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 **はじめに
 ここでは主に、コントローラーに搭載されているスティックデバイスの仕様を解説する。
 関連ページ:&b(){[[スティックデバイス【検証】]]
 
 この記事では便宜上、スティック関連の用語を次のように呼びます(表と図を参照)。
 
-|スティック用電子パーツ|''スティックデバイス''または''デバイス''|
-|スティックデバイスの棒状可動部分|''レバー''|
-|スティック用プラスチックパーツ|''スティック軸''または''スティック''|
-|スティック軸の指を乗せる部分|''皿''|
-|スティック軸下部の半球|''傘''|
+|用語|説明|h
+|''スティックデバイス''または''デバイス''|スティック用電子パーツ|
+|''レバー''|スティックデバイスの棒状可動部分|
+|''スティック軸''または''スティック''|スティック用プラスチックパーツ|
+|''皿''|スティック軸の指を乗せる部分|
+|''傘''|スティック軸下部の半球|
 #table_zebra(01, #f0f0f0, #fff, #bbb)
 #image(device_def.png,width=360,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/666/device_def.png)
 
 &color(black,yellow){本記事にはコントローラーの改造を推奨する意図はありません。}
 &color(black,yellow){故障のリスクや保証が利かなくなる可能性も踏まえ、作業は自己責任で行ってください。}
 
 
 
 **RKJXV1224005
 &b(){[[ALPS社のRKJXV1224005>>https://www.alps.com/prod/info/J/HTML/MultiControl/Potentiometer/RKJXK/RKJXV1224005.html]]}(下図)は、スティックデバイスとして多くのコントローラーに採用されている。
 #image(RKJXV1224005.jpg,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/395/RKJXV1224005.jpg)
 
 RKJXV1224005は、''[[Amazon>>https://www.amazon.co.jp/dp/B01AVUC6ZA/?coliid=I1PQNCVLVGBIWA&colid=10YQYD602OEAE&psc=0&ref_=lv_ov_lig_dp_it]]などで単品購入が可能。''
 修理業者が販売しているものも基本的に同製品である。
 ''AliExpressなどでは互換品が販売されている。''
 本ページでは、&u(){RKJXV1224005}ならびに&u(){ピン配置・レバー形状が全く同じ製品}をまとめて「&b(){RKJXV1224005系}」と呼称する。
 
 
 
 **RKJXV1224005系
 WiiUプロコンに搭載されているデバイスは、RKJXV1224005そのもの。
 しかし他のコントローラーのデバイスや購入可能な互換品は、色などが異なるマイナーチェンジ版である。
 典型的な相違点は以下の通り。
 
 ***側面(可変抵抗器)の色
 RKJXV1224005は黒、Switchプロコンなどは緑。
 後に詳しく述べるが、''抵抗器の個体差を色で見分けることはできない。''
 #image(ALPS.jpg,width=360,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/400/ALPS.jpg)
 ↑ 左から1番目がSwitchプロコンのデバイス、2番目がRKJXV1224005、3~5番目が互換品として購入したもの。
 
 ***デバイス裏面の形状
 RKJXV1224005および任天堂製品用デバイスには、裏面に2つの突起がついている。
 WiiUプロコンとSwitchプロコンの基板には、この突起をはめるための穴があいている。
 一方、他機器用デバイスは裏面のパターンが違うことがある。
 #image(ura.JPG,width=320,inline,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/408/ura.JPG) #image(PS4.jpg,width=240, inline,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/396/PS4.jpg)
 ↑ 画像左:WiiUプロコンの基板(左)と、スティックデバイスの裏面(右)。
 デバイス裏面の突起と、基板の穴の位置が対応している。
 画像右:PS4用として販売されている互換デバイス。裏面のパターンが異なる。
 
 ***ロック機構の有無
 ''ALPS純正のデバイス''は、レバーをいっぱいまで倒したところで''レバーがロックされる。''
 一方、''OEM''として販売されているデバイスには''ロック機構が無い。''
 #image(stick_lock.jpg,width=360,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/675/stick_lock.jpg)
 ↑ 倒し切ってロックされた状態のデバイス。
 通常のコントローラー仕様ではここまで倒れることはない。
 
 ****その他パーツの色・素材
 抵抗器の回転スイッチ、デバイス裏面、押し込みスイッチ部分などの色が異なるものがある。
 
 
 
 
 **類似デバイスと搭載コントローラー
 ***RKJXV1224005系
 -Switch Proコントローラー
 -PS4 DUALSHOCK4
 -XboxOne コントローラー
 -WiiU Proコントローラー・ゲームパッド
 -PS3 DUALSHOCK3
 -ワイヤレスホリパッド for Nintendo Switch
 -ホリパッド for Nintendo Switch
 -PDP GC型コントローラー
 以上のコントローラーのスティックデバイスは、RKJXV1224005系である。
 
 
 -PS2 DUALSHOCK2
 -Xbox360 コントローラー
 以上のコントローラーのスティックデバイスは、ピン配置・レバー形状に関してはRKJXV1224005系と同じである。
 しかし、一部パーツが金属製になっている、レバーにロック機構が無いなどの微妙な違いがある。
 #image(PS2.jpg,width=360,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/403/PS2.jpg)
 ↑ PS2コントローラー。
 
 
 ***金属軸タイプ(非互換品)
 -TNS-901, TNS-1724
 -ホリ クラシックコントローラー for Nintendo Switch(GC型HORIコン)
 -CYBER・ジャイロコントローラー(有線/無線/ライト)
 -PowerA有線・無線
 以上のコントローラーには、&u(){RKJXV1224005系ではない、別型のデバイスが搭載されている。}
 本ページでは、このデバイスを''金属軸タイプ''と呼称する。
 このデバイスには次の特徴がある。
 -レバーが部分が細い金属軸になっている
 -押し込みスイッチ部分が大きい
 #image(rkjdino.JPG,width=360,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/405/rkjdino.JPG)
 ↑ RKJXV1224005(左)、金属軸タイプ(右)。
 
 大きさが違うのは押し込みスイッチだけで、残りのピンは全てRKJXV1224005系と同じ配置である。
 ゆえにスイッチ部分のピンを折り曲げて装着し、導線を使って無理矢理配線することも可能([[参考>>https://www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/pages/59.html]])。
 
 
 ***仕様が全く異なるデバイス
 GCコンなど、押し込みスイッチが無いタイプのコントローラーに搭載されているデバイスは、ピンの数が異なる。
 
 
 
 **デバイスの仕様
 ***可変抵抗器
 スティックデバイスは、''レバーの傾きを電気抵抗値に変換する。''
 デバイス本体の側面には2つの''可変抵抗器''&footnote(物理的操作によって抵抗値が変化する抵抗器)がついていて、それぞれがレバーX軸・Y軸に対応する。
 これらの可変抵抗器はレバーと連動しており、レバーを傾けるとパーツが回転して抵抗値が増減する。
 
 ''可変抵抗器は、横にあるツメを押すことでスティックデバイスから取り外せる。''
 RKJXV1224005系のデバイスなら、&u(){可変抵抗器だけを交換することもできる。}
 
 #image(teikouki.png,width=480,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/399/teikouki.png)
 ↑ 取り外した抵抗器&簡単な図解。写真左は可変抵抗器内側、右がそれに組み込まれている回転パーツ。
 可変抵抗器内側のうち、赤・青部分が電導性のシート(抵抗0)である。橙色部分(位置概略)には抵抗シートが埋め込まれている。
 左右のピンは電圧源とアース、中央のピンは抵抗値出力用。
 回転パーツの赤・青端子は、それぞれ同色の電導板に触れることでそれらを電気的に接続する。
 回転パーツが傾くと、赤端子が橙色部分を動く。
 すると抵抗シート上の電流流路長が変わり、抵抗値も変化する。
 
 &u(){RKJXV1224005ではないデバイスも、抵抗器の仕組みとおおまかな規格は同じ}である。
 特に金属軸タイプデバイスは、RKJXV1224005本体に取り付けることもできる。
 ただし、電気的仕様は少し異なる。
 #image(teikou_dino.png,width=480,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/397/teikou_dino.png)
 ↑ TNS-901のデバイス(金属軸タイプの一つ)の可変抵抗器。
 抵抗板の配置が連続でなく、スティックのニュートラル位置付近に抵抗値が変化しない領域がある。
 また、デバイス本体にはめ込む突起(白丸部分)が小さい。
 
 
 **電気ピン
 押し込みスイッチ搭載スティックデバイス(RKJXV1224005系を含む)の裏面には、''14個のはんだ付け用ピン''がある。
 #image(pin_edit.png,width=480,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/398/pin_edit.png)
 ↑ スティックデバイス裏面。
 -&bold(){&color(red){赤:3個×2セット}}
 --可変抵抗器のピン。スティックX・Y軸の入力に対応。
 --全てはんだ付けする必要あり。
 -&bold(){&color(orange){黄・橙:2個×2セット}}
 --押し込みスイッチ用。
 --うち最低2個(黄から1個、橙から1個)をはんだ付けすれば動作する。
 -&bold(){&color(blue){青:4個}}
 --接着安定用のピン。
 --はんだ付けしなくても動作する。
 
 
 
 **スティック軸
 スティックデバイスが同じコントローラーであれば、''スティック軸にも互換性がある''(裏面の穴の形が同じであるため)。
-例えば、SwitchプロコンとXboxOneコントローラーはともにRKJXV1224005系なので、お互いにスティックを交換できる。
 ただし、組み合わせによっては
 -軸が短く、スティックを倒すと皿がコントローラー天面とぶつかる
 -傘部分の形状が異なり、コントローラーケース内側と干渉する
 といった不都合が生じることがある。
 
-GCコンのデバイスはレバー形状がRKJXV1224005系と少しだけ異なる。
+GCコンのデバイスは、レバー形状がRKJXV1224005系と少しだけ異なる。
 &u(){GCコンスティックをRKJXV1224005系で使う場合}、デザインナイフやヤスリで''GCコンスティックの穴を広げる''必要がある。
 一方、&u(){RKJXV1224005系スティックをGCコンで使う場合}は、そのまま装着できる。
 
-各種スティック軸も、AliExpressやeBayで単品購入可能。
+''各種スティック軸も、AliExpressやeBayで単品購入可能。''
 
 
 #image(stickparts_back.jpg,width=360,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/677/stickparts_back.jpg)
 ↑ スティック軸の裏面。
 左から、Switchプロコン、GCコン&footnote(写真はLスティックだが、Cスティックも同じ形状)、TNS-901(金属軸タイプ用)。
 
 #image(stickparts.jpg,width=360,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/676/stickparts.jpg)
 ↑ RKJXV1224005系で使用できるスティック軸の例(GCコンスティックは削る必要があるが)。
 上段:Switchプロコン、WiiUプロコン、GCコンLスティック、GCコンCスティック。
 下段:DUALSHOCK4、DUALSHOCK2、XboxOneコントローラー、アルミ製スティック&footnote(Web上で販売されているもの)。
 
 #image(stickparts_height.jpg,width=360,https://img.atwikiimg.com/www65.atwiki.jp/smashsp_kensyou/attach/60/678/stickparts_height.jpg)
 ↑ 横から撮影したもの。
 
 
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