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「戦うことを忘れた武装神姫-3」(2006/12/30 (土) 00:30:26) の最新版変更点
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**戦うことを忘れた武装神姫 その3
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珍しく早く帰宅できたので、玄関先でバイクの点検整備。
ワイヤ、オイル類のチェック、グリス塗り込み等々・・・うむうむ、良い良い。
「・・・何をされているんですか?」
工具箱の上に、アーンヴァル型のイオがいつの間にか腰掛けていた。
「見ての通りだよ。俺の愛車の整備。」
「マスターはマメですね。」
「マメっつーか・・・しばらくほっらたかしだったからね。いい加減可哀想で。」
「この子も、マスターに愛情を存分に注がれているんですね・・・。」
「愛情・・・でいいのかなぁ、この場合も。」
「いいんです、きっと。」
そう言いながら、そっと月明かりにイオの笑顔が浮かぶ。
柔らかな笑顔に、俺もほっと一息。
「うーん、イオもずいぶんと成長したねぇ・・・。来た頃なんて、まずひとりで
外に出て来ることなんか無かったのに。」
整備の仕上げとして、余分なチェーンオイルを拭き取りしながら声をかけた。
「だってマスターが・・・ 外の世界の広さを教えてくれたから・・・」
と、ひょいと飛び上がり、イオはバイクの上に移動するハズだったのだが。
「え・・・きゃっ!!」
バイクのブレーキホースに足が引っかかって勢い良く進むベクトルが変わる。
ぐりん。
ごいん。
よりによってタンクの金属部にバーニア噴射状態で突撃、頭強打。
もんどり打つように落下した先には・・・ 真っ黒のウエス。
も゛ふ。
廃棄直前で、べっとべとのウエスの上に、狙いすましたかのように落下したイオ。
「う、うえぇ・・・またやってしまいましたぁ・・・。」
真っ白なボディが、繊細な顔が、油ででろんでろんになってしまった。
ヘッドユニットも斜めにずれて、今にも泣き出しそうなイオの顔に・・・思わず
ドキッとしてしまった。
いかに学習が進んでも抜けないから天然、か・・・。
まぁ、そこがこいつのチャームポイントなんだよね。
戦場には赴かず、洗浄される神姫がいる。
そう、ここに居るのは戦うことを忘れた武装神姫。。。
----
[[<その2 へ戻る<>戦うことを忘れた武装神姫-2]]
[[>その4 へ進む>>戦うことを忘れた武装神姫-4]]
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**戦うことを忘れた武装神姫 その3
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珍しく早く帰宅できたので、玄関先でバイクの点検整備。
ワイヤ、オイル類のチェック、グリス塗り込み等々・・・うむうむ、良い良い。
「・・・何をされているんですか?」
工具箱の上に、アーンヴァル型のイオがいつの間にか腰掛けていた。
「見ての通りだよ。俺の愛車の整備。」
「マスターはマメですね。」
「マメっつーか・・・しばらくほっらたかしだったからね。いい加減可哀想で。」
「この子も、マスターに愛情を存分に注がれているんですね・・・。」
「愛情・・・でいいのかなぁ、この場合も。」
「いいんです、きっと。」
そう言いながら、そっと月明かりにイオの笑顔が浮かぶ。 柔らかな笑顔に、俺もほっと一息。
「うーん、イオもずいぶんと成長したねぇ・・・。来た頃なんて、まずひとりで 外に出て来ることなんか無かったのに。」
整備の仕上げとして、余分なチェーンオイルを拭き取りしながら声をかけた。
「だってマスターが・・・ 外の世界の広さを教えてくれたから・・・」
と、ひょいと飛び上がり、イオはバイクの上に移動するハズだったのだが。
「え・・・きゃっ!!」
バイクのブレーキホースに足が引っかかって勢い良く進むベクトルが変わる。
ぐりん。
ごいん。
よりによってタンクの金属部にバーニア噴射状態で突撃、頭強打。
もんどり打つように落下した先には・・・ 真っ黒のウエス。
も゛ふ。
廃棄直前で、べっとべとのウエスの上に、狙いすましたかのように落下したイオ。
「う、うえぇ・・・またやってしまいましたぁ・・・。」
真っ白なボディが、繊細な顔が、油ででろんでろんになってしまった。
ヘッドユニットも斜めにずれて、今にも泣き出しそうなイオの顔に・・・思わず ドキッとしてしまった。
いかに学習が進んでも抜けないから天然、か・・・。 まぁ、そこがこいつのチャームポイントなんだよね。
戦場には赴かず、洗浄される神姫がいる。
そう、ここに居るのは戦うことを忘れた武装神姫。。。
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