バイオトイレ施設

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バイオトイレ施設
作成:忠信

構成
-バイオトイレ施設 RD:15 評価値:6
--バイオトイレ施設について RD:1
--特徴と注意 RD:6
---設置上の注意 
---個室のトイレを大量に設置が可能 
---誰でも使いやすい工夫
---一時的な利用 
---再利用を考えて 
---メンテナンスが大切 
--バイオトイレ本体の構造 RD:8 <立国データ再利用>(薬岡さん作)
---便槽
---し尿処理槽
---貯留槽
---おがくず
---攪拌用装置
---空気循環用ファン
---バクテリア
---発電機


-【バイオトイレ施設について】バイオトイレとは微生物の活動によって排泄物を分解するトイレであり、分解された排泄物は肥料として使用可能である。水をほぼ使用しないという特徴がある。バイオトイレを使用した簡易トイレがバイオトイレ施設である。仮設施設の役割として一時的に使われる。

-設置上の注意 
バイオトイレの利点として、上下水道を使わずとも、これ単独で簡易トイレとして機能できることである。そのためトイレが近くに無い場所の簡易トイレや、大勢の利用者のために簡易トイレの増設するなど、柔軟な設置が可能である。しかしトイレである以上、食事環境のすぐそばに置かないなど、最低限の衛生環境の配慮も必要であるし、トイレに行くのを見られるのが恥ずかしいという人達に配慮するならば、周辺に遮蔽物を置いてプライバシーの配慮が必要であるし、大量に増設する場合は、利用しやすい場所で、多くの人が並べる野外等の設置も検討するなど、周辺環境や利用者心理の配慮が必要である。また、トイレ自体には水洗設備がないため、トイレ後に手を洗えるような簡易の手洗い場を併設する事で衛生面や心理面に配慮する事ができる。

-個室のトイレを大量に設置が可能 
トイレを利用している所を人に見られたくない、落ち着いた空間が良いという心理に配慮して、トイレ施設は壁に囲まれ入り口にドアがある、四角い小さな個室空間になっている。プライベートやプライバシーに配慮して、安心して利用ができる。また、シンプルな作りの個室のため、安価で大量設置が可能になっている。

-誰でも使いやすい工夫 
基本的なトイレは洋式、いわゆる座って行えるトイレになっており、足に負担がかからないので使いやすくなっている。また、トイレ内に手すりを付ける、荷物を置ける簡易的な場所を作ることで使いやすい。また、そこから応用して、トイレ施設自体の工夫としては、外観の塗装、一見トイレ施設に見えないようなデザインを変えることで、トイレに行く抵抗を抑えることもできる。また誰でも利用できる工夫として、女性が使いやすい女性用トイレ、体の不自由な人や親子連れでも利用できるようなバリアフリーに配慮した少し広めの多目的トイレのデザインなど利用する人に応じた工夫も可能である。

-一時的な利用
仮設トイレのため、建物内にあるようなトイレ内の設備は備わっておらず、基本的には個室でトイレを利用するという最低限の機能である。多目的トイレのようにデザインや機能に対応するものもあるが立派なトイレには、やはり劣ってしまう。あくまで仮設のトイレであり、一時的な使用であるという認識を利用者が持つことが大事である。一時的だから使い捨てるのではなく、一時的だからこそ、大事に使う事が大切である。

-再利用を考えて 
バイオトイレとは微生物の活動によって排泄物を分解するトイレであり、分解された排泄物は肥料として使用可能である。排泄物そのままでは廃棄物であるが、バイオトイレによって、肥料として再び活用ができる。肥料を混ぜた土壌の利用によるリサイクルができるメリットがある。また、バイオトイレ施設も使い捨てではなく、メンテナンスを行う事で継続して利用できる。そこでの役割が終わっても、次の場所で活躍する事が可能。トイレを使用することによる環境リサイクル自体は大事だが、トイレ施設の再利用も考えた使用が大事である。

-メンテナンスが大切 
施設を継続して利用するためにはメンテナンスが必要である。設備の掃除を行いある程度清潔な状態を維持する、施設やバイオトイレ本体に異常や故障はないかの確認、本体自体の機能が維持できるよう、貯留槽への移行、おがくず等の補充など定期的に行う事が大切。また、利用者自体がきれいに使う事を意識して心掛ける事で、きれいな状態を維持できると考えられる。



本体の構造				
┣【便槽】排泄物の内、主に便を処理する為の装置。内部におがくずが敷き詰められており糞便と混ぜ合わせる為、攪拌用のスクリューが通されている。				
┣【し尿処理槽】排泄物の内、し尿を処理する為の装置。水分量が多くなりすぎると微生物の分解能が低下し、それを防ぐ為にし尿を分離しておく容器。				
┣【貯留槽】排泄物の長期的な分解を行う為に蓄えておく容器。便槽から排泄物を定期的にこちらに移し、最終的に堆肥として使用できるようにする。				
┣【おがくず】目の細かい木屑。通常のものに加え、建築等に使用した木材を加工した時に出たもの(端材)も使用しリサイクルに努めている。				
┣【攪拌用装置】便槽内の螺旋状の回転羽根を持つスクリューに連結されており、手回し式のハンドルを回転させることで内部の排泄物とおがくずを混ぜ合わせる事で攪拌し微生物の活動を活発化させる。								
┣【空気循環用ファン】好気性の微生物の為に、空気循環及び強制排気を行うための換気扇。電動だが小さなものであり電力使用量は少ない。				
┣【バクテリア】好気性の微生物、排泄物を分解する為に便槽内の菌床に初期投入される。自然界に広く存在するものであり、特別なものではない。				
┗【発電機】循環用ファンを動かす為の電力供給用。ファンが小さい為、発電機自体もそう大きいものではなく(ソーラーまたは風力)式の発電方式を採用している。				

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