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大部品: 窯業原料の採掘場 RD:11 評価値:5 -部品: 概要 -部品: 採掘する原料の種類と状態 -部品: 原土採取と産地原料 -部品: 運搬場所 -部品: 埋蔵地 -部品: 採掘環境 -部品: 採掘方法 -部品: 採掘量の制限 -部品: 運営管理 -部品: 管理責任者の任命 -部品: 廃土の処理、リサイクル方法 部品: 概要 粘土鉱物,石灰石,砂などの窯業原料を掘削用の道具(つるはし、シャベル、スコップ)を使い露天掘りで採掘する場所である。 部品: 採掘する原料の種類と状態 磁気の優位性を示すカオリン成分を多く含み、釉薬にも使用される石灰石や、植物が腐って粘土に変化した木節粘土、古代貝類が多分に影響した陶土、珪長石類が風化堆積した陶石、そして生物や鉱物が風化し堆積された地域的な性質をもつ多種多様な粘土類に分類される。 また、それらは陸上風化作用や、熱水作用により原土となっている状態である 部品: 原土採取と産地原料 蒼江流域の歴史上、古代に湖沼であった丘陵地や、川底であった河岸段丘の土地であるならば、その上流域の地質状況に応じた、風化珪石や長石などの諸鉱物を含む岩石類が微細に風化沈殿し流入堆積して粘土層が生成されている。地元産出の原料の利用は、生産環境の自立であり、それぞれの窯で循環した生産体制が造られた。 部品: 運搬場所 埋蔵原料の豊富な大窯業地から、主に耐火粘土類や磁器土、陶土が昌徳の端にある陶芸村に運搬され、築窯や窯道具の材料、素地原料となっている。 部品: 埋蔵地 これら粘土類は蒼江中流域の昌徳の端にある陶芸村に程近い場所にあり、段丘表土より20㎝から1mほど下に埋蔵され、河岸段丘と目視できるところの、上位段丘と下位段丘が該当部分だが、川筋に開墾された水田の下が下位の場所に当たり、上位は住宅や道路に利用されている。 部品: 採掘環境 採掘される主な窯業原料は、カオリン等を含む粘土鉱物の珪長石であり、釉および素地のどちらにも使用され磁器原料の8割を占める。殖産事業としての磁器生産を後押しするもので、それも利潤を求めて原料調達の地産地化を勧め今日まで磁器生産地として継承されている。 部品: 採掘方法 採掘する原土の層が比較的浅い場合、採掘用の穴を掘り、人の手により掘削道具を使って、表土を除去し窯業原料を掘りおこす露天掘りが採用されている。この方法はより安全で費用対効果が高いと考えられている。 部品: 採掘量の制限 1度に大量に採掘すると環境が破壊され、景観の悪化と自然災害が起こりやすくなるため、ひと月に掘れる量に制限をかけ、考えられうる災害等を防げる様に心がけられている。 部品: 運営管理 原料供給を共同で採掘する専属の採掘場により成り立っており、採掘を専門とする者達で組織された組合により運営管理されている。 部品: 管理責任者の任命 採掘場全体の責任者は、陶芸村村長により決定される。任期は最長で4年を限度とし、任命される者の資格は、当採掘場で2年以上の勤務経験を持つ者と規定する。 部品: 廃土の処理、リサイクル方法 陶芸村で使用した余剰分を施釉品と無釉品に分別し回収する。それを細かく粉砕した物と採掘時の残土に、新たに粘土と長石を調合。その調合した物を巨大なボールミルにてドロ状の状態にし、それをスプレードライヤーにて乾燥させることにより、乾式タイルの原料となる粉末原料にリサイクルしている。
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