ポエム/2005年05月20日/不思議ぺんしる - α汁(仮)

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ある日さ
河原でジョギングのフリをしてパンチラ待ちしてたらさ
『妙にご飯粒の付いた男』がさ
やっぱりジョギングにしては微妙な速度でさ
走ってくるわけよ。

でさ
メッチャ怖いしさ
目をそらしてたらさ
話掛けてきたさ！

「ねぇチミ。ボクこれお腹いっぱいだから、これチミにこれあげるよ。」

まぁ、確かにお腹いっぱいそうに見えるけどさ
でもさ
ご飯粒つけ過ぎのことはさ
言えなかったね。

しかも「これ」ってつけ過ぎだしさ
どう見ても糖尿病っぽいしさ
やっぱメッサ怖いしさ
もらっといたさ
変なえんぴつ。

これさ
「妙に気持ちが伝わるえんぴつ」ってさ
書いてあるんだけどさ
意味分からないけど何故か妙にきたさ。

あのご飯粒男はさ
このえんぴつを使ってさ
『ごはん食べたい』とか書いたっていうのか？

じゃぁさ
って、書いてみたさ
『パンチラが見たいです』
でもさ
誰に見せるのさ…

通りかかったおばさんに見せたらさ
わざとらしく転んでさ
パンチラ。

軽く会釈してさ
去りぎわまた転んでさ
早くも２パンチラ。

でもさ
こんなのはさ
パンチラじゃないんだよね。

別にさ
おばさんだから嬉しくないんじゃない。

そんなに俺はさ
安っぽい男じゃない。

でもさ
これ使ったらさ
口べたな俺にもさ
あの子にさ
気持ちをさ
伝えれるかなってさ
さっきと言ってること矛盾してるってのはさ
言いっこなしだす。

でさ
書いたらさ
妙にうまくことが運ぶわけさ。

でさ
それからもさ
文通をしてさ
調子にのって好きとか書いてさ。

でもさ
会っても話とかはさ
できないまんまでさ
メッチャ恥ずかしいしさ。

でさ
手紙だけ渡してさ
立ち去る俺をさ
少し寂しそうにさ
手を振るわけさ。

でさ
やっぱりさ
えんぴつはさ
どんどん短くなってきててさ

でさ
えんぴつがさ
なくなったときさ
この恋はさ
終わるのさきっと。

でもさ
よく考えたらさ
そんなえんぴつあるわけないしさ
こんなことでこの恋が終わるわけないしさ

あとはさ
自分の問題なわけさ
わかってたさ
いつからかとっくに。

もうさ
明日ちゃんと会って話もする。

でさ
えんぴつはさ
次の人に渡すのさ

微妙な速度でジョギングしてる人にさ
あげるのさ

このさ
ちっさいちっさい勇気を。

カテゴリ: [ポエピーナ] - &trackback() - 2005年05月20日 06:42:15

• やっぱかぶってもアレだから違うの書いたらさ、全然違うでやんの。(笑)　でも根底では微妙にさ、リンク。 -- ξ珍 (2005-05-20 07:18:56)
• えんぴつもーらい。 -- 勇気 (2005-05-21 08:18:39)
• 後談：この少年はその後、米粒まみれになってえんぴつを伝承時を経て青年実業家になり、（米粒印の）不思議ぺんしるという会社を設立。「妙に気持ちが伝わるｷｰﾎﾞｰﾄﾞUSB対応」という大ヒット商品で成功しましたとさ。 -- ξ珍 (2005-05-21 08:54:17)
• リクエストにお答え頂きありがとうございました。お礼が遅くなってしまいすみません。そうですね、リンクしていますね。 -- ポエマーさん (2005-05-23 08:30:06)

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