星座で801 @ wiki内検索 / 「双子誕生日ネタ4」で検索した結果

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  • 双子誕生日ネタ
    9 :双子誕生日ネタ 1:2008/06/10(火) 18 03 20 ID ???0 相手は蠍。甘い感じにしました。 俺は、無料のスポーツニュースサイトに今日3回目のアクセスをした。さっきと 同じ新着ニュースのスクロールを見ながらも、意識はまったく別のところにあっ た。 時計は午後10時25分。 寝返りをうってベッドから起き上がると、ペットボトルの水を少しだけ口にする。 22時間ほど前に起こったことを何度も思い出してはジタバタしていたからか、 それとも今日これからのスケジュールを意識しているからか、俺の神経はたかぶっている。 一息ついて冷静になろうとしたが、俺はまたあの場面を思い出して自然と顔がほころんだ。 昨日、大学の友達5人で飲みにいった帰り、俺は蠍と一緒に駅から歩いてきた。 あいつも俺も少しばかり酔ってはいたけれど、ハメをはずすほどではなく、ちょ...
  • 蟹誕生日ネタ
    51 :蟹誕生日ネタ:2008/07/17(木) 15 48 21 ID ???0 双子誕生日ネタにレスをいただきありがとうございました。 終了の一文がなかったり読みづらかったりと大変失礼致したにもかかわらず、 本当にうれしかったです。 そこで今回だけ蟹でリベンジ挑戦させてください。社会人・蟹視点で相手は牡羊です。  閉じたままのまぶたに太陽の白い光を感じて、俺はゆっくりと目を開けた。 いつも隣にあるはずの牡羊のからだがそこにないことに少し戸惑ったが、視線を反対側に移すと、 冷蔵庫の前にしゃがみこんでひとりごとをつぶやく幼なじみの姿があった。  時計を見ると、まだ7時前。 牡羊がこの時間に起きているなんて、ましてや俺より先に起きて朝食の準備をしているなんて、 一体何事なのだろう。 「どうしたの?今日、起きるの早いね」  俺はベッドに寝転んだまま、ガス...
  • 双子誕生日ネタ4
    蠍は下を向いたまま、小さな声で沈黙を破った。 「誕生日なのに気を悪くさせちゃったな。ごめん。俺、帰るわ」 「……だから、お前の気持ちはわかってるって言ったじゃん」 帰ろうと身を翻した蠍を無理やり抱き寄せて、俺は耳元で囁いた。 「つまりさぁ、プレゼントはお前ってことだろ?ありがたく受け取った」 蠍の顔を見ると、思いっきり目を見開いたまま固まっていた。その様子があまり にいとおしくて、俺は今度こそ本当にキスをしようと、蠍の髪を優しく撫でた。 すると、蠍がとたんに照れたような表情になり、髪のすき間からちらっと見えた 耳は真っ赤になっていた。あれ、蠍って意外と、硬派って言うより純情派?そう 思ったら急に俺まで恥ずかしくなって、何もできなくなってしまった。結局俺た ちは、今夜もう一度俺の部屋で会う約束だけをして、ぎこちなくその場をあとに した。 続...
  • 双子誕生日ネタ5
    そして今、俺はシャレにならないくらいガチガチに緊張して、蠍が訪ねてくるの を待っている。何度か部屋に入れたこともあるのに、なんでこんなにドキドキす るんだろう?バイトが終わったと蠍から連絡があって30分たつ。そろそろ来る。 部屋にチャイムの音が響いたとき、俺の心臓は今までに経験したことがないくら い飛び上がった。でも、緊張してるなんて絶対に悟られたくない。だから深呼吸 をして、普段通り蠍を招き入れたのに、玄関で早速プレゼントを渡してくれた蠍 も、目に見えて動揺しているものだから、俺まで調子が狂ってしまう。 「あの、双子」 「はいっ、何?」 「あの、俺、…どこに座ればいい?」 「えっ…どこ、どこって…………こっち、来ればいいだろ!」 俺の隣におずおずと座った蠍と、一日中必死に脳内シミュレーションしたプラン が脆くもぶっ飛びそうな俺は、奇妙な沈黙の空間を持て...
  • 双子誕生日ネタ2
    俺は蠍の顔を覗き込むようにしながら言葉を続けた。 「あ、もしかして照れてんの?かーわいーい。お持ち帰りしちゃおっかなぁ。っ つーかマジで俺んち来る?発泡酒くらいならあるし、あとはコンビニで何か買お う。明日学校休みだし、来いよ」 「あ-…いや、今日は帰る」 「え~つまんない。いいじゃん、家近いんだし。優しくしてあげるよ?」 「また今度な」 「なーんで?何か予定あるの?」 蠍は足を止めると、黙ってうつむいた。 あ、こいつマジで拒否ってる?結構ショックなんだけど。 「…いや、無理に誘ってるわけじゃないけどさ」 「違う。そうじゃない。……もらってばっかりってわけにもいかないから、一応 プレゼント用意したんだけど、今持ってない。あとで渡しに行く」 「マジ?俺の誕生日覚えててくれたの?やった、すげー嬉しい!やっぱり俺、蠍 に愛されてんだな-。じゃ、...
  • 双子誕生日ネタ3
    「ごめん。大声出して」 蠍は突然俺に謝ると、左手で両目を覆った。あれ?こいつ何かヘンじゃない? 「蠍?どした?」 「なんでもない」 「なんだよ気になるじゃん。あ、もしかして改めて俺に告白しちゃうとか?わか ってるって、お前の気持ちくらい…」 「わかってない」 「え?」 「俺が、ほんとに好きだったらどうする?たぶんお前が言うのとは違う意味で」 「…え?」 「俺は……俺は、本気で双子が好きだ」 蠍の絞り出すような声が聞こえて、俺は頭が真っ白になった。「好き」って、そ ういう「好き」って意味?マジで?マジで?俺の気持ち、報われるの? 偶然同じ講義に出ることが多かった俺と蠍は、いつのまにか世間話をするように なった。最初はマジメで無愛想なつまんないヤツだと思ったけど、いつもクール ぶってるあいつの口から、ある時ふと方言が飛び出したことをきっかけ...
  • 小説
    新しい作品は上に追加してゆきます 少しづつ改行を訂正させて頂きます 保管庫管理人様が、投下された一部の長編作品をまとめてくださいました 携帯にも対応しているそうなので、お言葉に甘えてリンクさせて頂きます 現在の収録作品は、「超能力SS」と「やぎの夏休み」 http //milky.geocities.jp/alal801/zodiac/toukou/top.html やぎの夏休み 蟹誕生日ネタ 七夕 獅子蟹 超能力SS 双子誕生日ネタ うーちゃんとさーちゃん 『雪の山荘』サウンドノベル風・羊視点 水月 カジノ・ロワイヤル ゾディアック学園 山羊視点/牡羊・双子・魚 五人囃子 飲み会 獅水編(ギャグ) 飲み会 天乙編(乙女バージョン) 水星座三兄弟 忍な天秤蠍 『ようこそ星座の村』(未完) 大正ネタ、警官乙女と探偵射手 大正浪漫 蟹×蠍 生徒会会長獅子×副会長蠍 十二...
  • 蟹誕4
    小学校1年の7月、俺の誕生日が近づいた頃、俺と牡羊は些細なことで喧嘩をした。 小学校に入学してすぐに親友になった俺たちの、はじめての衝突だった。 口もきかない日々が数日間続き、とうとう俺は一番の仲良しだった牡羊を、誕生日のパーティーに呼ばなかった。 本当はすぐにでも謝って牡羊を誘いたかったけれど、幼いなりの意地と気まずさが、俺にそれをさせなかった。  そうして牡羊のいないパーティーが終わってしばらくしたその日の夜、牡羊は牡羊の母親と一緒に俺の家に来た。 同じく母親に玄関口まで連れ出された俺に、牡羊は無言で紙袋を押し付けた。 母親に促されて袋の中を見ると、当時俺が一番好きだったキャラクターの人形と、 ひらがなで書かれたメッセージカードが入っていた。 それを見て俺は、罪悪感とか寂しさとかいろんな気持ちでいっぱいになって、 「牡羊、ごめんね」 と言うが早いか、泣き出して...
  • 蟹誕2
    今日は俺の誕生日だ。  昨日の夜、牡羊はことあるごとに「誕生日の前夜祭なんだから」と言いながら、 俺に至れり尽くせりでもてなしてくれた。 いつもより少し値のはる雰囲気のいい店で食事をしたあと、俺の常連ショップのTシャツをプレゼントしてくれて、 今朝までずっと一緒に居た。牡羊がイベントに張り切るのはいつものことだが、 今回はいつにも増して力が入っているような気がする。  もしかしたら、今日のことを気にしているのかもしれない。  今日、牡羊は昼前に地方へ発つ。 明日から始まる、遠方での新人研修に参加するためだ。 研修は早朝から始まるらしく、本当なら休みのはずの今日を、移動日として半日潰さなくてはならないそうだ。 お互いの誕生日を一緒に祝うことが当たり前で、唯一続く俺たちの儀式みたいなものだと思っていた俺は、 その知らせに少しがっかりした。 でも牡羊は、 「蟹の誕...
  • 蟹誕3
    社会人になって、俺たちは学生の時のように頻繁には会えなくなった。 お互いに忙しく、なかなか会う時間が取れない。 さらに、会社に近いところで一人暮らしを始めた牡羊のこの部屋は、俺たちの実家からは少し遠い。 たまにここを訪れては、家事を手伝ったり日保ちする料理を作りおきしたりしてはいるけれど、 眠い目をこすりながら夜遅くまで海外ドラマのDVDを一気に見ることや、 おいしいと評判のラーメンを食べるためだけに遠くまでドライブすることは、もうないのかもしれない。  こうしてお互いの誕生日を祝うのだって、いつまで続けられるかわからない。 新しい生活はもちろん、それはそれでとても大事なんだけれど、会いたいときに会えて、 いつまでも一緒にいられたあの時間はもう戻らない。 それが大人になるということなのかもしれない。けれども、やっぱり寂しい。 変わらないものなんてないと頭ではわかっ...
  • ゾディアック学園 山羊視点/牡羊・双子・魚
    ゾディアック学園 山羊視点・1 /牡羊・双子・魚 名無し 2007/07/15(日)01 04 11スレ目の557-559の私立ゾディアック学園高等部 超常科ネタでssを。 学園祭準備始めようか、くらいの時期です。 ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─ ─  うちの学園祭は獅子会長を中心に生徒会が仕切ってきただけあって、かなり力が入れられている。 個々の才能を存分に発揮させたいという学園の方針の元、出し物は生徒の自由に任せられており、 クラス単位だけでなく個人での出店・発表等も許されているのだ。  おのずと超常科の生徒達による催し物の方が派手かつ華やかになるというものだが、普通科だって そう捨てたものではない筈だ。 (合唱!手作り感たっぷりな劇…!たとえ普通でも、完成までの地道な過程が大事なんだ!皆で努力す...
  • 蟹誕6
    「おい泣くなって」  いつの間にか隣に座っていた牡羊が、うろたえながら俺の頭にそっと手を置いた。 照れているのか、足の指をもぞもぞと動かしている。  ふう、と大きく息をついて呼吸を整えると、俺はその水色のカードを手にとってじっくりと見つめた。 「あの時以来さ、カードとか渡したことなかったじゃん。 最近あんまり会えてないから、たまにはいいかなって」  そう言って優しく笑った牡羊は、俺の肩に頭をあずけてきた。 牡羊が、覚えているわけがない。 あの時のあのカードに何が書かれていたかなんて、何度も読み返した俺しか覚えていないはずだ。 それなのに…。 「俺の、今の気持ちってやつ?すっげえ悩んで書いたわりに普通になっちゃったけど」  早口に言葉を紡ぐ牡羊の頭に自分の頭を寄せて、俺はそっと目を閉じる。 まぶたの奥で、今手にしているカードと、 一字一句同じ文章がひらがなで書かれた...
  • 水月2-3
    [22-20] 水月2-3 ななし 2008/03/31(月)15 57 手繰り寄せてもまだ深い井戸。許されて闇に触れる快楽。 隠された本性ほど美しいものはない。どれだけ痛みを伴おうとも僕はそれを見たい。 だから僕はお前を見捨てられないでいる。 「やらせろよ」 口調と裏腹に、痛みを堪えるような双子を真っ直ぐに見る。 視線はかち合う瞬間逸らされた。睫毛が微かに震えている。 「後悔するよ」 そっと頬を撫でる。怖がることはないと伝えたかった。 僕は味方、いや、お前の虜なのだと。離れることはないのだと。 独りにはしない。だから気付け。お前が僕を欲しがるのは愛でも恋でもない。 「双子、僕はお前が好きだけどね」 「じゃあ」 「寝てしまったら、お前は僕を疑うだろ?」 顔をしかめた双子がそもそも誰も信じていないことは、この際触れずにいてやる。 僕と双子との間にあるの...
  • カジロワ5_49
    続き。天秤と双子。 これで本スレと合わせて全員分ネタが出たかな、という感じです。 レス下さったみなさま、どうもありがとうございます。 狂乱の一夜が明け、海に朝日が差す。 船内の客の大部分はまだ眠っていた。しかし船内のビュッフェはこんなときでも開放されており、 窓際の一席ではリゾート用のジャケットを着た双子がのんびりと朝食を摂っている。 天秤が質のいい服を着て彼の前の席に座ったのは、そんな朝のことだった。 天「実は、牡牛は僕の兄なのです」 双「ふうん。それは初耳だ。それじゃあ君もギャンブラー志願ってことかな、少年」 天「いいえ。兄を連れ戻しに来た、だけです」 双「そして契約書のわからない部分も確認せずに判を押した。   見たところ成人しているように見えないが、よく参加できたな。   参加するだけでも子どもの小遣いじゃ話にならない金が必要だったと思うが。...
  • 絵板ログ 0021_0040
    06/03/17(金) ナナシデブランク > 6スレ目571のソースより あの不思議な山羊(?)と水瓶をムリヤリ擬人化。 588さんのシチュに当てはめて萌えてみた。 ガメが変てこな某金ぴかの戦士に見えなくも無い…orz 06/03/09(木) 風星座と水星座 名前はまだ無い > まだ最初のスレッドしか読んでませんが 「水は風に憧れるけど届かない」ってところに萌えたので 「風は水を連れ去れない」ってのはアリですかね 06/02/23(木) 魚キューピッド 74 > 色合いがサンリヲチックなのはキニシナイ! 06/01/12(木) 時代物   > 時代劇ネタの武士羊と医師牛 どたばた時代劇の脇役調 06/01/11(水) 妖怪ネタ 奈々氏 >...
  • 絵板ログ 0081_0100
    07/03/21(水)本スレ293インスパイア 774 > ご近所の平和は、ぼくらが守る!! 07/02/18(日)本スレ116~118より 名無し > はじめまして。 遅いんですけど、「12星座の新しい春」のネタに萌えたので描かせていただきました。 この二星座に萌えです。 07/01/11(木) 77 > 節分ラムちゃんコスな双子(手前)と射手 を描こうと思ったら色が塗れなくなったよorz 双子がパンツから取り出してるのはお豆・・・ 悪戯開始五分前~ 07/01/06(土)獅子兄さんと魚君蟹君 ななすぃ > あけましておめでとうございます なんとなく獅子兄さんは弟達とよく衝突しそうなイメージがあります。 相手に年齢をあわせる事が出来なさそうな。 魚(青...
  • 絵板ログ 0101_0120
    07/12/28(金) さし > 先日のスレを見張る水瓶というのにとても興奮して勢いで…今までROMっていましたが初めて書きます やっと落ち着いた…と一人ホッとしながら眼鏡を外す、イメージです 07/12/26(水) 7氏 > ダレモイナイ…ラクガキハルナライマノウチ… なにネタのというわけでもない個人的な水瓶イメージ せっかく描いたのでこっそり貼るよ! 07/11/03(土) 名無し > 641-643さんのネタで 兄弟の様子を想像すると和むよ いて「とりっくおあとりーと!おかしをくれなきゃいたずらするぞ」 がめ「…するぞ」 うお「するー」 てん「??…下で覚えてきたの?」 さそ「(こいつら…ひとの気も知らないで)」 やぎ「(3人だけでたのしいことしてきたんだ...
  • やぎの夏休み
    109 :やぎの夏休み:2008/08/18(月) 01 46 38 ID 1taQMMH20 出だしだけっぽいですが山羊ネタです。書き逃げ失礼します  駅から三十分も自家用車を飛ばすうちに外の景色はみるみる青い山間のそれへと変わって いった。お盆時ということもあって峠道を走る車は一台だけではない。  その中に、ある親子の車があった。  山羊は小学校が夏休みに入るなり、父親の双子から自分が夏休みの間この川田地方に預け られるときかされた。観光地に近い山奥の神社に伯父の乙女が生活しているのだという。  何度も急カーブを曲がる自家用車の窓から外を見ると、遠く果てまで傾斜のきつい山々が 新緑の稜線を晒す。自分の足では歩いて都会に帰れないなというのが山羊の最初の感想だった。 こんな逃げられない山奥に自分一人預けられて、まるでこれから孤児になるような気分だ。 「いい...
  • 水月2-2
    [22-19] 水月2-2 ななし 2008/03/31(月)15 54 ――双子はそんなことしてはいけない ――それは双子のイメージじゃない 衣装一つにしても、双子の希望は通らない。 双子は不自由の中の自由を探して沈んでいった。 酒を飲みながら、アイドルじゃあるまいし、 そう笑った頬が微かに引き攣っていたのを覚えている。 それから半年足らず、双子が荒みに荒んでこの部屋に逃げ込んでくるのは二度目だ。 渡した覚えのない合鍵で、人でも殺しそうな顔で玄関に立っていた双子は、 許可するまで靴を脱がなかった。そういう最後のところで選択を迫るのは、 強引に飛び込めるほどの自信がないからだ。今なら解る。 率直に言って憐れだ。 双子はいつだってアイデンティティ・クライシスの泥沼で許しを乞うている。 付き合いは十年来だというのに、気付いたのはほんの数ヵ月。 観察眼...
  • カジロワ58_03
    カジノ・ロワイヤル 天秤と牡牛と双子 1/2 774チップ 2007/10/01(月)23 42 続きです。とりあえず羊放置プレイだったり。 少年が息を弾ませて廊下を駆ける。安全な場所に戻りたくて、双子の安否など忘れていた。 少年にとって双子という男は力のある悪魔だったから。 人がまな板ショーに登るのを笑って見ていられる神経があったかと思えば 自分に兄の惨劇を見せぬよう目を隠す人間的な部分もあったりして、会うごとに顔が変わる。 どちらを表と言う事もできない。等分に、二人の人間を同じ依代(よりしろ)に垣間見ているようだ。 乙女の部屋にはすぐにたどり着けた。夢中でドアを開けてけたたましく閉めると、 部屋の中で一人待っていた牛が驚いた顔をして身を起こしてきた。 牛「どうした」 天「……(涙ぐみながら震えている)」 牛「(天秤の持つ靴とベルトを見て裸足...
  • 水月2
    [22-18] 水月2-1 ななし 2008/03/31(月)15 53 水月の続きで双子と天秤。 乙女の扱いが酷くてすいません。 * 快活というのは、電話の向こうの彼のためにあると思った。 ――そういや先生、双子いないのか? 「双子? 来てないよ? 牡羊さん最近会ってないの?」 ――全然会わねーんだよ、こりゃ天秤先生のとこだ! って 「はは、あれは僕より射手とワンセットですよ」 ――あいつ最近掴まらなくね? 全然テレビ出てねーのに 「うーん。僕も最近忙しかったし。映画は先月撮り終えたらしいけど」 ――おぉ、またデートかぁ? このタラシ! 「ふふ。今度会ったら牡羊さんのこと伝えておきます」 ――おう、頼むよ。先生、仕事の邪魔して悪かったな。 「いや。牡羊さん、非番だからってお馬さんはほどほどにね」 ――うっせ! じゃあな! 「じゃあまた...
  • 風3_08
    「さっきも言ったとおり、ここから先の未来は、ぼくにもわからないんだ。きみの幸 福は保証できない」 「幸せのために必要なのは、保証じゃなくて努力だろ」  水瓶は黙って考えると、そうだな、と言った。  そうして俺たちは家に帰った。あたらしい時間の中を歩きながら。  ※※※  家に帰り着くと、騒動が起きていた。  ドアをくぐると同時に、天秤が天井から落ちてきて、水瓶に言った。 「言われた通りだった。しかし発見のタイミングが少しずれた。すまない」 「双子は無事か?」 「ああ。意識もはっきりしてる」  双子が体じゅうを切ったらしいのだ。自殺のためではなく、能力の発動のために。  鍵をかけた部屋に閉じこもった双子を、天秤が押し入って助けたのだという。  俺たちは双子の部屋に駆け込んだ。  血の匂いがした。床に沢山のタオルが積まれ、それらはたっぷりと流れたらしい血...
  • 絵板ログ 0041_0060
    06/05/23(火) 大正探偵ネタ 名無し > 酔っ払いとモメて留置所にいた射手と、迎えに来た魚。 「ちょっと探り入れるだけっていってたじゃないですか」 心配してたんですからってかんじで。 06/05/20(土) 74 > ほのぼの和風コンビ。 魚竜、白蛇とイメージがダブってます。 06/05/13(土) 火星座+山羊一家 7市 > 過去スレ読み返してたら獅子ママに禿げ萌えしました。 水一家や風一家のご近所を絡めて妄想が止まらない土曜の夜 06/05/08(月) うわあぁぁぁ 774 > 本スレの大正浪漫モエス そしてGW最後の萌えをありがとう… 06/05/07(日) Wレッド ナナシ > スレの301よりWレッド。左が射手で右が牡羊。 ...
  • 超能力12_02
     双子の話は過去から始まった。俺が家族に加わる前の話だ。  ある日、双子は、俺という能力者が、獅子にかつぎこまれる未来を読んだ。  予知の中で獅子は双子にこう語った。俺を発見したのは偶然だと。散歩の途中で俺 を見つけたのだと。  老朽化した橋をわたろうとして、割れた足板から落ちた俺は、能力を発動し、足元 に岩を積み上げて、落下距離を縮めて助かったのだと言う。  からだを強く打った俺は、あちこちを骨折していたらしい。  しかしその未来を双子に聞いた、現在の獅子は、散歩の予定を、意図的な探索に切 り替えた。俺を見つけるため、って目的の。  ついでに、俺を骨折させる運命を持った橋を、燃やしてしまった。  ここで、いま俺の横に居る獅子が、双子の話を保証した。 「歴史は少し変わったらしいが、結論は同じだろう。牡羊は俺たちの所に来た」  魚は、俺の骨折と疲労を治すべき運命を、俺...
  • 超能力12_01
    181 :超能力SS12:2008/09/18(木) 18 37 24 ID Pl6OomEg0  窓際のベッドの脇には、みなが集合している。  そしてベッドの上には双子と、馬乗りになった魚の姿がある。  双子は魚の治療を受けつつ、俺たち全員の姿を確かめると、青ざめた笑顔を見せた。 「あーあ。なんか大騒動になっちまって」  魚が怒って、双子の頭をポカっとぶった。 「びょうきのひとは、しゃべっちゃだめー」 「いったー。てめ、力は大人なんだから加減しろよ」  すると蟹が、魚をベッドから抱き下ろし、そのあと双子の頭を撫でた。 「僕はきみに、すまないと思う」  いたわるように、慈しむように、蟹は双子を撫でる。 「だれが未来と引きかえに、きみに傷ついてほしいと思うものか。天秤が間に合わな かったらきみは、この世でいちばん僕を傷つける死に方をするところだった。だけど そ...
  • 超能力12_03
     それで双子は、しばらく騒動は無いと踏んだのだが、実際にはすぐに事件は起きた わけで。  俺と乙女が、牡牛と戦うことを、双子は知らなかった。 「知ってりゃ忠告したさ。牡牛の親も死なずに済んだかもしれねえ」  双子の言葉に、牡牛は目を伏せた。 「ああすれば良かったとか、こうすれば良かったとかいうのは、あまり考えても意味 が無い気がする。俺が乙女を殺そうとする前に、双子が未来を読まなかったのも、運 命なのだと思う」  それでも双子は説明した。水瓶の力を使えば、牡牛の両親は帰ってくると。  きっと牡牛だってそうしたいに違いない。しかしそれをやれば、そのかわりに、死 の運命の荷重はどこかに移動する。  牡牛は黙って首を横に振り、すべてを受け入れていることを伝えてくれた。強いや つだなと俺は思う。  双子のほうは、牡牛の様子に対して、不思議がるようなかんじを見せていた。 ...
  • カジロワ15_59
    カジノ・ロワイヤル 天秤と牡牛(+双・射・水) 1/2 774チップ 2007/09/17(月)17 34 58の続きです。 賭博場から遠く離れた客室の一つで、天秤が気絶したように眠っている。 獅子の爪が体に残した傷痕は大きかった。本来もっともっと休息が必要だったのに、 少年は午後になると再びノックの音で跳ね起きることになった。 起きた瞬間、すぐとなりに獅子がいる幻覚を見てぞっとした。 実際にドア越しに立っていたのは獅子ではなく、双子の伝言を受けた水瓶だった。 天「はい」 水「双子と契約を結んだ人ですか」 天「! ……はい、そうですが」 水「双子から伝言です。契約が果たせそうなので今すぐ賭場に来てほしいと」 天「──はい。わかりました。準備をしてすぐ行きます」 水「良かった。それでは失礼する」 水瓶は用事を済ませるとさっさと賭博場へと...
  • カジロワ13_57
    カジノ・ロワイヤル 双子と牡牛(中間成績) 774チップ 2007/09/17(月)12 46 56の続きです。この回でとりあえず全員第二ターン終了みたいな感じで。 SSのつもりがものすごく長くてすみません。終わりどころがわかりません。どこまでやる気なんでしょう。 午前中のまな板ショーが終わって、会場にはまだ異様な熱気の残り香が漂っている。 双子は天秤が舞台から消えた後も事務的な顔で舞台を見つめていた。 舞台の前の飲食テーブルには、取り押さえられていた牛が開放され無残な姿で酔いつぶれている。 ショーの生贄にされた弟を助けられず、かといって見舞いにもいかず、 酒を飲む以外にはテーブルから動けずにいる牛に双子は軽蔑の視線を向けていた。 現在のプレイヤーの順位は  1位、牡牛。 蠍・乙女のチップを奪った分と乙女の撃破ボーナスが丸々残っている。 ...
  • カジロワ52_96
    カジノ・ロワイヤル 蟹と双子(決勝戦進出者発表) 774チップ 2007/09/30(日)19 21 95の続きです。 ──水瓶のショーが終わって、場内の明かりが正常に戻る。 一連のショーを見つめて蟹の顔にはやはり何の感慨もなかった。 絶えず憎しみの滲む冷たい顔。座っているところへ、男が一人近寄ってきて蟹を見下ろす。 双「(笑いながら)決勝戦進出おめでとう。契約を果たしてもらおうか」 蟹「……」 冷静になって勘定してみると双子の提示した20パーセントという数字は決して小さくなかった。 まして水瓶のチップと撃破ボーナスが加算された後だ。そこから五分の一を双子がより分け、 大きい単位のチップで自らの懐へとおさめる。 双子は自ら領収書を書くとサインを書き入れ、蟹の目の前に置く。 双「どうも。あんた水瓶を倒して一気に一位になったんだよ。 ...
  • 超能力12_06
     山羊が、むっとしていた。 「……駄目だろう、それは。完全に」 「分かってるよ」 「俺はおまえの犠牲になった姿なんて見たくないし、そんなおまえに能力を使いたく なんか無い」 「分かってるって。今のは照れ隠しだから」 「それは自己犠牲ではなく、自虐というんだ」  地味に痛い言葉の攻撃を受けて、双子はヘコんでいた。  俺は双子をかばった。 「あのさ。してもいないことで双子を怒ったって、双子が可哀想じゃねえか」  それで双子は立ち直った。 「こっちの俺は、天秤が俺を助けてくれるトコまで読んでたんだよ。だからそんな、 無茶やってたわけじゃねーって」  すると乙女が、双子を怒鳴りつけた。 「ふざけるな! 天秤を助けに寄越したのは水瓶だ!」 「あー……、そうだった」 「なぜみずから周りを頼らない。それに俺と違っておまえは、自分の制限をコントロ ールできるんだ。にもかか...
  • カジロワ59_04
    続きです。絵板[115]姐さん、ありがとうございます。がんがります。 医務室に担ぎ込まれて数時間後、双子は医務室のベッドで目を覚ます。 局所麻酔がかかっているのか下半身が膨れた水袋のように重かった。 横で、天秤がスツールに座ってこちらを見ていた。 双「……」 天「大丈夫ですか?」 双「……ああ、大丈夫だ少年。今何時だ?」 天「夜の11時です。すみません。僕のせいで(涙ぐむ)」 双「……本当に手のかかるガキだよ。いいよ、もう。それより医者を呼んできてくれ。   俺の体はどうなってる」 牛「内臓は奇跡的に傷ついてなかったそうだ。血管と肉を縫合しただけだから動かないほうがいい」 双子が声のほうを見ると、牛がパーティションの脇からこちらへ入ってきた。医者の姿はない。 牛「弟を庇ってくれたこと、礼を言う」 双「(自嘲して)高くついた。これ本当に明...
  • カジロワ8_52
    カジノ・ロワイヤル 蠍vs天秤(+蟹・双) 774チップ 2007/09/16(日)21 09 51の続き。50から蠍vs天秤の流れです。 射手と水瓶が水面下で暗躍(??)していた頃、 賭博場では新たな戦いの火蓋が切られていた。 ブラックジャックの卓では蠍と天秤がカードを手に対峙している。 ゲームに参加しなかった蟹は規約上卓の近くにはいられず、 双子と同様に卓から離れた場所で情勢を見守っていた。 天秤の硬い微笑からその手の内を知るのは難しい。 それにも関わらずゲームではずっと蠍が勝ち続け、押しつ押されつしながらチップを奪い続けている。 天秤にはギャンブラーにあるカードの読みや経験などの要素が絶対的に無いのだ。 それに加え、蠍が強気で賭けのチップをせり上げていくとある一点で少年の表情は凍りついた。 蠍(こいつ、もしかして手持ちがもうないのか...
  • カジロワ45_89
    カジノ・ロワイヤル 蟹×蠍(+双子) 1/2 774チップ 2007/09/29(土)06 25 続きです。参っている人は恐ろしいという話。エロ注意。長々占領してスマソ。 ──”お前の命なんか助けなきゃよかった……!” 降り注ぐ賞賛の雨の中で、音が遠くなっていく。 蟹は水瓶や羊の探るような視線の前でぼんやりした顔を晒していた。 蟹「……」 二回目のストリップが始まる。一度目はすんでのところで自分がチップを与えて助けた。 もうそれもできない。蟹は、蠍が舞台に上って音楽にあわせ服を脱いでいくのを見る。 最初の時の官能的な様子とは全く違う。あらわれる肌に、強い死の匂いがした。 蠍は今度こそ下着まで脱ぎ落とすと末期の微笑をたたえてその場に立っている。 「皆様ご起立下さい。ただいまからまな板ショーの攻め役を決めるじゃんけんを行います」 ...
  • カジロワ57_02
    双子はものを言えないでいる天秤のベルトを手早く外すと、靴下を口から取り出して 少年の腕を引き上げ、その手にベルトと靴を持たせた。 双「行け。廊下に出たら走ってけ。もう寄り道すんな」 天「……(震えながら双子を見つめている)」 双「(無理やり天秤を廊下に押し出して背中を叩く)ほらっ!!」 天秤は背中を叩かれると裸足のまま弾かれたように走り出した。 パニックでまた泣きじゃくっている。だがもう部屋に戻るまで迷うことはないだろう。 双子は苦虫を噛み潰した顔で天秤がきちんと逃げたのを見送ると、扉のふちにもたれて大きく息をついた。 双(まったく手のかかるガキだ。昨日もそうだがここに何があるってんだ?   こんな誰も居なけりゃ何もないような場所に) 途方にくれてほんの少しの時間、眉間を揉みほぐす。 双子の背中に何か大きなものがぶつかる。衝撃とともに息が止まっ...
  • 王子イラスト
    12国王子ゲーム企画スレに投下されたイラストです 投下された時期・絵師さんに関わらず、星座順に並べてありますが 水瓶の位置が双子・蟹と一緒になっています 牡羊 牡牛 双子 双子・蟹・水瓶 天秤 蠍 山羊 魚 牡羊・牡牛・天秤・蠍・魚の1人絵は「名もなき豚」さん それ以外の絵師さんが現在不明です。ご存知の方、連絡お待ちしております。
  • 超能力12>04
     そこまでは俺の頭でも理解できたんだが、その続きはわからない。俺は双子に聞い た。 「どーやってやるんだ? そんなこと」 「相手さんの正体がわからなかったら、やり方もわかんねーよ。だから水瓶に相談し たんだ」  時間スキルを持つ者どうしで話し合い、出した結論は。  俺が関わる確率が、高すぎるということだ。  水瓶は俺を見つめた。 「鍵になるのは、牡羊の存在だ。どうもすべての流れが、牡羊にとって不利に働くよ うに出来ている気がする。だからこそ決意した。牡羊の未来を、この僕が変えてみよ うと」  水瓶みたいな性格の人間にとっちゃ、それはすごく思い切った結論だったんだろう。  で、水瓶は行動を起こした。  双子自身には、しばらく未来を読まないことを指示しつつ、天秤に双子を監視させ た。これによって双子の重体を防ぐためだ。  射手に頼んで、俺の行動を監視させた。これは...
  • 超能力12_05
    「知らなかった。言ってくれりゃ家に居たのに」 「いや言ったら監視にならないだろ。でもって探してるうちに真夜中になって、しよ うがないから家に帰ったら、俺が部屋につくと同時に、蠍が部屋に飛び込んできて、 容赦なく襲われて、俺は手も足も動かねーのに、それはもう、えげつない……」  蠍が射手に手を伸ばし、口を容赦なくふさいでいた。  ふうん。あの日、蠍の制限は、射手で解消されてたらしい。チンコが麻痺ってなく て良かったな。  蠍は射手の口をふさいだまま、少し顔を赤くしていた。 「正直に言うと、制限が出てて……。あの日、ちょっとした戦いはあった。やはり牡 羊は、巻き込まれた形だったと思う」  やはり双子が読んでいない未来においては、俺はなにかに巻き込まれる。  そしてやっと、話は今に至る。今日、水瓶が俺を助けに出かけたあと、双子は部屋 に閉じこもって予知をはじめた。  出...
  • カジロワ1_45
    カジノ・ロワイヤル 射手と水瓶 774チップ 2007/09/14(金)19 01 掲示板お借りします。スレ12のカジノネタ。 戦闘前の射手と水瓶。 38姐さんのレス(先に水瓶が山羊と話をしていた)設定です。 山羊以外は何人だかよくわからないまま進行。 射「あ、ガメ! ガメガメガメ! ドンガメ!」 水「正式名称で呼んでくれないか」←射手だとあまり馬鹿にされているという意識がない 射「久しぶり。元気だった? ベイジン(北京)の新カジノどうだった?」 水「期待して行って損した。十分の一でいいからこの船を見習って欲しいな」 射「ほ~! そうかぁ」 世界レベルの話になると妙に話が弾む射手と水瓶。なんだかんだ言って仲がいい。 射「さっき話してたやたら渋い奴(→山羊)もベイジン繋がりか?」 水「ジャパニーズだった。素性はよく知らないが、僕と離れたあ...
  • 絵板ログ 0061_0080
    06/08/27(日)水エレ三兄弟 774 > 本スレ130姐さんからネタ拝借いたしました。 個人的に蟹・蠍・魚の水組が仲良くしているところが想像できないため試みに描いてみたのですが… まったく似てない兄弟に…orz 遅すぎレスですが、前回コメントくださった方々ありがとうございました( ´∀`) リシャール知らなくてぐぐりましたw 06/08/26(土)八頭身(?)魚 78 >  本スレより  なんか描きたくなってしまいました。  こんなのに萌えられる人なんかいないって・・・  OTL 06/08/22(火) 77 > 「・・・早く読め」 「その前に、ひとくち!」 指定読書の本を牡牛(右)に借りた双子(左)。 描いてるうちに双が魚っぽいような気もしてきた・・・ 牛...
  • カジロワ39_83
    カジノ・ロワイヤル 天秤・双子・水瓶・乙女・射手 774チップ 2007/09/27(木)21 21 82の続きです。ちょっと流してます。 一日が終わって、最後に泣く天秤を部屋に送り返しながら 双子は不思議そうに天秤の様子を見守っていた。 天秤は双子と水瓶に付き添われながら、涙をこらえるだけで何も言おうとしない。 水「迷子になって怖かったんじゃないか。連絡手段もなかったんだろうし」 双「えー? そりゃそうだが、仮にもこの歳でその程度で泣くかね」 水「(苦笑しながら)……」 双(──まあ、あんなショーに出された後じゃわからんか。一人になったら襲われるとでも   思ったのかもしれないな)  「水瓶。俺他の奴に声かけて部屋に帰るわ。こいつ頼んでもいい?」 水「いいよ。送っていこう」 水瓶と天秤が乙女の部屋に着くと、しばらくして乙女と射手が戻...
  • 風2
     双子はニヤニヤしながら、俺の顔に顔を近づけてきた。 「信用できないなら証明してやるよ。ちょうど近い未来を読んできたところだ。もうすぐこの居間に、一人の男が入ってくる」  低くささやくような声。楽しそうな、愉快そうな、けどなんか……不謹慎な感じのする響き。  俺は眉をしかめたが、双子は面白がるような目つきのままだった。 「その男の名前は天秤。いままで戦ってた。天秤は勝ってる。天秤のからだには傷ひとつ無ぇけど、相手は血まみれ」 「……」 「天秤はいま、家の前に居る。表情は険しい。だけどつくり笑顔をこしらえて、なんてことのない様子を取り戻そうとしてる。そして決意して歩き出す。いま帰ってきた。 部屋に入ってきた。おかえり天秤」  双子は下を見た。つられて俺も下を見た。  俺の、足と足のあいだの床から、手が生えていた。  俺は絶叫しつつ椅子ごとひっくり返った。  外せない視線...
  • 超能力14_02
     そして未来の予定が書き込まれたタイムテーブルの紙を、山羊が確認する。 「次の出来事が起きるまでは、しばらく間がある。いちど天秤を引き上げたほうが良 いんじゃないか?」  暇そうにしてた射手が、さっと手をあげた。 「じゃ、行ってくる」  待てと、獅子が止めた。 「射手、牡羊を連れて行け」  俺?  水瓶が反論した。 「それはよせ。牡羊は今回の出来事のキーだ。なるべく家に置いて守ったほうがいい」  正論だとは思う。しかし俺には、獅子の考えもわかる。  そして俺の予想通りの戦法を、獅子が語った。 「無駄だ。敵も未来を変える能力を持っているのだろう。なら、どう守っても意味が 無い。だったら攻めろ」  あえて敵前に俺をぶら下げて、ゆさぶってやりゃあいいんだ。敵の目的が見えるか もしれねー。  あと単純に、獅子は射手を心配してるってのもあるだろう。  そして俺のほう...
  • カジロワ14_58
    カジノ・ロワイヤル 牡牛vs双子&射手(+山羊と水瓶) 774チップ 2007/09/17(月)14 59 57の続きです。勢いで第三ターンに突入します。 自分ルールで12人全員をSSに出して一ターン経過という扱いにしています。 そして正午。 ポーカーの卓には三人の面子が揃った。 火のように凛々しく牡牛を睨みつける射手と泥酔一歩手前の状態でそれを受ける牛。 双子は両者の間で場の様子をじっと観察していた。射手は午前中に牛に起きた悲劇を知らずにいる。 双「誰が対決を申し込んだのかと思ったら、お前か」 射「(双を見ながら)おう。フタもいると心強いよ」 双「別にお前と組むために入ったんじゃないんだが……まあいいや。   牛の奴、少なくともチップだけは俺らの倍以上持ってるもんな。   長くなりそうだからお前に甘えて途中で休ませてもらお」 牛はもは...
  • やぎ03
    「古いなあ。雨降ったらかびそう。雨漏りしそうだなあ」  みっしりしたかやぶき屋根の萱《かや》の隙間に、何か黒いものが”にょろり”とうごめいた。  山羊はびっくりしたのを声に出すことができなかった。目を丸くして、喉をこわばらせて じっとその場に棒立ちになっていると、黒い蛇のようなものが萱の隙間から出てきてまた隙間 へと戻る。 「………。」  汗が垂れる。こめかみが冷えた。”それ”が今にも何かを喋りそうな気がして、山羊は 辺りが静かになるとそっと後じさりした。数メートル離れてから一気に走りだして夢中で 双子と乙女のいる居間まで戻っていた。  双子と乙女はまだ揃ってしみじみと話をしていた。たぶん山羊のことを。肝心の山羊は、 そんな話題だとはちっとも思っていなかったが。息を弾ませて転がり込んできた山羊を双子が 何事かと見やった。 「どうした? なんかいたか?」 「...
  • 風2_10
     こいつに理屈をこねられると、俺はなにも言えなくなる。  双子はやっぱり素早くなにかを悟ったようで、俺の頭をくしゃくしゃに撫でてきた。 「要するに、おまえ、天秤に気に入られたんだよ。愛されてんの」 「好かれるようなこと言ってねーぞ今日の俺は。グサっと言っちまった」 「グサっと言っちまったのは敵のせいだろ。最近は、おまえばっか危険な目にあわせ てるな。悪いな」 「それはいいんだよ。けどさ」 「良くねーって。これからはもう、そんな目にはあわせねえから。大丈夫だから」  言いながら双子は俺のあたまをグシャグシャにする。  水瓶と目が合った。水瓶は、なんか変な目で双子を見ていた。  そのときの俺には、水瓶がそんな目をしたことの意味が、まだわかっていなかった。  風の中でも天秤に焦点を。まいど読んでくださって有難うです。 続き・土星座編へ 超能力SSメニューへ
  • カジロワ42_86
    カジノ・ロワイヤル 蠍vs羊vs水瓶 双子vs山羊 774チップ 2007/09/28(金)04 08 85の続きです。萌えがあるうちにできるだけ行きたいと思います。 先に賭博場に入った四人のプレイヤーに遅れて、山羊が賭博場に入ったのは昼頃のことだ。 明け方までテラスで乙女を守っていた。震える乙女の身体が夜風に吹かれて冷え切っていたので 抱きかかえながらジャケットをかけてやり、結果自分が少々風邪気味になって現在に至る。 乙女が落ち着くまで肩をさすり、風除けになってやる以上のことは何もできなかった。 女にはない身持ちの堅さと、貞操の清潔さ。同性独特の心通う感覚。 腕の中で、少し自分に身体を預けることさえ恥ずかしいと思っているようだった。 日本に戻ったら二度と会わないと決めておきながら心苦しくてならず、 禁じられた想いは膨れていくが──ひとたび人前に出...
  • カジロワ16_60
    続きです。面子が増えます。ど鬼畜注意なので苦手な方はスルーでおながいします。 卓の上では射手が敗者に対してピントのズレたアドバイスをしている。 射「これでお前も乙女と痛み分けな。まあショーとかあるけど大丈夫だって。   スパーンと脱いでパパパパーンとやっちゃえばすぐ終わるから。うん。   あー……悲しい目してんなお前。大丈夫?」 天秤は歓声の中、じっと卓の上に崩れ落ちた兄の姿を見つめていた。 これで全部終わった。これ以上きっと兄は悪くならない。あとはきっとよくなっていくだけ……。 何も言わずにいると、自分の後ろからさらに客が賭博場へ入ってきて体がぶつかる。 羊「あ、悪い……(天秤の顔に気づく)」 天「……」 羊「おい。お前プレイヤーなんだったら賭博場に入るときはタキシード着ろよ。   最低限それくらい守れっつーの」 魚「なに、誰か負けたの...
  • ストーリー
    始まりは、古代兵器を狙う獅子王の命で、獅子王子が友人(?)だった射手王子の国を滅ぼす。 しかし、古代兵器を扱える射手王は自害、射手王子に“古代兵器を誰にも渡すな”と遺言。 王と従者の計らいで逃げ延びた射手は、獅子より先に古代兵器の使用法を探す旅へ。 【最初から行ける国】…羊射手ご近所説推し 白羊国:雄羊に勧められ傭兵を決意。兵を貸してくれる。 金牛国:獅子のイイ話を聞き共感を覚える。天秤の噂(金星繋がりで芸術関係)も聞ける。 巨蟹国:敵対国だが、そんなこと関係なく暑さでやられている所を助けてもらう。     射手蟹戦争はよくあったが、蟹の、身内に優しい一面を知る(国民からの高支持率ぶり)。 【上記を訪れた後に入れるように】 天秤国:傭兵ならばと、双児国を薦められる。実は近々獅子が攻めてくる事を分かっていて、     仲の良い双子にちょっとした助っ人をよこそう...
  • 大正浪漫5
    にぎやかな音をたててカツレツを咀嚼したあと、射手が独り言のように呟いた。 「…うーん、しかしまだ誰か殺される予定なわけだよなー。危ねーな、乙女さんに単独行動をしないように注意しとかねェと。もし狙われたら…」 「一人歩きができなくて軍人が勤まるわけないでしょう。余計なことを言って、また張り倒されても僕は知りませんからね」 蟹は不思議に思った。魚の口調が、微妙に尖っているように感じられたせいだ。逆に、射手は妙に楽しそうな笑顔で答えている。 「そーだよなぁ、あのきついところも最高。あの綺麗な顔から綺麗な声で、冷たい罵倒がぽんぽん出てくるんだから、たまんねー。…ああいう人ほど、実はすげー寂しがりやの甘えんぼだったりすんの。早く、俺への素直な気持ちを表に出してくれればいいのに。いつでも受け止めるのに」 「先生なんか、だめですよ。頼りないのに」 一層尖った声で言い、魚が射手をにらんでいる。...
  • 風2_08
     水瓶は手に新聞を持っていた。それを俺に向かって突き出してくる。 「読め」  今日の事件が記事にでもなってるのかと思った。あわてて新聞をひらいて読み上げ る。 「えーっと、ゾディアック社にインサイダー疑惑……」 「ちがう。日付だ。日付を読め」  日付くらい覚えてるんだが、俺は素直に読んだ。  水瓶は深く頷き、ひとりで納得していた。 「間違いない。今日だ。今日が記念日なんだ」  俺は脳みそと口のあいだにモノが挟まったような気分になり、うまく喋れなかった。  かわりに双子がつっこんだ。 「水瓶。あんたは賢いくせに馬鹿だから、ちゃんと順番に説明する癖をつけなきゃ駄 目だぜ」 「失礼な。僕は馬鹿じゃない馬鹿にするな」 「今日がどうかしたのか?」 「むかし、未来の天秤に聞いたんだ。今日は記念日だと。牡羊のことで決断をした最 初の日だと彼は言っていた」  むかし、未来...
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