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覇道天帝エクトガデス - (2009/02/20 (金) 21:53:02) の最新版との変更点

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584 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 23:41:14 ID:Hv80XxhI0 ・覇道天帝エクトガデス もっと続くかと思っていたら、四話であっけなく完結 だけど、しっかり個性を持ったキャラクターをアッサリ 使い棄てる事によって、四話という短いシナリオとしては かなり世界を描けていたシナリオだと感じました。 ---- 2009/02/20 【覇道天帝エクトガデス】 ※すごいネタバレ注意 「世界トップクラスの危険性を持つ秘密結社「ムカウ」…… 彼らの保有する四聖獣の名を冠する決戦兵器に対抗する為、 ある研究所では2体の聖獣ロボの開発が行われていた その内の1機は「黄龍のラオゲンツ」、もう1機は「麒麟のエクトガデス」と名付けられた しかし研究員「河北拓斗」によって「黄龍のラオゲンツ」は強奪され 研究所は跡形もなく吹き飛ばされてしまった……。 ただ一人生き残った研究員「神藤彩」は 「麒麟のエクトガデス」を駆り、「ムカウ」へと立ち向かうことになる。」 ある共闘シナリオ「アオイロノスタルジア」関連の話題になってたら必然的に挙がってた一作。 4話という手頃なボリュームのオリロボ作品ということで、サクッと頂きました。 ●グラフィック 一つの出所中心で固めてあるためか、クオリティに関してはムラも無く上々。 描き下ろし素材やそれ以外のサイトさんからも無理なく選んでいる印象。 ●キャラクター 全体的には微妙。というか一部は「こいついる意味なくね?」と思わせてしまう程。 主人公である彩は、裏切りに遭い、多くを失い、そして復讐のために身を投じて戦うことに なり、物語も彼女を中心とした視点で進んでいく。だが、見ているとどうも自己完結性が強く、 常識人なのかそうではない人間なのか図りかねる面が目に付いてしまった。 最もその点が顕著に現れたのが第三話で、この時には 「邪魔者を殺すのに、命の十や二十ぐらいやすいものよ!!  私の為に犠牲になりなさい!!」とまで言ってのけ、 本当に実行する有様。仮にも味方だぞオイィ!? その後も、出所不明のエクトガデスの設計図を見てパワーアップを命じる場面があったり、 その結果としてリベンジに成功した後、強まったエクトガデスの様子にご満悦な場面があるのだが、 その時のリアクションのせいで、どう考えても普通のヒロインというよりダークヒロイン、いや、 ボスキャラヒロインの視点を垣間見てしまったような気がした。 の割に、アムオーにおけるプライベートやコミュニケーション関連があまり描かれていないため どっちかと言うと感情移入しづらいキャラだったと思う。不快感はなかったが。 その他のキャラはほとんど引き立て役という感じ(特に味方ユニットとして入るキャラ)で、 普段の姿とか、エクトガデスと操者に対して何を抱いているのかが描かれておらず、全然印象に残らない。 寧ろ最初からNPCだったり、顔・名前もなくて問題なかったのでは? と思えてしまうほどだ。 敵さんについても、具体的な表の活動が見られないほか、直接対決するまでに退場するという ケースまで出てしまったため、呆気にはとられたが、強く印象に残しておきたいとは考え辛い。 ちょっと彼らが共闘に参戦するのは、ドラマ&掘り下げ的な意味で難しい気がした。 ただ、「全員」敵としてのみ参戦とかあったら納得はできそうな結果となったが。 …それでも第一話と第二話で参戦したアムオーの兵士たちについてはお手上げ。 ●シナリオ ありのままの「超展開」が多発している。そう、面白いとか、つまらないとか関係無しの。 ・怒涛の裏切りでラオゲンツ奪取、ついでに彩以外全員死亡+研究施設滅亡 ・(多分プレイヤーの目から見たら)不透明な反ムカウ組織、アムオーが唐突に出現  そして疑問を抱くことなく参戦する彩 ・基本的に一話で普通に死んでゆく敵幹部のオンパレード ・何かがある度に容赦なく廃墟と荒野に塗れてゆく戦場 ・敵に勝つためにリミッター外して、(キャラ付け薄き)味方らを本当に犠牲にしてしまった彩 ・決戦ムード漂う中内乱が起き、フェイ(ムカウ首領)ら、イベントだけで死亡 ・というかラオゲンツもエクトガデスと交戦する前に爆死 ・そしてすべては「実は生きてた父親とアムオートップの掌の上」だったことが分かり親子喧嘩に …と、まぁ「どこかで見たような気が」するオーラと共に、怒涛の勢いで進んでいく。 キャラの項目で述べたものと相まって、彩が自分のことを振り返り、 「私が力に溺れる事はないだろう。力に溺れて破滅していった存在を忘れない限りは」 と語っている最後のエピローグが不自然に思えるほど。 いや、これは、冷静に考えれば何の違和感もないのかもしれないが。 上記のような超展開が多発する一方で、物語はひたすら最低限の描写で突き進んでゆく。 そのため完全に蚊帳の外から物語を見るつもりで遊んだ方が、多分違和感はないと思う。 同時にそれは人間関係とかドラマとかがひどく手薄なことも示していると思うのだが… ●戦闘バランス 進めば進むほどエクトガデスが強まっていく&有利な条件になっていくため、基本的には爽快。 貫L10というどんな装甲の相手にも戦える脅威の武器属性や、それで繰り出されるM武器 「エクトプラズマ」のお陰で、とにかく俺tueeeeを最大限に堪能できるだろう。 しかし、それだけに最後のパーフェクトエクトガデス戦がチャチャッとやり辛いのが惜しい! 加速よりもひらめきが有れば最後まで突っ走ることができたんだけれどなぁ… ちなみに他の味方ユニットに関しては避難させても問題ない。というか下手に戦わせて撃墜されると 改造資金が削れて宜しくない。 というか、というか第三話で全滅するためコイツらを改造すること事態が罠とかどうなんだろう… ●BGM選曲 琴の音色中心で固めてあるが、ちょっと本作の路線とマッチしているかというと微妙な印象。 ただ、最終面で流れる音楽に関してだけは大変あっていると思う。 強大な何かがぶつかりあうことを考え、重めの音色が多い選曲で固めても良かったかもしれない。 ●トータルバランス 結構いろいろなものをかなぐり捨てて、エクトガデスの強大性と、超展開を多用して 四話で物語を畳むことに力を注いでいるので、そういう意味ではずっしり偏っている。 まぁこの項目だけで言えば悪いかな、というところ。 だが、スポットの偏り具合が寧ろ清々しいという不思議な作品だったと思う。 ●総評 強烈なゴリ押しの利いた作品。 作中の展開の波と、無双でどんどん突き進めるゲームバランスとが重なって、 浮かんだ第一印象がまさにソレである。 &bold(){物語なんか気にせず強大な力を振りかざして無双プレイしたい方や、 自分以外は信じられねーという気分に襲われた方が気分転換に遊ぶ程度がベスト}だと思う。 逆にそれ以外、&bold(){どうも人間ドラマ面は素っ気無く手薄な印象。ドラマ重視派には厳しい}かと。 あと、この作品には「どっかで見たような感」が第一話のあたりから滲み出ている… 第一話の時点で何か強烈に引っかかってしまう人にもお奨めはしづらい、かな?
584 名前:名無しさん(ザコ)[sage] 投稿日:2006/08/02(水) 23:41:14 ID:Hv80XxhI0 ・覇道天帝エクトガデス もっと続くかと思っていたら、四話であっけなく完結 だけど、しっかり個性を持ったキャラクターをアッサリ 使い棄てる事によって、四話という短いシナリオとしては かなり世界を描けていたシナリオだと感じました。 ---- 2009/02/20 【覇道天帝エクトガデス】 ※すごいネタバレ注意 「世界トップクラスの危険性を持つ秘密結社「ムカウ」…… 彼らの保有する四聖獣の名を冠する決戦兵器に対抗する為、 ある研究所では2体の聖獣ロボの開発が行われていた その内の1機は「黄龍のラオゲンツ」、もう1機は「麒麟のエクトガデス」と名付けられた しかし研究員「河北拓斗」によって「黄龍のラオゲンツ」は強奪され 研究所は跡形もなく吹き飛ばされてしまった……。 ただ一人生き残った研究員「神藤彩」は 「麒麟のエクトガデス」を駆り、「ムカウ」へと立ち向かうことになる。」 ある共闘シナリオ「アオイロノスタルジア」関連の話題になってたら必然的に挙がってた一作。 4話という手頃なボリュームのオリロボ作品ということで、サクッと頂きました。 ●グラフィック 一つの出所中心で固めてあるためか、クオリティに関してはムラも無く上々。 描き下ろし素材やそれ以外のサイトさんからも無理なく選んでいる印象。 ●キャラクター 全体的には微妙。というか一部は「こいついる意味なくね?」と思わせてしまう程。 主人公である彩は、裏切りに遭い、多くを失い、そして復讐のために身を投じて戦うことに なり、物語も彼女を中心とした視点で進んでいく。だが、見ているとどうも自己完結性が強く、 常識人なのかそうではない人間なのか図りかねる面が目に付いてしまった。 最もその点が顕著に現れたのが第三話で、この時には 「邪魔者を殺すのに、命の十や二十ぐらいやすいものよ!!  私の為に犠牲になりなさい!!」とまで言ってのけ、 本当に実行する有様。仮にも味方だぞオイィ!? その後も、出所不明のエクトガデスの設計図を見てパワーアップを命じる場面があったり、 その結果としてリベンジに成功した後、強まったエクトガデスの様子にご満悦な場面があるのだが、 その時のリアクションのせいで、どう考えても普通のヒロインというよりダークヒロイン、いや、 ボスキャラヒロインの視点を垣間見てしまったような気がした。 の割に、アムオーにおけるプライベートやコミュニケーション関連があまり描かれていないため どっちかと言うと感情移入しづらいキャラだったと思う。不快感はなかったが。 その他のキャラはほとんど引き立て役という感じ(特に味方ユニットとして入るキャラ)で、 普段の姿とか、エクトガデスと操者に対して何を抱いているのかが描かれておらず、全然印象に残らない。 寧ろ最初からNPCだったり、顔・名前もなくて問題なかったのでは? と思えてしまうほどだ。 敵さんについても、具体的な表の活動が見られないほか、直接対決するまでに退場するという ケースまで出てしまったため、呆気にはとられたが、強く印象に残しておきたいとは考え辛い。 ちょっと彼らが共闘に参戦するのは、ドラマ&掘り下げ的な意味で難しい気がした。 ただ、「全員」敵としてのみ参戦とかあったら納得はできそうな結果となったが。 …それでも第一話と第二話で参戦したアムオーの兵士たちについてはお手上げ。 ●シナリオ ありのままの「超展開」が多発している。そう、面白いとか、つまらないとか関係無しの。 ・怒涛の裏切りでラオゲンツ奪取、ついでに彩以外全員死亡+研究施設滅亡 ・(多分プレイヤーの目から見たら)不透明な反ムカウ組織、アムオーが唐突に出現  そして疑問を抱くことなく参戦する彩 ・基本的に一話で普通に死んでゆく敵幹部のオンパレード ・何かがある度に容赦なく廃墟と荒野に塗れてゆく戦場 ・敵に勝つためにリミッター外して、(キャラ付け薄き)味方らを本当に犠牲にしてしまった彩 ・決戦ムード漂う中内乱が起き、フェイ(ムカウ首領)ら、イベントだけで死亡 ・というかラオゲンツもエクトガデスと交戦する前に爆死 ・そしてすべては「実は生きてた父親とアムオートップの掌の上」だったことが分かり親子喧嘩に …と、まぁ「どこかで見たような気が」するオーラと共に、怒涛の勢いで進んでいく。 キャラの項目で述べたものと相まって、彩が自分のことを振り返り、 「私が力に溺れる事はないだろう。力に溺れて破滅していった存在を忘れない限りは」 と語っている最後のエピローグが不自然に思えるほど。 いや、これは、冷静に考えれば何の違和感もないのかもしれないが。 上記のような超展開が多発する一方で、物語はひたすら最低限の描写で突き進んでゆく。 そのため完全に蚊帳の外から物語を見るつもりで遊んだ方が、多分違和感はないと思う。 同時にそれは人間関係とかドラマとかがひどく手薄なことも示していると思うのだが… ●戦闘バランス 進めば進むほどエクトガデスが強まっていく&有利な条件になっていくため、基本的には爽快。 貫L10というどんな装甲の相手にも戦える脅威の武器属性や、それで繰り出されるM武器 「エクトプラズマ」のお陰で、とにかく俺tueeeeを最大限に堪能できるだろう。 しかし、それだけに最後のパーフェクトエクトガデス戦がチャチャッとやり辛いのが惜しい! 加速よりもひらめきが有れば最後まで突っ走ることができたんだけれどなぁ… ちなみに他の味方ユニットに関しては避難させても問題ない。というか下手に戦わせて撃墜されると 改造資金が削れて宜しくない。 というか、というか第三話で全滅するためコイツらを改造すること事態が罠とかどうなんだろう… ●BGM選曲 琴の音色中心で固めてあるが、ちょっと本作の路線とマッチしているかというと微妙な印象。 ただ、最終面で流れる音楽に関してだけは大変あっていると思う。 強大な何かがぶつかりあうことを考え、重めの音色が多い選曲で固めても良かったかもしれない。 ●トータルバランス 結構いろいろなものをかなぐり捨てて、エクトガデスの強大性と、超展開を多用して 四話で物語を畳むことに力を注いでいるので、そういう意味ではずっしり偏っている。 まぁこの項目だけで言えば悪いかな、というところ。 だが、スポットの偏り具合が寧ろ清々しいという不思議な作品だったと思う。 ●総評 強烈なゴリ押しの利いた作品。 作中の展開の波と、無双でどんどん突き進めるゲームバランスとが重なって、 浮かんだ第一印象がまさにソレである。 &bold(){物語なんか気にせず強大な力を振りかざして無双プレイしたい方や、} &bold(){自分以外は信じられねーという気分に襲われた方が気分転換に遊ぶ程度がベスト}だと思う。 逆にそれ以外、&bold(){どうも人間ドラマ面は素っ気無く手薄な印象。ドラマ重視派には厳しい}かと。 あと、この作品には「どっかで見たような感」が第一話のあたりから滲み出ている… 第一話の時点で何か強烈に引っかかってしまう人にもお奨めはしづらい、かな?

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