大部品: 蒼梧藩国の神殿 RD:205 評価値:13 -大部品: 蒼梧藩国の信仰と神殿 RD:2 評価値:2 --部品: 蛇神さまへの信仰 --部品: 蛇神以外の神と信仰 -大部品: 信仰と魔法について RD:20 評価値:7 --大部品: 信仰と盟約魔法 RD:15 評価値:6 ---部品: 信仰とは ---部品: 差別の理由にはならない ---部品: 意味と力 ---部品: 斜め上に ---部品: 儀式 ---部品: ニューワールドでの信仰 ---部品: 神、精霊、オーマ、仏…… ---部品: 複数をあがめるものもいる ---大部品: 盟約魔法とは RD:7 評価値:5 ----部品: 盟約魔法とは ----部品: 盟約魔法は盟約を結ばないといけない ----部品: 盟約魔法は信仰対象の力が届く範囲でないといけない ----部品: 加護 ----部品: 盟約魔法が使えない信仰対象もいる ----部品: 神殿の強さが信仰対象の力になる ----部品: 信仰の強さ、信徒の数が信仰対象の力になる --大部品: 魔力と魔法の基本定義 RD:5 評価値:4 ---部品: 魔力とは ---部品: とはいえ魔力にするのは難しい ---部品: 魔法とは ---部品: 術式の限界 ---部品: 変換効率 -大部品: 蛇神さまに関する神殿施設 RD:180 評価値:12 --大部品: 蛇神大神宮(猛虎の殿堂神殿)(T22) RD:62 評価値:10 ---部品: 概要 ---部品: 立地 ---大部品: 蛇神様と蒼梧藩国の関わり RD:6 評価値:4 ----部品: 盆ダンスと蛇神様 ----部品: 砂漠の社 ----部品: 平林藩王の懺悔 ----部品: 少女と蛇神様 ----部品: 社の移築 ----部品: 華佗の滞在 ---大部品: 由緒 RD:17 評価値:7 ----部品: 藩王の発願 ----部品: 国民の熱望 ----部品: 土地の寄進 ----部品: 初期の教団 ----部品: 気持ちで建てる ----部品: 廃材集め ----部品: 間伐材の利用 ----部品: 竹の利用法の考案 ----部品: 他国からの喜捨 ----部品: 蒼僑の気持ち ----部品: 職人達の努力 ----部品: 建設現場の賑わい ----部品: 新たな町 ----部品: 門前町の整備 ----部品: 門前町に住む人々の暮らし ----部品: 大神宮の完成 ----部品: 作法形成の流れ ---大部品: 構造(T22) RD:24 評価値:7 ----大部品: 阿吽の蛇神像 RD:4 評価値:3 -----部品: 阿吽の蛇神像とは -----部品: 躍動感のある彫刻 -----大部品: 阿吽像の形 RD:2 評価値:2 ------部品: バンザイポーズ(阿像) ------部品: ガックシポーズ(吽像) ----大部品: 参道 RD:4 評価値:3 -----部品: 石畳の道 -----部品: 参道横のあじさい -----部品: 池の睡蓮 -----部品: 参道横の池 ----大部品: 主殿(T22) RD:6 評価値:4 -----部品: 本殿 -----部品: 英雄サイン入りバット -----部品: 拝殿 -----部品: 外観 -----大部品: 主殿の建材 RD:2 評価値:2 ------部品: 骨組みと外壁 ------部品: 瓦 ----部品: 職員住居 ----大部品: 泉とその周辺設備 RD:4 評価値:3 -----部品: 注意書きの看板 -----部品: 循環システム -----部品: 手水場 -----部品: きれいな泉 ----大部品: 娯楽施設 RD:2 評価値:2 -----部品: バッティングセンター -----部品: 的当てピッチングゲーム ----部品: 授与所 ----部品: 食堂 ----部品: 参拝客用トイレ ---大部品: 大神宮で働く人々 RD:4 評価値:3 ----部品: 宮司 ----部品: 巫女 ----部品: 宮大工 ----部品: 彫刻家 ---大部品: 蛇神大神宮参拝作法 RD:7 評価値:5 ----大部品: 参拝作法 RD:3 評価値:3 -----部品: 手水 -----部品: 六甲颪 -----部品: 大阪締め(手締め) ----大部品: 参拝時の正装 RD:4 評価値:3 -----部品: 靴 -----部品: 服 -----部品: キャップ -----部品: タオル ---大部品: 警備体制 RD:2 評価値:2 ----部品: 常駐警備員 ----部品: 警備会社との契約 --大部品: 蛇神神社(湯城)(T22) RD:13 評価値:6 ---大部品: この神社について RD:4 評価値:3 ----部品: 蒼梧と蛇神の出会い ----部品: 他国と蛇神さま ----部品: 蒼梧本社として ----部品: 立地 ---大部品: 建物( 蛇神神社(湯城)) RD:2 評価値:2 ----部品: 本殿 ----部品: 拝殿 ---大部品: 境内 RD:3 評価値:3 ----部品: 狛蛇 ----部品: 手水場 ----部品: 鳥居 ---大部品: 周辺 RD:2 評価値:2 ----部品: 山林 ----部品: 参道 ---大部品: 神社の人々 RD:2 評価値:2 ----部品: 警備体制 ----部品: 神職 --大部品: 神社領 RD:105 評価値:11 ---部品: 神社領とは ---大部品: 神社領の農地 RD:35 評価値:8 ----部品: 神社領での米栽培 ----部品: 米の利用について ----大部品: コメの栽培 RD:33 評価値:8 -----大部品: コメ栽培の歴史 RD:13 評価値:6 ------部品: コメの栽培化 ------部品: 水稲と陸稲 ------部品: 収量か耐旱性か ------部品: 気候帯適性 ------部品: 水資源の管理 ------部品: 牛耕の導入 ------部品: 肥料の活用 ------部品: 草取りの工夫 ------部品: 稲刈りと保存 ------部品: 稲藁の活用 ------部品: 農具の改良 ------部品: 自然災害への弱さ ------部品: 水稲耕作と労働集約 -----大部品: 栽培植物としてのコメの特徴 RD:6 評価値:4 ------部品: 植物学的分類 ------部品: 連作障害のない穀物 ------部品: 3種の系統 ------部品: 収量の多さ ------部品: モチ種と古代米 ------部品: 優れた保存性 -----大部品: コメの利用法 RD:5 評価値:4 ------部品: 主食としての利用(コメ) ------部品: 付け合わせ、菓子への利用(コメ) ------部品: 酒の原料としての利用(コメ) ------部品: 調味料の原材料(コメ) ------部品: 観賞用(コメ) -----大部品: 水稲耕作技術 RD:9 評価値:5 ------部品: 水田の造成 ------部品: 水資源の確保と分配 ------部品: 籾播きから田植えまで ------部品: 除草と追肥 ------部品: 稲刈りと脱穀 ------部品: 精白から流通へ ------部品: 機械の利用 ------部品: 農薬の利用 ------部品: 養殖池としての共用 ---大部品: 神社領の食品加工設備 RD:68 評価値:10 ----大部品: 蛇神の酒造施設 RD:40 評価値:9 -----部品: 蛇神の僧侶・僧兵による酒造のはじまり -----部品: 醸造施設の立地について -----大部品: 日本酒作り RD:38 評価値:9 ------部品: 日本酒とは ------大部品: 日本酒の定義 RD:2 評価値:2 -------部品: 定義の基準 -------部品: 「清酒」の定義 ------大部品: 日本酒の分類 RD:5 評価値:4 -------部品: 普通酒 -------部品: 本醸造酒 -------部品: 純米酒 -------部品: 吟醸酒・純米吟醸酒 -------部品: 大吟醸酒・純米大吟醸酒 ------大部品: 原料 RD:15 評価値:6 -------大部品: 米 RD:4 評価値:3 --------大部品: 使用される米の分類 RD:3 評価値:3 ---------部品: 麹米 ---------部品: 酒母米 ---------部品: 掛米 --------部品: 米の使用割合 -------大部品: 水 RD:5 評価値:4 --------部品: 全体の8割を占める重要な原料 --------部品: 硬度とお酒の質の関係 --------大部品: 水の用途 RD:2 評価値:2 ---------部品: 醸造用水 ---------部品: 瓶詰用水 --------部品: 厳重な品質管理と検査 -------大部品: 麹 RD:3 評価値:3 --------部品: 麹の概要 --------部品: デンプンからブドウ糖へ --------部品: ぱっと見 -------部品: 酵母 -------部品: 乳酸菌 -------部品: 副原料 ------大部品: 製法 RD:14 評価値:6 -------部品: 精米 -------部品: 放冷・枯らし -------部品: 洗米 -------部品: 浸漬 -------部品: 蒸し -------部品: 麹造り -------部品: 酒母作り -------部品: もろみ造り -------部品: アルコール添加 -------部品: 上槽 -------部品: 滓引き・濾過 -------部品: 火入れ -------部品: 貯蔵・熟成 -------部品: 割水・瓶詰め ------部品: 日本酒作りの流用実績 ----大部品: 味噌と醤油の製造施設 RD:28 評価値:8 -----部品: 蛇神の僧侶・僧兵による味噌・醤油作り -----部品: 米以外の原料 -----大部品: 味噌と醤油の製造工程 RD:26 評価値:8 ------大部品: 味噌・醤油の共通工程 RD:15 評価値:6 -------大部品: 種麹をつくる RD:6 評価値:4 --------部品: 種麹とは --------部品: 稲麹と呼ばれる製法 --------部品: 玄米を使う --------部品: 木灰を混ぜて麹菌だけを活かす --------部品: 麹を蒸し米になじませる --------部品: 麹菌を発酵させる -------大部品: 原料と下処理 RD:3 評価値:3 --------部品: 大豆 --------部品: 小麦 --------部品: 食塩 -------大部品: こうじ作り RD:6 評価値:4 --------部品: こうじとは --------部品: こうじ作りの下準備 --------部品: 盛り込み --------部品: 1番手入れ --------部品: 2番手入れ --------部品: 出麹 ------大部品: 醤油の製造工程 RD:6 評価値:4 -------部品: 1:仕込み -------部品: 2:荒櫂 -------部品: 3:発酵とその手入れ -------部品: 4:圧搾 -------部品: 5:火入れと調合 -------部品: 6:瓶詰と検査 ------大部品: 味噌の製造工程 RD:5 評価値:4 -------部品: 1:大豆の処理 -------部品: 2:混合と味噌玉作り -------部品: 3:1次発酵・2次発酵・熟成 -------部品: 4:調合・ブレンド -------部品: 5:袋詰めと検査 ---部品: 神社領における警備体制 -大部品: 神殿への魔力の脈 RD:3 評価値:3 --部品: 自然の龍脈 --部品: 蛇神神社(湯城)での温水脈の扱い --部品: 蛇神大神宮での温水脈の扱い 部品: 蛇神さまへの信仰 蒼梧藩国が内戦の直中にあったころ、蛇神さまことウィングバイパーが実際に蒼梧の地に現れ、踊り狂ったりスク水を飲んでしまったりと人としてのありかたに惑う民を幾度も窮地から救ってくれた。実在の、かつ民に親しむ神への信仰は瞬く間に蒼梧に広がり、現在の蒼梧でも最も大きな神殿を持ち、知名度も高く信者も多い神となっている。 部品: 蛇神以外の神と信仰 蒼梧で蛇神さまが最も知名度の高い神になったからといって、蒼梧が強烈な一神教国家と化したわけではない。九巍山に社のある蒼き衣の少女神をはじめとした古くからの神々への信仰、またさまざまなものに神が宿るというアニミズム的信仰なども残っており、いずれかの神を強く信仰しているからといって他の神を否定する傾向は薄い。 部品: 信仰とは 信じて仰ぐことを信仰という。信じる事、尊敬すること、そしてこれらについて条件を持たないのが信仰である。信心は信じる心でこれまた文字の通りである。 部品: 差別の理由にはならない 信仰は信じて仰ぐだけにしかすぎず、それがあるからと言って強くなったり悪くなったりするものではない。信仰を差別の理由にしないのはそういう背景がある。 部品: 意味と力 信仰は似せる力を持つ。あるものに対して信じて仰げばそりゃ色々リスペクトを受けて似てくる部分もあるわけである。努力をなせばなおさらそうである。信仰自身に力はないかもしれないが、そこにあってそうあろうという意志と努力は実在するし、そこに力が発生する。 部品: 斜め上に 信仰の効果はだいたい斜め上にでてくる。野球の神様を信仰していても野球がうまくなるとは限らないが、野球場に足を運ぶことは確実に増える。信仰の結果は完全対応するわけではないのだ。 部品: 儀式 信仰には儀式や行事がついてまわるもので、どうかすると信仰そのものが消えても儀式が残ることはある。しかしそれを嘆くことはない。信仰が根付くとは、誰もが意識せずに従うことである。それが信じることなのだ。 部品: ニューワールドでの信仰 ニューワールドでも信仰は盛んにおこなわれている。特に規制があるでもなく、人々も知的種族もめいめい勝手なものを信仰している。 部品: 神、精霊、オーマ、仏…… 信仰の多くが大いなる力を持つものになるものである。ニューワールドでも現実と同じく神、精霊、オーマ、仏、なんでも信仰対象になり、それらの実存や能力、名前にかかわらず信仰される。(信仰できる)これらにそれぞれの力の差はない。 部品: 複数をあがめるものもいる 信仰を複数持つものもかなりいて、ニューワールドでは古代、もしくは現代さながらの多神教時代である。魔法が実存するニューワールドではなおさらであった。盟約魔法があったのである。 部品: 盟約魔法とは 盟約魔法とは魔法の一つでA式、B式の記述、運用代行に信仰対象を用いることを言う。正確には、お願いして代わりに魔法を使ってもらうことを言う。 部品: 盟約魔法は盟約を結ばないといけない 盟約魔法は盟約を結ばないといけない。通常は信仰対象の要求に答え、安くない代価を払って盟約を結ぶ。代価を払ってない、または払い続けていないと当然盟約魔法は使えなくなる。 部品: 盟約魔法は信仰対象の力が届く範囲でないといけない 当たり前の話しながら、盟約魔法は信仰対象の力が届く範囲でないと行使することが出来ない。世界が違っても力が届くような存在は当然要求する対価も高くなる。 部品: 加護 盟約を結んでいなくても信仰対象が力を貸すことがある。これを加護、という。加護は一方的であって狙って得られるものでもない。 部品: 盟約魔法が使えない信仰対象もいる 考えがあったり実存がなかったり、単純に力がなかったりで盟約魔法が使えない信仰対象もいる。盟約魔法の有無そのものは信仰といささかの関係もない。 部品: 神殿の強さが信仰対象の力になる 神殿の強さは一般に信仰対象の力になり、また力の及ぶ範囲を規定することにもなる。神殿が強力なほど、遠くまで力は届く。 部品: 信仰の強さ、信徒の数が信仰対象の力になる 一般論として信仰の強さや、信徒の数が多いほど、信仰対象の力になり、遠くまで力が届き、盟約魔法も強くなる。 部品: 魔力とは 魔法の源、エネルギー源である。魔力は高物理では細かい模様の集まり、あるいは情報集積体として認識される。HDDでも細胞のDNAでも、本来的には魔力になりうる。 部品: とはいえ魔力にするのは難しい どんなものでも魔力になりはするのだが、実際に魔力として引き出すのは難しい。分解して魔法をつかうためのエネルギーにするために変換術式が必要で、この変換術式を作成するのが異様に大変で、しかもわずかな変化で別式に変わってしまう。 部品: 魔法とは 魔法とは魔力を変換して別の何かにする術式である。情報を別の力に変換するのが魔法と、言える。この変換が行われると情報は散逸してしまう。一回しか使えない魔法の巻物とか生贄などはこれである。 部品: 術式の限界 魔法は魔力を変換する術式であるが、この時どんな魔力媒体をどのように変換するかを記述せねばならず(A式)さらに変換した効果を記述しないといけない(B式)この二つの式がないと不完全術式となる。不完全術式は世界を壊しうるので作ってはいけない。 部品: 変換効率 魔法には変換効率があり、通常は1%もない。これはA式、B式両方で変換前、変換後の厳密な定義記述が必要なためである。水の変換術式では人体内の水分は扱えないし、それどころか川の水しか使えない、などありうる。汎用性の高いA式は変換効率が悪いわりに長くて複雑な式になる。 部品: 概要 「蛇のおっちゃん」こと蛇神様をまつっている神社。雰囲気は静謐というよりは賑やかで、その賑やかさに元気を貰って自然と笑顔になれるような場所である。そのため、憩いの場として、悩みを抱えた時に来る場所として、よく利用されている。 部品: 立地 蛇神大神宮は湯城の東の郊外、湯城の温泉街から車で5分、徒歩で15分程の距離に存在する。温泉街から直通の送迎エアバイクが出ており、温泉と大神宮は蒼梧藩国の観光スポットとして人気を集めている。 部品: 盆ダンスと蛇神様 蒼梧藩国の建国より間もない頃、盆ダンスの加熱により、国内で死者が多く出たことがございました。伝承では、蛇神さまの化身が共和国ナニワアームズ商藩国より現れ、熱狂を鎮めてくださったと伝わります。 部品: 砂漠の社 また、その後も蒼梧藩国では貧富の差が拡大し、教育からこぼれ落ち、危険な技術である「飲む服」を拒絶した国民が、水没した首都天啓府を逃れ砂漠に住むという事態に至りました。当藩国における蛇神さまの社は、砂漠に住む民が最初に建てたと言われています。 部品: 平林藩王の懺悔 度重なる失政に、平林藩王は懺悔の念を抱き、砂漠の民の生活を実地に見て藩国再建に活かそうと考えました。そして、砂漠の地で蛇神さまの社にも参拝し、境内を清めて深く懺悔しました。この時、蛇神さまは姿を現し、藩王にアドバイスをしたとも言われます。 部品: 少女と蛇神様 蛇神さまは、国民の前にも姿を見現すことがあったと伝わります。蓮花と呼ばれる砂漠の民の少女は、貧困と対立を招いた平林藩王を恨んでいました。蛇神さまは彼女に対し、戦犯を処刑しても優勝はできない、応援しようと言ったとされています。当藩国における応援の文化はここからはじまったとも言われています。 部品: 社の移築 砂漠の社は、王犬を擁して平林藩王と対立した上帝派により、再開発されテニスコートになる計画が持ち上がりました。その際、先手を打って湯城に移築を行なったのが、羽黒でした。移築された社は今も湯城にあり、蛇神大神宮の本社となっています。 部品: 華佗の滞在 湯城の蛇神さまの社は、小さいながらもいつも掃除が行き届いた快適なものだったようです。その頃当藩国を訪れた華佗と名乗るダンディな名医は、湯城にて稠の心づくしの饗応を受け、社を仮の宿として、時に世界の危機までも救ったと言われています。 部品: 藩王の発願 蛇神さまからのアドバイスに深く感じ入ることがあった蒼梧藩国の平林藩王は、かつての小さな祠よりも社を立派にしたいと考えるようになったといいます。これが発願とも言われますが、内戦の最中で、藩王だけではとても大神宮を作ることはできませんでした。 部品: 国民の熱望 国民たちも、湯城の社だけでなく、蛇神さまに参拝できる場所を求めていました。しかし、当時は国民たちもその大半が貧しく、彼らの力だけでも大神宮を作ることは難しかったのです。 部品: 土地の寄進 大神宮の造営にまず必要なものに、土地がありました。当時の臨時首都・湯城は避難民たちで溢れており、土地がありませんでした。しかし、人口そのものが少なかったため、逆に郊外の土地は余っていました。藩王は摂政以下の積極的賛成を得て、まずは湯城の東の郊外にあった国有地を寄進することにしました。 部品: 初期の教団 土地を寄進されたのは、当時まだ信者の小さな集まりから発展したばかりの蒼梧蛇神教団でした。そのまとめ役である、のちの初代大宮司は、教団の組織化を進めながら、政府とともに大神宮の造営計画を進めていきました。 部品: 気持ちで建てる 土地があっても、資材や資金、そしてそれを形にする人がいなくては大神宮は造営できません。初代大宮司は、高価な資材を集めるのでなく、企業や信者から、生活を保った上でできる範囲の喜捨を集めて造営を進めることを政府と話し合いました。 部品: 廃材集め 建材として必要なものとして、まずは木材がありました。原生林には手をつけず、貯木場にあったよい木材は心材として最低限だけ用いることにしました。そして、使えそうな廃材を集めることも行われました。しかしそれではまだまだ不足していました。 部品: 間伐材の利用 建材不足を聞いた、弧竹にいたとある人物が竹を使うことを思いつきました。竹林の管理に必要な間伐材が余っていたのです。これらを工夫して建材として利用することになりました。 部品: 竹の利用法の考案 竹の利用法については、昌徳で陶芸を営む人々が手元に残していた、大量の粘土によって解決されました。つまり、粘土と竹で丈夫な土壁を作ることになったのです。 部品: 他国からの喜捨 教団の者たちは喜捨を募っていましたが、なかなか捗りませんでした。しかし、内戦を避けて国外に出た国民(蒼僑と呼ばれる、成功したものも多かった)から、かなりの額が届けられました。 部品: 蒼僑の気持ち 彼らは藩国復興の精神的シンボルとして、大神宮に期待していました。また、内戦で荒廃していても心の故郷。いつかは蒼梧藩国に帰りたい、という気持ちも持っていたのです。多くの喜捨を得て、造営が始まりました。 部品: 職人達の努力 資材が寄進され、さらに浄財が集まったことで、内戦で職を失っていた人々に、働く場所ができました。宮大工や左官、彫刻家などが競って腕を振るい、一級の資材といえないものを使って、心のこもった仕事をしていきました。 部品: 建設現場の賑わい 湯城の郊外で大工事が始まったことで、そこで働くものたちを対象にした商人たちも集まり、藩国経済への刺激ともなりました。避難民たちのなかにもこの現場で仕事と収入を得て、生活の安定を獲得するものがかなりいたのです。 部品: 新たな町 大神宮建設現場は、さながら1つの街の様相を呈してきました。それを見た摂政の戸田は現地に入り、治安や衛生に気を配りながら門前町の形成を見守りました。平林藩王もしばしば訪れたそうです。 部品: 門前町の整備 門前町では、大神宮完成後をにらみ、戸田と大宮司が産業構造の形成にも力を入れました。参拝者のための宿の整備、町を守るための防衛計画、大神宮完成後の職人たちの仕事確保としてのお土産産業、巫女や接客業への女性雇用など。 部品: 門前町に住む人々の暮らし こうして安定的に大神宮造営と門前町整備が進む中、内戦中にもかかわらず、ここで暮らす民は、朝な夕なに本殿や塔、そしておっちゃん像のできあがっていくさまを見て心安らかに暮らすことができました。 部品: 大神宮の完成 そうしてついに、大神宮が完成しました。それに合わせ、改めて藩王が参拝を行いました。藩王は先立って湯城の社にも参拝しましたが、おっちゃんは「あんまり豪勢でも落ち着かんのやけど、たこ焼きの屋台出とるらしいし食いに行くわ」と言ったとも伝わります。 部品: 作法形成の流れ こうして参拝をした藩王の格好や動きを国民たちが真似ていくうちにそれが明文化されて形成されたのが蛇神神社参拝作法だといいます。とはいえこの方式に外れる参拝をするものも多く、おっちゃんも気にしていないとの噂があります。 部品: 阿吽の蛇神像とは どこかから伝わった金剛力士像というものを参考に作られたとされる対の像。阿は口を開いて最初に出す音であり、万物の最初を指し示すとされ、吽は口を閉じて最後に出す音であり、万物の終わりを指し示すとされる。 部品: 躍動感のある彫刻 大きな岩一つから削りだして作りだされており、まさしく達人の技。近くで見ているとまるで動き出しそうな程の躍動感と迫力のある彫刻家の力作 部品: バンザイポーズ(阿像) 「バンザーイ!って手無いけど!」というお決まりのネタをやるときのいい顔をここぞとばかりに再現した姿。阿なので口は開いている。丁寧に中の舌もペイントされている。 部品: ガックシポーズ(吽像) 下を向き口を悔しげに引いているおっちゃんの姿。勝ちの姿と合わせてみると紅白戦の様子にも見えるという。雨上がりには涙をこぼす姿が印象的で写真が反響を呼んだ。 部品: 石畳の道 石畳が敷き詰められた参道。花やいずみによって涼やかな印象を受ける。ここを歩くところから参拝は始まっているのだ。 部品: 参道横のあじさい 初夏の風物詩。土の性質で色が変わるが参道の場合くっきり左右で分かれて青系と赤系になるためまとめて写真に収める人もいる。境界線は子供たちの自由研究の格好のネタ。 部品: 池の睡蓮 参道途中の池に咲く睡蓮。数は多くないがだからこそ一つの情景として写真一枚に収まるため、咲くころには撮影順番待ちの列ができる。整理券は規定の時間からでないと発行されない。 部品: 参道横の池 池のその透き通った水は加護により周囲の植物を健全に育む。拝殿側にも一部引き込まれており、煮沸すれば人間が飲めるので食堂で人体に影響がないよう十分に煮沸を行って使われる。 部品: 本殿 本殿はご神体を安置する建築物であるが、当大神宮のご神体はおっちゃん自身である。そのため中は普通の民家のようになっている。 部品: 英雄サイン入りバット 異なる世界で活躍した猛虎の勇士が名前を書き入れたという伝説のバット。帝國・共和国全土で神様との縁を深めるため宝物を祀ることにならい、蛇神大神宮にも蛇神様への奉納として新たな宝物が祀られることとなった。蛇神さまの冬眠中に迷宮からもたらされたこのバットには蛇神さまがよく口にする名前が書かれており、きっとおっちゃんも気に入るで!と民がノリノリで奉納したものである。また、バットは棒状であるため蛇の姿に通じるともいわれている。本殿手前に祀られている。 部品: 拝殿 一般の参拝客はたいていここでお参りをする。拝殿の遥か先には本社に当たる湯城の社が位置するように作られており、要するに遙拝殿も兼ねているというわけである。 部品: 外観 遠くからでも見える大規模な施設。黄色と黒の外観が特徴的で強烈な存在感を持つが、なぜか安心感もある。その存在と外観から町の中心的シンボルとなっており、人々の心のよりどころとしても機能している。 部品: 骨組みと外壁 木材は、貯木場にあった良い木材を最低限の芯材に使用。(原生林の木は使用しない)。廃材と弧竹の竹を加工して、骨組みとして組み立てる。また昌徳の粘土を加工することで丈夫な土壁を作る。 部品: 瓦 昌徳に伝わる「陶器瓦」と呼ばれる、ガラス質の釉薬をかけて焼いた方法。強度を高く保てること、釉薬により多彩な色を生み出せることでいろいろな用途に利用できる。 部品: 職員住居 蛇神大神宮で働く職員達が生活するための場所、古めかしい見た目とは裏腹に、電気・ガス・水道等のインフラは通っており、トイレも職員用食堂も完備されている。 部品: 注意書きの看板 丸岩で囲まれた泉の周りには。注意喚起のため、「泉に飛び込んではいけません」や「みんなで守ろうきれいな泉」といった看板が立てられている。 部品: 循環システム 基本的に浄化処理を行った湧き水。手水場や食堂にも繋がっているため泉については一部水を循環させている。定期的に掃除が入り、コケや汚れをきれいに取り除いている。 部品: 手水場 参拝作法である手水を行うための場所。ここで外界の穢れを落とし、清らかな気持ちで参拝に望んでもらう。定期的に清掃・点検が行われている。 部品: きれいな泉 湧き水が源泉となっている泉、綺麗であるためそのまま飲んでも健康には影響は無いが、安全のため、直接飲むのは禁止されている。 部品: バッティングセンター 未来のバッターを育てるための機械式ピッチングマシーンを速度に合わせて数機用意している。サイズ別に防具を貸し出しキャッチングの練習を行うこともできる。 部品: 的当てピッチングゲーム 離れた的にボールをぶつけて穴を空けるゲーム。3×3のパネルが用意されており、中央と周囲のフレームで支えているため、意外と弾かれることも多い。 部品: 授与所 各種祈願・おまつりごとのお札やお守りなどの授与品をお渡しするところ。蛇神大神宮では通常のお守りやお札などの品の他にユニフォーム、バット、シューズといった虎の球団のゆかりの品や、メガホン、虎の球団仕様のタオル、六甲颪の特製歌詞カードなどの応援グッズも置いている。 部品: 食堂 蒼梧の海の幸を使った焼きそばや、蒼梧バナナを使ったチョコバナナなど蒼梧藩国の食材を使ったメニューを豊富に取り揃えている。食堂は全て一般のレストランや食品店と同じ基準を守って運営されているため、安心して食事を楽しむことが出来る。 部品: 参拝客用トイレ 年末年始などの混雑時でも過不足なく使える数のトイレが用意されている。防犯のため、警備員が利用したり、巡回を行ったりしている。 部品: 宮司 蛇神大神殿に仕える宮司達のことであり、大宮司、平宮司、見習い宮司に分かれている。日々男性にしか出来ない神事に邁進し、阪神の試合では応援団を兼任している。 部品: 巫女 蛇神大神殿に仕える巫女さん。普段は本殿の清掃や売店に入り、お守りや破魔矢などを扱っている。試合になると応援団の隣でチアガールをやっている姿も見られ、彼女らのファンも居るらしい・・・。巫女長をリーダーとして平巫女や見習い巫女がいる。 部品: 宮大工 蛇神大神宮の増築、改修、修理、点検などを行う人々。建立当時の技術や記録を紙媒体や口承によって連綿と引き継いでいる。 部品: 彫刻家 阿吽像の修理・点検や新しい像の作成などを受け持つ人々。授与所に小さな蛇神様の像なども納品していることもある。 部品: 手水 禊を簡略化した儀式。左手、右手、口、左手、柄杓の柄の順に清める。蛇神様への敬意を持ってしっかりやるのが大事。終わったらタオルで手を拭きましょう。 部品: 六甲颪 虎の球団の応援歌。最古の球団歌とされる。蛇神様への信仰心を持って元気よく歌い上げるのが大事。人が多いときは合唱になることもある。 部品: 大阪締め(手締め) 参拝が無事に終わったことを祝って、掛け声とともにリズムに合わせて打つ手拍子。「パンパン パンパン パパン パン」のリズム。周りに人がいれば揃えて行う。 部品: 靴 黄色に黒の柄の入った運動用シューズ。子供たちなどは自分の靴に虎柄や好きな選手の背番号などを書き込んでいる。 部品: 服 縦縞の虎柄のユニフォーム。年度によってデザインが異なるものが出ており、背番号と合わせ何を着ているかで好きな選手がすぐに分かる。 部品: キャップ 正面に虎の球団のロゴマークが入ったスポーツキャップ。通気性がよく夏場には熱中症防止にもなるため、日常的に使える。 部品: タオル 虎の球団の名前が大きく入ったタオル。首にかけるのがメジャー。手水後に手を拭いたり、参拝でかいた汗を拭いたりと意外に便利。 部品: 常駐警備員 大神宮ではお賽銭や寄付など、多額のお金を扱うことがあるため、防犯の都合上警備員が常駐している。警備体制は通常3-4人程度が常に大神宮にいるよう、8時間勤務3交代制のシフトで20人程度の人員が持ち回りで担当している。年末年始や行事などで参拝客の増加が予想される場合など人が足りない場合は契約している警備会社から増員が送られてくる。 部品: 警備会社との契約 国で認可されている警備会社と契約し、そこから警備員が派遣されてくる。非常時には政府や警備会社と即座に連絡をとり、連携して対応を行う。 部品: 蒼梧と蛇神の出会い 蒼梧内戦の時代、国内でボンダンスが過度の熱狂に陥り、人死にが出るほどの事態に発展したことがあった。ここにボンダンスと縁の深い蛇神さまが現れてその熱狂を収め、蒼梧の民を救った。人々は蛇神に深く感謝し、砂漠の集落に自分たちの手で小さな社を建てて蛇神を祀ることにした。 部品: 他国と蛇神さま 蛇神さまを祀った神社は詩歌藩国を本社として複数の国に存在する。蛇神さまは、詩歌藩国から分社を受けていたナニワアームズ商藩国を経由して蒼梧に入られたとされる。 部品: 蒼梧本社として はじめに建てられた小さな社は開発の手を免れず、内戦の最中に取り壊されることとなった。当時湯城に避難していた藩王側政府はこれを防ぐには至らなかったが、藩王側政府の一員である羽黒を筆頭に、蛇神への感謝を忘れぬ国民の手により移築計画が実行され、移築された神社はのちに大神宮が建てられてからも、蒼梧国内の本社として扱われることになる。 部品: 立地 湯城の山中、当時仮の王都とされていた温泉地の一角。かつての仮政庁であり史跡でもある湯城古城の近くではあるが、周囲は山林に囲まれており観光地の喧騒からは多少遠ざけられている。 部品: 本殿 本来であればご神体を安置するための場所。当の神様がおわすため、中は和風民家の居間のようになっている。畳にちゃぶ台、テレビもあって快適。 部品: 拝殿 参拝客がお参りをする場所。建物としては本殿とほぼ一体化しており、拝殿の奥に本殿が存在するという位置関係。柱や屋根など随所に虎縞が仕込まれている。 部品: 狛蛇 狛犬ではなく蛇の像。参道の左右、拝殿の前に並んでいる。人々を広く見守るという意味を籠め、ほぼ背中合わせに設置された。 部品: 手水場 九巍山からの水脈が通っており、手水場にはその水を引いている。温泉になるほど温度の高い水脈ではないが、冬でもちょっとあたたかいお湯で手を清めることができる。また、この手水場の水で手を洗うと気分が晴れやかになるという噂もある。 部品: 鳥居 木で組まれた大きな鳥居。神域と外部を分ける門の役目をになう。中央の額束には蛇神神社の文字が刻まれている。 部品: 山林 適度に人の手が入り、管理されるようになった山林。神社の敷地や治安を守りつつ、なるべく自然に近い形を保つよう配慮がされている。 部品: 参道 移築当時は道も悪く、近隣の者が参拝するのが精いっぱいだったが、現在は細くはあるが参道が整備され、付近の大通りから案内板も設置されている。 部品: 警備体制 神が実際におわす場所のひとつとして神社を守るべく、また最近に発見された龍脈・龍穴の役割を持つ土地として、実戦を想定した蛇神の僧兵の配備、また、数年の修行の上で素行調査の結果問題ないと判断された修行僧も含めた人員での山林の巡回も行われている。 部品: 神職 蛇神の僧兵のみならず、御守りの授与や御祈祷の受付を行う巫女や神職も勤務する。蛇神大神宮で修行を積み、各職業の資格を得たのちにこちらの神社に移る。人事は毎年見直しが行われている。 部品: 神社領とは 幾度も蒼梧藩国の危機を救ってくださった蛇神さまへの感謝と変わらぬご加護のお願いを込め、国から寄進された農地を含む土地。ここで作られた食料は僧侶たちの食事や非常時のための備蓄となるほか、神宮の収入源となったり、祭で振る舞われたりする。 部品: 神社領での米栽培 東国の主食といえば米、蒼梧藩国の主食も米が中心とされる。また、乾燥させての備蓄が容易であること、また神社のお供えや祭でも米を原料とした食品が多く利用されることから、神社領での主な生産は米となった。 部品: 米の利用について ここで栽培される米は用途別にいくつか品種がある。そのまま食用とする米や米から作られた味噌は、僧侶・神職たちの食用、非常時や凶作時のための備蓄食料となるほか、奉納の御礼として民間にも提供される。もち米、酒造用の米も栽培されており、こちらも奉納の御礼となるほか、祭で振る舞われたりもする。蛇神さまへの神饌ともなるが、蛇神さまの好みに従い、酒は供物としてはあまり用いられない。 部品: コメの栽培化 コメはイネ科植物であり、東国の原産である。その栽培化は古く、農業が始まってからそう間をおかずにコメも栽培が始まったと考えられている。 部品: 水稲と陸稲 初期の稲作は自然の湿潤地帯を利用した水稲耕作で、のちに内陸部に伝播し、陸稲栽培が行われるようになったと考えられる。 部品: 収量か耐旱性か 水田を利用した水稲耕作は収量が多いが手間がかかり、陸稲の場合は旱魃に強いが収量は低下する。各地域の事情により、いずれかが選択される。 部品: 気候帯適性 初期のコメ栽培は、亜熱帯・温帯・熱帯域を中心に発達した。その後、原始的な品種改良が経験的に行われるようになり、亜寒帯の一部まで栽培域が広がった。 部品: 水資源の管理 水稲耕作には大量の水資源を必要とする。水資源確保のため、ため池や用水路の管理が、村などの集団単位で行われるようになった。 部品: 牛耕の導入 水稲耕作に必須となる田おこしは、人力でも可能だが重労働である。そのため、早くから牛耕が取り入れられた。 部品: 肥料の活用 水稲耕作は連作障害がほとんどないとはいえ、地力を高めることでさらなる収量増加が見込める。草木灰や油粕など、肥料も発展していった。 部品: 草取りの工夫 水田ではイネの生育を妨げる雑草も生える。草取りは重労働だが、農家にとっては大切な作業である。これを省力化するため、アイガモやコイなどを導入することも古くから行われた。 部品: 稲刈りと保存 イネが栽培化された初期においては、稲刈りは穂刈で行われており、収穫後は脱穀・精白せずに籾の状態で保存されていた。 部品: 稲藁の活用 収穫後に残る稲藁もさまざまな活用法が考案された。草木灰などの形で肥料にされたり、草履や縄などの生活用品・工芸品への転用、飼料活用など、副産物ながら生活に大いにいかされてきた。 部品: 農具の改良 当初は素朴な木製品、石製品であった農具は、他の道具と同様、金属加工技術の発達とともに形を変え、改良が重ねられていった。 部品: 自然災害への弱さ コメは収量が多く美味であるため、農家は水稲耕作に専業化していく場合も多い。しかし、冷害や旱魃の場合は全滅の恐れもあり、歴史的にみて領主は全面的なコメ依存を戒めることも多かった。 部品: 水稲耕作と労働集約 水稲耕作は手間のかかる農業であり、共同体での労働集約が重要となる。田植えや水源地・用水路の保守、稲刈りなどは自然と村単位、集落単位で協力して行われるようになっていった。 部品: 植物学的分類 現在栽培されているコメは、イネ科イネ属に属し、野生イネから人の手によって栽培品種化された栽培植物である。野生イネは一年生、多年生の品種があるが、栽培イネは中間的な性質を持っている品種が多い。 部品: 連作障害のない穀物 コメは連作障害がない唯一の穀物である。そのため、単位面積あたりの収量が多く、人口支持率が高い。人口増加に対応する力を持つ栽培植物と言える。 部品: 3種の系統 コメには大きく分けてインディカ種とジャポニカ種、ジャバニカ種がある。前者は粒が長くパサついており炒め料理などに向く。後者は粘りが強いのが特徴である。ジャバニカ種はその中間の特徴を持つ。 部品: 収量の多さ コメは原始的な品種でも1粒から150粒程度が収穫可能であり、ムギ等よりも収量で優れている。収量はその後も増え、現行品種では400粒程度になっている。 部品: モチ種と古代米 また、インディカ・ジャポニカ・ジャバニカともに二倍体のモチ種があり、さらに古代米とも呼ばれる赤米・黒米などの古い品種も各地に残る。 部品: 優れた保存性 コメは保存性に優れている。特に脱穀前の籾殻がついた状態で乾燥させたものは持ちがよく、救荒対策で古代より備蓄が行われた。 部品: 主食としての利用(コメ) 亜寒帯〜熱帯域まで、コメを主食として利用する地域は多い。精白した白米を利用する場合は炊く、蒸す、煮るなどの利用法が多い。また、粉に挽いてから製麺して利用する地域もある。 部品: 付け合わせ、菓子への利用(コメ) 白米をサラダや付け合わせとして利用する地域もある。また、米粉を菓子の材料として利用する文化を持つ地域も多い。 部品: 酒の原料としての利用(コメ) 他の穀物同様、コメは酒の原料としても利用されている。蒸留酒、醸造酒ともに活用されるが、特に後者においては酒造りに適した特徴を持つ、酒造好適米と呼ばれる品種が主に使われる。 部品: 調味料の原材料(コメ) コメも他の穀類と同様、発酵させるなどして調味料として用いることができる。原材料としてコメを利用する主要な調味料には、味噌、醤油、味醂などがある。 部品: 観賞用(コメ) 食用品種に比べればごく少数ではあるが、観賞用品種も存在する。これらの品種は切り花やドライフラワーにも適している。 部品: 水田の造成 水田の造成技術は水稲耕作に必須のものである。畝の造成と保守、効率的な水路の掘削、傾斜地での段々畑造成など、環境に応じて水田を切り開き、維持することが必要となる。 部品: 水資源の確保と分配 水稲耕作は大量の水資源を必要とする。水量の豊富な川の近くであれば水路を引くだけでよいが、そうでなければ旱魃対策でため池を作ったり、そこからの水資源の配分について集落間で取り決めたりする必要もある。 部品: 籾播きから田植えまで かつては直播が行われていたが、現在では苗代に籾播きを行い、ある程度育ったところで育ちの悪い苗を排除し、本田に植え直す(田植え)ことが一般的である。 部品: 除草と追肥 田植え後は、定期的に除草や追肥を行い、イネの生育を手助けする。苗代からの移植は、株が整然と並ぶため、田植え後の作業が楽になるという効用もある。 部品: 稲刈りと脱穀 イネが実ったら稲刈りを行い、稲木にかけて乾燥させたのち、脱穀を行う。この時に出た稲藁は、副産物として様々な用途がある。 部品: 精白から流通へ 脱穀、籾摺を行った玄米は、そのまま食べることもできるが、多くの場合は精白して白米として流通に乗せられる。精白の際にでた米ぬかも副産物として利用される。白米は、品種や粒の大きさ等で等級付けが行われ、等級に応じた価格で流通する。 部品: 機械の利用 かつて全てが人力で行われていた水稲耕作も、現在では国の事情に沿って適宜機械が導入されている。しかし、山間部の傾斜地にある棚田などでは耕作機械を入れられない場所もある。 部品: 農薬の利用 水田にはびこる雑草を除去するため、除草剤などの農薬が利用されることがある。農薬を利用した場合は除草が楽になる利点があるが、残留量が人体に影響のない範囲に収まるよう、使用量とともに各国で基準が設けられている。 部品: 養殖池としての共用 水田、特に深田では、除草の役にも立つコイなどの魚類を飼うことも行われる。農家はコメだけでなく魚介類も得ることができ、水田は穀物供給源を超える存在にもなり得る。 部品: 蛇神の僧侶・僧兵による酒造のはじまり 蛇神さまはお酒を飲むことは苦手だとされているが、内戦時にそのままであればわざわいとなる米を蛇神さまの力で醸造して安全な酒に変えたことがあり、以後蒼梧の蛇神神社・大神宮では酒造を僧侶の仕事の一部としている。 部品: 醸造施設の立地について 蛇神さまが酒に弱いことは変わりないため、神さまへの配慮として、施設は湯城の中ではあるが、神社・大神宮からは離れた土地に置かれている。 部品: 日本酒とは 日本酒、と呼ばれる酒は通常、米、麹、水を原料とする清酒のことである。日本特有の製法で醸造されたお酒であり、酒の種類としては醸造酒に分類される。 部品: 定義の基準 ここでは基準として、日本における酒税法の記述を使用する。そこには日本酒に含まれる酒として「清酒」「合成清酒」、どぶろくなど一部の「その他の醸造酒」が挙げられている。 部品: 「清酒」の定義 「清酒」とは、次の要件を満たした酒類で、アルコール分が22度未満のものをいう。 ・米、米こうじ及び水を原料として発酵させて、こしたもの ・米、米こうじ、水及び清酒かすyその他定められた物品(「日本酒の分類→普通酒」を参照)を原料として発酵させて、こしたもの ・清酒に清酒かすを加えて、こしたもの なお、アルコール度数以外の清酒としての要件を満たしつつも、より高い度数(22度以上)の日本酒を製造することも技術的には可能であるが、基準である日本の酒税法内ではリキュール扱いになる。 部品: 普通酒 一般に流通している、大部分の日本酒のことである。米、米麹、水以外に清酒かす(酒粕)や以下で記される物品を原料(副原料)として製造される。 ・醸造アルコール、焼酎、ぶどう糖その他の糖類、有機酸、アミノ酸塩(うま味調味料など)または清酒 これらの副原料は、その重量が米・米こうじの重量を超えない範囲という条件つきで使用を認められている。 部品: 本醸造酒 精米歩合70%以下の白米、米麹、醸造アルコール及び水を原料として製造した清酒。そのうち、香味及び色が良好なものに使用することができる呼び方。使用する白米1tあたり、120リットル以下であれば醸造アルコールを添加して良いことになっている。 部品: 純米酒 白米と米麹、水のみを原料として作られた酒のうち、香味と色が良いものに使うことができる名称。ただし、使用される白米には3等以上に格付けられた玄米、もしくはこれに相当する玄米を使用すること。さらに、米麹の総重量が白米の総重量に対して、15%以上使用されることが必要である。 部品: 吟醸酒・純米吟醸酒 原料は精米歩合60%以下の白米、米麹及び水。もしくはそれらに加えて醸造アルコールを使用し、吟醸造りと呼ばれる製法によって製造した清酒のうち独特の香味及び色が良いものに使用することができる名称が吟醸酒である。低温・長時間の発酵により作られるもので、吟醸香と呼ばれるフルーティな香りが特徴である。吟醸造りでは、最後にもろみを搾る前にその吟醸香を引き出すため、醸造アルコールを添加することで香りや味に関係する成分が日本酒側に残りやすくなるため、香りや味が濃くなる。 吟醸酒のうち醸造アルコールを添加せずに米、米麹及び水のみを原料として製造したものを特に純米吟醸酒と呼ぶ。上記の吟醸酒に比べて香りや味は穏やか、控えめになる。 部品: 大吟醸酒・純米大吟醸酒 吟醸酒の中で、精米歩合50%以下の白米を原料として製造し、固有の香味と色が特に良いものに用いることができる名称が大吟醸酒である。吟醸酒より、さらに徹底した低温・長期発酵で造られるもので、最後に吟醸香を引き出すために少量の醸造アルコールを加える。 純米大吟醸酒は、大吟醸酒のうち醸造アルコールを加えることをせず、米と米麹及び水だけを原料として作られたものに特に使用することができる名称である。醸造アルコールを加えた大吟醸酒に比べて、香りは穏やかで味わい深い。 部品: 麹米 麹米とは、こうじ造りに使用するお米のことである。酒米(酒造好適米)と言われる、特有の品質を持つ品種の米が使用される。 部品: 酒母米 酒母米とは、もろみを発酵させる酵母(酒母)を培養するために必要なお米。この過程は、こうじ造りの次に大事な工程である。 部品: 掛米 掛米とは、蒸した後に冷まされて、直接もろみに仕込まれるお米のこと。麹を振りかけずに直接投入されるものであり、一部または全部にうるち米(普通に食べる米)が使用される。ただし、特定分類米ではこちらにも酒米が使用されることが多い。 部品: 米の使用割合 1度の仕込みで使われる米の割合は、麹用に使われるお米が2~3割、酒母米が約1割。掛米が約7割となる。 部品: 全体の8割を占める重要な原料 水は日本酒の80%を占める成分で、つまり酒の品質を決める大変重要な要因となる。そのため、水質管理は厳重に行われなければならない。 部品: 硬度とお酒の質の関係 ミネラル分の多い硬水を使って日本酒を作ると発酵の進んだハードなお酒、ミネラル分の少ない軟水を使うと発酵の緩いソフトなお酒ができる。醸造時にミネラルの多い水を使ったほうが酵母の働きが活発になり、つまりそちらのほうが発酵が進みやすいからである。 部品: 醸造用水 醸造作業中に、酒の成分としてその中に取り込まれる水。使用する米を洗い浸しておく「洗米浸漬用水」、 醸造のときに主原料として加えられる「仕込み用水」、洗浄やボイラーなどに用いられる「雑用用水」がある。 部品: 瓶詰用水 お酒を瓶詰めする時などに使用される水。酒瓶を洗う水「洗瓶用水」、お酒のアルコール度数を調整するために加えられる「加水調整用水」、タンクやバケツを洗うときに用いられる「雑用用水」などがある。酒の製造周りで使用されるため、酒造用水として採取された同じ水が使われる。 部品: 厳重な品質管理と検査 日本酒づくりに利用される水は、その品質の管理を厳重に行わなければならない。そのために、保健所や詳しく検査のできる組織が定期的もしくは抜き打ちで検査を行う。 大腸菌やその他の細菌が発見されないこと。 匂いや味、色、濁りができるだけ見られないこと。 麹の生育に悪影響を与えるため、鉄分がなるべく少ないこと。 以上の項目及びそれ以外にもpHやミネラル量、マンガン含有量など多岐にわたる項目の検査をクリアしたものが、酒造りに利用される酒造用水となる。 部品: 麹の概要 日本酒に使用される麹は、蒸した米にコウジカビの胞子である麹菌を振りかけて育てたものである。米麹ともいう。 部品: デンプンからブドウ糖へ 米を酒にするためには、酵母によってアルコール発酵させる必要がある。しかし、米の主成分であるデンプンを酵母は直接アルコールにすることができない。そのため、麹が下ごしらえとしてデンプンをブドウ糖にすることで酵母が働けるのである。 部品: ぱっと見 日本で使われる麹は、目で見る限りは米のままの形状であり散麹(ばらこうじ)と呼ばれる。これに対して、中国など日本以外の東洋諸国で見られる麹は餅麹という。原料は米屋麦などの穀物の粉を水で練り固めたもので、そこに自然に存在するクモノスカビやケカビの胞子が付着してできるものである。 部品: 酵母 麹によってデンプンから作られたブドウ糖を、アルコール発酵させるという大事な役目を持つのが酵母である。酵母にはいろいろな種類があるが、日本酒の醸造に用いられる酵母のことを清酒酵母と呼ぶ。 部品: 乳酸菌 酵母を増やす酒母作りの工程において、乳酸を作り出すことで雑菌の繁殖を防ぐ重要な役割を担っている。また、その酸が日本酒にコシを与える。 部品: 副原料 味の変化や作業軽減のために加えられるものである。 ・醸造アルコール……酒をすっきりした味わいにするため、あるいは香りを残すためにもろみに加えられる。これを加えられたものは、アル添酒と呼ばれる。 ・糖類……酒に甘味を付加する。糖化液として加えられ、それを酵母で発酵させる場合もある。 ・アミノ酸、調味料……旨みを加える。いわゆるうま味調味料というところ。 ・酸味料……酒に酸味を加える。 ・酵素剤……麹菌が造る酵素を補うためなどに使用されることがある。原料重量の1000分の1以下の場合、原料としては扱われない。 ・活性炭……酒の雑味を取るために使われるが、使いすぎると酒自体の味が薄くなるので注意。 その他、清澄剤や ろ過助剤といったものが使用されることがある。 部品: 精米 玄米から糠・胚芽を取り除き、あわせて胚乳と呼ばれる部分を削る工程。 米粒の外側に多く含まれるタンパク質や脂肪は、醸造の過程において雑味の原因となる。そのため、その部分は米が砕けないよう慎重に削り落とされる。この工程により洗練された味を引き出すことができるが、精米の歩合が高くなればなるほど(外側を多く削れば削るほど)米の品種の個性が生かしにくくなる。更に、酵母の発酵を促すミネラル分やビタミン類も失われることになるため、後の工程において高度な技術が要求される。 もうひとつ、精米の速度が速すぎると米が熱をもって変質したり、砕けたりするため、この作業は細心の注意の上ゆっくり行わなくてはならない。特に吟醸や大吟醸に使われる米の精米は削りこむ部分が大きく、さらにそのぶん対象物が小さくなって神経も使うことになる。よって、精米に要する時間は丸二日を超えることもある。 部品: 放冷・枯らし 精米された後の白米、「分け」後の酒母、出麹後の麹を、次の工程で使用されるまで放置すること。 精米された米は作業工程上、かなりの摩擦熱を帯びている。精米歩合が低く(たくさん削り)、精米時間が長ければ長いほどたまった熱量も大きくなる。そのまま次の工程へ進むには米の質が安定していないため、袋に入れて倉庫の中でしばらく冷まし、また摩擦熱によって蒸発した水分を元に戻さなければならない。この工程が放冷だが、専門家である杜氏や蔵人は枯らしという。 なお「しばらく」ではあるが、数時間で済む作業ではない。たまった摩擦熱が放散しきって完全に米が落ち着くまで、通常3週間から4週間は掛かるのである。 部品: 洗米 精米された米を洗い、精米過程で表面についた糠や米クズを徹底的に除去する作業。普通酒を作る米は大量に洗米されるが、高級な酒を作るための米は手作業で洗われる。一度に10kg程度の量を、5度前後の冷水で、流れる水圧を利用して少しずつ洗われるのである。洗っている間にも米は水分の吸収を始めているため、第二の精米作業と言っても良いほどに細心の注意を払うべき作業である。 部品: 浸漬 洗米された米を水につけ、水分を吸収させる工程である。後々米を蒸し上げたときにムラが出ないよう、米粒全体に水分を均等に行き渡らせるための工程であり、デンプン質の多い心白と呼ばれる部分まで水が行き渡ってくると米は透き通って見えるようになる。米のつき方からその日の天候や気温、湿度、水温などの様々な条件により、浸漬の時間は緻密に変えられる。どれだけ水を吸わせるかによって出来上がった酒の味が全く違うものになってしまうため、高級酒などに使う米の場合はストップウオッチなどを使って厳密に時間を計る。 部品: 蒸し 蒸気で米を蒸し、蒸米を作る工程。蒸米は麹、酵母、もろみを作る工程でそれぞれ使用される。 水を必要なだけ吸わせた米を平面に広げ、湿度を保たせる。その後、麹がデンプンを分解しやすくするために米を蒸す。普通酒に使う米は機械で蒸すことが多いが、高級酒に使うものは和釜に載せた甑という大きなせいろに移され、1時間ほど乾燥蒸気で蒸す。 部品: 麹造り 蒸した米に麹菌を振りかけて、麹を育てる工程。麹室と呼ばれる、温度と湿度を調整され雑菌の繁殖を許さないよう密閉状態になった特別な部屋において培養される。 部品: 酒母作り 酵母を増やす工程。酒母室もしくは酛場(もとば)と呼ばれる、室温が5度程度に保たれた部屋にて行われる。 酛桶(もとおけ)と呼ばれる高さ1mほどの桶、もしくはタンクに麹と冷たい水を入れ、よく混ぜると出来上がるのが水麹(みずこうじ)である。その水麹に、醸造用乳酸と使用する酵母を少量だけ入れ、そこに酒母作り用の蒸米を加えて仕込みは完成。製法にもよるが、2週間から1か月ほどで桶の中で酵母が大量に培養され、酒母すなわち酛の完成となる。 酒母造りの際、タンクの蓋は開放されたままの状態になるため、空気中から雑菌や野生の酵母が容易に入り込んでくる。これらを死滅させるために硝酸還元菌や乳酸菌を加え、乳酸を生成させることが必要となる。乳酸菌の加え方は空気中から取り込むものと、人工的に加えるものがある。 部品: もろみ造り 日本酒づくりの材料となる酒母、麹、蒸米、水。これらをタンクに入れ、もろみを作り発酵させる工程。単に「造り」と呼ばれることもある。麹と蒸米は3回に分けて投入されるが、これにより酒母の酸度を保ち雑菌の混入を防ぎながら発酵を進めることができる。1回目の投入は初添(略称「添」)、踊りと呼ばれる中1日をおいて2回めの投入である仲添(略称「仲」)。その後3回目の投入・留添(略称「留」)を行い、そこからは温度が上がりすぎないよう調節しながら発酵の管理をしていく。20~30日ほどでもろみは完成する。 部品: アルコール添加 上槽の2日ほど前から2時間ほど前にかけて、30%ほどに薄められた醸造アルコールを添加していく工程。防腐効果や香味の調整、味を軽くするなどの目的がある。 部品: 上槽 もろみから生酒を搾る工程。搾り、ともいう。杜氏が熟成した、と判断したもろみにアルコール添加や副原料の投入などを行い、これを搾って白米や米麹などの固形分(これが酒粕)と生酒となる液体分に分離する。この工程を行う場を上槽場といい、普通酒や純米酒、本醸造酒は機械を使って搾られる事が多い。一方吟醸酒などは酒粕の量が多くなるため、目詰まりを防ぐために手作業で搾られる。 部品: 滓引き・濾過 上槽を終えた酒に含まれている酵母やデンプン、タンパク質や多糖類などの濁り成分・滓(おり)を沈澱させるため、酒をしばらくタンクの中で放置することを滓引きという。濁りを取るだけではなく、余分なタンパク質を取り除くことで瓶詰めした後、温度変化や経時変化で起こる濁りを予防することができる。このあと酒は活性炭や珪藻土、フィルターなどで濾過される。 部品: 火入れ 濾過を行った酒に対して行われる加熱殺菌工程のこと。まだ生きている酵母や活性化している酵素、乳酸菌の一種である火落ち菌などを不活性化させるために行われるが、加熱しすぎるとアルコール分や香気成分が飛んで酒の品質が損なわれるため、62~68度程度で行われる。 部品: 貯蔵・熟成 日本酒は貯蔵されている間に熟成が進み、旨味やまろみ、味の深みなどが出てくる。また、濾過した直後には突出している香り成分がゆっくり減少していき、不快な匂いの発生を抑制することにもなる。 部品: 割水・瓶詰め 出荷直前、瓶詰めされる前の日本酒に水を加え、アルコールの度数を下げる工程。これをしないものを原酒という。何れにせよこのあと酒は瓶詰めされ、出荷されることになる。また一部は酒樽など、別の容器に詰められることもある。 部品: 日本酒作りの流用実績 このアイドレスは愛鳴之藩国で作成されました。以下、流用実績となります。ありがとうございます。 神聖巫連盟:神酒醸造場 暁の円卓藩国:暁の円卓藩国神殿群 部品: 蛇神の僧侶・僧兵による味噌・醤油作り 酒造と違って、味噌・醤油の製造については歴史的発端はない。強いて言うならば、長い避難生活を経験した僧侶たちが、いざというとき米だけで塩分が摂れないようでは身体が持たないと考え、栽培している米を利用した調味料の製造を始めた。 部品: 米以外の原料 神社領内で栽培している米以外の原料、大豆・麦・食塩については、蒼梧藩国内で作られたものを買い入れて使用している。 部品: 種麹とは 種麹とは、麹菌の胞子を大量に集めたもので、「麹」(米麹とも呼ばれる)を作る時に蒸し米に振りかけます。種麹である麹菌の「胞子」は緑色をしていて、環境が整うと蒸し米の上で発芽して白っぽい菌糸を伸ばす。通常の麹をさらに長い日数(5~6日)培養すると、緑色の胞子を付ける。 部品: 稲麹と呼ばれる製法 「稲麹」といって、稲穂に付く天然の麹菌を使って種麹を培養してます。稲穂につく黒い粒のようなものがそれで、昔から「稲麹」が出た年は「豊作の兆し」として農民から喜ばれています。「田に於いて青く稲麹」が、「籾はじけて青き玉と相成りて是を取りて麹の種となし」とあるように、古い文献にはこれがお酒造りや、味噌、醤油にも使われていた事が記されています。 部品: 玄米を使う 「種麹」を作る時は、玄米をわずかに精米したもの(精米歩合97%くらい)を使います。このレベルだと米が茶色く見えます。\nこれは表面のヌカが長期的に培養する時の麹菌の栄養源になるからです。 部品: 木灰を混ぜて麹菌だけを活かす 米を蒸し、70℃くらいまで冷めたら、「木灰」を混ぜる。不思議なことに、ほとんどの微生物は灰のアルカリ性に弱いのですが、麹菌は都合良く生かすことができる。「稲麹」には、麹菌を主体に他の菌も混ざっているが、灰を混ぜる事によって雑菌は淘汰されて、麹菌だけがほぼ純粋に培養される。 部品: 麹を蒸し米になじませる 蒸し米が35℃くらいまで冷めたら稲麹で培養した種麹を振ってよくなじませる。稲麹は米1キロに対して、大体2~3粒あれば足りる。 稲麹で毎回培養させるのは大変なので、前回作成した種麹があればそれを使っても良いだろう。 部品: 麹菌を発酵させる 暖かい麹室で布団を被せて保温する。これから麹菌の発酵熱で温度がどんどん上がって行くので40℃を超さないように、定期的に「手入れ」(撹拌)をしていく。普通の麹は二日程で出来上がる。この時点では白い胞子の糀で、緑色の胞子を付かせるにはこれから1週間程かけて発酵を続ける。 部品: 大豆 大豆は下準備としてまず蒸されます。そうすることで「こうじ菌」の酵素が作用しやすくなり、タンパク質は分解され、おいしさの素になるアミノ酸になります。 水分を十分に含ませこうじ菌を働きやすくするため、職人達の卓越した技術により、大豆は均一に蒸し上げていきます。 部品: 小麦 小麦はまず炒ります。そうすることでこうじ菌の酵素が作用しやすくなり、でんぷんがブドウ糖に変わり、甘味とコクが生まれます。\nこのブドウ糖の一部が酵母によって、アルコールに変わり、醤油の香りを高める働きをします。 部品: 食塩 食塩は不要な雑菌の活動を抑え、もろみ(麹と十分に温度を下げた水に塩を溶かして作った塩水をとあわせたもの)の発酵に必要な酵母菌、乳酸菌の働きを促します。もし食塩がなければ、大豆、小麦は腐ってしまい、良い醤油にはなりません。 部品: こうじとは こうじとは、蒸したお米や麦に麹菌というカビの一種が生えたもので麹と書く。麹菌は「人間に役立つ、食べられるカビ」で、和名で「ニホンコウジカビ」、洋名では「Aspergillus Oryzae(アスペルギルス・オリゼ)」と称される。特徴してはお米や麦や大豆など、東国の田畑で獲れる食物と相性が良いこと、旨みや甘味を作ってくれること。毒を出さない事があげられる。これらの特徴より安心して食べることが出来るのである。 部品: こうじ作りの下準備 蒸煮された大豆と炒って砕いた小麦にこうじ菌を加え混合する。こうじ菌は醤油のおいしさの素をつくる酵素をたくさん持っており、この働きによって大豆と小麦の成分は分解され、醤油の味や香りなどが生まれる。こうじは麹菌の育ち易い温度・湿度に保たれたこうじ室で、数日をかけてつくります。 部品: 盛り込み 麹を山形に盛ってさらし布で包み、麹室に入れる。麹室内部の初期温度は32℃に維持する。盛り込み後6時間程度は麹からの発熱はないので、32℃を維持できるように加温します。また麹室内部に温度のばらつきがでないように保温等で温度の維持を行う。盛り込み後6時間を超えると麹からの発熱がはじまるため適宜加温を保温に切り替える。特に12時間前後になると発熱が顕著になりだすので保温を放熱に切り替えるなどして麹の品温維持に努めます。場合によっては麹の品温が40℃を超えることもあり、麹の品温が麹室の設定温度(32℃)を上回るようであれば麹室の換気を促すなどして温度調整する。 部品: 1番手入れ 盛り込みから18時間後に1番手入れを行う。大豆が塊になっているのでほぐして酸素を補給し余分な熱と蒸気を取り除く。手入れ後は麹の厚みを2~3cmに薄くすることで、盛り込みのときよりも表面積を広げ放熱を促し、麹室に入れ込むときには、互い違いに積み重ね表面積をかせぎます。また、1番手入れ以降の麹室内部の維持温度は28℃にする。麹の品温も麹室と同じ28℃に維持管理を行う。 部品: 2番手入れ 盛り込みから29時間後に2番手入れを行う。1番手入れと同じく大豆をほぐして酸素を補給します。手入れ後はさらにうすく平らにならして麹室に入れます。2番手入れ後の麹室内部の維持温度は26℃にし、1番、2番手入れだけでは麹の品温を40℃以下に保てないときは、適宜3番、4番手入れを行う。手入れは麹に与えるダメージも大きいことから、極力麹の厚みを薄くしたり麹室の温度管理をするなどして手入れを回避する。 部品: 出麹 盛り込みから45時間後に出麹、つまり麹として晴れてできあがりになる。上手く出来ていれば大豆が緑色になっているのが見られる。発酵途中で低温になるなどして、発酵がすすんでいない場合は、適宜延長して発酵を進める。 部品: 1:仕込み 麹と水と塩を混ぜて、もろみを作ります。水の量は麹1に対して、水:1.1~1.2の割合となり塩の量は全体の18%に設定する。塩がこれ以下だと腐敗しやすくなるので注意する。もろみが出来たら樽に詰め、じっくりと発酵と熟成させていきます。その際もろみと空気が触れない様に袋等でしっかり密封します。 部品: 2:荒櫂 仕込んだ直後は5日に1度程度、荒櫂(表面に浮いているものを砕き、沈める)を行います。\n荒櫂が終わったら空気を抜きながら袋の口をしっかりと閉じ、冷暗所に保管します。これを3週間程度続けます。 部品: 3:発酵とその手入れ もろみにしてから3週間経った後、少し暖かめのところに置き換え品温が上がるようにすると発酵がはじまります。発酵が始まったら袋のふたを開け櫂入れをします。酸素を補給することで着色を促すことと発酵を促すことが目的ですので底まで十分に攪拌するようにします。攪拌後は再び空気を含まないように袋の口をしっかりと閉じ、この作業を3ヶ月おきに繰り返します。作業を続けて9か月程度たったら発酵がおさまってくるので空気が入らないように表面をぴっちりと袋で覆い、ふたたび冷暗所で保管します。この後は静かに熟成させていき、適時用途に応じて次の工程にすすみます 部品: 4:圧搾 もろみの発酵が出来たら、熟成されたもろみを布に包んで、圧力をかけながら搾ります。この搾ったものは「生揚」といい、所謂生の醤油状態になる。 部品: 5:火入れと調合 熟成した樽ごとに生揚は微妙に品質や風味等に違いがあるのでこれらを調合し、一定の味の醤油に仕上げていきます。調合はまさに職人芸の世界です。調合が完了したら火入れを行い、殺菌を行うことで長期保存が可能な醤油とします。生揚のままの方が醤油本来の味や風味を楽しめますが、保存が効かないので火入れをするのが一般的です。 部品: 6:瓶詰と検査 火入れ後のしょうゆは全て色・味・香り・成分の検査を行い、合格したものだけが瓶詰され、製品として出荷を待ちます。瓶詰の際には滅菌した部屋で行い、雑菌が混入することを極力防ぎます。 部品: 1:大豆の処理 大豆をよく洗い、大豆の3倍以上の水に10~15時間浸けておき、浸け終わったらその大豆を煮ていきます。煮上がりの目安は指で潰してみてネチッとつぶれる程度で割れるものが多ければ再度煮直します。大豆が煮上がったらザルの下に煮汁を受け止める容器等を置いて大豆及び煮汁ともに必ず30℃以下まで冷却します。冷却が終わったら、煮上がった大豆を粒が残らないようにペースト状になるまでよく潰します。粒を残すことはお勧めしません 部品: 2:混合と味噌玉作り 麹に塩を加え、全体がムラなくなるよう軽く混ぜ、麹と塩を混ぜ終わったら冷ました煮つぶし大豆を加えこちらもムラなくなる用に混ぜていきます。十分混ぜ終わったら、桶に固めるように押し固め、味噌玉を作ります。味噌玉が適切な固さになったら樽につめていきます。樽仕込みはカビが生えやすいので化粧塩と蓋をし、味噌の重量の3分の1の重石をします。その際、空気は可能な限り抜いて、外気に触れない様にしてください。 部品: 3:1次発酵・2次発酵・熟成 仕込み工程を経た味噌は適切な温度(27度)で一定期間加温し一次発酵させます。一定期間経過後、品質の均質化と酸素を供給することによる酵母の増殖促進のため、小型樽に分けます。発酵は機械だけに頼ることなく、職人が色調、味、においを確かめ慎重に管理します。 小型の樽に分けられた味噌は二次発酵と熟成へと進みます。つくる味噌の種類によって、発酵・熟成の期間を調整します。 部品: 4:調合・ブレンド 熟成後、複数の樽に分けられていた同じ種類の味噌を混ぜ合わせます。同じ種類であってもやはり樽ごとに若干の品質の差異があるので、ここは職人の腕の見せ所です。 部品: 5:袋詰めと検査 熟成・ブレンドが終わった味噌は色・味・香り・成分の検査の後、合格したもののみが袋詰めされ出荷を待ちます。 直売所では量り売り等も実施している場合があり、その場合は袋詰めはせずに樽ごと店頭に並べることもあります。 部品: 神社領における警備体制 各農地、施設は神さまのための大切な土地であるため、実力と実績のある僧兵が中心となって警備を行っている。これもまた修行のうちとも言える。また、テロなどが起きた過去の歴史もあるため、防犯カメラなどの近代的な設備も一部取り入れられている。 部品: 自然の龍脈 地下深くに九巍山から蛇神神社(湯城)を経由して龍脈の役割を持つ地下水脈が通っている。龍脈の主流となっているこの地下水脈は、温泉に利用できるほど高熱ではなく、一般の水源とするには温度が高すぎるという微妙な温度の温水が流れる水脈である。この温水は常飲すると体調を崩すと言われ、飲料には用いられることがなかった。なお、温泉や通常の地下水に一切魔力が含まれないというわけではないが、ごく微量で人体などに影響を及ぼすほどの力はない。 部品: 蛇神神社(湯城)での温水脈の扱い 龍脈の魔力を多く含んだ地下温水は、湯城の蛇神神社では手水場の水源として利用されていた。手水場で手をあらうと気分がよくなるなどの話があり、レイライン・ネットワークの確立にあたって調査が行われた結果、この温水の流れが蒼梧の龍脈として機能していること、また温水の湧き出している神社の水源が龍穴として機能することが判明した。 部品: 蛇神大神宮での温水脈の扱い 大神宮造営時には温水脈が泉の水源とされたこともあったが、内戦中に水脈を断たれるなどしたため、現在の泉は別の水脈を利用している。龍脈の役割を果たしている温水脈は新たに主殿の裏に流れている水源がみつかり、小さな井戸を掘ってその上に祠を建てることで大神宮への魔力供給としている。