感傷

本当は自慰を覚えた猿みたいに、 
死ぬまでヤっていたい。 

  
  
体に刻み込まれた感触。 
それを抑えている。 
抑えているうちにそれに頑丈なフタをして、 
たぶんもう大丈夫って勘違いしてるだけだ。 

  
  
あけたら生々しいまま。 
狂ってる。 
不健全ここに極まる。 
  
  
  
  
  
  
  
ねぇ、 
  
  
  
  
  
  
  
この残酷な仕打ち、 
オマエには何の責任もないのが不思議だ。 
こんな状態に、 
勝手になるわけないじゃないか。 
  
  
人に聞かせたら、 
よくそんな残酷なことされたねって。 
  
  
ギッタギタだ、 
でもこの苦しみも痛みも[[苛立ち]]も、 
全て逃がさないようにしているのは俺だ。 
そんなひどい仕打ちされたのに、 
体は求めている。 
  
  
  
  
  
  
  
オマエの暗闇できらきら光る目が忘れられない。 
  
  
  
  
  
  
  
俺の歌をちゃんと聴いてくれた、 
俺の歌で泣いてくれた、 
俺の頭を撫でてくれた、 
  
  
最後に俺を抱きしめてくれた、 
最後に少しだけつないだ手の温もり、 
そしてあの夜が忘れられない。 

  

  
  
  
  
そして俺は死んでしまった。 
死体のままフラフラして、 
手をつないで、 
でもそれではやっぱりダメで、 
  
  
  
それをワンパターンだなと笑うオマエが憎い。 
オマエから逃げたいのに、 
結局逃げられない俺がいる。 
  
  
オマエは俺をどうしたいんだ。 
俺はオマエのオモチャか? 
オマエは俺に殺されたいのか? 
  
  
  
  
そしてまた残酷なやり取り。 
消せない。 
俺にとってマイナスにしかならないのは分かっている。 
でも消せない。 
  
  
  
  
なぜなら今の俺のベースはオマエで出来ているから。 
いまさら人格再構築なんて不可能だ。 
一生引きずるしかない。 
奇特な人生だな。 

  


  
  
  
  
  
  
もはや感情ではなくて、 
感傷。
最終更新:2009年03月06日 02:48