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    <title>しゅごキャラ!R Wiki</title>
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    <description>しゅごキャラ!R Wiki</description>

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    <title>ドリーミング社の企み/どたばた大騒動!?</title>
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      　　昼休みが終了し、声と物音が飛び交っていた教室は、今は静けさと緊張がその場を支配している。
　教室の窓際一番後ろの席に座っている僕は、教卓から聞こえてくるやけに力んだ説明を聞き流し、頭の中を働かせていた。
　勉強でもないし、悩みでもない。ましてや、思春期の少年少女に訪れるアレでもない。ただの、思い返し。僕は、今までの記憶のアルバムを読み返していたのだ。

　――――……


　噂によると、聖夜学園は色々と謎が多いらしい。
　この一行を最初に聞いた僕はこう思った。
　
“……だったら、何？”


僕がこの噂を知った……否、知ってしまったのは、僕の誕生日パーティが終わった放課後の帰り道だった。
　校門にこんなくだらない情報を新聞部情報購買課から百円で買わされた

　今どき珍しい、幼小中高大一貫教育。
　傍から見ると城のような本校の外観。
　そして住宅街の隣人同士での世間話で度々ネタにされる学園への莫大な寄付金(大半がとある寄付金トップ生徒のおかげらしいが)とか、学園の敷地内に存在するやけに豪華なロイヤルガーデンのことなどを冷静に考えてみると……自他共に認めるツッコミ気質な僕が、転校してからさほど時間は掛からなかった。
　百年に一度の大不況と呼ばれて大人達がデフレや就職難などで追い詰められているこのご時世に、灰かぶり姫の居城もかくやというほどの壮大でファンタジックな学園に通うというのは、現実の世界とおとぎの世界を行き来しているような新鮮な気分に――――、
　なるわけがない。
　やっぱり現実は現実、そんなに甘いもんじゃない。この学園へ転校してくる前は入園案内のチラシを熟読して期待や現実離れした妄想こそはしたものの、今はこの学園もよくよくは普通の小学校の日常と変わらない生活だ。ただ変わったといえば、僕に対する皆の印象……だろうか。
　
　たとえこの学園に十歳の子供先生が居ようが、天才的な能力を持った生徒を教育させている学園であろうが、どんなに非現実的な学園であっても(ガーディアンが存在する時点で既に非現実的な学園、というツッコミは置いといて)自分がいて心地が良いところじゃなければ、僕が望む新しい世界じゃない。
　そして……この聖夜学園は、僕がやっと見つけた新しい世界なんだ。

「ふわぁ……」


「……わたくしの話を聞いていますの？　桜井君」

　右側の眉だけを器用にピクピクと動かしている女子生徒がいた。平均的にもかなり上をいってそうな高い身長に負けないくらい長い金髪を生やし、学園の制服を崩すことなく着用、右手には白のチョークを持っている……のだが、肝心の黒板は緑一色で文字がまったくない。何故だ。
　えっと、確かあのコの名前は……覚えてないや、まだ転校してきてあんまり経ってないし。一応、彼女がこの二年星組の学級委員長だということは偶然にも頭の中に残っていた。彼女は空いている左手で僕の方をビシッと指差して口を開いた。    </description>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/shugor/pages/33.html">
    <title>ドリーミング社の企み</title>
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    <description>
      ちなみに右手に所持されているのは、円型のガラスの部分が光っているところから、どうやら懐中電灯のようだった。無駄にゴツくてかなり重そうなのは旧式だからだろうか。金銭的に余裕がなさそうなのが頭に浮かぶ。 
「え、えーっと。アナタが専務の言ってた…………め、メイジュ……アヤネ、かしら？」 
　あたしは名前の欄にボールペンで乱雑に書かれていた文字を我ながらたどたどしく読み上げてしまう。 
　メイジュアヤネ。漢字で表すと『冥珠彩音』。芸能人かどこかの漫画のヒロインを思わせる、世間凡庸的には一風変わった珍しいその名は。 
　けど『冥珠』なんて苗字聞いたことないなぁ。出身が沖縄とか？　それでも冥王星の『冥』なんて縁起悪いとは思うけど……。もしかして偽名、いわゆるコードネームってヤツ？　ほしな歌唄だって苗字は芸名で本当は月詠一族の人間だったらしいし……、 
「……冥珠、ねぇ。あっちの方からはそういう名前で呼ばれているのか。あたしは」 
「……え？　もしかして、偽名か何か？」 
「いや、そうじゃないんだけど。前からあたしは、自分のコトを『葵桃あやね』と思っていたんだ。なーんか記憶の片隅にそういう覚えがあってな」 
「は、はぁ……」 
　複雑な家庭にでも生まれたのかな、とでも感想を心の中で述べておこうかな。 
　“記憶の片隅”っていうところが少々気になるけど、深入りするのはやめておこう。それがオトナってもの……なのかしらね。 
「まぁ、二つも苗字があるとややこしいから基本的にあたしのコトは下の『あやね』と呼んでかまわない。名前の方は一つだけだしな、……そういや、アンタは？」 
「え？」 
　ふいに名前を聞かれたので少し呆けるあたし。……あれ、おかしいな。書類は彼女の方には配られてないのかな。 
　まぁ、いいか。改めて名乗ろうとしましょうか。 
「……あー、楢崎紗弥加。わたしも名前の紗弥加でいいわ」 
　ちなみに苗字も名前も一つだけよ、なんてジョークを笑うと、女の子――あやねも口の端を綻ばせて微笑を顔に表した。 
「フフッ、そうか。…………じゃあ紗弥加、そろそろミーティングを始めるか」 
　あやねはそう言ったのを最後に顔を引き締めると懐中電灯を床に置き、わたしがさっきつけた壁の押しボタンの方へ指を向け、 


　そのまま押して、何かを始動させた。 


　……え、何するつもり？　今度こそ電気がつくの？ 
　次の瞬間、わたしが見たものは自分の安易な想像を超えるものだった。 


　あやね　が　“何か”　に　拘束　されている　。 


……え、何するつもり？　今度こそ電気がつくの？ 
　次の瞬間、わたしが見たものは自分の安易な想像を超えるものだった。 


　最初、耳にしたのは物音。ブツッ……、とテレビの電源をつけた時のような音が壁から鳴り渡る。わたしが反射的に振り向いた時には、既にそこから白い光を放していた。 
　東西南北、今わたし達がいる隔離社員寮内の内壁全てが鮮やかな光を表面に孕ませ、洞窟の奥底みたいに暗かった室内を照らした。とは言っても、まだまだ薄暗いんだけどね。 
　光は最初、蛍光灯のような淡く白い色だったが、だんだんと文字や地形のような図が浮かび上がってくる。明かりではなく、映像装置なのか？ 
　壁……もとい、壁型液晶テレビに出た文字を確認しようと画面に注目したその時、またわたしの思考を遮らせる出来事が起こった。今度はあやねに異変が起こったのだ。彼女の手首には頑丈そうな黒い手錠“のようなもの”がかけられていた。 
“のようなもの”と表現が曖昧なのは、その拘束具が。ボコボコと月の表面みたいに歪んでいる。手を入れる輪っかを繋ぐ鎖の部分は、凝視してみてもチェーンには見えず、鎖というより……縮小されたミニサイズの黒いたまご五～六個を直列にくっつけてあるようだった。たまごの一つ一つには何やら白色のマークが描かれてるようだが、まだまだ辺りが暗いせいで連結されたミニサイズたまごの数を計るのがやっとだった。 


「……どうした？」 
　きょとんとした顔でこちらを見つめるあやね。そんな彼女にわたしは呆れ、頭の中を整理しながらも色々とツッコんでみる。 
「ど、どうしたって……。あの、ソレ何？」 
「あぁ、コレか？　これはなぁ……。あたしの意識が戻った時に何故か結ばれてあった代物で、中々綺麗な色合いだから気に入っているんだ。いいだろ、このあたしの灰色のリボ……」 
「そうじゃなくて、アンタの手首に巻きついてあるソレよ！！　ってゆーか、このハイテクな壁テレビも何！？　ここって隔離社員寮じゃなかったの！？」 
「はは、わかってるさ。でも、[[ドリーミング社]]の裏の顔を知ってる人間がコレを知らないのか？」 
　あやねは背の後ろに組まれた手首を軽く上に揺らす。 
　その彼女の顔が自分をバカにしているようで、少しイラッと来た。 
「……え。わかんないわよ。何なのよ、もったいぶらないで教えな……」 
「“×たま”さ」 
「……×、たま？」 
　意外にも早く教えてくれたことへの驚きと、手短ではっきりとした答えに戸惑いに、わたしの頭の思考が停止する。 
「まー、正確には改造された×たまと言った方がいいのだろうか。ドリーミング社の開発課が発明した代物さ。アイツらの技術の凄さは紗弥加も知ってるだろ？」 
　その後から詳細をゆっくりと教えられ、だんだんと頭が活動を再開する。あぁ、なるほどそういうことね。 
　ま、まぁ……確かに聞いたことはあるけど。わたしがドリーミング社に加入した時にさんざん先輩達から教えられていたコトだから。一応、頭に叩き込まれている。 
　その先輩方から伝授されたドリーミング社の深イイ？　歴史というものを思い出す。 


　――……[[イースター社]]と聖夜学園小ガーディアン。 
　こころのたまご関連でいう代表的なこの二つの勢力は、表舞台では顔を出さなかったものの、彼らが裏で行っている『エンブリオ争奪戦』はとても“小さな争い”とは称しがたいものだった。 
　どんな願いでも叶えられる魔法のたまご“エンブリオ”。この一つのたまごの存在を求む人間達の小さなようで大きな戦い、この一つのたまごの存在を求む人間達の滑稽なようで真剣な願望。そして、醜いようで美しいたった一つの物語。 


だが、そんな波瀾万丈のストーリーを影から見つめる第三者となる謎の団体が存在した。 


　“ドリーミング社”。いずれ一つのたまごの存在を求む人間達がひれ伏すことになるであろう、完全なる勝利を目論む組織の名。 


ドリーミング社はガーディアン達の激しい戦いの中には決して交わらず、ただただ二つの組織の観察やメンバーの調査、こころのたまごの研究や実験などを慎重に行い、後々に起こす戦争の火種を蓄えていたのだ。 
　現在、勢力の片割れであるイースター社はガーディアンに説得されエンブリオ捜索を断念し、結果的にガーディアンの勝利として幕が下ろされた。 


　だが、ここで物語が閉じられるわけではない。 


　今こそ勝利への道を辿る時！　ドリーミング社にはガーディアンやイースターに負けない、絶対的な自信を胸に秘めて“裏の計画”を完全実行させることになるのだ。 
　誰も止められることができない、至高の計画。それを完了することによって――――…… 


　本当はこんな話聞きたくなかったんだけど、これを覚えなきゃドリーミング社に入れなかったの。わたし的にドリーミング社の目的なんてものはどーでもいいの。どーでも。わたしもいちお、意志を持った人間なんだから他人様のくだらない野望なんて聞きたくなかったの。 
　それよりもわたしは、自分のことで精一杯だし。ドリーミング社に入ったのもちゃんとワケがある……んだけど、その理由を今から説明したいところだけど、かなり長くなりそうだからここらで中断しよっと。 
「でもさ、なんであやねがそんな手錠つけてんの？」 
　話を現実に戻す。わたしは彼女の手首を指差しながら疑問をぶつける。 
　あやねはぼんやりと壁の画面を眺めながら自分に言い聞かせるように答える。 
「……さぁ、あたしにもわからん」 
「わからん、って……」 
「ドリーミング社の方がウルサイからやってるだけだし。任務以外の待機中はずっとこの手錠をつけなきゃならないんだ」 
　さっきからこのコは自分のコトを他人事みたいに言ってるけど、社長か専務かどっかの重役の人たちに恨みを買われるようなコトでもしたのかしら。 
……あれ？　それじゃ待って。わたしが最初にこの寮へ入ったとき、お出迎えがなかったのは手錠をつけてたから……なの？　確かにそんな状態じゃ身動きも取れないし、おまけにこの部屋無駄に暗いからなぁ……なるほどなるほど。 
「まぁ、そんなコトよりさ。さっさとミーティングをやるか」 
「ん、まぁ。わかったわ。でも……そのカッコで大丈夫？」 
「平気。もう慣れてるから」 
　あー、そうなるほど……って、慣れてるってどういうこと！？　昔からこんな手錠をずーっとしてきたって……、ドリーミング社のお偉いさん方はなんて鬼畜……。まぁ、なんでこんなコトをするのかーとかは気にならないけどさ。ドリーミング社のことなんかどーでもいいし。どーでも。 


　そして、あやねとともにミーティングを開始することとなった。画面を指差したり色々と説明したりしている彼女の姿を見つめながら、わたしはまた、自分の思考の世界へと入っていった。 
　前まではガーディアンのストーキングだったり、自分の改造たまごの実戦練習ばっかりしてたけど、やっとこれで任務らしい任務ができるってわけね。って言っても完璧にこなすわけじゃないけど。わたしは他の先輩達とは違って忠誠心とかはまーったくないしね。そもそも上司とかそういうのはあんま好きじゃないし。 
　けど、こうやってどっかの組織に所属することで、わたしの望みが叶う確率もかなり上がるし、それにこうやって誰かと組むことによってその相手を利用できるんだし……。 
　あやねには悪いけど、作戦を一緒に遂行させながらわたしの計画にも協力してもらうわ。ちょっと変なコだけど、ドリーミングの命令に従ったりわたしの質問にも正直に答えるから、裏切るなんてことはまずないはずね。 


　ま、歯向かったら歯向かったでこっちにも色々と武器はあるんだしね。フフッ。 
「……おい、聞いてるのか」 
「え。あぁ、うん。わかってるって」 
　ホントはわかってないけど、と続けてこの部分だけは心の中で呟く。 
　わたしの返答に対し、あやねはそうか……？　と見るからに怪訝そうな顔を表に出す。……嫌でも感じ取れる気まずい雰囲気を抜け出すためにわたしは話を切り出した。 
「それじゃ、作戦の要約をよろしく」 
「やっぱ聞いてなかったのか。あたしの話」     </description>
    <dc:date>2010-01-22T16:37:49+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/shugor/pages/15.html">
    <title>話系列本編目次</title>
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    <description>
      |話数|サブタイトル|執筆者|脚本（予想・敬称略）|絵コンテ（予想・敬称略）|演出（予想・敬称略）|作画監督（予想・敬称略）|
|1|[[新しい転校生としゅごキャラ]]|櫻翔太|大野木寛|&gt;|菊地康仁|杉本功・藤本さとる|
|2|[[勇太君の秘密]]|千華様|冨岡淳広|菊地康仁|榎本守|松本卓也|
|3|[[自分のしゅごキャラが生まれた訳]]|貴志解誓様|根元歳三|&gt;|酒井和男|見嶋梨香・鈴木幸江|
|4|[[転校生はしゅごキャラが見える!?]]|櫻翔太|浅川美也|安田賢司|室谷靖|塩川貴史|
|5|[[追憶の記憶]]|千華様|山口伸明|佐山聖子・安田賢司|水本葉月|いとうまりこ|
|6|[[勇太の初仕事！×たま浄化作戦！]]|櫻翔太|大野木寛|菊地康仁|間島崇寛|高橋裕一・藤川太|
|7|[[新たな幕開け！ 夢見と守護者と嫌悪と記憶]]|貴志解誓様|柿原優子|佐山聖子|室谷靖|谷川亮介|
|8|[[ドリーミング社の企み/どたばた大騒動!?]]|貴志解誓様|岡田磨里|岡村天斎|奥野耕太|若山政志|
|9||櫻翔太|浅川美也|京田知己|五月女有作|青井小夜|    </description>
    <dc:date>2010-01-22T16:35:21+09:00</dc:date>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/shugor/pages/31.html">
    <title>新たな幕開け！ 夢見と守護者と嫌悪と記憶</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/shugor/pages/31.html</link>
    <description>
      大都市からかなり遠ざかった静かな坂の道中には、夜中に街の美しいイルミネーションが見渡せる秘密の場所がある。手すりやベンチも設置されてあって、知る人しか知らない絶好のデートスポットとなっているのだ。
　そこに今わたしはいる。ちなみに彼氏はいない、残念。ま、無くても別に平気なんだけどね。
　今日はゆっくりそれを見物しにきたわけじゃない。やらなくてはいけない絶対命令の実行中、たまたまここを通りがかった。
　……まだ時間の十時まで余裕があるし、わたしは誰もいないこの場所にちょっと一休みすることにした。手すりにつかまって、何度か見たその光景をぼーっと目に映す。

　こんな遠くに居るのに、まだ街の騒音が聞こえる。
　空に顔を出さない星の代わりみたいに光る建物の明かりはいつもと変わらずにヤリスギ感バリバリな眩しさ。図書館の棚へギュウギュウに収められてる本をおもわせるほど、所狭しと建てられたビルも団栗の背比べ。その中でも一番目立っていると思えるのは、大通りにそびえているオーロラビジョン付きのあのビルディングかしら。みんなどれもこれも、全然変わっていない。

　ただ一つ違っているといえば、冬になってからパッタリと出なくなっていた元[[イースター社]]の看板アイドル『ほしな歌唄』が今この瞬間だけ、街を行き来している通行人に液晶画面越しから自らをアピールしているくらい、かな。
　彼女の魅力的な容貌に合わせて流れてくる音楽は聞いたこともないからきっと新曲か。それにしても、イースターにいた時とは違ってえらく酷い扱いね。一年前は嫌っていうほどデビューシングルのCMがガンガン流されてたのに、今では関東ローカルのショボい歌番組に挨拶と持ち歌お披露目を含めてたった二分の大幅カットでの短い出番かー……。それでも、ラジオとか街頭ゲリラでの歌披露よりは断然マシだとは思うけどね。

　さて、大賑わいな街の中心からは視線を移すと、まず先に見えるデッカな建物。反対側に位置するイースター社にも負けず劣らずな大きさだ。所々電気が点されている窓を見て『まだ誰かが中にいるのかな』などと、どうでもいいコトをわたしは思ってみる。

　そのビルを所有する団体の名は[[ドリーミング社]]。ちなみにわたしもここに従属している。
　何を会社なのかというと、音楽の提供や映像コンテンツ制作、映画配給などを行っている大手株式会社。

　深いところまで自分はよく知らないんだけどね。わたしが協力しているのは表じゃなくて“裏”の方だから。
　その“裏”っていうのは――――……、とその前に。

「あ、そうだ」

　現在時刻を確かめるために自分の携帯をふと見る。
　画面に映っていたのは予定オーバーを表す四つのアラビア数字、

『10:21』。

　命令で指示された時間を完全に越していたのだ。


　血の気が引く。微塵も動かないまま自分の顔が真っ青になっていくのを客観的に感じる。
　……っていうか、感じてる場合じゃないっての！

　わたしはすぐさま携帯を閉じて懐に納めると、全速力で坂道を登った。まだ見ぬ待ち合わせ場所へと向かうために。

ドリーミング社のために働いている一人の女の子が監禁されているって噂の隔離社員寮。専務の命令に刃向かった所為で×たまや◆たま――時間があったら後で教えるわ――を扱った危険な実験に協力されているらしいとか。

　その女の子に接触して、現在行っている作戦を共同で実行してきてくれっていう専務からの命令に従って、言われたとおり向かっているってわけ。
　写真さえも出してくれなかったから、手がかりは携帯のツールに登録されている地図機能のみ。調べてみたらドリーミング本社から少し離れた坂の上にあるコトを知って、やってきていたのだ。

　……夜風が顔に当たり、わたしの背筋を震わせる。
　大分走ったな、とふと思ったそのとき、

「あれ……こ、ここ……？」

　動かしていた足を止める。全速力で走ってきたからか、はたまた運動不足の所為か、心臓が身体を突き破りそうなほど中で弾んでいる。
　胸に手を押さえて息を整えながら、わたしは思わず心中を漏らした。

　清潔感のある真っ白い壁に黒い三角屋根。山小屋ほどの大きさではあるものの、もっと大きければこの街の近くにある高級住宅街に建っていてもおかしくない。というより、こんなコンクリートの地面にポツンと設えている方が逆に違和感を感じてしまう。
　外壁や石畳さえもない無防備な隔離社員寮。壁にヒビが入っていたり、くもの巣が張ってあったり、もっと不潔な建物かと思っていたのだが、わたしの目の前に聳え立っていたのは想像していたものより遥かにマシな外観だった。
　扉は白地に黒い縁取りが施されており、チェスの黒駒のような外見をしたドアノブは少し洒落っ気を入れて金字の複雑な記号が描かれている。
　近づいてよく見てみると、それはドリーミング社のシンボルだった。先輩曰く、『夢』という一文字を崩して一流のデザイナーに頼んで造らせたらしい。実はただアレンジしてデザインされたものではなく、この徽章には『ココロのたまご』のマークがこっそりと入ってあるのだ。新構成された『夢』という文字の両脇には小さな羽根を表す模様がついていることや真ん中の不安定に歪んだ『夢』はハートを示していることは、ドリーミング社の“裏の計画”に協力している人間でなければ知らない、秘密の暗号。
　わたしはドアノブに手をかけ、扉を開いた。
　
「お……おじゃまするわ」

　訝しく中を窺いながら社員寮の中に入る。一応、いるかもしれないし挨拶も呟きながら。
　薄暗い。わたしの視界に広がったのは、明りがまったく点されていない黒の世界。電気……どこかに明りの電源はついてないかしら、と思って壁を撫でてみる。だが、手の平に感じるのは平坦な触り。しょうがなく、不安ながらも一歩を踏み出した。
「……わわッ！」

　どんくさい声を上げ、わたしは硬い何かにつまずいて後ろに引っ繰り返る。
　床に直撃した所為で額と鼻柱と背中が炎症を起こしているようだ、ハッキリ言って痛い。背中の部分は今、転倒した所為だということはわかるけど、何故おでこと鼻の頭がこんなに痛いんだ。わたしは後ろへこけたのに。
　立ち上がって、進もうとした先へ手を伸ばしてみる。……なんだ行き止まり、というか壁だったのか。真っ暗なのって本当に不便ね。この世に光がなくなってしまう、ということを考えるとなんだか身震いする。

　足元になにやら紙くずらしきものがゴロゴロと転がっているらしく、軽く踏みつけてしまった時に少し悲鳴をあげてしまう。案外、わたしって怖がりだったのね……。
　どうでもいい新しい一面を知って溜め息をつきながら家の中を進んでいく……。


　それにしても、家主であるあの女の子が現れないのはなんでかしら。
　明りも点いていないし、もしかして留守？いや、専務の指令なんだから家を空けるなんて人生的にヤバいコトなんてできるはずがない。命令に背いたらどうなるのか、ドリーミング社の裏を知ってる人間ならわかってるはずだし。
　……もしかして、体が拘束されて身動きが取れない状態とか？　
　その可能性はありえるかも。あの噂が本当なのなら、日常生活でも酷い仕打ちを受けてるんだとしたら……。
　
　結局は、わたしが彼女を発見しなきゃいけないのか。はぁ、メンドくさい。

　心の中で自分なりの推理や愚痴を吐きつつ、奥へと慎重に向かおうとしたわたしを止めたのは、ポケットから響く電子音だった。

　携帯電話か……。いったい誰からだろう。
　奏でられている着メロは、桜井優亜の『シークレットプリンセス』サビバージョン。この音楽はメール用に設定してある。
　ポケットにしまっておいた携帯電話を取り出した。閑静とした暗闇の中で桜井優亜の歌声とバイブレーションでわたしにメールの着信を知らせている。
　小画面に浮かぶ文字には『メール一件』と表示されている。誰からだろう、こんな時間に。不安と謎を同時に抱えながらもわたしはケータイを開け、内容を見る。


　“スイッチを探せ”


「……え？」
　たった七文字で表された本文。件名はない。もしかして……イタズラメール？
　わたしは呆れてケータイを元に戻す。すると、また電話が鳴った。次は何なのよ。開いて確認する。

　“そこにいるのはわかってる。オマエがいる場所の壁にスイッチがあるからつけて”

「スイッ……チ……？」
　言葉に出してから数秒、ようやく内容を理解する。なるほど、電気をつけるのね。それにしても、このメールの送り主は誰だ。
　画面の発光を利用して懐中電灯代わりにし、壁に照らしてスイッチを探す。……最初からコレ使って入ればよかった、なんて思いながら。
「コレ、かな？」
　何分か掛かるのかと思っていたスイッチはすぐに見つかった。壁に埋め込まれた押しボタン式の四角いスイッチだ。ショッピングモールのエレベーターのそれによく似ている。
　わたしはスイッチを指で押して起動させた。だが、電気がつかない。

「……あれ？　なんで、」

「アンタがドリーミング社の連中が言ってた女の子？」

　独り言を呟こうとしていた途中、聞きなれない声が耳に入ってきて一時停止する。え、え、何？　誰の声？　おばけ？
「……っていうか、人様の家を土足で入るのか。……ここはまだ靴を脱がないトコロだったからまぁ良しとするが」
　聞きなれない声がまた真っ暗闇の部屋の中に響き、次は光が現れる。目に直撃して顔をしかめる。でもすぐに慣れ、だんだんと視界がよく見えてきた。光の先に、誰かが立っている。
「あ、アンタ……は……？」
「とりあえず、明りをつけていなかったコトには謝っておこう。本社からの強烈な仕置きとしてガス電気水道完全禁止の罰を実刑中なんだ」
　黒く長い髪をポニーテールに結わえた女の子。これといった特徴のない……あぁ、そういえばやけに背が小さいわ。小学校低学年くらいの身の丈にしては顔立ちは大人びてるし……確か年齢は十二歳ってきいたけど。
　目と眉は生意気そうにつり上がっていて、色素の薄い灰色の瞳、小さな鼻、淡い桜色の唇。書類と同封されていた写真と同じ姿。わたしは写真と実際の人物をじっくりと見比べる。身長までは記載されてなかったし、まさかこんなに小さな子だとは思わなかった。
「え、えーっと。アナタが専務の言ってた……め、め……？」
　書類に目を通して名前を言おうとするが、難しすぎて詰まってしまう。何このフィクションすぎる苗字。漫画の主人公か何か……？    </description>
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    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/shugor/pages/14.html">
    <title>予想スタッフ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/shugor/pages/14.html</link>
    <description>
      -企画：川崎由紀夫（テレビ東京）、吉羽治、福場一義、中村直樹、佐藤道明
-スーパーバイザー：佐藤順一
-シリーズ構成：大野木寛
-キャラクターデザイン：崔ふみひで
-総作画監督：杉本功／高品有佳、藤本さとる
-プロップデザイン：仁保知行
-メカデザイン：伊藤郁子
-小物デザイン：相澤澄江
-美術監督：榊枝利行
-色彩設計：品地奈々絵
-撮影監督：岩崎敦、並木智
-ＣＧＩプロデューサー：橋本トミサブロウ
-ＣＧＩディレクター：八木下浩志
-モニターグラフィックデザイン：笹倉逸郎
-編集：後藤正浩（REAL-T）
-編集助手：須藤瞳（REAL-T）
-音楽：Di&#039;LL
-音響監督：明田川進
-プロデューサー：土方真（テレビ東京）、鈴木隆浩、中村伸一、金子文雄
-アソシエイトプロデューサー：廣瀬憲明
-アニメーション制作：サテライト
-アニメーションプロデューサー：羽生敏行
-監督：菊地康仁
-総監督：安田賢司
-製作：TV TOKYO、MEDIANET、PONY CANYON    </description>
    <dc:date>2010-01-22T16:21:33+09:00</dc:date>
    <utime>1264144893</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/shugor/pages/30.html">
    <title>ソラ</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/shugor/pages/30.html</link>
    <description>
      名前：ソラ
担当声優：茅原実里（ドラマCD）/高垣彩陽（テレビアニメ・ゲーム）
得意：明るくすること
苦手：幽霊

----

勇太の[[しゅごキャラ]]。髪型は勇太とほぼ同じ。一人称は「ボク」。
ブラウン系のベレー帽を被った絵描き風の衣裳をまとっている。
頭に電撃型の髪飾りを付けている。みんなを明るくさせることが得意で、幽霊やネガティブなことが苦手。　明朗快活で素直な性格。　自分と同じ特徴をもつランに弟みたいに懐いていく。    </description>
    <dc:date>2010-01-22T16:19:21+09:00</dc:date>
    <utime>1264144761</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/shugor/pages/25.html">
    <title>夏川 帆乃香</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/shugor/pages/25.html</link>
    <description>
      名前：夏川 帆乃香（劇中では「ほのか」）
年齢：8歳
性別：女
得意：家事全般、三味線
苦手：あまり無い
担当声優：野中藍（ドラマCD）/菊池志穂（テレビアニメ・ゲーム）
キャラなり：???
携帯：P001

----
勇太の新しいクラスメイト、関西弁で話す、おっとりとしたツインテール状の女の子。
[[しゅごキャラ]]はユキ。

成績は比較的優秀で、家事全般を得意とする。非常に天然かつおおらかな性格。

勇太に対して好意を抱いており、従者として距離を置くようになった勇太の態度に人知れず苦悩していたが、遠足以後は以前に近い友人関係を取り戻し、ともに行動することも多くなっている。

それに伴い彼を愛称の「ゆうちゃん」と呼ぶ機会が増えるが、逆に勇太から自分の愛称である「ほのちゃん」と呼ばれることは非常に少ない。    </description>
    <dc:date>2010-01-22T16:18:27+09:00</dc:date>
    <utime>1264144707</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/shugor/pages/22.html">
    <title>桜井 勇太</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/shugor/pages/22.html</link>
    <description>
      名前：桜井 勇太
年齢：8歳
性別：男
得意：あまり無い
苦手：オカルト
担当声優：小林ゆう（ドラマCD）/竹内順子（テレビアニメ・ゲーム）
キャラなり：パラレルロマンシエ
携帯：SH002

----
本作の主人公。聖夜学園に通う小学2年生。
[[しゅごキャラ]]はソラ。作中での表記は「勇太」。
室蘭の小学校から転校してきた。
チャームポイントはエメラルドグリーンの目と焦げ茶色のショートヘアで（「今日の5の2」の河合ツ●サ似?）、オカルトが苦手。
　学校では昔の亜夢みたいに「クールでカッコいい」と噂され人気の的となっているが
　実際は亜夢と同じ素直になれないだけで、繊細で恥ずかしがり屋なごく普通の少年。
　ガーディアン入りするまでは友人と呼べる相手はほとんどおらず、クラス内でもどこか浮いた存在だった。    </description>
    <dc:date>2010-01-22T16:16:42+09:00</dc:date>
    <utime>1264144602</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/shugor/pages/2.html">
    <title>メニュー</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/shugor/pages/2.html</link>
    <description>
      **メニュー
-[[トップページ]]
----
**キャラクター紹介
-[[ガーディアン・主要人物]]
-[[イースター社]]
-[[しゅごキャラ]]
-[[聖夜学園]]
-[[ドリーミング社]]
----
**予想キャスト・スタッフ紹介
-[[予想キャスト]]
-[[予想スタッフ]]
----
**しゅごキャラ！Ｒ本編
-[[話系列本編目次]]
----
**元ネタ集
-[[ネタばらし話数]]
----
**リンク
-[[関連リンク]]

//**更新履歴
//#recent(20)

&amp;link_editmenu(text=ここを編集)    </description>
    <dc:date>2009-10-28T06:56:54+09:00</dc:date>
    <utime>1256680614</utime>
  </item>
    <item rdf:about="https://w.atwiki.jp/shugor/pages/24.html">
    <title>牧野 浩太</title>
    <link>https://w.atwiki.jp/shugor/pages/24.html</link>
    <description>
      名前：牧野浩太
年齢：8歳
性別：男
得意：魔術、サッカー
苦手：占星術
担当声優：白石涼子（ドラマCD）/小林由美子（テレビアニメ・ゲーム）
キャラなり：???

----

勇太が転校する前に通っていた、室蘭の小学校で親友だった少年。
最初は勇太からは浩太は何処となく大人だから友達にはなれないと思われていた。
しかし今は勇太と同じ良き親友でいる。　[[しゅごキャラ]]はツバサ。
室蘭のサッカー少年団に入っていることでサッカーが得意。
マジックも得意分野だが、まだ駆け出し。    </description>
    <dc:date>2009-10-27T13:43:08+09:00</dc:date>
    <utime>1256618588</utime>
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