自動車が派手な水しぶきを上げるけど、 魔法をかける前に遠くに行ってしまう。 コーヒーカップがあっても大人がいない。 みんな残業が続いて疲れて寝てしまうから。 たまにコーヒーを煎れる人もいるけど、 おまじないが届く前に一気飲みしてしまう。 この街には妖精さんがいない。 ……なんてことはないのだ! 入道雲 ↓ 夕立ち ↓ 雨粒とともに妖精さんが舞い降りる! 笑顔よ届け!ワン・ツー・スリー 子どもたち、周りを見るのだ! みんなみんな遊びたくてうずうずしてるじゃないか! 疲れよ吹き飛べ!トン、トン、トン 大人たち、目を覚ますのだ! みんなみんな同じ景色を見つめ...
  • ウィリアム・チャールストンは陽気な服屋
    『ウィリアム・チャールストンは陽気な服屋』 ウィリアム・チャールストンは陽気な服屋 いつだって子どもたちにお話をせがまれてる 一度だって同じお話は聞かせない、今日も心はずむお話を ウィリアム・チャールストンは素敵な服屋 屋根に積もった白い雪をそっと両手で一掬い 機械に通してあっという間、もこもこケープを仕立ててくれる ウィリアム・チャールストンは不思議な服屋 氷でできた小さな鍵をいつも腰にぶら下げてる 悪戯小僧がひょいと盗み取り、暖炉に突っ込んでカチリと鳴らした ウィリアム・チャールストンは消えてしまった 春風とともにお山の向こうへ旅立った さよなら明日、明日の明日、またまた明日のいつかまた
  • 首都大美術館
    『首都大美術館』  国民的人気の子ども番組で、ある日とても不思議な映像が流れた。  寂しくも美しく、壮麗にして幽玄。  子どもは、その映像を初めから終わりまで真剣な面持ちで見つめ、番組の終わりとともに父親 に尋ねた。 「今の、いったいどういう意味?」  父親はうっとりと答えた。 「お父さんにも難しくてよくわからなかった。だけど君を子どもと侮らず、君に美しいものを見 せてくれたテレビ局の人には、感謝しないとね」  子どもは首を傾げ、もう一度尋ねた。  父親は子どもの瞳をまっすぐに見つめて言った。 「同じ疑問を、10人の大人たちに尋ねてごらん。きっと彼らは10人が10人、てんでばらばらの答 えを口にするだろう。おそらくはそれこそが、在るものの意味というものさ」  子どもは言われた通り、大人たちに尋ねて回った。果たして、10通りの答えが返ってきた。し...
  • はじまりのひと
    作者:Elika ◆ZV4ztNUKTw 男はふと思い立ち、丸腰のまま戦場へ赴いた。 そして、小さく呼びかけた。  「集まれ、編集……」 誰か、聞いてくれているだろうか。 己自信を奮い立たせるように、男はさらに続けた。  「来たれ、声優」 2つ3つ、その声に耳を傾ける者がいた。 その瞳に野心の焔を宿し、男はもっと、大きく叫んだ。  「声劇っ、つくっちゃおうぜ!!」 力なき声はやがて、多くの力を呼び寄せた。  「wiki用意したほうがいいか?」  「専ろだ、確保したよ!」  「台本なら書けるぜ」  「よし、声ならまかせろ!」  「おまえらの声、まとめてやんよ」  「なにこれ、なんかおもしろそ!」 その力はやがて、一つの形を作っていった。  「ナイス編集!!」  「演技力高ぇええええ!!」 ...
  • 住所不定童子
    住所不定童子 作者:暇な学生 ◆SNCT/eSH72 「住所不定童子」 男 おっさん ピザ宅配 ガチャ お01「おかえり」 男01「ただいま。って誰だお前」 お02「おじさんはね、座敷童子だよ、住む家を幸福にする妖怪さ」 男02「そうかそうか、じゃあ留置場に幸福を運んでこい。   いちいちぜろっと」 お03「待てーい、幸福いらないの?」 男03「上目づかいになるな気持ち悪い。  だいたいな座敷童子の童子は子どもって意味だろ、おっさん何歳だよ」 お04「43」 男04「おいこの中年」 お05「まってくれ、おじさんの話を聞いておくれ」 男05「断る」 お06「たしかに人間からしたら43歳という年は子どもに思えないかもしれない。   しかし、妖怪の世界ではまだほんの子どもなのだよ。」 男06「そうかそうか、なら行き先は少年院か、たっしゃでな」 ...
  • こいするかりんとう(ひらがなver.)
    『こいするかりんとう』(ひらがなver.)  みどりちゃんのおばあちゃんのうちには いつもかかさず おいしい おかしがあります。  なので、きんじょのこどもたちが まいにち あそびにきます。やさしいおばあちゃんは み んなに おかしをふるまうのですが、いつもきまって かりんとうだけが、だれにもたべられず に のこってしまいます。 「みんな もったいないわねえ。みためは そっけないけれど、かりんとうだって、とってもあ まくて おいしいのよ」  みんなが かえったあと、おばあちゃんは ぽりぽりと かりんとうをかじりながら、そう  つぶやきます。  なつやすみの あるひ、とおくのまちから みどりちゃんが あそびにきました。  みどりちゃんは、てーぶるのうえに おいてある かりんとうをみつけて、ふしぎそうなこえ で おばあちゃんに ききます。 「おばあちゃん、...
  • あいうえお順(た~は行)
    ...怪人マイアの逆襲! 陽だまりの子どもたち(疲ぃ ◆OY1X65pwNs) 幼い愛のお話です。【朗読用】 必殺!削除人(ペヤング ◆g7JT5Zffzc) (4人/男3 他1) チャララ~ 羊×雛人形÷逃避行(ペヤング ◆g7JT5Zffzc) (2人/男1 女1) お題:ひな祭り・波乱万丈・羊 一足早いクリスマスプレゼント(wikiの人 ◆jH3Q3bIrRM) (2人/男2) 脊髄反射系。 一つの話 二人の話(蟻 ◆vA0bquCiP2)(第3回朗読祭) なんだかわけわからん感じですがどういう状況なのかは各自の判断にお任せします。 ひとつの道(疲ぃ ◆OY1X65pwNs) (7人/男5 女2) ひとつの道を模索する少年の、異世界ファンタジーなお話です。 人はそれを恋と呼ぶ(Elika ◆ZV4ztNUKTw)  胸がうずく。【朗読用】 人はそれを試練と呼んだ(疲ぃ ◆OY1X6...
  • かわいい
    『かわいい』 うり坊かわいい 超かわいい これで豚の子どもだとか何の冗談だよ超かわいい いやイノシシだけど だけど超かわいい シマシマかわいい ぴくぴくかわいい やべえこいつら皆で母ちゃんのおっぱい吸ってるところとかやべえかわいい 群れでムレムレしてワレサキに母ちゃんのおっぱい取り合ってるところとか鼻血出る つーか鼻血出たわチクショウ 何だこのモフモフ どうせ触れば案外ゴワゴワしてるくせに 何で動画で見るとこんなモフモフしてるっぽく見えるんだよコンニャロ!! ああかわいい チクショウかわいい モフモフかわいい やべえかわいい やべえかわいい かわいい
  • 実話
    『実話』 A:次男。口が悪い。何かと不憫な星の下に生まれた。 B:長男。発想が常人のはるか斜め上だとよく言われる。 C:末の妹。ごめん、ちょっと嘘ついた。我が家の妹はこんなに愛らしくない。 A01『かつて、我が家の子ども部屋にはいくつかのルールがあった。一つ、テレビゲームで遊ぶ   権利は、先にゲーム機の電源を入れた者に与えられる。一つ、テレビゲームで遊ぶ権利は、   いかなる暴力によってもこれを奪い取ることはできない。一つ、テレビゲームで遊ぶ権利   は、プレイヤーが何らかの理由で席を立った時点でこれを失う』 B01「あのさ」 A02「何だよ。そろそろ替われよ」 B02「ええい、それが兄貴に対する態度か!」 A03「そういう小芝居は要らないから。そろそろ替われよ」 B03「ションベンしたくなったんだけど、代わりに行ってくんない?」 A04「は...
  • キキキキ
    『キキキキ』 A:男性。BLっぽいが真偽は不明。 B:男性。口を開くと否定ばかり。 C:男性。筋道の通らないことばかり口にする。 A01「殺したの?」 B01「いいや」 A02「殺したでしょ」 B02「殺してないって」 A03「嘘つき」 B03「嘘なんてついていないよ」 A04「君はいつだって僕の言う事を否定する」 B04「俺はお前のことが嫌いだからな」 A05「嘘つき」 C01「やあ、馬鹿たち。今日も元気にハッピーかい?」 B05「そんなはずがないだろ」 A06「君はいつだって嘘つきだよね」 B06「いちいち絡んでくるな、鬱陶しい」 C02「うんうん、あいかわらずハッピーそうで何よりだ。人が2人いるところ、それすなわち、と   きめきハッピー大作戦さ。アイラブハッピー。ハッピーイズ幸せー。超幸せー。幸せあると   ころに何がある?そう、...
  • 明日はみんなで鍋にしよう鬱マシマシ版
    『明日はみんなで鍋にしよう鬱マシマシ版』 「じゃあな、また明日」 いや、明日ってなんだよ。今日はもう終わってしまったのかよ。終わってなんてねーよ。 ――だって、これから夜が来るじゃないか。 毎日毎日ヤロー4人で不っ細工な顔つき合わせて ポテトチップス食いながら投げやりに話題振って ジャンプ読みながらテキトーに返事して 心底どうでもいい会話で馬鹿笑いして 「俺たちホントに馬鹿だよなー」って 無駄な時間をむさぼって それで、これですか。 部活帰りの中学生。隣の部屋のカップル。笑い声。 宴会してる大学生。くだらないテレビ。笑い声。 犬の遠吠え。子どもの泣き声。声。時計の。バイクの。セミの。ギターの。声。声。声。声が。 誰か、誰かかき消してください。 あなたの声で、かき消してください。 あなたの温もりで、凍えた指先を温めてください。 そしてお願いです。俺の大切な友人たちも、どうか、...
  • 続・鬼さん、こちら。
    鬼ごっこ(続・鬼さん、こちら。) 鬼:鬼のおにーさん 子:村のよい子たち 母:よい子のおかーさん 男:流しの琵琶引き ナレーター:ナレの仮面を被るのです! 嘘です、お好きにどうぞ 子01「鬼やーらい!! 鬼やらいっ!!」 男01「これこれお子ども 今時分、鬼やらいは古し古し」 子02「えー」 ナ01「初夏を乗り越えた すすきの原のそよぐ中。    日は天にあり、優雅たる人は空寝にて、しのぐ時節    そして鬼も人にならい、境内の床敷にいつものようにぐでりと転がってあった」 男02「今生の流行りは”鬼は外!福は内!”ぞ、言うてみなされ」 子03「鬼はそとー……ふくはうちー?」 男03「さようさよう、ほほ、利発なお子どもじゃ」 子04「鬼は外ー! 鬼は外ー!」 ナ02「男が促してやれば、子どもは跳ね回り その境内にいつしか住みたり...
  • 鬼ごっこ
    鬼ごっこ(続・鬼さん、こちら。) 鬼:鬼のおにーさん 子:村のよい子たち 母:よい子のおかーさん 男:流しの琵琶引き ナレーター:ナレの仮面を被るのです! 嘘です、お好きにどうぞ 子01「鬼やーらい!! 鬼やらいっ!!」 男01「これこれお子ども 今時分、鬼やらいは古し古し」 子02「えー」 ナ01「初夏を乗り越えた すすきの原のそよぐ中。    日は天にあり、優雅たる人は空寝にて、しのぐ時節    そして鬼も人にならい、境内の床敷にいつものようにぐでりと転がってあった」 男02「今生の流行りは”鬼は外!福は内!”ぞ、言うてみなされ」 子03「鬼はそとー……ふくはうちー?」 男03「さようさよう、ほほ、利発なお子どもじゃ」 子04「鬼は外ー! 鬼は外ー!」 ナ02「男が促してやれば、子どもは跳ね回り その境内にいつしか住みたり...
  • 明日もし晴れたら
    『明日もし晴れたら』 会話文:男性。先天性お涙頂戴型不治の病症候群の患者。ドSに違いない。 地の文:女性。誰かに必要とされたい病の患者。あ、ひとつだけ「」付きのセリフあるね。 「明日もし晴れたら」 部屋の隅の小さなテレビを熱心に見つめていた彼が、突然、そうつぶやいた。 彼は時間をかけてゆっくりとこちらへ向き直り、なにやら愉快そうに、もう一度話した。 「明日もし晴れたら、ピクニックに行こうよ」 彼の頭越しにテレビの画面が覗いた。 天気予報。降水確率100パーセント。明日は傘を持ってお出かけください。……。 「明日もし晴れたら、町中の人たちが傘を持って歩くなか、僕たちだけがバスケット抱えて歩い たら、きっとスカッとすると思うんだ」 真っ白な部屋、 真っ白なカーテン、 真っ白なベッド、 真っ白な服。 彼はここ以外の世界を知...
  • 4月4日は国際にんじんデー
    『4月4日は国際にんじんデー』 <レストラン編> A:女性。愛する夫に尽くす良妻。 B:男性。仕事熱心で真面目な夫。 N:ナレーション。 A01「素敵なところね。けど、急にどうしたの?」 B01「ああ、たまにはこういうレストランもいいかと思ってね」 A02「おかしな人。いつもは誕生日も結婚記念日も忘れちゃうくせに」 B02「すまん」 A03「仕方のない人」 B03「すまん」 A04「ふふっ。でもいいわ。私はそういうあなたが好きで、こうして一緒になったんだから」 B04「悪かった。けれど、そう、僕たちは夫婦だ。たまにはこういう時間があるべきだと思う」 A05「……」 B05「その、受け取ってほしい」 (※SE ばさっ、と葉つきにんじんをテーブルに置く音) A06「そういえば今日って……。いいわ。明日は私が腕によりをかけてあげる。だから、早...
  • バースデイに思い出を添えて
    『バースデイに思い出を添えて』 A:女性。食いしん坊だったり乙女チックだったりと、なかなか萌えキャラ気味。 B:男性。リョウヘイ。ネット世代。常に男らしくありたい、隠れロマンチスト。 A01「ハッピバースデートゥーユー。ハッピバースデートゥーユー。ハッピバースデー、ディア、   クマロフィ。ハッピバースデートゥーユー」 B01「クマ……何だって?」 A02「クマロフィ。いいでしょ、子どもながらに一生懸命考えた名前なんだから」 B02「ほー。今日がこいつの誕生日なわけだ」 A03「そ。この子がウチにやってきた日。私が初めてわがままを言って、私が初めて誕生日でも   クリスマスでもない日に買ってもらったぬいぐるみ」 B03「お父さん、災難だったな」 A04「帰ってからお母さんに叱られたことの方がよっぽどおっかなかったって、お父さん言って   た」 B04...
  • うたかた
    うたかた あっ……! 君は、もしかして、うん、そうだ。やった。やっと来てくれた! 約束、覚えていてくれた! よかった! ……え、覚えてないの? 約束も、この場所も、ここに来るまでの道筋も、今までの記憶も、自分の名前も、私のことも? ……そっか。しょうがないよね。約束を守ってくれただけでも僥倖だよね。 へへっ。ムズカシイ言葉知ってるっしょ。ムカシとは違うのだよ、ムカシとは。 え、約束?さてー?なんだったかなー。へへへっ。 いいの。約束なんかなくたって、君が今ここにいる。 それだけで充分です。私、満足です。ご満悦です。へへっ。 ね、ね、私ね、ずっとこの原っぱで君と追いかけっこするのが夢だったの。 私ね、ずっとこの木の陰で君と一緒に絵本を読むのが夢だったの。 私ね、ずっと日だまりで君と並んでお昼寝するのが夢だったの。 私ね、ずっとこうして君といつまでもおしゃべりするのが夢だったの。 ……嘘...
  • ももたろう
    ももたろう 作者:どらいも ◆pTHzZZJPRqii ■登場人物 おじいさん おばあさん ナレーション 兵士 ジョン・ミゲル中佐 ナレ01昔昔、ネバダ州のとある砂漠におじいさんとおばあさんが住んでいました。  二人に子供はいませんでしたが、貧しいながらもそれはそれは仲むつまじく暮らしておったそうな。  さて、そんなある日の事… じ01「ばあさんや、わしは今から山へ芝刈りにいってくるぞ」 ば01「そうですか。では私は川へ洗濯にいってきますかね」 じ02「そういえば村のもんが、夕べ川の方に流れ星が落ちたと言って騒いでおったが……、気をつけていってくるんじゃぞ」 ば02「大丈夫ですよおじいさん」 SE(エンジンスタート音) ナレ02おばあさんは、土埃に覆われ白く年期の入ったピックアップトラックのイグニッションを回しながら、そうおじいさんに答えました。 ...
  • 無題
    ヘルシングとか再殺部隊的な何かが会議中。 吸血鬼が占拠する村を、どうするか。隊長が下した結論とは―― A:部下。主人公的な何か。 B:隊長。一見好々爺な鬼畜。普段は明るいイメージだが、キレると反面、静かに怖い。 A1「焦土……作戦……?」 B1「うん、そうだよ。それが、どうかした?」 A2「……何故、そんな……作戦を……」 B2「わからない? ……あそこはね、もうダメだよ。1日持たない。 なら、さっさと片付けた方がいい。……解るよね。今の、状況」 A3「……ッ」 B3「勿論、僕だって辛いよ? でも、ね。仕方が無い事だってあるんだから。 僕らも、ほら。慈善事業じゃないし、ね」 A4「……お言葉ですが、隊長」 B4「うん、何?」 A5「あの村には、まだ、生存者がいます」 B5「うん」 A6「…………焦土作戦を、実行すれば……その生存者たちの命も、失わ...
  • みんな大好き(既定事項)声劇とかなんとか
    『みんな大好き(既定事項)声劇とかなんとか』 A:子どもが想像する大人的な何か。 B:大人が期待する子ども的な何か。 A01「趣味を持つことは良いことだ」 B01「本当に?」 A02「もちろん。僕がこの身で確かめた」 B02「……大人ってずるい。長生きするだけでいろんなところで先回りできちゃう」 A03「というわけで、声劇つくっちゃおうぜ!」 B03「何故に?」 A04「だって、お前こういうの好きだろう?」 B04「……大人ってずるい。目玉が高い位置にあるといろんなものが見えちゃうんだろうか」 B05「自分がやりたいだけのくせに。自分の趣味の仲間を増やしたいだけのくせに」 A05「バレたか」
  • ガレキの瞳
    『ガレキの瞳』 A:男性。主に主人公の行動描写を担当。 B:男性。主に主人公の心理描写を担当。 C:風景描写を担当。 D:男性。主人公以外の登場人物描写を担当。 A01「ここはどこだろう」 B01「僕は道に迷った」 A02「見たことのない住宅街だ」 B02「どこにでもある風景だ」 A03「たった1本通りを間違えただけなのに」 B03「近道できると思ったのに」 A04「すぐに引き返せばよかった」 B04「だけど冒険したくもあった」 A05「誰かに道を尋ねなきゃ」 B05「嫌だ。怖い。緊張で体が震える」 A06「けれど誰も通りかからない」 B06「胸の内ではほっとしていた」 C01「はらはらと雪が降ってきた」 A07「歩いても歩いても1人」 B07「街の静寂を僕の足音が切り裂いてゆく」 C02「白で覆い隠される世界」 A08「雪で視...
  • 薄暮の幻霊
    『薄暮の幻霊』 A:女性。噂に囁かれる天使様。 B:男性。通りすがりの旅人。 C:男性。天使様を探す一人。 D:男性。天使様を連れてきた人。 E:女性。天使様として連れてこられたただの人。 F:男性。天使様の研究をしている学者。 *:天使様を探す群衆。 A01『さようなら。さようなら。さようなら。お願い。私を探さないでください。私を思い出さないでください。私を、そっとしておいてください。……見えないけれど、わたしはここにいるから。聞こえないけれど、わたしは笑っているから。触れられないけど、わたしは幸せだから。だから。だから。さようなら。さようなら。さようなら』 (*はモブ。モブなので賑やか且つ主張しすぎないこと。モブなので一人何役でも可) *01「ああ、天使様、どうか我々の前に姿をお見せください」 *02「いったいどこにいらっしゃるんだ」 *03「南の方はもう探しつくしたんだって?...
  • キャベツ畑
    キャベツ畑 A「おーい、そろそろ休憩にしようぜー!」 B「ああ……この一角をすませたらな。うわっ!?」 A「帽子も被らないで、日射病になるぞ!ほれ、座った座った」 B「……わかったよ」 A「しかし、壮観だなぁ……キャベツ畑っていうより、キャベツが原だな。   いや、いっそキャベツの海だな!」 B「……ここ数日、日の入りがいいからな」 A「うひ~、葉がしおれる前に収穫終わればいいなぁ……。   そういや、こんな昔話しってるか?キャベツ畑には……」 B「赤ん坊がなるって?」 A「なるとかいうな、風情ねえな。   キャベツの中をそっと覗くと、かわいらしい赤ん坊が入ってるんだよ。   それで、俺のほうを向いて、にこっと笑いかけてくれるんだ……」 B「それは……怖いな」 A「お前は夢がない、夢がないよ!」 B「すまん。となると、俺たちはコウノトリに出荷物を渡す役...
  • いとでんわ
    『いとでんわ』 大切な話なんだ。 絶対に言わなきゃって思うんだ。 ……(言い)たい……っ。 はは。緊張して、声、出なくって。 だから、こういうのならどうかなって。 いとでんわ。子どもっぽいけど、どうかなって。 ちょっとさ、持っててくれる? 行くよ。 『………………っ』 っは。……はあぁー。 はい! この話おしまい。
  • 水槽の中の魚たちへ
    水槽の中の魚たちへ 作者:118 ◆fkrTovHYGs BGM:ゆっくりとした海を思わせるような曲。水の「ぶくぶく」といった効果音が偶に入ると良いかもしれないです。 読み方:ゆっくりと語りかけるような感じ・・・かな。 水族館に家族で行った。何年ぶりだろう。 水族館は薄暗い中、水槽から淡々とした青白い光が漏れていた。 子供は水槽にしがみつき、魚に手を振った。 「ねぇ、このお魚はなんていうの?」 「ねぇ、このお魚はどうしてこんなにゆっくり泳ぐの?」 「このお魚達は一緒にいて食べられちゃったりしないの?」 無邪気に尋ねる子供に、私は答えていく。 「このお魚はマンボウだよ。大きいだろう?」 「きっと、のんびりやさんなんだね」 「大丈夫。このお魚達は仲良しだから」 次々と水槽を移り行く中。 子供は一つの水槽の前で止まった。 その水槽の中には目まぐるし...
  • 桃太郎のでてこない桃太郎
    作者:Elika 昔々あるところに、おじいさんとおばあさんが住んでいました。 おじいさんはランパブではっちゃけに、おばあさんは街へ逆ナンしに行きました。 おばあさんが街でブイブイ言わせていると、大きな桃が高架下を どんがらがっしゃーん、どんがらがっしゃーんと、人や車をなぎ倒しながら近づいてきました。 おばあさんは、自慢の鶴の構えで迎え撃ちました。 潰された人々の怨念や、リコールにもめげずに「いい物を作りたい」と一生懸命車を組み立てた たくさんの人々の血と汗と涙の結晶を、いともたやすく刹那の内に無に帰してしまった巨大な桃は、 邪悪な黒いオーラをまとって音速で近づき、おばあさんをも一のみにしようとしました。 よもやこれまで、と覚悟を決めたその時────! 漆黒の禍々しい邪念の渦を切り裂く白刃が、凄まじい轟音と共におばあさんの視界に光をもたらしました。 ...
  • 北風と太陽
    作者:Elika 北風と太陽 A「北風と太陽って話、あるだろ?」 B「んぁ?あー、平たく言うと柔よく剛を制すのやつな」 A「そうそう、あの露出狂の話」 B「それ明らかに違うと思う!!」 A「コート脱いでほらほらバー!だから合ってる」 B「その解釈がそもそも間違ってる!!」 A「まぁそれはいいとして」 B「ぜんぜんよくないけどな」 A「あれってなんで、北風と太陽は旅人のコート脱がそうと思ったわけ?」 B「え?いやー……そういやなんでだ?」 A「つまりあの物語の中で一番の変態は北風と太陽だったってことだよ!」 B「な、なんだってー!?って、なんで変態オブザイヤー決める必要があるんだよ!」 A「近所の子供に絵本を読み聞かせしてやろうと思ったんだが、内容がアレだとソレだからな」 B「お……?なんか、いいおにいちゃん...
  • エビディサンディ
    『エビディサンディ』 子どもの頃はいつだって日曜日を心待ちにしていたものだ。 日曜日には必ず楽しいことが待っていた。 もし毎日が日曜日だったなら、それはどんなにか幸せなことだろう! 毎日が日曜日になったなら、本当の日曜日にはどれほどの楽しさが待ち受けていることだろう! それを、ある男が実現させた。 男だけではない。他に幾人もの人々が毎日を日曜日とした。 総務省の調査によると、そういった人々は日本国内だけでおよそ60万人ほどいるそうだ。 さて、そんな彼らが得たものはといえば、まあ、あなたもよくご存知の通りである。
  • 迷えども、進まん
    迷えども、進まん 世界の平和を守るため、僕たちは戦おう 世界の平和を壊すため、僕たちは戦おう ここは、矛盾が交差する場所 ここは、個性がぶつかり合う場所 真実は曖昧で、見る人によってかわるんだ 本心は神秘で、望まないとみれないんだ 小さな幸せを守るため、僕は争おう 小さな願いを掴むため、僕は戦おう
  • おくすりのめたね♪
    おくすりのめたね♪ またいらっしゃったのですか。ふん、懲りない方ですね。 それで、本日はどのような品物をお買い求めにいらしたのです。お・嬢・様? 当店にはなんでもそろっていますからね。 お嬢様がお嫌いな、苦くてまずくて白くて飲み込みにくいものもするりと飲めるような魔法のゼリーも、ね。 ……おや?どうしました、頬を赤くお染めになられて。 まさか……買う品物をお忘れになられただなんて、そんなことはございませんよね? おやおや……それはお困りですね ま、わたくしは関係ございませんけれど。 では、さっさとご両親の元にお帰りになったらいかがです? ほら、いつものように涙をおみせになれば許してくださるんじゃありませんか? なんです?お財布もどこかでなくした……どこまで鈍重なんです。 なに?探してほしい?どうしてわたくしがそんなことを、こちらは忙しい...
  • 明日はみんなで鍋にしよう
    『明日はみんなで鍋にしよう』 「じゃあね、また明日」 いや、明日ってなんだよ。今日はもう終わってしまったのかよ。終わってなんてねーよ。 ――だって、これから夜が来るじゃないか。 毎日毎日ヤロー4人で不っ細工な顔つき合わせて 俺の嫁がどうだ、それに比べて妹はこうだ、おっぱいがそうだと 心底どうでもいい言葉テキトーに言い合って 無駄な時間をむさぼって 一番大切なところでこれですか。 時計の音。上の階の足音。隣のカップルの笑い声。子どもの泣き声。犬の遠吠え。 下手糞なギター。セミ。バイク。チャルメラ。笑い声。笑い声。笑い声。 誰か、誰かかき消してください。 あなたの声で、かき消してください。 あなたの手の温もりで、凍えた指先を温めてください。 そして願わくば、俺の大切な友人3人も、同じようにして助けてやってください。
  • ひとりよがりの友愛
    ひとりよがりの友愛 女101「ねえねえ、相談に乗ってよ。あたしたち、友達でしょ?」 女102『ひとりよがりの』 女201『友愛』 女103「それでね、やっぱりアイツ、あたしの前にあの子と付き合ってたんだって。    それで、ちょっとだけあたしたちバイバイしちゃったんだけど、その時は別の子とより戻してたんだって!    ね、信じられないよね?」 女202『そうだね、信じられない。    夜中に電話をかけてきて、その内容だけでそれから30分喋り続ける、あんたの感性が信じられない。    帰ってきた途端に携帯鳴って、こっちは風呂にも入ってないんだけど?』 女104「自分の都合いいようにコロコロ付き合ってさー。そういうのって、信じられる? 普通、ないよね? 女203『普通ってどういう普通? あんたのいう普通って、昔からかなり範囲が狭いよね。...
  • 踊る小人
    絵本シリーズ 『踊る小人』 小人は踊る、小人は踊る 陽気な舞を二人で踊る 泣いてる子供に微笑みを、眠る子供に安らぎを 小人は踊る、小人は踊る 小さな小人は仲良く踊る 棚一面に並んだ小人、今日も誰かの元へ踊りて参る 山かけ森かけ、だけど小川は回り道 君のお家へ、貴方のうちへ 小人は、こっそり舞い降りる 深い眠りの子供の元へ、ボク達コッソリ舞い踊る 朝日が来るまで踊りゃんせ 小人の夜はあと僅か 明日は何しよ、だれを助けにいこうかな 小人のワルツは あてもなく
  • ボイスドラマ作品集
    【企画】ボイスドラマ作品集  ここでは、一話完結形式のボイスドラマ作品を公開しています。 嫌店 (1 16) 任務了解!シー・エー・ティー (6 47) ある学園の日常 (7 34,6 20) ROBBER! (5 42) 王様とぼく (1 55) 子豚の腹の中 (1 56) うちわ (2 09) 最強の生物 (2 21) 稼がされるモノたち (3 23) パジャマ会議 (5 00) 探偵学園L (7 43) コロリ。 (5 22) THE BATTLE (2 10) ごとばすっ! (2 47) 剣と魔法 (10 06) 魔王討伐 (4 50,4 54) RPG (11 04) はじまりのひと (2 42,2 23,2 04) もみじ渡り (9 54) 姫を取り戻せ! (13 36) 歌声の聖戦 (4 40) 神よ、あんたは間違ってる (7 00) クリスマスフライング突発企画 ...
  • Lucky Wife
    作者:Elika 結花01「あはははは、パーパー!マーマー!」 雅樹01「こーら、結花。走り回るなー」 英里01「ふふ、あんまり走り回ると転んじゃうわよー」 結花02「ねー!ママー!これー!」 英里02「あら、福引?」 雅樹02「英里、やってみたら?」 親父01「おう、奥さんやってくかい?」 結花03「ねー!ゆか、これやりたぁい!!」 親父02「ガハハ、お嬢ちゃんならサービスだ、ほら、回してみな!」 結花04「えへへ……」 雅樹03「結花、こういうときはなんて言うんだったっけ?」 結花05「あ、おぃちゃん、ありがとー!」 英里03「はい、よくできました」 結花06「うん!よぉーし……」 (SE:ガラガラ) (SE:カランカラーン) 親父03「大当たりー!4等だ、サランラップ一本!」 結花07「えーーー……ゆか、あのおっきいぬいぐるみがよかったぁ~...
  • 泥と白
    『泥と白』 学校の帰り道に大きな水たまりができていました。 白い女の子がパンを一つ水たまりに浮かべて、その上を歩いて渡りました。 お友達もみんなそれにならって渡ります。 ふかふかパンはぺちゃんこに、ぐずぐずのぐじゅぐじゅのにちゃにちゃに。 最後に私が渡る頃にはただの泥の塊になっていました。 それでも我慢して渡ろうとすると、おとなりのおじさんが出てきて怒鳴りました。 「こらー!食べ物を粗末にするんじゃない!」 びっくり、私は足を滑らせ、たちまち溺れて沈んで小さな泡になってしまいました。 さよなら。さよなら。
  • 台本つくっちゃおうぜ
    『台本つくっちゃおうぜ』 A:絵日記書く人。ご都合主義にもほどがある適応力。 B:台本にしたい人。とりあえずウザい人だと思っておけば間違いない。 C:女性。ママ。週4回は揚げ物。 D:男性(子ども)。たかし。頭の緩い子。 E:男性。アレックス。職業:グルメソードマスター。 F:女性。デイジー。グルメ魔女。本業は家事手伝い。 G:ナレーション。 A01「今日の絵日記。10月30日、晴れ。今日はトンカツを食べた。美味しかった。まる」 B01「それ、台本にしましょう」 A02「……は?」 B02「台本にしましょう。それ。今すぐ。なあ、たーのーむーよー。今スレに台本が足りないん   だようー。おーねーがーいー。何でもいいから台本書いてようー」 A03「事情はさっぱりわからんが……。『トンカツを食べた。美味しかった。まる』なんてどう   頑張っても台本になら...
  • ペルソナのつもり。
    『ペルソナのつもり。』  誰か俺を見ませんでしたか?  身長はフツウの人より少し低め、痩せ型のどこにでもいる高校生です。  髪は黒く、ピアスも開けず、オシャレもせず、人並みに清潔で、性格は内向き、少しオタクっ ぽくて、決して目立つタイプではないけれど、顔は整っている方で、瞳を隠すように長く伸ばし た前髪が唯一、特徴らしい特徴です。  そこのあなた、そう、あなたです。俺はちょうどあなたにそっくりよく似た姿をしています。 あなたも。あなたも。そこのあなたとも。彼、俺はよく似ていました。  俺にはたくさんの友達がいました。  お調子者の男友達、押しの強い幼馴染の女の子、気難しいツインテールの女の子、物静かで口 の悪い後輩の女の子、背が低くて小学生みたいな見た目の年上の女の子。みんな僕なんかには もったいない気持ちのいい仲間たちで、特にその内のひとり...
  • 腐女子遊戯
    作者:Elika 三井01「おい、もうすぐクリスマスだぞ」 栗原01「しらねぇー、どーせ俺彼女とかいねーし」 三井02「少しは焦ったらどうなんだよ!おい!」 栗原02「んだよぉ、なんで今更クリスマスだか(ピー音、1秒くらいあけてください)だかで」 三井03「おまっ……かわいい顔してえげつねぇこと言うなよ!!    お前か俺か、どっちかに彼女がいないとマズい事になるんだぞ?!」 栗原03「あ?なんで?」 巻野01「栗原君は、まだわかってないようね」 三井04「うぉあ!!びっくりした……なんだよ、巻野」 巻野02「ふふふ……クリスマス、それはカップルが愛を確かめ合うステキな一日……」 栗原04「なぁ……こいつなんなの?」 三井05「いや、クラスメート。当たり障りない表現すると、頭のおかしなクラスメート」 栗原05「当たり障りある表現すると?」 三井06「いや...
  • 里帰り
    『里帰り』 A:男性。ユウヤ。里帰りというかお別れを言いに来た。 B:女性。Aの母親。前はお別れを言うことができなかった。 A01「ただいま」 B01「やっと帰ってきたね、このバカ息子!いったい今までどこに行ってたの!!」 A02「ご、ごめんなさい。……ちょっと、色々あって」 B02「お母さんどれだけ心配したか!本当にバカなんだから」 A03「ごめんなさい。いっぱい迷惑をかけたと思ってる」 B03「当たり前よ!ユウヤの代わりなんてこの世のどこにもいないんだからね!?」 A04「ごめんなさい。ホントに、本当に、ごめんなさい、お母さん!」 B04「全く。……お帰りなさい、ユウヤ。お腹空いたでしょ、からあげと卵焼き、いっぱい作ってあるのよ」 A05「……お母さん」 B05「食べていって、くれないの?」 A06「いっぱい、心配をかけました。いっぱい、バカをしちゃいました」 B06「そんなの当...
  • 無題2
    『無題』の続編。隊長が過去を回想する話 みたいな A:主人公的な何か。しかし今回は脇役。二十代。 B:隊長。鬼畜。アラウンド還暦と言い張っている。 C:若き日の隊長。この時点では副隊長。きっとイケメン、あるいはチョイワルオヤジ。鬼畜度低め。三十路↑? D:女性。副隊長の部下。あるいは隊長の元部下。あるいは、恋人かも。二十代。 C1「……ん……んぅ……ん……?」 D1「あ……お目覚めですか、副隊長」 C2「ん……眠…………今、何時……?」 D2「朝の5時です。……もうじき、夜明けですよ」 C3「わかった……ふぁあ……あと10秒で起きるから、待ってて……」 D3「……はい」 C4「……んっ、と。ふぅ……オハヨ。どう? 夕べはよく眠れた?」 D4「はい。……その、おかげさま、で」 C5「そっか、ならいいや。こっちも抱きまくら冥利につきるってもんだね」 D...
  • 天の涙に包まれて咽び泣け
    『天の涙に包まれて咽び泣け』 A:男性。ノリの悪さがセリフ量に影響している難儀な一般人。 B:男性。厨二病に罹患しているご様子の逸般人。 A01「げっ、雨降ってきやがった」 B01「たった今まで晴れていたのに、突然この大雨。バケツをひっくり返したよう、とはこのこ   とだな」 A02「なんにせよ、傘持ってきてて助かったー。テレビの天気予報もたまには当てになるんだ   な」 B02「それは誤解だ。テレビの天気予報は基本的に信用ならないものだ。むしろ天気予報は何者   かの陰謀と考えるのが正しい。つまり、我々は常に天気予報の裏をかいて行動しなければな   らない。天気予報が晴れと言ったら雨、雨と言ったら晴れと考えるべきなのだ」 A03「ははーん。つまり、傘を持ってくるのを忘れたと。ははは、ご愁傷さま。風邪ひくんじゃ   ねーぞ」 B03「……ッ!」 (...
  • ボトルメール
    『ボトルメール』 A:男性。ツッコミ役。ボランティアやってるくせに面倒くさがり屋。 B:女性。ボトルメーラーその1。 C:男性。ボトルメーラーその2。 A01「はぁー、めんどくせー。砂浜整備のボランティアめんどくせー。どこからこんなにたくさ   んゴミが流れ着くんだよ、マジめんどくせー」 B01「おーい、面白いもの見つけたぞー」 A02「ああ?何だよ」 B02「よく見てよ。中にノートの切れ端が入ってる。これきっとボトルメールだよ」 A03「ボトルメール?」 B03「そう。きっと海の向こうからやってきたんだよ。ロマンチックー」 A04「へえ。……って、ちょっと待てよ、そのずんぐりむっくりな瓶の形には見覚えあるぞ。近   所の土産物屋で売ってる焼き海苔の瓶じゃねーか。ちっともロマンチックじゃねえ」 B04「まあまあ。手紙、開けてみるよ。……お、日本語だ」...
  • とんぼ屋さん
    『とんぼ屋さん』 ―――― 店主「とんぼぉ、ええ、とんぼぉ」 ゴトゴト、ゴトゴト。 だいはちぐるまを引いたおじさんが 野原にあらわれました。 店主「とんぼぉ、ええ、とんぼぉ」 おじさんは、たけざお売りのような調子で呼びかけます。 野原で、かけっこや鬼ごっこをしていた子供たちは びっくりして おじさんのだいはちぐるまに集まってきました。 子供達「おじさん、おじさん、何やってるの?」 店主「とんぼを売っているんだよ」おじさんは答えました。 子供達「とんぼって、何のとんぼ? おにやんま? 赤とんぼ?」 店主「いやいや、虫のとんぼじゃないよ。オモチャのとんぼだよ。」 おじさんは『オモチャ屋』とかかれた旗を立てながらいいました。 だいはちぐるまのおじさんはオモチャ屋のおじさんだったのです。 子供達「なんだ、竹と...
  • わかってない厨房どもに告ぐ
    『わかってない厨房どもに告ぐ』 ふ ざ け ん な 何がコーラ×メントスだ お前は何もわかっていない コーラとかあんなギットギトの真っ黒くろすけの何がいいんだ そんな売女みたいなのハナっからお呼びじゃないんだよ だいたい何だ? 何 で コ ー ラ が 攻 め な ん だ よ いいか?シュワシュワにするのはメントスだ 泡があふれちゃうのはコーラだ 常識で考えろ、それを言うならメントス×コーラだ所謂メンコーだ 多数派の意見に飲まれてるんじゃねえ 声の大きいやつが正しいってわけじゃねえ 無い脳みそフル稼働して自分の考えくらい持ちやがれ そんなんでよく萌えとか語れたもんだな、ああ? いいか、本当に正しいのは メ ン ト ス × 三 ツ 矢 サ イ ダ ー だ メンミツが正義だ、ジャスティスだ 歴史ある名門の、純真な大和撫子三ツ矢サイダーが余所者のメントスを嫌がりつつも その常識を超...
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