かつえる渇きに導かれ俺は手をのばした。 喉がひりつくように痛い。 ここはどこだ? 暗闇だ。 自問自答する。 頭痛が走る。 イスラムの街角、特徴的なスペード型の塔の上から見下ろした街並みがフラッシュバックする。 さあ新しい未来だ。 頭の中に住む小人が私にささやく。 そうだあれは砂漠の町に朝日が昇っていたときだった。 俺はあの時。 確か? 思い出せない。 確か大事な要件があって俺は屋根の上で。 そうだ俺れがいるのは戦場だ。 内戦が続くこの地で、街中でおこった小競り合いから護衛対象を護るために狙撃銃を片手に高い場所に陣取った。 そこまで思い出したところで、ドアが開く音がした。 外の光が入ってくる。 光の様子から見てお昼ごろだろうか。 首だけを回して扉をみると逆光を背にした暗いシルエットの男性だ。 「やっとお目覚めか」 光に石造りの床が照らされている。 「お前は敵にスナイプされ、塔から落下したお前は奇跡的に街路の布の天蓋の上に落ちた」 「仲間が気付き、ここに運んだ」 「すまない記憶が混乱している」 「護衛とは何だたっか、今は何時だ」 「今は12時、お前は狙撃されてから6時間寝ていた」 「手術は簡易的だが終わっている、臓器の隙間を通る奇跡的な怪我だった」 「護衛対象は」 何か小説を書こうとしたものの色々無理でした。 病気で側頭葉が委縮して以来創作が出来なくなったな。