ブックリスト1: 安らぎを求めて

※「これまでに登録された本の内容から再構成しました。適宜登録に応じて更新していきます。

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タイトル(書名): ルピナスさん


著者名:バーバラ・クーニー

出版社名:ほるぷ出版

出版年:1987年

ISBN:9784593502097

推薦理由(自由記述):「おおきくなったらとおくへいく。おばあさんになったら海のそばの町に住む。」という夢を持つ少女が、おじいさんとした3つ目の約束は「世の中を美しくする」ということ。そのために年老いた少女がしたこととは?こんなときだからこそ「世の中を美しく」再構築することに夢を持ってほしい。イメージの美しい絵本です。

対象年齢:幼児から大人まで

記入者: 河西由美子



タイトル(書名): よあけ


著者名: ユリー・シュルヴィッツ

出版社名: 福音館

出版年:1977

ISBN:9784834005486

推薦理由(自由記述):みずうみのよあけを美しい絵と少ない言葉で描いた絵本。とても静かなのに、色が見え、音が聴こえ、空気が感じられる。ページをゆっくりめくって行くと、気持ちが落ち着くだけでなく、明けない夜はないと希望が湧いてきます。

対象年齢:幼児から大人まで

記入者: 松田ユリ子



タイトル(書名):セーターになりたかった毛糸玉


著者名:津田直美

出版社名:ブロンズ新社

出版年:2002年9月

ISBN:4-89309-266-9

推薦理由(自由記述):毛糸玉に生まれたからには誰もがあこがれるのがセーター。10個セットの赤い毛糸玉たちも、セーターになれるのを心待ちにしていました。そうしてとうとうセーターになれる日がやってきましたが…夢がかなう日はきっとくる、そう思わせてくれるおはなしです。

対象年齢:小学校低学年から

記入者: @typhoon516



タイトル(書名):しあわせの3つのおしえ


著者名:エマ・チチェスター・クラーク/さく、久山太市/やく

出版社名:評論社

出版年:1998年11月

ISBN:4-566-00617-4

推薦理由(自由記述):ママは僕に「3つのおしえ」を守れば幸せになると教えてくれた。大きくなって僕はママのもとを離れ、新しいご主人につれられた。けど新しいご主人は良いご主人じゃなくて、僕はご主人の元を逃げ出して…。人生には必ずハッピーエンドが待ってますよ、と感じさせてくれる絵本。今こんな時だからこそ、ハッピーエンドをイメージして欲しい。

対象年齢:小学校低学年から

記入者: @typhoon516



タイトル(書名):ともだちのしるしだよ


著者名:カレン・リン・ウィリアムズ&カードラ・モハメッド/作、ダーグ・チャーカ/絵、小林葵/訳

出版社名:岩崎書店

出版年:2009年9月

ISBN:978-4-265-81052-9

推薦理由(自由記述):難民キャンプで暮らすリナ。救援物資の中に見つけた片一方のサンダル、もう片方は別の女の子が持っていた。ふたりは「ともだちのしるしだよ」と、一緒に使うことにしました…。苦しい時にこそ、助けあう。一緒だからこそ、苦しい日々も楽しく過ごせる。そんな「ともだち」とともに、支えあって生きていって欲しい。

対象年齢:小学校中学年から

記入者: @typhoon516



タイトル(書名): わすれられないおくりもの


著者名: スーザン・バーレイ

出版社名: 評論社

出版年: 1986年

ISBN: 9784566002647

推薦理由(自由記述): 静かな語り口の中で、自分が心底大切に思っていた人(このお話の中ではアナグマさん)が死んでしまうことで悲しみに暮れる動物たちが、お互いより沿い、言葉を通わせていく中で徐々にアナグマさんの死と向き合い、立ち直っていこうとするお話。温かみがあり、読み手の心にじんわりと届き、前へと歩き出す光を指し示してくれる絵本だと思う。

対象年齢: 子どもでも、大人でも

記入者: 河西由美子

元情報源(代行記入の場合): 田中恵美



タイトル(書名):いつでも会える


著者名:菊田まりこ

出版社名:学習研究社

出版年:1998年

ISBN:978-4052010552

推薦理由(自由記述):大好きな飼い主の少女ミキちゃんを突然亡くした子犬のシロが、愛する者の死を受け入れ、悲しみを乗り越える姿を描いている。1999年度ボローニャ国際児童図書展でボローニャ児童賞・特別賞受賞。あどけない子犬という存在や、シンプルに徹した絵と文が、愛する者の死というテーマの重苦しさや辛さを和らげ、悲しみを知る者に優しく寄り添ってくれる。

対象年齢:小学生から大人まで

記入者: 狩野香苗


タイトル(書名):はるがきた


著者名:ジーン・ジオン/マーガレット・ブロイ・グレアム 翻訳:こみやゆう

出版社名:主婦の友社

出版年:2011.2

ISBN:4072742759

推薦理由(自由記述):1956年にアメリカで出版されたものの、日本では未発表。2月末にこみやゆうさんの翻訳で出版されました。カレンダーの上では春の訪れがすぐそこまで来ているはずなのに、寒さが続き、街は灰色のまま。いつになったら春がくるのか、人々は不安を抱き、心配をします。そんな時、ひとりの男の子が「どうしてはるを まってなきゃいけないの?まってなんていないでさ ぼくたちでまちを はるにしようよ。」と、声をあげます。この絵本が55年の歳月を越えて、今、この時期に日本で初めて翻訳出版されたことに、大きな意義があると思うのです。東日本大震災で、すべてのものが津波で押し流されてしまった多くの地域、街や町、村・・・見る物すべてが瓦礫の山で、どうやったら元の姿に戻るのか、途方にくれる日々ですが、そうした色を失ってしまったところにも、必ず春が訪れることを、必ず色が戻ってくることを、信じさせてくれるおはなしだからです。時間がかかるかもしれない。でも男の子が「まってないで、じぶんたちで はるにしようよ」と言ったように・・・テレビで映し出される子ども達が「自分達の手で、この町を再生させたい」と、口々に語っているのを見ると、若いエネルギーがきっときっと街々を、町々を、村々を再生させてくれるに違いない、そう信じられるようになるのです。



対象年齢:幼児からおとなまで

記入者:神保和子 greenkako



タイトル(書名): ぼくを探しに


著者名:シェル・シルヴァスタイン 翻訳:倉橋由美子

出版社名:講談社

出版年:1979年

ISBN:

推薦理由(自由記述):「何かが足りない、足りないからころがりながらかけらを探してる、ラッタッタ さあ行くぞ、足りないかけらを……」
シンプルな絵とことばの中に、心の穴を埋めてくれる不思議な感覚があります。

対象年齢:幼児から大人まで

記入者: 小林路子



タイトル(書名): きょうりゅうたちのおやすみなさい


著者名:ジェイン ヨーレン  翻訳:なかがわ ちひろ

出版社名:小峰書店

出版年:2003年

ISBN:4338126272

推薦理由(自由記述):興奮してなかなか寝付けない子供達。それを恐竜の子供にたとえて、とてもかわいく楽しく表現しています。ベッドタイムにお勧めの一冊です。

対象年齢:3歳から7歳まで

記入者: 伊是名宥樹


タイトル(書名): パンダ育児日記


著者名:日本パンダ保護協会

出版社名:二見書房

出版年:2007/2/1

ISBN:9784576070018

推薦理由(自由記述): この世に生まれてからの100日間を記録したパンダの育児日記。赤ちゃんパンダの成長とともに、地球の未来を考えてみよう。
            ぬいぐるみみたいな赤ちゃんパンダの写真を見てるだけでも楽しい。

対象年齢:小学生~高校生

記入者: 天野由貴


タイトル(書名): 写真絵本 しろくまピース


著者名:大西 伝一郎

出版社名:文溪堂

出版年:2003/12

ISBN: 4894233843

推薦理由(自由記述):日本の動物園で生まれたメスのホッキョクグマの赤ちゃん、ピース。人工飼育でそだてられることになったピースが1歳になるまでの写真絵本です。
           たたみの上に寝ころぶ姿など、珍しくてかわいい写真でいっぱいです。

対象年齢:小学生~高校生

記入者: 天野由貴

タイトル(書名): 風が強く吹いている


著者名:三浦 しをん

出版社名:新潮社

出版年:2006/9/21

ISBN:9784104541041

推薦理由(自由記述):落ちこぼれの陸上部が、寄せ集めのメンバーたった十人で箱根駅伝に挑む。無謀とも思える挑戦でも、タスキをつなぐ仲間がいる。
           それぞれの頂点を目指して一つなるとき、そこには奇跡が生まれる…。信じる力が人間を強くする、そんな物語です。

対象年齢:中学生~高校生

記入者: 天野由貴



タイトル(書名):おおきくおおきくおおきくなると


著者名:佐藤 ひとみ 文 谷口靖子 絵

出版社名:福音館書店

出版年:2008/07

ISBN:9784834023657

推薦理由(自由記述):この本のしゅじんこう、ゆうきくんは、がっこうのかえり、ながく のびた じぶんの かげをみて、「これぐらいおおきくなれたらなあ」って おもっていました。すると、なんと、かげぼうしが「きみの のぞみを かなえてあげよう」と いうのです。かげぼうしが じゅもんを となえると、ゆうきくんは ぐんぐんぐんぐんおおきくなって、やねをこえ、ふじさんをこえ、なんと うちゅうまで! ページのすみに、かいてある ゆうきくんの ゆびのえも みてね。どのくらい おおきくなっているのか、よくわかりますよ。
奇想天外なストーリーながら、科学の裏付けがなされており、夢見る力を科学する力へと向かわせる可能性を秘めた本。

対象年齢:小学低学年

記入者:谷口郁子



タイトル(書名):にぐるまひいて


著者名: バーバラ・クーニー

出版社名:ほるぷ出版

出版年:1980年

ISBN:9784593501397

推薦理由(自由記述):19世紀初めニューイングランド地方のある家族の一年間。子供も家族の生活を支える重要な働き手。息子はナイフでほうきを作り、父親が刈った羊の毛を母親が紡いだ毛糸で娘が手袋を編む。家族全員で協力し様々なものを育て、作った成果を、年に一度、父親が何日も歩いて市場へ持って行き売る。そうして得たお金で、生活必需品や新しい道具を買って帰る。次の年は前の年よりほんの少しだけ豊かな生活になるだろう。明日の日本が少しでも良くなることを信じて子供も大人もたゆまず前に進んでいこうというメッセージを込めて、この本を推薦します。

対象年齢:4歳から

記入者:河西由美子

元情報源(代行記入の場合): 土井和(米国ピッツバーグ在住)



タイトル(書名): 世界はうつくしいと


著者名:長田弘

出版社名:みすず書房

出版年:2009年

ISBN:9784622074663

推薦理由(自由記述):平易なことばで綴られた詩は、どんなときにも深く遠くへ届くことを実感させてくれる長田弘さんの詩集です。表題となっている「世界はうつくしいと」は震災を経た今、重く響きます。「カシコイモノヨ、教えてください」では、日本人にとっての信仰とは何か、被災された方々の姿と重ねて考えてしまいます。詩人のオーデンに触発された詩には「人生は受容であって、戦いではない/戦うだとか、最前線だとか、/戦争のことばで、語ることはよそう。」といったフレーズがあってどきりとさせられます。詩集を自ら手に取る人は少ないかもしれません。大人も含めた読み聞かせのひとときに。

対象年齢:詩の内容を深く考えられる中学生くらいから大人まで

記入者: 河西由美子



タイトル(書名): 生まれてきてくれてありがとう


著者名   鈴木せい子  立花千栄子

出版社名: ぱすてる書房

出版年: 2002年

ISBN: 9784938732714

推薦理由(自由記述):  多くのいのちが失われてしまいましたが、読まれた方が「生まれてきた」ということの尊さを覚え、自分や周りの人たちの大切さを再認識できたらと思い、推薦しました。

対象年齢: 幼児から大人まで

記入者: 浦野真弓



タイトル(書名): 木を植えた男


著者名: ジャン・ジオノ

出版社名: あすなろ書房

出版年: 1989

ISBN: 978-4751514313

推薦理由(自由記述):荒れ果てた土地に、木を植える男がいました。男は、1年間で10万本の木を植え、そのうち9万本は育たないという過酷な状況の中でも、黙々と木を植え続けます。そして、何十年もの時が経ち、不毛地帯は緑輝く豊かな土地へと生まれ変わっていました。その幸せの土地の裏に、男の隠された孤独な戦いと強い信念があった事を思うと、深い感動を覚えずにはいられません。自分の無力さに打ちひしがれそうになったとき、気持ちを奮い立たせてくれる絵本です。

対象学年:小学校高学年~中学生

記入者: S.I
最終更新:2011年05月10日 23:58