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真贋バトルロワイヤル

別れの時

最終更新:2025年11月14日 09:15

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だれでも歓迎! 編集
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


アッシュフォード学園学園敷地内、学園を囲む塀の一角にて―。

塀の近くを旧型のナイトメアフレーム・ガニメデがずんぐりとした青い達磨の様なモノを抱えて走っていた。

青い達磨―ドラえもんはガニメデに向かって大声を上げる。

「堀北さん!ぼくを捨てて逃げるんだ!!さもないと追い付かれる!」

ガニメデの使用者―、堀北鈴音も声を張り上げる。

「バカな事言わないで!君を見捨てたら、後味が悪くなるだけじゃない!!」

彼らの後ろには、黒い頭に黒い衣装、かろうじて肩の部分だけ金色の装いをした怪人物、そして、顔のない銀色と黒色の装いのロボット達―。

即ち2体のカッシーンと3体のヒューマギア―トリロバイトマギアが後を追って来る。

綾小路清隆―もとい、その身体を乗っ取った蛮野天十郎の指示に従い、『裏切り者』であるドラえもん、そしてその仲間であると思われる鈴音を追い、始末する為である。

無論、刺客はたった5人だけではない。彼らの後ろにも大勢の足音が響いてくる。

追い付かれれば【死】。

それは相手から伝わる殺気から明確に感じる。

学園からの様子で重量があり、短足なドラえもんは足が遅いと判断し、鈴音はナイトメアで抱えて運んでいた。


と、そんな緊急事態の中、ホットラインの電子音が響く。

(まだ放送の時間じゃないのに!?)

画面を見る暇もなく、リュックの中から声が聞こえてくる。

『私はゼロ。参加者名簿には2代目ゼロと記載されている者だ。』

声から相手が主催ではない事が分かった。

どうやらホットラインを利用して、他参加者に何かを―恐らくは主催に対する団結を呼び掛けるつもりらしいが、今は間が悪い。

(冗談じゃないわよ!こんな時に!此方の都合を考えなさいよ!!)

頭の中で文句を言うが、当然放送の相手には届く事はない。

その時、放送に気を取られたからだろうか。

ガニメデー鈴音は足元の木の根に気付かず、足を取られ転んでしまう。


「キャッ!!」「うわっ!!」


抱えていたドラえもんもガニメデから放り出され、地面に転がる。

追っ手がその絶好の隙を見逃す訳もなく、三叉槍を構えたカッシーンが一気に距離を詰めてくる。

「あのナイトメアは動けまい。今の内に2人を片付けるぞ!!」

地に伏した鈴音は死の足音が近付く気配を感じていた。

(ダメ…、逃げられない……。)

普段なら考える事のない『諦め』という文字が脳裏によぎる。

その時、地面に倒れたドラえもんが右腕に筒状の道具―空気砲を装備し、構えた。

「ドカン!!」

言葉と共に透明な、しかし質量を感じられる弾が追っ手に向かって飛ぶ。

(空気の塊…?そんな攻撃が通用するか!)

カッシーンは難なく、相手の砲撃を避ける。

その後ろには3体のトリロバイトマギアがいた。

結果、避けた空気の塊はその一群の一体に直撃する。

「ガっ…!!」「な…!?」

直撃を受けたトリロバイトマギアはその右半身が大きく抉れていた。

断末魔と火花を散らし、その個体は倒れる。

(バカな…!ドラえもん卿はこんな力を隠し持っていたのか…!?)

思わぬ反撃に驚きの感情を表すカッシーン。

―空気砲は空気を集め、砲撃する道具。
その威力は空気を溜めた量によって大きく変わる。

コーヤコーヤ星やアニマル惑星(プラネット)の敵の大円盤群と対峙した時も、機体に大穴を開け、それらを数台撃ち落としている。

が、空気砲が強者に効かないのも事実。

これが、カッシーン自身に当たったのなら、ある程度のダメージは与えられただろうが、行動不能という程でもなく、すぐに体勢を整えただろう。

しかし、なまじ優れた身体能力を持っていた為に避けてしまい、結果耐久力の低いトリロバイトマギアに当たってしまった。

そして、よく考えれば、彼らにとっては雑兵が一体減っただけ―戦力に何も影響はない筈だ。

だが、それでも『仲間がやられた。』と云う事実に相手に対する反応が数秒遅れる。

その間にドラえもんは転倒した鈴音を起こし、チータ―ローションを取り出し、素早くガニメデと自身の足にかける。
そして、目の前の塀を空気砲で破壊し、大穴を開ける。

「走って!!早く!!!」

ドラえもんの声で鈴音は動き出す。

「…っ!!逃がすか!!!!」

カッシーンの一体が逃亡を防ごうと、背部ユニットを展開し、クローアームから破壊光線を放つ。

だが、彼はミスを起こした。

強者との戦闘時なら、命中率を上げる為に光線の発射速度を早く、または読みにくい軌道を取らせるが、相手を格下と侮り、それを怠った。

相手にただ当てるだけ、そしてあの“黒い神”程でもない速度の攻撃なら、ドラえもんにとって申し分のない援護だった。

「ひらり…マント!!!!」

掛け声と共にマントを翻し、はためかせる。

当たる筈だった光線は軌道を変え、カッシーンらに向かってくる。

「な!!!!」「避けろ!!!!!」

カッシーン二体は瞬時に回避行動を取る。
が、彼らの後ろにいたトリロバイトマギアらは
それが出来ず、結果光線は彼らに直撃する。

「ガあッ……!」「モうし、ワケ御座い…マセ………。」

最初の一体に続き、残った二体も後を追い、爆散する。

彼らの破片が飛び散る中、何とか視界を凝らしたカッシーンの目には、塀に開いた穴をくぐり抜け、遠くに逃げ去る小柄な青い背中が映った。

カッシーンの背後には大勢の軍勢が来ていたが、チーターローションの高速移動には追い付けず、彼らも逃亡者を見逃すしかなかった。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆



租界エリア―、民家や所々に生えた草木が茂る中を追っ手から逃れたドラえもんは速度を落としながら、傍らの鈴音に話し掛ける。

「堀北さん、大丈夫?」

鈴音はガニメデの中で、くぐもった声を上げる。

「ええ、それより、放送はまだ終わってないわ。話はそれからよ。」

鈴音は移動しながら、ホットラインを取り出し、ドラえもんと共に視聴する。

そこには、性別の区別も分からぬフルフェイスのマスクを被った黒ずくめの人物―2代目ゼロが演説を続けていた。

(卜部さんの話通りの『ゼロ』のマスク…、彼はルルーシュくんと関係があるのか?)

ドラえもんはそう思いながら、演説に耳を傾けた。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


放送の最初の部分は追っ手との戦闘の為、殆ど単語しか聞こえなかった。

理解できる大雑把な内容は、2代目ゼロが【鉄華兵団】と呼ばれる組織の代表を務めている事。
それからブリタニアの歴史、ゼロの経緯について、そして主催のクルーゼとやらが『桐藤ナギサ』と呼ばれる非参加者に対して(内容は不明だが)酷い事をしたとの話があった。

その後からはチーターローションのお陰で追っ手から距離が開いた事もあり、ある程度は聞き取れた。

E-2にある大博物館はドラえもんのよく知る【ひみつ道具博物館】である事。

内部には地図上にある全てのランドマークに直接アクセスできる設備と、バグスターウィルスを解毒した者のみが利用できる設備がある事。

B-2に位置する港で、『長宗我部元親』という、参加者と敵対しないNPCが操る船があり、水上を移動できる事。

ランドマークの調査やこのひみつ道具博物館の探索を進める予定と
主催者の打倒とその為の協力を求める声明。
特に未来のひみつ道具に詳しい者を探しているとの事。

そして―組織名から想像できる様に『総司令官』が所属しており、何人かの参加者と敵対的な接触があった事と、それに対しての謝罪を口にした。

(謝罪…?あの総司令官が…?人を介しても、その発言をさせるだろうか?)

その言葉を聞き、ドラえもんの頭に疑問符が浮かぶ。

思い起こすのは【鉄人兵団】侵攻時、怪我を負い、しずかの家にて看病していた兵団のスパイ・リルルが逃げ出した時。

ドラえもん達はリルルがスパイの本分を忘れず、鉄人兵団へ仕掛けた罠、『鏡面世界』の秘密――誰もいない世界に兵団を誘い、消耗させる作戦――をバラそうとしていると思い、兵団へ合流する前に彼女を探し出そうとした。

しかし、間に合わず、彼女は総司令官達の元へ戻ってしまう。

『鏡面世界』の事に気付かず、奴隷にすべき人間がいない事に困惑していた総司令官は、リルルが重要な情報を持って来たと思い、彼女の話に耳を傾ける。
その様子をドラえもんとのび太は為す術もなく、隠れて見ていた。

ところが彼女は秘密を話すどころか、“人間狩り”の中止を彼らに求めた。
しずかに看病され、リルルの中で人間に対する認識が変わったのだった。

だが、その事が総司令官の怒りに触れてしまった。



「人間など、ゴミのようなものだ!!ゴミに何故同情する!!!!」



そう言って、リルルに折檻した姿は今でも目に焼き付いている。

その後、リルルは『反逆者』の汚名を着せられ、処刑されそうになるが、間一髪の所でドラえもん達が救い出した。

(そんな事をした奴がたった半日で自分の考えを変えるだろうか?)

疑問を拭えないドラえもんであったが、放送の途中で卜部の名前が出た事が嬉しかった。

―ドラえもんは始めに出会い、信頼できた彼を知っているかも知れない2代目ゼロに少し心は動いた。

内容はルルーシュの嘘を指摘し、糾弾する物に変わっていた。
ドラえもんらは知らなかったが、彼が拠点であるテレビ局を失った事も放送された。

最後に敵対するなら【鉄華兵団】が受けて立つ旨を付け加え、放送は終わった。

途端に周囲は静かになる。

音量を落として聞いていたものの、集中していた為か、より静けさを感じられた。

丁度、チーターローションの効き目も落ち着き、2人は減速する。

「…放送は終わったわ。これからどうする?」

話し掛ける鈴音。その声にはいつもの彼女とは違う不安が現れていた。

―アッシュフォード学園にて、同級生の一之瀬帆波を始めとする多くの仲間を失った。

また、対主催の戦力として有望株だった家康の死亡。
そして、蛮野天十郎による綾小路清隆の変貌。

自分一人だけでは背負いきれない状況に彼女は焦燥していた。

そんな彼女を見て、ドラえもんは自身の無力感を感じていた。

―自分には何も出来ない。

清隆くんもより酷い状況になり、頼りになる卜部さんも、家康さんも皆死んでしまった。

ドラえもんの中にも重い感情が広がる。
が、何とか鈴音の言葉に返事をする。

「…取り敢えず、何処かに隠れよう。まだ追っ手が諦めていないかも知れないから。そして―」

ドラえもんが言いかけたその時―、先程と同じ光線が2人のすぐ近くを通る。





「逃げられると思っているのか?裏切り者め。」




民家や木々に隠れ、背後に姿は見えないが、その声の主―カッシーンは確実に近くにいる。

彼はチーターローションの高速移動に追い付いて来たのだ。

咄嗟に近くの茂みに隠れた2人だったが、足音は近付いてくる。

(どうしよう…。空気砲ではあのロボットには敵わない。ひらりマントも反射できる攻撃はもう撃って来ないだろう。こうなったら…。)

最早これまで。こうなったら自分が囮になって、鈴音を逃がすしかない。無駄な抵抗かも知れないが、何もしないよりマシだ。

ドラえもんは腹をくくり、茂みから出ようとした。
その肩に柔らかい手が置かれた。

ドラえもんが振り向くと、その手の持ち主ー堀北鈴音は決意した目で静かに彼を見据えた。



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◇◆◇◇◇◇◇◇



(何処だ…。まさか、我らより劣るドラえもん卿に油断し、不覚を取るとは…。)

追っ手のカッシーンはふらつきながら、2人を探していた。

彼はドラえもんに破壊光線を返された個体。
失態を挽回する為、全力で追い掛けたのだった。

結果、あの高速に付いて行くのに足にかなりの負担がかかったが、何とか追い付いた。

仲間の軍勢は彼に付いて来れなかったが、雑魚を引き連れて返り討ちに合うのなら、少数で追う今の方が却って都合がいいかも知れない。

(近くの茂みに隠れているようだが…、先程のホットラインの音が近くで聞こえていた。隠れている所など大方見当が付く。)

カッシーンが音が聞こえたと思われる茂みを探そうとする。

と、その茂みから2つの影が飛び出した。

目を凝らすと先程と同じ、ガニメデと呼ばれるナイトメアが〔ドラえもん卿〕を小脇に抱え、走り去ろうとする所だった。

(見つかったと思い、飛び出したか。悪あがきを!!)

カッシーンも先程と同じく、破壊光線を撃つ準備をする。

(今度は容赦せん!威力はなくても、光線の速度を最大限に上げ、仕留める!!)

まるで空中を飛ぶ様に移動するガニメデ。
しかし、先程の高速移動に比べれば、大した事はない。

(死ぬがいい!!)

クローアームから光線が発射される。
先程とは比べ物にならない速度。

それは例え高速移動が出来たとしても逃れられなかっただろう。




―光線はドラえもんの胸に着弾した。





胸に大穴が開いたドラえもんはガニメデの腕から抜け落ち、地面に倒れ伏す。

ガニメデは一瞬、振り返ったが地面に倒れたドラえもんが右腕を伸ばし、『自分に構わず、先に行け』とのジェスチャーを取る。

その直後、光線を撃ったカッシーンは獲物の上に被さり、三叉槍を突き立てる。

何度も、何度も、突き立てる。

〔辺りに飛び散るネジやオイル、微量な破片を撒き散らし―〕



やがてドラえもんは動かなくなった。



背後に広がる凄惨な光景を見る事なく、ガニメデは走り続ける。

が、その前に新たなカッシーンが現れる。

「一人で追って来たと思ったのか?バカめ。」

背後のカッシーンが罵声を浴びせる中、正面のカッシーンは無言で、標的に蹴りを入れる。

ガニメデは呆気なく、うつ伏せに倒れる。

「―顔が見たい。誤殺などしては清隆卿に申し訳ないからな。」
カッシーンは冷静に目の前の相手に指示をする。

―ガニメデの操縦者は倒れたまま、ナイトメアフレームの頭部を開く。

その顔は、紛れもなく自身の獲物の女学生―〔堀北鈴音〕そのものだった。

彼女はそのままナイトメアから上半身を出し、両腕を上げる。

「降伏のつもりか?そんな事をして我らは許しても、清隆卿は許さんぞ。」

そのまま、静かに正確に鈴音の右胸を三叉槍が貫いた。

彼女は僅かに動いた後、両腕の力が抜ける。

そして、その目からは〔光が消えていくのを感じられた。〕


こうして―、稀代の武将、天下人・徳川家康が命を懸けて逃がしたかいもなく、アッシュフォード学園組の最後の生き残り、堀北鈴音は死んだ。


そして、その傍らのドラえもんも綾小路清隆の凶行を止められず、ルルーシュの遣いも果たせず、卜部との約束を守れぬまま―


何も出来ず、哀れにその機能を停止した。



こうして、蛮野天十郎の悪事の目撃者は全ていなくなり、彼はその野望へ一歩近付いたのだった―。





【堀北鈴音@ようこそ実力至上主義の教室へ 死亡】

【ドラえもん@ドラえもん 死亡】





◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

2人の遺体が横たわる中、2体のカッシーンは彼らを見下ろしていた。

鈴音を仕留めたカッシーンは彼女の首に手を当てる。

脈もない、体温も感じない。

そこには生命のない―、明らかに屍だけが存在していた。

「ドラえもん卿と仲間の女学生は始末したな。」

「ああ、後は清隆卿に報告するだけだ。
…証明の為に、コイツらの首を持って行こう。そして、令呪やレジスターの付いた手首もな。」

足を痛めたカッシーンが、自身の三叉槍で彼らの首を切り落とす。次いで手首も。

鈴音の首からは〔鮮血が噴き出し、地面を濡らす。〕
機械であるドラえもんは、〔火花と焦げた匂いを発していた。〕

「しかし…、よかったのか?奴を問たださずに殺しても。清磨卿から『裏切り者を始末しろ。』と指示は受けたが、我々の本来の主はルルーシュ陛下だ。仮にも客将である者の内情を知らず、ただ殺したとなればどんな怒りを喰らうか分からんぞ。」

「心配するな。ルルーシュ陛下は強い者を好まれる。例え、裏切りに正当性があったとしても、ドラえもん卿は我らに劣る弱者。皇帝陛下の役に立てない者の死など、『仕方ない』の一言で済まされるに決まっている。」

足を痛めたカッシーンは自身の失態を繕う為か、強気の発言をする。

そこへ、3体目のカッシーンが現れる。

「お前達、此処にいたのか。清隆卿からの御命令だ。『標的を仕留めたら、速やかに戻れ。』との事だ。どうやらテレビ局へと、ルルーシュ皇帝陛下の元へ戻られるらしい。」

「やっとか。正直、陛下の元を離れるのは気が進まなかったからな。アッシュフォード学園はどうするんだ?」

「学園は敵対勢力が居なくなった為に我らの物となった。本来なら陣地を固める為に兵を置くが、今回は新たな配下や協力者を得られなかった。よって本任務を“失敗”とし、学園の再利用の指示を求めるのを含め、【全軍】でテレビ局へ戻る事となった。」

「そうか、残念だが仕方がない。早く本隊へ戻ろう。」

鈴音を仕留めたカッシーンが動こうとするのを、足を痛めたカッシーンが止める。

「おい、動きづらいんだ。お前も首を持ってくれ。」

そう言って、ドラえもんの首を投げて渡す。
カッシーンは難なくそれを受け取るが―。

(…何だ?違和感を感じるな?)

そのカッシーンが疑問を感じる中、伝令に来たカッシーンが口を開く。

「そう言えば、仕留めたコイツらのリュックは何処に行った?それとこの旧式のナイトメアフレームはどうする?」

その個体は鈴音の遺体と共に横たわるガニメデを見ていた。

「旧式の方は放っておけ。まだ使えるが、攻撃能力もない物を持ち帰っても荷物になるだけだ。
リュックは…、そう言えば見なかったな。
連中、逃げる時に落としたんだろう。
まぁ、『支給品も持って来い。』とは言われなかったからいいんじゃないのか?」

「でも、支給品に重要なアイテムが入っていたら…。」

「そんな物があったら、逃走中に使っている。少なくとも、ドラえもん卿は『空気で出来た透明な弾を撃つ銃』と『相手の攻撃を反射させる布』、そして『高速移動が可能な液体』の3つを持っていたが、どれも我々の能力に劣る物だ。
そんなゴミを持ち帰っても、このナイトメアの様に置物になるだけだ。」

足を痛めたカッシーンはガニメデを踏みつけ、憎々しげに話す。

隣のカッシーンは『その劣る物にお前は翻弄されたんだ。』と思ったが言わなかった。

「ほら、こんな無駄話してる場合か。とっとと戻って、次の任務に行くぞ。」

ガニメデを踏んで気が収まったのか、そのカッシーンは鈴音の首と2人の手首を抱え、先に歩き出す。

その後を伝令に来たカッシーンが続く。

最後に鈴音を仕留めたカッシーンが動き出すが、その時に二つの事に気が付く。

まず、カッシーンらを引き寄せ、奴らが死ぬ前まで持っていた筈のホットラインが見当たらない事。

そして、ドラえもん卿の首が目算で想定していた重さより軽い事に。

その事を2人に指摘しようとしたが、彼らは既に遠くに移動していた。

個人でNPCの蔓延る町中に居ては自殺行為だ。

一抹の不安を感じながらも、そのカッシーンも結局は首を持ち、彼らの後に続いた。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



3体のカッシーンが去った後、静けさが戻る。
その場には旧式のナイトメアと―、首の無いロボット、同じく首の無い女子高生の死体だけが残された。

と、近くの茂みが動き出した。


「もういいかな?あのロボット達は行ったみたいだ。」

茂みから出て来たのは青色の達磨の様な存在―先程、首を切られた筈のドラえもんだった。

無論、首もあり、手首も足もあり、幽霊ではない。

ドラえもんに続いて、堀北鈴音も茂みから姿を現す。

「何とか騙せたようね。リュックやホットラインは奪われる事を考えると手放す事は出来なかったし、一人だけ疑い深い個体がいたから、ダメかと思ったわ。」

「堀北さんが―、いや、鈴音さんがこのひみつ道具を持っていたから助かったよ。」

2人は自分達の死体を見下ろす。
だが彼らから見て、お互いの死体は存在せず、そこにあったのは2枚の『首と手首の無い人型の紙人形』だった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆


蛮野天十郎にとって致命的だったのは、思った以上の人物達に疑われてしまった事だ。

その結果、蛮野にはアッシュフォード学園組の支給品を全て把握する事が難しくなった。

かろうじて武器関係は把握し、学園の襲撃後、殆ど手に入れた。

しかし、戦闘に役立つのは武器だけでは無いと、この時の彼は知らなかった。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◆


「『身がわり紙人形』、コレがあって本当に良かった。」

ドラえもんが持っているものは自分の背丈より少し低いくらいの大型の紙人形の束。
それは日めくりカレンダーの様に1枚ずつめくれる物だった。

これは名前にある通り、自分の身代わりを作る道具であり、対象者が1枚めくると、それが人の様に動き出す。
本人にはただの紙人形にしか見えないが、第三者には、『めくった本人』そのものに見える。

そして、指示を出す事で自分の様に行動する事が可能なのだ。

つまり、これは『分身』を作る道具。

加えて、負傷・死亡時に出血なども起こしていると相手に〔幻覚〕を見させる事も可能。

―即ち、あの場のカッシーン達は紙人形相手に疾走し、全力の攻撃を行うなど、『上位のNPC』として相応しくない茶番を行っており―
『王の家臣』である精鋭達が、たかがタヌキと女学生に化かされたのだった。

また主人である蛮野も自分も使用した『分身』に謀れるという因果めいた事となった。


―結果を見ての通り、『身がわり紙人形』は殺し合いにて便利な道具。だが欠点もあった。

「これまでこの道具を使わなかったのは…、使用回数が20枚という事もあるけど、身がわり紙人形が最初の命令を果たした後、『勝手に動き出す』からだね。」

ひみつ道具に詳しいドラえもんは鈴音に訊ねる。

「ええ、そうよ。説明書によると、どんな人物の身代わりにもなってくれるけど、最初の命令の後、この紙人形は自身の意思を持ち、勝手に行動するとあるわ。
…つまり、自分そっくりの『分身』がNPCとなって活動するの。
一応、コピー元の性格に基づいた行動を取るとは書いてあったけど…、下手な動きをされて他参加者から在らぬ疑いを掛けられるのはゴメンだわ。だから、使わなかったの。

…一応、強力な参加者と対峙した時の為に温存して、家康さんの分身を作って戦わせる事も考えていたの。強さはオリジナルより劣るとあったけど、それでも充分な戦力だわ。
家康さん本人は『その影武者を作る道具はワシではなく、他の力の無い者の為に使ってくれ。』とは言っていたけどね。」

鈴音は悲しそうに目を伏せる。
家康の最期を思い起こしているのだろう。


鈴音の説明の通り、ドラえもん達も追っ手を誤魔化す為、そして身がわり紙人形がNPC化するのを防ぐ為に、その場で死んでもらう必要があった。

鈴音の紙人形にガニメデを着せたのは、リュックを人形に渡せない以上、少しでも本物と間違わせる為だった。
正直ガニメデは失っても仕方がないと思っていたが、旧式故に追っ手はそのまま放置していった。紙人形が殺される前に、上半身を外に出した為、機体にも損傷はない。

結果、ドラえもん達の目論見通りに進み、カッシーン達は去って行った。

しかし―、

「さっきのロボットが疑っていた通り、“紙”だから、重さでバレる可能性があるな。
仮にすぐバレなくても、約1時間後には放送がある。」

「説明書にも『紙人形が死亡した場合、1時間後にはただの紙に戻る。』とあったわ。
いずれにせよ、偽装工作が暴かれるのは時間の問題よ。」

ならば、早く行き先を決めなければ。

鈴音は急かす様にドラえもんへ話し掛ける。

「…さっきのロボット達、ルルーシュの元へ戻るって言っていたわよね?」

「…多分、帰還を口実に清隆くんの軍勢を使って、ルルーシュくんを攻めるんだろう。」

「ドラえもんはどうするの?綾小路君の事もあるし、ルルーシュの所に戻るの?」

テレビ局には清隆軍―もとい蛮野軍が向かっているが、チーターローションを使えば、先回りする事が可能かも知れない。

先回りすれば、清隆の異常を知らせ、守りを固める事が出来る。

先程の放送でテレビ局は無くなったとの発言があったが、ルルーシュの事だ。
アッシュフォード学園の別働隊もかなりの規模だったので、ある程度の戦力は保持しているだろう。

上手く行けば、清隆と蛮野を引き剥がす事が出来るかも知れない。

だが、ドラえもんの返事は鈴音の思っているものとは違うものだった。

「…チーターローションは効果が短いんだ。
途中で切れれば、蛮野の軍勢と鉢合わせする可能性がある。」

「何度も振り掛ければ、効果は持続するんじゃないの。」

「確かに持続するさ。でも、あのカッシーンとか云うロボットは多少遅れても、僕達に付いて来れた。
他に付いて来れるロボットもいないとは限らない。」

「でもあらかじめ蛮野軍が通りそうなルートを考察すれば、鉢合わせはしない筈よ。

それとも、ドラえもんが帰りたがらないのは蛮野がテレビ局へ先に付いたら綾小路君を演じて、ルルーシュが彼の言葉を信じてしまい、裏切り者扱いされるかも知れないから?」

「それも少しある。ただ、ルルーシュくんも頭が働くからそう簡単には騙されないだろう。此方の弁解にも耳を傾けて、冤罪だと理解し、命は助かるかも知れない。でも…。」

ドラえもんは悩んだ後、正直に答えた。

「……鈴音さん、確かに方法を探れば、蛮野達より、先にテレビ局に辿り着けるかも知れない。
でもね。僕は死力を尽くしてまで、ルルーシュくんと清隆くんを助けたくないんだ。」

「…どうして?」

鈴音が困惑した様子で訊ねる。

「…恐らく、ルルーシュくんの元で清隆くんは“善良”な人を殺しているから。」





◇◆◆◆◆◆◆◇◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆


ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアは考えるべきだった。

生き物は皆、思考する。

―永遠に続く“嘘”など、己の“魔眼”を使わない限り、あり得ないのだと。

例え、自身より劣る者でも、いずれは真実へ行き着く事を一片でも考えるべきだった。



◆◆◆◆◆◆◆◆◆◇◇◇◇◇◇◇◇◇◆◇◇◇


ドラえもんはアッシュフォード学園に来る前ー、
テレビ局内にて、保管された令呪が浮かび上がった手首を見つけた話をした。

「アレは恐らく清隆くんの独断と思う。
仮にもルルーシュくんは対主催として皆に協力を呼び掛けていたから、輪を乱す行為は避けたい筈。

だけど、あからさまに言葉で誤魔化して、ぼくをアッシュフォード学園への遣いに出した様に、最終的には黙認したんだ。
彼の誤魔化しにすぐには気が付かなかったけど、学園への移動中の車内で気が付いた。

言葉ではなく、ルルーシュくんの顔――アレはのび太くんがぼくから『道具を騙し取ろうとする顔』だった。」



―野比のび太が道具を望むのは、いじめっ子であるジャイアンこと剛田武を懲らしめる為だけではない。

自身の0点を隠す時や、小遣いがない時などにドラえもんの道具をねだる時がある。

野比家に来た当初はドラえもんも気前良く貸していたが、のび太の性格が分かってくるとこれでは本人の為にならないと、突っ撥ねる事も暫しあった。

その時にのび太は“嘘”を付いて、道具を手に入れるのだった。




のび太に何度も煮え湯を飲まされたドラえもんは理解していた。

―あの時のルルーシュの顔は、そんな含みのある『嘘つき』の顔だったと。




「この殺し合い、いつかは手首を切り落として令呪を解明したり、レジスターを手に入れなければならない。
だから、それが『危険人物』や『既に亡くなった者』ならまだいい。
でもルルーシュくんの様子からして、綾小路くんは忠誠のあまり、善良な人を殺して令呪を奪っている。
…それでもあの時正直に『令呪とレジスター欲しさに殺した。』と話せば、思う所はあるけどある程度は納得したさ。
―それをしないから怒っているんだ。」

と、彼にしては珍しく苛立ちを見せた。

「それともう一つ、一番ルルーシュくんに対して許せないのが―、」

一旦間を空けて、ドラえもんは言葉を紡ぐ。
その声のトーンは落ちていた。

「彼は卜部さんに対して労いや弔いの言葉を口にしなかった。
ぼくが生きて居られるのは卜部さんのお陰だ。卜部さんが命を掛けてくれたお陰で、『黒い神様』や『魔女』の情報もルルーシュくんへ伝える事が出来た。
にも関わらず、ルルーシュくんは情報を得るだけで彼に何も言わなかった。

……交換した情報から察するにルルーシュくんの中では卜部さんは既に死んだ人。
死者への弔いなんて自分が生きる事を考えるには不要な感情だ。
でもね…、ぼくにとって卜部さんは“今”生きている人だったんだ。

そんな彼を蔑ろにしたルルーシュくんとは、心から【仲間】にはなれないよ。」

ドラえもんは悲しそうに、拒絶の言葉を口にした。


◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆



無論、ルルーシュも卜部に対して情はあった。

大規模反抗作戦『ブラック・リベリオン』の後、C.C、カレンと共に『黒の騎士団』の残党を纏め、自身の記憶を戻す手伝いをしてくれた。

その最期も、ルルーシュを庇い、自爆するという【忠臣】と言ってもよい働きだった。

それに関しては、ルルーシュは今でも恩義を感じ、彼のお陰で『黒の騎士団』が存続出来た事も忘れてはいなかった。

――しかし、恩を感じていても、肉親や真の仲間ともいえる『絆』をルルーシュと卜部は作れなかった。

理由は、卜部が『藤堂鏡志朗』の部下の【四聖剣】だった事にある。

当時、黒の騎士団の戦力の増強、また戦場での有能な指揮官を望んだルルーシュは日本で唯一ブリタニア軍に勝利し、日本人の中でも『奇跡の藤堂』と呼ばれ、人気の高い彼を仲間にしたかった。

紆余曲折あり、最終的に藤堂を騎士団へと加入する事が出来たが、その際、彼の部下の【四聖剣】も加入する事となる。

当時のルルーシュにとって【四聖剣】はパイロットとしては優秀だが藤堂程でもない、お菓子の“おまけ”の様な存在で、あくまで“駒が増えた”程度にしか考えていなかった。

ルルーシュ自身も藤堂加入後の状況は目まぐるしく変わり、宿敵の『白兜』の正体が親友のスザクと判明、式根島の一戦、神根島での漂流、キュウシュウ戦役、行政特区日本、ブラック・リベリオンと戦乱が続き、心身共に落ち着く暇もなく、とても卜部の内面を知り、親密になる機会はなかった。

加えて、同じ【四聖剣】の朝比奈・千葉等の藤堂を信奉する部下達からの対立もあり、他の【四聖剣】とも距離を置く事になったのも一因だろう。

結果、ルルーシュが卜部の忠臣ぶりを知る事になるのは記憶が戻った後、彼が亡くなる間際であった。

皮肉な事に彼が命を落とす要因となった『ロロ・ランペルージ』は表向きはルルーシュの“弟”として、裏では有能なギアス保持者の“”暗殺者”として、長くルルーシュを支え、彼とは“絆”が構築されていった。

卜部とロロ。
二人の忠臣に恵まれたルルーシュだが、交流期間の長さや親密さから、その心は本人の気付かぬ内に何処ぞの総督の様に“区別”をしていたのだ。

それでも、常の状態なら、ドラえもんの前で卜部の働きを労っただろう。

しかし、その当時は四凶―【特記戦力】の情報を聞かされ、戦術の見直しを迫られて動揺のあまり、死者への礼節を失念してしまった。

結果、ドラえもんへの不信を強まらせてしまった。

それは―前述の手首の件と合わせて、言葉では修正が出来ない程の溝を作ってしまった。

それが今回の袂を分かつ事にも繋がっていた。


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆


話しを聞いた鈴音は押し黙り、やがて口を開いた。

「…そう言う事なら、綾小路君を見捨てるしかないのね。
蛮野から助かっても、ギアスの操り人形となって、助けるべき人を襲うくらいなら、その方が…。」

そう口にしたものの、やはり辛いのか、唇の端を噛む鈴音。

「…まだ手はある。これからぼくが行く所に清隆くんを助ける方法があるかも知れない。」

「でも蛮野の寄生が解除されても、ギアスが…。」

「もし、清隆くんの身体を『ギアスを掛けられる前の時間』に戻せるとしたら?」

ドラえもんの言葉に鈴音は顔を上げる。

そしてドラえもんはホットラインの地図を開く。

―蛮野軍と鉢合わせず、ルルーシュ軍とも関わらない場所。

即ち、テレビ局の反対側。

奇しくもその場所は、アッシュフォード学園の近くにあった。

そして、その場所は先程放送で示された場所。

それまでは役に立たない施設と思われていた場所が、裏切り者の汚名を着せられたこのタイミングで正式名称が明かされたのは運命を感じるしかなかった。

「この施設なら、それがある筈だ。
でも、必要な道具を探している間に清隆くんがルルーシュくんや危険人物達に殺されてしまうかも知れない。…鈴音さんはそれでも行くかい?」

鈴音は目の前のお世話ロボットが何を言いたいか、何処を目指すのか理解した。

「…どのみち、他に手はないんでしょ?
現状の僕達の戦力なら、蛮野やルルーシュに敵わない訳だし。
少しでも助かる確率があるならそれに賭けるべきだわ。」

鈴音はドラえもんの言葉に頷いた。

「ありがとう、鈴音さん。……ぼくは正直、今も迷っている。
清隆くんもあんな事になって、目的地のアッシュフォード学園でも皆死んでしまって…、途方にくれている気持ちはある。

でも卜部さんには悪いけど……、もうルルーシュくんの所にぼくの居場所はないと思う。
ぼくの力なんかなくても、彼はみんなを纏めて、羂索と戦ってくれる。
だから…、ぼくはぼくでしか出来ない事をしようと思う。

そしてこの殺し合いから、一之瀬さんやレンちゃんの様な未来ある子供、そして家康さんの様な立派な人が助かる道を探して行きたい。」

そして地図の一点、目指す場所を見つめる。

その場所は―大博物館。もとい『ひみつ道具博物館(ミュージアム)。』

「ぼくは博物館で清隆くんを助ける為に必要な道具を見つけ出す。そして2代目ゼロに、いや総司令官に会う。…本当に彼が改心し、仲間を求めているのかこの目で確かめたい。」

そう力強くドラえもんは宣言し、ルルーシュへの別れの意思を表明した。

◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇

【エリアG-2(G-3より)/租界/9月2日午後4時40分】

【堀北鈴音@ようこそ実力至上主義の教室へ】
状態:絶対遵守のギアス(極大) 蛮野に対する怒り、腹に傷(処置済み)
服装:高度育成高校の制服(女子)(腹部に横一文字の切れ込みあり)
装備:ソーディアン・ディムロス@テイルズオブデスティニー(DC版)
令呪:残り三画
道具:ランダムアイテム×0~1(武器以外)、身がわり紙人形@ドラえもん〔20枚入り〕(残り18枚)、ガニメデ@コードギアス 反逆のルルーシュ、ホットライン
思考
基本:このゲームから生還する。
00:『一人称は僕、二人称は君を使う』
01:僕は……なにもできないかも知れない。でも綾小路君を救いたい。
02:羂索にルルーシュ・ヴィ・ブリタニア……。まさか魔法が実在したなんて。
03:戻った時に何て言われるかしら。
04:喋る剣に、小柄な三十代に、徳川家康……頭が痛いわ。でも、今はそれが微笑ましい。
05:アッシュフォード学園も失ってしまった。ひみつ道具博物館で立て直したい。
06;今のままでは蛮野にもルルーシュにも立ち向かえない。力が欲しい。
参戦時期:少なくとも髪を切る前
備考
※絶対遵守のギアスをかけられました。
 異能力解除の異能力をかけられない限り一人称が僕、二人称が君のままです。
※ソーディアン・ディムロスにスタン・エルロンの術技がソードスキルとして内包されてます。
※蛮野に対して絶望と生理的悪寒を抱いています。
※隆二、アンク、帆波、清隆、ドラえもんと情報交換しました。

【ドラえもん@ドラえもん】
状態:ダメージ(中)、悲しみと決意
服装:全裸(ロボットなので)
装備:空気砲@ドラえもん、ひらりマント@ドラえもん
令呪:残り三画
道具:ホットライン、チーターローション@ドラえもん、復元光線@ドラえもん、インペリアルセプター@コードギアスシリーズ
思考
基本:皆が殺し合いから脱出出来る様に行動する。
01:【ひみつ道具博物館(ミュージアム)】に行き、清隆くんを救う道具を探す。
02:2代目ゼロに会い、協力を持ち掛ける。
03:総司令官の『謝罪』が気になる…。本当に改心したのか、見極めたい。
04:ルルーシュくんとは手首や卜部さんの事で納得できない所がある。
でも、主催を倒す為に必要ならまた手を組むべきとは思う。
05:卜部さん、家康さんの意思を継ぎ、戦えない人々を守る。
06:ルルーシュくん…、蛮野や『黒い神様』の様な存在がいる以上、【不殺】の約束は守れとは言わない。ただ清隆くんは殺さないで。
07:裏切り者の汚名を掛けられ、テレビ局に戻れない以上、総司令官と組むしかないのか…?
参戦時期:不明。(少なくとも、鉄人兵団の事件の後)
備考
※四次元ポケットは主催側によって没収されています。
※卜部とルルーシュから『反逆のルルーシュ』に関する大まかな流れを知りました。
※ルルーシュの計らいによりテレビ局内を案内されています。
※テレビ局の保管してある手首の持ち主は、清隆くんが忠誠のあまり独断で殺したものだと推測しています。

[その他の備考]
※カッシーン三人組(疑り深い者、失態を犯し足を痛めた者、伝令役)が蛮野天十郎の所へニセのドラえもんと堀北鈴音の首と令呪・レジスターを付けた手首(いずれも紙人形で、見かけだけ)を持って行きました。
※紙人形の擬態は死亡後、1時間で解けます。



【NPC紹介】

【トリロバイトマギア@仮面ライダーゼロワン】

ヒューマギアが滅亡迅雷.netの暴走プログラムの影響で暴走し誕生する「三葉虫」の名を冠する戦闘兵士。本作の戦闘員に該当する。
自前で銃やナイフを生成する事が可能。


【支給品紹介】

【身がわり紙人形@ドラえもん】

見た目は子供くらいの大きさの紙人形の束。
『対象者』が日めくりカレンダーの様に1枚ずつめくると、その紙がその人の様に動き出す。

本人にはただの紙人形にしか見えないが、第三者には、『めくった本人』そのものに見える。

負傷・死亡時に出血なども起こしていると相手に錯覚させる事も可能。

どんな人物の身代わりにもなってくれるが、最初の命令の後、勝手に行動を始める。
その際は対象者の性格に基づいた行動を取る。
戦闘力は対象者の強さによって比例するが、基本的に本人より劣る。

他に“紙”なので火や水に弱い、風に飛ばされやすい等の欠点を持つ。

『所有者』に関わらず、1枚めくれば誰でも『身代わり』を作る事ができ、NPCでも使用可能。

ドラえもん本編ではひな祭りの時にドラえもんとのび太がジャイアンとネズミを避ける為に使ったが、人形達は目的後に勝手に動き出してしまった。
そして、ドラとのび太を差し置き、しずかの家のひな祭りに参加し、ケーキや甘酒をしこたま飲み食いしてしまう。(紙なのに、食べられるのかい!)

また今ロワでは紙人形の死亡後、1時間経てば、人形の持つ錯覚能力は解ける。

使用枚数は20枚。



136:尊厳を喰らう世界でこの身が汚れても心は折れない 投下順 138:[[]]
134:Q:正義の味方がするべきことはなんでしょう 時系列順 127:ルルーシュ・ランペルージの自己愛的反論集
122:蛮野天十郎:リサイタル ドラえもん
堀北鈴音

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