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*&color(red){臨界 ◆E4GxMpkzKc} 草が生い茂る平野で二機の巨人が対峙していた。 片方は大柄でもう片方は小柄。 大柄の方がまるで子犬を追いかけるかの様に小柄な方を追い掛け回している。 「ハーッ、ぜぇぜぇ。」 大柄な機体のパイロット、ゴステロは眩暈と息苦しさを覚えていた。 全身の痛みと頭痛に悩まされ標準すらままならない。 「そこのパイロット!君は先程痛みを覚えていると言ったがその原因は何だと思う?」 小柄な機体のパイロット、アムロがゴステロに話しかけた。 「知るかよぉぉ!」 ゴステロの返事と同時にスターガオガイガーから再度、拳が放たれた。 それもアムロに避けられた。 「君の痛みは殺し合いに参加している恐怖から来ているのではないか?」 「怖くなんかねぇよ!」 ゴステロの自信は自分の機体のパワーから来ていた。 このパワーがあれば自分は優勝出来る。 本気でそう思っているのだ。 (説得は不可能か…。) アムロは心の中でぼやいた。 出会った瞬間から速攻を仕掛けて来た相手である。 頭の中には相手を殺す事しか無いに違いない。 そして一度目をつけた相手はどこまでも追っていきそうな執念深さがある様に思える。 「さっきから蝿みたいにブンブン飛び回りやがって!パワーでねじ伏せてやるぜ!」 ゴステロが叫んで腕を振り回し、アムロのバルキリーを叩き落そうとする。 力任せの動きを読むのはアムロにとって容易い事だった。 「落ちろッ!」 アムロは相手の機体を分析した。 左半身には内部が露出している部分が数多くある。 それも今まで動いたのが奇跡と言っていいぐらいに。 相手の装甲はかなり固い。 なら弱い部分を責めるしか無い。 一斉射撃。 反応弾以外のノーマルミサイル、マイクロミサイルがスターガオガイガーに雨あられと降り注ぐ。 「ふひゃひゃひゃひゃ!そんな事したって痛くも痒くも無いぜぇ!」 余裕で笑っているゴステロの視界が急にグラリと揺れた。 (え…?) ガオガイガーの左足が消失していたのだ。 (ならばッ!) ゴステロは再度右拳でブロウクンファントムを撃とうとした。 が、反応は無い。 故障かと思い今度は右腕を振りかぶった。 待たしても反応は無い。 (まさか…) ゴステロの予想通りスターガオガイガーの右腕は消失していた。 アムロはミサイルの全てを相手の右腕に、ライフルを相手の左足に叩き込んだのだ。 もう立つ事すら出来なくなった相手を見下ろすとアムロはバルキリーをファイターへと変形させた。 「待てぇぇ!」 ゴステロの悲痛な声を無視してアムロはそのままアイビス達への方向へ飛び去って行った。 【アムロ・レイ 搭乗機体:VF-1Jバルキリー(ミリア機) (マクロス7)  パイロット状況:良好  機体状況:左腕肘から先を消失、弾薬を9割消費  現在位置:H-2北東部    第一行動方針:シャア達との合流  第二行動方針:首輪の確保  第三行動方針:協力者の探索  第四行動方針:首輪解除のための施設、道具の発見  第五行動方針:核ミサイルの破棄  最終行動方針:ゲームからの脱出  備考:ボールペン(赤、黒)を上着の胸ポケットに挿している】    【ゴステロ 搭乗機体:スターガオガイガー (勇者王ガオガイガー) パイロット状況:敗北を悔いている 機体状況:両腕と左足消失、左半身に大ダメージ 現在位置:H-2  第一行動方針:アムロを殺す  第二行動方針:エイジ・カミーユ・ゼクス・ユーゼス・ベガを殺す  最終行動方針:生き残り優勝 【初日 19:50】 ---- |本編112話|[[失われた刻を求めて]]| ----

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