沈殿

あなたが幸せそうにしていると、 
何故か死にたくなる。 
でも命をかけてもここでは気付いてさえもらえない。 
まったく存在価値のないおまえ。 

  

結局結論はどうでもいいとか、 
知ったことではないとか、 
どうしようもないとか、 
手に負えないものばかりで。 

  

思考が腐って沈む。 
何がしたいかすら分からない。 
…自分のことぐらい分かっている。 
おまえがやりたいこと、欲しいものはただひとつ。 

  

たぶんそれは夢のなかでは叶う。 
だったら夢のなかで死にたい。 
いつまでもおまえのなかで存在し続ける。 
フラッシュバックしたり、 
気付いたら考えていたりして。 

  

痛い、苦しい。 
大事なものの大半が侵されている。 
それに気が付いたらいてもたってもいられない。 
今更生きているのが辛い。 
逃げられない。 

  

もはや病。 
越えられない。 
ベースとして埋め込まれたものが壊れている。 
ひとに言われて治るものでもない。 

  

怖い。 
もっと壊れる予定がある。 
おまえは何なのか、 
どうしたらいいのか、 
何故なにも求めてくれないのか、 
必要ないのか、 

  

他人本意の男の末路。 

  

だれかおれだけをまっすぐみてくれ。 
ひつようとしてくれ。 

  

でもおまえは誰かをまっすぐ見ようとしないし必要としてもいない。 






沈殿した思考は捨てて、 
上澄みの綺麗なところだけすくいとると、 
お互いが、素の自分でいられる仲、 
それでいい。 
知りすぎて、知られすぎて、偽れない。 

  


…楽な時間を過ごせる。 

  


隣にいられる時間は、 
夢を見ている間は、 
俺は生きていられる。 

  

…他の時間は歩く死体でいいじゃないか。 
最終更新:2009年03月06日 02:54