星座で801 @ wiki内検索 / 「カジロワ3_47」で検索した結果

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  • カジロワ3_47
    カジノ・ロワイヤル 獅子と山羊×乙女 1/2 774チップ 2007/09/14(金)21 49 46の続き。獅子と山羊×乙女。 牛も黒いですが山羊も黒めです。エロ注意。 ポーカー卓では牡牛と乙女の静かな死闘が続いている。 賭博場の周り、ゲームを見下ろせるよう小階段の上に作られたバーで 獅子がカクテルを啜っている。その横には焼酎のグラスを持つ山羊が。 獅「(カクテルを勧めながら)いるか?」 山「結構だ。そういうのは似合う人間が飲めばいい」 獅「しかしお前のグラスにはさっきから氷しか入っていないように見えるが」 山「仕事の時は極力飲まないようにしている」 獅「そうか。いいことだ」 船を下りられるようになるまでにはまだ時間がある。 事を急くこともあるまいと二人はまだ取引に入らずにいた。 獅「しかし俺も貴様も、敵にはこと欠かんようだな...
  • カジロワ26_70
    カジノ・ロワイヤル 水瓶と蠍と双子(射手vs山羊) 774チップ 2007/09/22(土)23 23 69の続きです。射手はおバカが似合っていじりやすいです……。 それぞれが勝負の卓についた、その一角。 他の卓が一対一の戦いに揺れる中、ポーカーの二番卓では双子と蠍と水瓶がのんびり対戦していた。 双「いやあそれにしても、昨日は大変だったな。あれ発砲した奴がまだ捕まってないらしいね。   噂だけどこの賭博場、壁を探すとどっかに穴が開いててそこだけ装飾が増えてるらしいよ」 蠍「あれは牛の手錠を破壊するのに撃ったんじゃなかったのか」 水「(牛の手錠は僕がマスターキーで外したんだけど……知らないんだろうな)川田の方からも   報告が何も来ないよね」 双「あんまりよくないニュースが続くと商売が成り立たなくなるもんなあ。   海上じゃSPも増員できないし。ま...
  • カジロワ36_80
    カジノ・ロワイヤル 蟹と蠍 774チップ 2007/09/27(木)06 05 79の続きです。蟹の反応にちょっとはしょった感があります。 ここで時間は若干さかのぼる。 ──魚とのまな板ショーを放棄して賭博場を出たあと、蠍は蟹を追いかけて 曇り空の明るい甲板テラスへと出ていた。蟹には船内の空気が合わないのだ。 もしこれが近海で海鳥とでも戯れられるならどれだけ気がまぎれたことか。 テラスのベンチに座って海を見つめる蟹の横顔は、優しさを失いかけてとがっている。 蠍「見つけた」 蟹「……」 蠍「蟹さん、何があった。つらいのはわかるが……」 蟹「……魚さんはどうなった」 蠍「?」 蟹「(蠍の顔を見て)魚さんはどうなったかって訊いてるんだ。   あんたもしかしてあの人も潰したか? あの若い子のように?」 押し迫った顔をする蟹に対...
  • カジロワ39_83
    カジノ・ロワイヤル 天秤・双子・水瓶・乙女・射手 774チップ 2007/09/27(木)21 21 82の続きです。ちょっと流してます。 一日が終わって、最後に泣く天秤を部屋に送り返しながら 双子は不思議そうに天秤の様子を見守っていた。 天秤は双子と水瓶に付き添われながら、涙をこらえるだけで何も言おうとしない。 水「迷子になって怖かったんじゃないか。連絡手段もなかったんだろうし」 双「えー? そりゃそうだが、仮にもこの歳でその程度で泣くかね」 水「(苦笑しながら)……」 双(──まあ、あんなショーに出された後じゃわからんか。一人になったら襲われるとでも   思ったのかもしれないな)  「水瓶。俺他の奴に声かけて部屋に帰るわ。こいつ頼んでもいい?」 水「いいよ。送っていこう」 水瓶と天秤が乙女の部屋に着くと、しばらくして乙女と射手が戻...
  • カジロワ37_81
    カジノ・ロワイヤル 乙女と射手(+牛) 774チップ 2007/09/27(木)19 14 80の続きです。 それぞれがそれぞれの行動をとる中、 射手は油性マジックを片手に片耳でラジオを聞いていた。乙女の部屋だ。 目の前には眠っている牡牛がいる。危機を察知したのかうなされているようだ。 ぐずぐずしてはいられない。勝負は一瞬で決する。 一番大事なのは額に「肉」と書くべきか「オー○ービーフ」と書くべきかそこのところだ。 乙「おい」 後ろから乙女のツっこむ声がしてひゃっと身体が跳ねた。 乙「お前何か書こうとしてたろ」 射「ち、チガウヨー。ほら、手にオッズ書こうとシテタンダヨー」 乙「そんなあからさまなポジションに座って言い訳がきくかっ! お前本当に目が離せん奴だな!」 射「ダッテ、ダッテヒマナンダヨー(涙)」 乙「そのカタコト言葉やめ...
  • カジロワ34_78
    カジノ・ロワイヤル 水瓶×獅子(中間成績) 774チップ 2007/09/26(水)06 06 77の続きです。どうもこのゲーム、優勝者以外は全員一度は受け化する危険が大ですので このキャラは絶対攻め! という思い入れのある方には土下座するしかありません。色々スマソ。 この回で第四ターン終了になります。実は山羊が棚ボタ状態。 獅「どれ、見たい奴らには見せてやろう。一度しか見せないから感謝して拝め」 獅子はステージに上るとタキシードを脱いで鉄板を打ち込まれたような筋肉を晒す。 男が見ても惚れ惚れするような立派な身体を誇示しつつ、 このきらびやかな会場のどこかにいる敵の姿を意識していた。 自然と目が流すような鋭いものになる。今撃たれるのは勘弁願いたいなと思いながら ライオンのようにぐるりとステージを歩き回ると、 まな板ショーのじゃんけんが始まってショ...
  • カジロワ35_79
    カジノ・ロワイヤル 羊×魚 774チップ 2007/09/26(水)14 14 78の続きです。第五ターンに入ります。バスルーム関係は相変わらず趣味です。 一部始終を見届けて賭博場を出ると、どっと疲れた。 羊はタキシードのタイを指で解きながら廊下を歩いていた。 ジャケットすら背中全体にのしかかっている気がして歩きながら脱いでしまう。 廊下を行き来する乗客たちの間をすりぬけ、魚の待つ部屋へと向かう。 羊「……?」 第六感とでもいおうか。 なんとなく途中で立ち止まって後ろを振り向くと、廊下には誰もいなかった。 一瞬背後に気配を感じた気がしたが気のせいだったのかもしれない。 魚の部屋に戻ると、魚はベッドで布団にくるまりながら据え付けのテレビを見ていた。 部屋に戻ってきた羊を見て、泣きはらした目を輝かせる。羊は魚に微笑む。 魚「勝...
  • カジロワ31_75
    カジノ・ロワイヤル 羊vs獅子(+魚) 1/2 774チップ 2007/09/25(火)05 02 74の続きです。羊と獅子の組み合わせはやたら男臭くて楽しいです。 獅子は、空の卓で敵の帰還を待っている。 タキシードに包まれたその立派な体格からは熱気が昇り、主の微笑に合わせて、 ボードの上を揺らめいている。周りにいたいかつい男たちの一人が獅子に近づいて耳打ちする。 「獅子さん。あの男(→羊)放っておいたらまずいんじゃないですか。攫いますか」 獅「放っておけ。あの男は戻ってくる」 「はぁ。それじゃ監視だけでもつけますか」 獅「二度も同じことを言わせるな。どうしてもつけたければつければいいが、   悟られないよう一番腕のいい奴を用意してやれ。俺との戦いが終わるまでは手を出すな」 卓に座り、手元でチップをいじりながら他の卓で戦う男たち...
  • カジロワ38_82
    カジノ・ロワイヤル 天秤と獅子(+双子と水瓶) 774チップ 2007/09/27(木)20 17 81の続きです。天秤何やってるの天秤! 計器やパイプが剥き出しになった暗い廊下を、変装した少年が不安げな顔をしながら歩いている。 天(どうしよう……迷った) 荷物を持ってすぐに戻ればよかったものを、乙女の部屋にいつまでも居候しているのが気まずくて 天秤は帰り道に新しい隠れ場所を探していたのだった。 携帯はゲームの参加時には持ち込めない規則になっている。今の状態では連絡手段がない。 至る場所に地図やアナウンスがある乗客用のスペースならともかく、 船内は一旦裏側へ入り込めば船員ですら迷うことのある複雑な作りだ。 何度も同じような曲がり角、十字路を通過するたびに方向がわからなくなっていく。 やがて天秤は泣きそうになりながら船倉へ続く階段を見つけ、 ...
  • カジロワ33_77
    獅子は、バーで休んでいる羊をじっと見上げている。 やがて羊を見上げたまま部下を呼ぶ。彼は部下が近くにくると羊の背中を見上げたまま指示を出した。 獅「おい、川田に言って干渉をやめさせろ。必要なら金を持っていけ」 「干渉……あの相手のですか? 別にギャンブラー一人、どうせ獅子さんに負ける身なんですから……」 獅「いいから早くやれと言ってるんだ!!」 突然の怒鳴り声に部下の体が凍る。 それまで余裕の笑みを浮かべていた獅子の顔が鬼のように険しくなり、 有無を言わせぬ調子で部下を圧迫した。 獅「いいか。あれはボードの上でとはいえ、俺を殺す気で戦いに臨んでいる。   戦いを穢すやつはゆるさん」 獅子の一喝を受けて部下が弾丸のように走っていく。 獅子は椅子の上で腕を組みながら、人を使う難しさに一人溜め息をつく。 羊が体調を回復させるまでには時間...
  • カジロワ2_46
    カジノ・ロワイヤル 乙女 vs 牡牛 774チップ 2007/09/14(金)20 28 45の続き。乙女vs牡牛。 ここからは勝手に新設定を足す上に牡牛がとてつもなく悪い人です。 牡牛びいきの人は避けてやってください。すいません。 一方その頃、ポーカー卓にて。 ボードの上に大量のチップを積んでいる牡牛。見るからに勝ちがこんでいる。 緒戦で蠍相手に勝利し、蠍をストリップに追い込んだ分の儲けがまだ残っているのだ。 牡牛は以来カクテルを喰らってずっと席にかじりついているが、 ある点でその向かいへ乙女が座り込んでくる。 乙女は堅実な賭けでチップを増やしながらじっと牡牛に鋭い目を向けている。 牛「さっきから俺をじっと睨んでいるな」 乙「……」 牛「気に入らん」 カードを手にどっしりした目つきで乙女を睨む牛。酒のせいでうっすら目が血走っている。...
  • カジロワ1_45
    カジノ・ロワイヤル 射手と水瓶 774チップ 2007/09/14(金)19 01 掲示板お借りします。スレ12のカジノネタ。 戦闘前の射手と水瓶。 38姐さんのレス(先に水瓶が山羊と話をしていた)設定です。 山羊以外は何人だかよくわからないまま進行。 射「あ、ガメ! ガメガメガメ! ドンガメ!」 水「正式名称で呼んでくれないか」←射手だとあまり馬鹿にされているという意識がない 射「久しぶり。元気だった? ベイジン(北京)の新カジノどうだった?」 水「期待して行って損した。十分の一でいいからこの船を見習って欲しいな」 射「ほ~! そうかぁ」 世界レベルの話になると妙に話が弾む射手と水瓶。なんだかんだ言って仲がいい。 射「さっき話してたやたら渋い奴(→山羊)もベイジン繋がりか?」 水「ジャパニーズだった。素性はよく知らないが、僕と離れたあ...
  • カジロワ30_74
    魚「なっ……ちょっと、やめて……!」 口では反抗しながら、あまり暴れると力で組み敷かれることを本能でわかっているのか 魚の体はたくさんの手の中で柔らかくしなった。 羊の体は気がつくと力なくわなないている。 見たらいいのか、目を叛けたらいいのか、逃げたらいいのかまったくわからないからだ。 照明を受けてしどけなく上下左右へうねる魚の脚。 やがて群がる男たちの中から魚の激しい喘ぎ声があがり、 熱狂のなかで羊は、膝の力を失ってそれまで座っていた椅子の上へへたりこんでしまった。 声の甘さや苦さでフィニッシュの瞬間までわかった。 甘ったるい大輪の花のような、淫靡で、無残なまな板ショーだった。 ショーが終わると後ろから拍手の音が聞こえた。 羊が虚脱状態のまま振り向くと、獅子が儀礼的に拍手を送っている。 獅「(微笑を浮かべながら)まだやるかね」 羊「……おう。も...
  • カジロワ32_76
    続きです。ちょっと余計に語らせすぎて長くなりました。水瓶がトンデモですいません。 絵板[113]姐さん、その他読んでくださっている皆様、ありがとうございます。 戦いが始まる。羊は黙って獅子の前に座ると場に参加料のチップを投げ、 じっと獅子の顔を見据えながらカードを手にする。 魚が脱落するまでの戦いで相手のプレースタイルは飲み込めたつもりだ。 この男は思い切り良くカードを追加し、必要があれば豪胆にチップのせり上げに応じる。 先にどちらが音を上げるか度胸試しを楽しんでいる節すらある。 いずれにも羊は正面から戦いを挑む。自分に対し勝負で一歩も引かない羊の気迫を 獅子はひどく気に入ったようだった。 獅「そうだよなあ。こうでなければ面白くない」 羊「随分と腹ペコだったみたいだな。あんた」 獅「ん?」 羊「賭けにさ。腹が減って、腹が減って仕方なかったみたいだ」 ...
  • カジロワ13_57
    カジノ・ロワイヤル 双子と牡牛(中間成績) 774チップ 2007/09/17(月)12 46 56の続きです。この回でとりあえず全員第二ターン終了みたいな感じで。 SSのつもりがものすごく長くてすみません。終わりどころがわかりません。どこまでやる気なんでしょう。 午前中のまな板ショーが終わって、会場にはまだ異様な熱気の残り香が漂っている。 双子は天秤が舞台から消えた後も事務的な顔で舞台を見つめていた。 舞台の前の飲食テーブルには、取り押さえられていた牛が開放され無残な姿で酔いつぶれている。 ショーの生贄にされた弟を助けられず、かといって見舞いにもいかず、 酒を飲む以外にはテーブルから動けずにいる牛に双子は軽蔑の視線を向けていた。 現在のプレイヤーの順位は  1位、牡牛。 蠍・乙女のチップを奪った分と乙女の撃破ボーナスが丸々残っている。 ...
  • カジロワ47_91
    カジノ・ロワイヤル 天秤と牡牛と乙女(中間成績) 774チップ 2007/09/29(土)12 10 続きです。ターン終了していませんがとりあえず中間成績。 実は牡牛の性格がうまく掴みきれていなかったりします。 船内にいる乗客のために主催者側では常に一つのチャンネルを用意している。 小さなローカル局が船内にあるのだろう。賭博場のプレイヤーの様子は逐一中継され、 録画の危険性を考慮してかストリップからまな板ショーまでの一連のショーはカットされて 現場で見るよりも清潔なカジノのイメージを視聴者に提供していた。 現在のプレイヤーの順位は  1位、山羊 元手分に射手から奪ったチップと射手の撃破ボーナスを追加  2位、牡羊 元手分に獅子・蠍から奪ったチップと獅子・蠍の撃破ボーナスを追加  3位、双子 元手分に他プレイヤーから奪ったチップと牡牛の撃破ボ...
  • カジロワ43_87
    カジノ・ロワイヤル 蟹と射手 774チップ 2007/09/28(金)06 38 86の続きです。 風が鳴っていた。細かい波音が幾重にも重なり、船内の各種サロンから品のいい音楽が 微かに漏れてくる以外には音のない世界だった。 雲は夜半のうちに通り過ぎたのだろう。天気が良い。目を閉じていると頬に潮風がぶつかる。 蟹は甲板テラスのベンチの上でじっと座っていた。 うなだれたその全身から苦悩がにじみ出て、日光にじわじわと消毒される。 太陽に光る海をこんなに長時間眺めたのは何年ぶりだろうか。 船の中では恐ろしいことが起きているのに、甲板から眺める海はこんなにも祝福されている。 ぼんやりしていると横からハムサンドを突き出す手があった。 蟹が見上げると、太陽の光の下にサンドイッチを頬張った射手が立っていた。 射「こんちは。──挨拶代わりにどうぞ。...
  • カジロワ23_67
    カジノ・ロワイヤル 乙女と天秤と牡牛 1/2 774チップ 2007/09/22(土)04 31 66の続きです。第四ターンに突入します。長々スレをお借りしてすみません。 ──長い夜の中で、乙女は強度の不眠に苛まれている。 すこしドアから物音が鳴ると心臓が跳ね上がり、うつらうつらしたらしたで 起きた瞬間にあの男が側にいるのではないかと鳥肌が立つのだ。 テーブルランプ以外の明かりを消した環境で、 もう闇があの男──山羊自身ではないかと錯覚してしまうほどだ。 「あの」と横から少年の声がして、そのときも乙女は心臓が恐怖に痛むのを感じた。 見返すと、そこには目にくまを作った天秤が立っていた。 天「(侘しげに微笑みながら)……ミルクティー、如何ですか。缶ですけど」 テーブルに座り、乙女と一緒にミルクティーを飲む天秤の目はやはり乙女と同じように、...
  • カジロワ53_97
    カジノ・ロワイヤル 羊と獅子と山羊 774チップ 2007/10/01(月)01 32 続きです。前回の順位がおかしくなってましたorz 正しくは1→蟹、2→双子、3→山羊、4→牡羊です。スマソ がんじがらめに椅子の上に縛り付けられて目覚めたとき、 まず考えたのはゲームの行方がどうなったかということだった。 トイレから個室内に風景が変わって、自分が運ばれたのだなということを理解する。 羊は水をかけられた頭を一つ左右に振り、殴られた部分の痛みに顔をゆがめた。 目の前にはいかつい男が二人いる。川田の雇った用心棒か何かかと疑う。 「おまえ、おとといの牛のショーのときに銃使ったな? 監視カメラに映ってた」 羊(バレてんのかよ。じゃあしょうがないな)  「使ってたらどうなんだ?」 「お前が何で銃を持っているのか、誰の下についてるのかを訊くこと...
  • 絵板ログ 0101_0120
    07/12/28(金) さし > 先日のスレを見張る水瓶というのにとても興奮して勢いで…今までROMっていましたが初めて書きます やっと落ち着いた…と一人ホッとしながら眼鏡を外す、イメージです 07/12/26(水) 7氏 > ダレモイナイ…ラクガキハルナライマノウチ… なにネタのというわけでもない個人的な水瓶イメージ せっかく描いたのでこっそり貼るよ! 07/11/03(土) 名無し > 641-643さんのネタで 兄弟の様子を想像すると和むよ いて「とりっくおあとりーと!おかしをくれなきゃいたずらするぞ」 がめ「…するぞ」 うお「するー」 てん「??…下で覚えてきたの?」 さそ「(こいつら…ひとの気も知らないで)」 やぎ「(3人だけでたのしいことしてきたんだ...
  • カジロワ63_08
    カジノ・ロワイヤル 射手と水瓶と牡牛と魚と羊 774チップ 2007/10/04(木)10 54 続きです。 牛が放った一石は羊を皮切りにして、弧を描くように他の人間にも波及してゆく。 射手は朝から身支度を済ませると水瓶の部屋へ押しかけ、テレビを前にしてメモ帳へ優勝者予想を 書き留めるのに余念がなかった。純粋に決勝戦などと盛り上げられるとのってしまうたちだ。 かといって予想券を買う気でいるかと思えばそうでもない。予想だけするのが楽しいらしい。 射「(鼻歌まじりに)なあなあなあなあなあ、この番組なんかオッズおかしいんだけど!   おかしくねえ?」 水「僕は君が朝から僕の部屋にいることのほうが不思議なんだが」 射「だってヒマなんだもん。オトの部屋行ったら誰もいねーし。いやそれよりこのオッズだよ   ガメ君。ヒツが一番倍率高いんだぜ! 2.4倍! そ...
  • カジロワ9_53
    カジノ・ロワイヤル 獅子×天秤、と、牡牛 1/2 774チップ 2007/09/16(日)23 28 52の続き。エロ注意。 ──ステージに立って天秤は初めて気がついた。 この賭博場には窓が無い。構造的に、船の中心部にあるのだろう。 賭博場のシャンデリアがら光が消えると舞台の上の自分にスポットライトがあたる。 恐怖に震える体をどうにか押さえつけて観客たちのじゃんけんを眺めていると、 彼のお相手は最終的にマフィア然とした風貌の男に、あたった。 獅「誰か他に希望者はいるか。いなければご指名どおり俺がもらう」 百獣の王者のような堂々とした物言いは発言者への心酔を集めこそすれ、反逆者は出さない。 獅子は希望者がいないのを確認すると迷わずステージに上り、 タキシードのブラックタイを引き抜きながら片手でジャケットを脱いだ。 天「どうすればいいで...
  • カジロワ8_52
    カジノ・ロワイヤル 蠍vs天秤(+蟹・双) 774チップ 2007/09/16(日)21 09 51の続き。50から蠍vs天秤の流れです。 射手と水瓶が水面下で暗躍(??)していた頃、 賭博場では新たな戦いの火蓋が切られていた。 ブラックジャックの卓では蠍と天秤がカードを手に対峙している。 ゲームに参加しなかった蟹は規約上卓の近くにはいられず、 双子と同様に卓から離れた場所で情勢を見守っていた。 天秤の硬い微笑からその手の内を知るのは難しい。 それにも関わらずゲームではずっと蠍が勝ち続け、押しつ押されつしながらチップを奪い続けている。 天秤にはギャンブラーにあるカードの読みや経験などの要素が絶対的に無いのだ。 それに加え、蠍が強気で賭けのチップをせり上げていくとある一点で少年の表情は凍りついた。 蠍(こいつ、もしかして手持ちがもうないのか...
  • カジロワ4_48
    混沌を孕んだ沈黙の中、みなが立ち上がる。 獅子が立ち上がるのを見て山羊も仕方なく腰を上げる。 じゃん、けん、ぽん。 一度ごとに喜びの声と失望の声が入り乱れ、人が減っていく。途中で負けて座る獅子。 遠くではわけがわからず勝とうとしている蟹、複雑な顔の蠍、 まだ事情が飲み込めずに流される羊と魚、天秤、何が起こるのかと訊ねる射手に答えない水瓶、 蔑笑とも冷笑ともつかぬ顔のまま観客にまぎれている双子と眠そうな牡牛がいる。 川田が観客の中の誰なのか、どこにいるのかは誰も知らない。 じゃん、けん、ぽん! ざわめきと共に観客の視線が山羊へと集まる。 勝ち残ったのは山羊だった。思いがけぬ展開に呆然とする山羊に 獅子が意地悪い笑みを浮かべながら悠然と拍手を送る。思わず獅子を見る山羊。 獅「おめでとう。貴様が拒否すればあの男は多分犬の餌だが、どうするね」 ...
  • カジロワ48_92
    カジノ・ロワイヤル 獅子と部下たち 774チップ 2007/09/29(土)13 11 91の続きです。これで第六ターン終了になります。 船倉は昼間でも電球無しでは一歩先が見えぬほど暗い。 オレンジ色に焼け付く白熱電球の下で、獅子は空箱の一つに座って部下のヤキ入れを眺めていた。 「てめぇ、大事な商売道具に手ぇ出しやがって!」 「ヒーッ、すいません! すいません!」 ジャパニーズに売りつける大事な大事な”小麦粉”。 あんまり小麦粉がおいしいので、群れの中にいた一匹の悪いライオンが箱に首を突っ込んで 中の小麦粉をおいしいおいしいとなめてしまいましたとさ。 獅「おい、その辺にしてそいつ縛っとけ。   ……(ヤキを入れられた男に)お前ゲームは好きか?」 「へ?」 獅「(淡々と)ゲームだよ。ゲーム」 「ああ……はい」 ...
  • カジロワ27_71
    カジノ・ロワイヤル 双子×射手(+山羊と魚) 774チップ 2007/09/23(日)22 39 70の続きです。アクロバティックtelinko、エロあっさりの回。 絵板[112]姐さま、その他応援して下さっている皆様、本当にありがとうございます。 ……射「へえ、ヤギさんて意外と気さくな人なんだね。俺さあ、本当はねヤギさんのこと   もっと怖い人なのかと思ってた。……いや、慣れてるっつってもやっぱ悪かったよ。ごめん。   昨日はカクテルご馳走様でした。あれでちょっと運が戻った。   ヤギさんがおごってくれなかったら俺牛のやつも倒せなかったかも。   乙女の奴はね、うん、大丈夫そう。でももうあいつギャンブルやめるかもしれないな。   ……ああ、乙女はなんていうか、純粋なギャンブラーじゃないから。ディーラー上がりだもん。   もうギャンブル続けてる理由ないだ...
  • カジロワ6_50
    カジノ・ロワイヤル 蟹と蠍(と天秤と双子) 774チップ 2007/09/15(土)09 20 まだまだ萌えを追求できそうなのでもう少し板をお借りして、 とりあえず二周目いってみたいと思います。 49の続きです。冒頭のシャワーシーンは只の趣味です。 豪華客船の中はいくつもの船室に分けられている。 特にギャンブルに参加するプレイヤーはゲーム時以外でも破格の扱いを受け、 会場では貴重なシャワーを自由に使える個室をそれぞれあてがわれていた。 丸窓からのぞく午前中の海に湯気が漏れ出て行く。 爽やかな窓からの光に浴室のライトもつけず、蠍は薄暗がりの中でシャワーを浴びていた。 水滴以外をまとわぬその体にはいくつもの古傷があったが、それも蠍の魅力を損なうものではない。 シャワーを浴び終えると栓を閉め、腰にバスタオルを巻いて部屋の中をうろつく。 ドアの下の隙間から一...
  • カジロワ12_56
    カジノ・ロワイヤル 牡羊と魚 774チップ 2007/09/17(月)11 45 55の続きです。遅起き組その2。 この二人はお笑いというかほのぼのチックで和みます……。 ガキのようによく眠る。二人して眠る。 羊と魚は昼近くになってもガキの雑魚寝状態で同じベッドに倒れこんでいた。 夕べのまな板ショーで二人して 「何だこりゃあー!!」「何これェェェェェ!!」と叫びすぎ、 部屋に戻っても二人してヤバいヤバいと言い合っているうちに夜が更けてしまったのだ。 二人をよく眠らせたのはアルコールでなく魚がルームサービスに頼んだホットミルクであった。 羊「うーーーーん……」 目が覚めて、目の前に魚のハニーフェイスがあるのにまず驚いた。 パジャマが似合うのだろうが生憎両者ともタキシードのタイを解いただけだ。 羊(何でこいつここで寝てるんだ。つーかこ...
  • カジロワ7_51
    カジノ・ロワイヤル 射手と水瓶と牡牛 774チップ 2007/09/16(日)20 03 50の続き。蠍vs天秤の流れですが少し置いておいて。 羊と魚も気になりますがそれもちょっと置いておいて。 豪華客船内の賭博上から遠く離れて、船員用通路。 それっぽいツナギと帽子を着た射手が一人でドアの前に立ち見張りをしている。 時折人気のない時を見計らってドアの中を覗くと、 暗い室内で水瓶がペンライトを口に配線をいじっている。 射「ガメーっ。あとどれぐらいかかりそう?」 水「(一旦ペンライトを手元に持ち替えて)わからない。なるべく早く済ませるから   終わるまで声をかけないでくれないか」 射「そういう裏技があるんならさ、何でもっと早くやってくれなかったんだよ?」 水「見回りのシフトがはっきりわかるまで手を出したくなかった。   それにこれは僕が助かるため...
  • カジロワ21_65
    カジノ・ロワイヤル 羊と魚 774チップ 2007/09/21(金)19 32 64の続きです。 「ええーっ」と船室の中から声が漏れた。 いつの間にか当然のように羊の部屋に入り込んでいる魚が、 二人がけのテーブルの傍らにつきながら不安げな顔をしている。 彼の視線の先にはメモにペンを走らせる羊の姿があった。 魚「じゃあ、明日からいきなり一人で戦えっていうの? 俺に?」 羊「もうちょいちゃんと教えてやりたかったが時間がない!   午後が潰れてみんな明日には仕切りなおしてくるはずだ。あのガキも脱落しちまった。   少しでも長生きしたいなら明日一番で蟹に仕掛けろ。他の奴にとられたらかなりまずいぞ」 羊の手元には12人分のスコア表がメモ付きで書き出されている。 12人のうち3人には斜線が引かれ、残るは羊と魚を含めて9人になっていた。 羊「も...
  • カジロワ5_49
    続き。天秤と双子。 これで本スレと合わせて全員分ネタが出たかな、という感じです。 レス下さったみなさま、どうもありがとうございます。 狂乱の一夜が明け、海に朝日が差す。 船内の客の大部分はまだ眠っていた。しかし船内のビュッフェはこんなときでも開放されており、 窓際の一席ではリゾート用のジャケットを着た双子がのんびりと朝食を摂っている。 天秤が質のいい服を着て彼の前の席に座ったのは、そんな朝のことだった。 天「実は、牡牛は僕の兄なのです」 双「ふうん。それは初耳だ。それじゃあ君もギャンブラー志願ってことかな、少年」 天「いいえ。兄を連れ戻しに来た、だけです」 双「そして契約書のわからない部分も確認せずに判を押した。   見たところ成人しているように見えないが、よく参加できたな。   参加するだけでも子どもの小遣いじゃ話にならない金が必要だったと思うが。...
  • カジロワ62_07
    カジノ・ロワイヤル 牡牛と羊と魚 774チップ 2007/10/04(木)05 31 続きです。 射手、水瓶、羊のいずれを最初に訪ねるかと考え込んで牛が真っ先に目指したのは羊の部屋であった。 射手と水瓶はこの船内ではしょっちゅうつるんでいる上、射手に対しては一連の勝負で負けた気負いがある。 射手がもうすっかり忘れてしまっているのは見てもわかるのだが、 それでも乙女や天秤の仲立ちなしに一人で行くとなると多少の奮起が要る。 牛(今回のカジノ・ゲーム、おそらくは羊が優勝の最有力候補だろう。資産で一番遅れをとって   いるのはいただけないが、あの判断の早さは他の奴には真似できない。   蟹や山羊といったか。あの辺は不気味ではあるな。   ……双子はあの傷で本当にゲームに出る気だろうか。高額賭けで短期決戦に持ち込めば   勝機もあるだろうが、逆にこれまでよ...
  • カジロワ25_69
    カジノ・ロワイヤル プレイヤー入場(羊・魚・双・蠍・蟹・射・水・獅・山) 774チップ 2007/09/22(土)22 10 68の続きです。書き手の都合で一気に多数のキャラが入り乱れます。 もっと早くそうせんかいというツッコミはなしでw 洋上の変わらぬ風景の中、またも朝が来る。 前日の午後の休みからそれぞれのプレイヤーは充分に休養を取り、 朝にはルームサービスを入れて順調に準備を進めていた。 各部屋には朝になると主催者側から定期報告の紙が入る。 前日の破産者、及びそれを撃破した人間へのボーナス追加の一覧と 何かしら重要なルール改正があったときにそれを知らせるのがこの紙の役目だ。 失踪者や指名手配に関する情報は一切出ない。それら都合の悪い情報は全て隠密に処理されていく。 カジノ開場のベルとともに、タキシードやドレス、スーツに正装した観客たちが ...
  • カジロワ15_59
    カジノ・ロワイヤル 天秤と牡牛(+双・射・水) 1/2 774チップ 2007/09/17(月)17 34 58の続きです。 賭博場から遠く離れた客室の一つで、天秤が気絶したように眠っている。 獅子の爪が体に残した傷痕は大きかった。本来もっともっと休息が必要だったのに、 少年は午後になると再びノックの音で跳ね起きることになった。 起きた瞬間、すぐとなりに獅子がいる幻覚を見てぞっとした。 実際にドア越しに立っていたのは獅子ではなく、双子の伝言を受けた水瓶だった。 天「はい」 水「双子と契約を結んだ人ですか」 天「! ……はい、そうですが」 水「双子から伝言です。契約が果たせそうなので今すぐ賭場に来てほしいと」 天「──はい。わかりました。準備をしてすぐ行きます」 水「良かった。それでは失礼する」 水瓶は用事を済ませるとさっさと賭博場へと...
  • カジロワ49_93
    カジノ・ロワイヤル 水瓶vs蟹(+射手・羊) 774チップ 2007/09/29(土)20 33 92の続きです。第七ターンに入ります。 甲板で昼寝をしているときも破産者の出たアナウンスだけは大きな音で流れる。 蠍が破産したというアナウンスが流れたとき射手は空を眺めながら、直感的に (ああ、またひどいことが起きた)と確信した。 しばらくその場でくつろいでぼんやりした時間を過ごし、また船内へと戻る。 賭博場に入ってプレイヤーたちの様子を観察して、ある一点で顔をゆがめた。 射(ああ。”何か起きてしまった”んだ。どうにかならなかったのかなあ。   俺にできることなんてたかが知れてるけどさ、でもどうにかならなかったのか) 変貌をきたした蟹が、ポーカーの卓で水瓶の前に座っている。 優しいまなざしは失われ、何も喋らずに破壊的なオーラをずっと水瓶へ浴びせ...
  • カジロワ22_66
    カジノ・ロワイヤル 獅子と山羊(中間成績) 774チップ 2007/09/22(土)02 23 65の続きです。特に悪い人たちの密談。新たなる波乱の予感。 これで第三ターン終了になります。 船内のサロンの一角に、ものものしい空気が張り詰めている。 大理石のローテーブルを挟んで二つの勢力が殺気立っていた。それぞれの集団を成す男たちは 今にも野次を振り上げ相手方につっかかっていきそうな勢いだが、 双方のソファの中央に座っている男がそれぞれの覇気でそれを止めている。 獅子と山羊はテーブルを挟んで睨み合っている。一触即発の空気が場を支配していた。 獅「互いに口では何とでも言える。   困ったものだな。お互い信用の立てようがない状況というものは」 山「……こちらからは断じてやっていないというよりない。   だがそちらの言い分もわかる。互いの信用を固...
  • カジロワ61_06
    カジノ・ロワイヤル 牡牛と天秤と乙女 774チップ 2007/10/04(木)00 54 続きです。第八ターンに入ります。 各地では火花を散らせながらどうにか一日が終わり、 牡牛と天秤はまた乙女の部屋で床を借りていた。乙女は自分の居ぬ間に勝手に外出した牡牛と 外出先からなかなか帰ってこない天秤に口うるさかったが、何やかやと真相をはぐらかす兄弟の前に ついにことの実際を訊くのをあきらめた。乙女自身蟹との遭遇で疲弊していたし、 兄弟に説教をすることでそれが幾分かまぎれたというのもあるのかもしれない。 深夜、隣ですやすやと寝息をたてる天秤を起こさないように 牡牛は半身を起こしたまま部屋の壁にもたれ、ずっと考え事をしていた。 それもこれも双子の治療中に天秤が喋った内容が原因だ。天秤はどうしてあの場所に行ったのかと 訊ねられ、ついに腹をきめて兄にだけは自分...
  • カジロワ20_64
    カジノ・ロワイヤル 蟹と蠍 774チップ 2007/09/20(木)04 06 63の続きです。長い章が続いたのであっさりクサめに。 賭博場での事件後、部屋への立ち入り検査を済ませた蟹は すっかり参った様子で甲板のテラスに一人顔を出す。 落日は既に水平線へ埋もれかかっている。強い海風が黄昏ている蟹の髪を揺らす。 蟹「はぁ。遠くへ来ちまったなあ」  (……家に残してきたみんなは元気でやっているだろうか。   取立ての奴らに脅かされず、せめて安らかに暮らせていればいいが。   ここには自分で飯を作れる環境もない) 牛と天秤の兄弟のことが思い出されて、一人でデッキへ突っ伏す。 しばらくそうやって落ち込んでいると、日も完全に沈んだ頃 横から紙コップに入ったコーヒーを出す手があった。蟹は手のほうへ顔をあげる。 蠍「(コーヒーを勧めなが...
  • カジロワ52_96
    カジノ・ロワイヤル 蟹と双子(決勝戦進出者発表) 774チップ 2007/09/30(日)19 21 95の続きです。 ──水瓶のショーが終わって、場内の明かりが正常に戻る。 一連のショーを見つめて蟹の顔にはやはり何の感慨もなかった。 絶えず憎しみの滲む冷たい顔。座っているところへ、男が一人近寄ってきて蟹を見下ろす。 双「(笑いながら)決勝戦進出おめでとう。契約を果たしてもらおうか」 蟹「……」 冷静になって勘定してみると双子の提示した20パーセントという数字は決して小さくなかった。 まして水瓶のチップと撃破ボーナスが加算された後だ。そこから五分の一を双子がより分け、 大きい単位のチップで自らの懐へとおさめる。 双子は自ら領収書を書くとサインを書き入れ、蟹の目の前に置く。 双「どうも。あんた水瓶を倒して一気に一位になったんだよ。 ...
  • カジロワ58_03
    カジノ・ロワイヤル 天秤と牡牛と双子 1/2 774チップ 2007/10/01(月)23 42 続きです。とりあえず羊放置プレイだったり。 少年が息を弾ませて廊下を駆ける。安全な場所に戻りたくて、双子の安否など忘れていた。 少年にとって双子という男は力のある悪魔だったから。 人がまな板ショーに登るのを笑って見ていられる神経があったかと思えば 自分に兄の惨劇を見せぬよう目を隠す人間的な部分もあったりして、会うごとに顔が変わる。 どちらを表と言う事もできない。等分に、二人の人間を同じ依代(よりしろ)に垣間見ているようだ。 乙女の部屋にはすぐにたどり着けた。夢中でドアを開けてけたたましく閉めると、 部屋の中で一人待っていた牛が驚いた顔をして身を起こしてきた。 牛「どうした」 天「……(涙ぐみながら震えている)」 牛「(天秤の持つ靴とベルトを見て裸足...
  • カジロワ50_94
    カジノ・ロワイヤル 獅子×水瓶(+射手) 1/2 774チップ 2007/09/30(日)00 57 93の続きです。リバ注意。獅子と水瓶がはっちゃけすぎてまるでギャグです。 水瓶と蟹の戦いは続く。射手がゲームの行方を手に汗握って眺めていたところへ、 獅子が物騒な男たちをずらずらと連れて入ってくる。 射「あ」 獅「(射手を見て)?」 射「……(このマフィアさん昨日は面白かったなあ。ガメの薬のせいなんだろうけど   昨日はステージの上で顔あらって「にゃー」とか言ってたもんな)」 獅「……(すごく不機嫌そうな顔で)おい、お前今俺のこと思いっきりバカにしたろ」 射「(笑顔を引きつらせて)え?」 獅「全部顔に書いてあるんだよっ!! ……(卓を見ながら)まったく!」 二人が見守る先で水瓶は戦い続けながら徐々に耐久性を失っていく。 エラーの混じった...
  • カジロワ29_73
    カジノ・ロワイヤル 魚と羊(+蠍・獅子) 1/2 774チップ 2007/09/24(月)20 13 72の続きです。蠍が残酷です。魚がエロいです。 「プレイヤー魚氏は破産です。  相手プレイヤーを撃破した蠍氏には追加で撃破ボーナスが加算されます」 場内にアナウンスが流れて初めて羊ははっとなった。 勝負の途中でがばとポーカー卓のほうを見ると、蟹と戦っていたはずの魚の卓に いつのまにか蠍が座っている。 羊は羊で目の前の勝負に気を張っていたおかげで魚のほうに目をやる余裕がなかった。 歓声の中、思わず魚の卓を見つめてこめかみに汗が垂れる。 羊「マジかよ……!!」 獅「どうした。誰か懇意にしてるプレイヤーでも負けたのか」 悠然とのけぞって笑みを浮かべている獅子に歯を剥く。 蟹がやられたというアナウンスはなかった。魚が一度でも蟹相手に優勢に...
  • カジロワ28_72
    カジノ・ロワイヤル 水瓶vs蠍、蟹vs魚 774チップ 2007/09/24(月)18 33 71の続きです。ボツになった一行↓ 水「ああ。余談だが、ベートーベン自身は射手座だ」 射手とのまな板ショーを終えた後、双子は観衆に挨拶だけを済ませて自室へと戻ってしまった。 一段落つくとプレイヤーたちは再び戦いの場に戻る。 射手に精神的ダメージを被った(?)魚も、涙目になりながら蟹とのゲームに戻ったようだ。 水(双子は部屋に戻ったか。彼らしい。双子はメンタル面の調整に気を遣うたちだからな……。   ……一方で蠍は。こいつは弱者から徹底的にむしり取っていくタイプだ。   戦力的にはこちらが2、あちらが3ぐらいか。少しシビアにいかなければ) 水瓶はポーカー卓の正面に残った蠍を見据えた。 暗闇の中を走る鉈、いや毒針のような目つきがこちらを静かに観察してい...
  • カジロワ18_62
    カジノ・ロワイヤル 乙女・射手・水瓶・天秤・牡牛 1/2 774チップ 2007/09/19(水)18 05 61の続きです。バスルーム周りのネタはあくまでも趣味です。 賭博場がトラブルを受けて立ち入り禁止になってから一時間後。 船内には乗客を安心させるべく船内の安全を強調するアナウンスが流れ、 その一方で全船室の立ち入り調査を行う旨の連絡がなされた。 賭けの再開は翌日の午前の部からを予定しているという。 乙「……それで、その騒ぎを起こした連中とやらの処分はどうなる」 乙女の部屋のドアの前で、調査に来た船員たちが一瞬こちらをさげすむ目つきをした。 いつの世も敗者への目は冷たい。まな板ショーに晒された男ならなおさらだ。 ギャンブラーは、さげすまれることに動じぬ強さがなければ務まらない。 「はい。逃げ出した牡牛についてはペナルティを課しま...
  • カジロワ42_86
    カジノ・ロワイヤル 蠍vs羊vs水瓶 双子vs山羊 774チップ 2007/09/28(金)04 08 85の続きです。萌えがあるうちにできるだけ行きたいと思います。 先に賭博場に入った四人のプレイヤーに遅れて、山羊が賭博場に入ったのは昼頃のことだ。 明け方までテラスで乙女を守っていた。震える乙女の身体が夜風に吹かれて冷え切っていたので 抱きかかえながらジャケットをかけてやり、結果自分が少々風邪気味になって現在に至る。 乙女が落ち着くまで肩をさすり、風除けになってやる以上のことは何もできなかった。 女にはない身持ちの堅さと、貞操の清潔さ。同性独特の心通う感覚。 腕の中で、少し自分に身体を預けることさえ恥ずかしいと思っているようだった。 日本に戻ったら二度と会わないと決めておきながら心苦しくてならず、 禁じられた想いは膨れていくが──ひとたび人前に出...
  • カジロワ54_98
    カジノ・ロワイヤル 牡牛、乙女、蟹、蠍 1/2 774チップ 2007/10/01(月)04 30 続きです。長いので、100まで行ったらSS投稿スレの新スレを立てようかと思ってます。 乙女は何日も眠っていなかった分を取り戻すように、自室のベッドでぐっすりと眠っている。 滑稽なことに山羊が夢に出なくなり、しばらくして思い出したように姿が横切ると涙が出るのだった。 あまりにもたくさんの混乱したイメージが夢の中に現れて震えていると、 山羊があのテラスで落ち着くまで抱いていてくれた記憶を思い出すのだ。 そして耳元でまるで映画のような愛の言葉を…… 赤面しながらベッドの中で目を覚ますと、牛が一人で壁にもたれて恋愛映画を見ていた。 テレビから聞こえてくる台詞が夢の中で聞いたものと同じような気がする。頭がかっとなって しばらくベッドから出られず、牛に背を向けて...
  • カジロワ11_55
    カジノ・ロワイヤル 山羊と乙女 774チップ 2007/09/17(月)05 43 続きです。遅起き組その1。 二日酔いからか、はたまた船酔いからか、ひどい頭痛がする。 山羊は目覚めた後も昼近くまでベッドを出なかった。 いつもは規則正しい時間に起き、部下の仕事の確認と神棚への合掌を欠かさずにおれない質だというのに。 獅子との取引までにはまだ日数がある。いたずらに賭博場に出て昨日のようなことになるくらいなら いっそ帰港までこの部屋に篭っていたほうがましだという気がしなくもない。 昨日ステージの上で出会った男に変な情が湧いているのが自分でも分かった。 義務感と言うほど無味無臭なものではない。罪悪感と、 もう一度会って抱いてみたいような、何もせずにただ話をしてみたいような、説明しがたい気持ち。 あれほど嫌がっていたのに最後にはきちんとあちらも反応したの...
  • カジロワ60_05
    カジノ・ロワイヤル 羊と魚 774チップ 2007/10/03(水)21 24 続きです。ようやく放置プレイ終了。これで第七ターン終了になります。 魚の設定もトンデモでスマソ。絵板[116]姐さん、ありがとうございまっす! スーツの下にホルスターをつけ、そこに拳銃をおさめながら魚が人知れぬ道を渡る。 一見弱く見えるその外見の下に刑事という素性を隠し、彼は同じ潜入捜査官たちと共に船内を捜索していた。 この船にはどんな犠牲を払ってでも差し押さえなければならない大量の貨物が乗っていた…… ……背後では利権や各国の内部事情などさまざまな事項が複雑に絡み合っており、 魚などの末端の捜査員には把握するのも頭が痛いほどだが、とりあえず獅子と山羊の二名を 逮捕して貨物を差し押さえるためには他の犯罪は全て放置されているのが現状である。 魚(羊としたせいかな……体があ...
  • カジロワ41_85
    カジノ・ロワイヤル プレイヤー入場(羊・双・蠍・水)+魚 774チップ 2007/09/28(金)01 40 続きです。第六ターンに入ります。 洋上の朝は静かに、刺すような横からの朝日で始まる。 魚は羊と同じベッドの中で死んだような眠りから覚め、自分と羊が裸のままなのに気づいて しばらく赤面したあとベッドを出た。 羊は自然のままに生きる獣のようだ。その寝顔は年齢のそれよりもあどけない。 いつものように扉から差し込まれる告知の紙を見ると、撃破者の中にしっかり羊の名前がある。 魚は羊に気づかれぬようにそっと自分のジャケットをまさぐり、拳銃を取り出して宙に構える。 羊に戦いが待っているように、自分にもこれから最後の戦いが待っているのだった。 こちらは羊の助けを借りるわけにはいかない。自分の仕事だ。 魚(羊。俺頑張るからね。羊も頑張って絶対勝って)...
  • カジロワ40_84
    カジノ・ロワイヤル 牡牛と乙女と山羊 774チップ 2007/09/27(木)23 12 83の続きです。これで第五ターン終了になります。 さて、その日の深夜。 乙女の不眠は三日目に入っていた。 側に身内がいる天秤と違って、彼は小さな読書灯だけをつけながら血走った目で闇を見つめている。 射手や、同じくショーに上った魚や獅子がどんな夜を過ごしているのかはわからない。 いずれにせよ傷を舐めあうことなど拒む厄介な連中ばかり。自分を含めそうだった。 少しうつらうつらすると、山羊と触れ合ったときの肉の感触が夢に出る。 目を覚ますと寝ている間に涙がこぼれている。いつまでこんな地獄が続くのか。 牛「眠れないのか」 血走った目で見ると、牛が寝そべったままの状態からこちらを見ていた。 深夜という時間のせいもあって、乙女の顔はみるみる恐ろしいもの...
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