「ヘクトジェネラル」の編集履歴(バックアップ)一覧に戻る

ヘクトジェネラル - (2009/11/01 (日) 21:07:34) の編集履歴(バックアップ)


ヘクトジェネラル


概要


アトラス・イグザ銀河団近辺に巣食っている強大な魔族組織。
ヴァーツ終末艦隊には及ばないが、総戦力は星間連合一つを壊滅させかねないだけの艦隊戦力を保有している。
本部はミゼアン銀河系
にある全長2000キロの鳥型移動要塞、ラグナ・ギムル。

本来は、ゾアクロイドとしては比較的社会性の高い有角の魔人族、バルガロアン種の種族共同体であった。
だが、魔族組織であるためか、だんだんと武装組織の色彩を強くしていき、今ではバルガロアン以外のヴァーツなどになじめない魔族や、ヘクトジェネラルに忠誠を誓う気がある者は神族さえも多数吸収して現在に至る。
魔族組織としては類例をみないほどに配下ゾアクロイドを統制・管理・保護するシステムが出来上がっている。
破壊衝動を持ちながら、日常の暮らしにおいては豊かで平穏な生活を望む者が多い(ただし、監視者たちの言いなりになる気はさらさらない)のも特徴の一つである。
イェラント・ヴァノリル・ガルミア・スルティオン・フリムノスの5つの艦隊を保有し、それぞれに艦隊司令官がついている。このうち、スルティオン艦隊は総帥バルン・ゲイズ本人直属艦隊である。

ヴァーツとは建前上は同盟関係であるが、ヴァーツの規模と比べればはるかに小さいため、事実上は従属しているといってよい。ただし、同盟という立場上独立行動権が高度にあり、ヴァーツとしても決して使い勝手の良い組織ではない。

関連事件

セラフィック危機

30万年前、まだ文明種族のいない豊かな惑星ウィルトリアをヘクトジェネラルが占領した事件。セラフィック回廊を魔族組織に取られることを恐れたセラムがウィラメールの救援の元に大出力で激突。
豊かな惑星環境が破綻しかねず、破綻した惑星を手に入れても仕方がないと判断したヘクトジェネラルの撤退で幕を閉じる。
この戦いで討ち死にしたウィラメールが魔獣として再生されたのが、ラミエル・リトヴェルグである。

ピジャイロ危機

およそ1000年前、ラヴァスト近郊の惑星ピジャイロをヘクトジェネラル・ヴァノリル艦隊が占領した事件。
アトラス銀河系中に緊張が走ったが、アトラス連合中将(当時)エルベ・アーネス議員の強引ともいえる作戦がヒットし、ヴァノリル艦隊は大損害を被って退却。
この戦いでカリム・ゴアはディガスに捕えられたが、リゲル・フーガはヘクトジェネラルに捕えられた。また、ラミエル・リトヴェルグと当時ディガス準大使、グレアス・ウィシアの戦いは、「竜神の戦い」と呼ばれる名勝負の一つである。

主要構成員

個体名 種族
アズドル ディルギアン 現在はヘクトジェネラルの下士官。元々ヴァノリル艦隊の司令官だったが、油断で艦隊に損害を与えた責任を問われ大幅降格。
ギョルズ・ドゥリワイナ バルガロアン 宇宙戦艦を戦闘不能に陥らせる巨大な火炎の鞭を操る艦隊フリムノスの司令官。本音はヘクトジェネラル総帥を狙っている。
ゼギア・ヒオラ ザルギアン 元々艦隊四天王ギルヴァ直属の部下で、類稀な戦術家。シャルバロン危機に参戦するがその後ヴァーツを離脱、ヘクトジェネラルに加入して艦隊ガルミアの司令官となる。
セトリス・アミット エンビカル ヘクトジェネラルに使える存在場工学の権威で、自身も存在場移転での転生を繰り返している。ラミエルを蘇らせた。
テクシュウム・フェンゴル ユスラビオン ユリス銀河系破綻の際に脱出し、ヘクトジェネラルに引き抜かれたユスラビオンの子孫。「逆法の魔判官」の異名を持つ内政の天才。バルン・ゲイズが内政について全幅の信頼を置く。
バルン・ゲイズ バルガロアン 現在のヘクトジェネラル総帥。実力はヴァーツの魔神級。ヴァーツ内から支持者が出る圧倒的なカリスマ性の持ち主でもある。艦隊スルティオンの司令官。
バルン・シェラハザード バルガロアン バルン・ゲイズの娘でヴァノリル艦隊の司令官。アンチサイキック特性を持つ上に格闘戦では父親に優るとも劣らない強さを持つ。通称シェラハ。
ラミエル・リトヴェルグ ウィラメール変種 元♂ セラフィック危機で討ち死にしたウィラメールが骸骨竜として蘇った魔獣。艦隊イェラントと魔獣部隊の司令官で事実上ヘクトジェネラル№2。
リゲル・フーガ ヴェイガル 元ディガス正大使だが、ピジャイロ危機でシェラハに捕えられ、結局バルン・ゲイズに従うようになった。現在はスルティオン艦隊の一部隊を率いる。

離脱者

カリム・ゴア バルガロアン ヴァノリル艦隊で戦艦艦長を務めた佐官。ノヴァ・レイシオ高位大使に捕えられてデル・ヴォスに加入、ケイロアス大の教授ともなる。



デザイン・プロフィール:モチーフはドラゴンクエスト世界の魔王軍の宇宙版と言ったところである。「ヘクトジェネラル」という名前も「ダイの大冒険」の魔王軍の六大将軍を意識しているし、普段は平穏な宙域で暮らすのがよい、というのもダイの大冒険の魔王軍だ。
ヴァーツ直属とする手もあったのだが、彼等は「どこにも従う気のない」という印象が強く、さらに混沌を好むという印象がなかったため、独立組織とした経緯がある。