星座で801 @ wiki内検索 / 「『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点4」で検索した結果

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  • 『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点4
    『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点4 ななす 2008/01/14(月)13 17 何か助かる方法はないかと思って、俺は自分の服を探った。メモ、ちっこい鉛筆、つながらない携帯電話……だめだ。 シャツ胸ポケットから蜂蜜スティックが出てきた。蟹がくれたヤツだ。蜂蜜じゃなくて、あの唐辛子パイがあればさぞ体が温まっただろうに。 待てよ……蜂蜜? 俺は唐突に、鴉のクロスケのことを思い出した。 何年か前、この別荘の近くで怪我をしている鴉を拾ってきて、みんなで手当てしたことがあった。傷は治ったけどあいつはここをエサ場と決め込んだらしく、居着いてしまった。 エサをもらってるクロスケを見て、乙女が「一度群れを離れると、傷が治っても戻れないものなんです」と目を伏せて、寂しそうな口調で言った。いつも堅苦しくてクールな乙女らしくなくて、印象に残ったんだけど……。 いや、それは今はどうでもい...
  • 『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点2
    『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点2 ななす 2008/01/14(月)13 14 近くのスキー場へ行こうって言ってたのに、吹雪になったら無理だ。水瓶に教えておこう。 俺は水瓶が泊まっているゲストルームへ向かった。 ドアを開けたが、水瓶はいなかった。からくり屋敷に興味があるって言ってたから、今頃別荘の中を探検して回っているのかも知れない。俺に言えば案内してやったのに。 まあ、いいか。 俺は…… A.温室へ行く B.キッチンへ行く C.蠍の部屋へ行く 腹が減った。キッチンへ行ってみよう。 廊下にまでおいしそうなにおいが漂ってきてる。これは……バターと、なんだろ。醤油?なんでもいいや。腹減った! 羊「蟹ー。なんか食わせてー」 蟹「羊坊ちゃん。相変わらずですね」 蟹は俺がガキの頃から屋敷にいた。お好み焼きからフレンチのフルコースまで、なんでも作って...
  • 『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点
    『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点 1 ななす 2008/01/14(月)13 13 (継母の七回忌のため、羊は友人の水瓶とともに別荘へ向かった。別荘へ着いた二人を迎えたのは、別荘番の川田。二人は別荘へ足を踏み入れる) 川田「おいでなさいませ、羊坊ちゃま。こちらの方が、ご友人の?」 羊「うん。水瓶。アパートの隣で工事をやってて、うるさくて寝られないんだって。だから誘った。ガメ、こっちは別荘番の川田」 水瓶「よろしくお願いします。……いや、荷物は自分で運びます。ここですか? じゃ、羊、またあとで」 水瓶はさっさとゲストルームへ入って、ドアを閉めてしまった。長旅で疲れてるのかな? ちょっと変わってるけど、水瓶はいいヤツだ。どのくらいいいヤツかというと、レポートを全部写させてくれるぐらい、親切なんだ。 冬休みはどうする、実家へ帰るのかと訊いてきたから、別荘へ行くって...
  • 『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点3
    『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点3 ななす 2008/01/14(月)13 15 せっかくだから、パイを食おう。(※ 蟹の好感度が上がった!) パイ生地で隠れて、中身はわからない。俺は度胸を決めてかぶりついた。……お? チリソース? ピリ辛で、おいし…… 羊「……ぎぃああああ!! なんじゃこりゃあぁ!?」 蟹「ダメですか」 羊「からいー! からいからい、痛いー!! 水くれ、水!! 何入れたんだよ、これ!?」 蟹「青唐辛子を強めに利かせてみたんです」 羊「利かせすぎだっつの! あとからガァンと来るんだよ!!」 普段蟹が作る物はすげー美味いのに、時々こんな凶器ができあがるのはなぜだ……。 口直しとして蟹は、味噌と醤油の焼きおにぎりを用意してくれた。こっちは美味い、うん。焦げた醤油と味噌の風味、サイコー。 蟹「坊ちゃん。ご飯粒が付いてますよ」 羊「え?」 蟹「...
  • 小説
    新しい作品は上に追加してゆきます 少しづつ改行を訂正させて頂きます 保管庫管理人様が、投下された一部の長編作品をまとめてくださいました 携帯にも対応しているそうなので、お言葉に甘えてリンクさせて頂きます 現在の収録作品は、「超能力SS」と「やぎの夏休み」 http //milky.geocities.jp/alal801/zodiac/toukou/top.html やぎの夏休み 蟹誕生日ネタ 七夕 獅子蟹 超能力SS 双子誕生日ネタ うーちゃんとさーちゃん 『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点 水月 カジノ・ロワイヤル ゾディアック学園 山羊視点/牡羊・双子・魚 五人囃子 飲み会 獅水編(ギャグ) 飲み会 天乙編(乙女バージョン) 水星座三兄弟 忍な天秤蠍 『ようこそ星座の村』(未完) 大正ネタ、警官乙女と探偵射手 大正浪漫 蟹×蠍 生徒会会長獅子×副会長蠍 十二...
  • ゾディアック学園 山羊視点/牡羊・双子・魚
    ゾディアック学園 山羊視点・1 /牡羊・双子・魚 名無し 2007/07/15(日)01 04 11スレ目の557-559の私立ゾディアック学園高等部 超常科ネタでssを。 学園祭準備始めようか、くらいの時期です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─  うちの学園祭は獅子会長を中心に生徒会が仕切ってきただけあって、かなり力が入れられている。 個々の才能を存分に発揮させたいという学園の方針の元、出し物は生徒の自由に任せられており、 クラス単位だけでなく個人での出店・発表等も許されているのだ。  おのずと超常科の生徒達による催し物の方が派手かつ華やかになるというものだが、普通科だって そう捨てたものではない筈だ。 (合唱!手作り感たっぷりな劇…!たとえ普通でも、完成までの地道な過程が大事なんだ!皆で努力す...
  • ゾディアック学園 山羊視点・3 /牡牛・射手
    ゾディアック学園 山羊視点・3 /牡牛・射手 名無し 2007/07/15(日)01 33 「占い師の衣装で顔を隠して恋占いの館を開く?」 「そゆ事。そういう所に来る奴って相手の事が鮮明に意識に現われるからな~。占いの振りして  俺がそいつをチョチョイと読んで適当にアドバイスしたり、両想いな奴を見つけたら牡牛の言霊で  告白できるよう少ーし背中を押してやったりするって訳よ」  教室に戻る道すがら、またも声をかけられた。 本日濃い連中に散々あてられた俺は正直ウゲッと思ったが、それが射手と牡牛と見ると肩の力を抜いた。 同学年では何かと目立つコンビなのだが、接するのに程好い距離を保ってくれる。どうやら彼らは今、 出店スペースを確保する為に校内を歩き回っているらしかった。ワクワクと目を輝かせて射手は俺に 構想を語るが、匿名で占い師をやるという話ではなかったのか。 ...
  • ゾディアック学園 山羊視点・2 /蟹・乙女・水瓶
    ゾディアック学園 山羊視点・2 /蟹・乙女・水瓶 名無し 2007/07/15(日)01 06 「ご苦労様。あ、もう1枚の方は生徒会室に直接提出しに行ってくれるかな?」 「あ、はい。分かりました」  途中で1年ズに捕まってしまったせいで入れ違いになったのか、担任が不在だった為 代わりにその場にいた蟹先生へと学園祭の出し物の申請書を提出する事になった。 「それにしても久しぶりだね。新しいクラスにも馴染めたかい?…と、これを持ってきてくれたって事は  クラス委員になったんだね。君はなんだかんだで周りに馴染みやすいみたいだから、安心したよ」 「まぁ、単に押し付けられただけだと思いますけど…」  そんな事無いよ、と蟹先生はふんわりと微笑んだ。 彼は去年俺の担任であった事もあり、つい世間話に花が咲いてしまう。 入れて貰った緑茶の香りを堪能しながら、目の前の教師はコー...
  • プラグイン/ニュース
    ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【まおりゅう】八星之紋章交換のおすすめ交換キャラ - AppMedia(アップメディア) Among Us攻略Wiki【アマングアス・アモングアス】 - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニ...
  • カジロワ49_93
    カジノ・ロワイヤル 水瓶vs蟹(+射手・羊) 774チップ 2007/09/29(土)20 33 92の続きです。第七ターンに入ります。 甲板で昼寝をしているときも破産者の出たアナウンスだけは大きな音で流れる。 蠍が破産したというアナウンスが流れたとき射手は空を眺めながら、直感的に (ああ、またひどいことが起きた)と確信した。 しばらくその場でくつろいでぼんやりした時間を過ごし、また船内へと戻る。 賭博場に入ってプレイヤーたちの様子を観察して、ある一点で顔をゆがめた。 射(ああ。”何か起きてしまった”んだ。どうにかならなかったのかなあ。   俺にできることなんてたかが知れてるけどさ、でもどうにかならなかったのか) 変貌をきたした蟹が、ポーカーの卓で水瓶の前に座っている。 優しいまなざしは失われ、何も喋らずに破壊的なオーラをずっと水瓶へ浴びせ...
  • ことり池攻略4
     しばらく無言で夢中で天ざるそばを食べた。味わうというにはがつがつした動きだったが、 山羊がようやく一息ついたのはお腹がいっぱいになって再度お冷を飲んだ後だった。 「おいしい」  まだそばが少し残っている。これもゆっくり味わって食べる。ことり池まではここから ならすぐだ。山羊が元気を出してうきうきしていると、不意にカウンター席の前の調理場に 調理着を着た男が一人現れた。  蟹とは違って、温厚だが物静かなたたずまいの四十男だった。じっと山羊を見ている。 山羊が自分に向けられた視線に気付いて緊張しながらぺこりと頭を下げると、男はそこから 微笑んで山羊が店員に預けた水筒をカウンターにおいてくれた。 「ようこそ。食べに来てくれてありがとう。そばは美味しかったかな」  山羊はなんとなく、雰囲気からこの男が店主の牡牛だと気付いて肩の力が抜けた。こくり とうなずくと牡牛の目尻が垂れ...
  • ことり池攻略3
     ようやく見えた最初の目的地に山羊は大きな声をあげた。蟹のそば屋以外に皆で行った ことがあるそば屋はここだけだ。そばの味は通を唸らせるほどの造詣だが、山奥にありながら 車での客を受け容れる駐車場がそれほど大きくなく、いつもそこに収容できる程度の客しか 受け付けない。そうやって客数をセーブすることで自然にそばの質を保っているのだと双子 だか乙女だかがうんちく交じりに語っていたのを山羊は聞いたことがある。  一気に気がはやって100mがとても長く感じた。車道の下り坂を降りた先に何台もの車が 並んで左折した列を作っている。駐車場が空かなくて順番待ちのようだ。山羊は出し抜く ような気持ちでその横をすたすたと通り過ぎていった。牡牛のそば屋は純和風なつくりで 駐車場と一緒にそびえ立ち、山羊がリュックサックを背負ってその自動ドアをくぐると 玄関に微かに溜まった松の香りで彼を出迎えた。 ...
  • お国柄
    白羊宮:北欧 、ヴァイキング 金牛宮:スイスxモンゴル、牧歌的 双児宮:歓楽街 巨蟹宮:水の都ベニス 獅子宮:ローマ帝国、ドイツ 処女宮:アラビア、エジプト+インド 天秤宮:フランス 天蝎宮:砂漠、中東、トルコ、サウジアラビア 人馬宮:アラスカ、カナダ(、超古代文明)、地図では羊・牛の北に位置。 磨羯宮:和風 宝瓶宮:天空の城 双魚宮:宗教国、神の国、インド+ギリシャ 羊・・・造船所・港 牛・・・農園・牧場 双・・・カジノ・市場 蟹・・・水上庭園・ガラス工場 獅・・・巨大要塞・闘技場 乙・・・図書館・博物館またはアカデミー 天・・・オペラ座・裁判所 蠍・・・謎設定なので不明(地下要塞とかモエス) 射・・・放浪中 山・・・寺・神社(意外なとこで鍛冶屋も) 水・・・天文台・研究所 魚・・・神殿・祭壇
  • カジロワ33_77
    獅子は、バーで休んでいる羊をじっと見上げている。 やがて羊を見上げたまま部下を呼ぶ。彼は部下が近くにくると羊の背中を見上げたまま指示を出した。 獅「おい、川田に言って干渉をやめさせろ。必要なら金を持っていけ」 「干渉……あの相手のですか? 別にギャンブラー一人、どうせ獅子さんに負ける身なんですから……」 獅「いいから早くやれと言ってるんだ!!」 突然の怒鳴り声に部下の体が凍る。 それまで余裕の笑みを浮かべていた獅子の顔が鬼のように険しくなり、 有無を言わせぬ調子で部下を圧迫した。 獅「いいか。あれはボードの上でとはいえ、俺を殺す気で戦いに臨んでいる。   戦いを穢すやつはゆるさん」 獅子の一喝を受けて部下が弾丸のように走っていく。 獅子は椅子の上で腕を組みながら、人を使う難しさに一人溜め息をつく。 羊が体調を回復させるまでには時間...
  • 蟹誕生日ネタ
    51 :蟹誕生日ネタ:2008/07/17(木) 15 48 21 ID ???0 双子誕生日ネタにレスをいただきありがとうございました。 終了の一文がなかったり読みづらかったりと大変失礼致したにもかかわらず、 本当にうれしかったです。 そこで今回だけ蟹でリベンジ挑戦させてください。社会人・蟹視点で相手は牡羊です。  閉じたままのまぶたに太陽の白い光を感じて、俺はゆっくりと目を開けた。 いつも隣にあるはずの牡羊のからだがそこにないことに少し戸惑ったが、視線を反対側に移すと、 冷蔵庫の前にしゃがみこんでひとりごとをつぶやく幼なじみの姿があった。  時計を見ると、まだ7時前。 牡羊がこの時間に起きているなんて、ましてや俺より先に起きて朝食の準備をしているなんて、 一体何事なのだろう。 「どうしたの?今日、起きるの早いね」  俺はベッドに寝転んだまま、ガス...
  • 絵板ログ 0101_0120
    07/12/28(金) さし > 先日のスレを見張る水瓶というのにとても興奮して勢いで…今までROMっていましたが初めて書きます やっと落ち着いた…と一人ホッとしながら眼鏡を外す、イメージです 07/12/26(水) 7氏 > ダレモイナイ…ラクガキハルナライマノウチ… なにネタのというわけでもない個人的な水瓶イメージ せっかく描いたのでこっそり貼るよ! 07/11/03(土) 名無し > 641-643さんのネタで 兄弟の様子を想像すると和むよ いて「とりっくおあとりーと!おかしをくれなきゃいたずらするぞ」 がめ「…するぞ」 うお「するー」 てん「??…下で覚えてきたの?」 さそ「(こいつら…ひとの気も知らないで)」 やぎ「(3人だけでたのしいことしてきたんだ...
  • 超能力14_01
    216 :超能力SS14:2008/10/02(木) 21 06 04 ID GD1y3wxs0  眼鏡を外した乙女は、壁の時計を見つめている。  そして時計のあらわす時刻を読んでると同時に、見ているのは、この家のある山の ふもと。  山道の入り口で、戦いを始めようとしている天秤の姿だ。 「天秤は閉店した売店に潜り込んでいる。手を胸に当てている。いまシャツのボタン を開き始め」 「説明しなくていいよ、そんなこと」 「……俺だけ覗きなんて不公平だ」 「仕方が無いだろ」  乙女はしばらく微妙な表情をしつつ、天秤のストリップを遠視していた。  やがて口を開く。 「……時間通り。いま車が山道に到着。道路を走り、いま急なカーブを曲がっている。 減速した車に、山の斜面に待機していた天秤が飛び込んだ」  乙女は目を閉じて、視点の位置を変更しているみたいだった。 「車内...
  • やぎ03
    「古いなあ。雨降ったらかびそう。雨漏りしそうだなあ」  みっしりしたかやぶき屋根の萱《かや》の隙間に、何か黒いものが”にょろり”とうごめいた。  山羊はびっくりしたのを声に出すことができなかった。目を丸くして、喉をこわばらせて じっとその場に棒立ちになっていると、黒い蛇のようなものが萱の隙間から出てきてまた隙間 へと戻る。 「………。」  汗が垂れる。こめかみが冷えた。”それ”が今にも何かを喋りそうな気がして、山羊は 辺りが静かになるとそっと後じさりした。数メートル離れてから一気に走りだして夢中で 双子と乙女のいる居間まで戻っていた。  双子と乙女はまだ揃ってしみじみと話をしていた。たぶん山羊のことを。肝心の山羊は、 そんな話題だとはちっとも思っていなかったが。息を弾ませて転がり込んできた山羊を双子が 何事かと見やった。 「どうした? なんかいたか?」 「...
  • ねのと参り2_03
     乙女おじさんは山羊の頭を撫でると拝殿から山羊を連れて自分の家に帰る。その晩は二人で 同じ部屋に布団を並べて寝た。ひそかにいくじなしと馬鹿にされるかもしれないと思っていた 山羊だったが、乙女おじさんは”霊がかかわることはそれぐらいで別にいいんだ”と割り 切ってあっさりしたものだった。  次の日、山羊はねのと参りの話をしようと朝から蟹のそば屋に立ち寄った。蟹は山羊の話 を聞いて眉を八の字にしながら笑っていたが、朝はどうも忙しいらしく「また遊びにおいで」 といって従業員用のそば飴を二つ山羊に持たせてくれた。  人がたくさん居るように見える時期でも、この地方に定住している人間は少ない。  水瓶のところにもにょろの生態を報告しにいこうと思ったが、いかんせん移動青果店なので 朝方の水瓶の居場所は杳として掴めなかった。二人の話し相手のイベントが終了すると山羊は またし...
  • 飲み会 獅水編(ギャグ)
    飲み会 獅水編1(ギャグ) 名無し 2007/02/11(日)22 56 スレ 116からの宴会ネタで、獅子⇔水瓶です。 しかし37さんとは全然違ってギャグで申し訳ないです。 1. 【獅子 視点】  俺は恋人と別れたばかりなのに、前々から気に食わないやつが気になって仕方が無かった。周りには(可哀想に)振られたのに旅行の話をしてるやつとか、メチャクチャ注意してくるヤツとか、とにかくもう元気なヤツばっかりで、心配なんて要らないようだ。そうだ、だからこんなにあのトンチキなヤツが気になるんだ。ええい、双子、俺は旅行には行かねえっつってんだろ!!乙女もそんなに怒鳴るんじゃねえ!!  俺は”仕方が無いから”気に食わないやつのところで飲むことにしたのだ。  そうだ。あくまで”こっちにいるより静かだったから”なんだ。  ヤツが居るテーブルでは、魚が一人大暴投をしていた...
  • 地図をつくる2
     ふたたびどこへ行こうかと思案して、山羊は蟹のくれた観光チラシの湖を思い出した。 湖面が鏡のように周辺の森と、山脈と空を写しこむ神秘的な景色。 「おじさん、蟹おじさんのくれたチラシのあの湖って一人でいける?」 「御鏡池《みかがみいけ》か」 「うん」 「あれは川田山の中腹にある池だ。見に行こうとしたら車を使って、さらに一日登山になる。 山羊一人じゃちょっと行かせられないな」 「ツアーでもだめ?」 「子供は保護者がいないと参加できないよ。人様に迷惑はかけられん」  子供にやすやすと征服されるほど川田の自然は甘くないのだった。一筋縄でいかないん だなあ、と山羊が頬杖をついて空想の山を見上げていると、乙女おじさんは思い出したように 声を明るくして山羊にこう付け足した。 「御鏡池は無理だが、ことり池ならどうだ?」 「ことり池?」  山羊は頬杖をついた状態から黒目がちな目を...
  • 地図をつくる3
     山羊は一通り準備を整えると、今度はメモを片手に持って外に飛び出し水瓶の移動青果店 まで歩いていった。水瓶は昼過ぎになるといつも最初に出会った場所でまったり車を止めて いるらしい。  忙しい伯父さん以外に話をしてくれる人がいるのが、今の山羊には嬉しい。水瓶の座って いる路地には森からの青葉の陰が複雑な模様をくっきりと作っていた。 「へえ。それじゃ山羊はことり池に一人でいくのか」 「はい」 「どうせならトラックに乗せてやろうか。僕もことり池方面に営業をかけると思えば、それ ほど面倒でもないんだけど」 「えっ……」  山羊は水瓶の言葉に迷った表情を見せたが、少し考え込むと膝に手を乗せ、これと決めた 顔で首を横に振った。 「いいです。ひとりで歩くって決めたし」 「いいのかい」 「いいです」 「そうか。……そのプラン表だけど、水筒の中身は水やお茶じゃなくてスポーツ飲料...
  • 水月2-2
    [22-19] 水月2-2 ななし 2008/03/31(月)15 54 ――双子はそんなことしてはいけない ――それは双子のイメージじゃない 衣装一つにしても、双子の希望は通らない。 双子は不自由の中の自由を探して沈んでいった。 酒を飲みながら、アイドルじゃあるまいし、 そう笑った頬が微かに引き攣っていたのを覚えている。 それから半年足らず、双子が荒みに荒んでこの部屋に逃げ込んでくるのは二度目だ。 渡した覚えのない合鍵で、人でも殺しそうな顔で玄関に立っていた双子は、 許可するまで靴を脱がなかった。そういう最後のところで選択を迫るのは、 強引に飛び込めるほどの自信がないからだ。今なら解る。 率直に言って憐れだ。 双子はいつだってアイデンティティ・クライシスの泥沼で許しを乞うている。 付き合いは十年来だというのに、気付いたのはほんの数ヵ月。 観察眼...
  • 土3_01
    190 :超能力SS13:2008/09/25(木) 18 27 17 ID ???0  毎日が話し合いと、作戦立てと、準備の日々になった。  活躍したのは乙女だった。なにかについて計画を立てたい、という場合において、 乙女の能力はとても役に立つ。  地図を広げて、どこかの状態を見たいと思えば、乙女に聞けば良かった。誰かの居 場所を知りたいと思えば、乙女に聞けばよかった。乙女に見えないものは無かった。  だから俺たちはちょっと、乙女に頼りすぎたんだと思う。  あるときのことだ。その日はみんなそれぞれ用事があって、外に出ている者もいれ ば、部屋に居る者も居た。  俺は、暇だった。力仕事が必要無く、頭を使い計略を立てる段階だったから、やる ことが無かったのだ。  だから居間で、牡牛と宿題をしていた。いや正確には、牡牛の宿題で俺のぶんの答 えあわせをしていた。  ...
  • ことり池攻略6
     絵を描いている男の左目は義眼であった。子供の山羊の言い方で言えば、「右目が動いて いるのにこっちだけ動いていない目」。描写対象の池に向ける表情はすっきり透徹して美しい 印象すらあるのに、全体の動きの中でついていけずに眼窩にとどまっている左目の存在だけが どうにも不自然に見えた。  悪いものを見た気がして、山羊はつい顔を横にそむけた。それがまたちょっと遅かった。 「こんにちは」  声をかけたのは男のほうだった。気さくな声が響く。山羊がびっくりして、視線を男の 胴体あたりにそらしながら「こんにちは」と返事をすると、男は山羊の声から緊張ぶりを 感じ取ったのか苦笑して目を伏せ左目を手で隠した。 「ごめん。びっくりしたか。これならびっくりしない?」 「あ、いや……ごめんなさい」 「いや、こっちこそごめんな。左目が作り物なんだ。いつもは色眼鏡かけてるんだけど、 絵を描くときは...
  • 生徒会会長獅子×副会長蠍2
    続き あんまり御題に沿えて無くてすいません 前スレ950ですが 2006/04/16(日)14 53    汗? 気付いた途端、見計らったかのように、勢いよく手が振り解かれた。 あ。 ぽっかりと何処かに穴が空いて、空気が抜けてしまったかのような錯覚に陥る。寂しい。 その言葉が頭に過ぎり、一瞬で別の感情に取って代わられる。 恥ずかしい。 今、自分は何をしたのだろうか。手を、握った気がする。そんなこと。 駄目だ、絶対に。押さえ切らなくてはいけない。 この手を、この体を、この人間を。自分だけの物にしたかったなんて、そんな。烏滸がましいにも程がある。 獅子は、自分とは違う。こんなにも眩しい人を、堕として汚して愛情という鎖で縛ってはいけない。恨みと妬みと嫉みと曲がった欲望で溢れそうな、どろどろとした底のない膿に引きずり込んではいけない。 話すことも触れることも、同じ空間を共...
  • カジロワ25_69
    カジノ・ロワイヤル プレイヤー入場(羊・魚・双・蠍・蟹・射・水・獅・山) 774チップ 2007/09/22(土)22 10 68の続きです。書き手の都合で一気に多数のキャラが入り乱れます。 もっと早くそうせんかいというツッコミはなしでw 洋上の変わらぬ風景の中、またも朝が来る。 前日の午後の休みからそれぞれのプレイヤーは充分に休養を取り、 朝にはルームサービスを入れて順調に準備を進めていた。 各部屋には朝になると主催者側から定期報告の紙が入る。 前日の破産者、及びそれを撃破した人間へのボーナス追加の一覧と 何かしら重要なルール改正があったときにそれを知らせるのがこの紙の役目だ。 失踪者や指名手配に関する情報は一切出ない。それら都合の悪い情報は全て隠密に処理されていく。 カジノ開場のベルとともに、タキシードやドレス、スーツに正装した観客たちが ...
  • カジロワ56_100
    カジノ・ロワイヤル 天秤と双子 1/2 774チップ 2007/10/01(月)18 59 続きです。 少年の腕の中に、三人分のサンドイッチとジュースの入った紙袋がおさまっている。 天秤は”あの船倉”に至る廊下でじっと立ち尽くしていた。怖い場所だとわかっているのに、 それ以上にあの「小麦粉」に引きつけられている。 小麦粉を注射して酔っ払ったあの男が気がかりでならない。酒に酔って荒れ果てた兄の姿を思い出すからだ。 ──自分はどうしたらいいのだろう。あの小麦粉のたったひとつかみで、酔っぱらいができて、 きっと自分の家のように破滅した家がたくさん生まれてしまう。 天(いやだな。よその家のことなんて放っておけばいいのに) 大きくて、強くて、優しかった兄を変えてしまったのは賭け事と酒だ。 ひたすら酒を飲み続ける兄に対して悲しむことすら許されなかった家の...
  • 大正浪漫 蟹×蠍
    大正浪漫ネタ・蟹×蠍(襲い受けエロあり) 2006/05/07(日)19 52 本スレ354-356のネタで。 蟹×蠍(襲い受け、エロあり)です。長いので3つに分けます。 (※3つのスレを合わせて掲載しました/wiki編集人) ++++++++++++++ 『逃避行』 風が強い夜だった。 川沿いの土手の上、蟹は前後左右の気配に用心しながら歩いていた。他人に見咎められてはならないし、追っ手に見つかればもっと厄介だ。 「若様…もうすぐです。もうすぐ着きますから」 後ろを振り返り、低く抑えた声で蟹は呼びかけた。蠍は何も答えない。幼子のようにおとなしく、手を引かれるまま自分についてくる。 襦袢がはだけた胸元や、裾から見える脛に、つい視線が向かってしまう。 湯屋などで他人の体を見る機会は少なくない。なのに、同性でありながら、赤い長襦袢から覗く蠍の肌は、まった...
  • カジロワ40_84
    カジノ・ロワイヤル 牡牛と乙女と山羊 774チップ 2007/09/27(木)23 12 83の続きです。これで第五ターン終了になります。 さて、その日の深夜。 乙女の不眠は三日目に入っていた。 側に身内がいる天秤と違って、彼は小さな読書灯だけをつけながら血走った目で闇を見つめている。 射手や、同じくショーに上った魚や獅子がどんな夜を過ごしているのかはわからない。 いずれにせよ傷を舐めあうことなど拒む厄介な連中ばかり。自分を含めそうだった。 少しうつらうつらすると、山羊と触れ合ったときの肉の感触が夢に出る。 目を覚ますと寝ている間に涙がこぼれている。いつまでこんな地獄が続くのか。 牛「眠れないのか」 血走った目で見ると、牛が寝そべったままの状態からこちらを見ていた。 深夜という時間のせいもあって、乙女の顔はみるみる恐ろしいもの...
  • カジロワ57_02
    双子はものを言えないでいる天秤のベルトを手早く外すと、靴下を口から取り出して 少年の腕を引き上げ、その手にベルトと靴を持たせた。 双「行け。廊下に出たら走ってけ。もう寄り道すんな」 天「……(震えながら双子を見つめている)」 双「(無理やり天秤を廊下に押し出して背中を叩く)ほらっ!!」 天秤は背中を叩かれると裸足のまま弾かれたように走り出した。 パニックでまた泣きじゃくっている。だがもう部屋に戻るまで迷うことはないだろう。 双子は苦虫を噛み潰した顔で天秤がきちんと逃げたのを見送ると、扉のふちにもたれて大きく息をついた。 双(まったく手のかかるガキだ。昨日もそうだがここに何があるってんだ?   こんな誰も居なけりゃ何もないような場所に) 途方にくれてほんの少しの時間、眉間を揉みほぐす。 双子の背中に何か大きなものがぶつかる。衝撃とともに息が止まっ...
  • カジロワ29_73
    カジノ・ロワイヤル 魚と羊(+蠍・獅子) 1/2 774チップ 2007/09/24(月)20 13 72の続きです。蠍が残酷です。魚がエロいです。 「プレイヤー魚氏は破産です。  相手プレイヤーを撃破した蠍氏には追加で撃破ボーナスが加算されます」 場内にアナウンスが流れて初めて羊ははっとなった。 勝負の途中でがばとポーカー卓のほうを見ると、蟹と戦っていたはずの魚の卓に いつのまにか蠍が座っている。 羊は羊で目の前の勝負に気を張っていたおかげで魚のほうに目をやる余裕がなかった。 歓声の中、思わず魚の卓を見つめてこめかみに汗が垂れる。 羊「マジかよ……!!」 獅「どうした。誰か懇意にしてるプレイヤーでも負けたのか」 悠然とのけぞって笑みを浮かべている獅子に歯を剥く。 蟹がやられたというアナウンスはなかった。魚が一度でも蟹相手に優勢に...
  • カジロワ43_87
    カジノ・ロワイヤル 蟹と射手 774チップ 2007/09/28(金)06 38 86の続きです。 風が鳴っていた。細かい波音が幾重にも重なり、船内の各種サロンから品のいい音楽が 微かに漏れてくる以外には音のない世界だった。 雲は夜半のうちに通り過ぎたのだろう。天気が良い。目を閉じていると頬に潮風がぶつかる。 蟹は甲板テラスのベンチの上でじっと座っていた。 うなだれたその全身から苦悩がにじみ出て、日光にじわじわと消毒される。 太陽に光る海をこんなに長時間眺めたのは何年ぶりだろうか。 船の中では恐ろしいことが起きているのに、甲板から眺める海はこんなにも祝福されている。 ぼんやりしていると横からハムサンドを突き出す手があった。 蟹が見上げると、太陽の光の下にサンドイッチを頬張った射手が立っていた。 射「こんちは。──挨拶代わりにどうぞ。...
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    白羊=船酔いした王子を心配するイベント 金牛宮=ヒゲなら髭を剃って正装するイベント 獅子=マントで相手を包みこんで抱きしめるイベント 処女宮=メガネが割れて素顔にどきどきイベント 天蠍宮=母が絶世の美姫設定を使って女装アンド剣舞イベント 人馬宮=眼帯の下を見せたがらないイベント(エチー中でもOK) 磨羯宮=能舞しくは流鏑馬イベント
  • カジロワ2_46
    カジノ・ロワイヤル 乙女 vs 牡牛 774チップ 2007/09/14(金)20 28 45の続き。乙女vs牡牛。 ここからは勝手に新設定を足す上に牡牛がとてつもなく悪い人です。 牡牛びいきの人は避けてやってください。すいません。 一方その頃、ポーカー卓にて。 ボードの上に大量のチップを積んでいる牡牛。見るからに勝ちがこんでいる。 緒戦で蠍相手に勝利し、蠍をストリップに追い込んだ分の儲けがまだ残っているのだ。 牡牛は以来カクテルを喰らってずっと席にかじりついているが、 ある点でその向かいへ乙女が座り込んでくる。 乙女は堅実な賭けでチップを増やしながらじっと牡牛に鋭い目を向けている。 牛「さっきから俺をじっと睨んでいるな」 乙「……」 牛「気に入らん」 カードを手にどっしりした目つきで乙女を睨む牛。酒のせいでうっすら目が血走っている。...
  • カジロワ32_76
    続きです。ちょっと余計に語らせすぎて長くなりました。水瓶がトンデモですいません。 絵板[113]姐さん、その他読んでくださっている皆様、ありがとうございます。 戦いが始まる。羊は黙って獅子の前に座ると場に参加料のチップを投げ、 じっと獅子の顔を見据えながらカードを手にする。 魚が脱落するまでの戦いで相手のプレースタイルは飲み込めたつもりだ。 この男は思い切り良くカードを追加し、必要があれば豪胆にチップのせり上げに応じる。 先にどちらが音を上げるか度胸試しを楽しんでいる節すらある。 いずれにも羊は正面から戦いを挑む。自分に対し勝負で一歩も引かない羊の気迫を 獅子はひどく気に入ったようだった。 獅「そうだよなあ。こうでなければ面白くない」 羊「随分と腹ペコだったみたいだな。あんた」 獅「ん?」 羊「賭けにさ。腹が減って、腹が減って仕方なかったみたいだ」 ...
  • カジロワ1_45
    カジノ・ロワイヤル 射手と水瓶 774チップ 2007/09/14(金)19 01 掲示板お借りします。スレ12のカジノネタ。 戦闘前の射手と水瓶。 38姐さんのレス(先に水瓶が山羊と話をしていた)設定です。 山羊以外は何人だかよくわからないまま進行。 射「あ、ガメ! ガメガメガメ! ドンガメ!」 水「正式名称で呼んでくれないか」←射手だとあまり馬鹿にされているという意識がない 射「久しぶり。元気だった? ベイジン(北京)の新カジノどうだった?」 水「期待して行って損した。十分の一でいいからこの船を見習って欲しいな」 射「ほ~! そうかぁ」 世界レベルの話になると妙に話が弾む射手と水瓶。なんだかんだ言って仲がいい。 射「さっき話してたやたら渋い奴(→山羊)もベイジン繋がりか?」 水「ジャパニーズだった。素性はよく知らないが、僕と離れたあ...
  • カジロワ5_49
    続き。天秤と双子。 これで本スレと合わせて全員分ネタが出たかな、という感じです。 レス下さったみなさま、どうもありがとうございます。 狂乱の一夜が明け、海に朝日が差す。 船内の客の大部分はまだ眠っていた。しかし船内のビュッフェはこんなときでも開放されており、 窓際の一席ではリゾート用のジャケットを着た双子がのんびりと朝食を摂っている。 天秤が質のいい服を着て彼の前の席に座ったのは、そんな朝のことだった。 天「実は、牡牛は僕の兄なのです」 双「ふうん。それは初耳だ。それじゃあ君もギャンブラー志願ってことかな、少年」 天「いいえ。兄を連れ戻しに来た、だけです」 双「そして契約書のわからない部分も確認せずに判を押した。   見たところ成人しているように見えないが、よく参加できたな。   参加するだけでも子どもの小遣いじゃ話にならない金が必要だったと思うが。...
  • カジロワ52_96
    カジノ・ロワイヤル 蟹と双子(決勝戦進出者発表) 774チップ 2007/09/30(日)19 21 95の続きです。 ──水瓶のショーが終わって、場内の明かりが正常に戻る。 一連のショーを見つめて蟹の顔にはやはり何の感慨もなかった。 絶えず憎しみの滲む冷たい顔。座っているところへ、男が一人近寄ってきて蟹を見下ろす。 双「(笑いながら)決勝戦進出おめでとう。契約を果たしてもらおうか」 蟹「……」 冷静になって勘定してみると双子の提示した20パーセントという数字は決して小さくなかった。 まして水瓶のチップと撃破ボーナスが加算された後だ。そこから五分の一を双子がより分け、 大きい単位のチップで自らの懐へとおさめる。 双子は自ら領収書を書くとサインを書き入れ、蟹の目の前に置く。 双「どうも。あんた水瓶を倒して一気に一位になったんだよ。 ...
  • カジロワ26_70
    カジノ・ロワイヤル 水瓶と蠍と双子(射手vs山羊) 774チップ 2007/09/22(土)23 23 69の続きです。射手はおバカが似合っていじりやすいです……。 それぞれが勝負の卓についた、その一角。 他の卓が一対一の戦いに揺れる中、ポーカーの二番卓では双子と蠍と水瓶がのんびり対戦していた。 双「いやあそれにしても、昨日は大変だったな。あれ発砲した奴がまだ捕まってないらしいね。   噂だけどこの賭博場、壁を探すとどっかに穴が開いててそこだけ装飾が増えてるらしいよ」 蠍「あれは牛の手錠を破壊するのに撃ったんじゃなかったのか」 水「(牛の手錠は僕がマスターキーで外したんだけど……知らないんだろうな)川田の方からも   報告が何も来ないよね」 双「あんまりよくないニュースが続くと商売が成り立たなくなるもんなあ。   海上じゃSPも増員できないし。ま...
  • カジロワ4_48
    混沌を孕んだ沈黙の中、みなが立ち上がる。 獅子が立ち上がるのを見て山羊も仕方なく腰を上げる。 じゃん、けん、ぽん。 一度ごとに喜びの声と失望の声が入り乱れ、人が減っていく。途中で負けて座る獅子。 遠くではわけがわからず勝とうとしている蟹、複雑な顔の蠍、 まだ事情が飲み込めずに流される羊と魚、天秤、何が起こるのかと訊ねる射手に答えない水瓶、 蔑笑とも冷笑ともつかぬ顔のまま観客にまぎれている双子と眠そうな牡牛がいる。 川田が観客の中の誰なのか、どこにいるのかは誰も知らない。 じゃん、けん、ぽん! ざわめきと共に観客の視線が山羊へと集まる。 勝ち残ったのは山羊だった。思いがけぬ展開に呆然とする山羊に 獅子が意地悪い笑みを浮かべながら悠然と拍手を送る。思わず獅子を見る山羊。 獅「おめでとう。貴様が拒否すればあの男は多分犬の餌だが、どうするね」 ...
  • カジロワ18_62
    カジノ・ロワイヤル 乙女・射手・水瓶・天秤・牡牛 1/2 774チップ 2007/09/19(水)18 05 61の続きです。バスルーム周りのネタはあくまでも趣味です。 賭博場がトラブルを受けて立ち入り禁止になってから一時間後。 船内には乗客を安心させるべく船内の安全を強調するアナウンスが流れ、 その一方で全船室の立ち入り調査を行う旨の連絡がなされた。 賭けの再開は翌日の午前の部からを予定しているという。 乙「……それで、その騒ぎを起こした連中とやらの処分はどうなる」 乙女の部屋のドアの前で、調査に来た船員たちが一瞬こちらをさげすむ目つきをした。 いつの世も敗者への目は冷たい。まな板ショーに晒された男ならなおさらだ。 ギャンブラーは、さげすまれることに動じぬ強さがなければ務まらない。 「はい。逃げ出した牡牛についてはペナルティを課しま...
  • カジロワ34_78
    カジノ・ロワイヤル 水瓶×獅子(中間成績) 774チップ 2007/09/26(水)06 06 77の続きです。どうもこのゲーム、優勝者以外は全員一度は受け化する危険が大ですので このキャラは絶対攻め! という思い入れのある方には土下座するしかありません。色々スマソ。 この回で第四ターン終了になります。実は山羊が棚ボタ状態。 獅「どれ、見たい奴らには見せてやろう。一度しか見せないから感謝して拝め」 獅子はステージに上るとタキシードを脱いで鉄板を打ち込まれたような筋肉を晒す。 男が見ても惚れ惚れするような立派な身体を誇示しつつ、 このきらびやかな会場のどこかにいる敵の姿を意識していた。 自然と目が流すような鋭いものになる。今撃たれるのは勘弁願いたいなと思いながら ライオンのようにぐるりとステージを歩き回ると、 まな板ショーのじゃんけんが始まってショ...
  • カジロワ54_98
    カジノ・ロワイヤル 牡牛、乙女、蟹、蠍 1/2 774チップ 2007/10/01(月)04 30 続きです。長いので、100まで行ったらSS投稿スレの新スレを立てようかと思ってます。 乙女は何日も眠っていなかった分を取り戻すように、自室のベッドでぐっすりと眠っている。 滑稽なことに山羊が夢に出なくなり、しばらくして思い出したように姿が横切ると涙が出るのだった。 あまりにもたくさんの混乱したイメージが夢の中に現れて震えていると、 山羊があのテラスで落ち着くまで抱いていてくれた記憶を思い出すのだ。 そして耳元でまるで映画のような愛の言葉を…… 赤面しながらベッドの中で目を覚ますと、牛が一人で壁にもたれて恋愛映画を見ていた。 テレビから聞こえてくる台詞が夢の中で聞いたものと同じような気がする。頭がかっとなって しばらくベッドから出られず、牛に背を向けて...
  • 水3_03
    「どっかで会ったことあるような」 「どうだろう。でも知ってもらえてはいるみたいだね。ぼくの名前はカラス。ただ別 の名前があって、それは……」  有名なバンドのボーカルの名前だった。  俺は、驚いた。カラスの別の名前に、というよりも、そんなやつと知り合いだとい う蠍に。  蠍はしかし、びっくりしてる俺に、静かな目を向けてきた。 「大丈夫。金が無くても、芸も無くても、牡羊は牡羊。……自信を持て」  それは、催眠の言葉だった。  俺の中に自信があふれてきた。芸能人がなんだ。カラスが何様だ。俺は俺だ。  カラスは蠍の言葉を聞いて、軽く笑っていた。 「ぼくも、あまり構えないでくれるほうが有り難い。今さらぼくらの昔の関係を、ど うこうと言うつもりはないんだ。同じように、今のきみたちの関係をどうこう言うつ もりも無い」  俺と蠍は家族だが、そういう意味じゃないのか?  自信...
  • カジロワ37_81
    カジノ・ロワイヤル 乙女と射手(+牛) 774チップ 2007/09/27(木)19 14 80の続きです。 それぞれがそれぞれの行動をとる中、 射手は油性マジックを片手に片耳でラジオを聞いていた。乙女の部屋だ。 目の前には眠っている牡牛がいる。危機を察知したのかうなされているようだ。 ぐずぐずしてはいられない。勝負は一瞬で決する。 一番大事なのは額に「肉」と書くべきか「オー○ービーフ」と書くべきかそこのところだ。 乙「おい」 後ろから乙女のツっこむ声がしてひゃっと身体が跳ねた。 乙「お前何か書こうとしてたろ」 射「ち、チガウヨー。ほら、手にオッズ書こうとシテタンダヨー」 乙「そんなあからさまなポジションに座って言い訳がきくかっ! お前本当に目が離せん奴だな!」 射「ダッテ、ダッテヒマナンダヨー(涙)」 乙「そのカタコト言葉やめ...
  • 水3_07
    「それは違う、蠍」 「違わない。俺はカラスを愛してるから、カラスとは一緒に居られない」  カラスも困ったように微笑み「わかってる」と言った。  俺には意味がわからなかった。  つまりこいつらは昔、そういう関係だったんだ。だけど、別れちまったんだ。  けどなんで。愛してるから別れた? 俺には意味が分からない。  俺に惚れきっている状態のカラスが、俺に言った。 「ぼくも同じ気分なんだ。今のぼくは、牡羊を心から……、ん、だから、牡羊を連れ ていくべきではないね」  そう言ってカラスは席を立ち、伝票を取った。 「いちおう魅了を解いておこうか。蠍、やっぱりぼくは、蠍を愛していない」  蠍は一瞬、うろたえた様子を見せたあと、途方にくれたようにカラスを見上げた。  カラスはサングラスに表情を隠すと、さよならと言って、店を出て行った。  俺はしばらく放心し、それから蠍を心配した。...
  • 容姿
    白羊宮:赤毛担当?鷹を連れている。 金牛宮:明るい茶髪~濃い茶髪。ヒゲ 双児宮:錆びた金髪。一見、王子には見えない(正装すると見違える)。衣装2パターン以上。 巨蟹宮:明るい髪色。中性的(天パや長髪)。 獅子宮:フラッシュや絵板の通り。金髪、銀鎧、赤マント。 処女宮:濃い髪色。眼鏡。 天秤宮:柔らかい髪色。 天蝎宮:色味掛かった黒髪。前述通り、目尻に紅、薄いマスク。 人馬宮:オレンジがかった茶髪。狼連れ。出来れば衣装替え。眼帯・包帯 磨羯宮:黒髪、長髪(髷程度の長さでもポニーでも)。和服 宝瓶宮:髪は水色?美少年。アルビノ 双魚宮:明るい髪色。出来れば衣装2パターン(通常+生贄)。 年齢は、瓶と魚が16前後、他は17~28程度で。 白羊宮:金牛宮と並ぶと大人と子供な身長差 処女宮:オカッパ?ボブカット?のイメージ 天秤宮:ハニーブロンドで斜め前...
  • 水3_01
    147 :超能力ss10:2008/09/04(木) 06 29 10 ID iAYos0PI0  夏休みに入った。  俺はピンチだった。体育の推薦で今の学校に入ったくせに、クラブやめた俺は、成 績が悪いことが許されねえ立場になっちまったのだ。  てんこ盛りの宿題を出された。それをこなさなきゃ、来年は二年になれないかもっ て先生に言われた。  とにかく家族に頼った。みんな協力してくれたんだが、読書感想文とかは、誰かに 教えてもらうってわけにもいかない。  困っていると、蟹がアドバイスをくれた。 「蠍に頼ってみなよ。そういうのは、彼に聞くのがいちばんだ」 「むずかしい漢字って、催眠で読めるようになるのか?」 「ちがう、ちがう。能力じゃなくて、職業に頼るんだよ。蠍は作家だから」  なるほど蠍はよく本を読んでいる。あれは趣味じゃなくて仕事の一環だったのか。  納得...
  • カジロワ58_03
    カジノ・ロワイヤル 天秤と牡牛と双子 1/2 774チップ 2007/10/01(月)23 42 続きです。とりあえず羊放置プレイだったり。 少年が息を弾ませて廊下を駆ける。安全な場所に戻りたくて、双子の安否など忘れていた。 少年にとって双子という男は力のある悪魔だったから。 人がまな板ショーに登るのを笑って見ていられる神経があったかと思えば 自分に兄の惨劇を見せぬよう目を隠す人間的な部分もあったりして、会うごとに顔が変わる。 どちらを表と言う事もできない。等分に、二人の人間を同じ依代(よりしろ)に垣間見ているようだ。 乙女の部屋にはすぐにたどり着けた。夢中でドアを開けてけたたましく閉めると、 部屋の中で一人待っていた牛が驚いた顔をして身を起こしてきた。 牛「どうした」 天「……(涙ぐみながら震えている)」 牛「(天秤の持つ靴とベルトを見て裸足...
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