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「ドキドキハウリン その22後編」(2007/03/26 (月) 02:04:09) の最新版変更点
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「お邪魔しま……あれ?」
月明かりに照らされた静姉の部屋に、ボクは目を疑った。
「こないだまで、グシャグシャだったのに……」
ボクが最後に静姉の部屋に入ったのは、ウチで脱衣対戦をやろうとしてバーチャル筐体を取りに来た時だ。その時は、工作中の資材や服なんかで足の踏み場もなかったはずなのに。
今日の静姉の部屋は、窓には緩やかなレースのカーテンが架かり、フローリングには柔らかい色のラグが敷かれている。もちろん資材の山なんかどこにもない。
要するに、普通の女の子の部屋になっていた。
「だって、姫が起きたとき、部屋が汚かったら恥ずかしいでしょ?」
その声に振り向けば。
「なぁに? 夜這い?」
ベッドに腰掛けているのは、悪戯っぽく微笑む静姉とジルだった。
「い、いや……」
静姉の格好はいつも通り、恥ずかしさの欠片も見せない下着姿。二人で話でもしていたのか、膝の上にはココがちょこんと腰掛けている。
でも、女の子の部屋で見るその姿は……。
とっても……。
「……そ、そうだ。聞きたいことがあって!」
よぎる想いを打ち消すように、ボクは思いついた台詞を口にする。
「何?」
ボクの言葉に、静姉は首を傾げるだけ。
「大学の件、なんで内緒にしてたの?」
それは、間違いなく聞きたかったことの一つ。
「……聞かれなかったから?」
「から? じゃないよ。それに静姉の女子校、短大あるでしょ……」
あそこの短期大学部は、服飾とか美術とか、静姉の得意分野もちゃんと揃ってる気がしたんだけど。
「んー。こっちの方が面白そうだったし。やりたいこともあったしね」
……。
「っていうか、勉強は?」
ランキングはセカンドの上位に食い込んでたはずだし、エルゴのバイトは今日も普通に入ってた。神姫の服作りだって続けてるみたいだし……。
正直、勉強する時間がどこに入ってるのか不思議でしょうがない。
「ちゃんとしてたわよ」
「え!?」
いや、ココが驚くところなの? そこ。
「じゃ、受験は?」
ボクが会場に行った日の朝、静姉は窓から手を振って見送ってくれたはず。
「ちゃんと行ったわよ。あなたと時間ずらして」
……そこまでアリバイ工作する必要ないだろ。普通。
「言わなかったっけ?」
「聞いてないっ!」
まあ、静姉の女子校はレベル高いから大学受験も余裕なんだろうけどさ……。
「ひどいよ、同じ大学にするならする……って……」
それ以上の言葉を、ボクは紡げなかった。
伸ばされた手が、ボクの頭を抱き寄せて。
迫る唇が、重ね合わされて。
「ン…………っ」
唇を触れ合わせるだけの、淡いキス。
でも女の子の部屋でするキスは、ボクの部屋でのそれとは全然違ってて……。
「……ぁ……は」
フローリングに敷かれた柔らかい色のラグに、ぺたりと膝が落ちてしまう。
「ほらぁ。夜這いなら、夜這いらしくしなさいよ。……ね?」
----
**魔女っ子神姫ドキドキハウリン
**その22 後編
----
キス一つで床の上にへたり込んだ十貴は、迫る静香に逆らうことすら出来なかった。
「今日はみんな仕事でいないから、ちょっとくらい騒いでも平気だからねー」
「し、静姉……っ!」
静香は楽しそうにそう言いながら、十貴のズボンのファスナーを下ろしていく。ジリジリというファスナーの音が薄暗い部屋に静かに響き……。
やがてそこから、反り上がって勃ちあがる十貴の分身が現われる。
「何だよ十貴。恥ずかしいとか言っといて、準備万端じゃねえか。な、ココ」
同意を求めると同時、ジルは私の手を引いて、十貴のお腹の上に飛び上がった。
「え……あ……ひゃぁっ!」
そこで見る彼の分身は、床から見るそれよりもはるかに大きくて……硬そうで。
「何だよ、今更遠慮しやがって」
「んぶっ! んぅ……」
気付いたときにはもう遅い。私はジルに後ろから押され、その太いものに顔を押し付けさせられている。
顔半分を覆い尽くす赤黒いそれは、表面だけはぷにぷにと柔らかくて、その内に硬い芯を秘めていた。けど、それ以上に……。
「どうだ? ココぉ。十貴のは」
熱くて……。
「ン……すごい、匂い……」
密度さえ感じられる濃い性臭に、私のAIはどうにかなりそうで……。
「はむ……」
思わず舌を出し、伝わる熱を舐めあげた。
ジルの押し付けに身を委ねたまま、頬ずりし、顔中に匂いを擦り付ける。
「あらあら。ココも最近はエッチになったわねぇ……」
「そ、んなぁ……ひゃぅんっ!」
いつしかペニスに抱き付いて頬ずりしていた私の背中に、熱い何かが覆いかぶさってきた。唾液をたっぷり含んだ静香の舌が、大きな動きで私と十貴を水浸しにする。
舌に押されて唾液まみれのお腹を十貴に擦り付ければ、ぬちゃりという粘っこい音が私のセンサーを刺激した。
「ほらココ、二人で十貴を気持ち良くしてやろうぜ?」
「ぁ……はぁい」
いつしか、ペニスの反対側にはジルが抱き付いている。こちらも静香の舌の洗礼を受け、ドロドロだ。
粘液まみれのジルは、いつもよりずっと可愛くて、いやらしくて……。
「ちょっと。あたしはー?」
批難じみた静香の声に、唾液に汚された顔が艶っぽく微笑んだ。
「静香はほら、こっちから……」
ジルはそう言うと、全身を使って十貴の分身を引き上げた。垂直に勃つようになったそれの、底に当たる部分を軽く手で撫でさすってやる。
「ひぁ……っ!」
甘い声を漏らす十貴に、静香も小悪魔の笑み。
「ふふっ。了解」
静香は鼻先で十貴の先端を支え、筋張った裏を舌全体で大きく舐め上げていく。私とジルも、両手で竿の部分をこすり回し、赤みを増した先端に頬や舌を擦り付ける。
「ひゃっ……ちょ、三人……とも……っ!」
上擦った十貴の声が、ぬちゅぬちゅという粘質の水音が、たまらなく心地いい。
胸元を押し付ければ、静香の唾液に汚れたそれが、さらなる濁音を奏で始める。
「ね、ジルぅ……」
「ああ……っ!」
ジルの背中に手を伸ばせば、私の言いたいことがジルにも伝わったんだろう。ジルも私を抱くように手を伸ばし、十貴の竿に自分のおっぱいやお腹を擦り付け始める。それに合わせて、私もぽっこり膨らんだお腹を、熱を増す十貴に強く押し付けた。
「十貴、気持ちいいですか? 私達のからだ……気持ちいいですか?」
「ぅあ……そこ、すご……っ!」
私とジル。二人の胸とお腹で挟み込まれた十貴の分身は、ときおり軽い震えを見せて、限界が近いことを知らせてくれる。
「だ…め……っ! 出る……もぅ、出る……っ!」
静香の唾液を潤滑剤に、十貴の熱さを動力源にして、私とジルの動きはどんどん加速していく。
やがて。
「ひゃああああっ!」
真上に放たれた白い濁液が、私達に雨となってビシャビシャと降りそそいでくる。
----
三人がかりのあまりの責めに、ボクは言葉が続けられないでいた。
「ふふっ。もうドロドロね……」
真上に放たれた精は、ボクの下半身にそのまま落ちてきている。もちろん、その場にいたココやジル、静姉の顔は精液まみれでドロドロだ。
「十貴、そんなに気持ち良かったですか?」
力を失った分身を抱いて離さないまま、ココがそう問い掛けてくる。いつもの彼女からは想像もつかない艶っぽい声に、ボクはつい反応してしまって……。
白濁にまみれたココの体を、力を取り戻したボクの分身がゆっくりと撫で上げていく。
「ぅぅ……うぁ…………っ!」
ぐぢゅ。
ココは静姉の唾液よりももっと粘っこい液体の音に、うっとりとした表情を浮かべてくれる。それは、さっきの何倍も色っぽくて、ボクを昂ぶらせるには十分すぎるもので。
「ココぉ。十貴のヤツ、まだ物足りないってよ」
「はぁい。ねぇジル。もっと、音立てたほうがいいですか?」
自分でも相当気に入ったんだろう。ねちゃねちゃという音をわざと立てながら、ココは竿の先端に付いた白濁の残りに小さな唇を寄せて聞いてくる。
「何だい。ココはその音がお気に入り……か?」
「だって、すごくドキドキするじゃないですか……これ」
口元の精液を手のひらですくい取り、ボクの先端にゆっくりと塗り広げていくココ。指を小刻みに動かすのは、ボクを気持ち良くしたいのか、音を愉しみたいだけなのか……それとも、両方なのか。
「へっ。ココもだいぶ分かってきたじゃないか……」
ココの塗り広げた精液を舐め取るジルのいやらしい笑みも、ボクの劣情を容赦なく刺激する。
「じゃ、ごほうびやるよ……んちゅ……」
そしてボクの先っぽの上で、二人は唇を重ね合わせて。
「んぁ、んふ……ちゅ、ちゅぱ……」
さっきの静姉とのキスの比じゃない。お互いの喉の奥まで舐め合うような深いキスは、見てるだけで胸の奥が痺れてくるようで。
「ひ……っ! ちょ、ちょっと……っ!」
けど、それよりも。
二人のおとがいが、ボクの先端に当たってて……っ!
「二人とも、まだ、感じやす……っ!」
びゅぶっ!
「ぁは……」
「十貴ぃ……」
吹き出した軽い射精が、二人の顔を下から白濁で染め上げていく。
その時だった。
静姉の部屋のドアが、開かれたのは。
立っていたのは、下着姿の女の人だった。
「ぁ……」
射精直後のぼうっとした頭でも、それが誰かは判別できた。
「……あんたら、もうちょっと小さな声でやってよ」
戸田あかねさん。
静姉の、お姉さんだ。
「ぁ、ぁぅ……っ!」
ボク達の姿は、見てのとおり。ボクの上に静姉とココとジルが乗っかって、射精を顔や体全体で受け止めてる。
何をしてたかなんて、説明以前の問題だ。
「ひ……っ!」
終わりだ、と思った。
何が終わりかは、分からなかったけど。
色々なものが、終わった気がした。
けど。
「お姉ちゃん、帰ってたんだ?」
「こっちの用が長引いてねー。家に帰るのめんどくさかったから、寄ったんだけど……」
「んー」
ボクのおちんちんに頬を寄せたまま静姉が呟いたのは、ボクの想像を絶するひと言だった。
「じゃあお姉ちゃんも、十貴で遊ぶ?」
……へっ!?
それって……まさか。
「なぁに? 十貴君取っちゃって、いいの?」
いやいやいや!
そこで流さないでよあかねさんっ!
「貸してあげるだけよ。取られたりしたら、許さないんだから」
そのうえ静姉、文章の内容がなんだかねじ曲がってるし。
「って、ボクに言ってるの? それ……」
「当たり前じゃない」
悪戯っぽくそう笑うと、静姉は二度目の射精を終えたボクの分身に、軽くキス。
「じゃ、いいんならちょっとお相伴に……」
起き上がれないボクに、あかねさんの唇が迫ってきて。
「ン……っ!」
重なった唇は、ちょっとだけお酒臭かった。
----
「もう、お婿に行けない体になっちゃったわねぇ」
ボクを胸元に抱いたまま、静姉はくすくすと笑っている。
「……ひどいや、みんな」
何があったのかは、正直口にしたくもない。
ただ、ジルとココはバッテリーの限界まで愉しんで今はクレードルで仲良く眠っているし、静姉とあかねさんはボクを前後から挟んだままでぽつりぽつりと話をしている。
そういう状況から、察して欲しい。
「ちぇー。エロゲの住人はいいわよねぇ。あたしも、誰かいい人いないかなぁ……」
ボクの背中におっぱいを押し付けながら、あかねさんはため息を一つ。もうそんなコトされても、勃ちませんって……。
「十貴君。おねーさんの彼女にならない? いつでも、静香より可愛がってあげるわよー」
「もぅ。あげないって言ったでしょ?」
ぷぅと頬を膨らませた静姉が可愛かったのか、あかねさんは静姉に軽くキス。もちろん頬や額じゃなくて、唇だ。
仲が良いんだか悪いんだか、この二人の関係も全然理解できない。
「で……ボクの選択肢は?」
ボクの問いに、静姉とあかねさんは不思議そうに顔を見合わせるだけ。
答えてくれたのは、クレードルの上からだった。
「あると思ってるのか? 十貴」
ないと思う。
でも、一応確認だけしたかったんだ。ジル。
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「お邪魔しま……あれ?」
月明かりに照らされた静姉の部屋に、ボクは目を疑った。
「こないだまで、グシャグシャだったのに……」
ボクが最後に静姉の部屋に入ったのは、ウチで脱衣対戦をやろうとしてバーチャル筐体を取りに来た時だ。その時は、工作中の資材や服なんかで足の踏み場もなかったはずなのに。
今日の静姉の部屋は、窓には緩やかなレースのカーテンが架かり、フローリングには柔らかい色のラグが敷かれている。もちろん資材の山なんかどこにもない。
要するに、普通の女の子の部屋になっていた。
「だって、姫が起きたとき、部屋が汚かったら恥ずかしいでしょ?」
その声に振り向けば。
「なぁに? 夜這い?」
ベッドに腰掛けているのは、悪戯っぽく微笑む静姉とジルだった。
「い、いや……」
静姉の格好はいつも通り、恥ずかしさの欠片も見せない下着姿。二人で話でもしていたのか、膝の上にはココがちょこんと腰掛けている。
でも、女の子の部屋で見るその姿は……。
とっても……。
「……そ、そうだ。聞きたいことがあって!」
よぎる想いを打ち消すように、ボクは思いついた台詞を口にする。
「何?」
ボクの言葉に、静姉は首を傾げるだけ。
「大学の件、なんで内緒にしてたの?」
それは、間違いなく聞きたかったことの一つ。
「……聞かれなかったから?」
「から? じゃないよ。それに静姉の女子校、短大あるでしょ……」
あそこの短期大学部は、服飾とか美術とか、静姉の得意分野もちゃんと揃ってる気がしたんだけど。
「んー。こっちの方が面白そうだったし。やりたいこともあったしね」
……。
「っていうか、勉強は?」
ランキングはセカンドの上位に食い込んでたはずだし、エルゴのバイトは今日も普通に入ってた。神姫の服作りだって続けてるみたいだし……。
正直、勉強する時間がどこに入ってるのか不思議でしょうがない。
「ちゃんとしてたわよ」
「え!?」
いや、ココが驚くところなの? そこ。
「じゃ、受験は?」
ボクが会場に行った日の朝、静姉は窓から手を振って見送ってくれたはず。
「ちゃんと行ったわよ。あなたと時間ずらして」
……そこまでアリバイ工作する必要ないだろ。普通。
「言わなかったっけ?」
「聞いてないっ!」
まあ、静姉の女子校はレベル高いから大学受験も余裕なんだろうけどさ……。
「ひどいよ、同じ大学にするならする……って……」
それ以上の言葉を、ボクは紡げなかった。
伸ばされた手が、ボクの頭を抱き寄せて。
迫る唇が、重ね合わされて。
「ン…………っ」
唇を触れ合わせるだけの、淡いキス。
でも女の子の部屋でするキスは、ボクの部屋でのそれとは全然違ってて……。
「……ぁ……は」
フローリングに敷かれた柔らかい色のラグに、ぺたりと膝が落ちてしまう。
「ほらぁ。夜這いなら、夜這いらしくしなさいよ。……ね?」
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**魔女っ子神姫ドキドキハウリン
**その22 後編
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キス一つで床の上にへたり込んだ十貴は、迫る静香に逆らうことすら出来なかった。
「今日はみんな仕事でいないから、ちょっとくらい騒いでも平気だからねー」
「し、静姉……っ!」
静香は楽しそうにそう言いながら、十貴のズボンのファスナーを下ろしていく。ジリジリというファスナーの音が薄暗い部屋に静かに響き……。
やがてそこから、反り上がって勃ちあがる十貴の分身が現われる。
「何だよ十貴。恥ずかしいとか言っといて、準備万端じゃねえか。な、ココ」
同意を求めると同時、ジルは私の手を引いて、十貴のお腹の上に飛び上がった。
「え……あ……ひゃぁっ!」
そこで見る彼の分身は、床から見るそれよりもはるかに大きくて……硬そうで。
「何だよ、今更遠慮しやがって」
「んぶっ! んぅ……」
気付いたときにはもう遅い。私はジルに後ろから押され、その太いものに顔を押し付けさせられている。
顔半分を覆い尽くす赤黒いそれは、表面だけはぷにぷにと柔らかくて、その内に硬い芯を秘めていた。けど、それ以上に……。
「どうだ? ココぉ。十貴のは」
熱くて……。
「ン……すごい、匂い……」
密度さえ感じられる濃い性臭に、私のAIはどうにかなりそうで……。
「はむ……」
思わず舌を出し、伝わる熱を舐めあげた。
ジルの押し付けに身を委ねたまま、頬ずりし、顔中に匂いを擦り付ける。
「あらあら。ココも最近はエッチになったわねぇ……」
「そ、んなぁ……ひゃぅんっ!」
いつしかペニスに抱き付いて頬ずりしていた私の背中に、熱い何かが覆いかぶさってきた。唾液をたっぷり含んだ静香の舌が、大きな動きで私と十貴を水浸しにする。
舌に押されて唾液まみれのお腹を十貴に擦り付ければ、ぬちゃりという粘っこい音が私のセンサーを刺激した。
「ほらココ、二人で十貴を気持ち良くしてやろうぜ?」
「ぁ……はぁい」
いつしか、ペニスの反対側にはジルが抱き付いている。こちらも静香の舌の洗礼を受け、ドロドロだ。
粘液まみれのジルは、いつもよりずっと可愛くて、いやらしくて……。
「ちょっと。あたしはー?」
批難じみた静香の声に、唾液に汚された顔が艶っぽく微笑んだ。
「静香はほら、こっちから……」
ジルはそう言うと、全身を使って十貴の分身を引き上げた。垂直に勃つようになったそれの、底に当たる部分を軽く手で撫でさすってやる。
「ひぁ……っ!」
甘い声を漏らす十貴に、静香も小悪魔の笑み。
「ふふっ。了解」
静香は鼻先で十貴の先端を支え、筋張った裏を舌全体で大きく舐め上げていく。私とジルも、両手で竿の部分をこすり回し、赤みを増した先端に頬や舌を擦り付ける。
「ひゃっ……ちょ、三人……とも……っ!」
上擦った十貴の声が、ぬちゅぬちゅという粘質の水音が、たまらなく心地いい。
胸元を押し付ければ、静香の唾液に汚れたそれが、さらなる濁音を奏で始める。
「ね、ジルぅ……」
「ああ……っ!」
ジルの背中に手を伸ばせば、私の言いたいことがジルにも伝わったんだろう。ジルも私を抱くように手を伸ばし、十貴の竿に自分のおっぱいやお腹を擦り付け始める。それに合わせて、私もぽっこり膨らんだお腹を、熱を増す十貴に強く押し付けた。
「十貴、気持ちいいですか? 私達のからだ……気持ちいいですか?」
「ぅあ……そこ、すご……っ!」
私とジル。二人の胸とお腹で挟み込まれた十貴の分身は、ときおり軽い震えを見せて、限界が近いことを知らせてくれる。
「だ…め……っ! 出る……もぅ、出る……っ!」
静香の唾液を潤滑剤に、十貴の熱さを動力源にして、私とジルの動きはどんどん加速していく。
やがて。
「ひゃああああっ!」
真上に放たれた白い濁液が、私達に雨となってビシャビシャと降りそそいでくる。
----
三人がかりのあまりの責めに、ボクは言葉が続けられないでいた。
「ふふっ。もうドロドロね……」
真上に放たれた精は、ボクの下半身にそのまま落ちてきている。もちろん、その場にいたココやジル、静姉の顔は精液まみれでドロドロだ。
「十貴、そんなに気持ち良かったですか?」
力を失った分身を抱いて離さないまま、ココがそう問い掛けてくる。いつもの彼女からは想像もつかない艶っぽい声に、ボクはつい反応してしまって……。
白濁にまみれたココの体を、力を取り戻したボクの分身がゆっくりと撫で上げていく。
「ぅぅ……うぁ…………っ!」
ぐぢゅ。
ココは静姉の唾液よりももっと粘っこい液体の音に、うっとりとした表情を浮かべてくれる。それは、さっきの何倍も色っぽくて、ボクを昂ぶらせるには十分すぎるもので。
「ココぉ。十貴のヤツ、まだ物足りないってよ」
「はぁい。ねぇジル。もっと、音立てたほうがいいですか?」
自分でも相当気に入ったんだろう。ねちゃねちゃという音をわざと立てながら、ココは竿の先端に付いた白濁の残りに小さな唇を寄せて聞いてくる。
「何だい。ココはその音がお気に入り……か?」
「だって、すごくドキドキするじゃないですか……これ」
口元の精液を手のひらですくい取り、ボクの先端にゆっくりと塗り広げていくココ。指を小刻みに動かすのは、ボクを気持ち良くしたいのか、音を愉しみたいだけなのか……それとも、両方なのか。
「へっ。ココもだいぶ分かってきたじゃないか……」
ココの塗り広げた精液を舐め取るジルのいやらしい笑みも、ボクの劣情を容赦なく刺激する。
「じゃ、ごほうびやるよ……んちゅ……」
そしてボクの先っぽの上で、二人は唇を重ね合わせて。
「んぁ、んふ……ちゅ、ちゅぱ……」
さっきの静姉とのキスの比じゃない。お互いの喉の奥まで舐め合うような深いキスは、見てるだけで胸の奥が痺れてくるようで。
「ひ……っ! ちょ、ちょっと……っ!」
けど、それよりも。
二人のおとがいが、ボクの先端に当たってて……っ!
「二人とも、まだ、感じやす……っ!」
びゅぶっ!
「ぁは……」
「十貴ぃ……」
吹き出した軽い射精が、二人の顔を下から白濁で染め上げていく。
その時だった。
静姉の部屋のドアが、開かれたのは。
立っていたのは、下着姿の女の人だった。
「ぁ……」
射精直後のぼうっとした頭でも、それが誰かは判別できた。
「……あんたら、もうちょっと小さな声でやってよ」
戸田あかねさん。
静姉の、お姉さんだ。
「ぁ、ぁぅ……っ!」
ボク達の姿は、見てのとおり。ボクの上に静姉とココとジルが乗っかって、射精を顔や体全体で受け止めてる。
何をしてたかなんて、説明以前の問題だ。
「ひ……っ!」
終わりだ、と思った。
何が終わりかは、分からなかったけど。
色々なものが、終わった気がした。
けど。
「お姉ちゃん、帰ってたんだ?」
「こっちの用が長引いてねー。家に帰るのめんどくさかったから、寄ったんだけど……」
「んー」
ボクのおちんちんに頬を寄せたまま静姉が呟いたのは、ボクの想像を絶するひと言だった。
「じゃあお姉ちゃんも、十貴で遊ぶ?」
……へっ!?
それって……まさか。
「なぁに? 十貴君取っちゃって、いいの?」
いやいやいや!
そこで流さないでよあかねさんっ!
「貸してあげるだけよ。取られたりしたら、許さないんだから」
そのうえ静姉、文章の内容がなんだかねじ曲がってるし。
「って、ボクに言ってるの? それ……」
「当たり前じゃない」
悪戯っぽくそう笑うと、静姉は二度目の射精を終えたボクの分身に、軽くキス。
「じゃ、いいんならちょっとお相伴に……」
起き上がれないボクに、あかねさんの唇が迫ってきて。
「ン……っ!」
重なった唇は、ちょっとだけお酒臭かった。
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「もう、お婿に行けない体になっちゃったわねぇ」
ボクを胸元に抱いたまま、静姉はくすくすと笑っている。
「……ひどいや、みんな」
何があったのかは、正直口にしたくもない。
ただ、ジルとココはバッテリーの限界まで愉しんで今はクレードルで仲良く眠っているし、静姉とあかねさんはボクを前後から挟んだままでぽつりぽつりと話をしている。
そういう状況から、察して欲しい。
「ちぇー。エロゲの住人はいいわよねぇ。あたしも、誰かいい人いないかなぁ……」
ボクの背中におっぱいを押し付けながら、あかねさんはため息を一つ。もうそんなコトされても、勃ちませんって……。
「十貴君。おねーさんの彼女にならない? いつでも、静香より可愛がってあげるわよー」
「もぅ。あげないって言ったでしょ?」
ぷぅと頬を膨らませた静姉が可愛かったのか、あかねさんは静姉に軽くキス。もちろん頬や額じゃなくて、唇だ。
仲が良いんだか悪いんだか、この二人の関係も全然理解できない。
「で……ボクの選択肢は?」
ボクの問いに、静姉とあかねさんは不思議そうに顔を見合わせるだけ。
答えてくれたのは、クレードルの上からだった。
「あると思ってるのか? 十貴」
ないと思う。
でも、一応確認だけしたかったんだ。ジル。
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