キャベツの栽培

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キャベツの栽培 - (2017/11/11 (土) 13:06:06) のソース

キャベツの栽培
作成者:忠信

-キャベツの栽培 RD:15 評価:6
--キャベツの栽培の歴史	
---発祥について
---変化する形
---現在のキャベツ栽培
--キャベツの植物学的特徴	
---植物について
---栽培方法と時期
---栄養と効能
--キャベツの利用方法	
---生でも食べられる
---様々な料理に使える
---キャベツの保存方法
---食用以外の活用
--キャベツの栽培技術	
---一年を通じた栽培
---畑で育つ
---キャベツと虫食い
---青虫が食べるほどおいしい
---バランスを考えた品種

-発祥について
西国、海岸地帯の原産とされている。古代から存在しており、高い薬効があると信じられていたことから、薬草としても用いられ、健康食として食されていた記録がある。
-変化する形
初期は茎があったが、改良が進み、茎はなくなり大型化していった。その後、野菜としての栽培が広まり、現在のような葉が密に重なった球形になっている。
-現在のキャベツ栽培
冷温帯の地域で世界的に幅広く栽培されていて、世界的に重要な野菜の一つになっている。また、品種改良により、他の気候や季節に応じたキャベツ、紫キャベツ、芽キャベツなどの品種もある。農業用としてだけでなく、家庭菜園でも栽培されている。
-植物について
アブラナ科の越年草でカンラン(甘藍)とも言われていおり、茎は太くて短く、茎頂にボタンの花状に葉をつける。葉は平滑、肉厚で幅が広く、白粉を帯びた淡緑色、成長するにつれて中心部に葉が密生し、結球する。この葉球の内部の葉が食用になる。さらに成長すると、葉球が開き、花茎を出して淡黄色の4弁花を総状花序につける。
-栽培方法と時期
栽培は、苗を育てて畑に定植する方法がとられている。品種や植える時期によって育成期間は変わるが、種を植えてから最短で4か月~9か月ほどで収穫される。冬キャベツの場合、8月頃に種をまき、12月 - 4月にかけて収穫される。
-栄養と効能
風邪予防や美容によいとされるビタミンC、骨を丈夫にする作用のあるカルシウムを比較的多く含んでいる。また血液を凝固させる作用や、骨にカルシウムを沈着させる働きのあるビタミンKも含んでいる。キャベツには別名「キャベジン」とも呼ばれる「ビタミンU」が含まれている。ビタミンUは胃の粘膜を修復したり、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の予防に効果があるとされている。
-生でも食べられる
毒性も特になく、アレルギーの危険性も低いため、そのまま食べる事も出来る。苦味はないが、逆に味を感じにくいので、生で食べるときは調味料などを付けたサラダが一般的である。
-様々な料理に使える
炒め物、煮物、鍋料理、スープ、サラダ、漬け物などキャベツはあらゆる料理に使える。煮崩れしにくく、アクもないので下ごしらえなども必要ない。ただし、キャベツに含まれるビタミンCやビタミンUなどの栄養成分は、加熱すると溶け出てしまうため、ゆでて食べる際には時間が長くなりすぎないように注意が必要。
-キャベツの保存方法
丸ごとの場合は乾燥を避けるためポリ袋に入れて冷蔵保存。寒い時期は紙などに包んで冷暗所に置いても良い。いずれも芯を下にして置くようにする。使いかけやカットしたものは小分けにして冷蔵保存し、数日で使い切るようにする。キャベツはカットして使うと断面が変色してそこから傷んでいくので、使うぶんだけ外側の葉から1枚ずつはがすのがベスト。
-食用以外の活用
食べる以外には、キャベツに含まれる酵素成分を抽出した栄養ドリンクや胃腸薬がある。ブドウ果汁と混合したキャベツワインを作る地域もある。
-一年を通じた栽培
元は冷寒帯で作られてきたキャベツだが、現在は品種改良の努力の結果、春キャベツ、夏秋キャベツ、冬キャベツと、一年を通じて出荷されている。春キャベツは9~10月に種をまき、翌年の春から夏に収穫。夏秋キャベツは2~6月に夏涼しい高冷地にて種をまき、6~9月に収穫。冬キャベツは6~8月に種をまき、10~翌4月に収穫される。
-畑で育つ
キャベツの栽培は、畑による栽培で、ビニールハウスは使用していない。無農薬栽培の手法として、キャベツの畝毎にチョウ類の進入を許さないようネットを張る手法も取られるが、コストがかかってしまい販売価が倍近くになる。家庭菜園の場合は、秋蒔き栽培にすると農薬の使用量を抑えやすい。
-キャベツと虫食い
モンシロチョウ(青虫)などの格好のエサになるため、食害(食痕)が問題となる。そのため、最低限の農薬を使用して病虫害を防いでいる。無農薬栽培では外側の葉や一部の葉が害虫に食われてしまう場合もあり、店頭に虫食い跡の残るキャベツが出回る事もある。
-青虫が食べるほどおいしい
虫食い跡のあるキャベツが不良品ではない。虫食いがある事は、虫が食べるほどおいしい、という事。農薬をあまり使わない自然の野菜の証拠である。虫食いの外の葉の部分を捨てれば、中はきれいな美味しい野菜である。
-バランスを考えた品種
元々は寒冷地のキャベツは品種改良によって年間を通じて生産できるようになりました。今後も品種改良が考えられますが、虫に強い植物を作ることは虫が葉を食べる本来の生態系を壊しかねないです。また、食べるときに体内の影響も考えられます。植物の根本を変える危険もあるので、生態系と共存しながら、品種を維持していくことが大切だと考えます。